行止
 此處が僕にとつての行止りなのかも知れ無い。
 そう思つたら怖くて堪らなかつた。

 此處では無く幾年か前に既に僕は僕にとつての行止りを通り過ぎて墮ち始めたのだと判つて居るから否定する。
 此處はまだ終りじや無い。まだ僕には先がある。

 ある種の滿たされた幸せを否定するのでは無い。否定するのは互いを墮す關係に滿足する僕の存在だ。
 僕は既に壁にぶつかり、後はのめり込んでいくだけだといふのに。

 必死で前方を凝視してゐる。
 僕にはまだ先がある筈なんだ。
2002年10月20日(日)


 失言
 どの言葉で如何僕が哀しくなつたのかなんて告げる氣は無いさ。痛んだ箇所を曝け出して君に見せ付ける氣も無い。
 告げる前に失われた言葉と想ひが如何變化するのか君は判つて居て僕を失望させるのだらうか。

 例へば此處で僕が君に「實は僕が愛してるのは君では無くて彼なんだ。」と告白してみる。
 其處からどんでん返しが始つていくんだ。

 「必竟 あなたのためにした事じゃありませんか」
 さう、君の爲にした事なのですよ。此の嘘も彼の嘘も、僕が貴方に見せるものは全て僞り。そう決め付けてしまへたらどれだけ樂になれる事だらうか。
2002年10月16日(水)


 強い人
 僕は強い人なのだと言はれた。
 如何して?
 嗚呼、弱さを曝け出してゐるからなのですね。
2002年10月08日(火)
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