####【みぃ♪の閑話休題】####
2017年はやっと勉強から解放され、自由を謳歌しました!映画も久し振りにたくさん観た! 時々、blog+twitter書いています☆  

2009年08月29日(土) 『南極料理人』

海上保安庁の料理担当である西村は、玉突き人事で南極のドームふじ基地に派遣されることになった。
ペンギンやアザラシはおろか、ウィルスさえ生存できない極寒の地では、楽しみと言えば食べることだけ。
観測隊員のために西村は、時に贅沢な食材を使い、娯楽の少ない彼らをもてなしていた。
日本から遠く離れた西村の心の支えは家族。
しかし、娘からは冷たいFAXばかり届く。
白銀の世界で暮らす隊員達の日々は続く。。。

南極の基地で料理担当であった西村淳氏のエッセイ『面白南極料理人』の映画化です。

今現在は、この「ドームふじ基地」はないけど、有名な「昭和基地」から、ずっとずっと内陸(内氷?)に入った場所にありました。
私も昭和基地は知っていたけど、この「ドームふじ基地」は、この映画で初めて知りました。

右も左も北も南も、周りぜぇーんぶが真っ白な氷の世界。
映画を見ながら、「え?これって、もしかして本当に南極ロケ…?行っちゃったり?したの?」って思ったくらい(実際は、北海道の網走ロケとの事)氷の世界が圧巻でした。
吐く息が凍る冷たさが、スクリーンからキンキンに伝わってきた。

マイナス1度の気温もよく分からない私にとって、平均気温がマイナス54度の世界というのは、全く想像がつかないけど、雪が一切降らない遠州地方に住む身としては、この光景は見ていてワクワク興奮だったよ。

ストーリーは、突然に南極に飛ばされた西村が作る料理を中心に進められていきます。
全体の80%が男だらけの出演シーンで、むっさいはずなのに、堺雅人くんの笑顔と♪、朝・昼・晩、3食の食事の豪華さが目を楽しませてくれます。

以前、自分が入院して点滴生活を送っている時、友達から「毎日の食事、食べられることの有り難さ、楽しさ」の手紙をもらって(←早くよくなって、一緒に御飯食べようと)、人間、生きていくうえで「食」って本当に大切なんだなぁと実感した経験があります。

過酷な環境、心身ともに弱り気味な時こそ、「食」こそが唯一の楽しみだと思うし、「同じ釜の飯を食う仲間」も大切です。

堺雅人くん演じる料理担当の西村他、基地には、学者や通信担当者や医者が7人いて、合計8人の男所帯。

みんなの髪や髭がボーボーもじゃもじゃになってくると同じ速度で、基地での8人の生活や、それぞれの家族・恋人との関係にもいろんな事が起こってくるんだけど、生瀬勝久・きたろう・高良健吾・豊原功補・古舘寛治・黒田大輔・小浜正寛、キャスト全員が本当にイイ味を出していて、凄く良かった!

決して派手な作品ではないけど、笑いあり涙ありで、もう1度見たくなる作品でした。

基本、「映画は1人で見る派」の私。
今日は、超珍しく相方を誘って一緒に見てきました。
2人で映画行ったのって、いったいいつ以来だろ…。

先日も友達に誘ってもらって一緒に『マメシバ』を見たし、たまには「誰かと一緒」も楽しいね。

♪BGM♪〜『Blue Stardust』byスターダスト・レビュー

<<昨日は『幼獣マメシバ』+映画館の閉館について

■感想予告■(映画見済・感想暫待)



2009年08月18日(火) 『幼獣マメシバ』+またまた閉館

生まれた町から一歩も出ず、35歳まで実家で暮してきたニート男の二郎。
仕事もせず、部屋に篭ってパソコンばかりの毎日。
母親が行方不明になり、父親が急死しても、その生活を変えることはなかった。
ある日、買い物に出かけた二郎は、赤いスカーフを首に巻いたマメシバの子犬に出会う。
どうやら行方不明の母親が自分の居場所を探させるために送り込んだらしい。
子犬など飼う気のない二郎は、犬の合コン=里親探しの集まりに行くことに。。。

犬がタイトルになっているけれど、可愛いワンちゃんはおまけ的な内容。
主人公:二郎を演じる佐藤二朗さんの存在感ありきの作品でした。

私は、この映画で初めて佐藤二朗さんという俳優さんを知って、もちろん演技も初めて見たんですが、強烈な印象だったなぁ。

役柄の設定は「ニート」だけど、100%完全なひきこもり人間ではなくて、普通の常識社会性は身につけていて、でも90%以上がひきこもりって感じの役を、独特な雰囲気で好演していました。
今度は全然違う役で見てみたいなぁ。

家出したお母さん(藤田弓子)から、宝探しクイズのように手紙が届けられるなんて、ほとんど非現実的なエピソードが軸になっているけれど、可愛いワンちゃんと一緒に、お母さんとの絆を深めていく流れがなかなか面白くて、ラストはスケールが大きいというか、グローバルというか、けっこう感動的でした。

いくつになっても、「お母さん」はお母さんなんだなぁ〜。
って、しみじみ思ったよ。

ほとんど前知識がなく、友達に誘われて見に行ったんだけど、タイトルと内容の意外性&佐藤二朗さんの存在が良かったです。

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一緒に見に行った友達から聞いた情報によると、、、この作品を見た映画館が休館になってしまいました。
まさか「これが見納めになっちゃうなんて」と、友達と驚いた。

いつも御世話になっている自主上映とはまた違った系統のミニシアター系作品を上映してくれていて、ちょこちょこ利用していたので本当に残念。。。

一応、「休館」となっているので、また復活してくれるといいけど…建物もけっこう老朽化しているし、難しいのかなぁ(悲)。

先日、『パート2』にも書きましたが…7月に我が街にも映画館がオープンしたんです!

