NY州在住 <旧『東京在住』・旧旧『NY在住』>
kiyo



 天の邪鬼

 自分がへそ曲がりなのかどうかは分かりませんが、みんなと違うことをしていると良いことがたくさんありませんでしたか。みんなが選ばない方を選ぶと、するとそれが結果的に正解だったりすることも多々あるわけです。
 
 ま、何が言いたいかと言えば、人と人とのコミュニケーションが大切だ、子供はのびのび青い空の下で過ごした方が良い、友達がたくさんいることは良いことだ、天井の高い大きなリビングがあり、十分な収納スペースがある家は素敵な家だ、オーガニック材料を使った自然食品の総菜屋、こうした常套句に聞き飽きませんか?車でも同じ。乗り心地がよくて、たくさん荷物が積めて、アクセルワークが簡単で、ギアチェンジの振動が軽く、エンジン音が静かで、燃費が良い、乗り降りのしやすい車の中に、長い間、人生の「友」として、親しまれている車をみたことがない。

 もちろん、それらの考え方は正しいかもしれない。でも、最近多くの人の中に、それが本当に正しいことかどうか考えているかどうか見えるように見えない傾向が観察されます。不思議だ。

図書館にこもって延々と何日もの間じっくり友達も作らず本を読み続けている子供がいたらその子に才能を感じません?人見知りの激しい子供の方が実はキャラクタがおもしろくない?家だって、手の届く範囲に必要な物がとれる部屋の方が便利じゃない?使われていない所を見つけては、そこに収納場所を作る建築家について疑問に思いませんか。そんなに、全てを収納しなければいけない程、おまえは、見苦しいものに囲まれて住んでいるのか?と。明るい所よりも、薄暗い方が、落ち着くのは確かなことです。(女の子の可愛さは底上げされるもの)もっといえば、客がきている時間よりも自分が住んでいる時間の方が遙かに長いのだから、どちらを主にデザインがなされるべきかは自明じゃないだろうか?車も考えてみよう。長く愛されている車の多くはどちらかといえば、乗り心地と使い勝手が悪く、環境に優しくない車の方が多いんじゃない?空冷エンジン時代のポルシェ911なんて誰が乗り換えようとする人がいるだろうか?フェラーリDino246GTなんて、冷房から温風が流れてくるんだから!

 ま、何が言いたいかと言えば、本当に何が自分に必要なのか、考えてみようということ。まず、基本的に反発してみよう。そうすることが自分や、自分に必要なものを見つける一番の近道なのかもしれない。

【写真は、私の自室の一部】

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2006年04月27日(木)



 世界最低の国

 私の友達でやけにランキングに詳しい人がいます。彼は、企業や大学の分野別ランキングに精通し、それなりに聞いてると面白い。(調査方法やサンプルについて疑問を持つことは多々ありますが。いや、雑誌のランキングなんてその程度なんでしょう)
 そうした調査方法に疑問を持つので、一次的な生の数字には目を通しますが、序列(いわゆるランキング)を何かの参考にしたことは一度もありません。日本に帰ってからの楽しみの一つは土曜深夜の『ランク王国』でアイドルDVDと写真集top10を眺めながら、「うー、この子はちょっと足が太い!」とか「お〜、いい目をしてるじゃないか!」と評価をすることだったりするわけですが、らキングと私との縁なんてそんなもので、自分の大学などのランキングを気の止めたことは一度もありませんでした。(そもそも、往々にして私の大学はランキング調査の対象外にある場合が多い)
 そして、昨年末、いつものようにGoogleNewsをぼーっと眺めていると、リンク先から朝鮮日報という韓国の新聞の日本語版のサイトに飛んだのです。そこには、読者がどれくらいの頻度でそのトピックを選んだのか、というランキング順にニュースが並んでいるのですよ。よくよく調べてみると、東亜日報だとか、韓国の他の新聞のサイトも実はランキング順に並んでいる。あー他人の評価で自分が満足できるという、不思議な国ならでわですなー、と思っていたところ、どうやらLivedoor Newsでもこの方式を取り入れていました。

