イギリス人のSF作家クライヴ(ニック・フロスト)とイラストレーターのグレアム(サイモン・ペッグ)は、世界中のマニアが集うイベント“コミコン”に参加した翌日、レンタカーでアメリカ西部のUFOスポット巡りに出発。 その途中、ネバダ州のエリア51付近で1台の暴走車の事故現場に遭遇する。 恐る恐る車内の様子を窺うと、姿を現したのは、“ポール”と名乗る宇宙人(声:セス・ローゲン)。 故郷に帰るのを手伝ってほしいと頼み込むポール。 宇宙人にもかかわらず、長年の地球暮らしですっかりアメリカナイズされた毒舌とフランクな性格のポールに2人は徐々に打ち解けてゆく。 そんな彼らの前に現れたのは、ポールを捕えるために派遣された捜査官ゾイル(ジェイソン・ベイトマン)。 凄腕のゾイルは間もなく、クライヴとグレアムがポールの逃亡を手助けしていることを突き止める。 一方、ポール一行はひょんなことから、宿泊先のモーテルで働く敬虔なクリスチャンのルース(クリステン・ウィグ)を誘拐する羽目に。 ルースの父、モーゼス(ジョン・キャロル・リンチ)は怒り心頭。 過激なキリスト教原理主義者の彼はライフルを手にその後を追う。 ゾイルやモーゼスの激しい追撃を危機一髪のところでかわす4人。 次第に固い絆で結ばれてゆく一行は、いよいよ目的地に到着。。。
熱狂的なUFOオタクが、UFOスポットを巡る旅の途中に宇宙人と遭遇して、一緒に旅するという、なんともバカバカしい?ストーリー。
しかし、アメリカの大自然を舞台に、ちゃんとした?ロードムービーでした。
私は、星座や天体に関してはかなりのオタク人間だけど、当たり前だけど、天文とUFOとは別なわけで。 UFOや宇宙人を信じているか?と聞かれれば… 多分「ノー」です。
でも、この種の世界は、きっと根強いファンがいるんだろうなぁ?というのは何となく分かる。 単純にSFの世界が好きな人と、本当にUFOを信じている人と、その区別は分かりませんが…。
クライヴとグレアムがポールと出会った直後は、宇宙人が一緒に居ることに、見ているこちらも違和感を感じるけど、3人の掛け合いがとても面白く、またポールの「技」も面白くて、不思議と馴染んできます。
いつの間にか逃亡旅になってしまったキャンピングカーでの道中、行く先々で色んな人と出会っていきます。
「イマドキこんな人いるの?」ってくらい、モーゼスとルースの父娘は、大袈裟なキャラクター設定かもしれないけど、その極端さがハチャメチャなポールと対比して物語を盛り上げていた。
最後は全て丸くおさまったって感じだけど、元々、夢の世界だから、綺麗に終わった方がもっと大きな夢を見られるのかな。
宇宙は広く大きいからね!
会員になっている小さな映画館で見たけど、意外や意外…けっこうお客さんがいてビックリ! みんなUFO好きなのかな(笑)。
『ミッション・インポッシブル』にも出ているサイモン・ペッグ…先にこっちを見たら、『Mi4』がすっごくかっこよく見えたかも…。
<<昨日は『ALWAYS 三丁目の夕日’64』
■感想予告■(映画見済・感想暫待)
2012年01月21日(土) |
『ALWAYS 三丁目の夕日’64』 |
昭和39年(1964年)。 オリンピック開催を控えた東京は、ビルや高速道路の建築ラッシュとなり、熱気に満ち溢れていた。 そんな中、夕日町三丁目では、5年前と変わらず、個性豊かな住民たちが元気に暮らしていた。 小説家の茶川竜之介(吉岡秀隆)は、ヒロミ(小雪)と結婚し、高校生になった古行淳之介(須賀健太)とお腹の赤ちゃんと仲良く生活している。 茶川は「冒険少年ブック」の看板作家として連載を続けているが、新人小説家の作品に人気を奪われつつあった。 一方、鈴木則文(堤真一)とその妻・トモエ(薬師丸ひろ子)、一人息子の一平(小清水一揮)、住み込みで働く星野六子(堀北真希)が暮らす鈴木オートは、順調に事業を拡大し、店構えも立派になった。 六子にも後輩の従業員ができ、彼女無しでは鈴木オートの仕事は回らないほどであった。 そんな六子は、毎朝おめかしをして家を出て行く。 それは、通勤途中の医者・菊池孝太郎(森山未來)とすれ違い、朝の挨拶をかわすためだった。。。
とっっっても素晴らしかった!!! 泣いた!泣いた!泣いた!
