2006年04月19日(水) |
『プロデューサーズ』(2回目)+4月の読書まとめ |
この間(1回目)見た時、レオ役のマシューが魅力的に映り、彼の歌声聞きたさに、リピートしてきました。
が…あれだけ「わお!かっこいいじゃん!」と思ったマシューだったのに、2回目となると、自分の気持ちが落着いたのか(?)、意外に冷静な目で見れて、ちょっぴり拍子抜けの感じ。 自分でも不思議…。
しかし、この冷静に見れたのが良かったのか(?)、今日は、マックス役のネイサン・レインと、ロジャー役のゲイリー・ビーチの芸達者振りに改めて目を奪われ、(劇場じゃないから拍手できないから)心の中で大拍手だった。 ブラボー!
ラストの独房でのネイサンの熱唱を聞くと、1回目の感想にも書いたけど、返す返す、『キング・オブ・ブロードウェイ』のカットが惜しい…残念です。 見てみたかったなぁ。
パンフレットを読むと、ゲイリー・ビーチ氏は、『美女と野獣』のルミエール役を演じてたんですね。 これまた、なんとも超お似合いな!!! 彼の『ビー・アワー・ゲスト』聞いてみたくなりました。
1度見て、今まで聞いてたサントラと映像が繋がったので、今回は劇中の歌をじっくり聞けたかなぁといった感じ。
相方が見たがっていたので、もしかしたら付き合いでもう1回見に行くかも。
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4月の読書まとめ。
・『今夜は心だけ抱いて』(唯川恵 著)★★☆☆☆
・『ママの狙撃銃』(荻原浩 著)★★★☆☆
・『あの夏、風の街に消えた』(香納諒一 著)★★★★☆ 長編がお好みの人にはオススメの1冊! ただし、ブ厚いのでバックの中に入れて持ち運ぶのが重い…それが難点。
・『オーラの条件』(林真理子 著)★★★☆☆
・『クローズド・ノート』(雫井脩一 著)★★★★★ 話題作ですが、期待以上だったかな。 泣けた〜。 ラストは強引のような気がしないでもないけど、全般的にはカナリ質が高い作品だったなぁ。 誰かに万年筆をプレゼントしてもらいたくなった(単純な私)。
・『ひなた』(吉田修一 著)★★★☆☆ 気軽に読めてなかなか面白かったです。
・『し』(原田宗典 著)★★★☆☆
・『99.9%は仮説』(竹内薫 著)★★☆☆☆ ベストセラーは個人的にあまりハズレはないんだけど、これはあんまり面白みは無かった…。
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4月は、体調が絶不調な1ヶ月で終わった…。
ダンスレッスンも1週間置きに欠席したり、いつも体温計をかかえていたり、絶えず熱さまシートやアイスノンを当てて寝てたり…ダウンしている日の方が多かった。
前半は胃腸炎を繰り返し、『コーラスライン』とドリカムコンサートに絶対行かなきゃいけないから強行突破したものの、観劇前に買ったお弁当を一口も食べられず(せっかく名古屋行ったのに)どこも寄らないでトンボ帰りだったり、大熱唱だった美和ちゃんより見てる私がフラフラで帰ってきたり…。
20日過ぎてからはずーっと風邪。 発熱+喉の痛みで2数日間ダウン。 よくなったと思ったら、異常な量のくしゃみ鼻水が勃発。 そしてまた突然の高熱で数日ダウン。 咳の連発。 先に患った祖母はとっくに治ったのに(私は祖母の風邪がうつった)私は、1週間過ぎても10日過ぎても5月になっても未だにガラガラ声で咳が止まらなかったり…。
いったいどうしちゃったんだろうと思うくらい、普通の日(健康な日)がない。 なんでこんなに病弱になっちゃったんだろうか。。。
勤めていた時は、病気で会社を休むなんてほとんど無かったのになぁ…。
“会社がなくなっちゃう”という、自分ではどうしようもない状況での失業だったので(自分では気づかない)気分的なダメージもあっただろうけど、もう半年も経つし、その精神的面と健康面は別だとは思っているんだけど。
ただ、勤めている時と圧倒的に変化したのが食事の量。 好き嫌いが多く、元々、そんなに量を食べる方ではないんだけど、会社に行かなくなってから、ひどく食べる量が減ってしまった。 「お腹が空かない」ってわけじゃないけど、根本的に食欲自体が減退したのかなぁ…それで胃が小さくなったのかな…。 とにかく、あんまりモノを口にしなくなった。 ようするに、これは「食欲がない」という状態なんだろうか(よく分からない)。
私は、161cm/42〜3kgが通常の状態なんだけど、ここ数ヶ月は40〜41kgしか体重がない。 というか、一向に体重が増えない。
元々がガリガリの体型なので、ちょっとやそっと痩せたぐらいでは、見た目には変化はないのが常だけど、ここのところ明らかに「ひとまわり細くなった」という実感がある。
世の中の大多数の女性は、ダイエット方向だろうけど、細い人には細い人なりの悩みというのもあるですよね…実は。 なかなか分かってもらえないけど、太らない、太れないという人もいるわけです。
よく、「高いモノを低くするより、低いモノを高くする方が難しい」と言われるけど、本当、その通りだと思います。
ダンス一緒のオバサマ達は、「サプリメントなんかを利用してみたら?」と言ってくれるんだけど、続けて摂取するとそれなりに効果的なのかなぁ?