 さ、この三つの事柄が複雑に絡み合って今回のコーナーができあがりました。韓国の新聞のサイトを見てみると、なんとクリックランキングtop10の記事のうち、実に6つが、日本について書かれたものでした。他方、Livedoor Newsのランキング50の内、韓国について書かれた記事は「ES細胞嘘つき事件」の1件のみ。韓国の片思いいつまでつづくのでしょうか?もっといえば、まず、自分の国のことに注意を払った方が良いんじゃないか?と他人事ながら心配になります。(嘘つくのをみんなでやめるとか)そしてまた、日本が年間SEX回数世界最低だったということは、ずっと前にmixiで紹介したとおりです。

 そこで思ったんです。日本の世界の中でのランキングを探してみようと。んで、どうせ世界一なのは色々あるだろうし、知ってもどうせ、技術が・・・とか、GDPが・・・とか、そういうのばかりだし、みんなそれを知ったとしても、隣の国と違って誇りに思う人はいないだろう、と思ったんです。(所詮他人事、みたいな受け取り方をする、と予想される)そこで!SEX回数の調査を参考に、今度は日本の世界最低を集めてみました。なかなかワースト1位なんてなれるもんじゃありません。ベスト1より難しいと思うんですよ。だって、なろうと思ってなるものじゃないから。
 というわけでお楽しみ下さい!シリーズ化はしません。(すごい大変だったんだ!作るの!('A`))

■SEX回数世界最低
日本H回数世界最低“絶倫国家”ギリシャの3分の1。世界水準記録の半分以下−。といっても、スポーツではなく、日本人のセックス回数が世界最低であることが、英国のコンドームメーカーの調査で明らかになった。中には日本人の3倍以上セックスし、不倫経験者が半数を超える情熱的な国も。専門家は「セックスに消極的すぎる」と指摘している。

kiyo>でも、計算すると週一以上なんですよね。普通じゃないですか?レスでもなんでもないとおもう。

■クリスマス予算世界最低
Xmas:日本のサンタはケチ? 贈り物予算は世界最低
 日本のサンタはちょっとケチ?−−欧米、アジアを中心に保険・金融事業を展開するアクサ(本社・仏パリ)は、世界11カ国・地域でクリスマスプレゼントに関する意識調査を実施した。世界的な経済の回復を反映して、プレゼントの平均予算は各国とも昨年より増加傾向だが、日本は2年連続最低額だった。
 就労者のプレゼントの平均予算は、米国がトップで約15万2300円(調査時点のレートで換算)。2位は英国の約12万円。日本は昨年より7464円増えたものの、1万8156円にとどまった。
 「贈る相手」の回答は、欧米各国が就労者か退職者かにかかわらず、配偶者やパートナー、子ども、その他の家族、両親、友人、孫、仕事関係者と幅広いのに対し、日本は就労者が子ども、退職者が孫にほぼ決まっていた。その結果、日本は配偶者やパートナーに買う人の割合が他国より少なく、就労者で57%、退職者で29%と、ともに最下位だった。

kiyo>お歳暮の風習があるからクリスマスプレゼントは身内と親しい人になるんでしょう。そこまで踏み込んで記事を書いて欲しいですね。因みに、お歳暮とお中元、あれ、いつまで続けるつもりなんでしょう・・・。

■IT投資世界最低

日本企業の新規IT投資は世界最低。
 米調査会社フォレスター・リサーチは9月9日、日本企業のIT関連意思決定者を対象に投資動向に関する調査を実施し、結果を発表した。調査では、日本のIT投資は全体的には増加傾向にあるものの、維持・運用費が足かせとなり、新規投資は世界最低水準であるとしている。
 また、ITガバナンスの遅れも露呈(ろてい)した。調査では、経営者がビジネスの視点でIT管理をしている企業は40%にとどまっている。これは、北米企業の69%や欧州企業63%より少ない。また、IT管理部門が一元化されているのは全体の46%で、同じく北米企業の66%や欧州企業の64%より低く、日本企業が部門ごとに管理を行っている実態が明らかになった。

kiyo>SEの労働環境も世界最低だと思う

■会社への忠誠心、日本が世界最低
 日本人の会社への帰属意識や仕事への熱意は世界最低水準――。そんな結果が、米世論調査会社のギャラップの調べで明らかになった。帰属意識や熱意が「非常にある」と判定された人の割合はわずか9%で、調査した14カ国のうち最低。4人に1人が「まったくない」とされ、職場に反感や不満を感じているという。