予告編である程度のシーンが映っているので、物語の展開は予想がつくけど、全て分かっていても、心に染みるセリフやシーンが多く、30分に1回は号泣でした。
先日、読売新聞の映画欄に吉岡君のインタビューが載っていました。 「淳之介とのシーンは、昔『北の国から』の五郎と純のシーンを思い出した」旨が書いてあり。 実際、映画を見て、あの大一番のシーンは、茶川の気持ち・淳之介の思いが本当に激しく伝わってくる素晴らしい場面だった。
改めて、吉岡くんの凄さにあっぱれでした。
1975年生まれの私…。 1964年という年が豊かな時代だったのかは分かりません。 いつの時代も、お金持ちもいればそうでない人もいるから、世の中の人が全員「希望」に満ち溢れていたかどうかは分からない。
でも、未来に「不安」や「不満」な気持ちがあった? きっと、そんなマイナス要素を考えている人は少なかったんじゃないでしょうか?
誰が見ても、2012年の方が豊かな時代ではあるけれど、私は今、先の見えない不安定な世の中に、「希望」を感じるより先に「不安」の方が1番最初にくる。
こんな時代だからこそ、48年も前の話しが余計に輝いて見えるのかもしれません。
本当に本当に良い作品だった。 今作がシリーズ最高傑作と思う。
遅ればせながら。。。 3D初体験! 劇中の3Dの魅力の90%を、冒頭の東京タワーで終わっちゃったような気がしないでもないけど…。
公開初日に、とーっても珍しく相方と一緒に見て来ました。
<<昨日は『幸せパズル』
■感想予告■(映画見済・感想暫待) 『宇宙人ポール』
アルゼンチンの首都ブエノスアイレス。 マリア・デル・カルメン(マリア・オネット)は夫フアン(ガブリエル・ゴイティ)と2人の息子、長男イバン(フリアン・ドレゲール)、次男フアン・パブロ(フェリペ・ピリャヌバエ)の幸せを生きがいに家族を支えてきた専業主婦。 そんな彼女の人生を、50歳の誕生日にもらったプレゼントのジグソーパズルが一変させる。 それまで気付かなかったジグソーパズルの才能に目覚めてしまったのだ。 地元の売店で目にした“パズル大会のパ−トナ−募集”という広告に興味を惹かれた彼女は、家族に内緒で新しい世界に足を踏み入れる。 広告主は、パズル大会の常連という大富豪の独身紳士ロベルト(アルトゥーロ・ゴッツ)。 ジグソーパズルの常識にとらわれない彼女の才能に驚いたロベルトは、一緒に世界選手権を目指そうと誘う。 思い切って全国大会出場の意志を家族に打ち明けるマリア。 だが、夫には一笑に付され、自分の独立準備に夢中の息子たちからも相手にされない。 理解を得られないマリアは、ますますジグソーにのめり込んでいく。 そして訪れる全国大会。 パズルが開いてくれた広く新しい世界へ旅立つことができるのか。。。
珍しいアルゼンチン映画。
会員になっている小さな映画館の年間パスが明日で切れるので、ギリギリで1本見に行って来ました。
物語は、あるパーティのシーンから始まります。
主人公のマリアは、チキンを焼き、ローストビーフを作り、デコレーションケーキを焼き、サラミを切ってチーズを切って、シャンパンやワインを開けて、料理を運んで片付けて…。 もの凄い忙しさで家の中を動き回っています。
ゲストはみんなマリアをこきつかってあれを頼みこれを頼み…。 「うわぁ〜、大変」と思ったら、ナント!これはマリア自身の誕生日パーティだったのだ。
パーティ終盤、ロウソクの火を吹き消すマリアの表情が、諦めにも似たなんともいえない顔をしていて…それは決して、不幸な顔ではないんだけど、なんとなく物足りないような…そんな表情。
この嵐のようなパーティの片付け最中にジグソーパズルのプレゼントを発見して、そこからパズルにのめりこんでいく展開になっていきます。
