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「医師に相談してください。私ならそうします。」 - 2004年02月22日(日)
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ここ1ヶ月半、ニッキを書く意欲が完全に減退していました。 サッカーの王様ペレの示唆に従い医師に相談してみようかとも思いましたが、 本日25歳の誕生日を迎えたのを機に、自主リハビリテーションを開始します。
◆よく聴いていた曲 東京60WATTS「昇天」 ヴォーカルの歌唱/作詞センスと、ピアニストの作曲/演奏センスの危ういバランスによって生み出された最高の楽曲。多分もう1センチ先に行ったら足場が崩れて崖下に真っ逆さま。 cool drive makers(現COOL DRIVE)「アゲハチョウ」 ネモの声が持つ包容力と浸透力に今更ながら気付く。今までコテコテすぎてちょっと・・・って思ってた曲なんだけど、改めて聴いてみると、これがネモのヴォーカルを生かすには最高の形だと思うし、やっぱりcdmの一つの到達点に違いない。 swinging popsicle「シューゲイザー」 改めて云々するまでもない、20世紀最大の名曲の一つ。透明で、ものすごく質量の大きな感情が、躰の一点を目掛けて痛みなく貫通していく。我ながらコメントが観念的すぎる。 the brilliant green「愛の?愛の星」 なんで自分がこのバンドが結構好きなのか、今でもあまり上手く説明できないんだけど、まあそういうことをわざわざ説明しなくてもいいかな、とも思う。
◆今年度の聖ヴァレンタイン日収穫 図書館職員(人妻)からの義理チョコ(計2つ) どちらも高級チョコで美味かった。 中学校友人、大学院友人からの公演祝い(計3つ) 高級チョコ2つと手作り1つ。公演出てよかった。
◆うどんにハマる バイト先の社員さんに洗脳され、俺にさぬきうどんブーム到来。 温かいのより冷たいのが好きです。 特に、だしの味と麺の味だけを楽しむストイックさを追求すると、ざるうどんですね。
◆長井秀和(http://www.nagaihidekazu.com/)のモノマネにハマる ただし1週間で飽きた。間違いない。
◆沖縄にハマる 先生のゼミ形式の授業を聴講していて、そのテーマが「沖縄問題」。 というわけで、今年に入ってから沖縄関係の本をかなり集中的に読んだ。
朝日新聞社編『沖縄報告 復帰前』『沖縄報告 サミット前後』 阿波根昌鴻『米軍と農民』 新崎盛暉『沖縄現代史』『沖縄戦後史』 梅林宏道『在日米軍』 大田昌秀『沖縄ー戦争と平和』『沖縄の帝王高等弁務官』『沖縄のこころ』『醜い日本人(新版)』 大江健三郎『沖縄ノート』 岡本太郎『沖縄文化論』 沖縄オバァ研究会『沖縄オバァ列伝』 川田文子『赤瓦の家』 比嘉春潮他『沖縄』 高良倉吉『琉球王国』 真尾悦子『いくさ世を生きて』
ひとまず沖縄を忘れないこと、沖縄を知ろうとすることが決定的に重要。 その努力を欠く人々は無意識のうちに沖縄(人)というマージナリティを抑圧する。 それはおそらく意識的な抑圧よりもずっと恐ろしく、罪深い。
(剥き出しの暴力は、その主体への「怒り」と、それが向けられる対象への「憐れみ」の感情を容易に喚起するが、潜在的かつ「構造的」な暴力に対してそのような感情を呼び起こすには、強い想像力が必要とされる。例えば我々は、剥き出しの暴力でアフガンやイラクを爆撃する国やその指導者には怒りを露わにするが、その剥き出しの暴力を可能にする在沖米軍によって沖縄が被っている有形無形の犠牲に対して、情けないほどに無自覚である。しかし、実はそこ(すなわち日米安保体制とそれが極めて歪な負担を沖縄に強いているという現実)への怒り、「構造的な暴力」への怒りこそが、究極的にはアメリカ合衆国の剥き出しの暴力の行使を停止させるための重要な方策なのだ。)
◆「日本人」問題にハマる 沖縄問題から進んで、「日本人」とは?「日本」とは?が最近の大きなテーマの一つ。 というわけで、ついに小熊英二『<日本人>の境界』を購入。 ぼつぼつ読み始めるも、未だ330ページ。あと半分残ってる。 さらにましこ・ひでのり『イデオロギーとしての「日本」』も購入。 まだ最初の30ページしか読んでないけど、かなり刺激的。 この本がいろいろな意味で話題にならないのはいろいろな意味で不思議だ。 あと、なだいなだ『民族という名の宗教』(岩波新書)はすごく面白かった。 読みやすい上に、考えさせられる。お奨めします。
最近どんどん「日本人」って簡単に口にできなくなってきている。 これは多分いい傾向。 小熊さんとましこさんの本を読み終わったら、 次は小熊英二『単一民族神話の起源』に手を伸ばす予定。
・・・ちょっと待て。俺の専攻は行政学じゃなかったのか?
いや、専攻なんてケチくさいこと言ってる場合じゃない。 「専攻」なんていう大学制度の都合で自分の奥底から湧く根元的な関心を限定するのは、 研究者としてどう考えても本末転倒だ。
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