■ 日々の歩み。 ■
徒然の考察・煩悩・その他いろいろ発信中。

2005年07月31日(日) 文月総括。

日々の生活に追われていたら、あっという間に7月も終わり。
こういう眼前の瑣末な日常の消費の連続で、人生って終わっちゃうんだろうなあ。

今月の報告。


・家族で伊豆長岡の温泉へ旅行。
 限りなく家族それぞれの自己満足に近いですが、親孝行&家族サービスが
 ここ最近のまめ家の一大ブームです。
 
 なにかが想い出になるのではなく、想い出をつくるためになにかをするのって
 物凄く虚無感と寂寥感が伴う行為だと思うけど、今の私たちに出来ることは
 そういう一見無意味にみえることだけなんだなあ。
 なにもせずに嘆くよりは、大した意味など生まれなくても兎に角行動に移した方が
 後悔も悩みも少ないと思うし。自分の無力さに打ちひしがれる瞬間。

 温泉宿は、物凄く素敵な場所でした。半端じゃない寂れっぷりで、お客さんほとんどいませんでしたが
 それがまた静謐と落ち着きに繋がっていて、なにもなくてものんびりしたい人にはいいのではないかと。

 全室離れで、趣きあるところですよ。ちょっとお値段張るけど。
 「古奈別荘」http://konabesso.com/


・今月もKさんにお誘いいただいて、日比谷で極彩色の夢を観て参りました。
 観劇中に地震に見舞われまして。こんなところで死んだら、これ以上の親不孝は
 ないんじゃないかと、そんな考えが頭を過ぎったり。
 懲りもせずに、来月再来月と本拠地まで遠征予定です。(学習機能なし)


・着物への憧れを手近なところで叶えようと、浴衣を購入。
 渋いといえば聞こえはいいけど、極薄い鳥の子色に、薄墨色で向日葵が咲く地味なもの。
 帯は結ぶのが面倒だから、ワンタッチ帯で(笑)その時点で着物好きとか言えない立場ですが。
 梔子色で粗い格子模様の帯。
 
 問題は、着付けが下手なことと、着ていく場所がないこと。家で着るか。


・ヴィスコンティの「山猫(イタリア語 完全復元版)」を観る。
http://www.crest-inter.co.jp/yamaneko/index2.html

 これほど豪華で空虚なデカダンは見たことがない。凄い。
 サリーナ侯爵の抱える虚無や絶望、新しい時代を象徴する人々の
 傍若無人で愚かでありながら、荒々しいまでの勢いに溢れた生命力の対比が
 落陽、斜陽と表現するにぴったりな、ひとつの偉大な時代を象徴する存在の
 終焉(というか、衰退?)を浮き彫りにしている。
 
 …まあ、難しいことは判らないが、ラストの大舞踏会は凄いよ。
 そして、アラン・ドロンのチョビ髭にちょっと笑いを誘われた。
 やっぱり男前なんだけど、後半、狡猾というか、ちょっと貧相な顔になるよね。
 あれが役作りだったら凄い。そしてオヤジが文句なしに格好いい。


・友人の恋愛話を拝聴。
 この歳になっても、あんなにドラマチック恋愛体質なのは純粋に凄いと思う。
 あのエネルギーはどこから湧いてくるのか。私じゃ息切れするな。
 色々無責任にああだこうだ言ったけど、最終的には他人がどうこう出来る問題じゃないから、
 彼女が幸せになってくれるといいなあと思います。

 女同士の相談事って、合理的な解決方法では決してないと思いますが
 自分の考えを言葉として発することで変わるなにかは確実にある。
 効率的ではないけれど、無意味なことじゃないよ。
 すべてのことに、客観的な観点から、最速最短最良の解決策を講じるばかりが正しいとは思わない。
 
 ま、女の人って、相談する時には自分の中でキチンと正しいと思う意見も、
 納得できない葛藤も既に用意してあるんで、外野からの冷静な意見での説得ほど、
 「なにを今更そんなわかりきったことを偉そうに」って一蹴されることの方が多いよね。
 欲しいのは共感。男の人には向かない役割だよねえ。
 
 
 とにもかくにも、人が生きていくのは難しいなあ。



2005年07月27日(水) 只今、交信中。





西新宿にて、まめ近影。…左の方じゃないですよ?

意外に思われることが多いんですが、子供とか犬とか、獣との意思疎通が結構得意です。

でもムツゴロウ氏並みに奇怪な音を発しながら動物と交信するので
傍で見ている人間からは、ちょっとアブナイ人にみえるそうです。
コブタちゃんとも、プヒプヒ言いながら挨拶してきましたが。

動物はいい。ヤツらは小狡くてシビアに力関係を量った上で接してきますが
変な建前がない分、いっそ清々しくて私のような単細胞はシンパシーを感じる。

ただ、猫だけは駄目だ。なに考えてるかお互いによく判らないせいで
妙に緊迫した空気が流れてしまいます。



2005年07月15日(金) 愛逢月。

ちょっとお久しぶりな日記更新。相変わらず慌しい毎日です。

さて唐突ですが、不定期ながらも手紙を親しい人へ送るのが
数少ない長続きしている私の趣味です。

先日も可愛い金魚柄のハガキをみつけたので、梅雨入りあたりから
不義理を重ねている友人達へ暑中見舞を書いてみたり。

そんな中、よくお手紙のやりとりをする友人から手紙が届きまして。
床しい香り袋を忍ばせた、涼しげな紫陽花柄の和風便箋に
「7月は愛逢月(めであいつき)というそうです。」と書いてありました。

ここのところ、どうにもこうにも殺伐としがちな日常に追われていましたが
ふと足を休めて一呼吸おくような、心に小さな潤いを齎す素敵な手紙だなあと思った。

情報量でいうならば、メールの方が、ヘタな絵葉書より一度に大量に伝えられるし、
書き損じてもすぐに訂正できるし、すぐに届くという点でも楽チンです。

でも、きっと送り先の人物を思い浮かべて選んだであろう絵葉書や、
旅先や美術展で入手したのポストカード、変わったデザインの切手
ペンの色や種類に、その人の趣味や人柄を垣間見た気分になったり、
手書きの文字の癖、さりげなく添えられた季節を感じさせる言葉に
書き手の個性を推し量るとき、ただ単に用件を伝える以上の味や温もりが
手紙を通して届けられているように感じます。


手紙を頻繁に書くようになると、絵葉書やレターセットを買う機会も増えるし
旅先からちょっとしたお土産感覚で、地域限定の消印や切手を使うことも出来て
乙女チックな気分に浸れることうけあい。是非お試しあれ。


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まめ。 [HOMEPAGE]