2009年06月30日(火) |
2009年 上半期映画 |
『ワールド・オブ・ライズ』 『WALL・E ウォーリー』 『レボリューショナリー・ロード』 『007 慰めの報酬』 『ブロードウェイ♪ブロードウェイ〜コーラスラインにかける夢〜』 『ベンジャミン・バトン』 『カフーを待ちわびて』 『罪とか罰とか』 『ラースとその彼女』 『ホノカアボーイ』 『わが教え子ヒトラー』 『レッド・クリフ パート2』 『ブロークン・イングリッシュ』 『スラムドック・ミリオネア』 『ミルク』 『ダウト』 『おと・な・り』 『愛を読むひと』
以上、18本。 ALL映画館です。
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ここ2年、いつも「もっと見たかった」と振り返っているけれど、2007年も2008年も、ほぼ同じ本数だったので、今の私のライフスタイルでは、だいたいこのくらいが限度なのかなぁと思いつつあります。
7月にはいよいよ我が街にもシネコンがオープン。 映画館自体は身近になって嬉しいけど、「見たい!」と思う作品をたくさん上映して欲しいなぁ〜。
♪BGM♪〜『Do You Dreams Come True』Dreams Come True
<<昨日は『愛を読むひと』
■感想予告■(映画見済・感想暫待) 『ディア・ドクター』
1958年ドイツ。 15歳のマイケルは21歳も上のハンナとふとした事で知り合い、初めての情事にのめり込む。 ハンナの部屋に足繁く通い、請われるままに始めた本の朗読によって、2人の時間はいっそう濃密なものになるが、ある日、ハンナは忽然と姿を消す。 1966年。 法律を勉強する大学生になったマイケルは、傍聴した法廷の被告席にハンナを見つける。 裁判に通ううちに彼女が必死に隠し通してきた秘密にようやく気づき、衝撃を受けるのだった。。。
「人の苦しみや悲しみは、他人には絶対に理解できない」と思う作品でした。
ハンナには、ある秘密があり、それと引き換えに彼女は一生を棒に振ったといっても過言ではない人生を送る羽目になります。
映画を見た直後は、その秘密を、「そこまでして(隠し通すものなのか)」と思ったけど、それは、今の自分が当たり前に出来ている事で…。
上手い例えが見つからないけど、「お腹が空いたから御飯を食べる」と同じくらい、誰もが当たり前すぎる事だからこそ、ハンナにとっては、最大の苦しみであり、絶対に守りたい秘密だったのかなぁ…と、(映画を見てから)時間が経ってから徐々に感じました。
傍から見たら「そんなこと」でも、当事者にとってみたらどんなに苦しいか分からない。
最近、仕事で「自分の物差しのみで人や物事を判断してはいけない」と思う事が多々あるので、余計にそんなことを感じたりしました。
ケイト・ウインスレットを見る度に、「良い歳のとりかたをしているなぁ」と思うけど、今作も彼女の魅力や演技力が輝いていましたね。 次は、『ホリディ』見たいな役がまた見たいなぁ〜。
成長したマイケルをレイフ・ファインズが演じていて、正統派!って感じの演技で凄く良かった。
彼は、ハンナの事を一生忘れる事はないと思います。 そのくらい大きな存在。 でも、彼女はマイケルの人生の中に入らなかった。
救いようのないラストだったけど、ハンナにとっては、マイケルと結ばれること、もしくは他の男性と人生を歩むことよりも、あの秘密を覚えたことが何よりも幸せだったのかもしれないなぁ。
監督のスティーヴン・ダルドリー。 『ビリー・エリオット』でトニー賞とりました! 授賞式のインタビューで、「この10年は、この作品に全てを費やした」って言ってたけど、映画の『リトル・ダンサー』からウエストエンド⇒そしてブロードウェイと全て成功をおさめて凄い!
ロンドンで、念願の『ビリー・エリオット ミュージカル』を見てから、もうすぐ3年になるけど、あの感動は未だに忘れられない!
♪BGM♪〜『Do You Dreams Come True』Dreams Come True
<<昨日は『おと・な・り』
■感想予告■(映画見済・感想暫待) 『ディア・ドクター』
人気モデルの撮影に忙しい日々を送りながらも、風景写真を撮りたいという思いを抱えるカメラマンの聡(岡田准一)。 一方、フラワーデザイナーを夢見て、花屋で働きながら、フランス留学を控えた七緒(麻生久美子)。 同じアパートの隣同士に暮らす、30歳。 2人は、顔を合わせたことは一度もない。 そんな2人が、お互いの生活音によりどころを求めて、癒しを感じるようになった。。。
「このアパート、どんだけ薄い壁なんだっ!」という突っ込みは抜きにして、日常をよく捉えた作品でした。
私は女性側の立場で見ていたんだけど、いつもの日常って、まぁだいたい、劇中の七緒のような感じなんだよね?
