2003年03月31日(月)
自分になるための作業/役者は化け物


とある方が、芝居(ミュージカル)のせりふの事で孤軍奮闘していらっしゃる。
ブランクがもう3年にもなるあたくしが、今更いうのもアレだけれど、
ちょっとしたコワザを、メッセージとして送りたい。
本当は、今、自分が舞台に立ちたくて仕方がないのだけれど、
その方は、以前にあたくしも立ったことのある板の上で、本番を迎えるというので、
何だか他人の事のような気がしなくて、本当に心から応援してしまいたくなってしまう。


よく、カタギの人からは、役作りに関してこのような質問を受けることが多い。

「役が自分の中に入ってくるのですか? それとも自分が役の中に入っていくのですか?」

コレは、本当に人それぞれで、あたくしも実を言えば、その時その時によって本当に違う。
充てられた役柄によって、やり方がある。
あたくしの同期の男性は、このように答えていた。

「入ってくるというよりも、いつも一緒に肩を並べて歩いているような感じ。」

全く以っての「正論」としてあたくしは受け止めなかったけれど、
コレも、ありだと思う。そういう人も少なからずともいる。


時代物をやる時によくぶつかるのが、「実在した人物を演じる」という難関。
コレはもう、資料を読み漁って、確実にコピーするつもりでぶつからねばならない。
とはいえ、そういうのはもう亡くなった人を演じる場合が多いので、
「自分はこう解釈しました。」と胸を張って言えるようになるまで、作りこまねばならない。


フィクションの場合はまた違う。
ト書きと、せりふ、そして行間の中に込められた「書き手」のメッセージを忠実に守りながら、
「自分」という一個を確実に主張するチャンスだ。


例えば。
「こんにちは。」
という1つのせりふがあるとしよう。
これをどういった感触で相手に伝えるか、ここから、このキャラクターの個性が決まる。
性格が明るいのか暗いのか、
社交的なのか、内向的なのか、
独善的なのか、協調性があるのか、
そういった抽象的なことから絞り込んでいき、最終的には

①何人家族で何人兄弟の何番目なのか。
②学歴はどうだったのか。
③クセ、喋り方の特徴の有無。
④何を言われると笑うのか。また、怒るのか。
⑤歩幅は何cmくらいなのか。
⑥食べ物は何が好きか。
⑦趣味は何なのか。
⑧身体的に具合の悪いところはどこか。
⑨人より秀でて得意なことは何か。
⑩ペットを飼った経歴はあるのか。

等々、履歴書以上のものが絶対に出来上がるはずだ。これ以上にもっと沢山の情報をもってして
役は作られていく。
「自分にしかできない自分」の役。


せりふを自分のものにするという作業は、難しく聞こえるけれど、案外そうでもない。
材料さえ揃っていれば、意外と簡単に口をついて出てくるものである。


例えば、何か思い悩んでいるシーンがそこにあるとしよう。
思い悩んでいる・・・・のを演じようとするのではなく、思い悩む時にどうなるかというのを
「再現」するという方法がある。
これが、結構、突破口だったりする。
悩み事があると、何だかお腹が痛いような気がする。
いつもトイレに行きたくなっているような気がする。
頭痛がするような気がする。
ないはずの虫歯が痛いような気がする。
何かこう、理由もなしに手脚の先が冷えてくるような気がする。
と、人それぞれだろうけれど、どれか1つを忠実に再現すれば、
自ずとそれは「悩んでいる」ように見えるから、不思議だ。


逆に、すごくハッピーなシーンがあるとしよう。
よく、演出に注意されるのは、「喜びが伝わってこない」「何かこうスパーンと抜けきれていない」
ここらあたりだろうか。
自分は喜んでいるつもりでも、それが喜んでいるように見えない、その理由は
ハッキリそうと見えないことには、観客は誰もそれを「喜び」であるとか
「幸せ」であるとか認識してくれないということ。
つまるところ、具体的にそこに何かがないといけないのだ。
舞台装置や持ち道具に頼るのも1つの手だが、一番頼りになるのは、自分の体1つ。
じゃあ、どうすればよいのか?
さっきと同じでいい。
すごくハッピーなことがあった時、自分はどうなっていたか。
隠しているつもりでも、唇の端っこが少し上がるかもしれない。
1トーン、声の張りが上がるかもしれない。
人あたりが急に良くなるかもしれない。
道に落ちている缶を蹴飛ばすのではなく、拾ってゴミ箱に入れるくらいの余裕が生まれるかもしれない。


人間なんて案外単純なもので、喜怒哀楽の感情を明らかに伝えるには、
声やしぐさの「置き換え」で上手に乗り切れていってしまう。





あたくしは、学生時代からよくダブルキャストの片割れ・・・・という境遇が多々あった。
これは、かなりつらい。
片方が面白いプランを持ってきたら、それにかぶらないように、
全く同じ本から別プランを捻り出さねばならないから、驚異的な仕事量になる。
だけど、同じ役だけれど「同じ」に見えたことは一度もないと、人々からいわれた。
当然だ。
そもそも演じる役者2人が、違う身体で、違う表現をし、違う感覚の持ち主だから。
笑いのタイミングも、泣きのきっかけも、同じ役なのにスイッチの入るポイントが
人によって違う。
それを上手に利用すれば、「自分だけの役」になる。


そりゃ最初は、恐ろしくヘヴィな作業だった。
あっちの子はどんな風にプランを立てているんだろう。
こっちはこんなにも煮詰まっているのに・・・・向こうの子はもう本も離したって聞いた。
あたしは、あたしは、あたしは・・・・・うわぁ~~~~!!!!!
一体どうすればいいのっっ!!??


と、頭を抱えていると、自分がもうクリアしたポイントで、向こうが煮詰まっている・・・・
なぁんていうオチが待っていたりして、本当に演じる人間それぞれに、
全く別のやり方と、得手不得手があることを知った。
そして、互いにプランを公開しても、それは何の差し支えもないことにも徐々に気付かされる。
自分がもう一方のプランを取り入れて演出に「どうだ!」と見せても、
「何か違うから、元に戻して。」とけんもほろろに言われてしまうのが関の山だからだ。
そう。
自分の体が感じ取っている「感覚」が一番正直で、それをなぞるようにして言葉を発すれば、
何事も全て、本当のことになってしまうのだ。
だって、今そこで起こっている「事実」なのだから。


私は●●役なの。と言っているうちはまだダメで、
「私なの!」と堂々と言い切れて初めて、OKサインが出される。
オーバーアクションでも、小さな手先の動きでも、これは同じ。
シュールなアングラでも、大きな小屋のステージミュージカルでも同じ。
せりふは「暗号」。
自作のジブリッシュでも、伝わる時はちゃんと伝わって、ドラマが成立する。


パワーの形にも色々とあって、それが大きな声であったり素振りであったりすることもあれば、
ただそこに居るだけなのに、とんでもない存在感で以って、自分のアピールに成功する場合もある。
小さく蹲っていても、演技・演出次第では、それが一番の「ドッカン」に為りうる。
どれが一番自分に見合った「カタチ」なのかを逸早く「自覚」するのが手っ取り早い。
普段の自分のあらゆる側面を自分で観察して、一番リラックスできる方法がそれに相当するようだ。






これは実際にあたくしがダブルキャストでやった舞台だが・・・・。
設定は潰れかけの映画館。
役柄はその映画館を何とかして売り払って、お金に換えたがっているおばちゃん。
相手役は、その映画館でフィルムを回す若い男の子。
この設定のやりとりの中で、おばちゃんのしたたかさや目的意識をハッキリ出せという課題。

片や、劇場のあちこちをくるくると回って、乱射的にせりふを吐いて、力で押すおばちゃん。
こっちは、劇場のど真ん中の席にどっかりと座り、相手の方が焦ってくるくると動くという設定。

最初、本を見たときの印象で、あたくしも乱射的元気おばちゃんが頭に浮かんで、
それを実行に移したのだが、どうも演出家にはしっくりこなかったらしく、
次々に動きが制限された。
制限され続けてくると、こっちもそうきたか・・・・と、今度は全く動かないでいてやる。
せりふは自然とゆったりしたものになり、ダメ出しは相手役の方へと移っていった。
「もっと早く!」
「もっと焦って!」
「もっと動いて!」
「もっと煽って!」
あたくしがその相手役に乗ろうとして、少しでも動こうとすると
「お前は動くな。そこにいろ。あくまでコイツに動かせる。」
の一点張り(笑)。
最初は自分で用意して持って歩いていた灰皿も、最終的には相手役の男の子があたくしの動きに合わせ
追いかけるようにして持って動く・・・・というまるで「女王様」みたいなおばちゃんになった(爆)。


本番を迎えるまで、同じ役をやるダブルキャストの子は、プランこそ知ってはいたものの
自分とは全く別の形になっていることに驚いていた。
後攻めのあたくしはそれこそ「乱射型おばちゃん」の方がいいのではないかと
最後まで迷いが捨て切れなかったものの、演出の言う事を聞いて、
「動かないおばちゃん」を貫き通すことにした。もう後には引けなかったから。
教授陣の評判は、まぁ酷評に近かったけれども(苦笑)同じ役をやった女の子はそれこそ驚愕していた。


「よく、あのせりふの中で、あんなにもどっかりと動かずにいられたね。」

「(笑)あたしも最初はそっちと同じで、くるくる動いてたのよ。」

「いやぁ、あたしには無理だわ。絶対に体が先に動いちゃうもん。」

「そういうせりふだもんね。仕方ないわ。」

「でも、あぁいうやり方もあったんだね・・・・ビックリしたわ。
ちゃんとそれっぽく見えたもんねぇ。」


「あたしは・・・・今でもアレでよかったのかどうか自信ないけどね(笑)」



芝居が跳ねてからも、心残りはあったが、まるっきり同じ本の中から
まるっきりの別人を引き出した、演出の手腕だろう、これは。
こういうことも起こり得るのだ。


この彼女は、動き回ることで自分のハキハキした部分を大いに発揮することによって
本の中に登場する1つの「おばちゃん」を上手に作り上げていた。
スタンダードで、誰もが納得するやり方で、彼女にもそれがマッチしていた。
ところが、あたくしにとってはそれがマッチしなかったので、演出家もあたくしも頭を抱えてしまった。
どうすればいいのかと考えあぐねた挙句、あのような形になった。


彼女とあたくしのウィークポイントは真逆で、あたくしがあっさりとクリアしたシーンで
彼女は随分と手こずり、あたくしは彼女がほぼランスルーしたシーンで、何度も小返しをさせられた。
それを稽古半ばで2人で話し合った時に、互いに緊張していた部分が解け、
次の日の稽古から、「相手のことを気にすることはないんだ」と悟り、
物凄くラクな気持ちになれたのを、今でもよく覚えている。


だから役者は、舞台の中で自分の一番居心地の良いところを真っ先に探して、
そこからラクに声を出せるようになれば、楽日には花マルがもらえるようになっている。
目立つからといって、どん前ドセンターにいても、役柄がそうでなければ
自然と居心地が悪くなる。
そういうものだ。





せりふが自分のものになっているか、いないか、そういう見地でものを見るのにも色々あって、
自分がその場所にいて居心地が悪いから、せりふがスッと出ない場合もある。
立ち位置にまだ多少の変更猶予があるのなら、早速申し出てみるのも1つの手かもしれない。


先述した「役と自分の関係性」であるが、
あたくしはいつも、こう答えるようにしている。

「あたくしの中には、色々なタイプの人間が何人もいて、
それは女性だったり男性だったりするんですけど・・・・その配合を徹底的に計算して、
結果、混ぜ合わせるようにして一人の『人間』を誕生させます。」


先の男性のように、「肩を並べて歩く」者もいれば、
「降りてくるんです」という憑依型の者もいるし、
あるいは「研究に研究を重ねて自分の思う理想に自分を近づけます」という
熱血投資型もいる。
自分がどのタイプか、そして、それ以外の何者であるかを知っておくのは
役者としての強みになるであろう。

そして、これは役者にとって一番怖いものなのだが・・・・

↑どの役者も口にする、お約束中のお約束(爆)

ゲネプロが終わった後は、OKサインを待つより、いつもの数倍のダメ出しで、
叱られるくらいの覚悟でいた方が、役者としての精神的にはゆとりが持ててよい(笑)。
加えて、ゲネプロ後の変更にも狼狽することなく、ガッツリ緊張してやった方が
案外、自分が思っていたよりも観客は沢山の拍手をくれる。







【追伸】た●●様へ

  あの劇場でミュージカルをやった時、ソロ曲のところはガッツリとダブルキャストでしたが、
  あの時も、全く違った形になりました(演出家は一緒)。
  衣装のドレスまで、全く違ったものになりました。
  一方の子はキャラ的に、とても可愛らしく仕上がったのですが、
  どうも、あたくしにはそれが似合わなかったらしく、可愛いキャラの彼女はフリルのドレス、
  あたくしは、とってもシンプルな白のワンピースドレスというくらいの差が出ました。
  同じシーン、同じせりふのところで、彼女には「可愛く拗ねてみて♪」と演出家が注文するのに対し、
  あたくしには「もっと高慢に!」でした( ̄∇ ̄;)
  人それぞれ、個性と本性、そして演じる時の違和感のギャップみたいなのがあるというのを
  痛烈に感じさせられた1本となったのでした(爆)。
  唯一、優越感を感じさせてくれたのは、「お前がメインで、あっちがサブだ」と演出家が言ってくれたこと。
  ダブルキャストならではの出来事です(苦笑)。


  歌った曲のスコアが、ついこの間押入れから出てきました。
  可愛い曲だったので、あたくし、浮いていなかったか、急に当時のことが不安になりました(爆笑)。


2003年03月30日(日)
千葉県民の皆様へ


質問したいことがあります。

↑目下、一番気になっていることだったり( ̄∇ ̄;)


本日、あまりに目覚めが悪かったものなので、リタリン半錠服用。
無駄に脳みそがパキパキして、昔書いた作品(大学ノート10冊強)(しかも未完)
を最初っから読み直したりしていました。
おかげで、眼球がどうにかなりそうです(苦笑)。助けてくれ~。
起きた時に、物凄い頭痛がしたのだけど、今はその頭痛も別物になって
余計にあたくしを悩ませます。
リタリンよりデパスだったんだろうか・・・・?( ̄∇ ̄;)
飲む薬を間違うと、このように一日をバカっぽく無駄に過ごすことを
ちゃんと知っておきながら、繰り返す・・・・あたくしは大バカモノ( ̄∇ ̄;)
頭が痛い・・・・。
熱が下がらない・・・・。

↑結構便利で、マジ感動♪

まぁ、続けたところで、何かがわかるというわけではないけどね、あたくしの場合は(笑)。
医者も頭を捻る、謎の体質らしい。
血液検査は3度もしたが、今すぐにでも献血センターに送り出しても文句なしなほどに
健康であることだけは判明した。┐( ̄∇ ̄)┌オホホ
2年以上もロキソニンを飲み続けたこのあたくしの血を、今更一体何に利用するのか、
ミドリ十字あたりにお伺いしてみたいものだ♪


2003年03月29日(土)
「ヒロ」という俳優


「お通夜には行ってきたんだ。アイツとは前に一緒に仕事をしたこともあるからね。
これからっていう、一番いい時だったはずなのに、
どうして自殺なんかしたんだか・・・・。
それにしても、僕の周りには、あぁやって自ら命を絶っていく人が多すぎる。
ヒロにしろ、新藤
 (仮名:あたくしの恩師。自殺で亡くなった)さんにしろ・・・・。」




何年か前。まだ在京している頃。
舞台で共演した、大先輩役者でもあり大学の大先輩でもある、早瀬さん(仮名)が
あたくしのバイト先の店を訪れ、店が終わってからどこか別の店に飲みに連れて行ってくれた
その帰りのタクシーの中で、彼が呟くようにしてこんなことを言った。


「ヒロ」というのは、俳優の故・沖田浩之さんのこと。
数年前、自殺して逝ったのを覚えてらっしゃる方もいよう。
そしてその頃、まだ先生が自殺して1年と経っていなかったものだから、
早瀬さんは余計に沈痛な面持ちで、悲しそうに、冒頭のようなことを言っていたのだ。




つい先日、俳優の古尾谷雅人さんが、自殺したことは記憶に新しい。
長身でスラリとした独特の風貌と、味のある演技、
これからも、日本の映画やドラマに多大な影響を残していくのだろうと
誰もが信じて疑わなかった、そんな彼が自ら命を絶った。
まだ40代半ばを迎えるか否かでの突然の絶命。衝撃が走った。
彼の年齢が、丁度、あの頃の早瀬さんと同じくらいだった。
早瀬さんは、あたくしより20も年上なのだけれど、
風貌は、20代と偽っても不思議ではないくらいに若々しかった。


あたくしより20年も余分に生きているのだから、出会いや別れもその分彼の方が多い。
だけど、あたくしの目から見て彼は、痛々しい別れを他人より多く背負っているように見えた。
お父様も幼少の頃、早くに亡くし、大学時代に結婚を約束していた恋人にも去られ(死別ではないが)
早瀬さんは、年齢よりもいきいきとして若々しく見えるものの、
時折見せる、哀しみの表情は、俳優でなくとも畏れ多いくらいに深い信憑性があった。




「いいか、夕雅。この先、どんなに辛いことがあっても、自殺だけは考えるなよ。
お前も、先生が亡くなってわかったろう?
残された人たちはな、死んでしまった人より悲しくて辛いんだよな。」


「うん・・・・あたしもそう思います。
でも、先生は病気だったけれど、沖田さんはどうだったんでしょう・・・・?」


「さぁ・・・・どうだったんだろうな。
アイツは本当にいい役者だったんだよ。いい役者が早くにいなくなると、
それだけで、寂しくて悲しいよな。」


「・・・・はい。」





あたくしは当時、早瀬さんのことが、尊敬の粋を超えて、本当に好きだった。
20歳年上の彼が発する言葉の重み一つ一つが、いつでもあたくしの念頭に折り重なっていった。
あの年齢になっても、既婚歴はなく、現場ではモテモテなのに、ステディらしき人もおらず、
陰では、体の不自由なお母様を支えながら、簡素な家でひっそりと暮らしていた。


最初は冗談まじりだったのだけど、現場が同じだった時に、周囲に囃し立てられていくうち、
本当に好きになってしまった。
その現場では、あたくしが最年少。早瀬さんは上から2番目くらいのベテランさんだった。


演出家さんさえもが「お前たちが結婚してくれたらなぁ~♪」などというので、
顔を赤らめながら照れたこともある。


役者さんたちは皆、どこか子供っぽいところがあって、無邪気で、だけど真摯で真面目だ。
早瀬さんも歳甲斐なく、冗談や遊び心がある人で、でもそれが魅力だった。
自殺された方々はきっと、真摯で几帳面な部分が強く出すぎていたのかもしれない。


今回、彼の言葉を思い出したのには2つの理由がある。
1つは、古尾谷雅人さんの逝去。
もう1つは、来週からこの地方で再放送される「3年B組金八先生」の第2シリーズに
沖田さんが出演しているから。
早瀬さんが言っていた、「ヒロ」という俳優の原点がそこにある。
アイドルを経て、歌手としてもデビューし、ドラマや映画にも本格参戦する前の原石の彼が
2日後には見られる。





早瀬さんとは、音信が途絶えてしまったままだ。
毎年、年賀状やらを欠かさず送っていたのだけれど、彼自身が筆不精なのか
返事が来たことは一度もない。
自宅の電話番号は知っているけれど、もう、その場所にはいないかもしれない。
そして・・・・。
ひょっとしたら、もう結婚なさっているかもしれない。

そうだったらいいな・・・・そう思った。
彼をひたすら愛してくれる人が存在することを想った。


思い出の1つとして、あたくしが早瀬さんと一緒にいてとても嬉しいと思ったことは、
あたくしのことを、決して子ども扱いせずに、一人の女性として見ていてくれたことだった。
当時、あたくしは23歳。
決して、若すぎる・・・・という年齢ではなかったけれども、
43歳(当時)の男性から見て、このくらいの娘がいても別に不思議ではないものだから、
「お父さん」的感覚で好きなのかなぁ、と自分でも思っていたのだ。
しかし、「明日も頑張ろうね。」 と、あたくしのことをぎゅっと抱きしめてくれた彼の温かさは
お父さんでもお兄さんでもなく、一人の俳優で一人の男性だった。


彼が話してくれた「ヒロ」という俳優の話が頭から離れない。
それと同時に、彼そのものの立居振舞の姿の良さが、甦ってくる。


あたくしは、この芝居の本番が始まってからも、自分の出番がない時でも
袖から色々なシーンを色々な角度から覗いては、研究していた。
楽屋モニターだけではわからないことが沢山あったし、稽古場とは全然違う雰囲気なので
とにかく見よう、見よう、と邪魔にならないスポットを探しては
そこに立って、先輩たちの一挙手一投足を凝視していた。
そのことにほぼ同時に気付いたのが、演出家と早瀬さんだった。
中日を迎える前に、早瀬さんは自分が捌けてくるコースにあたくしがいることを知り、
あたくしの姿を確認すると、ポンと背中や腰の辺りを軽く叩いて笑顔で楽屋に戻り、
次の支度に入っていった。
あたくしは、誰にもわからないその無言のコミュニケーションが凄く嬉しくて、
今までで、多分科白も出番も一番少ないだろうこの芝居が、今でも一番楽しかったと思っている。


多分、この時に、一番沢山のことを勉強できたからだと思う。

↑来週からは気合でビデオを撮りまくりです!

早瀬さんのことは、今でも凄く尊敬している。
一人の俳優として。
一人の男性として。
人生を諭してくれた一人の先輩として。
「ヒロ」という俳優の存在を教えてくれた人として・・・・。


2003年03月28日(金)
来襲する者あり、立ち去る者あり


一昨日のテレ朝、ニュースステーションに椎名林檎嬢が何故かやってきていた。
ミュージックステーションにすらまともに出ているかどうかわからないというのに、
さすが「自作自演屋」と自称するだけあって、そこらのミュージシャンとはやることが少し違う。
「やること」というよりも、守備範囲が違うのかもしれない。

だから、彼女はニュースステーションで歌うことの方を選ぶのかもしれない。



あたくし、初めてニュース番組をビデオ録画しました(爆)。
ほとんど全部が、イラク情勢で、その中でほんの少し、お天気があったりスポーツがあったりするだけ。
イラク情勢を伝える中、久米宏は林檎嬢に話を振って、コメントを拾っていた。
あたくしは、その様子を見て「あら、このお嬢さん、こんな顔をしていたかしら?」
素直に疑問を抱いた。
前に、カヴァーアルバムが発売された時に、
CSで特集を組んでいたのでそれもビデオに撮ってあるのだけど、
その時の顔ともまたちょっと違うので、産後の影響や親の顔とかいう変化ではなさそう。
自称「自作自演屋」というだけあって、メディアに出てくるときの彼女は
いつも別な顔をしている気がしてならない。


この日の彼女は、ほとんどすっぴんに近い顔をしていたように思うが、
本当に上手な化粧をしていると思った。
化粧をしてないように見せる化粧が、一番難しくて、厚塗りだったりする。
特に、最近のテレビ用のメイクは、下地から何から物凄い細かい粒子で、パウダーなんかも
市販されているものより数段上質なものを使ったりしている。


果たして、彼女がそんなメイク方法で自分の顔を演出しているかどうかは定かではないが、
そのくらいのことはやりかねなさそうなので、あたくしは素直に「巧いな」と思う。


作る楽曲や、唄い方にも特徴がある彼女だが、あたくしはこの日も彼女の事を見て
「このお嬢さんは、こんなふうに歌を歌う人だったかしら?」
と疑問を抱いた。
彼女の声には、こう突っ張るような緊張感が漂っていて、
時に人を貫かんばかりに突き刺すような声を出す。
この日の彼女は、メレンゲのようにふんわりとした声で、包み込むような歌い方をした。
この間発売されたニューアルバムの中から1曲、(「茎」とかいうヤツ)
そして、もうあまりにも有名すぎる「歌舞伎町の女王」をメドレーで歌っていった。
フルオケを組んでやるところあたり、彼女のこだわりが垣間見えるのだけど、
好き嫌いなく、様々なジャンルの音楽に触れて、今でもそれを貫き通しているあたり
彼女のポリシーというか、一女性としての普通の個性を普通にこなす難しさを思わせる。


母親になった彼女は、戦争とかテロとかに敏感になっているようだった。
日本にいる小さな子供を抱えた母親は、少なくともそういった恐怖を感じるのだと彼女は言う。
本能的で、野性的な「母性」を垣間見せる彼女は、あたくしから見ると
どうしても「母親」には見えなくて、やっぱり「自作自演屋」だったりするのだけど、
彼女もカメラの前から離れれば、きっともっと柔らかな「母親」の顔をするのだろう。
もっと素直に、「戦争が怖い」と言うのだろう。


彼女があの番組に出てきたその理由は、彼女のカリスマ性が先走りして
多分、それぞれに解釈されていることと思うけれど、
どうして、今、椎名林檎でなければならないのか・・・・という焦点でいくと
テレビ朝日が下したセレクトは、ちょっとモヤモヤしていて気持ちが悪い。
気持ちが悪い、というのには少し語弊があるかな・・・・ハッキリとした目的みたいなものが
見えてこないのが、ちょっと釈然としない。
彼女ならば、もっと直接的なメッセージを携えて、来てもおかしくはなさそうだから・・・・
というあたくしの、個人的思い込みみたいなものもあるけれど(苦笑)。
彼女があまりにも張り詰めすぎていたせいで、思いの丈が上手にこちらに届かない、といった感じか。


要するに、久米宏の拾い方が下手だったんだな(爆)。
オファーはどういった形で出されたのだろう・・・・?
録画されたニュース番組を見ながら、あたくしはそんなことを思った(笑)。
林檎嬢の方から「出たい」という申し出があったなら、彼女に、
制作側の方から「出てくれ」という申し出があったなら、そちらに何らかの手落ちがありそうだ。


でも、どんなニュース番組よりも新鮮な人選をしたコメンテイターにはなっていた。
コレは新しい。
さすが、ニュースに力を入れているテレ朝。TBSなんか目じゃねぇな(爆)。
これからも、ドラマなんかに現を抜かすことなく、頑張ってニュースを組み立ててほしいもんだ。





話はがらりと変わりまして。
今日の新聞に、教職員の異動、新任、退職者の詳細が書かれていた。
コレを見て、小・中・高とお世話になった先生がどうしてらっしゃるかとか、
大学を卒業して教員になった昔の友人の動向を把握するわけだけど、
自分が実際に地元の学校に通っている頃と比べて、知った名前はどんどん減ってくる。


その中で、唯一見つけた、高校時代の恩師(?)の名前。
退職者の中に先生の名前はあった。
計算すると、普通に定年を迎えてもおかしくない年齢だったので、
もうそんなに時が経ったのか・・・・とセンチメンタルな気分になった。
この先生は体育の先生で、喋り方や声にとても特徴があり、
あたくしは何でか卒業する頃には、ファーストネームで呼ばれるほどに親しげになってしまっていた(爆)。
別に、体育の成績がめちゃくちゃ良かったわけでもなく、
彼が顧問を努める部に所属していたわけでもないのに( ̄∇ ̄;)

・・・・たかが、演劇部だったという理由だけで、体育館のヌシ呼ばわりされて、
なかなか帰宅しない演劇部代表のあたくしなんかは、
体育教官室ではそういう扱いをされていたというわけ(苦笑)。


何年か前。
別の体育の先生が、やっぱり退職者欄の中にあって、「やっぱりな・・・・」
と思ったことがある。
この先生は、うちらが入学する前からそれこそ体育館のヌシ的存在で、
「アイツはもう絶対にこの学校に骨を埋める気でいるに違いない。」
と、同期やOB連中、果ては6期下のあたくしのいとこたちの間でも、
同じようなことが囁かれていて、それを成し遂げた彼は、正に期待を裏切らずに散っていった
伝説のヒーローみたいなものだった(笑)。
あの報せを新聞で見た時、同期連中の間ではどよめきみたいなものが駆け巡り
本当に「やっぱりな」といった感じだった。


この度、退職されたあの先生が異動すらせずに、母校で退職を迎えたことは
先の伝説体育教師と違って、ちょっと意外な出来事ではあった。
うちらが卒業して、丁度10年。時は確実に流れていた。
彼があたくしを呼びつける時、最初は

「ぅお~~い!! 演劇部ぅ~~!!」

だったのだが、入学してしばらく経つと、顔と名前を覚えてもらえたのか

「ぅお~~い!! 日野ぉ~~!!」

となり、ここまでは良かったのだが、うちらの横着さ加減も興が乗ってきた頃には

「ぅお~~い!! 夕雅ぁ~~!!」

になってしまった( ̄∇ ̄;) 同じ演劇部で副部長だったサナエは苗字止まりだったというのに・・・・
部長と副部長とでは、こうまで違うのかよっ!と一瞬、恨んだことがあったりもしたけど(笑)。
セクハラまがいのスキンシップも、今となってはよき思い出(爆笑)。
高校時代のあたくしは、何でか運動部員よりも体育教師にちょっかいを出される
そんな生徒でした。( ̄∇ ̄;)
この先生に限った話ではなく、
体育館を運動部員よりも我が物顔で縦横無尽に使っていた演劇部だったので
あたくしのことを名前ではなく「演劇部」というとんでもない代名詞で呼ぶ先生は
体育教官室に限らず、職員室にも実に多く存在した。全く以って迷惑な話だ。
顔を覚えたんなら、もう一歩頑張って、名前も覚えてくれ、頼むから(涙)。

生徒指導の先生は正にこんな感じで、ハッキリとあたくしを認識しているだろうに
名前が出てこなかったのか、いっつもあたくしのことを「おい、演劇部!」と呼ぶので、
用事が部関係のことだと思って、「はい、何でしょう?」と笑顔で振り向くと、
何のことはなく、変形制服を注意されるというマヌケた顛末で、
「・・・・だったら、名前で呼べよっっ!!(ぶつぶつ)」みたいなことも何度かあった。


うちらの代の演劇部は、OBたちと違って、体育教官室を敵に回していなかったので
懐かしく、当時のことを思い出してしまった。
先輩たちには「体育教官室は、敵地だ!!」と教えられたのだけれど
敵地とするより、味方につけた方が何かと便利がいいとあたくしやサナエなんかは、
ずるくピンと来てしまったので(笑)すぐに取り入らんばかりに、素直でいい子な演劇部を演じつつ、
彼らの隙を突いて、悪事を重ねた(爆)。
とかく、体育教師との攻防戦はうちらの宿命でもあり、そんな中で築かれた絆は、時間が経つと
なかなか面白いものだと気付かされる。


朝っぱらから、朝刊でなかなか衝撃的なものを見てしまったので、早速サナエにメールしてやる。


題名 つ、ついに・・・

小野ティー、退職・・・・(-。-) ぼそっ
(伝説体育教師)に続き、
南高に骨を埋める体育教師の悲哀を見た(苦笑)


そしたら、丁度昼頃にそのメールの返事が来た。


題名 Re:つ、ついに・・・

今お昼。奇跡的にまともな時間でハッピィ♪
時は流れてますなぁ。確実になぁ。
間もなくあなたにも記念日がきますね・・・。ハル。




















・・・・・・・・・・・・・。
そうそう。
他人のことばかり気にしているあたくしですが、
同期の中で一番に年をとるあたくしは、皆様にちゃんとその記念日を覚えて頂いている
かなりの幸せモノなのですね。それに気付きました。

世は年度末。春休みなので、子供たちのはしゃぐ声が聞こえるようになりました。
宿題もない春休み。心なしか、夏休みや冬休みよりも子供たちが元気なような気がする。
春休みに誕生日を迎え、新しい歳に新しい学年。
あたくしにとって、この季節は本当にクッキリと区切りのつく季節だったっけ。

↑新年度を迎える皆様の生活の中にあたくしが介入しちゃってるらしい(笑)


めちゃくちゃ元気に叫んでいたあの先生が、退職を迎えるほどの年齢だということに気付くと共に
自分も同じように年をとっていくのだなというのにも気付く。


2003年03月27日(木)
怖いもの無しの向こう見ず♪(ダイナガッツ)