日常生活(主婦業)しっかりこなしながら、趣味の世界に没頭していく様子が活き活きと描かれていて、マリアを応援したい気持ちになってきます。
家族(男3人)は、そんなマリアの思いなんて、これっぽっちも分かってくれないけど、「分かってくれなくても良い!でも理解して欲しい!」という気持ちが凄くよく表現されていて、演じるマリア・オネットの好演が光りました。
物語の軸となる「パズル」。 大会のシーンまであるのに、「パズル」そのものの魅力にあまり触れてなかったのがチョット残念だったかな。
でも、余分な音楽がなく、マリアがパズルのピースをはめこんでいく音を効果的に魅せていたのがとっても印象的でした。
当たり前だけど、パズルは指を使うので、手先を映すシーンも多く、マリアの手と、パズルピースの音が良かったなぁ。
大会のパートナーが男性ということで、チョットした色恋沙汰もあるけど、まぁ分からなくもないし、ラストのドイツ行きの決断も、この主人公ならこっちを選択するんだろうなぁという展開も理解できた。
自分だったら反対を選ぶけどネ。
88分とコンパクトにまとめられていて楽しく見れました。
明日、1月20日は私の誕生日。 自分の誕生日前日に見た、あの冒頭のシーンは、本当に強烈だったなぁ。
小さな映画館の会員。 また更新します。
<<昨日は『ニューイヤーズ・イブ』
■感想予告■(映画見済・感想暫待) 『三丁目の夕日’64』
2012年01月11日(水) |
『ニューイヤーズ・イブ』 |
大晦日のニューヨーク。 ビジネスマンのサム(ジョシュ・デュアメル)は、妹の結婚式や仲間とのパーティーなど楽しい予定が詰まっているのに、去年の大晦日に出会った女性と交わした約束が気にかかっていた。 かつて恋人同士だった2人(キャサリン・ハイグル&ジョン・ボン・ジョヴィ)別れたおかげで大成功を収めた男女は、偶然再会してしまう。 死期の迫った孤独で頑固な老人(ロバート・デ・ニーロ)は、娘(ヒラリー・スワンク)とすごした幸せな大晦日のことを密かに思い出していた。 25年間、仕事に明け暮れていたイングリッド(ミシェル・ファイファー)は突然会社を辞めて、“今年の目標リスト”を開始する。 心配性の母親(サラ・ジェシカ・パーカー)と二人暮らしをしている15歳の少女(アビゲイル・ブレスリン)は、大晦日にある夢を叶えようとしていた。 大晦日が嫌いな男ランディ(アシュトン・カッチャー)は、一人の女性(リー・ミッシェル)とエレベーターに閉じ込められてしまう。 そして、大晦日に出産を予定している妊婦(ジェシカ・ビール)病院で年を越そうとしていた。。。
12月31日のニューヨークにスポットを当てた、お馴染みの群像劇。
豪華キャストが次々に登場し、舞台も大晦日のニューヨークということで、とても華やかな印象でした。
が…それ以上でもそれ以下でもなく…。
ラストの方は、ウルっと感動シーンもいくつかあったけど、物語の途中に、もう少し、グッとくるようなセリフやシーンがあったら良かったのになぁ。
設定が大晦日だから仕方ない面もあるけど、全体的に「ドタバタ感」が強調される展開だったように思う。
今作を見た人には、どのエピソードが人気があるんだろう? どれか1つでも印象に残るエピソードがあればいいんだけど…。
私は、強いて言うなら、ハル・ベリーのラストのシーンかな。 「おぉ!こういう展開なのか」と、印象に残りました。
本来なら、年末に見ることを想定している作品だと思うけど、慌しい年末に見るよりも、年が明けてから=ちょっと落ち着いてからで良かったです。
1番の感想は、物語よりも、「サリー・フィールド若返った?!」と思ったら、ミシェル・ファイファーだったことかも?!