kiyo>幸せになるには自分がなんとかしないと、っていう国民性でしょう。良くも悪くも、集団行動が出来ない人たちなんでしょうね。

■子供の勉強好き度世界最低
今回の調査で日本の子どもは、学習の動機付けを持っていないことや、理科と数学(算数)が楽しいと答えた子どもの数が世界最低レベルであることもわかった。
日本の子どもの学校外(塾を含む)の勉強時間が世界で最低レベル
日本は、成績は良いのだが、好きだと答える子供は世界最低。
「家庭の教育力(家庭での学習時間)」や「TVの視聴時間」が世界最低水準であり、「子どものお手伝い」世界平均の半分以下

kiyo>豊かさの証明ですよ。そもそも学力とか体力なんて生きるために必要であればみんな習得するんだから。

■教育予算世界最低
 日本の教育予算は、世界最低レベル。 しかし国際学力調査では世界のトップ水準を維持。
「日本は少ない予算で成果を上げているが、今後も維持できるだろうか」と指摘。これはOECD(=経済協力開発機構)による調査結果だ。その調査によると、日本の教育予算はGDP(=国内総生産)の約3.5%で、加盟30か国中29位だった。

kiyo>金と時間をかければ学力が上がるっていう幻想ですよ。他のアジアの国の方がよっぽど教育に熱心ですよね。にもかかわらず、ノーベル賞などの成果が上がらない。何度も言いますが、やっぱり人は好奇心に素直に行動すれば結果が出るんだと思います。そういった環境作りが大切。

■臨床現場における緩和ケア世界最低
 世界の緩和ケアの現状に関しての話では、モルヒネ使用量でも日本は先進国中で最下位とのことであった。

kiyo>死にそうになったら、病院にいっちゃいけないってことです。

■所得格差世界最低
 日本の国民1人当たりGNPは,サミット(先進国首脳会議)8カ国中で最高であり,米国の約1.5倍である。しかも国民間の所得格差は世界最低である。

kiyo>1億層中流階級って本当なのでしょうか?それにしちゃ、いつまでたっても私ヒルズに住む予感がしませんが・・・。

■投票率世界最低
  統一地方選後半戦、投票率は過去最低。この数字は世界最低でもある。

kiyo>これもそう。他人任せに幸せになろうっていう意識がないことは良いことですよ。デモの激しい国ほど市民の程度が低いし、怠け者なのは本当。

■世界最低の乳幼児死亡率
 乳幼児死亡率世界最低が平均重病世界一の大きな要因になっていることは間違いない。

kiyo>老人の延命やめて下さい。

■消費税率世界最低
日本では、世界最低水準の消費税率。

kiyo>そうなんですよねー。日本の税率って実はすごい低いんですよ。

■公定金利世界最低
金利は世界最低。

kiyo>世界で一番資金を調達しやすい国ということです。

■関税率世界最低
NAFTAにおける日本製造業の戦略には多少とも 影響を与えたが,すでに日本の関税率は世界最低レベル。

kiyo>フィリピンではBMWが日本よりも高価だったのには驚きました。

■国会議員における女性比率世界最低
日本の国会議員における女性の比率は世界最低である。

kiyo>そもそもなりたい奴の分母が低いのだからしょうがない。

■愛国心世界最低
電通総研が行っている、世界の若者の意識調査(1995年版)で、「進んで国のために戦うか」という調査で、イエスと答えた日本人の割合は17%と世界最低で、お隣の中国(90%)、韓国(80%)を別としてもアメリカ、ロシア、オーストラリアなどの70%弱に較べて、その差は歴然としている。

kiyo>プライドとか愛国心ってなければない方が良いんですよね。

■殺人率世界最低
20代以下の殺人率はここ40年間で10分の1に減り、中年の殺人率より若者の殺人率が低いという世界唯一の国になった。

kiyo>自殺率は世界最高水準。

■健康意識世界最低
 日本では、「ダイエット」が健康維持のために、とても重要だと考える人が、23カ国中最も低く 9%。世界平均の57%と比べてもかなり少ない。これは、日本では極端に肥満な人が少ないといったことに加え、「ダイエット」は「健康」のためというよりは、「美容」や「おしゃれ」のために重要なことと捉えられていると解釈できる。

kiyo>日本人みんなスリムだものね。

■株主軽視度世界最低
世界最低の利益率、そして世界最低の配当。

kiyo>株主の存在意義やっと去年あたりから騒がれ始めましたよね。

■食糧自給率世界最低
食糧自給率は先進国で最低の40パーセント台。世界を相.手に日本の農業は立ち向かってけるのだろうか。

kiyo>日本は地方に行けば行くほど空(政府)からお金がふってくる不思議な国なのです。農家も米作るより空からのお金を集めた方が割が良いことに気づいた結果でしょう。