頭の中で、「爆竜戦隊アバレンジャー」のエンディングテーマがグルグルして離れない
アサミンジャーでございます。



♪アバ・アバ・アバ・アバ・アバレンジャー 怖い~ものなしの 向こう見ずっ!!♪



なんて歌詞でしょう・・・・( ̄∇ ̄;)
正義の味方が「向こう見ず」でいいんでしょうか?
もっと計画性を持たないと、地球の平和は守れそうにないと思うのですが、
そんな彼らは、都市のビルを破壊したり、車の天井にボコボコヘコミをつけながら爆走したり、
正に、「向こう見ず」なやり方で、敵をバッサバッサと倒します。
痛快です(爆)。
この歌を熱唱したいと、愚かしい希望を抱きつつ、まだまだ風邪は治りません。


丁度、1週間後に、あたくし・・・・29になります(笑)。


同じ誕生日だと判明した、た●●様は、今正に、あたくしと同じ症状で苦しんでらっしゃる模様・・・・。
鼻炎を放っておいたら、喉までやられた・・・・というのが本当に同じで、
あたくしなどは、それに付け加えて、口内が渇き易くなる副作用をもつ薬を
何種類も飲んでいるので、味覚までおかしくなってしまった。
オマケに、耳までやられて平衡感覚までおかしくなっていて、踊ることは愚か、
多分、自転車もまっすぐこげないでしょう( ̄∇ ̄;)
日曜日には、親友・リエがあたくしの誕生日を祝ってくれるので、
それまでには何とか治したいのだけれど、如何せん、普段から微熱持ちのあたくし・・・・。
安静にしていないと、すぐに高熱の域に達してしまうので、ろくに動くことも適わない。
ここのところ、ほぼ布団の中で過ごしてきたけれど、症状の緩和は一向に見られない。
せめて、耳の方だけでも何とかなってくれるとありがたいのだけど、そうは問屋が卸さないらしく、
長く同じ姿勢でいると、人の離す声すら聞きづらくなる。
ヤヴァいわ・・・・(-。-) ぼそっ


そんな今日は、親友・トモくんの誕生日です。
丁度1週間しか違わないので、長く会っていなくても、よく覚えています。
1週間といえども、ほぼ1年の年の差があって、それでも同級生という括りの中にいるのだから
コレが不思議。
あたくしが予定日通りに生まれてきていて、彼もまた予定日通りに生まれてきていたら
2つ年下になっていたかもしれないトモくん・・・・運命とはわからないものである。
予定日よりも1週間ほど長く腹の中にとどまっていたあたくし。
本当なら、3月生まれだった。
逆に、予定日よりもちょっと早目に出てきてしまったトモくん。
本当なら、4月生まれだった。
昭和49年4月2日~50年4月1日までがあたくしの同級生で、
あたくしは昭和49年4月3日生まれ、トモくんが50年3月27日生まれ。
ギリギリの同級生ということになる。


あたくしが中学を卒業した頃、16歳の誕生日を祝って、トモくんから1通の書簡が届いた。
今でもよく覚えている。
自分のいとこがあたくしと同じ高校に行くはずだから、よかったら仲良くしてやってくれ・・・・
そんな内容の手紙だった。
中学という場所から解き放たれて、ホッとしていた矢先の書簡。
しかし、その手紙にはまだまだ続きがあって、

「俺はこれから、『15歳』を存分に満喫してやるのだ!」

と、これ見よがしに書いてあったのである(笑)。
学年で1・2を争うババア呼ばわりをされ続けたあたくしに、このような挑戦状を叩きつけるとは
全く以っていい根性をしていると思う( ̄ー ̄)ニヤリッ

なめるでないよ。
あたくしだって、「15歳」という時代は、これ以上にないって程に満喫してやったわよ。
しかしなぁ・・・・。
同級生だというのに、同じ春休みを迎えている間に同じように誕生日を向かえ、
あっちはやっと15歳になったばかりだというのに、
こっちはもう16歳なのか・・・・正直言うと、ちょっとやるせない気分にはなった。


そんな彼。30までは遊んで暮らすさ!と、豪語していたわりには、
23のうちに長女が生まれて、その1ヵ月半後に自分もようやく24になっていた。
ほほぉ・・・・この6年のタイムラグを、キミはこれからどうやって埋めるのかね?
と、訊いてやりたかったが、奥さんがいる手前、修羅場を避けて何とか溜飲を下げたが、
腹の底では、爆笑が止まなかった(爆)。
今では次女も生まれて、その子ももう1歳を迎えた頃だ。
人生はホント、わからない。
30まで遊ぶと宣言していても、26の時点で2児のパパになる輩もいる。


実はここだけの話なのだが、トモくんとは、かつて密かにこんな約束をした覚えがある。

「お互いに30過ぎてもまだ独身やったら、試しに結婚してみるか。」

まぁ、ない話ではないなと思っていたし、
互いに30までひょっとしたら独身だという可能性がバリバリに漂っていたので、
あたくしも遊び半分で快諾した(笑)。
この誓いから、3年と経たずに、彼は結婚していったのだが(爆笑)。
でも、半分、胸を撫で下ろしている感もないわけではない。
彼の実家は地元の名士で、それでなくとも親戚付き合いやらがややこしそうな家庭で、
オマケに、うちのおかんと、むこうのおかんもガッチリ顔見知り。
魔女集会のメンバー同士だったりするのだ。
そんな男と結婚するくらいなら、もう少し離れた薄いところで結婚したいものだわ・・・・♪
あたくしが呪い紛いに祈祷していたので、それが叶ったのかもしれない。
20歳そこそこで、そこまで心を開きあって色々話ができるパートナーに巡りあえたのも
きっと、何かの縁。
今では、年に数回、葉書のやりとりをする程度になってしまったけれど
当時は、本当に何かしら運命めいたものを感じていた。


オマケのオマケ話になるのだけど、彼のお兄さんは彼が結婚した数年後に
中学の時の同級生と結婚した。
トモくんに色々と話を聞いていると、どうも中学を卒業してからも、
お兄さんが交際する彼女はほとんどが中学の時の同級生だったらしい(笑)。
話の中に出てくる人たちは、皆、あたくしも知っている先輩たちばかりで、
何で、あの人とあの人がくっついていたのだ??と謎めいた交際期間というのも暫しあった。
彼のお兄さんならば、もう少し面白い人脈があるだろうに、と、こっちは勝手に想像していたのだけど
妻となった人は同じ中学で、あたくしの家の近所の米屋の娘さん(先輩)だった。


無計画に子供を作ったせいか(爆)お兄さんのところの第1子と、トモくんところの次女は、
同じ学年で、同じ小学校に通うことになるかもしれないらしい。
トモくんもそれとよく似た境遇の過去を持っていて、
1コ下、2コ下に1人ずつ、いとこがいた。
このニアミスはそれこそ親戚内の不和を招かなかったが、同学年にいるとなると
大変そうだ・・・・(サヨコ談)。
実際に、トモくんのお母さんも、何かと比べられるから
学年が1つでも離れていてくれて本当によかったなどと話していたらしいのだ(サヨコ談)。


まぁ、「怖いもの無しの向こう見ず」とは、正にトモくん・・・・キミのことだ。
嫁さんを泣かすでないよ。ただでさえ、大変なんだから。

↑彼の誕生日が来ると、カウントダウンが始まる(爆)

しかし、面白半分とはいえ、何で結婚話が出たんだろう・・・・?
今となってはいい思い出だけど、アレが本当に実現していたら・・・・と思うと、
何となくだが、「現実」が脳天から降り注ぎ、とても恐ろしいことのように思える。
彼とは一生、「友達」でいたいものだと、痛感した(爆笑)。


2003年03月26日(水)
ぷち不倫


何でも「プチ」を付ければ許されてしまうような、こんな御時世があたくしは嫌い(笑)。
付けられる言葉はとりあえず、あんまり誉められた事ではないこと。「プチ家出」とか。
きちんと「家出」しろよ!!と言いたくなってしまう。


これが、「不倫」の場合は如何に解釈されるのか。
ちゃんと「不倫」を貫けよ!!と言われるのだろうか?(爆)
そもそも、何を以って「プチ」なのか、その線引きが面白いんだけど。


今日、むか~~~~しの「プチ不倫」相手から電話がかかってきた。
仕事の出張で、あたくしの地元の近くまで来たから、何となく電話してきてくれたらしい。
とはいえ、何があるかというと、特に何もない(笑)。
ただ、あたくしもその彼も、その当時、お互いにお互いのことがとても好きで、
だけど、彼には既に妻子がいて、事実上、「求めること」自体が自動的に「不倫」になってしまうという
何となく、「不倫」をしている人たちが使う言い訳の常套句
「好きになった人に、たまたま奥さんがいただけ。」
という状況に「なってしまった」というような関係だった。
会えなくなってしまっても、特に寂しいとは思わなかったけれど、
ただ一緒にいる時は、とにかく無性に愛せた人ではあった。


今となっては、ただの良いお友達ではあるけれど、今日の電話で彼はこんなことを言っていた。

「あれは、本当に夢のようなファンタジックな世界だったな・・・・。」

うん。そう。そうなんだよ。
悪いことだとわかっていて、あたくしは彼のことを独占したい気持ちなんか微塵もなくて、
だから、彼の家庭をぶち壊すようなことは絶対にしたくなくて、
どんなに仲の良い友達にも、そういう彼を自分が求めていることを明かせないでいた。
彼を独占したくない・・・・という表現は「いい子ちゃんぶってる」と解釈されても仕方ないけれど、
別の女性と共有してでも一緒にいたかった・・・・と表現すれば、彼のことが好きだったというのを
きちんとわかってもらえるだろうか。


あたくしにとっても、何ともいえないいい時間だった。
悪いことをしているんだなぁ・・・・と頭ではわかっているんだけど、
気持ちだけはちゃんと通じているから、とても心地好くて、嬉しかった。


彼が単身赴任時代に、一度だけ家に泊まりにいったことがあるのだけど、
この時、丁度、彼の奥さんが臨月、しかも予定日間近で、
あたくしはたまらずに彼に訊いたことがある。

「ねぇ・・・・生まれたって連絡入ったら、やっぱり行っちゃうよね・・・・?」

「あぁ。行くよ。」

「・・・・そうだよね。」

「恨む?」

「どうして? あたしがあなたを恨むのは違うでしょ。」

「叱られるかと思った。」

「そうね。生まれたって連絡入っても行こうとしない男なら、叱ってたかも。」


そんなことを言いながらも、今日だけはお腹にとどまっていて・・・・と
彼の初めての子供に対してそんなことを願ってしまった。
あたくしが彼の元から帰って、丁度2日後、彼は本当にお父さんになって、
愛娘を自慢しまくっていた。
でも、そんな彼が愛しいと思えた。
あたくしが彼の子供を産むことなど、絶対に有り得ないことを前提に、それでも彼が愛しかった。
あたくしが彼の子供を産む時、その陰で、涙を流す人が必ず存在する。
そんなのを踏み台にしてまで、自分は幸せになんかなりたくなかった。


彼は電話で、こう言った。

「今日の夜、空けてくれ。」

「ダメだよ。あたし今、風邪ひいてるから、そういうのを持ち帰らせるのはよろしくないのら( ̄^ ̄)」

「そうか・・・・そうだよな。」

「木曜のお出かけも、この風邪完治させるためにキャンセルにしたんだから。」

「おぅ、そうか。大事にしなきゃダメだな。」

「木曜に会う筈だった人に、ぶっ殺されるわ(笑)」

「そういうことになるな(爆)」

「泊まる場所、決まったの?」

「あぁ。明日の夜は、お客と食事になっちまったから。会うなら今日かなって。
 でも、風邪ならしかたねぇよなぁ。きちんと治せよ。大事にな。
 今度の仕事でまたこっちに来ることになりそうなんだ。2ヶ月に1回くらいの割りで。」

「あ、そうなん?」

「だから、予定さえあえば、いつでも会えるよな。」

「そうね。」



会ったところで、別段、何が起きるというわけでもない。
いうなら、昔馴染みに近い。
たとえ、男と女の関係になった過去があったとて、あたくしはその後を「友情」という形に変えて
付き合い続けている友人が何人もいる。


そういう過去があった人と、再会してお茶を飲む・・・・ここらへんが「プチ不倫」かな
と、あたくしは思ってますが、横着でしょうか?(爆)

↑実物より数段美化していますが(爆笑)。

刷り上って届いたら、真っ先に届けてやろうと思います┐( ̄∇ ̄)┌オホホ


2003年03月24日(月)
春休みの人間観察


そうか・・・・世間は春休みに突入しているのか。
あたくしは365連休なので、いきなり何の前触れもなく平日に「うじゃっ!」と人が増える
謎の現象を「謎」ではなくなるまでに、少し時間がかかる。


今日も人が多そうなところを避けて、あたくしもぷよ2もあんまり本調子ではなかったものの、
人があまり集わなさそうな、寂びれかけのカラオケ屋を選んで、
特に熱唱するわけもなく、何となくそういう隔離された部屋でのんびりしていた。


と、隣の部屋から、微妙な選択で色々な曲流れてくる。
お世辞とも上手いとは言えないけれど、まだまだあどけなさが残る子供の声。
そして、それに比べるとかなり声域音域もともに安定した大人の女性の声。最初はこの人々が一体どういう関係性なのか、わからなかった。
有線がかかっていて、はっきりと声や曲が聞こえてこないので、わざと有線を消して、
姿の見えない「人間ウォッチング」を開始した。


「んん・・・・? ZARDか・・・・?」

「あ、曲が変わった。・・・・ハム太郎だ( ̄∇ ̄;)」

「子供の声だね。」

「うん。そうみたいやね。」

「あ・・・・今度のこの曲、何かのCMに使われてへんかった?」

「アレだよ、アン・ルイスの『WOMAN』。カップ麺のCM♪」

「このオンナの人、ひょっとしたら、俺らとほぼ同年代かちょい上くらいの人かもな。」

「子供の方は、小学2~4年くらいと見た。」

「うわっ、この曲、どっかで聴いたことあるぞ!!
あ!!あれや!!『セーラースターズ』!!」


2人して

「間違いなく、親子やな(確信)」

「次、何がかかるんやろう・・・・?」


と、まもなく次の曲に移る。

「この曲は俺は知らない・・・・。」

「知ってる!(爆)これ、浅香唯の『Cecil』だよっ!!」

「よく知っとるな。」

「うちら、直撃世代やったもん<浅香唯」

「察するに、このオンナの人は確実に30前後だな。俺らと離れとったとしても
えぇとこ3つくらいやろ。んで、小学生くらいの子供がおったとして・・・・」


「その子が大体8~10才くらいやったら、丁度計算も合うな♪」

「しかし、このお母さん(もうお母さん呼ばわり)、ZARD大好きやな(笑)」

「そうやね(笑)」




うちらは、大体歌のネタが尽きると、このように隣から流れてくる歌のラインナップを論って、
どういった趣向で、どういったグループなのかを推測したりする。<大迷惑
あたくしらがそのような対象にされたとしても、絶対にわからない2人組であることを自負できるから、
このような暴挙に出られるわけで、傍目から見て、27、8の男女2人組と
あからさまにわかるような選曲をしていないので、あえて、他人様のことをあぁだこうだ言えるのである。
例えば、隣にうちらよりちょい若目のグループ(大学生~社会人25歳未満)が入ってきたりすると、
その選曲で、大体年齢層やらグループの特徴やらがわかってしまう。
女子高生はもっとわかりやすい(爆)。暴れているのか、時々ドスンドスンと音がする。
あと、意味不明な絶叫ね。
・・・・きっと、かなりな勢いで跳ねているのだろう( ̄∇ ̄;)<ハロプロ系で


あたくしは、誰とカラオケに行ってもとりあえず選曲幅が広いので、
「え!? こんな老けメンバーの中にこんな人がいたのかっ!?」
と、惑わすこともできる。
逆に、今時の歌とかアニソンとかもかなり網羅しているので、
「え!? こんな若メンバーの中にこんな人が混ざっていたのか!?」
と、惑わすこともできる。
演歌・軍歌・シャンソンも歌おうと思えば歌う。


今度の日曜に、リエと一緒に開催することになっているカラオケ大会は
主に、「合唱曲」を中心に、歌うことが決まっている(爆)。
伴奏は自ら持ち込み(爆笑)。弟の参加も決まっている。
混声四部も、無理矢理三部で歌おうとかいう、まぁ、ハモネプみたいな企画。
本来なら、ここにぷよ2も加えて楽しく騒ごうか♪という発想になるんだけど、
如何せん、彼はハモリに向いていなくて、オリジナル曲で「あ、ここにハモリが入ったな」と思って
ちょこっとだけ参加してやれ♪と思っても、それにつられていきなり音をはずすので、
以来、そのようなことはやめるようにしている(爆)。


リエもあたくしもうちの弟も、あの中学で洗脳教育を受けてきた、謂わば同士なので、
今でも、スコア無しで、オラトリオ・メサイアの「ハレルヤ」くらいなら歌える。
あと、「グローリア」「いざたて戦人よ」「モルダウ」、組曲「筑後川」から「河口」等々
まぁ、合唱曲の中ではメジャー系といわれる曲ならば、ほとんど全部いける。
あたくしは3年間アルトで、リエは2年までソプラノ、弟は混声四部になった時点でバスを歌っていた。
なかなかの編成である。
3年次にやった曲の主旋律ソプラノがいないのは、補いようがある。
声が出るかはどうかはわからないけれど、あたくしがタクトを振っていた曲が結構あるので、
アルトをリエに任せて、あたくしがソプラノを
そして、その前までにやったやつは、リエに主旋律を任せ、あたくしがアルトをやればいいのだ。


カラオケ屋の一室に訳のわからない3人組が、ラジカセ持参でひきこもり、
そこから絶対に歌本には入っていないような曲が次々と聞こえてくる、この謎の現象。
店側や、両脇の部屋に入っている人々を、困惑の渦に巻き込むのも手に取るようにわかる(爆)。


そんなあたくしたち。
本日カラオケ屋に入るや否や、奪い合うように歌ったその曲とは・・・・

↑いきなりこの曲を奪い合う時点で、うちらはおかしな2人組( ̄∇ ̄;)

早く、「爆竜戦隊アバレンジャー」のエンディングテーマが新規でカラオケに入ってほしいもんだ(爆笑)。
踊りまで覚えてしまいそうな勢いの、アサミンジャーなのであった。


2003年03月23日(日)
ラフ&ピース


風邪もひいていることだし、どうせ夜中までなんて起きてられないだろうから、
「オンバト」はガッツリビデオ予約して、その後にはアバレンジャー555も入るように、
こっちもバッチリ予約して、昨日は大人しく就寝した。


今朝。
我が家にも急転直下の空爆撃があったことを知らされる・・・・( ̄∇ ̄;)

↑正に言うべき言葉を失った・・・・( ̄□ ̄;)!!

当然、誰が優勝したかなどわからず・・・・(核爆)。
見たかった芸人さんのネタも、数組分見られず・・・・。
イラク攻撃の影響が、このような形であたくしを貶めるとは、正に予想だにしない出来事であった。
所詮バラエティ・・・・。このような言葉が頭を駆け巡る(トホホ)。
で、目覚めたら、特撮系の番組には余裕でオンタイムで間に合い、
こんなことになるのなら、昨日のうちに夜更かししておいた方が、よっぽど良かったんじゃないか、と
わけのわからぬ後悔をする、お笑い大好きアサミンジャー・・・・。


笑う門には福来る・・・・じゃないけどさ、
「愛と平和」なんて言葉より、よっぽどこの「ラフ&ピース」って言葉の方が
信憑性に長けてると思うのよね。
いつもニコニコ、ケラケラ笑っていればさ、多少のうつも吹っ飛ぶし、
どうしてあたくしが、オンバトを毎週毎週ビデオに撮って、
ネタを覚えてしまうくらいに繰り返し見ているかというと、そこに確かに「救い」があるからだ。
嫌なことを考えすぎて眠れない夜も、このビデオに幾度となく救われて、
あたくしは何とか眠ることができた。
覚えてしまったネタでも、面白いものは何度見ても面白いし、
精巧な創りのネタは安心して見ていられるから、入眠時にはもってこいなのだ。


奇しくも、昨日はチャンピオン大会ファイナル・・・・。
ひょっとしたら、来週(あ、今週か)の土曜日に再放送する可能性があるので
この日記を読んでいる皆さんの中で、もう結果を知っている人も、しばらくは黙っててやってください。
セミファイナルまでは順調に録画を進めてこられただけに、かなり悔しい。
っつうか、イラクとアメリカのせいで、この大改編時期の動きすらあんまり読めない。


普通のニュースすら、カットされ、短縮され・・・・本当に欲しい情報が
大国と油田保有国のせいで、我ら民間人に届かないではないかっっ!!
サウジアラビアに在住しているあたくしの叔父・叔母は無事に出国できたのか、
はたまた、まだ出られずにいるのか。
もし出られたとしても、空路は確保されているのか等々、
日本国内にいてもそういった情報は隣国の情報になるので、なかなか入ってこない。
そんな時に、「タマちゃんを想う会」とか「タマちゃんを見守る会」が激突したとかで、
また余分に時間が取られて、一体、この国の報道はどうなっているんだと首を傾げたくなる。


今回のイラク攻撃・・・・。
そこに至るまでの経緯を、丁寧にどこのチャンネルでも説明していてくれたが
一番良くわかる説明は、NHKが土曜の夕方にやっている「週刊こどもニュース」だと思う。
新聞でもニュースでも、とりあえずの流れは把握できるけど、結構大人でも
「?????」
なことが満載だったりする。
特に今回は、アメリカのごり押し的な決断が色々な角度から切り込まれていたし、
イギリスやフランス、スペイン、ドイツ、中国等々、国連の常任理事国の意見もまちまちで、
ややこしいったらありゃしない。
そんな中、日本のコイズミちゃんは「アメリカを支持する」とか言ってるそうだし、
そりゃ、米国大使館に若者も集うわな・・・・って感じ。


この侵攻が長引けば長引くほど、日本の経済はおろか、世界中の経済がデフレ状態になり
機能しなくなると示唆していた専門家もいた。
米英は10日間くらいで終わらせたい♪ と思っているそうだけど、
フセインが死なない限り、この攻撃は止むことなく続くんだろうな、と
素人のあたくしにだって容易に察しがつく。


イラクの民間人は、怖くて話すことすらできないんだそうだ。
新聞にそんなようなことが書いてあった。
笑うのはおろか、話すことすらできないなんて・・・・そんなところに「愛」や「平和」が訪れるものか。
笑うことができて初めて、人間としての幸せや「愛」や「平和」が実りを為すのだろう?
イラクの人たちを笑わせてあげたいよ、あたしゃ・・・・。
「人の盾」とかじゃなく、本当に腹の底から笑えるようなことがしたいよ。


大使館に詰め寄った中の在日アメリカ人がこんなことを言っていた。

「今、自分の国がやっていることは、最低だ。」

第二次世界大戦の時に、日本人がこんな言葉を吐いたら、即刻、非国民として銃殺刑モノだろう。

だけど、今の日本は違う。
私も思うのだが、コイズミちゃんが出した答えは少なくとも正論とはいえないように思う。
確かに、アメリカを支持することでメリットもあろうが、
実際、産院を閉鎖されてどこで赤ちゃんを産んでいいのかわからずに涙を流す母親がイラクにいる。
日本の中でもこの攻撃に対しては賛否両論らしいけれど、
とにかく、イラクの中でフセイン以外の人間が、心から笑える日が早く来ることを祈るしかない。




「笑う」という動作表現は、元々相手を威嚇するものが変化したもので、
人間の感情表現の1つとして、その進化型が今でも残ったものなのだそうだ。
「歯を見せる」という行動がそもそも「威嚇」の発端だった自然の摂理からいくと、尤もらしい。
だったら、互いに「歯を見せ」「笑い」ながら解決できそうなものの、
余計な知恵を身につけてしまった人間は、愚かしい行動に出る。


どこの国にも軍需らしきものが見出せない、この愚かな一国集中攻撃・・・・。
フセインにせよ、ラムズウェルドにせよ、自分が第一線に立つならまだしも、
兵を募るあたり、愚かしいと思う。
「聖戦」と呼称し、コレを宗教戦争だと信じているイスラムの人々がいるのだとしたら
改宗したほうがよろしいかと思われる。
自らの崇拝を命に代えることは、先人が厭というほどやってきている。
同じ、一神教の仲間だろう・・・・?
どうして、それを敬うことができないのだ?
無宗教のあたくしが言うのもアレだが、だからこそ冷静にコトが見えてくる気がしてならない。


大国の驕りと、一神教信者国の頭の堅さ・・・・どっちもどっちだが、
意見を求められて、あんなに自信なさげに言葉を発するなら、日本の首相も口を噤んでおいた方が良い。

↑あなたは、どう思いますか?


ところで、うちの母・サヨコが不意にこんなことを言っていた。

「今度の戦争の呼称は、どうなるんやろうねぇ・・・?
ほら、前の時は『湾岸戦争』とかって言ったやない?」


「今回の場合、アメリカとイギリスが一方的に押し寄せて、
既にイラク兵の一部も投降してるでしょう?
コレは戦争じゃなくて、ニュースでも言っている通り『イラク攻撃』なんだよ。」



あたくしは、イラクがいくら迎撃ミサイルを発射しても無駄だと思っている。
アメリカやイギリスの方が兵力は断然上で、核だって合法的に保有している。
オマケに、イラクの隣国も様々な態度でその主張を通し、
自国から兵隊を入れないでくれだとか、空域にミサイルや投下用飛行機を入れないでくれだとか、
侵攻用の基地は御免だが、空爆用の空域くらいは許そうだとか、
それぞれがそれぞれの意見で以って対峙している。

・・・・みんな、戦争は嫌なんだ。
そう思った。


2003年03月22日(土)
365連休


一年365日、休みみたいなもんなこのあたくし。
確定申告の職業欄にも戸惑わず、「無職」と書いて提出するこのあたくし。


昔はもっと「プライド」みたいなものもあったのだが、
そんなものを優先させていたら、自らが潰れていくということを知り、
大事な大事な「プライド」までかなぐり捨てるようにして生活している。


なのに・・・・。
何の天誅か、風邪があたくしを襲った。
最初は花粉症かと思ったが、咳は出るわ、喉は痛いわ、熱も出るわで、
コレは本格的な風邪だなと思った。


普段から、微熱続きのこのあたくし。
数日前、久々に36.8℃だったので、めちゃくちゃ安心したのに、
昨夜、熱を計ったら・・・・・

↑日格差が激しいと、さすがに堪える・・・・

只今、いつもと同じ微熱ゾーンにいますが、確実な異変が・・・・。

↑花粉症の症状じゃないよね・・・・?

たまりません。
まず、おかしいのは煙草が吸えなくなってきていること(笑)。
ここで、体調の異変たるものを知るあたくしは、大バカ者。
夕飯もサヨコがせっかく鰤の照り焼きを作ってくれたというのに、
味覚がおかしくて、美味しいのかどうなのかわからないままだった。
全く以って、親不孝で勿体無い話だと、我ながらに思う。


今日も寝る時は、マスクとマフラーは必須アイテムとなりそうだ。
薬の飲み合わせが悪いせいか、眠剤がちっとも効かない。
風邪薬のせいだと思う。
くそ・・・・はよ治れ(-。-) ぼそっ


2003年03月21日(金)
主人公はあんただったのか(笑)/可哀想な登場人物たち


かなり不評をかっている「高校教師」
不評と思わずにはいられないのには、理由があった(笑)。
あれは、藤木直人と上戸彩が主演だと思うから、全然面白くないのであって
ソニンと京本政樹が主演だと思えば、なかなかどうして、面白い作品で。


多分、テーマは「依存」「実験」「復讐(復習)」なのでしょう。
コレを論点にして、京本を追っていくと、なかなか面白い筋書きにはなっています。


昔、犯した過ちを今更ながら公表するその意味は、やっぱり叙情詩みたいで理解困難。
見せてあげればいいのに、持田真樹の顔は一切ぼかされて、遠い過去の記憶として抹殺されていた。
嗚呼、可哀想な持田。
「かわいそうに、かわいそうに・・・・」とキャストの誰もが連呼する中、
一番可哀想なのは、持田であったというのが判明して、あたくしは苦笑する。
あの子の役名すら思い出せない・・・・( ̄∇ ̄;)本当に可哀想(苦笑)。


要するにこのドラマは、京本がずっと背負ってきた「何か」を整理整頓するための続編であって、
新しい何かが生まれる、センセーショナルなものではなかったということ。
期待させておいて、小ずるい真似をしやがって・・・・<TBS
スタッフ曰くの「ヴァイオレンスシーン」というのは一体どのあたりを指しているのか不明なまま、
このドラマは、何となく最終回を迎えて、上戸彩が可愛くなくなっていく軌跡しか見えない。
意外と頑張っていたのは、ソニンの方で、あんな「ダーティ」な教師を
最後まで信じ続けたその根性と純粋さは、上戸を遥かに凌駕する。
女優初挑戦にしては、花マルだったと思いますわ♪





ところで。同じTBSの「年下の男」ですが。
あたくしが前に書いた、「雫の行方」での予想通りの結末で、
主人公・千華子はとりあえずの形で「納得」を手に入れたようだ。
ただ、あのラストシーンは、ちょいとやりすぎかと思う。
梓のぶっ壊れ加減は妥当♪ なかなかよろしいかと思われ・・・・。
若さとキャリアの座標の中で、全く違う象限にそのポイントを置いていた4人の女性が
それぞれに「納得」とか「諦め」とかを手に入れてしまったのには、些か首を傾げたくなるが、
後30分、枠があったらもっと面白い演出などができて良かったんじゃないかと思う。

早速、ノベライズが出ているが買う気はない。
シナリオ集が出たら、面白そうなので読んでみたい。
内館牧子という作家(脚本家)の力量はホントに凄いとあたくしは思っている。
失速した野島伸司よりは、最近は女性のシナリオの方が現実的且つ極端で、
そういった観点からも、面白い。

CXでやっていた「お義母さんと一緒」も、最初の何話かは2人掛りくらいで書いていたようだが、
最終的には、金子ありさ1人が書いていたようだ。<この人、多分あたくしと同い年。
(大学が一緒だった。学部は違ったけど。当時の中では筆頭の出世頭。)



そろそろ春の大改編時期で、新しいドラマなんかの制作発表がどんどん為されているが、
もっと、長続きするような・・・・それこそ、大映テレビのような6ヶ月1クールみたいな
時代が戻ってきてほしい。
今、それを恐れなくやってのけているのは、NHKの朝の連ドラ、大河、
TBSの「渡る世間~」(橋田須賀子)あとは「金八」(小山内美江子)くらいしかない。
不可能ではないのだ。でも、次々に目新しいものが求められて、次々にそれを輩出していたら
いつかネタは尽きる。
つまらないドラマに、多額のお金を投じることにもなる。
あたくしたち視聴者も、もっと面白いものを追求しようと思ったら、
それを見極めるだけの目を養わなければならない。


今、CS放送で再放送されている、大映テレビ制作のドラマにかなりハマっている。
連続視聴しているのは「乳姉妹」「ヤヌスの鏡」である。
どちらも、「お前ら、それはやりすぎだよ!!」とツッコみたくなるポイント満載だけど、
サラサラと通り過ぎるように何の訴えもなく流れていく、11週1クールのドラマなんかよりは
よっぽど刺激的で面白い。
当時だって、多分、そこそこの数字は取れていたはずだ。
あの会社が潰れたのは、「ナチュラルな演技をよしとする」風潮がそうさせたと
あたくしは睨んでいる。
う~ん・・・・所謂、キムタクとかがやっているようなサラッとした演技。
トレンディドラマという言葉が流行った頃から、次第に大映テレビは廃れていった。
大映テレビの良いところは、それこそ今、CXでやっている「HR」よろしく、
舞台演劇チックな要素が沢山盛り込まれていたところかもしれない。
その「HR」も、そろそろ終わるのか、もう終わってしまったのか、
あたくしは連続視聴をしていなかったので、その沙汰は知れないけれど、
とにかく、今現在「目新しい」といわれるものは、「大映テレビ」みたいな大袈裟で有り得ないような
もう、いかにも「作りましたっ!!」みたいなドラマがウケるとあたくしは思うのだ。
さすが、三谷先輩♪ よく実現させてくれました♪<「HR」





更に更に、ところで・・・・なんだけど(笑)。
今、あたくしが釘付けなのは、金八シリーズ第1弾の再放送である(笑)。
東海地方でしかやっていないのだけど、まぁ、この秋から次のシリーズが始まるそうなので
いずれ、どの地方でもいずれかのシリーズが再放送はされるでしょう。

先日、杉田かおる演じる浅井雪乃が、子供を産みました!!
今でこそ、酒癖が悪い酒豪の行き遅れチックなイメージがガッツリついて、
毒を吐かせれば、加賀まり子の次くらいに来る女優さんになった彼女ですが、
まぁ、当時の彼女の可愛らしくて清純で、舌っ足らずな純粋さのある演技の新鮮なこと(爆)。
ツガイの、鶴見慎吾演じる宮沢保も、ビックリするくらい子供っぽくて、
よく、こんな2人に子供を産ませてやろうと、教育委員会が決定を下したなと
本当に不思議さ満載のドラマだったことを今更ながらに知る。
だって、あたくしが5歳の頃のドラマだよ??
たのきんトリオが中学生役なんだよ!?
三原じゅん子も「ボディ、ボディ」とか言ってる時代だよ。
コアラの嫁はんになるなんて、誰も予想しなかった奇妙な時代なんだよな・・・・。

ここから丁度15年経った時のシリーズ(反田孝之、小嶺麗奈、藤田瞳子ら出演)で、
あの時生まれた子を、金八先生が受け持つことになるのだけど、
その時はオンタイムで見ていて、そうかぁ・・・・杉田かおると鶴見慎吾の子供が
こんなに大きくなったのか・・・・とまるっきり感化された印象を持った(爆)。
別に、彼が本当に杉田かおるの息子ではないというのに(爆笑)。


でも、そのくらいに視聴者に密着したドラマを作れるというのは凄い。
23年という長きに渡って、6シリーズもの15歳群像を描き、
そのシリーズには漏れるものの、桜中学ではなく、別の中学での出来事も
スペシャルとして作られているのだから、実際はもっと沢山の15歳たちを描いていることになる。
凄いよなぁ・・・・。


そりゃ、「アレはドラマの中での話だ」と一蹴してしまうことは容易いが、
23年間、変わらずに流れ続けている時間をきちんと埋めることは、
キャストはもとより、スタッフの皆様には敬服してしまう。
それは、やっぱり長く続いている「渡る世間~」のスタッフに対してもそうで、
よくも、あんなチビえなりをあそこまで成長させて、今や「オッサン」と呼ばせるまでに至ったな・・・・
と、こっちも感服なのである。
視聴者目線も勿論大事だけど、現場目線というのも視野に入れてドラマを視聴すると
色々と勉強になる。


今日、面白いCMを見た。
確かグロンサンか何か、そういう栄養剤のCMだったと思うのだけど・・・・

↑カンカン万歳♪

いやぁ・・・・別のドラマや番組であまり見ないものだから、ちょっと感激♪
あの人は武田鉄也以上に老けずに、この23年間を過ごしてきたのかと思うと、
それこそ、感服以外に言葉が見つからず、ただただ「すげぇな・・・・」と思うばかりなのである。
それこそ、山本安英のように、いつまでも同じ役を続けていけるくらいに
常に現役で、同じ役をしっかりとこなせる俳優さんであって頂きたいうちの1人である。


「渡る世間~」ですっかりイヤな姑役が板についてしまった赤木春恵女史だが、

↑再放送が始まって、このギャップにしばらくついていけず( ̄∇ ̄;)

役者とは、そうあるべきなんだな・・・・痛感させられる。
次の金八ワールドで、再登場することを切に願いたい(笑)。
「渡る世間~」もあぁも長く続くと、イメージの固定化がされて、
登場人物たちが可哀想なのである。


2003年03月20日(木)
あたくしは大悪人なんですか?