女性の健康の目安の一種である生理は、(こんなに痩せても)不思議とキチンと規則正しく来ているので、根本の部分では大丈夫は大丈夫だろうと安心はしているんだけど…。
5月は元気な月にしたいです。
世間は連休ですね。 (私は今、毎日が連休なんで(苦笑)) いつもGWは、相方の友人が住む香港に出掛けていたけど、私、昨年は4回も海外に行っちゃったので、この連休はおとなしく過ごす予定です。
♪BGM〜『The Producers』オリジナルブロードウェイキャスト
<<昨日は『僕のニューヨークライフ』
■感想予告■(映画見済・感想暫待)
2006年04月13日(木) |
『僕のニューヨークライフ』 |
マンハッタンに住む21歳のコメディ作家ジェリー(ジェイソン・ビックス)は、女優の卵アマンダ(クリスティーナ・リッチ)と1年あまりの同棲生活を送っている。 出会った当時、お互いに恋人がありながら一目惚れで付き合い出した2人だが、ジェリーは最近しっくりこないものを感じている。 そこへアマンダの母ポーラがアパートへ転がり込んでくる。 自分のことしか考えないポーラに振り回され、ジェリーのストレスは溜まる一方。そんな彼が相談できるのは、教師をしながらコントを書いている年上の友人ドーベル(ウディ・アレン)。 かなりの変人だが、ジェリーは人生の師としていた。 ある日、そのドーベルに「アマンダが浮気している」とささやかれたジェリーは、彼女の尾行をすることに。。。
なんてことない日常を描いた作品なんだけど、私はこうゆうのカナリ好きです。 淡々と進むストーリーながら、セリフの掛け合いがスピーディで、飽きずに楽しめたなぁ。
「人生はそうゆうもんさ」というジェリーのセリフが全てを表しているような作品で、この映画を見たからといって、何か凄い感動とか感銘が残るわけでもないんだけど、「まぁ、そうゆうもんさ」というような雰囲気を味わせてくれる映画でした。
全体的に、音楽がステキだったのも印象的。 あと、ニューヨークの街並み(特にセントラルパークでのたくさんのシーン)美しかったです。
ハッピーエンドが嫌いな私としては、ラストの展開はまぁ好みの終わり方だったかな。 オチとしては意外や意外で面白かったわ〜。
ジェイソン・ビックスは、『恋は負けない』の時に比べると、ちょっぴり良い男になっていたような気がした。 メガネ姿は、なかなかイケてたんじゃない?