■精子の数世界最低
日本人の精子の数が減っています、 食生活の変化や不規則な生活で生命力までも世界最低レベルです、 日本の男は世界で一番貧弱です、日本人はあと数百年で絶滅するかもしれません。

kiyo>絶滅するところが見てみたい。

■政府開発援助(ODA)世界最低
日本のODAは一人当たりの金額ではGDPの0.2%ほどであって、先進国の間ではアメリカと並んで世界最低である。

kiyo>ところが、総額では世界一なんです。

■停電率世界最低
諸外国では10%以上の変動は普通です。停電は年当たり平均で我国は5分、フランス200分、韓国20時間というデータがあります。

kiyo>停電みたことない。

■電圧世界最低
この電圧は世界最低で日本以外では韓国を除いてほとんどありません。欧州・南米は220Vが主流です。外国に行くと多少の変動もなんのその、掃除機や洗濯機、電気楽器のパワーが断然大きいと聞きますが、文字どおり電力(パワー)の違いでしょう。

kiyo>あ、そう。

■外国人労働者率世界最低
外国人労働力の比率、日本は主要国最低の0.3%・OECD

kiyo>まず、在日の問題を何とかしないと。手厚すぎる保護を他の外人に振り向ければ、なんとかなるんじゃないですかね?そのあとで、中国・韓国から奴隷を連れてくると。

■喫煙率世界最低
成人の喫煙率、10年連続で過去最低更新 成人でたばこを吸う人の割合(喫煙率)は29・2% と、昨年より0・2ポイント減り、10年連続で過去最低を更新した。世界平均でみても最低である。

kiyo>信じがたい。



2006年04月25日(火)



 予約の取れない店?

 大学の頃、話題の店を渡り歩くというサークルがありました。友達が、毎週毎週、雑誌をチェックしながら、この店、あの店と楽しそうにみんなで訪れていたのが印象的でした。

 ま、みんなでどこに行こうか!って検討するのは楽しいですものね。(本当のことをいうと「大勢の人が言っているのならば私は行かなくては良いのでは?」なんてことを心の中でつぶやいたりもしなくはないのだけど。)

 あまり開拓精神にあふれていない私は、なんか友達につれていってもらったり、ということで新しい店との縁ができるように思えます。(ここでも、○○君がはし繁く通っているのだから、私はここに行かなくでも良いのかな?なんて思ってしまうが、これも忘れておこう)

 ちょっと用事が出来て行ってきましたよ。『LA BETTOLA da Ochiai ラ・ベットラ・ダ・オチアイ』日本一予約が取れないと有名なお店ですよ。

 結論からいえば、「ま、まずい訳じゃないけ、感動するほどおいしいわけでもない」あたりです。昼ご飯に行ったので、夜は夜で別なんでしょうか。このお店の優れた点は、有名になったにもかかわらず、シェフの落合さんがいることらしいけど。

 彼が世界で初めて考案したといわれる、生魚のカルパッチョ。今までなんで、わざわざ魚を使わなければいけないのか?(本来カルパッチョは牛肉が使われる)と思っていましたが、この疑問はこれを食べても払拭されませでした。自家製ソーセージのトマトソーススパゲッティは、適度な塩味とトマトな新鮮さんを残してあるあたりが、このお店の技術の高さを示すものだと思います。パスタ自体ももしかするとこだわりがあるのか、味の深いものでした。


 この他に紅茶とデザートが付いて2000円。一般的なランチセットと比べると、少しだけ高いのかもしれないけど、SELANなど調子に乗ったお店に比べれば非常にリーズナブルな値段なのかもしれませんね。(そういえば、私の連れが頼んだ、からすみと小柱のパスタは、SELANのよりも美味しかったぞ)

 でも、やっぱりこのお店より美味しいイタリアンを少なくとも10軒は挙げることが出来ることを思うと、評判よりもやっぱり地道に自分の好みのお店を探した方が良いのかもしれません。

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2006年04月24日(月)



 おや〜?

 私の性格はひねくれているんでしょうか?