昨日付けのところに、アサミンジャーVSオーアエ戦について
書いてありますので、そちらもどうぞ♪




今日は、ちょっと珍しく・・・・某嬢のことを書きたいと思います。
何故なら、某嬢からメールが来たからです(笑)。
「攻撃」されて放置するほど、あたくしもお人好しではないので、そのことを証明するためにも
「糾弾」という形をとらせていただきます。


メールの内容は、要約すると以下のようなものでした。

①日記のマイ登録をして、無言の圧力をかけないでください。

②あなたにとっては、もう登録していることすら忘れてしまうほどに影のないことかもしれない。

③だけど、このことは自分にとっては嫌がらせ以外の何物でもありません。

④だから、あなた(あたくし)とぷよ2には速攻、登録をはずしてほしい。




もう、呆れてモノも言えませんでした( ̄∇ ̄;)
確かに彼女を直接、実家の方に強制送還したのはあたくしたちに相違ありません。
しかし、それをしなかったら、明らかにぷよ2やあたくしの生活に支障を来す事が
明白であったため、一番確かな方法をとったと自負すらしているほどなのです。


更に言うなら、あたくしやぷよ2は彼女が向こうで何か不具合なことが起きてやしないか・・・・?
と、本当は他人のことなのに、ただ「関わったから」という理由だけで、
少なからずとも心配はしていたのだ。
長いこと、日記が更新されていなければ、ネットの状況が整いきっていないのではないか、とか
またどこか怪我をしたり、入院などの措置に遭ったのではないか、とか
それこそ、本人にとっては余計なお世話かもしれないけれど、
そういう形でしか、彼女を見守る方法はなかったわけで、それを「無言の圧力」と言われるのは
甚だ心外である。


じゃあ、例えばこのことが第三者の目から見て、本当に「無言の圧力」だとしよう。
読まれて困るようなものを、ワールド・ワイド・ウェブに流出している彼女の行動は
如何に判断されるというのだろう?
あたくしたちが、彼女の要求を素直に呑んで、登録をはずせば彼女は納得するかもしれないが
それは、実質的に何の解決にもなっていないような気がするのは、あたくしだけでしょうか?
マイ登録をたとえはずしたとしても、ブックマークは別の形でいくらでも付けられるわけで
そうすることが、彼女の安定に繋がるのだというのなら、そうしたってかまわない。
しかし、ここで、「こんな方法があるのだよ。」とあたくしが告白しまえば、
彼女はマイ登録をはずしても無駄だということに、いずれ気付くだろう。


本当にその「無言の圧力」と感じるものから逃れたいのであれば、
ネットに日記など書かなければいいのである。
肉筆でも何でも、記録はいくらでも取れるわけだし、
その中で、どうしても読んでほしい人がいるのなら、それを個人宛にメールなどで送ればいい。
もしくは、ランキングやその他の機能を自分の日記からはずして、
完全武装してしまえばいいだけの話である。
どうしてもネットで日記を書きたいという欲求があるのならば、
このシステムは、そういうふうにもできているのだから、それを利用すればいいだけの話である。

あたくしに直接、「読むな」「登録をはずせ」みたいなことを言うのは、
あたくしにしてみれば、的外れ。

彼女が、あたくしたちがマイ登録をしていることに関して、苦痛に思っていることは
実は、彼女が日記の中でこぼしていたので、すぐにそれが自分たちのことだとわかり
それでも、マイ登録をはずさなかったのは、彼女があの場所でだけは素直な言葉で
自分を表現していると信じていたからだ。


今年の2月10日以来、彼女のことに関してはあたくしもこの日記では一切触れていない。
彼女が理由なく、わけのわからないメールを送ってくるようなこともなくなったし、
日記やその他色々な物で垣間見られる彼女の状態が、決して良くないとわかってはいたが
あたくしらが口出しをしたり、医師でもないのに余計なアドバイスなどをすると
却って決断に戸惑いが出たりして、彼女のためにも良くないと思っていたからだ。


確かに、彼女は実家に送還されて、余計に病状を悪化させているかもしれない。
悪いことなんかしてなくても悪者扱いされて、理不尽な目に遭っているかもしれない。
しかし、そういった事情と
あたくしが自分の判断で読みたい日記を、サーバーの機能を利用して読むのとでは
明らかに論点が違う。


自分の気持ちを、ここで明らかにするのならば、マイ登録をはずす気はありません。


別の形で「嫌がらせ」をされても、多分、はずしません。


某嬢が自分で措置を行わない限り、あたくしが率先して何かをする、ということもありません。


今現在、あたくしHPからも某嬢のHPにリンクがはってありますが、
それすらも取り外していません。
彼女がそれを申し出てくるまでは、そして、あたくしがそれを承諾した時に初めて措置をとるでしょう。




あたくしが、こんな些細なことで「糾弾」という形をとるのには、ちょっとした理由もある。
彼女から届いたメールの最後に、このような文章が付記してあったからだ。


あなたの彼氏はあなたの言いなりなんでしょうから、一言言えば済む話でしょうから。


コレが、今回の「糾弾」の根本的な種です。
あたくしがマイ登録をはずすか否かは、無論、あたくしの気持ちひとつですが、
ぷよ2がそうするかどうかは、やっぱり彼の気持ちひとつだと思います。
彼女が彼のことを、あたくしの言いなりと軽視していることに対して、率直に怒りを覚えました。
彼には彼なりの考えがあり、そして事情もある。
あたくしが進言したところで、彼が「嫌だ」と言ってしまえば、あたくしはそれ以上
彼のネット生活に介入する事自体、物理的・マナー的にも、やってはいけないことだと思っている。


が、モノは試しなので、実際、一言言うには言ってみた(爆)。
しかし彼には彼なりの事情があって、今、マイ登録の状況を自分でも把握できないんだそうだ。
マイエンピツのページを開いている時に、フリーズしたとか何とかで、
彼の登録状況は、彼すらも知り得ないところとなっているらしいのだ(爆笑)。
まさか、そんな有様になっていようとは、某嬢はともかくあたくしも考えなかったが、
そんな彼が、彼女の日記を登録からはずそうとなると、
再度、登録をしなおした上ではずすという、全くもって迷惑な二度手間なのである。
要するに、彼は某嬢の日記を読めてないということになる(笑)。
これを「無言の圧力」と言うなら言えばいい。
物理的に彼女を実家へと送り帰したのは彼なのだから、直接的な恨みもあろう。
そして、そうするように仕向けたのは、電話で逐一指示を出していたあたくしなのだから
間接的な恨みもあろう。


恨むなら恨めばいい。
だけど、その感情がいずれは自分に跳ね返っていくことを忘れてほしくない。


事実、この度のメールで、最後のあの一文がなければ、あたくしもここまで書きたてたりはしない。
彼女の日記が更新される度、その様子が如何に凄惨かをわかって、今まで何も言わずにきたのだから。
何も言わないことが、良策だと信じて、そしてあたくし自身も主治医にそう指示されて
今日まで来たのだ。
無言・・・・がそれほどに圧力ならば、
彼女の為にやっぱり自分の気持ちをハッキリ、公的な場所において言っておくべきだと
あたくしは判断させていただいた。
個々をつなぐメールで意見するというのも考えたが、それは日記を公開している者として
甚だ卑怯な手法のようにも思える。
別段、追い詰めることを目的としているわけではないが、あたくしやぷよ2にも
きちんとした意見や事情があることを明確にしておく必要があると、あたくしは思った。


たとえ、分裂が激しくなって、どの人格がメールを送ってしまったか、
某嬢自身すらわからなくても、このようなことがあったということを
端的に、ハッキリと記録しておくことに、あたくしは罪を感じない。


彼女の気持ちは、コレでハッキリとあたくしに届いたことをここに記録します。
そして、それに対するあたくしの気持ちも記録しておきます。
何を言うと相手が不愉快になるのか、
どうしてあたくしが某嬢のことを公的な場所で糾弾しているのか、その意味をわかってほしい。

↑カッコつけてると言われても、この際かまうものか。

しばらく、状況は変わらないだろう。
あたくしは、読むなと言われてもきっと彼女の様子を覗きにいくだろう。
(アクセス制限されない限り)
必然的に背負い込んだ「責任」みたいなものも感じている・・・・コレが本音だ。
理由なく某嬢を攻撃したり糾弾したりするつもりはない。
ただ、理不尽な侮辱や、不条理が生んだ怒りをこちらに向けられた場合、
あたくしはあたくしの信念で以って、それ相応の措置をさせていただく。
たとえ、大悪人扱いされようとも、それに立ち向かうだけの勇気と証拠物件で以って
あたくしはあたくしなりに闘うだろう・・・・。


2003年03月19日(水)
闘え! 起動戦士アサミンジャー 「発覚」の巻 ~Dr.オ~アエは横着者~


毎度どうも。
この2週間、発作らしい発作も出ず、一時は熱も37℃を切ることもあり、
何となく健康的だったアサミンジャー


オーアエの転院に伴い、患者たちは色々な場所へと振り分けられるわけだが、
あたくしは、今通っている大病院と目の鼻の先にある小さなクリニックに通うことが決まって、
ホッと胸を撫で下ろしているところだった。


しかし、このクリニックにオーアエが現れるのは週1回。
火曜日だけ。
それ以外で何か変調が起ころうものなら、それこそ天変地異的なパニックがあたくしを襲うのだろうけれど
とりあえず、自分の主治医を信頼して、2週間というヤマをのりきる方法を
あたくしなりに考えて、生活しようと心に決めた。


本日の診察は、例の「アヤちゃんコンプレックス」に焦点が当てられた。
が、前に自分自身でこの日記にも書いたように、少しはそのことに関して
整理整頓がついていたので、その旨をオーアエに話しておく。


自分の中での自己評価と、社会からの評価にギャップがありすぎのは
明らかに家庭の中に問題があったと、オーアエは指摘した。
仰るとおり、あたくしのことをコテンパンにしたのは、何を隠そう
もう逝去して随分経つ、同居していた祖母である。
物心がつく頃から、社会的に色々と影響を受けている最中のあたくしの面倒を
ずっと見てきたのは祖母だし、その間、母親は何をしていたかというと、
共働きで、会社勤め。
弟が生まれて、落ち着いたら、すぐに会社に戻っていった。


かわいくて素直な役割は、弟が。
小憎たらしくて頑固な役割は、あたくしが。
と、このような図式が我が家にはあり、あたくしがアイデンティティを確立させた頃、
つまるところ就学してしばらく経つまで、その役割は全く変わることなく維持された。
愚図で、のろまで、お片づけも下手糞で、素直な弟に比べて常に反抗的で、
「ごめんなさい」を絶対に言わなかったあたくしに比べて、
その様子をじっくり見てきていた弟が、自然と要領が良くなり
ポイントごとに「ごめんなさい」を連発してかわいがられるという現実は
少なからずとも、第一子として生まれた宿命だとも思っていた。


そんな中、就学してしばらくは、授業中に挙手することすら苦手だったくらいに
主張に薄いあたくしだったのだが、
小学1年の時の担任の先生が、あたくしの得意分野を鋭く見抜いてくれたのをきっかけに
あたくしは、自分の得意分野が「国語」だということに気付く。
そういえば、本を読んだりするのは大好きだし、物語とか童話を書くのも大好きだし、
朗読だって、他の子に比べればスラスラと読めた。
そうか・・・・あたくしは「国語」が得意なのか。
初めて社会的に認められた瞬間だった。


それまでは、幼稚園の先生にいじめられていたのもあったし、
運動とか走るのとかも苦手で、お片づけも下手で・・・・。
だから、家の中でも外でもさして評価は変わらなかったので
なるべく目立たない位置を維持するのに必死だったので、
自分が社会的にきちんとした評価を受けたことに、物凄く感激したのだった。


以来。家の中で、愚図で何もできないあたくしだったが、
学校での勉強とかは、最低限頑張るようにした結果、「優等生」というありがた迷惑なレールに
乗るハメになってしまった( ̄∇ ̄;)


あたくしを貶めていたはずの祖母は、あたくしが小学4年の秋に脳腫瘍が原因で倒れた。
父親は当時、岐阜市内で喫茶店を経営していたし、
母親もすぐには会社を辞められない。
そんな状況下、母親の負担を少しでも軽くするために、
朝は父親が出かける頃にはきちんと起きて、自分たちで朝食の支度をし、
お洗濯もして、それを干して、学校から帰ってきたらそれを取り込み、
入院している祖母のところに届けるものは、きちんと区分けして、あたくしが届けていた。
食事の後片付けもちゃんとやったし、掃除も苦手だったけどそれなりにやった。
母親が会社を辞めるまでは、一所懸命働いた。
この時ばかりは、弟もあたくしの言う事を良く聞いた。
朝も母親が不在のことが多かったので、弟の忘れ物がないかをチェックするのは
あたくしの役割だったし、施錠するのもあたくしの役割だった。
そういう生活が、3~4ヶ月は続いたと思う。


今まで、ずっと祖母に掛かりっきりだったことを反省していた。
だから、苦手なお掃除やお片付けなんかも頑張ったのだ。


母が仕事を辞めて、祖母も自宅で療養することになった時、
あたくしはそれまでの緊張が全て解けたように、また家の事は何もしなくなっていた。
母は言った。
「何にもできへんクセに・・・・とは言えんしな。」
「やらないかん時が来たら、やるってことが証明されたでな・・・・。」

ほとんどお手伝いらしいことをやらなかったあたくしを、母は許してくれた。
それまで、10歳にしては苛酷すぎるくらいのことを難なくやってのけたのだから、
母もそれを認めずにはいられなかったのだと思う。
家の中でのあたくしのプライオリティが少しだけ改善された時であった。
・・・・遅すぎるくらいだったけれど。


それまでは、学校の成績や活動で何とか認められるのがやっとで、それでも我が家の中では
「本当にこの子は、外面だけはえぇんやで・・・・」
などと、誉め言葉の続きで必ずこういう言葉が付録としてついてきた。
あたくしもあたくしで、この頃にはもう自分の位置付けやアイデンティティも
ハッキリしていたので、負けじと
「うちの中ではいい子で、外で悪いのよりはマシや!!」
と、ハッキリ主張できるようにはなっていたけど(苦笑)。

母親も、個人面談の時に、
あたくしにしろ弟にしろ、学校では然程手のかからない子として分類されていたので、
1~5分ほどで、面談が終わってしまうことに気を良くしていた。
優越感とかいうヤツ(笑)。
よその子は、30分経っても出てこないのに、自分の番になると先生はニッコリ笑って
「特に問題ありませんよ♪」
と言うものだから、不安になりつつも一方では嬉しかったらしい。
謙遜して、家の中では手伝いを一切しないような子なんですよ、などと言いつけても
それ以上に、学校では頑張りを効かせていたものだから、あたくしは
こういう面談に関しては、特に先生の言うことに関して不安を抱えなかった。


「死人に口なし」ではないが、あたくしの人格形成時の全てに関わった祖母に
恨み言を言っても始まらない。
今は、幸せで家族にも大事にされている。
祖母が亡くなった時、あたくしは誰よりも激しく泣き続けた。
多分、それが「美しいこと」とわかっていたからだろう。
思惑通り、あたくしの暗い表情や、泣き腫らした顔は、周囲の同情をかった。
祖母への「復讐」は、これで完結したのだ。




そんなことを話している間中、オーアエときたら、自分のカルテを取り寄せて、
勝手に自分の処方箋を書いていた( ̄∇ ̄;)

「最近、頭痛が酷くてさぁ・・・・あ、話はちゃんと聞いてるから大丈夫だよ。」

「もう、信じられない。こんな横着な医者(-。-) ぼそっ」

「仕方ないじゃない。私だって、頭が痛くて大変なんだよ。」

「そうよね・・・・こういうわけのわかんない患者が沢山いるんだもんね。
頭痛も頻発するわよね・・・・。」


「急がなきゃ・・・・コレ早く薬局に回さないと。」

「( ̄∇ ̄;)」

「(看護婦さんに)お~い、ちょっとコレ、頼むわ。」

「あ~ぁ。ホントにちゃんと話、聞いてたのかね・・・・?」

「心配するな。ちゃんと聞いてた。」



看護婦さんに処方箋を託したところで、オーアエは自分のカルテを
パタンと閉じた。
カルテの表紙には、名前、生年月日、その他のことが記載されている。





































見~ちゃった♪
































「苦節、2年・・・・遂に判明して、あたしゃ嬉しいよ♪」

「な、何だよ。」

「先生、思ったより老けて見えるよ(笑)
いかんよ、それは。心労が祟ってるんだよ(爆)」


「大きなお世話だ!」

「大体さぁ、患者の前で自分のカルテ開いて、
処方箋書くかなぁ・・・・? 無防備すぎるわよ。」


「キミには敵わんな( ̄∇ ̄;)」



そうだよ、先生。
あたくしのことを甘く見てもらっては困るのだ( ̄^ ̄)
全盛期に比べれば、視力もいくらか低下したが、自分が必要だと感じた情報に関しては
とてつもない威力を発揮して、その情報をゲットすべく、いつだって目を光らせているのだ。

↑予想より若かった(爆)

で、12月生まれのO型。あたくしの頭の中では、ホントは計算が超苦手なクセして、
暗算でもって、その数字がはじき出される。
含み笑いが止まらない(爆笑)。


自己評価と社会的評価のギャップを埋めるために、自分探しみたいなことをやるのはいいことだ
と、オーアエは言った。
「やってるよ。」とあたくしは答えた。
目的はオーアエの言うようなことではないのだけど、
自己分析をすることで、何となくスッキリするから、なるべく自分と向き合うようにしている。
ここにこうして書く日記のネタにそれを使ったりもする。


今度来るとき、中学時代や高校時代の写真を持ってきてみろ、とオーアエに唆された。
当時のあたくしが、美醜のどちらに区分されるか、第三者の彼が公正な判断を下してやる
というのが目的らしい(笑)。

あたくしは咄嗟に思った。
・・・・この医者に、公正さなどあるものか(-。-) ぼそっ・・・・と(爆笑)。


2003年03月18日(火)
きゃぁあ~~~~~~っっ!!


か・・・・顔に吹き出物が・・・・・( ̄∇ ̄;)
売り物なのに(一応)(-。-) ぼそっ


もう、この歳になると「ニキビ」なんて可愛らしい呼称は許されない。
実際にニキビなんだけど、25を越えたあたりから、
「ニキビができちゃって・・・・」
と言おうものなら、袋叩きに遭わんばかりの抗議が集中し(爆)
以来、ちゃんと「吹き出物」と言うように心がけている。
心はいつでも17歳でも、肉体的には28ぢゃ、ボケッッ!!と
あたくしに進言してくださった皆様・・・・こっそり呪っておきます┐( ̄∇ ̄)┌オホホ




話はがらりと変わるのだけど、回覧板でまわってきた中に、中学の会報が挟んであって、
あたくしは久々に母校の姿と対面した。
実は、この母校にはあたくしの同級生が教師として勤めていて、
担任まで持っている。
当時、合唱部の部長で、ピアノを弾かせればそりゃあもう、皆の注目を集めていたものだから、
あたくしもてっきり、音楽の先生かと思っていたのだが、何のことない、
家庭科の先生で、卓球部の顧問なんだそうだ( ̄∇ ̄;)

そんなことはさておき、今年度卒業する(した)面々が、
10年後の自分について語っている寄せ書きみたいなものに目がとまった。
それぞれ大きな野心を抱いていたり、平凡だけどあったかい希望を抱いていたりと
15歳なりに一所懸命に抱負を述べている。

「出世を果たし、企業を興している。」

「大女優になっているか、有名人と結婚している。」

「バリバリと仕事をして、大金持ちになっている。」


こちら、皆、女子生徒たちの抱負である。
一方・・・・。

「温かい家庭を築きたい。」

「優しいパパになっている。」

「幸せな結婚をして、女の子が欲しい。」


以上、男子生徒の豊富である(爆)。
いやはや、時代の流れというか価値観の違いというか、もうあたくしは正直
開いた口がふさがりませんでした(苦笑)。
他の男子生徒の抱負は、うちらの時代と大差なく、女子生徒に比べてわけのわからない
珍回答も多く見られたのだけど、それに比べて、女子生徒たちの将来設計に対する意気込みは
男子生徒のそれを遥かに凌駕する野心的で現実的なものが多かった。
その中にたま~に、

「岡田准一くんと結婚したい。」

なんてのがあると無性に安心する(爆)。
ジャニーズ系社会現象の片鱗は、まだまだ衰えを見せない。
しかし総合的に見ると、女子生徒たちの抱負は、社会へ
そして、男子生徒たちの抱負は、家庭へ・・・・という傾向が見られるようである。
あまりに家庭的な意見が多かったものだから、あたくしはつい口をついて
「この子達は、家に何か問題を抱えているんじゃなかろうか?」
と言ってしまったほどだ。


女性が社会に進出するようになって久しく、そして、この春中学を卒業するこの子達は
皆、最後の昭和、もしくは平成生まれだ。
バブルの崩壊、やれリストラだ、株価暴落だ、援交だ、メールだ、戦争だと
様々な文化の中を駆け抜けてきた彼らたち。
教育指導要項も見直しされて、受ける授業の内容もいきなり様変わりした。
女性が踏ん張りどころを見せなければ、そして男性はそんな女性たちをしっかりと受け容れなければ・・・・
そんな教育が為されているのが目に浮かぶようである。


それこそ、あたくしらの時代にもあたくし自身含め、男女問わず野心家は大勢いたものだが
男子生徒たちの意見は、もっと突飛で夢に溢れ、実現できそうにはないけれど
それでも頑張ろう、やってみよう、言うだけでいいならでかいことを!!
みたいな風潮があった気がするが、今の子達は違うようだ。
男子生徒までがきちんと現実を直視し、温かい家庭を作り、それを守ることがどれだけ大変かを
身をもって体験したかなふうな抱負が多すぎるのである。
いけないことだとはいわないけれど、15歳・・・・具体的な夢が見えてくる年齢だ。
そんな多感で且つ繊細な時期に、自分の家庭事情から「温かい家庭を・・・・」と
望んでいるのだとしたら、これ以上の悲哀はないなと、あたくしなんかは思ってしまうのである。
10年後、彼らはまだ25歳なのだ。
25歳の男性が将来の展望として、「温かい家庭を」とか「子供は女の子が欲しい」とか
そういうことを言うのは別段不思議ではない。すぐそこに迫った現実だったりするからだ。
でもさぁ、15歳。これからまだまだ学生でいられる彼らがだよ・・・・。
25になる頃にはあったかい家庭を持って、子供は2人くらい欲しくて・・・・
なんて言ってほしくないのである。小さくまとまりすぎてやいないだろうか?


それに比べて女子諸君の勇猛果敢な野望には脱帽する。
バリバリと働き出世を目指し、挙句、会社まで興してやろう・・・・
具体的な職業を挙げている子もいた。
グラフィックデザイナー、小説家、何か特別な専門職・・・・とにかく夢や希望で溢れている。


そういう時代なのだなぁ・・・・。
そういうふうに思うしかない。
このご時世、男性は「諦め」型に傾向するのに対し、女性は「開拓」型が増えている。
まぁ、日本の歴史を紐解くと、女性が掌っていた時代は戦争も起こらず、
平和な時代が長く続くという事例もあることなので、
これからを生きる若い世代の女性には、是非ともこの夢を叶えるべく頑張って頂きたい。




そんなこれからの船出を祝い、教師陣も直筆の寄せ書きを載せていた。
呆れてモノも言えない方がお一人だけいらっしゃった(苦笑)

↑俄かには信じられない事実であった( ̄∇ ̄;)

こんな先生に教えられていたのかよ・・・・新卒業生諸君の前途が危ういと感じた(爆)。


4月になれば新しい制服に身を包み、新しい生活を始める彼らたち。
また、早々と社会に出る者もいるだろう。
新鮮で鮮烈な彼らのセンスに期待したい。

実際。
昨年見た光景であるが、ルーズソックスをはいていない女子高生を春先に多く見かけた。
彼女たちが、一時代にピリオドを打ったのだ。
「ルーズソックスなんて、ださ~い。」とか言って、自分たちなりのスタイルを
新しく見つけようとしていたのだろう。
もしくは、彼女たちがまだ中学生の段階で、高校生たちが身に着けているものに対して
大した憧れや、模倣欲求みたいなものは皆無だったのかもしれない。
今年の春、どんな女子高生たちが現れるのか・・・・面白半分、期待半分で街を眺めることとしよう。


2003年03月17日(月)
寺子屋で出会ったユミちゃん


あたくしは極度の数学音痴の為、中学1年の夏頃から、それまで習っていた英会話をすっぱりやめて、
数学だけの専門塾に通わせてもらっていた。
今から思うと、あの塾がなかったら、あたくしの人生は15年で終わっていたと思うくらい、
強烈な影響を与えてくれた場所でもある。


その塾は、母親が同級生のお母さんからクチコミで聞いてきたのだけど、
本当に数学しか教えていないところで、
あたくしが中学の初めてのテストで、数学にコテンパンにやられたことをきっかけに通いだした。
まず、何といっても驚いたのは、先生の姿だ。
70は猶に過ぎているおじいちゃん先生・・・・。
そして、教える教室は、居間に古い座卓を並べただけの簡素なもの。
座布団のようなものはあったような気がするが、無論、正座。
そこに会議室みたいなところに置いてある黒板が1台だけあって、
正に、歴史の教科書に登場する「寺子屋」みたいなところで、
同じ学年の子達、十数名が並んで授業を受けるという、原始的だが画期的なシステムだった。


隣の学区にあったので、隣の学区の子が半数を占めていたのだけど、
うちの中学からもあたくしを併せて3人、ホント、何の接点のない者同士がここに通ってきていた。
1人は、市内でも有名なオトコハンターでその名を轟かせ、
常に自分が一番可愛いと信じて疑わない、勘違いオンナ。<良く言えば社交家。(ハッキリいってブス)
もう1人は、中学3年間のうち2年間は同じクラスだった、いじられキャラのヘタレ剣道部員(笑)。<オトコ
このヘタレ(笑)は、あたくしがこの塾に通うようになってからやたらと話しかけてくるようになり、

「日野さぁ~ん、今日は中島塾の日だよぉ~。」

と、無意味に独特の言い回しで声をかけてくるので鬱陶しかった(爆)。
彼は小学校時代に、自分の大好物のシュウマイが給食に出た時、
誰かにそれを奪われて、泣いて講義したくらいにシュウマイが大好物で(爆)

「しばぴー、よかったね♪ 中島塾の日はシュウマイが出るんだよ♪」

と、呪文のように言ってやったら、しばらくそれを信じて疑わなかったくらいに
純粋で初心なヤツとも言えるんだが( ̄∇ ̄;) 如何せん、いじられキャラなので
そのまま、しばらく放置した(爆)。


勘違いオンナの方とは、それこそ小学校から同じだったのだけど、
波長という波長が合わず、あたくしは同じクラスになってもなるべく距離を置くようにしていた。
コイツが絡むと、悩まなくてもいい悩み事が確実に増えるからである。
奇しくも同じ塾に通うことになってしまったわけだが、特別に仲が良くなったというわけではない。
同じ中学だから、テスト前の集中講座で、同じ問題を解かされたり、
テストが終わって、各学校の傾向を塾に把握してもらうために問題用紙を持ち寄ったり
そういうのを塾以外のところで分担していたけれど、それは極々事務的に済ませていた(わざと)。
そんな彼女は、結句、あたくしと同じ高校に進学してきて、1年目は同じクラスにまでなり
あたくしは、クラス発表日に、物凄い重い空気を一人で醸し出していた(苦笑)。




あたくしはここで隣の中学に通うユミちゃんという女の子に出会った。
テニス部で、いつも真っ黒に日焼けしていて、笑顔の良く似合う可愛らしい女の子だった。
真面目を絵に描いたような子で、校則通りの制服をいつもきちんと着用している。
頭も良く、とっても純粋で素直な子だったけれど、時にお茶目な部分もあり、
加えて、ちょっとハスキーボイスなのがイカしていた。


彼女が照れ笑いする時、ちょっとブリっ子っぽく見えたりもしたんだけど、
それが作られたものではなく、育ちの良さと天然からきているのだと知った時、
あたくしは彼女のことが本当に好きになった。


あたくしも切ない片思いをしている時、ユミちゃんも同じように片思いをしていたので、
あたくしにとっては、うってつけの恋の相談相手だった。
何せ、学校が違うので、相手の男の子のことを互いによく知らないというのもあって、
彼の話をする時は、同じ学校の子に打ち明けるのよりもかなりラクだったし、
その後、色んな話をするにあたっては、同じ学校の子にするよりも数倍ドキドキして楽しかった。
初めて、彼の写真を手に入れた時。
同じ委員会に決まった時。
たまたま今日、声をかけられたんだ・・・・
思い切って声をかけてみたんだ・・・・
他愛のないことを、週2回の塾に通う度に報告しあった。