私は、クリスティーナ・リッチを見る度に(未だに)『恋する人魚たち』で、川で溺れてる姿が思い浮かんできちゃいます(笑)。 彼女は、あの当時の体型のまま大人になっていきましたね。
12日・13日、自主上映にて2日間の限定上映。 パンフレットの作りがオシャレだったから、買えばよかったかなぁ…。
♪BGM〜『The Producers』オリジナルブロードウェイキャスト
<<昨日は『プロデューサーズ』
■感想予告■(映画見済・感想暫待) 『プロデューサーズ』2回目
2006年04月12日(水) |
『プロデューサーズ』 |
1959年。 ニューヨーク。 落ちぶれた演劇プロデューサー、マックス・ビアリストックの事務所に会計士のレオ・ブルームが訪れた。 帳簿を調べたレオが、ショーがこけたほうがお金が儲かるという摩訶不思議な事実に気づいたことで、マックスのやる気が充満。 レオを巻き込み、大金をせしめようと、初日=楽日を目指す史上最低のミュージカルのプロデュースが始まった。 そしてまたとない史上最低の脚本「春の日のヒトラー」が見つかり、無事に幕が開くが。。。
「マシュー・ブロディリックって、こんなにかっこよかったっけ?」 第一印象はこれでした。
本家の舞台はプロモVTRで“おつまみ”程度でハイライトシーンを見た事があり、舞台写真も何枚か目にした事があるけど、そのイメージとスクリーンのマシューはかなり違った。 違ったというか、イケてた。
ずっとブロードウェイ版のサントラを聞いていて、マシューの歌は(決して超上手というわけではないけれど、ほどよい優しさがある歌声で)凄く好きだったので、映像がプラスされてとても楽しめました。
ただ、残念だったのが、オープニング2曲目でネイサン演じるマックスが歌う♪『The King Of Broadway』が、丸ごとカットされてたーーー。 ネイサンの魅力的な中低音の歌声もさることながら、ちょっとコサックダンス風なこの曲も、盛り上がる楽曲なので、このシーンは見たかったなぁ…残念。
あと、ウーラちゃんが…。 ユマ・サーマン凄く綺麗だし、そんなに嫌いな女優さんでもないんだけど、もうチョット歌を頑張って欲しかったぞ…。
まぁ、久々にストローマン作品が見れたし、全体的には概ね楽しめた作品でした。
ストローマン女史のダンス振り付けは、相変わらず小道具使いが上手だねぇ。 私は元々、彼女のダンス振り付けが大好きなので、♪『I Wanna Be A Producer』で、ロッカーから女性タップダンサーが出てきたシーンを見て、『Crazy For You』のフォーリーズ登場場面を思い出し、また舞台が見たくなってきたなぁ〜。
あと、個人的には、ずっと聞いていたサントラの楽曲にやっと映像が乗っかって、やっと1つの作品として繋がったという感想が1番かな。
私は、「ミュージカルは音楽だ!」という持論があり、楽曲の良さが作品の1番の重要性だと思っている。 そうゆう面では、その他のミュージカルに比べると、正直、この演目は楽曲的に強烈なのが少ない。 そこそこ及第点だけど、秀逸とまではいかないと思う。
根本にあるヒトラーへの皮肉やドイツへの風刺は、なかなか日本人の感覚では本来の面白さが実感できにくい部分であり、やはりミュージカルは楽曲が命である事を感じた演目でした。
でも、マシューを見に、もう1回は見に行く予定。
そういえば、、、劇中、マシュー演じるレオが、ブルーの毛布の切れ端を持ち歩いていて、それを触ったり匂いを嗅いだりして気持ちを落着ける場面が何度となく登場します。 実は、何を隠そう(?)私にも全く同じような癖があるのだ…。
スクリーンのレオが毛布の匂いを嗅ぐ姿に、自分を見ているようでビックリしたー。 私の場合、日常生活に持ち歩いているわけじゃないよ!(あしからず!)
よく小さい子供が、ぬいぐるみを抱いてないと眠れないとかあるでしょ? それが、私の場合、ガーゼのハンカチでした。
元々、扁桃腺が弱い性質という事もあり、小さい頃から喉元を冷やさないように、ハンカチやタオルを首に巻いて寝ています。 その木綿のハンカチや、タオルの匂いを嗅ぐのが好きで、、、洗い立ての匂いと、お布団の匂いと混ざったような匂いが、自分にとって凄く心地よくて、子供の頃は、ずーっとガーゼのハンカチが自分の顔の横にあったのだ。
さすがに今はハンカチはないけど(笑)タオルは、お布団の中に何枚もある。 私、枕を必要としない人なんで、まず頭の部分にはタオルが2枚敷いてあるし、喉元を冷やさないように(首の部分に巻くように)スポーツタオルと、バスタオルを常にかけて寝ている。 旅行に行った時もそうしています。 首の部分に直接お布団がくると、何もないと落ち着かないんだよね…タオルの感触が必要なのだ。
レオの気持ち、なんだかすっごくよく分かる気がするよ。
♪BGM〜『The Producers』オリジナルブロードウェイキャスト
<<昨日は劇団四季『コーラスライン』
■感想予告■(映画見済・感想暫待) 『僕のニューヨークライフ』
2006年04月06日(木) |
劇団四季『コーラスライン』 |
(@新名古屋ミュージカル劇場)