 みんなが何かに注目していると、みんなの視線の方に私の視線を向けるのではなく、その注目している顔がおもしろい、と思っていますのです。

 実際おもしろいんですよね。
 ある日、皇居の周りを運転していて信号待ちをしておりました。すると左側の横断歩道で群衆が、道路の向かい側を注目しているじゃありませんか。
 ほら、こんな感じ。


 その顔たるやおもしろい。一部は外国人なんでしょうね。
 まるで漫画のように典型的な「おや〜」とか「あれどうしたの?」っていう顔、顔、顔。

 ま、何が起きていたかというと下の写真にあるようなことが起きていたわけですが・・・。死亡事故じゃないみたいでなによりでした。見物人ってやっぱりいるんですね。私は、いつも何事もないように先を急ぐものですが・・・。




2006年04月23日(日)



 デパ地下で安らぎを

 なんか、読み手のマーケットの正確がそれぞれみなさん大きく違うものですから、どのネタを書けば全員に楽しんでもらえるのやら・・・。どうしたらいいのでしょう。

 さ、今日はデパートの地下です。日本でもっとも古いデパートの一つ、日本橋・三越。日本橋の近くに住んでいたこともあり、小さい頃は買い物は、ここか、高島屋でするものだとばかり思っていました。吉祥寺に住んでいるお友達のお母さんも、「買い物に行ってくるからお留守番よろしくね」っていう言葉は、私はちょいと日本橋まで行ってくる、っていうことだと同義だと思っていましたよ。

 久しぶりに行ってみる。地下に食品街を作るのは、日本のデパートで始めたらしいんですよ。なんか行ってみると喧噪とともにある市場な感じじゃなくて、緩急つけてある感じ?活気をもって売ってほしい商品(ま、魚だね)は活気があり、ゆったりと選びたいものは、ゆるゆると。(紅茶?)

 そして、アクセントに、バームクーヘンを切っているお姉さんが、まぁ!すごい美人だったり。(ちなみに、バームクーヘンは、オリジナルで私は大好きです)

 とても良い感じです。一周するだけで色々な雰囲気を楽しめる。高いのが玉に傷ですが、そこら辺にある喫茶店より遙かに落ち着ける、そしておいしくて、本格的な紅茶が楽しめるカフェがあったり。

 時間つぶしなら余裕で3時間できるでしょうか?一時間巡回、一時間カフェ、そして、あと一時間お姉さん観察?(変態か?)


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2006年04月21日(金)



 才能の搾取

 いろいろ好きなことはありますが、それを本当に「趣味」としている人にしてみれば、かなり気合いの入っていない部類にはいるので、艦船の写真を撮ることも、映画も、小説も、なにもかも、「すきなこと」としています。なんせ、ヘリコプターをチャーターして、舞鶴の護衛艦隊群を撮影しに行くほどでもないし、映画にしたって『ぽすれん』でPCのDVDで週数本みる程度だし、本代だって月数万円程度なものですから。

 さて、私は結構サブカルが好きです。サブカルチャー。なんか、マニアックなところが好きです。メイド萌えなんてもはやメジャーでしょう。もう「ツンデレ」だって用語として普及してきたんじゃないか?先日笑ったのは「工場萌え」と「執事喫茶」。「工場萌え」とは、闇夜に浮かぶ、無機質なダクトやパイプ・タンクの群れ、群れ、群れ。そうした工場をみて楽しむことです。なんか、文明の象徴みたいなものに癒しを感じるそうです。おもしろいですね。「執事喫茶」とは、ダンディな50代、60代のスーツを着込んだ執事が、「おかえりなさいませ、お嬢様」と迎えてくれる喫茶らしいです。メイド喫茶から進化したとか。

 多くの場合、こうしたサブカルの素敵で優れたアイディアは、金も時間もない過酷な状況で生まれるんですよ。深海誠の第一作品がでるまでの苦労なんて、どれほどのものだったでしょう。こうしたアイディアの結晶に触れることができる幸せが日本にはありますよね。他の国だとすぐに、大きな投資が流れ込んで巨大企業に独占させてしまう。どうして日本だけかといえば、きっと才能が金がなくても動く人が多くいるからでしょう。「あなたは今何がしたいですか?」という高校生へのアンケートで、アメリカ・中国・韓国の学生の解答でもっとも多いのは「一流大学へいってお金持ちに」もしくは「偉大な業績を残し、国家や家族に貢献したい」といった解答です。ところが、この国の最多の解答は「友達と仲良くしたい」「人気者になりたい」などだったそうです。さすが、東大卒の二等兵がいる国ですな。まさに豊かさの証明だと思いますが、簡単に言えば、みんな、金とか名誉よりも自分で自分の好きなことを追求しているのが楽しい、という「オタク」だらけということなんですよ。

