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【今日の一本】花と蝶 - 2005年06月30日(木)
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花と蝶【はなとちょう】
白石酒造(鹿児島県市来町)
25度
芋[品種不明]
黒麹(米)

◆燗をつけていただく。
かなり芋のクセが強く感じられる。
◆味わいはビターで、後味もすっと切れる。
しかし「辛口」ではない。
芋焼酎特有の「旨さ」(おそらく甘さ主体の)が口中に拡がり、喉に殺到する。
◆旭萬年白麹の「旨さ」が、
「甘みと苦みが螺旋状にからまった感じ」とするなら、
この酒の「旨さ」は、「甘みが苦みに隠れたまま喉の奥に消えていくのだがそれでもやはり甘みが存在するということが確かに感受できるという感じ」
と言える。
◆冗長になってしまうときの言葉はおそらくあまりアテにならない。

◆酒屋さんのこと、白麹と黒麹のこと、
この酒を買って、いただいて、考えたことがあるのだけど、
今日はもう眠いのでまた追って書きます。

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【今日の一本】松露(黒) - 2005年06月27日(月)
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(接写しすぎ)

松露【しょうろ】
松露酒造(宮崎県串間市)
25度
芋(コガネセンガン)
黒麹(米)

◆何となくなんですけど、焼酎の味わいを
「スイート−ビター」「マイルド−シャープ」の二つの軸で
分類できるような気がしてきました。
◆スイート・マイルドというのが「ふくよかな甘口」で、
ビター・シャープというのが「昔ながらの辛口」というイメージ。
◆そうすると、この松露の黒麹仕込みは、ビター・マイルド。
苦さが勝つんだけど、口当たりがふっくらしていて、コクがある。
◆同じ蔵には、「松露(白)」と「心水」【もとみ】という酒がある。
◆「松露(白)」は行きつけの店で呑んだことあり。
結構芋のクセが強く感じられる、パンチのある味だった記憶がある。
こういう記憶ほど当てにならないものはないが、
少なくともあのクセは間違いないと思う。
◆それと比べると、この黒麹仕込みの酒は、
同じ銘柄を冠しながらも、ぜんぜん違った感じである。
◆「心水」は所持。
すでに何度も楽しんでいる。
これまた違った味。
よい酒です。いずれ「今日の一本」になることでしょう。

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今日いただいた酒

八千代伝(黒)
明るい農村
不二才
松露(黒)
[いずれもロック]

ごちそうさまでした。
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久しぶりの「原点」から - 2005年06月22日(水)
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一日中、最近やっていなかった沖縄の仕事をやる。
やっぱり楽しい。
研究す(でき)ることの喜びを久しぶりに感じた。
そういえば俺は研究が好きで今の途を選んだのだ。
日々の仕事に追われるうちに簡単に見失ってしまうが、
こういう「原点」を忘れてはいけない。
いけない、というより、忘れない方がいい。
忘れない方が楽しい。
こうやって少しずつ前に進んでいける。

仕事を早めに切り上げて、ショッピングに繰り出す。
焼酎をストレートで飲むためのグラスを求めて。
新宿でひととおり回るも、いまいち。
地元もひととおり回るが、やはりいまいち。

いまいちだなあ、と思ってたら、
地元の酒屋でいまいちでないもの発見!



右:
さつま
佐藤酒造(鹿児島県牧園町)
25度
芋(コガネセンガン)
白麹(米)

左:
さつま
佐藤酒造(鹿児島県牧園町)
25度
芋(コガネセンガン)
黒麹(米)

◆写真じゃわかりにくいけど、両方一升瓶。
ということは二本で3.6リッターである。
◆第一印象
口の上壁で拡がるような、かなりコクのある甘口。
特に白の方。
◆何杯でも呑みたくなる酒だ。
これからじっくり味わって頂くのが楽しみ。

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<今日頂いた酒>

 八幡[ロック]
 さつま(黒)[ロック]
 さつま(白)[ロック]
 玉露(白)[ロック]
 なかむら穣[ストレートのちロック]

ごちそうさまでした。
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★☆ - 2005年06月20日(月)
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早くも大人気の「今日の一本」コーナーですが、
お星さま制度を導入します。
タイトルの酒名の横に★または☆をつけたものは、

★=頂き切ったら是非また購入したい酒
☆=飲み屋で友達に自信を持ってお勧めする酒

この手のマークがまた増えるかもしれませんし減るかもしれません。

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【今日の一本】甜☆ - 2005年06月14日(火)
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甜【てん】
岩川醸造(鹿児島県大隅町)
25度
芋(コガネセンガン)
黒麹(米)

◆最後の一杯。
ロックで飲む。
非常にさわやかな飲み口。
味そのものではないけど、ブドウ系の果実を想像させる。
◆香りは強くかぐとアルコール臭が目立つ。
が、クセのある香りではない。
◆甘さは控えめ。
苦みの上にちょこんと居座り、
苦みが口中に拡がるのと同時にかすかに主張してくる感じ。
◆よい意味で飲みやすい酒である。
これからの季節に、ロックでぐいぐい飲みたくなる。

●ところで、今更ながらつまみの重要性に気付く今日この頃。
一緒に食べているものの味が、酒の味を引き立てることがある。
もちろん酒の味を邪魔してしまうケースもあるけど。
●家呑みくらいでは酔わない私にとって、
つまみとは「酔いにくくする」ためのものではなく、
「1+1を2.75くらいにしてくれるもの」だと思った。
●そう考えると、ますます複数の酒の味を比較することが難しくなる。
いつも同じつまみで酒を飲むわけではもちろんないわけだし、
つまみ無しで飲んだ酒と、相性ばっちりのつまみと飲んだ酒では比較不能だ。
そこまで言わなくても、後者は追い風参考になるだろう。
●味とはほんとうに複雑で難しいものだと思う。