そのうち、交換日記じゃないけれど、何か特別なことがあった時には
塾がない日でも、そのことを手紙に書いておいて、
「後でゆっくり読んでね♪」
と、互いに交換し合ったりもしていた。




そんなある日。
あたくしは学校で行われた定期考査の答案用紙に書いてある彼女の名前を見た。
本名は伏せておこう。
「大原ゆみ子」(これは仮名)と、堂々と書いてあったのだ。

「ユミちゃん、ユミちゃんの本名って平仮名なの?」

「うぅん・・・・違うよ。本名の文字が嫌いで、ずっとこうしてるの。」

「先生、何も言わないの?」

「平気だよ。先生の中には気付いてない人もいるくらいだもん♪」

「本名、どんな字なの?」


彼女は、配られたプリントの端っこに、小さく「夕美子」と書いた。

「なぁんだ、あたしの字と一緒だね♪」

「あ・・・・そっかぁ。そうだね。夕雅ちゃんもこの字だね。」

「どうしてこの字が嫌いなの?」

「ん・・・・何となく。小学校の頃から好きになれなくて。」

「あ、あたしも! 一緒、一緒(笑)同じ名前の子は結構いるのに、
何だか、字は好きになれなくてね。」


「そうだったんだぁ♪」

「でもさぁ、あたしがユミちゃんと同じことをすると、某大女優と同じなるから、
それもマズいと思って、仕方なくこれで書いてるけどね(笑)」


「あはは♪ それもそうだよね。」

「でも、すごいなぁ・・・・学校でもそういうのを通せるなんて、勇気あるね。」

「高校受験までには直せって言われてるけどね。」

「でも・・・・すごい・・・・」

「でも、夕雅ちゃんと同じ字なんだよね・・・・
それを嫌いって言い切っちゃうのって、失礼だったよね。・・・・ごめん。」


「そんなことないよ。実際、あたしもこの字には結構泣かされてきたし(笑)
気持ちはわかるもん。」




「いい字だよ」「素敵な字だよ」と言ってしまうのは、自画自賛にも繋がるので
それはさすがに言わなかったけれど、ユミちゃんもきっと名前を巡って
あたくしと同じ思いをしながら生きてきたのかなぁと思うと、ますます近い存在のような気がしてきた。


テストの答案用紙にも、あたくしに渡してくれる手紙にも、ずっと彼女は「大原ゆみ子」
平仮名で自分を名乗っていたけれど、
そういうことを続けていくうちに、ある日突然、彼女は本当の名前を書くようになった。


あたくしは途中で中島塾をやめてしまって、受験に向けて5教科全部の授業を見てくれる
進学塾に移ったのだけど、ユミちゃんとの文通はしばらく続いた。
その手紙の差出人にはきちんと「大原夕美子」と堂々と書いてあった。
何となく、嬉しい感じがした。
彼女が本当に「自分」を全て見せてくれているような気もしたし、
彼女自身が「自分」になっていく姿を見たのが嬉しかったような気もした。


ユミちゃんは、あたくしよりも2ランク上の、学区内トップクラスの進学校へ合格した。
そのことは、本人から手紙でも知らされたし、新聞の合格発表欄でも確認済みだった。


ある日。
街でバッタリユミちゃんに会った。
冬場だったので日焼けはしていなかったけれど、愛くるしい瞳と笑顔は変わらぬままだった。
すごく懐かしくて、少しだけお喋りをしたが、互いに連れがいたので
早々に別れてしまった。

成人式の会場でも彼女に出会った。
引越しをしたの。彼女はそう言っていた。
地元では有名な女子大に進学し、そのネームヴァリューからお嬢様振りを遺憾なく発揮していたけれど
全然嫌味じゃないのが不思議だった。


彼女の存在自体が、多分、確立された「1個」だったからだろう。


中学生当時。
答案の名前のところに、自分の主張をハッキリと表していたユミちゃん
あたくしには彼女のような、ハッキリとした主張がなかった。
正直、その奔放さがうらやましいと思った。


今、HNや芸名・筆名で徹底的にWEB上では本名を隠し通しているあたくし。
いつになったら、ユミちゃんのような潔さが身につくのだろう・・・・。


もう、あたくしはいい大人なのに。

↑譲れない一文字・・・・

日野さん・・・・あさみちゃん・・・・こっちの方にもう慣れてしまっているけどね。


2003年03月16日(日)
アサミンジャーはお笑いがお好き④


本日付で完結できればこれ幸い♪
さっき、チャットでお友達になったMちゃんからメールが来てて、
そこにオンバト情報が書いてあった(爆)。
「バナナマン」の設楽さんがご近所なんですって(笑)。
お笑いの輪は意外なところから広がっていることを改めて知る(爆)。





それでは、参りましょう。

















81 モーニング娘。にさらなる新メンバーが加入。そのメンバーはどんな人?

 名古屋章。


82 海女さんが海に潜ったまま戻ってきません・・・。
 と、思ったら、ひょっこり二日後に戻ってきました。
 その海女さんが、海から採ってきたものとは?


 ふやけた、たのきんトリオ。


83 嫌だシリーズ! こんな『浜崎あゆみの新曲』は嫌だ!

 前の全ヒット曲のサビをつなげた、こずるい曲。


84 今晩のニュースステーションのトップニュースは、とんでもない事件を報じていました!
 どんな事件ですか?!


 真中瞳が「自分の座を返せ!」とテレ朝に乱入。(生中継)


85 空欄を埋めなさい。「____専門学校」

 鬼退治専門学校(グラフィック・デザイン科)
 (ごめんなさい、「チュートリアル」のパクリです。)


86 今日のキューピー三分クッキングで紹介したお料理は、
 かつてないメニューでした。そのメニューとは?


 梅宮辰男の捕まえ方。


87 ノーベル賞に新部門が作られました。ノーベル○○賞、○○の中に入る言葉を教えてください。

 ノーベル不具合賞。


88 十二支にある動物が加わり、十三支になることが決まりました。その動物を教えてください。

 コモドオオトカゲ


89 ドラゴンクエストなどのゲームでは、ひらがな4文字で名前を作ることができます。
魔王を倒す勇者に、ひらがな四文字の名前をつけてあげてください。


 しみじみ


90 NHKは、『日本 放送 協会』の略…だと思ったら、違ったみたいです。
NHKは、本当はなんの略なんですか? 教えてください。


 西川きよし、北極、帰れ!


91 世露死苦というような、ムリヤリ漢字にした、珍走団的ラクガキの言葉を考えてください。

 那魔無義 那魔娯女 那魔侘魔誤 (なまむぎ なまごめ なまたまご)


92 嫌だシリーズ! こんな100の質問は嫌だ!

 キッチン・ドランカーに100の質問。


93 東京タワーの土台の下には、ある物が埋められているそうです。
 なにが埋められているんですか?


 都知事の秘め事。


94 世界一と言われているイリュージョニストのデヴィッド・カッパーフィールド。
ピラミッド、自由の女神などを消し去って見せた彼が、次に消して見せたものは何?


 マギー司郎。


95 プロ同士の将棋の対決、1000手打っても勝負が付かなかったので、
将棋以外の方法で決着を付けることになりました。その方法とは?


 ロシアン・ルーレット。


96 目の前に立っていたコートの男。突然、バッとコートの前を開きました!
 その後、どうなりましたか?


 マツモトキヨシが東海地方に進出してきた。


97 ガチャピンとムックが、大ゲンカ! 二人のケンカの理由とは?

 ①仕事の割にはギャラが一緒だったので、ガチャピンがマジギレしていた。
 ②ムックの里帰りに多額の費用がかかるので、中身のアクターとCXが本気で嫌がった。
 ③最近、出番が少ないので、弁当で出る「まいせん」のカツサンドを巡った熾烈な戦い。


98 「あ、流れ星!」 願い事を言ってください。

 ピザピザピザピザピザピザピザピザピザピザ・・・・


99 オヤジギャグを言っちゃってください!

 ゴムとゼリー・・・(-。-) ぼそっ
 (ごめんなさい、うちのオヤジのをパクリました。)


100 答えた感想をどうぞ!

 「ひとりごっつ」復活を祈願いたす!!











まさか、4回に渡ってやることになろうとは・・・・( ̄∇ ̄;)
いつもの勢いだと、1回で100質は全部やっつけて、
ヒマだと、2個いっぺんにとかいう無茶をかましてきたのだけど、
頭を使うね、こういうのは。疲れたわ。やっぱり、お笑いは見てるのに限るわ♪


「ひとりごっつ」で思い出したのだけど、確か養成所時代、
「ひとりごっつ」にハマってた同朋・じゅんじゅん(仮名)と一緒に、
CXの新社屋までわざわざ出向いて、「お笑いセンター試験」の問題用紙を取りに行った経験があります。
あの問題もかなり難しかったけれど、放送分で取り上げられたものは
やっぱりかなり面白かった。
「ひとりごっつ」のとあるコーナーで、どうでもいいような単語に
手持ちの札を出し合って、誰が一番面白いか?というのがあったのだけど、
あれも、うちの養成所で忠実にカードを作って再現し、大会が催されました(爆)。
「アルプスの少女ガンダム」とかいう、すごい造語ができて、
腹を捩じらせて笑いました。


あと、今日、本当にやっていました。

↑慣れてるけれど、イタい。

何故、そんなにイタいかというと、明らかにレベルが落ちていることが
自分でもよくわかったから( ̄∇ ̄;)
録音器具といえば今やPCしかないので、マイクをつないでそれで落として
自分でチェックを入れたのだけど、タ行とラ行に明らかな異変。
オマケに都落ちして、田舎暮らしが長引いたせいか、イントネーションが変!
昔だったら、速攻チェックでバシバシ他人にダメ出し入れていたこのあたくしが
何とまぁ、悲惨な顛末。
タ行とラ行が甘いのは、単に顔の筋肉や口・舌をちゃんと使って話をしていない証拠。
カ行とサ行で妙な躓きを垣間見せるのも、方言や訛りのせい。
鼻濁音こそ、きちんと維持できていたが、無声音を使わないこの地方では
カ行とサ行の使い方が標準語と、とてつもない差が出る。


あまりに恐ろしかったので、暇を見つけたらすぐに、自己チェックして
おかしな吃音や訛りの矯正と、顔の筋肉の強化は欠かさずに行なおうを思う。
そのうち、ちゃんとしてきたら、HPにアップすることも思案中です。
今はあまりに酷いので、ご披露することが出来ません・・・・。


しかし、身体と一緒で、ちょっと動かさないとすぐにガタが来るのね。
本当にビックリした。


2003年03月15日(土)
アサミンジャーはお笑いがお好き③


そういえば、最近田上よしえがオンバトで活躍しなくなったな。
お笑いにも、短期決戦の「時代」とかいうのがあるんだろうか・・・・?
オマケに、14戦全勝の陣内友則がファイナルエントリーしてなかった。
オンエアされた回数に加えて、ゴルフボールの個数も加味される今回の審査で、
玉1個差で20位に入れなかったのは、ひょっとしたら彼なんじゃなかろうかと
要らぬ心配をしてしまう。
彼はピン芸人なので、ひたすら頑張って欲しいものだと思う。








それでは、再び先日の続きをば。
体力温存しとけよな・・・・って感じですけど(苦笑)




61 B’zは、ボーカルとギターのユニットですが、三人目が加入することになりました。
 さて、三人目が担当することになったのは、どんな楽器?


 しちりき


62 実は、1999年にノストラダムスの大予言に従って、恐怖の大王が空から降ってきていたのです!
 その恐怖の大王の正体とは?


 喜び組(第3班)


63 嫌だシリーズ! こんな誕生日プレゼントは嫌だ!

 ザリガニのはさみ(だけ)


64 アンパンマンの頭に入っているアンは、粒あんらしいです。
 しかし、本人に聞いて見たところ「最近は、アンコ以外のものが入っているんだ!」
 という答えが返ってきました。さて、なにが入ってるの?

 
 ボラの大発生から地球の平和を守るため、からすみを詰めてみることにした。


65 あなたの目の前に突然タイムマシンがあらわれ、未来人が出てきました!
 未来の人が喋った最初の一言は?


「やばい・・・・この家だけはあかん・・・・」


66 もう立てる場所がないぐらい電車が込んでいます。
 しかし、あなたは、どうしてもこの満員電車に乗らないと、遅刻してしまいます。
 どうやって乗り込みますか?


 機動隊に守られながら。


67 ピラミッドは王様のお墓だと言われていますが、アレはウソなんです。
 ピラミッドが造られた本当の理由とは?

 
 当時既に、「負けず嫌い決定戦」が行われていてあんな物ができてしまった。
 埋まっているミイラは、本当は王様でも何でもなく、当時の優勝者。


68 『ボクシング対決! マイク・タイソンVS小学6年生』
結果はなんと小学6年生の勝利でした! さて、その試合の模様を教えてください。


 無論ハンデ戦なので、小学6年生は武器と呪文の使用可。タイソンは両手両足を縛られ、登場。
 リコーダーを2本、ヒモでつないだオリジナリティ溢れるヌンチャクで、小6は善戦。
 最後に、何となく「メラ」と唱えたら勝ってしまった。
 スポーツ誌スジによると、決定打はリコーダー・ヌンチャクが見事、股間に命中したらしい。


69 ハリー・ポッターの大ヒットしたのは、ある秘密組織が裏で暗躍したからだそうです。
その秘密組織とは、どんなヤツラですか?


 零細企業を救う会。「零細企業を見守る会」もとりあえずは頑張ったらしい。


70 モチ詰まらせ事故を防止するため、厚生省は
「モチを食べる時は、あることをしなさい」というガイドラインを発表しました。
モチを食べるときにするべきこととは?


 厚生省が「厚生労働省」になったので、ガイドラインも変更されたが、
モチ業者からの「営業妨害」クレームが凄まじいため、ボケることさえ禁止された。


71 友人のKくんが超能力を身につけました!
 でも、よく聞いてみると、その能力はムチャクチャ無駄なものでした。さて、どんな能力でしたか?


 登録していないのに「セコム」に守らせることができる。


72 動物園でパンダがタイヤにぶら下がって、ぶらぶら遊んでいる映像をよくみますが、
 アレ、実は遊んでいるんじゃないんです。なにをしているのでしょうか?


 ただ、黒いリング状のものを見ると無条件にムラムラしてくるだけ。


73 嫌だシリーズ! こんなCMは嫌だ!

 朝鮮民主主義人民共和国の兵隊募集。


74 水戸黄門に出てくる印籠。あの中にはなにが入っているんですか?

 「越後のちりめん問屋組合名誉顧問」という肩書きが刷り込まれた偽造名刺。


75 忍者ハットリくんは、なにがあっても頭巾を取らないそうです。
 ハットリくんの髪型がどうなっているのか、教えてください。


 右半分がAで左半分がFなんでしょう、きっと。


76 ベストジーニストとは、その年一番ジーンズが似合った人に与えられる賞です。
 ジーンズ以外のものが似合う人に与えられる、別の賞を考えてください。


 ベストちゃんちゃんこ賞(ただし、還暦未満)。


77 ロダンが作った像『考える人』。モデルになっている彼は、なにについて考えてるんですか?

 男として、ブリーフかトランクスかボクサーパンツかどれが一番凛々しいのか
布一枚の状態から、とりあえず思案しているらしい。


78 マクドナルドで、新メニューが発売されることになりました! そのメニューとは?

 ダブル・ハッピーセット。バイトの女の子1人、お持ち帰りOK。


79 突然あなたの部屋に刑事がやって来て「逮捕する!」と言われました! どうして?

 そうやってプロポーズしてくれと、予め頼んでおいた。


80 大事な会議に遅刻してしまいました。
 重役がずらりと並ぶ会議室に飛び込んだ、あなた! なんて言い訳する?


「会議は会議室で起こってるんじゃない! 視聴覚室で起こっているんだ!!」







この100質(100ボケか)は、ボケるタイミングも必要なんだろうな。
ハットリくんの頭巾の中身が「ベッカムヘアー」などという安直なボケをかました人は
きっと、ワールドカップ開催中にボケたものと推測されます(同回答多すぎ)。
この現象からして、恐怖の大魔王が「喜び組(第3班)」と答えてしまったあたくしなんかは
数ヵ月後、「サムい」と言われるのでしょう。今でこそタイムリーなネタだけど。
「救う会」「見守る会」も同様だな( ̄∇ ̄;)


時事ネタはすぐに鮮度が落ちるので、あまり使わないほうがよろしいかと思われ。
その点、すごく頑張っているのは、我らが先輩「爆笑問題」と、最近売れてきた「ますだおかだ」
一箇所にとどまらず、常に新しいものをネタの中に織り交ぜるその趣向は、
なかなかどうして、そう簡単に真似のできるものではない。
加えて、そこにシュールなギャグや洒落、ブラックジョークまで入れ込むのだから、
やっぱりプロだなぁ・・・・と思う。

↑あの人の「挫けなさ」はある種、見習うべき(笑)

プロという括りでいくと、あたくしもある分野ではプロであらねばならないことに気付いちゃいました。
これから朗読の練習でもしてこようかと思います。
そのうち、HPのトップかご案内に、あたくしの肉声の挨拶口上でもアップしてみるのも
それはそれで、ウリになるのかなと・・・・(苦笑)。

た●●様・・・・まねっこになっちゃったら、ごめんなちゃいm(_ _)m
でも、あなたの声、本当に鍛え抜かれて、素敵でした。
だからあたくしも頑張ろうと思いました!!


2003年03月14日(金)
アサミンジャーはお笑いがお好き②


先日の続きをちょこっとだけ。
ボケたおすのに、すごい体力と知力と生命力が必要なのを知り、
本日のオンバトもセミファイナル第2戦目。
ガッツリビデオに録画準備もOKで、とりあえず、できるところ(多分10個くらい)まで
ボケたおしてみようと思います・・・・。


それでは・・・・。








51 頑固で有名なお寿司やさんを笑わせたい!
 「何を握りやしょう?」と聞かれたあなたはなんて答える?

包丁・・・(-。-) ぼそっ


52 年が明ける瞬間に時報を聞いていると、変な音声が流れるらしいです。それはどんなメッセージ?
「お~ま~え~は~あ~ほ~か~」(ノコギリ音入り)<知っている人は超レアか、かなりお年頃(爆)


53 嫌だシリーズ! こんなパソコンは嫌だ!
エラー音・確認音全て、ジャパネットたかた社長の声。


54 近所の犬が、単語一つだけ喋ることができるようになりました。
さて、それはどんな単語?

「あれ?髪切った?」


55 サザエさんと、マスオさんの間に、もう一人子どもが生まれました!
 さあ、その子どもに名前をつけてください!

フグ田=タイタニック=たらば


56 宴会で盛り上がりまくっているサラリーマンは、ネクタイを頭に巻いていますが、
あのネクタイには、どんな効果があるんですか?

志願しなくても、クラスメイトからリレーの選手に推薦される。


57 サンタクロースは、夏場、とってもヤバイことをしているという噂を聞きました。
どんなことをしているのでしょうか?

LSD超特価販売。


58 今年のメガネドレッサー賞は、予想もしなかった人が受賞しました。さて、誰が受賞しましたか?
故・奇天烈斎様。


59 恋人のパソコンをコッソリ使ってみたところ、相手はとんでもないサイトにブックマークしていました!
 そのサイトを教えてください!(直リンはやめましょう)

(ボケられませんが、面白いです。)名古屋はえぇで。やっとかめ。



60 ドアに貼っておくと、セールスマンを100%撃退できるシールが発売されました!
 そのシールに書かれている言葉とは?

山口組立寄所









うむ・・・・難しいよね、ホントに(苦笑)。

↑どうもこう調子でねぇ。

単なるハウスダストだというご意見と、あたくしの思い込みで
未だ、そんな酷い目には遭ってないですが、何となくそんな気がしたもので(笑)。
いぃや、そのうち笑い事にはならなくなるぜ。


おぉ。本日、日本が勝手に決めた無意味な日、ホワイトデーか。
なにゆえ、「ほわいと」なのかあたくしはとても不思議。
バレンタインデーのお返しとして「ほわいと」なのだとしたら、
2月14日は「ぶらっく」もしくは「れっど」などとでもいうのか??
造語はそれはそれでいいけれど、意味をはっきりさせてくれぃ(爆)。
「白い日」って、目出度くも何ともないような気がするんだけど。
宗教理念を持てとは言わないが、崇拝対象の有無くらいはハッキリさせた方がいいと思う、日本人。


そんなあたくし。我が家は浄土真宗の上、神棚まであったりするのだけど、
エセ・クリスチャンと交際している。
故に、崇拝対象はハッキリしていない。
最近、興味が出てきたことはめっちゃ宗教的なので、挑戦しようかどうしようか思案中。

↑シブいらしい(爆)

一体、どこの宗派のものを使ってやればいいのか、まず以ってそこから判らないので
挑戦しようにも一向に前に進まず(笑)。
知ってらっしゃる人がいれば、教えてくださいませ~m(_ _)m


2003年03月13日(木)
細い女/インパクトブルーのシルエイティ


今日。
ビリヤード場で、とてつもなく細い女性を見た。
不健康な感じはせず、ショットもなかなかのもので、
密かに「おぉ・・・・」と思っていた。


あまり細すぎる女性を見ると、一瞬、「気持ち悪い・・・・」とか「大丈夫だろうか?」とか
余計なお世話的感情を、無意識のうちに抱いてしまうので、
それは悪い癖だと反省していたのだけど、この見知らぬ彼女には
何でかそういう感情は抱かなかった。


溌剌とプレイしていたからだろう。


もう陽も落ちかけた頃、ウィンドに映った自分の姿を見てみる。
あたくしは年齢としては有り得ないほどのショートパンツをはいていた。
周囲の人たち皆は、「細くなった」とか「痩せすぎたんじゃないのか?」とか
それこそ余計なお世話的なことを平気で言うのだけど、
あたくしの脚は、さっき見たあの女性とは比べ物にならないくらいに肉付きが良く、
心配要らないくらいに、健康的で、
多少O脚は入っているものの、まっすぐ歩いていた。


ここからが問題。
その自分の姿を見てしまった時に、あたくしはドロリとしたヤな感情が巡るのに気付く。
・・・・あたくしも、あそこまで痩せることができるかもしれない。
・・・・こんなの、痩せているうちに入らない。
・・・・もっと痩せてみたい。
・・・・何としても。


いかん・・・・こういうのはいかんのだ。
明らかに病的。明らかに狂気。あたくしはすぐさま首を横に振って、
「頭文字D」のシルエイティ乗りに変身すべく、ゲーセンのコーナーに突入していった(爆)。


ここのところ、ぷよ2共々、このゲームにはまっているのでヤバい(笑)。
カードまで作っているので、もっとヤバい(爆)。
ぷよ2は文太と同じ車種で迷わず登録していたのだけど、
あたくしはかなり迷って・・・・というか、
FDかS15かシルエイティか・・・・という、本当に無難な域で悩んでいて、
拓海が乗っているハチロクなど、ハナっから眼中にはなく、
FDなら黄色。シルビア系ならオレンジ系
そして、シルエイティ(ニコイチ)に乗るなら、もう絶対にこの色・・・・
インパクトブルーとか呼ばれる青!しかねぇな、と
まるっきり、あのCGアニメにどっぷり影響された選択に走っていたのでした。
このインパクトブルーのシルエイティ・・・・。最初はド初級の妙義を完走することもままならなかったのに、
・・・・つまるところ、樹に勝てなかったのに、
その後、車との相性がだんだん身についてきたのか、妙義ナイトキッズの中里には
一発で勝負を決めるほどになってしまった( ̄∇ ̄;)
(だから、それは妙義を走りこんだからだっつうの・・・・( ̄∇ ̄;))


原作と同じくして、オンナで碓氷最速を目指さん勢いで、只今、碓氷峠を練習中。
ようやく、あのムカつく「東京から来た2人組」をやっつけることができた(笑)。
中里をあっさり破った後で、S15に負けるとなると、正直頭に来る(爆)。
さすがに、沙雪&真子に勝つのは難しいらしいけれど、
他のコースに出なければ、自分の選んだ車は碓氷峠ととても相性が良いようなので
このコースを走りこむことに決めた。


どうしてこのゲームがそんなに面白いかというと、対戦用で大概2台は常時設置されているんだけど
対戦していない時に、もう1台の方でコンピューター対戦のモニタリングが
とても忠実に再現されていて、要するにオーディエンスとしての視点が確保できているという点だろう。
ポイントとなるRではオーディエンス視点に切り替わり、
別に何ていうことのないストレートは車内画面に切り替わり、
そして、一番の醍醐味、後追いの車が先行を抜き去る瞬間は、
ガツリとオーディエンス画面に変わるのだ。リプレイまでしてくれる(笑)。
自分では運転するのが手一杯で、ハッキリ言って初挑戦のコースでは
次にどんなRが待っているのかもわからない。
それをまず、誰かがやっているのを見学して、ポイントとなるところをそれで把握して
やっとコースに出るのだけれど、妙義では本当に右も左もわからず、
加えて車もドノーマルなので、本当に苦労した。
コースを把握して、ベタ踏みしても、シルエイティのポテンシャルなどたかが知れている。
あたくし、妙義の長いストレートコースで、何度慎吾に抜き去られたかわかりませんわ(トホホ)。


で、このゲームも車の運転に関しても、ほぼド素人のあたくしでも、
ぷよ2が抜き去られた瞬間に、どうして抜かれたのかを
ちゃんとレクチャーできるというのが不思議だ(爆笑)。
彼は週に何度か走りに出ているので、ほぼ全てのコースを制覇して、
今は2巡目、3巡目と、相手もチューンアップした状態で走りこんでいるのだけど、
カードを作った当初、まだ車慣れもしていない時、あたくしはモニタで
彼が抜き去られる瞬間を見た。
ふむ・・・・と思った。
理論だけはわかっているので、とりあえずどうして抜かれたのかを説明してみる。
まだ2人とも、妙義でウロウロしている頃だったと思う。


「何か、あのRでインに入れなくて、膨らんだところに
鼻先を突っ込まれたような感じだったよ。」


「あぁ、そうか。ミラーで、はりつかれてるなっていうのはわかったんだけどさ。」

「うん。自分で運転してると、後ろのことがわかんなくなるんだよね。」

「その上、コースもうろ覚えだと、ツッコミどころがわからんな。」

「次、あたしが走る時、ナビしてくれる?
まだ、あんまりわかってない( ̄∇ ̄;)」


「おぅ♪ いいぞ」



こうして、あたくしは、たかが妙義の円周コースをクリアするのに、
隣に沙雪役のぷよ2を乗せて走る(爆笑)。
で、大体のコツをつかんだところで、自分がどうして右回りの時にラップが良いのかというのにまで気付く。


あたくしが元来左利きだからだ。


よかったよ。シフトチェンジする必要のないオートマ車にしといて(爆)。
シフトチェンジで左手を封じられては、ハンドルが重くて、右手だけではRをさばけない。
今日、それに気付いて、早速、夕飯を食べながら反省会(爆)。


「妙義より碓氷の方が走りやすいみたい。」

「ああ。ネットランキングを見てみても、
碓氷の最速ベスト20にちゃんとシルエイティが入ってるからな。」


「やっぱ、FDが強い?」

「どのコースでも、アレが無敵チックだね。」

「ふ~ん。ところでさ、2箇所だけ厄介なRがあるでしょ?
アレがどうしてもさばけなくて、2つ目のチェックポイントまでは引っ張れるんだけど
その後にどうしても抜かれるんだわ。」


「アウト・イン・アウトでさばくしかないな。
一瞬だけ、アクセルを離す。」


「なるほどね。あの下りの入ったRでどうしてもアンダー出すんだわ。」

「そこ、さばけたら、とりあえず勝てるよ。」

「また今度、やってみるわ。」




今度というのは、この直後のことで、あたくしはたったこれだけのレクチャーで
とりあえず、あのムカつく「東京から来た2人組」をコテンパンにやっつけることに成功し、
次の逆走コースに出ることまで叶った(笑)。
逆走ということは、さっき下りだったRが今度は上りになる。
予測通り、あたくしはそのRで見事なアンダーをぶちかまし、クリアならず。
上りのRもうまく料理できるようになれれば、碓氷最速(しかもオンナ)というのも、
夢ぢゃねぇな(爆笑)。<原作にしてやられている( ̄∇ ̄;)



ところで。
このゲームには、あたくしがとても気に入っているオプションがついている。
プレイ中の音楽をカスタムで変えられるというところだ。
ファーストステージから、かぶりつきで視聴し、CDまで購入したあたくし。
お気に入りの曲がないわけがない。
ノリのいい曲で走りたいので、そのカスタムもあたくしは絶対に忘れない。

↑これが一番ノレる♪

「NIGHT OF FIRE」でもいいんだけど、バッキー木村がパラパラを踊っている光景が
どうしても頭の中にちらつくので(爆)あの曲だけは避けるようにしている(爆笑)。


本当は、こんなゲームじゃなくて実際に公道を運転したいんだけど、
(家族から)お許しが出ない。
大体、峠に出るほどの歳でもなし、オービス光らせたのだって、随分若い頃だ。
標準搭載の普通車で十分だと思っているのに、前科がそれを許してくれない(苦笑)。
このゲームはハンドルの重さから振動から、かなり本物の車に近く、忠実に再現しているので
余計に思うのだけど、ゲームじゃなくて本物を運転してみたい。
別にインパクトブルーのシルエイティに乗りたいと頑固に主張しているわけではない。
安くていい、中古でもいい、軽でもいい、とにかく本物に乗らないことには
「危険」という言葉を忘れてしまいそうだ。
ゲームの画面では、アクセルをベタ踏みするので、あんな山道なのに
平気で120~150㎞/hくらいは出ている。

本物の公道で、こんな走り方をしないためにも、早く本物の車に乗りたい。


2003年03月12日(水)
アサミンジャーはお笑いがお好き①


実はですね・・・・あたくし、お笑いがまぁもんすごく好きで、
毎週土曜日、NHKでやっている「爆笑オンエアバトル」は欠かさず見る上、
ビデオにまで撮り溜めて、ツメを折らんばかりの勢いです( ̄∇ ̄;)


基本的に、ピン芸人にお気に入りが多く、まぁ所謂ところの
田上よしえ、ユリオカ超特Q、陣内友則、パペットマペット、だいたひかるなんかは
結構ツボだったりします♪


コンビ芸人でも、あたくしのツボをかなり刺激する人々はいます。
人気はともかく、あたくしは芸人さんたちの芸や素材の調理を重んじて見ているので、
ランディーズ、$10、シャカ、アルファルファ、チュートリアル、
麒麟、ますだおかだ、ペナルティ、ラーメンズ、ドランクドラゴン
はそれぞれ、別の意味でツボです。


ランディーズはいつもギリギリのオンエア組だったりすのですが、
ツッコミ担当の高井さんが、芸の終わりに深々と姿勢良く頭を下げるのがすごく好印象で
それだけで好きになってしまいました。
勿論、ネタも好きなんだけど、終わった後にキッチリ頭を下げるあの姿は、
同じ「芸」を志す人間として、見習うべき点でもあり、「芸」を取っ払った部分でも、
見習うべき点だとあたくし、思っております。


そんな折・・・・妙なサイトを見つけてしまい、これはひょっとして、あたくしに
「ボケたおせ!!!」と神がいっているのか・・・・?とも思ったので、挑戦してみることにします。
「サイト管理人さん100回ボケましょう」


・・・・・。
・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


巧くボケられるんでしょうか・・・・。
どちらかと言うと、我が家ではツッコミ担当で、あんまり巧くボケられないあたくしですが(笑)
一気に100個、いっちゃいますわ。<できたら。
(できなかったら、後日に回します。)


では、挑戦してみます♪

0 HNとサイト名を教えてください(ボケなくても良いです)
 ツッコミ担当・あさみ。よみかき宿屋・夕暮荘で女将やってます。


1 え?! 田舎のお祖父ちゃんが変身?! 何に変身した?
 「とうとう」小出監督に変身した。


2 嫌だシリーズ! こんな総理大臣は嫌だ!
 ベルマークを集めるのが趣味で、その点数で成り上がった総理大臣。


3 アントニオ猪木と言えば、アゴですが、あの長いアゴの中には何が入っているの?
 ハイジがロッテンマイヤーさんにばれないように隠した白パン。


4 ぎゃ! ウチで飼ってる猫が変な鳴声をあげたよ! どんな鳴声?
 「やめてよ・・・・」


5 スキューバダイビング、宇宙旅行などに挑戦した、究極のチャレンジャー・ガチャピン。
 次はなにに挑戦する?

