####【みぃ♪の閑話休題】####
2017年はやっと勉強から解放され、自由を謳歌しました!映画も久し振りにたくさん観た! 時々、blog+twitter書いています☆  

2010年03月31日(水) 『牛の鈴音』

農家を営む79歳のチェ爺さんには、長い間一緒に働いてきた耕作用の牛がいる。
牛の寿命は15年程なのに、この牛は40年も生きている。
しかし最近はそれもだんだんと限界。
獣医は「そろそろ寿命だ」とチェ爺さんに告げる。
チェ爺さんはお婆さんと2人暮らしだが、農作業を休む事はない。
苦労は絶えず、お婆さんのグチも尽きない。
「牛を売って隠居したら」と子供たちは言うがお爺さんは答えない。
お爺さんは、このままの生活が一番なのだ。。。

田舎の景色と老夫婦の姿に、どことなく『おばあちゃんの家』を思い出させるような作品でした。

農作業も、今や機械を使用するのが当たり前の世の中だし、良い作物を作るための農薬も普通に使われています。

時代に逆行するように、チェ爺さん夫婦は、全て手作業(牛作業)で、農薬も使わないから、雑草もボーボー。
この草を刈るのも手作業。

雨の日も風の日も、暑い日も寒い日も…劇中に映る農作業の光景は、本当に「骨が折れる」ような仕事ばかりで、ご苦労様です。

ひと昔(ふた昔)前は、誰もがスタンダードでやっていたことが、時代と共に移り変わり、様々なモノに頼って生きていく中で、敢えて旧式を貫いているのは、とても不便なように見えるけど、本人からすると、それしか知らないわけで…。
周りが思うほど、「苦痛」には思っていないのかもしれませんね。

最近、“限界集落”なんて言葉が聞かれますが、「え?こんな辺鄙なところに?」と思っても、そこしか知らない人にとっては、それが当たり前なわけで…。

便利なモノや状況は、確かに暮らしやすいかもしれないけど、「便利」=「幸せ」とは限らない。

チェ爺さん夫婦を見て、そんなことを思いました。

78分という短い作品ですが、心に残る1本でした。

まさか、牛が死ぬシーンで涙が止まらなくなるとは思わなかった!

♪BGM♪〜『のだめカンタービレ最終楽章』サントラ

<<昨日は『NINE』

■感想予告■(映画見済・感想暫待)
『のだめカンタービレ最終楽章 後編』
『ニューヨーク、アイラブユー』
『17歳の肖像』



2010年03月30日(火) 『NINE』

イタリアが世界に誇る映画監督、グイド・コンティー二。
豊富だった想像力が突如として消え果てた彼は、9作目となる新作の脚本を一行も書けずにいた。
決まっているのは主演女優だけなのに、刻々と迫る撮影開始日。
追い詰められた彼は、ついに新作の記者会見から逃げ出し、海辺のホテルに身を隠す。
そこで人生に影響を与えた美しき女性たちの幻想に逃避し、現実世界では呼び出した浮気相手と妻に救いを求めるグイド。
だが間もなく、プロデューサーに居場所を突き止められた彼は、また映画製作という戦場に連れ戻されてしまう。。。

もう少し「ムンムン」している濃いダニエル・デイ=ルイスを想像していたので、個人的にはちょうどいい具合だったかな。

豪華女優陣の総出演で、誰をとっても綺麗で華やかでステキだったけど、マリオン・コティヤールが1番オイシイ役で、美しさが更に輝きを増していたように思います。

少し前に「苦悩する監督」という似た題材の『脳内ニューヨーク』を見たばかりで、前者は「陰」の部分が多い作品だったから、これは単純明快で煌びやかな世界を楽しめました。

『シカゴ』ほど、強烈な印象がなかったのがチョット残念だけど、まぁ、こんなもんかな〜。

♪BGM♪〜『のだめカンタービレ最終楽章』サントラ

<<昨日は『スイートリトルライズ』

■感想予告■(映画見済・感想暫待)
『牛の鈴音』
『のだめカンタービレ最終楽章 後編』



2010年03月11日(木) 『スイートリトルライズ』

人気テディベア作家の瑠璃子は、夫の聡と結婚して3年。
周囲からは理想的な夫婦に見られるが、最近は体の関係がなくなり、聡は自室にこもってゲームをする時間が多くなっていた。
そんな時、瑠璃子はの個展で春夫という青年と出会い、情熱的な春夫のアプローチによって2人は恋に落ちていく。
一方聡は大学のサークルのOB会で、自分に好意を寄せる後輩・しほと再会。
彼女と時間を過ごすことが多くなり、2人もまた付き合いを重ねていく。。。

劇中、聡が「瑠璃子は俺に秘密ってある?」って聞いて、瑠璃子が「あるわよ」というシーンがあるけれど、な〜んにも秘密がない夫婦や恋人なんているわけがない(と私は思っている)し、私個人的には、正直が正義とは思わないので、お互い秘密の恋愛も、まぁ決して珍しいことでもないかなぁという感想でした。

夫婦や恋人が、違う相手と恋愛しているって聞けば、そりゃ誰だって「えー?」って思うだろうけど、当たり前だけど、そうゆうことを、あまりおおっぴらに言う人が少ないだけで…恋愛が始まるのも終わるのもきっかけはホンの些細なこと。

劇中、「現実的にはこれはちょっとないでしょ…」というシーンもあったけど、全体的には、ふと、自分のすぐ隣に転がっていることなのかもしれないなぁ〜、なんて思いました。

中谷×大森、主演の2人はもちろん、それぞれの恋人を演じた小林×池脇も、とってもいい感じでした!