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量子コンピューター、私ならこう考える - 2005年06月12日(日)
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「光の粒」で超高速計算 根幹技術、初の成功
(朝日新聞 2005年6月12日 朝刊 3面)

 けた違いの超高速演算ができる「量子コンピューター」技術の根幹を支える、「量子もつれ」という状態を転送することに、古澤明・東京大助教授らが世界で初めて成功した。......
 量子もつれは、一つの粒子が持つ情報(状態)がわかると、その瞬間にもつれた関係にある別の粒子が持つ情報も決まるという関係にある。今のところ、量子もつれの状態の光子(光の粒)は、2個1組ずつしか効率よく作れない。
 古澤さんらは、もつれた光子を2組(4個)作った上で、うち1個の状態を「量子テレポーテーション」という転送技術で別の組の光子1個に、そっくり再現することに成功した。2組の量子もつれを結びつけたことを意味し、もともと関係がなかった離れた光子同士をもつれさせることを可能にした。
 この技術は、量子もつれを利用して高速計算を可能にする量子コンピューターの回路を、大規模に発展させるために欠かせない。古澤さんは「これからは、もっとたくさんの光子をもつれさせることもできる」と話している。
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各方面の著作権を侵害している気がします。
怒られ次第謝って削除。

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【今日の一本】宝山白豊 - 2005年06月11日(土)
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宝山白豊【ほうざんしろゆたか】
西酒造(鹿児島県吹上町)
34度
芋(シロユタカ)
米麹[種類不明]
無濾過

◆超有名蔵、西酒造の酒。
年に1回だけ出荷される限定酒。
ラベルには「宝山 蒸撰白豊 酒精乃雫」とある。
これが正式名称だろうか。
◆ロックで飲む。
香りは同じ蔵の一般酒「薩摩宝山」に似ている。
甘い、心地の良い香りである。
◆飲んでみる。
割水されておらず度数が強いので、
口に含むと、当然に印象は「ふくよか」である。
◆口の中に、まず凝縮された甘みが拡がる。
舌の根の方に強い反応を感じる。
この感じはとてもよい。
◆が、後味でやってくる苦みが強い。
しかも、いつまでも口中に居座り続ける。
これがどうしてもいただけない。
もう少し質の良い苦みだったら、もっと「良い酒だ」と感じるだろう。

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大井でボロ儲け(空想)と【今日の一本】久耀 - 2005年06月10日(金)
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今日は会社の同僚(34才、競馬ファン)と大井競馬場へ。
ひさしぶりに馬券を買ったら、4レース中2レース的中で4880円の配当。
高校3年以来の競馬人生で、一番儲かった。
(というか普段は全く馬券を買わないので)

ただ冷静になってみると、
4レース分の勝馬投票券代(1500円)、交通費(430円)、入場料と指定席券(600円)、競馬新聞(500円)、ビールと晩飯代(900円)があり、
差し引き950円のプラス。
かわいい・・・

で、帰りに行きつけの店に寄るかどうか悩んだ挙げ句、
やっぱり自宅でバー開店。



久耀【くよう】
種子島酒造(鹿児島県西之表市)
25度
芋(シロセンガン)
白麹(米)

◆蔵元の名前どおり、種子島の酒。
◆ロックで飲む。
独特のでんぷん質がちな香り。
で、調べてみたら、原料のシロセンガンというのは、
コガネセンガンよりもでんぷん質が多い芋らしい。
感覚が事実によって裏付けられたのはたぶん偶然。
◆渋みを少し強く感じるが、
甘みもしっかり出ている。
◆とりわけ「芋臭い」わけではないが、
明らかに芋焼酎的な雰囲気(や実際の香り)を発散している。
◆以前に自宅で燗をつけて飲んだことも。
ロックのほうが美味いかもしれない。
もう一度燗で飲んでみるまではっきりとは言えないけど。

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【今日は二本】八千代伝(黒)★☆、三岳 - 2005年06月04日(土)
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夜、小学校からの友人の結婚パーティに参加。
相変わらず見ず知らずの人が大勢いる場所は苦手で、
終始ローテンションで推移。
おまけに、焼酎体質になってしまったせいで、
飲み放題なのにほとんど飲まず(乾杯のシャンパンとビールをグラス1杯!)。

そしてうちに帰ってバー開店。



左:
八千代伝【やちよでん】
八木合名会社(鹿児島県垂水市)
25度
芋(コガネセンガン)
黒麹(米)

◆ロックで飲む。
うまい!
思わず唸った。
白麹の八千代伝もうまいが、これはそれを超えている。
味わいは白八千代伝ともちろん類似してるんだけど、
白よりも、「味の迫ってき方」にムダがない。
ダイレクトに味わいが脳を刺激し、
「うまい」という感覚を邪魔をしないでスッと引いていく。
至福の味。
つまみのイクラ醤油漬けもうまい。
最高の贅沢である。
◆冷やしてストレートで飲むのもいいだろう。
ロックだったら、氷を少なめで。

右:
三岳【みたけ】
三岳酒造(鹿児島県屋久町)
25度
芋(コガネセンガン)
白麹(米)

◆屋久島の酒。
ラベルにも「世界自然遺産登録の島」「屋久島産」と謳われている。
堂々たる郷土の酒だ。
◆燗をつけて飲む。
まったりとした酒質で、
すっきりとして控えめな甘みと、ほどよい苦み。
◆これまた至福の酒だ。
時間をかけて、ゆるゆると飲む。
◆熱めの時は味わいがかたまって流れ込んでくる感じ。
温めになると、ゆったりと拡がっていく感じ。

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 マエ    ツギ    モクジ



∴オキニイリニツイカ∵
























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