 こうしたサブカルチャーはあくまでサブですから、巨大マーケットに訴えることは不可能です。(他方で、信仰心ともいえる根強い少数のファンを集めるわけだが)ところが!多少小賢しい人が登場するおかげで、こうしたサブカル世界の結晶を無節操に刈り取って、切り貼りして、メインカルチャー向けの作品とするやつが出てくる訳なんですよ。

 何が言いたいかといえば、踊る大捜査線。今日、「ぽすれん」のバカが間違って送ってきた『交渉人 真下正義』をみていると(注文間違って送ってきた)、シーン毎にデジャビュがおそってくるんです。目の動きを大きくアップしたカメラワーク、緊張感を無視したようなBGM、無人暴走機械、大都会のエアポケットの存在・・・。もう嫌になる。ここに出てくるあらゆるテクニックがどこかのシーンなんですよ。ま、それはそれで才能なのかもしれないけど、完成度としては、どのサブカル分野の作品に劣る。

 こうした才能の剽窃をした作品のスタッフが電通との覚醒剤パーティで酒池肉林をエンジョイする一方で、今日もサブカル作家たちは、前に売れた作品の稼ぎをまた、全てつぎ込んで、三食カップラーメンで、三畳間のアパートで、次の珠玉の作品作りに取りかかっているわけだ。

 この国の繁栄っていつもそんなもの。今更、下流だとか格差とかいわれたって、どうも思わないんでしょう。


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2006年04月19日(水)



 金食い虫

 私の自宅にある本が21箱を超えたので、さすがに少し処分することにした。これが全部本かというと、実はそういうことはなくて、この中には漫画・資料のファイルなどが含まれている。ただ単に捨てる作業も、ブックオフに持って行く作業も仕事量としては全く同じなので(段ボールに詰めて車に運び込む、そしておろすという点で全く同じだ)売却することに。合計250冊、段ボール箱5箱分を処分した。

 処分するか否かの判断基準として、資料類は「今後の私の興味・専門・職域に関係するか否か」、漫画類は「漫画喫茶やamazonで再び目にすることが出来るか否か」である。前者は別として、どうして後者について気づかなかったのか、と自責の念にかられる。例えば、『ディスコミュニケーション』や『ZERO』、『神社のススメ』などといったマニアックな類は保存し、『バガボンド』『One Pieace』などはもうどこでも読めるので処分することになる。(『20世紀少年』・『Master Keaton』は例外だ。あ、『Master Keaton』は絶版なんだよね、原作者と浦沢直樹との間で問題が起きたとかで)

 なくなってみると非常に部屋がすっきりして使いやすい。お客さんを招待したくなるくらい住み心地がよくなる。(ま、実際客は滞在していた)そこでふと思うことが。上記のようなマニアックなものは別として多くの小説類は、再び買うコストのほうが、自室においておくコストよりも安くなるんじゃないか、と。実際に考えてみた。軽くトリビアである。

 私の自宅は比較的広い方にはいるのじゃないかと予測される。ストレージスペースも含めて物を置いておける場所(浴室・キッチン・トイレ・廊下・玄関などを除いた部分)で約21畳くらいあるのじゃないか。(そういえば、この「畳」という日本独自の単位。先週、これを理解する韓国人がいたからびっくりだった。4年間日本に滞在というが、完璧な日本語を操る美少女だった)1畳は約1,62平方メートル。つまり、私は物を置ける領域を21×1,62=24,02平方メートルを持っている。(24平方メートルとしようか)

 さて、これ以外のスペースを加えて、私は家賃を約14万円毎月支払っている。わかりやすく、上記の24m^2を110000円払っていることにしよう。(いや、湿度・温度の環境の維持のために光熱費があるじゃないか、という反論は当然予想されますが、ま、考えなくてもいいでしょう。この場合主題は「本」だから、それほど保存に気を遣わないでも構わないから)1平方メートル占有のためのコストは、110000/24=4583,33円。

