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■ ダブリンの石畳【その1】
ダブリンの話を。 課題を終え、また、私自身が行う講義やレポートの採点を手早く片づけ、ダブリンに出発。イサカ空港から、まずはフィラデルフィア空港へ。フィラデルフィアは、多くの近代的改装を経た空港と異なり、明るく開放的な雰囲気だけではなく、シックなイメージをもった空港でもあります。明かりを落とした待合いロビーなんかあったりして、特徴的なところが好きですね。ただ、外国から英語が全く理解できない人には、改築を重ねているため、多少複雑で、特に小型便の発着エリアへはバスで移動をしなければらないため複雑か?トランジットのために4時間ここで時間をつぶすことに。学期末の忙しさで全てを忘れていたが、もう世の中はクリスマスセールのまっただ中。ショッピングモールのエリアを歩いていると、70%引きなど、結構な値引き価格で客を誘っている。年末なのね、と思う。 空港のショッピングエリアを散策した後は、ピザをたべつつ、ノートを広げメールをチェック。なんか、オフィスのPCからデータが消えたらしく、私のバックアップデータを送るために四苦八苦する。この規模の空港にしては非常にワイヤレスがキャッチできなかったために、開いたノートと、荷物を抱えインフォメーションに聞いてみたりした。
そして、ダブリン行きの飛行機に搭乗して約七時間弱のフライト。大西洋を渡るのは今年の一月にインドにいって以来か?NY発着便と違い、空いている。つかれているため爆睡して過ごすが、太平洋を渡るのと違いあっという間だった。アイルランド上空に入ると、一面草原が広がり、ところどこに森が見える、まさにUKといった感じだった。着陸後、まだ古い空港なことに気付く。エアリンガスなど、アイルランド特有の飛行機やヨーロッパのローカル飛行機会社の飛行機がうごめいていて非常に楽しい。
非常に古くさい空港のイミグレーションでは、日本語を話す係官に遭遇。UKの入国は大変と聞いていたがなんなく通過。バゲージクレームを過ぎ、友達を待つ。案の定大遅刻をしてくれる。ベンチで過ぎゆく人の大半は西洋人だが、ちらとみた東洋系の人が私の友達の兄貴だった。ワシントンからNY経由で到着したらしい。 友人と合流後、荷物を彼の家に置き、街に出る。(いつものごとく24時間営業な私は時差ぼけは一切ない)古い町並みの中、近代的な路面電車などが走っていてその風景にまず最初に感動を覚える。
土曜日ということもあって目抜き通りには人が一杯。イサカよりははるかに暖かいがやはり寒い。ずっと風が吹いて、曇天が空を覆っている。まさにアイルランドだなと思う。レンガや石でできた街並みは、一見すると、うっそうとした感じが覚えないでもないが、道ばたで広がっている花の露天や過ぎゆく人の幸せそうな笑顔が、全体の雰囲気に親しみを持たせてくれている。
お昼は、アイルランドビーフのローストビーフを食べることに。非常においしい。つけあわせのポテトやにんじんもなかなか良い。グレービーソースがないと多少、野趣が強い感じがしないでもないが、赤身の味がとても際だっていて、またジューシーだった。
その後、街を散歩しながら夕方に。ジェイムソンの工場に行くことに。2006年の前半、一時期アイリッシュバーでバーテンダーをしていた私にとってジェイムソンはギネスビールと並んで思い出深い。何本あけたことだろう・・・。あのときのお客さんはどれも素敵な人だったな、などなど思い返すことは一杯だ。古い工場跡を近代的に見学コースにしたもので、ウィスキーの製造過程を細かに説明してくれる。勝手にみてまわるのではなく、ツアーが20分おきくらいに開催されていてその人について回る。質問もできるので楽しい。なにより、クイーンズイングリッシュが非常に新鮮で良い。なるほどね、こんなふうにできていたのね、と納得する。
その後、ツアーの最後の部屋はバーになっている。入場券についている一杯お試し券で、ジェイムソンをもらう。そのほか聞き酒にも挑戦できる。
一杯だけだが、20歳の私の友人に勧められるままにのんだおかげで、非常に酔っぱらってしまう。顔を真っ赤にして欧州特有のオレンジ色に照らされたぬれた石畳の上を歩くと非常に気分がよかった。つづく。
追伸:昨日は誕生日でした。メールやはがきありがとうございます。でも、こうしてお便りはいただくことはうれしいのですが、誕生日自体は私はちっとも楽しくないので、何事もなく一人で過ごしました。正月も、日本にいようといまいと、むしろマックに行きたくなるようなへそ曲がりですから、お許しください。
2007年12月17日(月)
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