ブロードウェイの売れっ子ディレクターのザックは、新しいショーのため男女4人ずつのコーラス(その他大勢組)を選ぼうと、オーディションを行なうことにした。 ザックはそのダンサー達にさまざまな質問を浴びせ、素顔を浮き彫りにしていく。 その中には、かつてザックの恋人だったキャシーもいた。。。
もはや古典の域に入ってきていると言ってもいいような、この演目。
「この前見に行ったのは、いつだったっけ」と調べたら、ナント6年前! こんなに久々だったとは…。 今回、6年ぶり、通産6度目の観劇でした。
『コーラスライン』に限ったことではないけど、観劇というのは摩訶不思議で、見た時の年齢はもちろんだけど、一緒に見た人とか、見た劇場とか、その時の自分の心境とか体調とか…etc…そうゆう要素によって、随分と印象が変わってくるものです。
私がこの演目を初めて見たが小学生の時で、あまりの性的内容にちょっとビビっって、最初の印象はそっち方面で(笑)強烈でした。
内容というよりも、家に帰ってから、ディアナが歌う♪アイスクリ〜ムコ〜ンの物まねしたり、ラストの♪「ONE」を、脚振り上げながら「どこまで息切れせずに歌えるか」って練習するのが好きだった。
子供の頃は、常にそうゆう印象だったけど、前回6年前に見た時に、自分が大人になったということもあり、初めてポールのセリフに感情移入して、涙したのを憶えている。 ディアナの♪ナッシングに力づけられたのを憶えている。
そして、今回、更に年齢を重ねて見に行ったら、まず舞台全般のシンプルさにとっても惹かれました。
セットは鏡だけ、舞台上は役者が整列する白の1本のライン。 衣装も、ラストの♪ONEで初めてキラキラ衣装が登場するけど、終始だっさいレオタードとダンス服。
「古きモノの魅力を再発見」ってよくあるけど、これもその一種なのかなぁ。
子供時代を含め、若い頃って、学校でも会社でも、誰もが「目立ってなんぼ」っていう意識が少なからずあると思う。 若さというのは素晴らしい特権だし、オチオチしてたらどんどん歳くってくるし、「目立ってなんぼ」の精神っていうのは、必要だと思う。 けど、自分の周りに若者が増えてくると、「あえて目立つようなことを求めなくなってくる」というか、そうゆう事をあんまり考えなくなってくるような気がする。
「主役」や「準主役」ではなくて、「その他大勢の中で、そこそこポジションを確立できれば良いや」っていう感情って、けっこう増えてくると思うんだよね。
『コーラスライン』は、その名のとおり、舞台の主役や準主役ではなく、バックで踊るいわゆるアンサンブルのコーラスダンサーをオーディションするお話です。 主役や準主役の実力がない者、かつては主役だったけど今はコーラスの仕事すらない者、、、一段下がったところでの競争を描いてる。
この辺りが、自分が歳くってくると、「すっごく現実味がある」という事に気づくのよね。 実社会だって、常に競争だけど、誰もが常に主役を競争しているわけじゃない。 たいがいが、コーラスダンサー級の競争をしている。 それが普通の現実だと…。
あと、ダンスの振り付けに改めて魅力を感じたのが大きかった。 昨今のミュージカルに比べると、この振り付けはカナリ古臭い部類に入ると思います。 斬新さなんていうのは欠片もない。 いたってシンプルなダンス。 でも、派手派手しいモノに慣れてきた今再び見ると、逆にそのシンプルさに凄く惹かれる事を発見しました! うちの母親が昔から、「『コーラスライン』のダンスが普通で好き」って言ってた意味がチョット分かってきたかも。
しっかし、今回のキャストは群舞の揃いが見事だったな〜。 これはチョット良い意味で予想外だった。 千秋楽が近いという事もあり、役者陣も最後の力を振り絞っていたのかもしれないけど、最初から最後まで気持ちいいくらいに揃っていて、素晴らしかった!
ブロードウェイではリバイバル上演が決定しているとかなんとか…。 ザック、キャシー、ディアナ、ポールあたりに、どれだけ魅力的な役者をもってくるかにもかかってると思うけど、王道の演目だけに、開幕したら是非ともヒットするといいですね。
♪BGM〜『A Chorus Line』サントラ
<<昨日は『歓びを歌にのせて』
■感想予告■(映画見済・感想暫待)
2006年04月01日(土) |
『歓びを歌にのせて』 |
天才指揮者のダニエル・ダレウスは心身共に疲れ果て現役を退いた挙げ句、スウェーデン北部の田舎の小さな村に移り住む。 そこはかつて、少年時代を過ごした場所だった。 静かな余生を送るつもりが、是非にと請われて村の聖歌隊を指導をすることに。 眩しいほどの生命力に溢れたレナや、夫の暴力に耐えながらも美しい歌声を聞かせるガブリエルらメンバーたちを知るに連れて、ダニエルは改めて自分のつくりたい音楽を目指すようになる。。。
人の人情に触れる作品でした。
人の影響力っていうのは、物体として形あるものじゃないけれど、凄いモノなんだなぁと感じました。
新しい事を発見すると、人はそれにチャレンジや楽しみを見出します。 評判のお店で「行列が行列を呼ぶ」って状況があるけど、「楽しみが楽しみを産む」状況ってあるよね?