 多くの場合本は本棚や箱の中にしまわれているから、段ボール単位で計算することにしよう。物置部屋を見渡してみても、どう考えても、段ボールは4つ以上積み重ねれそうにない。というわけで、段ボール四箱(本にして約160冊分)を保存するコストを考えてみよう。(文庫・ハードカバー・大型本を混ぜて入れるとだいたい一箱に40冊くらいはいるのだ)だいたい、一つの段ボール箱は1平方メートルを占有する訳なので、上の計算を参考にすれば、160冊を保存するのに私は、一ヶ月4600円を払っている。つまり、本一冊46000/160=28,75円払っているんですね。

 一年で345円(28,75×12)も私は一冊の保存のために払っていることになる!薄い文庫本一冊買えてしまうではないか。確かに必要だとは行っても、一度閉じられた本が、次に開かれることになるのは、平均すれば大体2年に一度くらいの割合ではないかと経験されている。つまり、次読むときのために私は、一冊につき700円くらい払っているのか?

 かなり大雑把な計算なので、おそらく上で計算されたコストは実際にはより小さいかと思われるが、一体全体これはどうしたことか。読んだ上で捨てて、次に読みたくなったときにbook offなり、amazonなどで新規に購入した方が遙かに安い。もちろん、稀少本・資料など多くあるので、一概にはそんなことは言えないのだが、それを含めてもじつはコストパフォーマンスに見合わないことをしていることになる。これはあれだね。惚れた女の子に数々のプレゼントを貢ぐのと一緒で、そのコスト(知恵・情熱とお金)をかければ、もしかすると、実は「客観的には」もっと美人で性格の良い子がgetできるかもしれないのに、惚れたのが運の尽き、ということだろうか。

 いずれにしても、少なくとも、漫画について私が選択した手段というのは正しかったことになる。次は文庫本を整理しよう。

追伸:「うちは持ち家だからそういうコストは考えなくても良いんじゃないか」と思う方もいるかもしれない。しかしそれは間違い。所有不動産に居住しているというのは、「そこに住まずにその資産を利用したら得られるであろう利益を捨てて住んでいる」ということになるので、例え自分の所有するマンションなり、家に住んでいるとしてもあなたはコストを払っていることになる。もっといえば、その不動産を取得するために必要だった資本調達コスト(金利や物価変動など)も含まれることになるし、賃貸住居よりも多くの管理コスト(耐久財の消費・掃除・税負担など)もかかることになるので、実際には賃貸よりもコストは割高になるケースが多い。


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2006年04月17日(月)



 中国茶の昼下がり

 七年くらい前から近くを通るたびに通っている中国茶のカフェがあります。(もちろんNYにいたときにはいけなかったわけですが)表参道ヒルズが建つ前は蔦の絡まった良い感じの古びた同潤会アパートと並木道を眺めながら中国茶の香りと味を楽しんでおりました。

 そして久しぶりに訪れたんですよ。やっぱり窓からのぞくあの表参道ヒルズには、眺めてもそれほど長い時間楽しむ気分にはなりませんね。室内も変わりなく、こんなマイナーな店なのによく今まであったね、という気持ちになりました。

 だからといって、私は気合いの入っていない中国茶ファンなので、(コーヒーを飲まない私はお茶全般好きです)なにかソムリエのように奥深い造形を中国茶にあるわけでもなく、いつも飲むのは特級木柵鉄観音。やっぱり第一杯目にいれた時の香りが素晴らしい。なんか食欲をそそられる気分で、その香りを放つお茶を飲んでみたくなる。

 どのお茶をオーダーしてもお茶菓子がついてくる。中国風の匂いのするあんこのお菓子か?と思われるかもしれませんが、結構普通の和菓子っぽい。客席の備えられた電気ポットからお湯をいれれば茶葉の味がつきるまで何杯でも楽しめます。

 休日は混雑しがちな、原宿・表参道でもそれなりに席があるのでおすすめです。たまには中国茶のひとときを。デートでも、一人立ち寄りでも楽しめますよ。


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2006年04月16日(日)



 桜の夜

 久しぶりの更新です。

 もう随分桜は散ってしまいましたね。特に昨日の夜で。でも、ジョギングをしていると、道路中に桜の花びらがあったり、電車の乗っていると一陣の風と一緒に花びらの群れが駆け抜けていったり・・・、まだまだ桜は私たちを楽しませてくれます。もっといえば、あの薄い桜の葉は日の光を通すと綺麗だし、楽しむことは出来るかも。
 

 お花見らしい花見はしませんでした。夜に、近所の神社と川沿いの桜を楽しんだ程度です。でも、偶然にも、いやかなり必然でしょう、杉並の桜の名所として有名なわけだから、神社も期待に応えて11時過ぎまで奥の門を開けるようにしていたみたい。そして参道の真ん中で大きな松明を置いていました。なかなか幽玄な感じでよかったです。

 甘酒とか、小さな屋台が一軒だけ建っていて。祭りっていうと、大騒ぎな感じがしますが、こうしてささやかに近所に迷惑にならないようにするお祭りも良いものですね。

 来年も私はこの桜の木の下にいるのかなー?