 オウム真理教出家信者。


6 狂牛病は名前が恐い! 新しい名前をつけてあげましょう!
 もーもーず・ブレイン・スポンジ症候群


7 パリーン! ドシュッ! 突然、窓を突き破って矢文が飛んできました!
 さて、その手紙の内容は?

 「帰りに卵1パックお願い。今日、安いから♪」


8 新しく開発された乗用車は、ガソリン以外を利用して動きます。さて、その動力は何?
 職安の職員による人力動力。


9 「ドラえも~ん! また、ジャイアンにイジメられたよぉ!」
 のび太くんを助けるために、ドラえもんが出した道具は何?

 コルト・パイソン・357マグナム。


10 今日の「徹子の部屋」には、驚くべきスペシャルゲストがやってきました! さて、誰が来た?
 子連れのマイケル・ジャクソン。


11 新型コンピュータウィルスが発生。そのウィルスはどんな悪さをする?
 届くメール全てに、無意味な釈由美子の画像が添付されている。


12 釣りに行ったあなた! ぐぉぉぉ! 大物が釣れたぞぉ! 何が釣れた?
 対岸の釣り人。


13 嫌だシリーズ! こんな映画館は嫌だ!
 1スクリーンにつき定員3人。


14 笑点の大喜利がリニューアル!
 面白かった人には、座布団以外のものが渡されるようになりました。それは何?

 山田君の作った子供。


15 不良の集団に囲まれてしまいました!
 無事に乗り切るために、なんて言ったらよいでしょうか?

 「私がいいと言うまで、絶対に取り囲んでいてください!」


16 隣のクラスのミチコちゃんは、本当は魔女ッコだったのです! 彼女の必殺技は?!
 キャメル・クラッチ。


17 もの凄くコワモテの押し売りがやってきました!
「コレを買わないと、ぶっ飛ばすぞコラ!」押し売りは、何を売りつけようとしていますか?

 ちょっとした優しさ。


18 相撲取りが使う「ごっつぁんです」。
最近、それに変わる新しい言葉が角界で大流行です。その言葉とは?

 「セクシィ~~~ビィ~~~~~ム♪」


19 浮気相手と出てきた瞬間を、恋人に見られてしまいました!
 こんな時、恋人にどう言い訳すればいい?

 「壷を・・・・買わされそうになっただけだから、心配しないで♪」


20 今日の朝五時頃に起こった大きな地震・・・発生した理由は?
 ふかわりょうの単なるマジギレ。<いつものこと。


21 この画像を見て一言!(持ち帰って使用してください)

 これで彼も淋しくなくなったのね・・・・。


22 玉手箱を開けたら突然老人になってしまった浦島太郎! 老人になった直後、最初に言った言葉は?
 「メロン記念日・・・・どこへ行ったんだ・・・・?」


23 嫌だシリーズ! こんな病院は嫌だ!
 隣が焼き場。


24 「遠足のおやつは、300円以内です!」
「○○は、おやつに入りますか?」○○に入る言葉でボケましょう!

 「粉状にしたうまい棒を弁当箱に詰めてきたんですけど、それは・・・」


25 動物園に行ったら、檻の中に変なものが! いったい何がいた?
 ライオンとたわむれる松島トモコ


26 この言葉さえ知っていれば、どんな異性でもナンパできる、必殺の誘い文句を教えてください
 「あなたの口座に今、200万円振り込んだわ♪」


27 今日の天気予報。あなたの住んでいる地域の天気の記号が「@」になっていました。
これってどんな天気なの?

 「あっと」驚くタメゴロー注意報。


28 「よもや見忘れたとは言わせねェ!」遠山の金さんが、お白州で諸肌脱いで入れ墨を見せました!
 でも、その入れ墨どっか変! どんな入れ墨だった?

 「●●●●(恋人の名前)我命」とか書いてあった。


29 新しい戦隊ものがデビュー! 何戦隊で、そのメンバーはどんな人たち?
 「どこいった戦隊 ワスレンジャー」
 ワスレッド・・・リーダー自らどっか失踪中。
 ワスレブルー・・・自らの自信を喪失中。
 ワスレイエロー・・・自らの行動をすぐさま忘れる。<若年性痴呆症
 ワスレグリーン・・・正義の味方なのに環境破壊をする。
 ワスレピンク・・・女を忘れた、悲哀の戦士。
 

30 50人を人質にして立てこもった犯人! さて、その犯人がした驚くべき要求とは?!
 50人全員に、明日からすぐさま使えるあだ名をつける。


31 救命ボートに乗って、そのまま1ヶ月漂流したあなた。救助された時、初めに発した一言は?
 「救命ボートに乗ったのに・・・・(-。-) ぼそっ」


32 相撲で使うマワシが廃止され、新しいコスチュームで戦うことになりました。何を着て戦うの?
 スクール水着。


33 嫌だシリーズ! こんなコンビニは嫌だ!
 客の良心を確かめるため、店員自ら万引きのおとり捜査をする。


34 今年からプロ野球の試合で、バット以外ものを使ってボールを打つことになりました。
何でボールを打ちましょう?

 冷凍マグロ。


35 ドッヂボールに新ルールが追加されました。それはどんなルール?
 ボールは砲丸。ただし、顔面セーフは現行のまま。


36 カッコの空欄を埋めて、数式を完成させなさい。
パパイヤ鈴木+(   )=(    )

 パパイヤ鈴木+ストレートパーマ=グレート義太夫


37 うわぁ! ゴキブリ出現! でも、このゴキブリ、変な動きをしています。何をしましたか?
 左団扇。


38 あなたの親友が、突然スキンヘッドに! その理由とは?!
 井出らっきょみたいに速く走りたいと思ったから。


39 あなたの友達の山本さんが、子供に変な名前を付けました。それはどんなの?
 タロウ・セブン・アストラ・・・・。


40 ちょっと面白い誤変換を教えてください。
 性少年快感(『青少年会館』と書こうとしたら、マジでこれが一発変換で出た)。


41 年賀状に書く『あけましておめでとう』。これに代わる別の挨拶を教えてください
 佐渡おけさ全文。 


42 テストで0点取っちゃいました! お母さんに言い訳してください!
 「DNAは侮れないことを、今日、身をもって知らされたよ・・・・。」


43 嫌だシリーズ! こんなプロポーズの言葉は嫌だ!
 「俺の味噌汁でパンツを洗濯してくれ!」


44 キン肉マンの、額の『肉』の文字を、夜中にこっそり書き変えちゃいましょう! なにに変えますか?
 南


45 あなたの学校の不思議現象を集めた、七不思議。
 最近、8つ目が発見されたらしいです。どんな不思議が発見されましたか?

 化学の鈴木先生の離婚暦が日毎に増えていく。


46 画像シリーズ! この画像を見て一言!(持ち帰って使用してください)

 別に左足からでもいいじゃん・・・・占い信じすぎだって。


47 うわぁ! あなたの部屋にこの世に怨みを残す幽霊が現れました!
 さて、どんな怨みを抱いているの?

 totoの一等配当金があまりに少なすぎて、貰いに行くのもアホらしいと思っていたけれど、
 やっぱり貰っておくべきだったと後悔していた。


48 どんなときに、あなたは歳とったなあと思いますか?
 「おばあちゃんのぽたぽた焼き」のパッケージについてくる知恵袋を
 ほとんど全部暗記してしまった時。


49 新発売のカップラーメン! お湯を注いで三分待つと…どうなる?
 自動的に消滅する。


50 あなたの友人が、入社2日目で会社を辞めてしまいました。さて、その理由は?
 ハッキングに精を出しすぎて、早速FBIにヘッドハンティングされた。








あと、50個あるんですけど、よく考えたら、またタグやら何やらを多用しすぎると
「原稿用紙20枚以内で・・・・」のエラーが出てしまうので(笑)
(これが一番のボケだったりも・・・・)
今日のところはこのへんでやめとこうと思います。続きはまた明日にします。


それにしても、ツッコミ担当のあたくしとしましては、ボケるのがいかに難しいかを
身に沁みて知ることとなりました。
この質問に面白く答えている人は、意外と少なくて、
一番サムいのは、『他人と答えがかぶる』というもので、
参考までに、このボケたおしに挑戦している人たちのページを幾つか見てみたんだけど、
例えば、44の問いの答えを「内」にしている人があまりに多いことに仰天。
絶対に「内」以外の無意味な答えを探そうと、あたくしはただボケる為だけに躍起になっていました(バカ)。
誰かとかぶるのが一番サムいわ・・・・。


これは、単にツッコまれるのを予想して、当たりの良さそうなボケを考えるだけの企画だけど、
センスが問われる・・・・。
あたくしが、ラーメンズ、ますだ・おかだ、ドランクドラゴンあたりが好きなのは、ここに起因する。


他人を笑わせるのって、意外と難しい。
芝居をやっていると、そういうのをしみじみと感じたりする。
ボケるのも、命懸け・・・・真顔でやらないと、客は絶対に笑わない。
そして、最もサムいのは楽屋オチと内輪ウケ。
稽古場ではあんなに面白いと思っていたネタが、いざ本番になって客の前に出したら無反応・・・・
こういうことは、結構ある。
逆に、まさかここで笑いがとれるとは・・・・という大マジ本意気のところで、
どっかんどっかん笑われたりすると、楽屋に帰ってきた時に、
「なんでだろ~? なんでだろ~?」と
共演者一同、首を傾げる事態にもなったりする。
で、翌日のマチネとかでそれを狙って芝居を持っていこうとすると、スベる( ̄∇ ̄;)
客の気持ちなんか、わからんわ、ホント(苦笑)。

↑そういった意味で、芸人さんは皆すごいと思う。

今、気がついたんだけど、この企画って、ボケっぱなしの放置なのよね。
ツッコまれてこそのボケ・・・・。
これをこのまま放置することが、サムいような( ̄∇ ̄;)<今頃気付くあたくしもあたくし。


2003年03月11日(火)
赤い天使


3年くらい前の話をしようと思う。
あたくしが、ネットで出会った友人の中で、特に信頼をおいている・・・・そして、今では「姉」とさえ思っている
そんな人物がいる。


彼女は今、自分のHPも閉鎖してしまったので、
こっそりと様子を垣間見ることもできなくなってしまったのだけど、
電話番号くらいは残っている。
いつでも、繋がっている。
そう信じているのだけど・・・・。




あたくしが「キネマの天地」の稽古場で、あぁでもないこうでもないと戦っている頃、
別の場所で、これまた悪戦苦闘を強いられている一人の「同士」がいた。
あたくしが本名で最後の仕事をするのと時期を同じくして、
彼女は「MAKOTO」という名前での最後の大仕事を華々しく飾るために戦っていた。


みらい。本名は明かさずにおこう。


彼女は美容師なのだが、もう1つ別の顔を持っていた。
TVやCM、映画やスチールのメイキャップアーティスト・・・・しかも専門は特殊メイクだ。
そんな彼女が挑んだ最後の勝負。
それは、外国のリゾートホテルのポスターでクライアントからはこんな注文が出されていた。


「天使を作れ。」


このクライアント、現地ではAクラスのホテルである。
彼らの要求は明解であったが、その難度もAクラスであった。


「今までにない、新しい天使を作ってくれ。」


それがMAKOTOに出された課題であった。
この難しい課題に、彼女はそれこそ今までにない大スランプを抱えているらしかった。
丁度この頃のあたくしは正に絶好調、スランプなどどこ吹く風!
演出のダメ出しにも真っ向から立ち向かい、「別プランで・・・・」と
今にも演出の口からこぼれだすのを、無理矢理押さえつけるだけの気迫をもって
自分の演技プランを納得させてしまう・・・・なんていう荒業も極々普通にこなせていた。
何をどうしたらいいのか・・・・という心理的重圧もほぼ皆無で、
前年のような本当に納得のいかないストレスをも、生活に介入させる余地を作らせなかった。


みらいがあたくしと同じように、自分の内側にいくつかの人格(らしきもの)
を持っているというのを知ったのは、出会って数ヶ月経ったある日のことだった。
恐る恐る、自分の恋の相談をしたり、実際にオフなんかで会って騒いでいるうちに
その居心地の良さに気付き、案外タブー視されるほどの自らの秘密も互いに明かすようになっていた。


この頃のあたくしには、まだ明確に5人目の凶暴なヤツは現れていなくて、
本名・真冬・一平・朝美の4人が「わたし」という1つの中に同居していたのだけど、
彼女の中にも、本名・みらい・まことという3人がいた。
はっきり言って驚いた。
まさか、ここまで状態の似ている人に出会えるだなんて思ってもみなかったから。
似ていたのは、何も状態だけではなかった。
どうして、あたくしのやることなすこと思うこと全てを自信たっぷりに肯定するのか、
そして、それをすんなりと受け容れられるのか、当初のあたくしはそれが不思議でもあり、
疑わしくもあった。
が、彼女から度々届くメールを読んでいくうちに、
彼女がどんなに深くて濃厚な人生を送ってきたのかというのを知ることとなり、
そして、本当にあたくしと同じ視点、同じ考えでもって受け答えをしていてくれたのだった。
「あたくし」という一人の人間を、真っ向からちゃんと見つめていてくれる人だったのだ。


彼女は言った。

「異母姉妹なんじゃないの?(笑)」

冗談とも取れるが、冗談にしてしまうには勿体無さすぎる。
それほどに彼女とのシンクロ性にあたくし自身がハマっていたのだ。
言葉という言葉、センスというセンスが重なり合い、あたくしは近年になく
恐ろしいほどの安心感を手に入れたのだった。
似ている・・・・というと失礼にあたるかもしれないけれど、
あたくしは本当に色々な意味で彼女のことを、尊敬していた。


ある日の明け方。メールチェックの為にネットをつなぐと、当時はまだページャーだった
YAHOOのメッセンジャーがけたたましい通知音と共に、みらいからのウィンドで開いた。
珍しいこともあるものだと、彼女の話を聞き始めたのだが、
聞いているうちに、自分がとてもワクワクしていることに気がついた。


「天使って、どこにいると思う?」

「天使って、何色?」


固定概念をぶち壊すため、みらいは幾つも幾つもあたくしに質問した。


「天使っていうとさぁ、ロスだと思うんだよね。
でも、今すぐにロスに経つわけにもいかないし・・・・。
ねぇ、あさみちゃん。
日本でロスによく似た街ってどこだろう?」


あたくしはロスに行ったことがない。ロスがどんなところなのか知らない。
あたくしはみらいに、ロスのイメージを聞いてみた。


「ネオンがギラギラ、行き交う人々、飛び交う光、
夢と希望、挫折と苦悩・・・・眠らない街。」



知ってる・・・・今日もそういう街をあたくしはこの足で歩いてきた。
そうか・・・・確かにあの街には「天使」がいるかもしれない。


「みらい、新宿だよ。それって新宿じゃん!?」

「新宿・・・・そうか、新宿かぁ!」



天使がどこにいるかと問われて、あたくしは自分の書いた作品群をふと思い出していた。
美しいスポットライトを浴びた天使もいた。
瓦礫うず高い廃墟の中に佇む天使もいた。
新宿には、その両方のタイプの天使がきっといるはずだ。
あのゴミゴミした雑踏の中に、ふわりと天使が舞い降りてきたら、きっと皆が振り返るよ・・・・。
みらいにそう言って、あたくしは更にワクワクした。
頭の中に、しっかりと新宿に降り立つ天使のイメージが思い描けてしまったからだ。
ノリノリのあたくしがイメージした天使は、確かな色とベクトルを持っていた。


「うん。これから行ってみるよ、新宿に。」

「これから? 横須賀からだと結構かかるんじゃ・・・・?」

「車で飛ばせば、すぐよ。行ってくる( ̄^ ̄)」

「行って・・・・どうするの?」

「街頭突撃インタビュー( ̄^ ̄)」

「(笑)みらいらしい・・・・」

「あさみちゃんだってそうじゃない?
何か物を作る時や・・・・そうだ、役作りの時なんか、人に色々聞いたり
イメージにピッタリの場所に行ってみたりとかするでしょ?」


「うん・・・・するよ。」

「それと一緒♪ 私たちのやってることは、そういうのと全く一緒なんだ。」



彼女もこの時、何か閃いたらしい。確実にノってきていた(笑)。


「ところでさぁ・・・・天使って何色なの?
もうさぁ、天使っていわれるだけで、金髪巻き毛の白い服着た
かわいいかわいいのしか思いつかなくって・・・・。
でもクライアントは、今までにない天使を作れって言ってて・・・・。
頭の中、グルグルするだけで、全然思いつかないの。」


「赤だよ・・・・みらい。」

「赤!?」

「天使は、赤だよ。」



金髪で巻き毛で白い羽根、包み込むような優しさ・・・・あたくしの天使はそんなんじゃない。
黒髪で直毛、大きくて背中を全て覆いつくすような深紅の羽根、
超高層ビルの屋上から空気を切るように急降下したり、
地面すれすれのところから、自らの意志で急上昇するような激しさ。
正に「天からの使途」。美しきパワー。

そして、そのパワーを巧く表現している曲もあたくしはかつて聴いた事がある。
あたくしは知らず知らずのうちに、半ば興奮気味で自分のイメージをみらいに伝えた。
今から思うと、あんな突飛な提案を、よくもまぁスラスラと最小限の言葉で伝えきったものだと
呆れてしまうほどだ。


そして、みらいは色々な情報を集めまくり、見事、天使を完成させた。
後日、彼女からメールで届いた撮影日記を読んだのだが、それを読んでいるうちに
またもや不思議なシンクロをあたくしは体験してしまった。

見えるのだ。ハッキリと。
ただ言葉で説明されただけの天使の姿がハッキリ見えたのだ。
みらいが作り上げた天使をクライアントが認めてくれたと書いてあったのを見て
あたくしは、まるで自分が誉められているような感覚になった。
うれしくて、うれしくて、仕方がなかった。
だからあたくしはみらいにポロッとこんなことを言った。

「何でか、安心して自分の思うことをぶつけられるのよ。
世間じゃ顔を顰められるような事でも、みらいにだとすぅ~っと言えちゃう。」



そのまた後日。
みらいから、メールが届いた。
3年前、みらいからこんなメールが届いた。
あたくしは感謝と尊敬の念をこめて、ここに抜粋転載します。怒らないでね、みらい・・・・。


【題名】愛する異母姉妹へ♪(爆)

あさみたんっ♪ 
まずは 改めてお礼から・・
あの日の朝 あさみが繋がなかったら・・ 朝っぱらから私の話につき合ってくれなかったら・・
きっと・・ 私の天使はただのゴミくずになっていたでしょう・・
あさみの話がモトで 躍動的な天使を思いつき あさみをイメージしてそれを作りました。
真っ赤な羽はあさみたん。黒い羽は私。 YPでも言ったよね?
人々に感動を与え 今からの幸せを思い出させる! 諦めかけていた心に希望の光を与える・・
ただ包み込むだけでなく 自分の攻撃的な部分を見せて。 私の作りたかった天使です。
これを思いついてから あさみのことばかり考えていました。
「今頃演出に怒鳴られながらもあさみは闘ってるんだろうなぁ・・ 楽しんでる・・ きっと楽しんでる・・
どんなきついことを言われても あさみはきっと楽しんで稽古してるんだ・・ 大衆に感動を与える為に・・」
数ヶ月前。 初めてあさみを見たとき・・ 昔の自分の姿を見てるようで怖かった。(笑)
あさみとのMail交換が始まって・・ あさみの事をもっと知っていくうちに・・
「世の中にこれほど自分に似てる人間がいるなんて・・」
驚きと喜びと。 胸が躍ったものでした。(笑)
1年前。私は諦めはじめていた。10年前からずっと聞きたかった言葉・・
りょうちゃんからの「良い作品だったな」という言葉を聞くことを。
もし あさみに出逢っていなかったら
この言葉を聞けないまま私の10年間は終わっていたでしょう・・
この言葉を聞きたくて闘っていた日々・・
そんなもの忘れたまま 10年間の幕を閉じていたように思います。
あさみの輝きが 忘れかけていた私の闘争心に火をつけ、最後にもう1度・・頑張らせてくれた。
あさみ・・ あなたに出逢えて本当に良かったです。
力を分けてくれた事・・ 心から感謝しています。
本当にありがとう。 

不思議です・・ 本当におかしな話です。
あさみからのMailが来るたび 自分の心と重なっているあさみの心を知ります。
モノの考え方。 感情。 使う言葉。 本当に分身のよう・・(笑)
”なんだかね・・・おかしいんだけど、自分がほめられた感じすらしたんだよ(笑)”
涙が出ちゃいました。 またしても同じ感情を持ってくれた・・
誰かがあさみの事を誉めるとき・・ 私は自分の事を誉められてる気分になる。(笑)
先日・・ ”雑”が届きました。
「読みたい?読みたいでしょぉ~~♪」
まるで自分が書いた作品が載ってるかのように 自慢げにそれを見せびらかしていた私。
読み終えて 「う~~ん・・ 凄いよなぁ・・ あさみの文才・・ ぶつぶつ・・」
そう言ってるのりぃに対し
「そうでしょっ♪ そうでしょっ♪ もっと誉めてぇ~~♪」って・・(笑)
「公演・・もうちょっとだなぁ♪ ホントに楽しみだなぁ♪」
その言葉にまた喜びを感じ
「でっしょぉ~~♪ 凄いの見せてやるからねっ♪ 期待しててねっ♪」って・・(笑)
自分が舞台に立つんじゃないのにね・・(;^_^A アセアセ
のりぃにも言われたよ(笑)
「まるで自分がやるみたいだな」って・・
あさみが今・・ どんな気持ちで闘っているのか。私には手に取るようにわかる・・
今回のMailを読んで・・ 「ほぉ~~らっやっぱりっ♪」って思ったのはそのせいなのかもね・・(笑)
「みらい相手だと安心してぶつけられる・・」 
あさみ・・ 同じなんだよ。 あの日YPでそう言われたとき私も思っていた・・
「あさみが相手だからすべてぶつけられるんだ・・
きっとあさみなら私のイメージを理解してくれる・・」って・・
のりぃに ”雑”を手渡すとき。 
「今回の話はねっ 天使って言葉が使われてるんだよっ♪
でねっ♪ あたしが作ったのも天使だったでしょっ♪
ねっ♪ ねっ♪ これって凄くなぁ~~い?! やっぱ何かあるんだよねぇ~~♪」
「でも・・ あさみがそれ書いたのは今じゃないんでしょ?」
そんなのりぃの返答に・・
「発表される時期が重なってるじゃんっ!
あさみが天使のこと書いてたなんて最近になって知ったんだからっ!」
少しふくれてこう言い返したのも きっと誰かに言って貰いたいからなのかも・・ 
「あさみとみらいって似てるよねぇ~~」って。
このとき 少し呆れた顔で言われた言葉・・
「お前ホントにあさみのことスキなんだなぁ(笑)」
「うんっ♪ダイスキっ♪あんたのことよりスキかもねぇっ♪」
こう言い返したときの私は・・ きっと世界1幸せな顔してたって思う。(笑)



こんなメールを書いてきてくれるみらいのことが、あたくしも大好きだった。


「キネマの天地」の公演初日。
あたくしのところに、それは立派な蘭の鉢植えが「MAKOTO」の名前で届いた。
それには手紙が添えてあり、そこにはこうあった。

・・・・今までにスタッフとして沢山の人たちにお花を出してきました。
・・・・この名前で私がお花を贈ることはこれが最後です。
・・・・あなたも言ってましたよね。
・・・・この名前で舞台に立つのは、これが最後だと。
・・・・こんな不思議なことがあるんだね。

「MAKOTO」として贈られた花をあたくしが本名で受け取る。
あたくしはこの公演を境に、本名ではなく「日野 夕雅」になることを決意していた。
舞台に上がったり、モノカキとしても書いたものを発表する時は
全てこの名前でいく・・・・そう決めていた。


みらいは、この後、持病の薬が原因で、肝臓ガンにおかされた。
あたくしはみらいに会いたくて会いたくて、横須賀の病院を訪ねたけれど
みらいは会ってくれなかった。
自分の患っている姿や弱り果てている姿を、
あたくしにだけは見せたくなかったんだと思う。
みらいは一所懸命、自分の病気と闘って、今は美容師として復帰していると聞いた。


連絡は今、ほぼ途絶えたままだ。
あたくしから電話をすればいいのかもしれないけれど、
何となく怖いような気がして、できないままだ。
多分、みらいが期待していたような輝きを、あたくしが今、放っていないからなんだと思う。
こんなことを書くと、あの、こあい姉ちゃん・みらいに叱られそうだが、
でも叱られても仕方ないだろうな・・・・。
3年前のすごくあったかいメールを読み返して、あたくしは新しい勇気をもらった。
いじけて、舞台に立てない自分を恨んで、ひきこもっているあたくしは
多分、あと1度くらいは輝けるんじゃないか・・・・って。
みらいが10年かけて手に入れた感動を、あたくしがほんの数年で手に入れられるわけがない。
辛抱・・・・もう少し辛抱してみよう。
そう思った。

↑心配いらねぇか♪

あたくしが元気にしていたら、きっとこの地球上のどこかで、姉ちゃんもきっと元気なんだ。
ここまでのシンクロ性を発揮しているんだから(笑)。


2003年03月10日(月)
「和」テイスト


あたくしが勝手にお友達だと思い込んでいるた●●様のところで
ハッピィなことがあったっぽいので、あたくし、はりきってメールを出しちゃいました(笑)。


そしたら、た●●様ったら、律儀にもきっちりお返事を下さって、
あたくしもハッピィなのでした♪


あたくしは昨日の日記の一文で、「縦書きサイト、うらやましいな」みたいなことを書いたのですが
彼女は、そのサイトの胡散臭さを指摘なさっていました。
うん。
確かに、胡散臭いところはある。
言葉選びも、あたくしのセンスや嗜好とは異とする感じではある。
しかし、カウンタがくるくると回る(らしい)。
あたくしはこのサイトの「作り」はすごく羨ましいのだけど、
言葉選びに関しては、稚拙なものを感じておりまして
嗚呼、これは個々人の嗜好によるんだなと思ってました。
多くの人たちに支持されているようですが、あたくしは「縦書き」には惚れたけど
この人の文章にはやっぱり惚れられない。そう思ってました。
だから、ソースを見る以外では見てなかったんだけど、
あぁいうのが好きっていう人、多いんですね。知らなかったわ。


ところで・・・・。
こんなところで言うのもアレなんですけど、件のた●●様。
メールで御自分の近況として写真まで送ってくださいました。
あたくし、彼女には非常に良い印象を持っておりまして、おまけに最近、
あたくしら2人は、誕生日まで一緒だというのが判明し、
何だかとっても近い人なんだな・・・・と思ってました。
で、勝手に自分の中で「きっと、た●●さんって、こういう感じの人なんだろうな♪」
と、想像力を逞しくさせておりました。
届いた写真を見てビックリ!!
あたくしが思い描いていた彼女に酷似しすぎていて、本当に驚きました。
御自分の趣味や、家庭のこと、色んな分野に一所懸命で、没頭していらして
そんな様子から、あたくしは勝手に彼女の姿を想像していたのですが、
思った通りの印象で、彼女は本当にキラキラしていました。
いいな・・・・本当に第一印象はそんな感じでした。


彼女はメールの一文で、こんなことを書いてらっしゃいました。

「今、自分は子供たちと一緒に生き直しをしている。」

「生き直し」かぁ・・・・。何だかすごくいい響き。
子供が1歳の時は自分も1歳に、5歳なら自分も5歳・・・・
恋をする年頃なら、自分も苦しくなる感じにもなる・・・・
要約するとそんな感じで、でも、子供がいないあたくしにもとてもわかりやすくて
自分の未来もひょっとしたら捨てたモンじゃないんじゃないかな・・・・
と、過去ばかりにとらわれていた自分のことが少し恥ずかしくなったりも・・・・。
そうかぁ・・・・だからすごくキラキラしているような印象を彼女に持ってたんだな。
あたくし、納得しました♪
色々なことに気付かせてくれた、た●●様、本当にありがとう。
あたくし、あのメールを読んで、すごくハッピィになりました♪




今日は、前から欲しかった、紗の羽織をぷよ2に買ってもらいました。
これも、ハッピィ♪
あたくしは、和装した姿を誉められるとすごく嬉しい。
この羽織は、白いワンピースに合わせると絶対に素敵だろうなと思って、
でも、羽織だから・・・・しかも紗だから手入れが大変だろうな・・・・と
すっごく迷った挙句に、買ってもらった。
白いスリップドレスにこの羽織を合わせると、ドレスはあっという間に和装になった。
なかなかいい感じ♪
皆に「似合うよ♪」と言われて、ますます気をよくして
季節が適う時は、なるべく着てみようと決心した。
紗は夏でないとダメだ。
日本の衣服には四季に合わせての礼節があり、初夏を迎える前に、袷は仕舞い、
単に替える。
冬になれば、袷の上に羽織や道行(コート)を着る。


洋装は、自由で色々とアレンジもきくし、動きやすいからいいけれど、
和装は和装の良さがある。
帯の結びでアレンジを施したり、帯揚げや帯留めで遊ぶこともできる。
ちょっと傾いた(かぶいた)着方をしても、今はアリアリだろう。
そういう意味で、直線ばかりの和服は既製の洋服よりも遊び心は沢山残っている。


あたくしは、とある女優さんにすんごく影響されて、高校時代に着付けを習わせてもらった。
だけど、これのおかげで、外で恥をかかずに済んでいる。
だから親に感謝している。
脱いだ着物をさっさと綺麗にたたむことができるだけで、「育ち」を見られている感じもした。
日本は「恥」の文化だというけれど、正にそれ。
浴衣一枚でも、衿を上手に抜いて着ていると「綺麗に着ているね」と言われる。
お祭りの時なんかに、若い子が既成の浴衣を着ているのを最近もよく見かけるけれど、
彼女たちは細ければそれでいいと思っているが、和装するときは必ずしもそうではない。
着崩れないように、胸とお尻のラインをまっすぐ寸胴にした方が綺麗に見えるのに
それをしないものだから、身幅が余りすぎて、身八つ口から肘が出ちゃってる・・・・
なんて子が多すぎる。
着せてもらうにしたって、着付ける方も気付かないのだろうか?
他人の姿なんだけど、「恥」を感じる。


そんなこんなで、あたくしのサイトは「和」を追求しちゃってます。
だけど、ワールド・ワイド・ウェブの括りには勝てなくて、横書き(笑)。


買ってもらった羽織は、紗なんだけど、本当は紗の羽織なんて有り得ない。
真夏に羽織を着る人なんていないし、冬に紗を着る人もいない。
だけど、あたくしはまだ「和」のテイストに残された遊び心で遊んでみたくなったのだ。


昔の芝居の稽古場で、ポリ製なんだけど、紗の着物をすごく綺麗に着こなして
稽古をしている先輩女優さんがいた。
和物の芝居で、夏場の稽古着は適当な浴衣と相場は決まっているけれど、
彼女のあの着こなしはなかなかのものであった。
紗の着物は下着・・・・襦袢まで透けて見えるので、ちゃんと着ないと難しい。
その黒い紗に、彼女は白い絽の半幅をきゅっと巻いて、それは様になっていた。
聞けば、お母様が着付けや踊りの先生をしているのだそうで、
なるほどなと納得した。
彼女は、襦袢ひとつ着るのでも舞台に上がるとなると、母親にその姿を見られることを思うと
すごく緊張する、と言っていた。
女性はほぼ全員がお女郎さんの役立ったので、派手な襦袢一枚に、簡素な兵児帯ひとつという姿で
舞台に上がったのだけど、彼女の着こなしは本当に見事だった。
衣装合わせのときに選んだ襦袢の柄や、自分の役や、自分そのものに似合う着こなしを
彼女は本当によく知っていて、あたくしもあの舞台では本当に勉強させて頂いた。
オマケに・・・・。
あたくしは特に和物の芝居をこなしてきたわけではなかったけれど、
いきなりあの現場に放り込まれて、右も左も分からずにいた中、
唯一救われたのは、稽古着はひとりでちゃんと着られたことだった。
高校の時、もし着付けを習っていなかったら、
あたくしは稽古着を着ることはおろか、たたむことも知らずに、
女優として本番もそうだが稽古場で大馬鹿者扱いされるところだったのだ。
奇しくも、大学の卒業公演は、役柄的に和装だったので、
間をおかずに行われたこの芝居でも、特に戸惑うことなく和装に馴染んでいったけれど、
洋装ばかりで、大した着付けもできないままあの現場にいなければならないとしたら
今考えると、正直、背筋が凍る。怖い。


あれから、今ではあまり和装をすることもなくなってしまったけれど、
これからはもう少しマメに着物を着ようかと思っている。
着ていれば、何か変わることがあるかもしれない。

↑そろそろ振袖ともおさらばの時が来ているのねぇ(くそぉ)

それでも、結婚披露宴とかにあんまり出席していないわりに振袖は着る回数が多いあたくし。
その中で一番嬉しかった誉め言葉は、大学卒業式の時の日舞コースさんたちの一言・・・・。
彼女たちは普段から和装に慣れ、着物や帯の質から、着付けにも煩い。
そんな彼女たちは、あたくしの姿を見てこう言っていたらしい。

「日野さん、帯から何から、すごくいいものを綺麗に着ているわね・・・・」

そう言っていた彼女たちは、宝塚歌劇団ではないがほとんどが紋付の羽織を着ていていた。
借り物の袴ではなく、自前の袴。さすが日舞コース(笑)。
そんな彼女たちにも賞賛されたあたくしは振袖姿で、
その振袖には柄も何もなく、真紅一色に華紋がついた、シンプルだけど着るのが難しいものだった。
だからこそ、嬉しかったのだ。あたくしだけの着物になった瞬間だった。

あの着物にはちょっとした思い入れや、曰く付があって、
あの着物のことを、一行エッセイにしたら、入選したこともあったのだ。


文字を書くのが好きなあたくし。
「和」テイストが好きで、着物も好きなあたくし。
それが結びついた、素晴らしい結果だった。
この日記は縦書きにはならないけれど、それでも、色々な方法を駆使して
これからも、自分の思う「テイスト」を追求していきたいものだと思う。


2003年03月09日(日)
「年下の男」に見るバカオンナ頂上決戦 ~雫の行方と通過方法~


はぁ・・・・やっと書けるわ、ドラマ批評(笑)。
今日はお天気も良いし、気分は幾分爽やかでもあったり・・・・。


その前に、イラレの練習奮闘記でも・・・・と思ったけれど、
やっぱり、あたくしには「クラシック・メイプル」絶対に無理!!というのが判明しただけでした。
あたくしがインストールしているのは、9.0で、手元にあるのは7.0の時の解説本・・・・( ̄∇ ̄;)
しかも・・・・for Macintoshときたもんだ。
本屋に行っても、イラレの本はほとんどが、for Macintosh。Win向けのがあっても
別に良さそうなものの、とりあえず絵描きはアップルユーザーが多いAdobe・・・・。
しかもこの本のサブタイトルが、「曲線王(ベジェキング)への道」ってんだから、
あたくし、自分のキーボードにないはずのキーをあるものと仮定して(爆)悪戦苦闘。
レッスン1のサルの似顔絵も満足に描けぬまま玉砕して、嗚呼、こりゃ愈々、
「トライアングル」しかないのかも・・・・と頭を抱える始末なのでありました。


レイヤーを統合せずに提出・・・・の意味も何となくわかってはきたものの
順序だてて描いていくと、いつの間にか統合せざるを得ない要領になっているので(本が)
いざという時に、ちっとも役に立たないというのも判明。
ただ、バカみたいに駄洒落が多用してある本で、熟読してみると面白い。
あの駄洒落の部分を削ると、多分、本の厚さも半分になるんじゃないかと思うくらい
そして、ぷよ2「コレなら絶対に分かりやすいはず!」と渡してくれただけあり、
超初心者向けの練習本ではあった・・・・が。
描けない物は描けない(トホホ)(涙)。




そんな諦めモードの中、出版出力問題で、もう1つ別件でエラいことになった。
いつもお世話になっている「雑」に何気なく、口絵として写真を投稿した。
小説の方は、校正の上がりも早く、今回はイケてるなぁ・・・・自分( ̄¬ ̄*)♪
と思っていたのも束の間、その口絵の方に、問題が発生した。
本日、早朝。
その口絵画像にキャプションを付けてくれとのメールが世話人のT氏から届いた。


( ̄∇ ̄;)??
( ̄∇ ̄;)( ̄∇ ̄;)????