あと、『ラブ・アクチュアリー』がいかに素晴らしい作品かを改めて思ったな。
<<昨日は『2011年 読書まとめ』
■感想予告■(映画見済・感想暫待)
2012年01月02日(月) |
2011年 読書まとめ |
ここのところ読書記録を全くアップしていなかったので、ちょっと気まぐれでまとめ。
昨年は、年明け早々から春先まで、義父の手術+入院のことで時間を費やし、また、私自身も読書より勉強を優先したくて、「1ヶ月に1冊読めればいいかなぁ」ぐらいの状況でスタート。 結果的にそんな感じで終了でした。
ってことで、手帳にメモしてある分のみ一気にまとめ。 (※印象に残っているのは思い出しつつ一言コメント入り)
・『地獄の沙汰も美女次第』(林真理子 著)★★★☆☆
・『寝ても覚めても』(柴崎友香 著)★★★★☆ なかなか興味深い恋愛小説だった。★1つはちょっとおまけ。
・『ひそやかな花園』(角田光代 著)★★☆☆☆ 全体的に陰気くさい雰囲気があんまり好きになれなかった。
・『ツリーハウス』(角田光代 著)★★★★★ ページをめくる手が止められず、お布団の中でも読んだ。 かなり印象深い作品。
・『彼女のしあわせ』(朝比奈あすか 著)★★★★☆ オススメされて初めて読んだ作家さん。印象に残る1冊だったな。
・『いつから、中年?』(酒井順子 著)★★★☆☆
・『横道世之介』(吉田修一 著)★★★★★ ラストに「うゎー、こうくるか!」と、ちょっとデキすぎ感もあったけど、 凄く引き込まれた1冊。超オススメ!泣けた〜。
・『母 オモニ』(姜尚中 著)★★★★☆
・『虹色と幸運』(柴崎友香 著)★★★☆☆
・『キケン』(有川浩 著)★★★★★ 「ザ・青春!」って感じがイイ!ラストも良いね。
・『よなかの散歩』(角田光代 著)★★★☆☆ エッセイ。私と同じく角田さんも「甘いモノが好きじゃない」と知って なんとなく嬉しかった。
・『県庁おもてなし課』(有川浩 著)★★★★☆
・『我が家の問題』(奥田英朗 著)★★★★☆
・『人生の使い方』(平安寿子 著)★★★★☆ うちの母世代が読むのにちょうど良い内容だったけど 家族の看病や介護を抱える身としては、凄く共感できた。
・『しょうがない人』(平安寿子 著)★★★☆☆
・『神様のすること』(平安寿子 著)★★☆☆☆
・他、3月11日の震災以降は、原発関連の本を何冊か読みました。
以上。
今まで自分のスタンダードは、だいたい1ヶ月4〜5冊だったので、2012年は、もう少したくさん読めるといいな。
<<昨日は『2011年 トップ3』
■感想予告■(映画見済・感想暫待)
2012年01月01日(日) |
2011年 トップ3 |
2011年に見に行った映画の中で、個人的な年間トップ3です。 当方、田舎住まいの為、主に単館上映系の映画の公開が大幅に遅れる時が多々あります。 実質的には一昨年の映画かもしれませんが、私が見たのは2011年という事で、その辺は御了承願います。
例年はトップ10でしたが、鑑賞本数激減の為、2010年はトップ5。 そして今年は更に本数が減ってしまった為、3位までにしてみました。
1位『冬の小鳥』 2位『小さな村の小さなダンサー』 3位『マネーボール』
以上です。
2012年は、どんな作品に出会えるでしょうか。 本年も宜しくお願いします。
会員になっている小さな映画館の館主さんサイトにも2011年のトップ10が発表されていたけど、そちらでは2位が『冬の小鳥』で、3位が『小さな村の小さなダンサー』だった。 両方ともこの劇場で見た映画。 自分も選んでる作品が上位だったのが嬉しい!
<<昨日は『2011年 下半期映画』
■感想予告■(映画見済・感想暫待)
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