2006年04月15日(土)



 究極の寿司

 寿司ネタ三回目。これで最後です。でも、これを紹介せずにはいられない。

 私の生まれ故郷、柳橋にあるお寿司屋さん。ここはどこよりもおいしい。ここよりおいしい寿司に出会ったことがない。だからといってとても高価なわけでもない。

 サービスも、最高。彼が気にするのは、客のお茶・がり、がなくなっているか否か。今日の天気の話すら、向こうからしてくることはない。もちろん、私が話しかければ、にこやかに対応してくれる。しかしながら、相手の方から、余計な話をしてこないし、いつも一緒に行っている人の話をすることは全くない。ただ黙々と寿司を握り続ける。

 その仕事たるや、これまで紹介しているお店のように、見た目が繊細そうではない。しかしながら、口に広がる味ははるかに奥深く、生ものなのに、なぜか香り豊か。ネタ一つ一つに実は味わうべき香りすら計算にいれていることが分かる。ヒラメ・真鯛・シマアジ・トロ・煮蛤・鰺(あじ)・締め鯖・・・並ぶ品々はどれもとてもオーソドックス。しかし、定番であるがゆえに、彼の仕事の細やかさ、卓越度がみてわかる。なぜなら、下に乗せた瞬間に鳥肌が立つから。うなる余裕すら与えない。

 ちなみに写真にあるように、車も通れないほどの小さな路地に二つの寿司屋が向かい合って存在する。おもしろいことに古い方のお店が父親の、新しい方が息子の店なのです。父親の方が典型的な寿司ネタが多いでしょうか。息子の方も超有名店で修行を重ねてきただけあって、手抜きの一切ない仕事を加えた寿司を展開する。気分によって、「うん、今日は父親の店に行くか」なんてことに。

 今日は、連れを待っている間、旬の鰹(かつお)を刺身にしてもらう。一センチくらいの切り身の間に、ニンニクを薄く切ったものが挟んでおり、ショウガとネギとで、しょうゆにつけてたべる。柔らかく、とろける食感を味わう。初鰹は秋の鰹に比べて、脂がのっていないというけれども、実はちょうど良い感じでした。

 そして握りの最初は中トロから。香り深い、決してその脂がボリューム感を感じさせることがないマグロ。一回食べればそれで十分。トロの魅力をたった一回で描ききってみせる!そんな迫力のある味。

 腕の良い職人は、時間もかけない。注文後数秒ででてくる。だからといって、雑なわけではないところが彼の「技」なのでしょう。にこやかに、しかし、真剣に創られる寿司の世界を堪能するには、締め鯖、煮物など仕事をより加えられているものを味わずには始まらない。

 煮蛤。煮すぎれば堅くなる。煮が浅ければ生臭い。完璧な「煮」が巨大な国産蛤を至高の味へと変化を遂げさせる。口にいれば分かる。筆舌に尽くしがたいとはまさにこのこと。何十年にも渡り、彼が守り続けた、ツケと一緒に味わうと、ただ単に甘いだけではない、複雑玄妙な蛤の姿を知ることになる。

 そして、終わりに近づいて今度はさっぱりとしたものを食べたくなる。そんなときには、ヒラメ。それも縁側。一匹からなんと三つしか創ることが出来ないそう。6時の開店と共にはいった幸運は、じつはこの「えんがわ」を味わうことにある。一見、味気なさそうな白身魚も、実は奥に、力強く、特徴のある味を秘めていることを思い知らされる。そして、その裏にはなんといっても、彼の包丁裁きに寄るところが実は大きい。

 ネタを全部食べ尽くしたいところだが、胃袋に限界があることを呪いながら、暖簾を後にする。次が楽しみで楽しみで。でも、これでもう、寿司が食べることがない、と思っても、思い残すことがないくらいの満足をその店は私に与えてくれた。

 とはいえ、きっと私は来月も通ってしまう。


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2006年04月01日(土)
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