人の感情自体は、形あるものじゃないけど、発せられることから形が生まれてくる事もある。 それは、与える者にとっても与えられる者にとっても、とっても素晴らしい事だなぁと。 映画を見ながら、そんなような気持ちになりました。
北欧の田舎村で派手なことはなく、「日常の暮らし+αの聖歌隊」だけの物語ですが、登場人物それぞれの心情や葛藤が上手く組み合わされています。
ダニエルが来るまで、小さな村で権力を持っていた牧師さんが、それまでの地位が揺らいで落ちぶれていく様子は、1番現実味があったかな。 従順だった奥さんが反旗を翻して、出て行く様子なんて、日本の中年カップルでもありえそうな展開だったり。
不倫恋人に騙されて、男遊びが激しいレナも、障害をもつ仲間には優しく、彼女の孤独感とか日々をぶっきらぼうに生きている様子とかも、凄くよく伝わってきました。 彼女はダニエルに惹かれ、2人は恋人になるんだけど、一歩間違えればウザイ無邪気な感情がとっても可愛かったな。
主演のミカエル・ニュクピストは、冴えないオッサンぶりと、熱い人情味溢れる人間とを熱演していました。
物語の山場は、途中のコンサートと、ラストのコンクールと2回あります。 ラストも感動だけど、個人的には中盤の教会コンサートがメチャ感動だった。 震えてくる感じで、じわーっと涙がたまってきた(周りでも泣いている人が多かったな)。 DV夫に耐えていたガブリエルの為に、ダニエルが書き下ろした曲を堂々と歌う姿は、圧倒的な存在感で、劇中の観客だけでなく、スクリーンの前の観客も惹きつけてました! ガブリエル役のヘレン・ヒョホルムは、歌手でミュージカル女優との事で、歌唱力はもちろん、その歌いっぷりがお見事だった! このシーンは、本当に名シーンだと思います。
音楽というより、人の歌声・合唱のパワーを強く感じられるステキな作品でした。 (『ブラス!』が好きな人は、この作品も凄く気に入ると思う)
ガブリエルの歌、本当に良い曲だったなぁ♪
3月31日から自主上映にて3日間の限定上映。 今日は映画の日ということもあり、超満員の大入りで大盛況でした。
今日ふと気づいたんだけど、この自主上映で見て「あー、パンフレット買っちゃおう」と思う作品は、“Bunkamuraル・シネマ”の作品が多い事を発見しました。 (ちなみに今作も買った) ル・シネマの作品が、全部この自主上映で上映があるわけじゃないけどね…残念ながら。 東京に出掛けた時、1度、本家のBunkamuraに見に行って見たいなぁ。
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昨日、『クラッシュ』のレポでもブラジル人の事をチョット書きましたが、、、『News23』の特集で、「変わる街並み」というのをやっていて、偶然見た回が、愛知県の保見団地の現状でした。
それは、磐田と似たような状況で、ブラジル人が住み始めた事によって、団地からどんどん日本人が出て行っちゃって、今はブラジル人の方が多くなっているという。
言葉が通じない、文化の違い…様々な原因で、特に生活に密着したゴミ問題など、ブラジル人に対する課題は山積みといった具合でした。
自治会長さんは、ハッキリと一線を引いた主義の人で、「日本人は日本人」「ブラジル人はブラジル人」と。 私がレポに書いたように、「差別」ではなくて「区別」なんですよね。 それは、一個人の人間性とは全く別次元の問題なのよね…。
やっぱり1番は、言葉が通じないのも大きくて、でも、インタビューを受けていたブラジル人も「日本語をしゃべる必要性がない」と答えていて、共存の意識も低いっぽい。
あと、これは『News23』でやってた事ではないんだけど、会社の社会保険とか国民保険を支払えば、医療がALL無料になると考えてる外国人の人も多いらしくて、説得して説明するのが大変っていう話も聞いた事があります。 医療やゴミの問題などは、生活に1番密着した事だからね…。
今、日本では少子化が叫ばれていますが、出産予備軍である私のような年代の女性陣が結婚しないで子供も産まないで、在ブラジル人の女性がバンバン出産していったら、マイノリティがマイノリティじゃなくなる日も、そう遠くないのかもしれませんね。
♪BGM〜『The Love Rocks』by:Dreams Come True
<<昨日は『クラッシュ』+2月3月の読書まとめ
■感想予告■(映画見済・感想暫待)
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