きゃぷしょん・・・・???って、何????(自爆)


一瞬だけ、固まりました(苦笑)。
笑うしかありませんわ。
PCなんかの出力でも、あたくしはキャプションなどとは縁がなく、
そういうものがなくても、ちゃんと成立するサイトを作ってきた。
しかし、映像やら音声やら特別な画像やらには、コイツをつけないとダメらしい。
それは知っていたけれど、出版界でそれをどうやって指定していいものなのか、
文字しか書いたことのないあたくしにはハッキリ言ってちんぷんかんぷんで、
だから、一瞬、凍てついてしまったわけでして( ̄∇ ̄;)
そうだよなぁ・・・・。画像の位置だとか大きさだとか、そういうのも
寄稿した方が指定するのは当たり前だよなぁ・・・・と納得はしたものの、
指定の仕方が分からない。
ここは潔く頭を下げて、バックナンバーで写真の心得がありそうな方の名前を列挙して、
「この方たちのような感じでお願いします。」
という情けない返信メールを書かなければならないハメになってしまったのでありました。
イラレはともかくとして、こっちは必須課題だわ。
文字書いて何ぼの世界だけど、こうやって写真も使ってもらえるのであれば
自分でキャプションのネームくらい書ける様にしておきたいものだ。
同人文芸誌とはいえ、これからもお世話になっていくつもりなので、
必要最低限のことはちゃんと勉強しておかなければならない。
このままじゃ、自費出版もできないじゃないか・・・・(トホホ)。
頑張ります。(できるだけ)(爆)





さて、本題♪
今クール、あたくしが一番面白いと思っているドラマ「年下の男」についてです。


このドラマの内容について・・・・というよりは、ドラマのタイトルバックやスタッフロール画面の
創りについての話になりそうですが、そこはちょっとご勘弁を。
何せ今、あたくしの頭の中は、画的描写に対してとても敏感になっており、
加えて、以前から、このタイトルバックの映像に関しては、言いたい事が沢山あったのだ。


タイトルバックの映像で、すごく印象に残っているのは・・・・皆様、もうお忘れでしょうかね?
「週末婚」「ラブ・コンプレックス」「ナオミ」この3本です。
ドラマのスジはともかく、とても美しく、しかもドラマの内容を端的に表現していて
本放送当時のあたくしを唸らせた逸品です。
ちなみに、3本とも、モデル出身の女優が出演しているという共通点があります。
だから、科白のないタイトルバックの映像は、彼女たちの演技力を損なうことなく
損なうどころか助長した感じに仕上がり、とても美しいのである。


「ナオミ」は、オープニングのタイトルバックを指しています。
エンディングもなかなか面白い作りはしているけれど、学園ドラマにありがちな
まぁ言ってみれば、普遍的で無難な画だったのでのけといて、
とりあえず、オープニングのキャッチーなタイトルバックにはすごく強烈な印象を持っています。
個人攻撃をするつもりはないのだけど、このドラマの主演だった藤原紀香は
あたくしが嫌いな女優のトップ3に入るのだけど、
それとコレとは全く別。
彼女は喋りよりも多分、モデル出身の女優さんたちと一緒で「見せる」ことの方が上手みたいで、
目力ナンバー1ぢゃねぇの!?ってな勢いの、モデル出身女優「りょう」に
負けず劣らず・・・・頑張ってました。
でも、やっぱり「りょう」には目が行きますね。
見事なほどの一重まぶたに、つりあがって迫力のある目。
加えて、とてつもない細さの手脚。そして特徴的な口角を持つ唇と妖怪のように大きな口そのもの。
黄金比からいくと、決して「完璧な美人」ではないのに、目が行く。
華があるかと問われると、それもまた疑問で、もっとキラキラしている人なんていくらでもいるのだけど
彼女と同じ画面に収まっている時、「華がある」といわれる女優さんたちが
くすんで見えることがあるので、これはもう「異彩」と呼ぶしかないのだろう。
でも、美しい。ローレライの声のような、妖艶な美しさが彼女にはあり
そして、未だ日本の芸能界に彼女と同じ色を持った女優さんがいない。
コレはかなりの強みであろう。


「ラブ・コンプレックス」にも「りょう」は出てましたね。
女性全員赤い衣装を身に纏い、2人ずつくらいが画面に出てくるパターンで。
りょうは小雪と一緒に枠に収まっていました。奇しくもモデル対決です。
不思議なことに、小雪がもっと喰われるかと思いきや、やっぱりそこは元モデル。
見せ方が違います。全く違う色を持っている2人は、デザインこそ違えど
同じ赤い衣装を着せられても、そこでそれぞれがとてつもないアピールをしていて、
それがまた、どのカットよりも印象的で、ヴィヴィットだったのを覚えています。
木村佳乃、西田尚美、高橋ひとみ、伊東美咲なんかが出てました。
反町&唐沢が赤いバラをバックシートにしこたま積んで、オープンカーで走る・・・・
なんてシーンもありましたが、あれはどうでもいいです(笑)。


「週末婚」で、すごく得をした映り方をしていたのは、何といっても
川原亜矢子でしょう(あら♪こんなとこも「アヤちゃん」が(爆))。
彼女も手脚が長く、同じく手脚が長くてタッパもある松下由樹に押されると思いきや
とてつもなくアジアンテイストな顔立ちをしているので、
阿部寛がガツリと写った後でも、とても爽やかに、加えて妖艶に
それこそ、永作ちゃんなんか喰っちゃうくらいの勢いで画面を立ててます。
あのタイトルバックは、永作ちゃん1人が損をした感じの作りでしたね(笑)。
何といっても、主要たる共演者は男女を問わず、ほぼ全員高身長。
最後のキメで、それぞれにピンスポが当たっても、見せ方が巧い元モデルが多い番組だったので、
主役クラスにも拘らず、ある意味で、永作ちゃん一人が浮いちゃってました。




と、まぁ、あたくしが好きなタイプの構成が、コレでお分かり頂けたと思う。
そんな前置きはともかく、早く「年下の男」の話に突入しないと、
また、「原稿用紙20枚以内でお願いします」というエラーが出てしまう(爆)。
(1日分の日記で、20枚書くほうがどうかしてるんだろうけど・・・・)
(「エンピツ」のエラーにはそういうのもあります♪ 皆様お気をつけあそばせ)


このドラマ・・・・娘が求婚していたオトコと母親がつきあっていた、という
もういかにも「うげげ」なドラマなんだけど、そこは内館牧子。すごい描写を数々重ねて、
とっても面白い本にしています。
きっとノベライズされても買わないだろうけれど、脚本がそのまま売り出されたら、買うと思う。
キャスティングの方も一応付記しておきましょう。
スタッフロールに出る順番で、主要キャストの役者さんを列挙しておきます。
稲森いずみ、高橋克典、星野真里、賀集利樹、山崎裕太、鈴木蘭々
(この合間に、話をつなぐ人々でちゃんと科白をもらっている人の名前が入り)
麻生祐未
(この合間に、ガヤより一歩上でちゃんと科白をもらっている人の名前が入り)
高橋昌也、平田満、風吹ジュン
とまぁ、こんな感じ。
この名前や、他スタッフさんや協賛が次々と流れている間、
後ろの映像は、かなり意味深な作りの美しい・・・・それこそ1つのドラマが毎週流れることになる。
曲はSILVAの「華」。


どんな感じの映像かというと、モノクロでかなり大人しい。
SILVAの「華」が流れると同時に、まず稲森の瞳から、一粒の涙のような雫が風に乗るようにして
流れていく。
その雫が上記のキャストたちの間を、ドラマの役割に沿ったような形で通り抜けていく。
概要はこんな感じだ。
この間の木曜日で第9話までが終わり、物語そのものの概要も見えてきた。
後は、この泥沼合戦の頂点・・・・というか誰が「勝者」として治まるかを見守るのみとなった。
オンナの勝者。
そして、オトコの勝者。
ここまでで色々な形の「関係」を描いているので、どうやって治めるか、
内館牧子の手腕が問われる。

さて、詳しくその雫の行方を追ってみようと思う。


①千華子の瞳から零れ落ちた雫。
30オンナの悲哀の涙である。
先週分で梓も言っている。「私、35までにキメるわよ。」
こわ~い目で梓を会議室に呼び出した千華子。
一瞬、梓の劣勢かと思われたが、この会議室のシーンでは最終的には千華子が抑えこまれた。
可哀想に。
自分を徹底的に認めてしまって、妥協や現実逃避もやめたオンナに勝てるわけがない。


②その雫は煙草を吸う瞬の指の間を形状すら変えずにすり抜ける。
千華子の涙は、彼にとっては指先にすら引っかからないということを端的に描写。
実際に千華子も劇中で「私はこの人と手も握ったことがないの!」と告白している。
そんなオトコだが、彼は千華子の母と寝てしまっているんだから、始末に終えない(笑)


③すり抜けた雫は花枝(母)の肌で吸収されるように弾かれ、新たな涙として花枝から生まれる。
ココ! 最重要ポイント(爆)
母として娘の涙を全部吸収したはいいけれど、それが新たな悲しみになる。
いいですねぇ・・・・ドラマの中身を本当に端的に描写している。
しかも、劇中・・・・しかもこのドラマの冒頭モノローグが千華子の科白で
「最近、私の肌が水を弾かなくなった。」
コレである。母は弾いているというのに(爆)。
要するに、恋をするオンナは肌の張りも違うし、美しくもなるってことなんだろう。
妙に納得する。
しかも、30の自分と51の母親を比べなくてはならないなんて、悲劇だわ。
オマケに、千華子は弟の卓にまでこんなことを言われるのである。
「10代の亜沙美、30代の姉ちゃん、50代のおばちゃん・・・・
俺たちは10代の亜沙美がいいに決まっている。でも、その次にいいと思うのは
50代のおばちゃんだよ。30代のオンナなんて結婚迫られてるようで
怖くてつきあえねぇよ。顔からそれが滲み出てる。重いんだよ。」


ホント、若いのに仰るとおりだわ(爆)。
「謙吾だって、姉ちゃんの腹の内知ったら、ヒクぞ。」
ホントに、ホントに仰るとおり(爆)。


④雫は謙吾の顎のラインを通過。
要するに、彼らより年上の女性の涙は、理解不能であるということなのだろう。
それは、謙吾も同級生の千華子の弟も、劇中で科白として言っているので
よくわかる。
理解不能というよりも、彼らの恋愛スタイルにそぐわない・・・・そういうことなんだと思う。


⑤亜沙美は雫に向かってジャンプまでして掴もうとするが、叶わず通過。
彼女は若いだけが取得なので、悲哀に満ちたオンナの涙など掴む必要がないのだろう。
いや、直にその若さすらもなくなって、自ら涙を流すかもしれない。
つまるところ、彼女は大きな武器を持っているので、それで張り合っていけということ。
第9話の時点で、彼女はそれに気がついて、物凄い勢いで実践に移している。


⑥梓は雫の通過に接触すら持とうとせず、見過ごす。
まぁ、一番哀しいのは彼女でしょう。どの角度から切り込んでも、上には上がいて
彼女はいつも、千華子を抑えこんだと思っても、花枝にやられたり
抑えこんだハズの千華子には8つも年下のオトコがいて、そっちの方で闘っていて
ホントに蚊帳の外。
「将を射んとすればまず馬を射よ」と口にまで出して、次郎さんの世話を頑張っているのに
35までにキメることができるんだろうか。19のオンナが罠を仕掛けているとも知らずに。
会社でも煙たがられ、お昼を食べる相手もなく、資格も取れなければ、オトコにも恵まれず
会社の人たちを驚かせようと躍起になっているけれど、騒がれもせず・・・・。
雫もただ黙って見ているだけ。多分、35までにキメるのは無理だと思う。
多分、彼女みたいなタイプは、「タイミング」を巧く掴む才に劣っているだけなんだと思う。


⑦雫は金色となって千華子に降り注ぎ、肌から新たな雫が放出される
そうか、そういう意味か。
多分、千華子は遅かれ早かれ、何らかの形で「納得」を手に入れるんだろう。
自分に見合うオトコ。オトコに見合う自分。
多分、それを見つけるんだと思う。




あたくしがこのドラマを連続視聴しようと思ったきっかけは、
何を隠そう、冒頭の千華子のモノローグ

「最近、私の肌は水を弾かなくなった。」

コレである。
あたくしも、あと半月もすれば29。三十路寸前。肌のことを言われれば、
水を弾くか弾かないかという括りで、きっと「弾かない」方に入ってしまうのだろう。
だけど、実際水は弾いている方だと思う。
肌の露出も厭わずにいるのは、別に若ぶっているのではなく、
自覚として、「まだここらくらいまでは大丈夫♪」というのがあるからである。
寒ければ厚着もするし、暑ければ限界まで薄着をする。
これに若さなど関係ない。
TPOに合わせた格好ならば、別にイブニングドレスもウェディングドレスも
あと数年は手の届くところにいてくれると信じている。
あたくしはバカだろうか・・・・?
いや、そうではない。
自分よりも5つ以上も年下の、20代の若い男に結婚を求めているわけではないし、
父親はともかく、母親の不倫を見抜けないほど研鑽も足りなくはない。
無論、10代の女の子と張り合うなんて無謀なことは最初からしないし、
30になった(なる)からといって、結婚を焦っているわけではない。
もっと言うならば、自分のオトコを50オンナに寝取られるようなヘマは絶対にしないし、
言い寄ってきてくれる20代前半のうら若きオトコは、ツール以外には使わない。
要するに、そういうオトコは「肌が水を弾くため」の「道具」に過ぎない。


オンナというのは、結構単純なもので、
オトコに何らかの形で常に接触を求められていれば、肌はいつまでも水を弾くようにできている。


これを踏まえて、「年下の男」で誰が一番バカオンナかというと、
これを凝視するように見ている、一視聴者・・・・女性全員である。
あたくしも含めて(爆)。
同情・異論・同感・不安その他諸々、この番組は10~50代の女性全ての心をキャッチするよう
本当に上手に出来ている。
10代の素直なやり方を20代は妬ましく思い、それをバカだと思ったり
憎たらしく思ったり、
30代で結婚を焦っている女性は、10代~20代前半の若さ溢れるやり方に対してそう思うだろうし
50代の女性が、自分より魅力的だとオトコに言われてしまうことに対して、
自分に限ってそういうことはないと思ったり、
そもそもそんなことなんか有り得ない、あれは風吹ジュンだから・・・・と思ったりするのも
自慰行為以外の何物でもない。


あのドラマに登場する女性や男性は、それぞれに考えや個性を究極的ベクトルで放出しているので
描写が極端なんだけど、わかりやすくていい。
そういう4象限くらいあるグラフの中で、自分がどの辺にいるんだろう?と考えることで、
うん、千華子よりマシ、梓よりマシ、花枝よりマシ、亜沙美よりマシ・・・・などと
極端な例を避けて通ろうとする、一般のうちらが一番危ないし、ヤバい。


男性諸君も一緒で、伊崎みたいなのがカッコイイと思うか、卓みたいなのがいいか、
謙吾がいいか、お父さん(勇一郎)がいいか、はたまた次郎さんがいいか、
どの生き方を選んだところで、どっこいどっこいだ(笑)。
で、オンナもオンナでいざ全てを兼ね備えているオトコを目の前にすると、胡散臭く見えるし
そうかといって、妥協に妥協を重ねると、どの象限にも属さない「ゼロのオトコ」というのになり
またつまらない。


で、モノカキとして思うのは、こういう極端でわかりやすいキャラクターを生み出す
その才能を内館牧子という作家に対し、羨ましく思う。
すごいよね。
いそうだけど、探すといない・・・・ような。
いなさそうだけど、探すと結構いる・・・・みたいな(笑)。

まぁ、バカオンナ頂上決戦に参戦しているのは、何もドラマのキャラクターだけでなく、
一所懸命に視聴してしまっているうちらも、知らぬ間に巻き込まれているという事実。
これだけは知っといた方がいいと思う・・・・(苦笑)

↑笑い事じゃないんですけどぉ(爆)

実は、昨日、金八先生の歴代シリーズをビデオで隅々から見ていて、
風間俊介が出ていたシリーズで、彼の母親もまたこの名前だったので、
名前を呼ばれる度に何だか自分が悪いことをしているような感じがして(爆)
嗚呼、HNもここまで定着してくると、またこれ本名に匹敵するな・・・・
と、痛感したのである。
誰か・・・・いい「あさみ」ちゃんを登場させてくれ(祈願)!!


2003年03月08日(土)
頭痛・肩こり・樋口一葉


・・・・という戯曲を、遅筆家で有名な井上氏が書いてらっしゃったような。
いい本です。
多分、演じるともっと面白い本だと思います。
今、あたくしが演りたい本のうちの1つですが、しばらく叶いそうもありません。


肩こりはともかく、本日、またも頭痛は酷いまま。
痩せてから、肩こりは一切なくなった。
多分、アレだな・・・・胸のせい(笑)。
脂肪は落ちたけれど、胸筋がそのままだったから、肩にかかる負担が激減したに違いない。
まぁ、あの辛さは二度と御免なので、バストはBカップくらいで充分だ。


本日の症状はプラス・・・・吐き気。
もう、ヤだわ。
食ってはいるんですけどね、そして吐きもしませんけどね。(勿体無いから(爆))
頭痛・吐き気・微熱・発作の日野夕雅( ̄∇ ̄;)
樋口一葉の貧乏さ加減の方が、幾分マシだよな。だって健康だもの。


昨日も書いたけれど、本当はドラマ評をここでやりたいんですわ、逸早く(笑)。
もう、メモもとってあるの♪ 後は書くだけなのに、ホントにこういう時に限って
あたくしの身体ってば、思い通りに動いてくれない。


それに・・・・。
最近、ここのサイトでカスタムをガンガンかまして、縦書きの日記を見かけるようになった。
あれ、結構うらやましいかも・・・・。
あ、でも日記は横書きでもいいや。顔文字とか使えるし(笑)<そんな理由でかよ。
ただなぁ・・・・小説置き場とか、もっとちゃんとした文章に関しては
縦書きにしたいんだよなぁ・・・・。
みそひともじは、とりあえず札を作ることで画像扱いにして逃げてるけれど
CGIとかをもっと勉強して、縦書きサイト・・・・作りたいよなぁ。


そんなことより、アレだ、アレ・・・・イラレ。
もう、あたくしには無理。そもそも絵心がないのに、今までロゴとか素材を作ってきてたことが
まず以って不思議なことだったのだ。
学校の美術が平均してず~~~っと3だったあたくしは、多分あれを覚えるには、
最低、あと1ヵ月半はかかろうかと思う。
どうするんだろ・・・・納期はあと2週間もないはずだと思うんだが( ̄∇ ̄;)
この責任の擦り合いを、この間、派手に弟とやりあって、
あたくしは、互いに学生時代の美術の成績がパッとしなかったことを突きつけたら
弟も黙ってしまった(爆笑)。
紛いなりにもPCの専門学校に通い、デザインとかの勉強をしていたぷよ2
このソフトのことを相談し、自分の絵心加減とかを正直に申告した上で、
彼から出された結論は、「そこまでして覚える必要あるのか・・・・?」であった( ̄∇ ̄;)
要は、今までのGIFやJPGの画像を作ろうとしたところで、イラレは別に必要ないという結論に
辿りついちゃったのだ・・・・(情けねぇ)。


で、しかも、発注案件内容はレイヤーを統合しないまま納品せよとのお達しで、
あたくしは相談するところ、相談するところで、
「はぁ!? 統合しないままでどうやって納品するの?」
みたいな事を逆に聞かれたりして、本当に参っているのだ。
本を読んでも、レイヤーを統合する方法は書いてあっても、不統合のままというのは
どこを読んでも載っていない。嗚呼・・・・もう、最悪。
コレでは絵を描くことが出来ても、納品できないんでないの??
描きたい絵はあるんだ・・・・「クラッシック・メイプル」っていうドラムセット。
一応、イラストのテーマは「楽器」で、それ相応にして出したつもりだったのよ。
だけど、NG・・・・。
これから、手描きで1からやろうとすると、それこそパーツも多いし、
イラレを使いこなせていないあたくしが、描けるはずもない(苦笑)。
悔しいけれど、人間には「適材適所」「限界」という言葉で縛られているところがあって
もうね、ちゃんとしたプログラムソフトが手元にあっても、どうにもならないことってあるんだ。
ホント、痛感した。


それでも、1個も出来ていないと、努力した証にならないので、
1つくらいはちゃんと作ろうと思っているのだけど・・・・

↑マジで、それすらもきっと無理そう( ̄∇ ̄;)

いや、キレる前にとりあえず、やってはみるわ。
頭痛・吐き気・微熱・発作の日野夕雅。
やりたいこととやらねばならぬことに挟まれて、すごく動きづらい。
本日、「家庭の医学」を読んだところ、あたくしの微熱は正に神経系に所以するものらしく
「気にするな」と書いてあった(爆笑)。
医学書に「気にするな」と書く、その勇気がすげぇと思った。
ぷよ2がイラレを諦めろとあたくしに進言してくれたように
あたくしも、自分の専門分野で「気にするな」と書くくらいの勢いと勇気をいつでも持ちたいものだ。


嗚呼・・・・もっと短く収めるつもりが、ダラダラの愚痴日記だよ(トホホ)
そろそろ、目がやばいのでお開きにします。


2003年03月07日(金)
あたしは変温動物


・・・・みたいなエッセイを山田詠美女史が出版してたような。
本日。
あたくし、変温動物さ加減を遺憾なく発揮しまして、体温、目下メキメキと上昇中( ̄∇ ̄;)


一雨毎に春に近づくとは云えど、この恐ろしき気温変化に、あたくしは対応しきれない。
寒くて眠れない夜、電気毛布のスイッチを入れるのだけれど、
薬を飲めば、人の何倍も眠れるはずなのに、6時間経ったところで必ず目が覚める。
だけど、薬効は以降、2時間は続くので、起き上がることも出来ない。
飲まなければ・・・・一睡もできないということになるのだけど。


食べてはいるが、寝てばかり。
あたくしは昨夜、自分の体重がどんどん増えていく夢を見た。
どんどん・・・・といっても、昔の体重には及ばないのだけれど、
あたくしは、それが怖くて怖くてたまらなくなっていた。
寝ているだけなのだから、食べなければいいのだ・・・・そう思い込むことが
正しいとすら思えてきて、見当違いな日々をここ2~3日続けている。


テレビやビデオを見て、時間を潰している。
立ち上がると、眩暈がするから。
PCの前に来られたのは、多分、何となく。
お腹が空く。頭が痛い。だけど食べてはならないような気がしてきた。
いや、そんなことを書くために、起き上がったのではない。
本当は、もっと書きたいことがあったのだけど、頭の中で何かが絶叫しているみたいな感じがして、
整理整頓がうまくつかない。いつものように、インスピレーション任せに何かを書く・・・・
というのも出来ない。


発作が出そうになるのを、知らないフリをすることで、無理矢理抑えこんでいる。
すごいよなぁ・・・・。
体温計で自分の体温を見ると、卒倒しそうになる。
知らないフリをしてみるが、刻一刻と体温が上昇しているのは、紛い様もない事実で
コレだけは止めることが出来ないらしい。


今もヤバい感じがしている。
今にも、過喚起が起きそうな、嫌な予感。


解熱剤はもう効かなくなっている。
でも、アレを飲まないでいると、あたくしの体温はどんどん上がる。
胃によろしくないらしい。
知っていた。
飲み続けると、食欲も何もなくなってしまうことも知っていて、飲み続けた。
2年以上も。


ごめんなさい。今日はちょっとヒステリックです。
どうして熱が下がらないのか、とか、
どうして発作が起きてしまうのか、とか、
食べたい衝動ばかりが先走っているというのに、食べ物のところに行こうとしないこと、
均衡がずれて、おかしくなっている。
PCの前にいるのに、何も創造できないもどかしさが、あたくしをとても苛々させる。


ディスプレイ画面の光は、頭痛に良くないらしい。
そういえば、ここのところ、リタリンを飲まずに作業していることが多い。
水曜になっても、母が「ダンスはどうするの?」と聞かなくなっていた。
剥がれ落ちていく。
色んなものが。
気持ち悪い。
ちょっと苦しくなってきたので、このへんで。

↑ちゃんとモノは考えているのだよ(爆)

まともな恋愛論みたいなものを書きたかったのだけど、本日パワー不足。
CX系の占いも今日は1位、日テレだったかテレ朝だったかの占いも3位だったのに
何でしょ、この自堕落な生活は(苦笑)。
もっと、ちゃんとしていたかったのに、高熱には勝てないアサミンジャーなのでありました。


2003年03月06日(木)
伊吹おろしの吹き荒れる懐かしき「南高街道」


両脇に田圃を抱え、いつもビュウビュウ風が吹いていた、通称「南高街道」。
あたくしらは、ぎらつく夏の日も、凍てつく冬の日も、この道を通って高校に通った。
我が家からはほぼ一本道。
道中、信号はわずか1つ(爆)。


1年生の遅刻の言い訳として「風が強かったので」が通用するくらい、
自転車登校者たちを悩ませた、伊吹おろし。
3年生が同じ言い訳をすると、生活指導の怖い先生に「お前ら何年、あの道通っとるんや!」
と、逆に叱られてしまう(爆)。


本当に周囲に何にもなかった「南高街道」・・・・。
それが、あたくしらが卒業する間際に信号がもう1つ増えた。
やがてそこには国道に繋がる環状線が出来て、
うちの生徒しか使わないんじゃないかと思っていたあの県道の交通量も、若干増えた。





本日。
新しいスーパーとホームセンターがその通りに新装オープンした。
ビックリした。
10年ちょっとで、ここまで様変わりするとは。
学校の周囲にはコンビニも本屋も駄菓子屋すらもなく、
校門を出たところにあるのは、自動販売機と公衆電話だけ。
そんなあの通りに、あんな大々的なモールが出来るとは・・・・。
学生に限らず、周辺住民にとっても便利になるだろうな。
日用品・食料品・洋服・雑貨・本・CD、ここに行けばとりあえず一通り揃う。


増えたのは信号だけではなかった。
大きな店舗の周囲をぐるりと取り囲むように、ガードレールまで設置されていた。
嗚呼・・・・驚いた。マジでびっくりだ。
何もなさすぎたあの一本道がどんどん賑やかになっていく(笑)。
そのうち、伊吹おろしを完璧に断絶してくれるでかいビルでも建つんじゃなかろうか・・・・?


そんなバカバカしい空想はともかく、あたくしはホームセンターの広告チラシを見て
おかんにおねだりをした。
どうしても欲しかったので、人ごみが苦手なのを承知で、曇天の中、買い物についていった。
買ってもらったのは・・・・

↑この街道にちなんでというわけでは決してない(爆)

うん・・・・どうしても欲しかったんだ♪
そして、本日。あたくしは生まれて初めて、とある現象を見た。
あまりの珍現象に、暫し唖然とし、それが爆笑に変わるのにそう時間はかからなかった。

↑ぎゃははははははは _(__)/彡☆ばんばん!