いつもお世話になっているkaiさん舞台挨拶を御覧になられたとのことで羨ましいー。
(こうゆう時、都会は良いなぁと瞬間だ)

今、毎週ちょんまげ姿の武市@大森さんを見ているので、現代劇はちょっと新鮮だったなぁ。

ちなみに、、、我が家も夫婦それぞれ個室があり、うちの場合、どちらかというと、相方より私の方が自室によくこもります(苦笑)。

♪BGM♪〜『のだめカンタービレ最終楽章』サントラ

<<昨日は『脳内ニューヨーく』

■感想予告■(映画見済・感想暫待)
『NINE』
『牛の鈴音』



2010年03月08日(月) 『脳内ニューヨーク』

ケイデン・コタードは、ニューヨークに住む人気劇作家。
ある日突然、妻・アデルが娘を連れて家を出て行ってしまう。
不運続きの彼のもとにマッカーサー・フェロー賞の知らせが舞い込む。
人生に行き詰まりを感じていた彼は、その賞金を使い、ある前代未聞のプロジェクトを実行することを決意する。
自分の人生を“再生”するための手段。。。

独特な雰囲気が出ている作品だったけど、全体的に暗さというかモノトーンな印象の方が強くて…もう少し、コミカルな部分があったら良かったのになぁ。

辛さや悲しさなど「陰」の部分が強すぎて、残念でした。

主演のフィリップ・シーモア・ホフマンは、ちょうどこの間テレビでやっていた『Mi:3』と同じ人とは思えない好演で凄かったので、余計に「もう少し、コミカルな(明るい)要素があれば退屈しなかったのにな」という感じだった。

妻子が出て行ってからは、どこからが現実でどこまでが現実なのか?どこからどこまでがケイデンの妄想・幻想なのか?…見ているこっちは、分かったような分からないような感覚を繰り返して、その辺は映画の中身とリンクしていて面白かったです。

私が好きなミシェル・ウィリアムズ。
相変わらずとっても存在感がある女優さんで良いなぁ〜。

♪BGM♪〜『のだめカンタービレ最終楽章』サントラ

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■感想予告■(映画見済・感想暫待)
『スイートリトルライズ』
『NINE』



2010年03月05日(金) 『恋するベーカーリー』

人気ベーカリー店を経営するジェーンは、弁護士の夫ジェイクと別れてから10年。
3人の子供を立派に育てあげ、長年の夢だったベーカリーの経営に精力を注いできた。
念願だった自宅キッチンの増築に取り掛かるため、建築家のアダムを呼んだジェーン。
お互い離婚経験のある2人はすぐさま意気投合。
だが、その一方で元夫ジェイクの存在を忘れられないでいた。。。

先日、『ジュリー&ジュリア』のレポで、「メリル・ストリープには演じられない役はないんじゃないかなぁ〜」と書きましたが、今役もまた、離婚歴のある自立した女性・母親を好演していました。

私は昔、男女間の「好き」だの「嫌い」だの恋愛話というのは、若い人(20代以下)だけがやるものだと思っていました。

でも、自分が歳をとってきて感じた事は「年齢は関係ない」。

例え50歳になっても60歳になっても、好きな相手や恋人、はたまた浮気相手やら不倫相手にも「好き」だの「嫌い」だのメールはするだろうし、電話もするだろうし、もちろんデートも。

かつて自分が感じていた「恋愛=若者だけのもの」という考えは全く違うなぁと。

その辺が上手に描かれている作品だったように思います。

邦題のセンスの無さが最悪で、それだけが残念だったけど、全体的には、意外に良かったなぁという感じでした。

先日のアカデミー賞の司会をやったスティーブ・マーチンとアレック・ボールドウィン(←もうちっと痩せた方が!)2人とも存在感たっぷりで良かったけど、長女の婚約者を演じたジョン・クラシンスキーがとても印象に残りました。

彼が印象に残った人は多かったんじゃないかな〜?

繰り返しますが、とにかく邦題が最悪なのが本当にマイナス。

♪BGM♪〜『のだめカンタービレ最終楽章』サントラ

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■感想予告■(映画見済・感想暫待)
『脳内ニューヨーク』
『スイートリトルライズ』
『NINE』


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