天竜川を越えずに映画を見れる日が来るなんて!!!
本当に嬉しい限りなんだけど、またTOHOなんだよね…。
浜松・浜北・そして磐田と、3つもTOHOいらないよー。

こんな小さな田舎街にシネコンがオープンしたのはとっても嬉しいけど、「見たい!」って思う作品を上映してくれていた映画館が無くなっちゃうのは、凄く凄く淋しいです。

待望のオープンのはずなのに、まだららぽーとには1回も見に行っていない私…。
だって、見たい作品がないんだもん。
初めて足を踏み入れるのはいつになるかなぁ。

♪BGM♪〜『Blue Stardust』byスターダスト・レビュー

<<昨日は『レイチェルの結婚』

■感想予告■(映画見済・感想暫待)
『南極料理人』



2009年08月03日(月) 『レイチェルの結婚』

長女:レイチェルの結婚式を2日後に控えたバックマン家。
次女キムが9ヶ月ぶりに更生施設から帰宅する。
手作り挙式の準備で大わらわの自宅には、新郎の友人ら見知らぬ人々が溢れ、所在無さと疎外感でキムは苛々をつのらせて行く。
そんな妹の身勝手な態度にレイチェルは怒りを爆発させてしまう。
依存症の治療を続けるキムの存在は気まずさと緊張感をもたらし、一家に辛く悲しい過去の記憶を否応なく甦らせるのだった。。。

どの家庭にも、大なり小なり1つや2つ何かしら抱えている事はある。

それは、他所の家から見たら大したこと無いかもしれないけど、当事者にとっては重苦しい事だったり、はたまた逆で、凄く大変そうに見えても、それを吹き飛ばしていたり。

全てがパーフェクトな家庭なんて、きっと存在しないんじゃないかなぁ?

アン・ハサウェイ演じるキムが家に帰って来るところから、レイチェルの結婚式翌日までを、ドキュメンタリー風に映していくのが特徴的です。

自然な感じで時間が(1日1日が)流れていくので、キムの(帰って来たくない)マイナスな複雑な気持ちと、レイチェルの(結婚を控えた)プラスな複雑な気持ちと、周りの家族の心情…「ビミョーな空気が流れる雰囲気」っていうのが、ひしひしと伝わってくるシーンが多かったです。

バックマン一家は、キムの少女時代のある出来事が原因で、キム本人はもちろん、家族が崩壊してしまいました。
それが中盤以降で判明するんだけど、悲しい出来事は取り戻せないし、いつまでも消えない悲しみなのかもしれないけど、結婚式で(離婚した)両親が揃い、姉妹が揃い、前進していく1歩になったのかなぁというラストに少し救われました。

アン・ハサウェイがアカデミー賞にノミネートされて注目されたけど、レイチェルを演じたローズマリー・デウィットも凄く良かったです!

♪BGM♪〜『Blue Stardust』byスターダスト・レビュー

<<昨日は『ディアードクター』

■感想予告■(映画見済・感想暫待)
『幼獣マメシバ』



2009年08月02日(日) 『ディア・ドクター』

山間の小さな村のただ1人の医師である伊野が失踪した。
村人たちから信頼を寄せられていた伊野だったが、彼の背景を知るものは誰1人としていなかった。
やがて刑事が2人やってきて彼の身辺を洗い始める。
失踪の2ヶ月前、東京の医大を出たばかりの研修医・相馬が村にやってくる。看護師の朱美と3人での診察の日々。
そんなある日、一人暮らしの未亡人、かづ子が倒れたとの一報が入る。。。

この作品のキャッチコピーは、「その嘘は、罪ですか。」

確かに「罪」ではあると思う。
けど、私は許すことができるかもしれない。

2週間前の読売新聞夕刊に作品のインタビューが載っていて、「お、もうすぐ公開か」と思いながら読んでいたら、思いっきりのネタバレ満載記事!
まだ公開前なのに、あそこまで潔いネタバレに驚きも吹き飛んだくらい。
なので、私は鶴瓶演じる伊野の嘘を全て知って見ていました。

お医者さんを評価する時、よく「いい先生」という表現を使います。
それは、医師としての技術が「いい」場合もあり、人間的に「いい」場合もあり…「いい先生」の中身は様々だと思う。

過疎の村で、ただ1人の医師としてその役目を担ってきた伊野は、間違いなく「いい先生」だったはずです。
どんな嘘があれ、罪があれ、それはきっと変わらないんじゃないかなぁと思う。

最初からストーリーを知った上での鑑賞だったので、大きな意外性はなかったけど、キャスト全員が好演で印象に残る作品でした。

♪BGM♪〜『Do You Dreams Come True』Dreams Come True

<<昨日は『2009年 上半期映画』

■感想予告■(映画見済・感想暫待)
『レイチェルの結婚』


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書き手: みぃ♪
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