仕事行って、御飯食べて、資格の勉強したりして…たまにはお友達と食事とか飲み会とか色々出掛ける時もあるだろうけど、そんなの毎日毎日は続かないし、家に帰って冷凍しておいた御飯を温めて食べたり、趣味の事をやったり…etc…普通はみんなこんなもんだと思うんだ〜、私は。
その辺の様子や七緒の感情がとってもよく表現されていました。 演じる麻生久美子さんも上手かった。
最後のオチで、岡田くんと麻生さんの関係は実は・・・というのがあって、これは「なるほど〜。あんまり大袈裟な関係じゃなくて良いかも」と思いました。 が、ラストショットは個人的には、岡田くんがドアをノックしたところで終わって欲しかったなぁ〜。 その方がより余韻が出るような気がするんだけどなぁ〜。
岡田くんは相変わらずカッコイイ! 日本の俳優さんで、これといって好きな人がいない私ですが、唯一「この人が出ているなら見に行く」というのが岡田くんかもしれない。
カメラマンという役柄、カメラを持ったシーン(撮影シーン)が多いんだけど、「やけにSONYのカメラ目立ってるな…」と思っていたら、岡田くんがSONYのCMに出てるんだね?知らなかった…そりゃ、目立たせるわけだねぇ。
♪BGM♪〜『Do You Dreams Come True』Dreams Come True
<<昨日は『ダウト〜あるカトリック学校で〜』
■感想予告■(映画見済・感想暫待) 『愛を読むひと』
2009年06月01日(月) |
『ダウト〜あるカトリック学校で〜』 |
1964年のニューヨーク。 ブロンクスにあるカトリック学校セント・ニコラス・スクールでは、若き教師シスター・ジェイムスが8年生の担任で、校長のシスター・アロイシスが厳格な指導を信条に日々職務を果たしていた。 一方、生徒の人気を集めるフリン神父は、ストイックな因習を排し進歩的で開かれた教会を目指していた。 しかし、唯一の黒人生徒ドナルドと不適切な関係にあるのではないかという疑惑が持ち上がり、シスター・アロイシスによる執拗な追及が始まるのだった。。。
2005年のトニー賞で、この作品が受賞した時のことを(テレビ中継を)よーく憶えています。
そして、今回アカデミー賞でも注目されていたので、期待して見に行きました。
とにかく、役者陣4人の演技が素晴らしい! 賞が全てとは思わないけど、4人全員がアカデミー賞にノミネートされたのも納得! メリル・ストリープやフィリップ・シーモア・ホフマンなら、「まぁ、このくらいの演技は当然」と思われる役者だけど、それが本当に目の前のスクリーンで繰り広げられていたから改めて凄いなぁと思いました。
後半からの登場にも関わらず凄い存在感をはなっていたヴィオラ・デイビスも良かったけど、私はなんといってもエイミー・アダムスにお見事!拍手でした。
ほぼ出ずっぱりの、純粋無垢なシスター・ジェイムス。 リベラルな神父と、厳格な校長との間に挟まれ、自分の意見が揺れながら、戸惑う若いシスターを本当に見事に演じていました。
エイミーの可愛らしい声と、丁寧な言葉遣いが凄くマッチしていて、絶妙だった。
ずーっと修道女の衣装を着ているので(頭からすっぽり帽子をかぶっているので)いつものエイミーの可愛らしい顔が見られないんだけど、その分、彼女の声や話し方が、非常に効いていたと思います。
そして、肝心な「ダウト」ですが、、、私には正直分かりませんでした。
校長がなぜあそこまで執拗に神父を追い詰めるのか? 2人のやりとりの中で出た、校長の「過去」って何なのか? 校長が修道女服の中で、常に十字架を握り締めていたのはナゼか? …etc… いろいろ疑問が出てきて、でも、これはあと10回見てもよく分からないような気がします。
校長はカトリックの信者ではなかったのかなぁ…?
4人の演技合戦、答えの出ない後をひく感想、なかなか質の良い作品でした。
♪BGM♪〜『Do You Dreams Come True』Dreams Come True
<<昨日は『ミルク』
■感想予告■(映画見済・感想暫待) 『おと・な・り』 『愛を読むひと』
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