コレはもう、珍現象を通り越して、怪現象なんですわ、元・南高生としては。
自転車たちが道路いっぱいに広がって、我が物顔で走ることが出来るのも
あと少しで終わりそうだ(爆笑)。
うちらの時代は、この通りは明らかに車よりも自転車の数の方が多くて、
車の方が遠慮をしていたくらいだったが、
あのショッピングモールが本格的に始動したら、生徒たちもさぞ大変だろう。
事故も増えるに違いない。
寄り道するなと言っても、絶対にするだろう(爆)。


うちの高校は市街から隔絶された場所にあったので、所謂「盛り場」とは縁遠く、
そういう栄えた場所に行くには、わざわざ遠回りをしたり、
それこそ1度家に帰った方が早いというような場合が多かった。
これからはそうもいかなそうだ。
・・・・いいなぁ。楽しそうだなぁ。


道路1本、店舗1件が生活を左右する田舎ならではの光景を目の当たりにし、
在京時代には考えもしなかった、「そのまんまの田舎」がどんどん変わっていくのは
ちょっと淋しい気もするけれど、
それでもまた、徒歩&自転車圏内に便利な店舗が出来たので、うれしいといえばうれしい。


都会は変わりにくいが、田舎は変わりやすいんだなぁ。
それでも、その新しい大きな店舗を、伊吹おろしは今日も遠慮なく吹きつけていて
誘導係の人たちはめちゃくちゃ寒そうで気の毒だった(苦笑)。
あの店の人たちに、今のうちに言っておく。
夏は夏で、あの道に現れるウシガエルや虫・・・・それに夏の伊吹おろしは
全然爽やかでないから、お気をつけあそばせ♪


2003年03月05日(水)
「アヤちゃん」コンプレックス症候群


この話は・・・・そうだなぁ。
昨日の診察で飛び出した言葉の裏側を巡るような話になるんだけど、
最初に付記しておきたいのは、世の中の「アヤ」ちゃんと呼ばれる人々が
皆、コレに当てはまるかというとそうではなくて、
たまたまあたくしの周囲にいた「アヤ」ちゃんがこういう感じの人ばっかりだった・・・・
という他愛のない話なので、全国の「アヤ」さん・・・・恨まないで。


もうひとつ、付記しておくならば、
あたくしが今でもつきあっている、高校時代の友人の「アヤコ」も多分、
この「アヤ」ちゃんの中に区分されてもおかしくないのだけど、
あたくしは、彼女といつでもサシで向き合ってきたので、
この話とはあんまり関係がない・・・・と自分でも思いたい。







「アヤ」「アヤコ」 あたくしの周囲にいた(いる)「アヤちゃん」と呼ばれる女の子には
面白い共通点があるのに気がついた。

①女の子らしくて、可愛らしい。
不思議なほど、そういう少女が多かった。高校時代、学年の中で1、2を争う人気美少女もまた
アヤちゃんなのであった。

②美人でスタイルがいい。
人気美少女なのだから、美人でカワイイのは当然。小柄なアヤちゃんは当然小顔。
そして、長身のアヤちゃんもスレンダーで細い。

③常に、男子目線に合致する「何か」を演出するのが上手
あたくしがコンプレックスを抱く、一番のネックであるポイント。
アヤちゃんは、いつでもそのポイントを押さえていた。

④そして、「恋」に於いてもいつでも「正攻法」が許される。
アヤちゃんがフラれている話をあたくしは聞いた事がない(笑)。
アヤちゃんにフラれたという話はそれこそ星の数ほど聞いた。





あたくしは、
「こういう女の子がいて、その子のことをとても羨ましいと思ってたんだけど、
だけど、やっぱり自分はそういうふうになれないし、こういう女の子の事が嫌いなんだ。」

と、昨日オーアエに話したら、やっぱり笑われて、
「そりゃ、『アヤちゃんコンプレックス』だな。」
と言われた。


そう・・・・あたくしは、アヤちゃんコンプレックスなのだ。
認めるよ。
だって、アヤちゃんとは全く別の世界にいたのだから、
彼女のことが羨ましいとも、憎たらしいとも思ってきたのは事実だし、
彼女たちとは別の方法で、色んな問題に対峙してきたことも事実だし・・・・。


でも、同じ女の子なのに、どうしてこうも違うのかなぁ・・・・とも思っていた。
同じことでも、アヤちゃんがやるのとあたくしがやるのとでは、成分そのものが違うらしい。


高校時代の、とあるアヤちゃんの話をしよう。
彼女は、同じ学年の男子の憧れの的で、違うクラスの男の子と既に交際していたのだけど、
彼女の人気は衰えを見せず、常に校舎の中は彼女の話題で持ちきりだった程だ。
三つ編みのおさげや、ポニーテールがとても似合っていたアヤちゃん
そんな彼女が、ある日突然、何の理由もなくボブカットくらいにぷつんと短く髪を切って登校してきたのだ。
彼氏と別れたんじゃないか・・・・とか、
何かすごい心境の変化があったんじゃないか・・・・とか、
色々な噂が飛び交っていたのだけれど、当の本人はとてものほほんとしていて、
クラスの女の子たちさえ「わぁ~! どうしちゃったの!?」と彼女を取り巻く中
当のアヤちゃんは「別に何でもないわよ。」といつものように笑顔を浮かべていた。
アヤちゃんが髪を切ったという噂は、次の休み時間には学年中に知れ渡っていて、
あたくしたちのクラスの廊下に、男子生徒の人だかりが出来るほどだった。
この時ほど、あたくしは凄すぎるアヤちゃん人気を痛感したことはない。
当時、彼女と同じくらいに髪が長かったあたくしが、同じように何の理由もなく髪を切ったとしても
この人だかりは出来ない(笑)。
凄いカリスマ性だなぁ・・・・と、あたくしやあたくしと似た価値観の女子は
半ば感心しつつ、半ば嫉妬みたいなものを抱え、
でも、自分たちには関係ないことだなと認識すらしていた。
しかし、たかが、髪を切ったくらいで、この騒ぎ・・・・。
アヤちゃん見たさに集まってくる男子生徒にあたくしは魅力をあんまり感じなかった(笑)。


近所に住んでいた、1つ年下のアヤちゃんの話をしよう。
彼女はあたくしよりも1つ年下だったので、勉強や運動で特に比べられることもなくて、
幼馴染だったけれど、あたくしの方に割と権限があるような図式になっていたので
彼女が本当のアヤちゃんであるのを知ったのは
彼女が同じ中学を卒業して、あたくしとは別の高校に進学していった時のことだった。
近所に住んでいたアヤちゃんを付狙うようにして、彼女の通う高校の校章をつけた
男子が近所をウロウロするようになったのである。
この様子を見て、あたくしは彼女がアヤちゃんだったことを思い出したのである。
近くにいたから、彼女が美人であることや勉強が良く出来ることや、
楚々としたお淑やかさを備えていることや、ピアノを見事に弾きこなすこと、
そしてそれが、同じ年頃の男子生徒の心をぎゅっと掴む要素だというのに
全然気がつかなかったのである。
彼女は、学区内トップの進学校に進んでいった。
その中でもアヤちゃんは、アヤちゃんらしさを忘れずに、
生活し続けていたのだ。
幼馴染だった彼女が、遠い世界へ行ってしまったような気がした・・・・。


直接、関係はないけれど、あたくしの親友でもあるアヤコ
やっぱり、アヤちゃんなのかもしれなかった。
あたくしはアヤコにオトコをとられた(爆)。
でも、アヤコはあたくしに何故か詫びを入れてきた。
何でだろう・・・・。
アヤコも御多分に漏れず、アヤちゃんでいられたはずなのに、
あたくしに頭を下げてしまった。凛としていれば、そのままずっとアヤちゃんでいられたのに。
アヤコは小柄だったが、すごくスレンダーで、制服も良く似合った。
髪はサラサラで、顔も小さくて、明らかにモテる方だった。
彼女に接触を持とうとするのは、同学年よりも先輩が多かったのは、彼女の醸し出している雰囲気が
普通のアヤちゃんと違って、幾分大人っぽかったせいかもしれない。
アヤコのことも・・・・あたくしはずっと羨ましくて、心の中で指を咥えていた。
アヤコは凄く頭が良くて、仲が良かった6人の中でも一番最初に国立の推薦枠で進学を決めた。
ただ、普通のアヤちゃんと違って、クールで凛としているところが、
あたくしが本当に羨ましいと思っていた部分でもある。
彼女は、あたくしが持っていないものを全部持っていたから、それが凄く羨ましかったのだ。
アヤコは後に、「自分は夕雅の方が羨ましい・・・・」などということを
1回だけ、ポツリと漏らしたことがあった。
アヤコアヤちゃん生活に疲れていたのかもしれない。




全然、別切り口のアヤちゃんもいるにはいた(笑)。
高校時代に、同じ学年ではなくて1つ上の学年の人たちが「この学年の中で誰が美人か?」
という人気調査をしたとかいう噂が、あたくしたちの耳にも入ったことがあった。
あたくしは、面白半分にその話を聞いていた。
きっとまた、あのアヤちゃんが断突の人気で、対抗馬なんかいるはずもないと思い込んでいた。
まぁ、もしいたとしても、●●ちゃんだなとか▲▲ちゃんだなとか、
別のアヤちゃん予備軍のメンバーのことを思っていた。
この話を持ってきたのが誰だったかは忘れたけれど、
あたくしと同じヤードにいた女の子だったと思う。サナエであるとか、そういったメンツ。
そういう下世話なランキングを作るのは1つ年上とはいえ、
それこそアヤちゃんに群がるような男子だろう。
そういう人たちの情報なので、多分、本当のことなのだろうけれど、
あたくしはそのランキングを見て絶句した。


同じクラスに、もう1人、別のアヤちゃんがいたのだけど、彼女が一番人気だったのだ。
このアヤちゃん。普段から、特に男子たちに騒がれるようなタイプではなく、
今から思い起こせば、頭も良かったし、真面目な感じはしていたのだけど
このようなランキングにトップで登場するタマではないと誰もが思っていたのだ。
それが、学年1つ挟んだところでは、彼女が200余名はいるかと思われるうちらの学年の中で
一番人気だったというこの事実に、あたくしらはある意味で目を丸くした。
だって、本当に普通のアヤちゃんで、例のアヤちゃんではなかったから。


そして、本当にあたくしの度肝を抜いたのは、そのアヤちゃんの対抗馬として、
あたくしの名前が挙がっていたことだった。
この事実は本当に「??????」だった。
そりゃ「美人」と言われて悪い気はしないけれど、
そういう目で見られていることに苦痛みたいなものを感じた。


その苦痛を、もしあのアヤちゃんたちが感じているのだとしたら・・・・
彼女たちは、男子たちの期待やイメージを壊すことなく、日々生活しているのだ。
それには相当のパワーが要る。
あたくしはそれに気付いて、オーアエにも言った。
「ひょっとしたら、あのアヤちゃんたちも苦労してたのかも・・・・幸せなんかじゃなかったのかも。」
と。
そう言ったあたくしを見て、オーアエも無言の同意を示していた。





そういえば。
あたくしが高校1年の時、同級生のお姉さんが3年生にいて、
その人は、うちらの学年でも相当有名な美人だった。
いや、学年だけにとどまらず、学校中が騒ぐような凄い美人だった。
高校在学中に、既に市内の何かのお店の広告モデルになるくらいで、
だから、小さな田舎町全部が騒ぐような美人であるということになる。
悪い噂は一切聞かなかった。
多分、性格も凄く良かったのだろう。
あたくしにとっても憧れの先輩だった。
その人もきっと、アヤちゃん的苦労を背負っているんだろうと思いつつ、
その先輩の下の名前をガツンと見せ付けられた時のあたくしの絶句加減は壮絶だった。
決して珍しくない名前なのだが・・・・
あたくしの本名と同じな上、何と字までもが同じだったのだ( ̄∇ ̄;)


こういう人に巡りあうのは凄く珍しい。
この時、本当に「こういう人になりてぇ・・・・。」と素直に思った。
あたくしの本名(下の名前)は、それこそクラスに2~3人はいるようなありふれた名前で、珍しくない。
でも、あたくしの字は、学校でも1人いるかいないかくらいに、珍しい字だった。
難しい字ではないけれど。


だから、ひょっとしたら、いるかもしれない。
あたくしと同じ名前の人たちを憧憬の眼差しで眺めつつ、
「●●ちゃんコンプレックス」として抱えてしまっている人も・・・・。


余談だが・・・・。
実際に高校3年の時に、あたくしのことが羨ましいと言った子がいる。
彼女はクラスの中でもそれこそ1、2を争うような美人で、
それこそ名前はアヤちゃんではなかったけれど、
それに準ずるくらいに、やっぱりありふれた上に、あたくしが「羨ましいな」と思っている部類の名前だった。
ミキちゃんという。
あたくしが出会うミキちゃんも、アヤちゃんと同じような特徴を持っていて、
女の子らしくて、可愛らしくて・・・・といった人が多かった。
特に、このミキちゃんはあたくしが憧れの的にしたい凄い美人で
アヤちゃんとはちょっと違った魅力を持っていたので、
彼女の口から、「私、夕雅ちゃんのことが羨ましいな・・・・」 と零された時は、
一瞬、この人は何を言い出すんだろうと、怖いくらいだった。
その時に相談された内容は、オトコがらみのことだったから、話をしている間中
憧憬が転じて、刺されるんじゃないかと気が気じゃなかったことも、よく覚えている(苦笑)。
あたくしにしてみれば、彼女こそ、オトコには不自由しないだろうと思っていたのに
いつもアヤちゃんチームにいたはずのミキちゃんが
「一度、夕雅ちゃんとゆっくり話がしてみたかったの・・・・。」
と真剣な顔をして言われた時には、マジで背筋が凍る思いだった。
何故、あたくしと話がしたかったのかというのは、すぐにわかった。
あたくしが当時突き放したオトコと、ミキちゃんがつきあっていたオトコが仲良しだったらしく、
よく、あたくしの元彼に相談にのってもらっていたのがきっかけだったらしい。
あたくしにとっては何でもないオトコだったけれど、ミキちゃんの相談にのっていたあたくしの元彼は
彼女にとって、とても素敵に見えたらしい。
確かに見た目はいいオトコだったけれど、あたくしにはそんなに込み入った話はしてくれなかった。
多分、ミキちゃんだから、色々と話したんじゃないかなぁ・・・・と、ここでも
あたくしは隣の芝生が青く見えて、やっぱりミキちゃんのことが羨ましく見えたものだ。
ミキちゃんは言った。

「あんないい人を、本気で惚れさせられる夕雅ちゃんって、
どんな人なんだろうって・・・・単純にそれが知りたかったの。」


あのオトコが・・・・? あたくしに惚れていた・・・・?
初耳だぜ( ̄∇ ̄;)


「か・・・・彼とはね、あたしの方が別に好きな人が出来ちゃって
それで別れたんだけど・・・・好きでいてくれたなんて、知らなかった。」


「今でも、私にすごく自慢するよ、夕雅ちゃんのこと。
本当に好きになった最初の人だったって。」


「え・・・・そんなの、知らなかった。
別れる時も、特にこじれなかったの。『そうか・・・・』ってそれだけ。
・・・・だから、それだけなのかと思ってた。」


「違うよ! 彼ね、今でも夕雅ちゃんのこと好きなんだよ。
私の彼は、浮気ばっかりで・・・・だから、そこまで好きになってもらえる夕雅ちゃんが
何かすごく羨ましくて・・・・。どうすればそうなれるのか、わからないし。
夕雅ちゃんと話してみれば、それがわかるかもしれないって・・・・そう思ったの。」


ミキちゃんは少し思いつめたような表情で、そう言った。
あたくしにしてみれば、こんな美人がどうして浮気をされるのか、それが謎だったし、
あの元彼がそんな彼女に親身になって、自分のことをペラペラ喋るだなんて
まずもって、それが信じられなかった。

あたくしは鈍感で、自分の気持ちしか優先できなくて、
そんな裏事情なんか、ちっとも知らなかった。
明らかに自分よりも秀でていそうなミキちゃんに対して、優越感を覚えることもなかった。
やっぱり、ミキちゃんの芝生の方が青く見えて、それ以上に何も言えなかった。
言う資格なんか無いと思った。

あたくしがミキちゃんのことを憧憬の眼差しで見ていることは
最後まで明かさなかったけれど、コンプレックスみたいなものが膨張していくのはハッキリと感じていた。
彼女のように、自分の気持ちに素直になって、人のことを好きになることができて、
そして、自分のどこに非があるのかをあらゆる手段で模索している彼女が
あたくしの目指すところの「心美人」にも見えた。
すごいなぁ・・・・と感心すらした。


美しい人・・・・ミキちゃん
彼女は随分前に結婚して、子供もいるらしい。
いい恋をあれから見つけたのだろうか。
信頼できる誰かを、探しあてられたのだろうか。
そうであってほしい。
彼女とはその接点で以外、特に仲が良かったわけではないけれど、
あの話をした時には意外な一面を見た気がして、
人それぞれ、色々な悩みを抱えて生きているんだなぁと、
コンプレックスなんか持つことなどないんだと、自分のことを見つめるのにいい機会となった。


だけど、あたくしの中にかなり前から蔓延ってしまっている
「アヤちゃんコンプレックス」・・・・。
これはそう簡単に拭い去れそうもない。
あたくしの周囲に、かわいいかわいいアヤちゃんがいる限り、
自分の中にはないアヤちゃん的要素と素の自分とがガンガンぶつかるのだろう。


最後に、念押しの為にもう一度、申し加えておきます。
もしこれを読んでいる人がアヤ、アヤコなどといった名前でも、
あたくしはそういう人を無差別に攻撃しているわけではありません。
たまたまあたくしの周囲にいたアヤちゃんがそうであったという
奇妙な偶然が、こういった形での「コンプレックス」になっただけで、
登場する彼女たちにも、本当に何の罪もないのだから。

↑汎用的な名前なのにね・・・・。

あたくしにとっては、とことん根の深い名前のようだ(苦笑)。


2003年03月04日(火)
闘え! 起動戦士アサミンジャー 「ベクトル」の巻 ~夕雅の夢は夜ひらく~


毎度。
過去の自作品に思いっきり影響を受け、何ともし難い環境の中、鬱々と過ごす
アサミンジャーでござい。
本日は、この日記にも前に書いて決心したとおり、昔の詩に何だか訳のわからないことが託されていた
そんな事実を報告するところから診察が始まりまして、
よくわかんないんだけど、話が変なところに転じて、
「オトコをどうやってオトすか?」みたいなことを延々と話していたような気がする(爆)。
愈々、精神科医と患者という関係性が危うくなってきた、アサミンジャーオーアエ・・・・( ̄∇ ̄;)
まるで、これでは「有料制茶飲み友達(特別割引付)」である(爆)。


おもむろにオーアエが 「15~16~17と~♪」 などと藤圭子の歌を口ずさみ始めたので、
あたくしも、ついつい本能的に、「違うわよ! 12~15歳までよ、あたしの人生が暗かったのは!」 と
訂正に入った。・・・・夢は夜ひらくのを知っているあたくしって一体( ̄∇ ̄;)(爆)


娘の方の曲に詳しいのが、あたくしの年頃としては健康的且つ普遍的だとは思うけれど、
なかなかどうして、藤圭子の曲も歌詞がイカしてて(爆)、
そんなすれっからしなところがあたくしは好きかも。
ヒカルちゃんは、卵巣をとっちゃっても、20歳で結婚しちゃっても、
何でか歌舞伎町の似合わない、明るさと健康さがある。
その母・圭子は、自称「新宿系」と名乗りを上げた林檎嬢より、ずっと新宿系である。
どっぷりと、ゴールデン街な臭いがぷんぷんする。


話を元に戻そう。
そうだ。
今日は、正攻法でオトコをオトすのを何故か認めてもらえなかった儚き青春時代について
話してたんだっけか・・・・。


母親のやり方が、Out of 眼中だというのは、前の日記にも書いたけれど、
少なくとも、あたくしに正攻法を許さなくしたのは、
恋心が芽生えるか否かの微妙な時期にあたくしを取り巻いていた、「環境」全部だ。
母だけのせいではない。


思い起こせば、まだ恋らしい恋もしていなかった、12歳の早春。
小学校の卒業式の後、あたくしはエリカ(仮名)という少女に、
あらぬ誤解を受けた挙句、平手打ちを喰らった。
エリカは、あたくしとは別のクラスだったのだけど、
あたくしの隣の席の男の子、ショウ(仮名)のことが好きだったらしい。
あたくしとショウの仲といえば、好きだの嫌いだのという甘ったるい関係ではなく、
たまたま、小学校に上がったくらいから同じクラスだというのが続き、
たまたま、6年生の時は同じ委員会で、
たまたま、先生の決めた席順で隣同士の席になり、
たまたま、出席番号でいうと彼の姓が男子で一番最後、
そしてあたくしの姓が女子で一番最初というだけで卒業式の並び順まで隣同士で、
まぁ、要するに腐れ縁だったわけだ。
仲は悪くなかった。が、特別に何かがあるというわけでもなかった。
それは親も公認で、あたくしが学校から帰って、「今日、ショウちゃんが・・・・」 という話が出てきても、
「ふ~ん」程度のことなのだ。


それがだ。
転校生で、おマセさん、すぐに「●●君のことが好き♪」と口に出して言えてしまう
エリカには、理解できないことだったのだろう。
あたくしとショウの仲が大したものではなく、
家もそんなに近くないけど、学校の中ではわりと近い範囲にいるなと他の子達も認識していて
こういう年代の子達・・・・特に女の子たちはすぐに、
「●●ちゃんって、××君のことが好きなんじゃないの?」
好奇心と老婆心丸出しで、騒ぎ立てたりするものだが、
あたくしとショウはその対象にならなかったくらいだ。
実際、小学1年の頃に、あたくしはショウと取っ組み合いのケンカをしているし
身長なんかは、それこそ中学を卒業するまで、あたくしの方が高かったんじゃないかというくらいで、
好奇心旺盛な少女たちは、とかく見た目からしか物事を判断できないこともあり、
あたくしとショウは、物理的にお似合いでないと認識されていたのだ(笑)。
エリカは恋をしていて、盲目だったので、そんな周囲の忠告も耳に入らなかったようだが。


恋・・・・なんて年頃じゃなかったはずなのに、あたくしは理不尽な巻き込まれ方をした。
「一平」があたくしの全てを支えていてくれている時代だったし、
あたくし自身、もうそういうのも嫌だったので、もっと静かな場所に移りたいと思っていた時期だった。
優等生とか、学級委員とか、勉強の良く出来る子とか、そういうレッテルから逸早く脱出して、
中学に入れば、他所の小学校の子達も合流するし、新しい生活が構築できるかもしれない、と
胸を膨らませていた矢先の出来事であった。
今から考えると、恋をするために邪魔なものを取り払う準備にかかっていた、とも言えるかもしれない。


エリカのとった行動はその日のうちに学校に知らされて、
あたくしは学年主任に事情聴取みたいなことをされた。
第三者の目から見ても、悪いのは明らかにエリカの方で、
事情聴取なんかしなくても、学校の中でショウとどういう位置関係にあったのか
それは先生が一番よく知っているはずだから、あたくしは起こったことをありのまま先生に伝えた。
後に、エリカの方から、謝罪の電話が入ったけれど、<多分、先生がそうしろと言ったのだろう
あたくしは、彼女の「ごめんなさい。」に対して 「うん、いいよ。」 以外に
何と応える権利があったというのだろう・・・・?
・・・・あんたのおかげで、こっちはいい迷惑だ。
・・・・誤解も程々にしてほしいよ。
・・・・あたしがショウと話す回数と他の人と話す回数を冷静に考えろよ!
・・・・あたしは、やりたくもない優等生をやっていたせいで、あんたに黙って殴られたんだ。
・・・・訴えるぞ!!?
と、このように思ったが、優等生の12歳がそんな科白を吐けるはずもなく、
1週間もすれば新しい「中学生」としての生活が待っているというのに、
あたくしは全然、気が晴れず、外出らしい外出もせず、家にこもってばかりいた。


中学卒業間近に勃発したシンヨシオの一件にしたってそうだ。
せっかく、新しい生活が出来ると思っていたのに、先生たちの策略によって
あたくしはとうとう、義務教育の9年間、「優等生」であり続けなくてはならなくて、
そんな合間に、やっと見つけた淡い淡い恋だったのに・・・・。
本当は、1度でも良かったからシンに手作りのチョコレートを渡してみたかった。
休日に、2人だけで出かけてもみたかった。
だけど、やっと正攻法で挑んで勝ち取った恋が、あんなふうに無残にぐちゃぐちゃに壊されて、
こっちにしてみれば「正攻法」が一切通じなくなっていて、
かわいいかわいい、女性らしいコースを封じられていた被害者ではないか?
といった感じだったのである。


オーアエは一連の話を聞いて、こう言った。


「あなたは顔が派手だから、そういう巻き込まれ方をするんだよ♪」

「はぁ!?」

「第一、どうしてあなたはそんなに自己評価が低いのさ?
さっきも、美醜で分別する時に、自分は絶対に醜の方だって認識してたっていうのもおかしな話だ。
事実と、自分の思い込みのギャップが激しいから、こういう目に遭うんだよ。
ま、女性としてみた限り、良い方の災難だな、コレは。」


「その発言はちょっと無責任すぎると思うよ、医者として・・・・(-。-) ぼそっ」

「とにかくだ。どうしてあなたがそんなに自己評価の低い人間かというのが
不思議なんだよな。やっぱ、あれか。山賊の影響。」


「さぁ・・・・。」

「前の時、すごい爆弾発言してったじゃん?
ほら、性的対象として見られてたとかいう・・・・」


「だから、アレは女性的情緒を侵害されたっていうよりも
実力至上主義を根源から覆すために、色々とこっちも計算してたから
別に、ヤツがあたしのことを『女』として見てたわけじゃないし。」


「本当にそうかなぁ・・・・?」

「別に我が家は、先生が言うほど悲劇的な家庭じゃねぇよ(笑)」

「そ? ならいいけど♪
あなたもさぁ、山賊の娘なんだから、山賊の娘として生きてった方がいいと思うよ。」


「やだね・・・・。前にも言ったでしょ?
おとんみたいな結婚もやだし、おかんみたいな結婚もやだって。」


「じゃあ、どういうのが理想なわけ??」

「公務員以上、山賊未満(爆)」

「何じゃ、そりゃ(爆)」

「あ・・・・ゴメン。公務員の前で公務員を侮辱してしまった(爆笑)」

「いいってことよ♪ 私、公務員の自覚ないし(爆笑)」

「それもちょっと困るんですけど。」

「とにかくだ。山賊みたいな人とくっつきゃいいじゃん♪」

「それだけはヤだ。それに・・・・」

「ああ、そうか。今時、山賊みたいなのがいないか(笑)」

「そう! そう!」








なぁにが「そう! そう!」だよ・・・・と自分でも思いながら、今日も1時間は話し込んだ。
あの、謎の詩の内容を解明していくと、自分の理想の女性像が「真冬」だというのも判明して
そこんとこはすごくスッキリしたけれど、釈然としない点がないわけでもない。


どうして、あたくしがいつも関係のないような人のいざこざに巻き込まれるわけ??
自分の撒いた種ならいざ知らず、どう考えても、誤解や行き違いみたいなものばっかが蔓延している中
あたくしが有利な位置に滑り込めたことなど一度もないことに気付かされる。
それは自分の中での理想の女性像が「真冬」だからなんだろうか・・・・?
彼女が、かわいくて、小ずるくて、あっけらかんとした、女性らしい女性を
是としないところにいるからなんだろうか・・・・?


そして、それって良いことなのだろうか、悪いことなのだろうか・・・・?
生き難い・・・・ってことには変わりないから、良いも悪いもないんだけど、
じゃあ、生き易くするには、自分で自分をどう改造すればいいのか、
それがわからなくて、ウズウズしているところもあったりする。
これは直接、あたくしの「創造」とか「創作」とかには関係ないのだけど、
この「ウズウズ」が邪魔だな・・・・と思う節々はないとも言えない。
あたくしは、どっちに向かって走っているのだろう?
何を目指して、歩いているんだろう・・・・?
結句、そこに行き着く。
今後を見据えるにあたって、未だ解決していない問題が見えない壁として立ちはだかっているのは
確かなようだし・・・・。


冒頭の「どうやってオトコをオトすか?」論は、
オーアエによって、一蹴されたのは言うまでもない( ̄∇ ̄;)
合コンにも頼らず、素面でオトコを落としてきたわ・・・・というあたくしに、
彼は笑って、そして呆れて 「合コンくらい行けよ!!」 と言った。
今更「合コン」でもないとは思ったけれど、彼の言う通りだったかもしれない。
でもなぁ・・・・思うんだ。
「合コン」行かなくても、常に何らかの形で自分の傍にオトコがいたというのは、
あたくしの生き方も、満更ではなかったということ(笑)。
確かに、「合コン」に参加すれば、あたくしの嫌う種類のオンナたちの
華やかで黴臭い攻防戦を見て、色々と勉強になったかもしれないし、
ひょっとしたら、もっと早い段階で、
別な形で女性としての虚栄心を満たす何かに出会っていたかもしれない。
でも、そんなものよりも、やっぱり頑なに譲れないのは「真冬」の存在かもしれない。
あたくしの嫌いな種類のオンナたちは、求めずとも視界に入ってきてしまうものだが、
あたくしが自分で必要としたい人間は、やっぱり自力でしか見つけられないというのが真実だったから。
頑ななあたくしは、幼稚すぎるのでしょうか・・・・。




別件で、嬉しいニュースもあった。

↑ホント、ありがたい♪

セカンド・オピニオンを持つべきだと、自分も家族も思っていたところだったけれど、
ここまで自分のことも家族のことも暴露し尽くして、あたくしの話を根気良く聞いてくれる医者に
しょっぱなに出会ってしまっているのだ。
名古屋に行くということに憂鬱になっていたあたくしを、とりあえず安心させてくれた
オーアエには、素直に感謝しよう。
そんな、オーアエ・・・・本日、すごい本音を漏らす(爆笑)。

「先生、大学病院の方はどうなるの?」

「続けるよ。」

「じゃあ、このクリニックにはどうして?
アビル先生との義理ってわけでもないんでしょ?」


「あぁ・・・・そうじゃないんだけどね・・・・」



↑彼の生活って一体・・・・( ̄∇ ̄;)

パート医として、頑張るんだそうだ。
多分、大学病院には内緒だろう。
あたくしみたいな患者がいる限り、彼はあちこちのクリニックをかけ持ちしながら
食いつなぐのであろう。
たとえ、今の暮らしが裕福だとしても(すっげー皮肉)。


2003年03月03日(月)
「音」は見るものか、それとも聞くものか?


