思考過多の記録
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2007年11月09日(金) みのもんたという男

 先日、無認可保育園の保育士が、子供を虐待していたという事件があった。
 これを伝えたみのもんた司会の「思いっきりイイテレビ」のニュースコーナーの中で、みのもんたは、
「こんな無認可の保育所なんかがあるから問題が起きる。行政は何をやっているんだ。行政の責任も大きい。」
という趣旨の発言をした。
 彼の頭の中では、「無認可=ヤミ」という図式だったらしい。
 勿論、実態はそういうことではない。
 事実と違う発言に対する批判があったらしく、翌日の同じニュースコーナーでは、「認可保育所」と「無認可保育所」の説明を詳しくしていた。しかし、そこで「不適切なコメントがあった」と言うことは一切言わず、当人のみのもんたも「認可と無認可。面白いね。」と言ったきり、謝罪の言葉もなかった。



 みのは、保育所に対する知識もないのに、その時の思いつきでコメントしたのだが、そのコメントでどれだけの人が傷付いたか、そのことに思いを致さなかったのだろうか。無認可だから保育の内容が杜撰であるわけではなく、また認可の保育所に枠がなかったため、無認可の保育所に子供をあずけている親もたくさんいる。みのの発言は、その両方のあり方を否定・攻撃したのだ。
 僕がここで文章を書いているのとは訳が違う。最近は視聴率がどうなっているか知らないが、多くの人が見ている番組である。
 テレビは新聞などと同じ「公器」なのであるから、その影響力は大きい。みのの無責任な発言で、同じように知識のない人達が、無認可保育所やそこに子供をあずけている親に対して根拠のない偏見を抱かないとも限らない。そういうことを考えたら、自分がよく知りもしないことに対して軽々しくコメントなど出来ない筈である。
 そこには、自分の考えの正しさを信じて疑わない、みのの傲慢さと無責任さがある。



 「視聴率男」と言われ、あらゆる番組に出演しているみのに対して、直言できる人間はマスコミ界にはいないのだろうか。
 政治に関するコメントも「朝ズバッ!」等で目立ってきているが、その殆どはピンぼけ、的外れ、暴言の類だ。政治のことをよく知りもしないで、印象と感情だけで乱暴に語っている。与党よりの発言が目立ち、民主党等野党には厳しい。もしかすると、いずれ自民党の比例区から国政に「ズバッ!」と転身しようと狙ってるのかも知れない。
 最近、みのの態度や言動にはふてぶてしさや奢りが目立つ。
 視聴者は敏感にそれを見抜くだろう。
 彼の全盛期は、そう長くないかも知れない。


hajime |MAILHomePage

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