ぷよ2と、最近よくゲーセンに行く。
2人して楽しんでやるものといったら、音ゲーだ。
「太鼓の達人」から、ドラムマニアから、とにかく音ゲー制覇といわんばかりに、
片っ端から挑戦していく。


その合間に、2人して、「頭文字D」のレースゲームで峠を攻めたりもする(笑)。<カードまで作った
(勿論あたくしは、インパクトブルーのシルエイティ(爆))
あたくしは、まだまだの腕前だし、シルエイティのポテンシャルやクセがまだまだ読み切れていないので、
妙義で樹を相手に戦っても、敗戦に次ぐ敗戦(爆)。
相手はハチゴーなのに・・・・(トホホ)
普通に勝負したら、絶対に負けねぇハズなのに・・・・ゲームって恐ろしいわ(爆)。


さて。
そんなあたくしらだが、音ゲーをするにあたって、明らかな違いがある。
ゲーセン勤務で音ゲーにも強いぷよ2は、明らかに譜面を目で追っている。
あたくしはというと、譜割を目で追いはするけれど、音を耳で聞かないと
手や頭が反応しない。
昔、あたくしはドラムを少しかじっていたことがあるので、ドラムマニアとかをやると
2人の違いは覿面に表われる。
ぷよ2は落ちてくる譜に忠実に、そこしか叩かないのだけど、
あたくしは、バスドラとハイハットでリズムをつかみきった上で、スネアやタムを叩く。
なので、知っている曲は大体、リズムがつかめるので、余分な動きもするのだけど
叩ききれてしまう。基本的に音ゲーはぷよ2には敵わないけれど。
だから、ぷよ2はいきなりバスドラばかりのパートが表われたりすると戸惑うが、
あたくしは大概、そこを乗り切る。常にバスドラでリズムを刻んでいるから。
ハイハットとスネアのコンビネーションもそう。
あたくしは、右足でバスドラを踏むので、ハイハットは必然的に右手で打たないとリズムが取れない。
だけど、ドラムじゃなくて、ゲームでこれに慣れてしまっている人は、
器用なことに、左手でハイハットを叩きながら、右足でバスドラを踏む。
あたくしにしてみれば、身体機能的にホント信じられない。
ドラムマニアは、ハイハットの位置がちょっと微妙だし、オープン&クローズのペダルもないので
そういうことが出来ちゃうんだろう。
ハイハットにもペダルがあれば、ドラムマニアはちゃんとドラムを叩ける人しか出来ない(爆)。


できる事なら、ハイハットの位置はもう少し離れたところに。
そして、スネアの位置はもう少し手元寄りで低めなのが理想なのだが、
あのゲームは、何から何まで固定式なので、普通に太鼓を叩くノリでやろうとすると
手痛い目に遭う(笑)。
是非、セッティングも出来るように改良していただきたい(爆)。
タムの数も、2個じゃ少ないだろう?? 普通は。
最低、3個です( ̄^ ̄) 譲れません。
シンバルも、スネアの他に2個以上でしょう?? 譲れません。
嗚呼。売っ払ったドラムパッドの方が、いかに本物に忠実だったか、
まさかゲーセンに来て思い知らされるとは・・・・愚の骨頂( ̄∇ ̄;)


そんなうちらが最近は待っているのは、9つのパッドを落ちてくる譜割通りに押す
ポップンシリーズ。
1人では9つを網羅しきれないので、2人で協力しながらやったりする。
ここでも、別個性の2人が協力するので、ハッキリいってハチャメチャなことになるのだ。
ぷよ2はそれこそ音が聞こえなくても目で譜を追うだけの人なので、
ちゃっちゃかこなすけれど、
あたくしは、例えば基本のリズムの音が聞こえてきて初めて、譜割の意味がわかるタイプなので、
知らない曲は挑戦できない(笑)。


でも、思うところは多々あって・・・・
どうして、音が聞こえない状態でも音ゲーができるのか、それが目下、一番の不思議ポイントなのだ。
そういう人って、リズム感とか音感とかがあるのかどうかわからない。
音ゲーにハマっていて、それをいかに攻略するかに命を燃やしている人が
たまに、うちら初心者の隣で、物凄い勢いでゲームを始めたりするのだけど、
音感・リズム感共に「おぉ・・・・この人はすごいわ」と素直に感心できる人と
「攻略だけが目的なのかよ!?」という動体視力オンリーの人と
大概二手に別れるので、そういう人たちを観察しているのがあたくしは面白い。
後者の方が明らかに多いのだけど、たまに前者に出会うことがある。
そういう人を見ていると、音ゲーが面白く見えて、やったことのない機種でもやってみたくなる。


で、だ。
つまるところ、音を目で見て判断するか、耳で聞いて判断するか
この二者に別れるわけだ。
ゲームばかりで音楽を楽しもうとする人たちは、大概、目で譜割を追わないとついていけない。
そして、普段、音楽を嗜んでいる人は音ゲーには向かないかもしれない。
音ゲーの要素のほとんどは、「目」を使うからだ。耳ではない。
今は廃れたが、昔、DDRが流行った頃、それを痛感した。
嗚呼、これはダンスステップが普段上手に踏める人でも、動体視力がそれについていかなければ
どこまで行ってもクリアできないし、そもそも、クリアできたからといって
ダンスとしてカッコイイものではない。
音ゲーのほとんどもそれと一緒で、完璧に出来る人は音感やリズム感がいい人ではなくて
大概、動体視力がいい人だったりする。


パラパラが流行った頃、その音ゲーも流行ったが、
あたくしは思った。
パラパラを上手にそして美しく踊れる人が、必ずしもこのゲームを美しく攻略できるものではないという事。
あたくしら2人も、このゲームに一時期ハマったが、
足の動かないぷよ2に対し、あたくしは手の動きに準じて、
どうしても、足もそのステップになってしまう。
っていうか、そのステップを踏まずにしてどうして手だけがあぁも器用に動くのか
すごく不思議だった(爆)。


そして、更にすごい発展的な考えをするのであれば、
子供が出来たら、絶対に、ダンス(リトミックとか)か楽器、もしくは歌を習わせたい。
リズムや音階が伴う音楽やダンスは、脳を正しく刺激する。
いくら動体視力が良くても、ゲームにしか汎用できないようではダメである。
まぁ、その能力を駆使して、プロのスロット打ちにでもなるというのなら話は別だが、
そういう生活を自分の子にさせるのは、情操的に不憫であたくしは嫌だ(爆)。


そんなことを考えていたら、やっぱり動体視力じゃなくてリズム感なんだ!
という証明が、本日、ドラムマニアにて叶った(爆笑)。

↑バスドラも満足に踏めないヤツに負けてたまるかっつうの(爆笑)

この曲はギリギリだったけど、他の曲でSランクを叩き出したのもあたくしが先♪
気分いいわ(爆)
どうせデジタルパッドを叩くんだから、この際、ドラムマニアにC-C-Bの曲を何曲か入れてほしいわ♪
などというくだらなくて時代錯誤なことを考えるのは全国でもあたくしくらいだろう(苦笑)。


2003年03月02日(日)
白檀か梅か、それとも橘か


最近・・・・。
すっごく文芸らしいことを書いているような気がする(爆)。誌評だの書評だの短歌だの・・・・
文芸ジャンルにいるんだから、それがそもそも当然なんだけど、
やってるうちに、だんだん不健康になっていくような気がして(笑)、でもやめられない哀しきサガ。


この、清廉潔白ともいえる、溌剌とした「健康さ」を求める気質が(自分で言うなや( ̄∇ ̄;))
自作品に鮮烈な閃きを齎さないのだ・・・・などと、あたくしの主治医・オーアエ
尤もらしいことを言うのだけど、文芸人=不健康という方程式が一般社会で蔓延している
その常識ともとれる事実が嘆かわしいわ(トホホ)。


今日、クイズ番組で、紀貫之の歌が出題されて、あたくしはその答えが
間違いなく「橘」だと認識していたのだけど、正解は「梅」であった。
奇しくも、百人一首の中の歌のことだから、ハッキリ言って逃してはならない問題のはずなのに。
あたくし、起きぬけの自分の頭を恨みます。
でもなぁ・・・・何となくなんだけど、「橘」のような気がしたんだよなぁ。
多分、皆さんもご存知かと思われる、有名な歌です。

人はいさ心も知らずふるさとは花ぞむかしの香ににほひける

これです。教科書かなんかで見たことくらいはあるかなぁ・・・・って程度の歌ですけど。


こっから、文芸です(爆)。
えっとですね、普通、和歌の中に「花」という言葉が出てくると、
それはほぼ十中八九、「桜」と訳されます。
で、この歌に限り、出典の前後文から割り出していくと、桜ではなく「梅」だということがわかっていて、
上記のように、よくクイズなんかでも出題されます。
迂闊ですよね。そんな常識中の常識に惑わされて、桜と解釈するならいざ知らず、
事もあろうに、「橘」と思い込んでいたあたくしの不甲斐なさったら( ̄∇ ̄;)
きっと、何かの和歌と勘違いしたんでしょうなぁ。
あまりに気持ち悪いので、思い当たるフシのある高校時代の国語の教科書を
見てこようと思います。






















・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・。






















あった・・・・。あたくしの勘違いを引き起こしていた和歌は、古今和歌集の中にキッチリ存在しました(笑)。
(数分で探し当てる、あたくしの執念もすごいよな・・・・)
どうして「橘」が頭から離れなかったのか、その理由は明々白々で、
当時、あたくしらの国語の教鞭をとっていた、タカセ師が、授業中によく、
いらん事を色々と吹き込んでくれて、例えば和歌のくだりになれば
男と女の情愛についてだとか、
ややこしい純文学のくだりになれば、作者がいかにキ●ガイであったかとか、
石川啄木の手にマメなどない( ̄^ ̄)と言い切ったのも彼だし、
いいか、お前たち、教科書にはこう解釈してあるが実際の社会でこんなものは一切通用せん( ̄^ ̄)
だとか、教育委員会が聞いたらビックリするようなことを平気で授業中に
うら若き高校生に吹き込んでいたことが原因かと思われる(爆)。


あたくしが「橘」を勘違いして覚えていた歌はこれでした。

五月待つ花たちばなの香をかげば昔の人の袖の香ぞする

何となく印象が似ていたので、勘違いしておりました。
オマケに、この歌に前後して、紀貫之の別の歌も教科書に掲載されていたので
記憶の回路が混線してしまったようです。
しかもこの歌、題知らずの上、よみ人しらず。
要するに作者のことやその背景なんかもあんまりよくわかってないんだけど、
解釈すると何だか情緒豊かでいい歌なので、教科書にも載っちゃうくらいの、ある意味、勢いある歌です。


これを、件のタカセ師がどう解釈したかというと、
当時の記憶を、まぁ徐に辿って、要約して云うと・・・・・・


「この歌はやなぁ、男と女の歌や。
お前ら、橘の花がどういう匂いするか知っとるか?
柑橘類って言葉があるやろ、要するに『レモンの香り』や♪
その『レモンの香り』がやぞ、袖についとったっていうのを思い出したってことはや、
これ、即ち、『腕枕』の記憶っちゅうわけや。
教科書には『昔の人』っつうのが『昔馴染みの人』なんて書いてあるけど、
アホらしい、とろくさいなぁ・・・・『昔のオトコ』のことですわ。
このオトコもアレやなぁ・・・・覚えやすい香りを身につけとったっていうわけや。
よみ人しらずって書いたる場合、大概、詠み手はオンナ( ̄^ ̄)
このオンナは、五月になって橘の花が咲いて、その匂いをかぐと、
自動的に昔のオトコを思い出しちゃうわよん♪と、まぁ、こういうふうに歌にしたわけやな。」


と、彼にかかると、古今和歌集もこんな感じになっちゃうのである(苦笑)。


「まぁ、お前らもいずれこういうシチュエイションに出会うこともあろうが、
いいか、騙されるなよ。
匂いの記憶っつうのは案外厄介でなぁ。
同じ香水をつけているオトコと出会ってしまうと、不思議なことに
昔のオトコのことを鮮烈に思い出してしまうっつうのは事実や。
そういうのにホイホイ騙されて、本能の赴くままについていかんように。
同じ間違いをするぞぉ~~(笑)」


オプション解釈として、このようなことまで授業中に話してくれる、
なんともありがたい先生ではあった。
古今和歌集が国語Ⅱの教科書に載っていたということは、この授業を受けたのは
高校3年の時になる。
その、高校3年の時の授業内容を、ここまで明確に思い出せるのは、
多分、オプション解釈がついていたからだと思う(爆)。
実際、彼の言っていることはほとんど正しくて、
同じような匂いを身に纏っているオトコにほだされかけた時に、タカセ師のこの言葉が頭を過ぎり
「いかん、いかん!」と首を横に振りつつ、でも、本能的にフラフラ~っと
ついていってしまった思い出とかは少なからずともあったりして、
本当に彼の言う通り、実生活で役に立つ、とてもいい勉強をさせて頂いた(爆)。
あたくしが高校3年の時・・・・即ち、そこは私立文系を目指す女子クラスである。
このオプション解釈も、男子クラス用・女子クラス用の2パターンと、
共学クラス用の汎用パターンがあったりして、
あたくし、本当は女子クラスなんか大っ嫌いで、共学クラスに行きたかったんだけど
こういう授業が、大好きな国語の時に受けられるのはお得だったので、
何とか1年間、我慢できたようなものだ。
共学クラス(同私立文系)の授業内容を聞くと、同じ古今和歌集をやっているのに、
解釈が全く違って、ノートの内容も随分違うのだ(爆笑)。
そして、もっと面白いのは、理系の男子クラスの連中に同じ古今和歌集を教えている際の
オプション解釈が女クラバージョンと全然違っていたことだった。
当時、仲の良かった男クラのひとりに聞いたところ、要約すると、あの歌はこんな感じに解釈されていた。


「オンナっつうのは厄介なものでなぁ・・・・。
この歌みたいに、橘の香りで昔のオトコのことを思い出して、
ひとり夜な夜な枕を濡らす・・・・なぁんていう幻想を持ったら、お前らも終わりや( ̄^ ̄)
えぇか、お前ら。オンナの涙には騙されるなよ。
『この香水の匂いで、どうしてもあの人のことを思い出しちゃうの(ノд-。)クスン』
なんてやられて、『そうか、そうか・・・・』と物分りよく抱きしめたら、
そこでお前らは終わっとるぞ。
オンナはその裏で、勝利の笑みを( ̄ー ̄)ニヤリッと浮かべるんやでな。
涙はオンナの武器や。ひとり夜な夜な泣くほど、オンナは泣いてへんもんなんや。わかったか?」



タカセさん、そりゃないぜ?(爆)
そりゃあ、計算高く、男の前でだけ涙が出るシステムを確立させているオンナは山といるけれど、
女クラと男クラでこの差・・・・( ̄∇ ̄;) 一介の国語教師が、授業中に一体何を教えているのさ(爆)。
しかし、このような臨機応変な授業が功を奏し、彼は、風貌はともかく、
生徒たちから厚い信頼を集めており、当時は物凄い人気者であった。




そんなタカセ師が、我々が1年生の夏場だったか秋口だったか、
とにかくそのくらいの時期に、こんな名言を授業中に吐いたことがあった。
当時は、全クラスが共学クラスだったので、タカセ師の出入りしているクラスの人間は、
多分全員、耳にしているだろう。

「お前らなぁ、高校生になって、新しい恋を探すのに夢中になるのもわかるけど、
1つだけ、俺から忠告しといたるわ。
男子諸君・・・・まだキミたちは同級生の本当の素顔を知らんだろう。
何も慌てることはない。
この学校には、代々、体育祭で女子生徒だけで行われる『棒引き』という
凄まじい競技があるから、その競技内容を見てから、自分に見合った彼女を
選ぶこっちゃな・・・・( ̄ー ̄)ニヤリッ」



確かに、「俄かカップル」みたいなものが出来たり、すぐに別れたりと
そんな時期だったし、同時に夏休みが絡むような時期だったので、
嗚呼、これは生活指導の一環なのかもしれないな・・・・と、男子に忠告されたこの名言を
女子もそれとなく聞き流していた。
それはまだ、女子生徒全員参加による「棒引き」の本当の恐ろしさを知らなかったからである。




ここから、かなり文芸から離れた話をします(笑)。

うちの母校の体育祭の目玉競技とも云われる、棒引き
参加者は、1年から3年までの女子全員。
赤・白・黄・緑の4団総当り決戦で行われる。
ルールは極々シンプル。
大小計11本の竹の棒のうち、6本自分の陣地まで持ち帰った方が勝者。

案外簡単だな・・・・と思っていたら、実は全然そうではなかった。
竹は、男子が棒倒しに使うような、ど太く、数メートルあるようなモノから、
1人ででも引っ張ってこれそうな、細っこいものまで多種多様で、
長さもそれぞれ全然違う。
これが校庭のど真ん中に並べられ、奪い合うのだ。
各団の戦法も様々で、とにかく数獲った方が勝ちなのだけど、
総当たり戦なので、獲り方にかなり重点を置かねばならないらしい。

見れば、我が黄団応援団の3年女子幹部の気合とテンションがかなり異様。
そして1・2年の女子応援団は競技前に前線に呼びつけられ、それぞれに作戦を言い渡される。

「何をしてもいいから、あんたたちのノルマは3本。」

「あのぅ・・・・何をしてもいいっていうのは・・・・?」

「獲れなかったなんて言い訳は聞きたくない。
とにかく、初戦で1年が3本獲れば、勝負が決まんだから!!」


「・・・・は、はい。」



後にわかったのは、先輩の言う「何をしてもいい」というのは、本当に文字通りの意味で、
殴ろうが蹴ろうが、髪を引っ張ろうが相手を踏み付けようが、
とにかく、自分の陣地に棒が6本揃うまで、死ぬ気で闘え・・・・という意味であった( ̄∇ ̄;)
タカセ師の言葉が脳裏を過ぎる。
なるほど・・・・これを見てからでも、オンナ選びは遅くはないというわけか・・・・。
妙に納得した瞬間であった。
その納得が実感に変わる時は、すぐに来た。
競技開始の雷管がなるや否や、怒号みたいな雄叫びがこだまして、
花も恥らうティーンエイジャーたちが、形振りかまわず、竹の棒に喰らいついていくのである。
どこの団でも、1年に出されるお達しは同じ。
しかも、1年から3年までの女子全員が入り乱れての競技なので、1年はなるべく
2・3年が絡んでいる棒には近づきたくない(爆)。
そう。
そこでは既に、過去の経験者たちが殴りあい押し合い圧し合いを繰り広げ、
非常に危険な地帯になっているからなのである。
すると必然的に、1年は1年対決となるのだが、先輩からの通達があまりに恐ろしいので、
とにかく3本獲らなきゃいけないの!!と、あたくしら応援団は、1年生全員に
その旨と、本当の意味での恐ろしさを伝言ゲームのようにして伝えて、競技に挑む。
と、1年の時の棒引きは、先輩たちに煽られながら、何とか事無きを得た。


翌年からは違う。今度はうちらが通達を出す番だ(爆)。
もう男子に何を隠し立てするものもない。
いいかお前ら、棒獲って来い( ̄^ ̄)という、3年幹部の言葉に無言で頷き、
自分たちが引きずり込んだ棒の他に、荒れているところがあれば率先して挑んでいき、
競技の名前が「棒引き」なのにもかかわらず、相手に引かせず、
後ろに回りこんで押し返す・・・・などという荒業も繰り広げられた。


そして、幹部になった3年時。
あたくしが総指揮を獲っていたので、女子全員を集めて、通達を出すこの快感(爆笑)。

「いい? 今年のうちの男子はアテにならんからね。
ここで3勝納めて、凱旋じゃ~~!!」




































全員
「おぉ~~っ!!
(/― ―)/」


































やる気があって、大変結構。
この年、本当に総当たり戦で全勝を納め凱旋し、
女子の士気を高めるために引き合いに出した男子も、棒倒しで大健闘を納め
見に来た(恐ろしい)OBに恥をかかせることなく、例年通り体育祭は終了していったのでありました。


例年通り・・・・というのには、まだオマケがある。
この「棒引き」が終了すると、各団から必ず負傷者が数名出ることでも有名なのである。
男子限定の「棒倒し」ではあんまり負傷者が出ないにも拘らず、だ。
要領を得ない可哀想な乙女数人が、毎年、失神寸前の有様で、救急テントの下に運ばれていく。
ある者は、棒に触れたはいいが引きずり回された挙句、敵か味方かわからないけれど
何人もの脚にぐちゃぐちゃに踏みつけられ、
そしてある者は、具体的に、捻挫であるとか打撲であるとか、
とにかく、女子限定競技にしてはかなり凄まじい怪我で、
しかも、毎年その負傷者は後を絶たないのである。
よくもまぁ、あんな競技が数年にわたり続いたものだと、今では不思議なほどだ。


そういう有様なので、本当に何でもアリなんだと乙女たちは悟る(爆)。
ここぞとばかりにわざと相手の団のリレー選手のホープを潰しにかかったり、
こっちはというと、足の速いのは最初は前線に立たせ、早目に棒の位置をずらすきっかけを作らせたら、
後は体力を温存させるために、もう確保同然の棒を陣地に運ばせるといった役割を当てたりする。
そのために、ある意味「女らしい」汚い作戦が次々と飛び出すのである。
同じようにホープを後ろに隠してなかなか出させない相手には、
もう捨て駒同然の棒に対しても果敢にアタックを仕掛け、
絶対に陣地内に入れ込ませないように、珠玉の攻防戦をわざと仕掛けたりもする。
さっきも書いた、「押し返し」だ。
この「押し返し」に耐えられる竹の棒は、大体半分くらいしかない。
大物が結構最後の方まで残るので、そこに女子生徒全員が突進していって、
引き合いをする後ろ手に回って、引けないように押し返す・・・・この作戦は
あたくしが最後の年に、3年女子に通達した「怖いモンなしの女たち」を作るに相応しい
集大成的作戦となった(笑)。
あたくしは、高校時代、同じ学校に彼氏を作らなかったので、
体面や体裁を気にすることなどなく、本当に、どうとでも、何とでもなるのであった(爆)。


しかし、あたくしの煽りに対して、怒号で応えたあの乙女たち・・・・。
キミたちは多分、間違っていると思うよ(爆笑)。


キミたちは、花も恥らう乙女たちで、これから素敵な恋が待っているかもしれないんだ。
キミたちのことを、普段、校舎の陰からそっと覗いていた男子生徒がいたかもしれないじゃないか。
それを高々、体育祭の「棒引き」でイメージをぶち壊すことをしてはならないよ、やっぱり(苦笑)。


と、このようなことは、あたくし自身にも言えるのだけれど、
如何せん、あたくしは当時、外にステディがいたので、あんまり関係なく、
「棒引き」については、本当に楽しませてもらったクチだし、
ひょっとしたら、誰かに危害を加えていたかもしれない(爆)<ゴメンね♪


橘や梅の香りに恋心を重ね合わせる歌を、国語の授業で習っても、
オンナの本性というのにはあんまり影響がないらしく、
仄かに香る、そんな花々より、
白檀や麝香の匂いに触発されて、戦闘モードにスイッチが切り替わってしまう
厄介な生き物なんだ、オンナというヤツは。

↑独特な和風の香りがするよね、ちょっときついけど。

麝香というのは、ムスクに近い匂いがします。
ただ、植物からではなく、動物から獲った匂いなので、かなりきついです。
えへへ♪ 最後まで読んだ人はちょっとだけ勉強になったね♪
(長かったよな・・・・)







【追記】
 この日記を書いた後、母校のHPを覗きにいった。
 昨年の体育祭の模様が、写真画像としてアップしてあった。
 応援団のことについては、昔、この日記にも書いたので、あまり触れずにおくが
 な、なんと!!
 「棒引き」いまだ、健在(爆笑)。
 棒は竹ではなく、ポリ製の洗濯竿みたいなモノに変わっていて、
 太さも長さも統一されているようだったが、未だにあの競技が続いているとは
 それこそビックリ仰天である。
 あんなに沢山の怪我人を輩出しておきながら、取りやめにならない、伝統競技・・・・「棒引き」
 マスゲームの露出過多な衣装については、すぐに訂正案が出され、
 あたくしらが卒業した数年後には随分大人しくなったというのに・・・・
 怪我人多数の「棒引き」は健在かぁ・・・・(-。-) ぼそっ
 21世紀になってもこの競技は、女性の底力を試し見るための大事な儀式として、
 母校の乙女たちは毎年奮闘しているようである。
 あれから、10年以上経つというのに・・・・(爆)
 そして、この競技が生まれたのは、あたくしが入学するず~っと前だというのに(爆爆)


2003年03月01日(土)
うれしはずかし、むかしの詩②(とりあえず続くらしい)


【♯27 背中】

 うしろ姿を見ただけでわかった
 悲しい背中をしてる
 またちょっとだけいい女になってることがわかった
 悲しい背中は美しいもの・・・・
 しなやかで女らしさを魅きたてる/やわらかさをかもしだすその背中
 次にあんたに惚れる男をまた泣かすことができるね
 だけどあんたはやさしい
 泣かせまいと努力する
 背中のやわらかい曲線と引きかえに

 そして悲しい背中を作る
 いつになったらあんたのその美しい背中をわかる男が現れるのか
 表情(かお)を巧みに操るあんたは
 いつだって私にはじれったさしかくれない
 そんな女なんだから






探せば出てくるものですねぇ・・・・。謎の作品(爆)。
筆跡と前後の作品から見て、明らかにこれも15の時の作品であることが判明。
普段、筆圧の強かったはずのあたくしだが、
このノートに記されている作品は、どれも筆圧が弱く、
特に、精神的に大打撃を受けているだろう頃の作品は、その弱々しさも最たるもので、
だけど、この作品は、前後の作品と比べて文字も大きくて筆圧も普通レベルだった。
だからこそなんだけど、ちょっと気になった。
全然普通の字で、のびのびと・・・・前後の作品とはまるで別人のような筆跡。
後に、そうだな・・・・大学生くらいになった時の字とすごく似ている。
このノートには、高校時代くらいに書いたものと思われる作品もいくつかあって、
それは、明らかに15歳の作品とは作風も筆跡も違う。
現実と空想の世界をはっきりと分けて認識しているのも分かるし、
その時、自分自身に何が起きていたのかすらハッキリと思い出せる。
その一連の流れを、あたくしは単なる成長の証と思っている。


が・・・・。


自分で書いておいて言うのもアレだが、この「背中」という作品は
明らかに何かがおかしいのだ。
自分以外の誰かを描写しているみたいなのだけど、
その「誰か」は、どう考えても「あたくし」・・・・自分自身以外に考えられないのだ。
噛み砕いて云うと・・・・トリップして自分を描写している感じがするのである。


あたくしを救ってくれたリエはこの当時、
別に男を誑かしては泣かせるようなことを繰り返す少女ではなかったし、
あたくし自身が当時、肯定的に捉えていた「女」といえば、リエくらいしか思いつかない。
でも、この作品はどう見たって、リエ「背中」を描写したものではない。


じゃあ、一体・・・・具体的にあたくしは誰を見て、こんなふうな描写をしたのだろう?


思い当たるフシがないわけではない。
あたくしの中に登場したタイミングとリンクしている「女」が一人だけいる。
「真冬」だ。
オーアエは、彼らをイマジナリーコンパニオンと呼んで、
あたくしの幼少時代の空想の遊び相手だと言っていたことがあるが、
もし、本当にそれが現実だとしても、15歳のあたくしがバカみたいにトリップしていたなんて、
俄かには信じ難い。


しかし、描写から辿ると、これは確かに「真冬」そのものっぽくて、
(本名)ちゃんは、それを憧憬の眼差しで見ているような感じがする。
じゃあ、逆にこの中に登場する女は「朝美」じゃないのか・・・・?という疑問も
同時に浮上してくるわけだけど、それは違うと思う。
「朝美」は確実な女だ。そして、あたくしの中に現れるのも
この作品を境にするならば、猶に5年の月日が経たなければ彼女は出てこない。
彼女は、あたくしが「女性」としての昇華を覚えて、そして、それを立てなければ生きていけない
そんな人だから、「男を泣かす」であるとか、「努力する」であるとか、
そういうことは一切しない。


「真冬」は違う。実力至上主義の中で「女」として生き残っていくために
数々のコワザを使うし、時に、男を言い負かす。
腕力がダメなら多少のリスクを背負ってでも、究極の戦略を立てるし、
勝てそうにない勝負は、最初から高みの見物を決め込むずるさも持っている。
彼女は・・・・負けないのだ。最初から負けないように計算するのだ。


仮に。
あたくしの意識下以外のところで、「真冬」が敗戦を喫していたとしたら、どうなのだろう・・・・?
そして、この詩が、それを謳いあげているものなのだとしたら・・・・。
「真冬」の始まりが、「敗戦」なのだとしたら、全て辻褄が合う。
自分の痛みを、イマジナリーコンパニオンに任せようとして、それすらも適わなかった現実が
もしこの詩なのだとしたら、欠落していた本当の記憶として全ての繋がりが出来上がる。
今、背筋が凍るほどに怖い。
自分の書いた作品の、本当の意味もわからずに今まで過ごしてきたのだけれど、
空想遊びの証拠がこんな所に残っているとは、正直、意外というか、
とにかく、恐ろしくて恐ろしくて仕方がない。
本来、1つであるべきものが、正に分離しようとしている瞬間を見ているようなものだから。


本来、(本名)ちゃんは、自分に自信がない。
誉められても謙遜してかわすし、もっと上の領域があると信じて疑わない。
たとえ、自分の今あるところが最高領域だとしても、
それが最高領域だということを知らないし、知ろうとしない。
常に隣の芝生が青く見えて、誰かのことを羨ましがっている。
自分を美醜で分別する時は、常に醜い方だと認識し、
美しい人を見ては、指を咥えている。
与えられたことを率なくこなすことに重きを置き、殊「創造力」に関しては疎すぎるくらいだ。


そのバランスをずっと、ある形で保っていてくれたのが「一平」
人間としての自信を持たせてくれたのも、何かを創り出すことに執念じみた情熱を与えてくれたのも、
彼である。
そこに「女」である必要はなく、要するに美醜を伴うセックス・アピールであるとか、恋であるとか・・・・
そういうものを全て排他しても生きられるように、均衡を保てるようにしてくれたのが彼だ。
あたくしが成長するに伴い、そういうものだけでは生きていけないことを教えてくれたのは
きっと、「真冬」なのかもしれない。
あたくしは、他人は誉めるが、自己を誉めるようなことをしてこなかった。
特に、思春期は。
「真冬」が現れても、自分に新しい恋人ができても、
基本が、(本名)ちゃんである限り、やっぱり自信が持てず、
そういう部分は全部彼らのバランス能力に委ねきっていたのだ。


今でも思う。
「真冬」は美しいし、全ての部分で長けている。
要するに、あたくしの理想。
上手に男性とつきあいつつも、常に自分の在るべき場所や、率直な意見を忘れない。
理想を追い求めていれば、必ずそこに辿りつけると思って、馬車馬のように頑張ってもきた。


だけど、真実が明らかにされた。
「真冬」のそもそもの発端は、敗北であったこと。
そして、何よりあたくし本人がそれを認めていたということ。
彼女を別人と認識して、綺麗になったけれど悲しい背中だとか、
また誰かとつきあうようになっても、きっと同じ間違いを起こすに違いないとか、
そういう予感めいたものまで記述している。
理想であった彼女を「じれったい」とも思っていたようだし、
もっと冷たくなれと云わんばかりに「やさしい」とも書いている。
考えてみれば、今、あたくしがオーアエに忠告されていることとかなり酷似している。

「もっと悪くなれ。」
「いい子ちゃん過ぎるんだよ。」
「そうやって、黙ってると、スカーレット・オハラみたいなんだよな。」
「あなたは考えすぎだ。」
「どうしてそんなふうに思う? 才能はあるんだぜ?」


同じことを、15の時に、あたくしは自分の中にいる他の誰かに対して、
言っていたのだ。
笑ってやってくれ・・・・ハッキリ言って、この作品を凝視するまで
そんなこと、ポックリと忘れていた( ̄∇ ̄;)(爆)


この自分探し作業を繰り返せば、もっと沢山のことが芋蔓式に溢れ出てくるだろう。
あたくしは、その現実に果たして耐えられるのだろうか。
来週の火曜日にはオーアエに会えるので、ちょっと話してみようかなと思う。
バカにされるのを承知で(笑)( ̄∇ ̄;)







しかし、本当にこの当時の作品には謎が多い。
っていうか、自分で封印たる封印を重ね続けてきたから「謎」に見えるだけなのかもしれないけど
それにしたって、今あるあたくしと、当時のあたくしを重ね合わせてみると、
明らかに、当時の方がヤバい。
今は自発的に通院しているけれど、当時はそれすら分からなくて放置してたんだもんな。
親にもいい顔して、学校でもいい顔して・・・・。
体力あったから疲れなかったのかもしれないけど、よくそんな暮らしが何年も続けられたもんだと
今更ながらに感心してしまう(笑)。


ちなみに、今書いている小説のプロットは、内容こそドロドロっぽいけれど、
とても健康的だと思う。(例の不倫のヤツね。)
昨夜も、グワッときたものだから、体力の続く限り、ノートに書き続けた。
PCの前だとダメな時もあるのだ。PCは清書用。
手書きの文章には、すごく情念みたいなものがこもって、
使う言葉も違えば、筆圧や筆の進む速度も端的に残る。
打てば即活字になるワープロ等は確かに便利で、使い勝手もいいけれど、
書いたその時の気持ちやら、感覚を残そうと思ったら、
やっぱり手書きのものでないと、後から「自分」像すら追えなくなってしまうのだ。


特に。あたくしのように、自分で書いたものなどに、記憶や責任が伴わない
恐ろしい書き手なんかは、何にせよ、最初に下書きめいたものを残すべきなのだなと、
気付かされたのである( ̄∇ ̄;)

↑心を動かせたようだった

すごく嬉しかった。
ひとつの命を喜ぶことが、もうひとつの命を喜ぶことにもなり、
そして、絡まっていた糸をほぐす作用にもなるなんて、これほど嬉しいことはない。

昔ばかりにとらわれず、色紙作りも頑張ろうと思う♪(前進♪前進♪)

あさみ


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あなたの毎日にずぅむいん・・・・

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