アナウンサー日記
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2001年10月08日(月) 戦争絶対反対。

 9月13日の日記にも書いて、トップページからもリンクさせたが、私はテロの報復攻撃には絶対反対であった。


 だが、結局「それ」は行われてしまった。


 暗澹たる気持ちだ。歴史は繰り返す。報復攻撃への報復のテロも必ず実行され、いつまでたっても殺し合いは終わらないだろう。


 アメリカの放送局では今、湾岸戦争時につづいてジョン・レノンの「イマジン」の放送を自粛する動きが広まっているそうだ。理由はもちろん、この歌が「人種・宗教を超えて平和を願う歌」だからだろう。テロの報復に備えてアメリカの団結が強まっているときに、水をさすな、ということか。


 NBCのレコード室で「イマジン」を検索してみると、レコード・CD合わせてなんと53枚もあった。ジョン本人の歌声はもちろん、日本や世界の有名ミュージシャンがこぞってカバーしており、あらためてこの曲のパワーを感じた。


 もちろん日本では「イマジン」を自粛するムードなどないので、夕方私が担当したラジオのニュース番組で、合わせて4曲の「イマジン」をオンエアした。戦争関連のニュースばかりを淡々と伝えながら、合間にジョンや近藤房之助、上田正樹らの平和を願う歌声が流れた。


 「イマジン」のレコードはまだ49曲もあるので、機会を見て、またかけようと思う。


2001年10月06日(土) 映画「カウボーイ・ビバップ」を見た。

 ずばり、「大人のための」アニメーション映画である。



 パンフレットの中で、ある評論家が平井和正の傑作小説「ウルフガイ」を引き合いに出し、「ビバップ」が世界に誇るハードボイルド作品であることを熱弁していたが、まったくその通りだと思う。


 このクールさは、見なければ分からない。センスの良さでは、初期ルパンに並ぶか、ひょっとしたら超えている。「ビバップ」の映像・音楽・世界観が、この先ハリウッドに大きな影響を与えることも、まず間違いない。



 ただし、映画の「ビバップ」は、あくまでテレビシリーズのワン・エピソードとして描かれているので、ご注意を。初めて見る向きには、不親切かもしれない。


 ・・・いや、考えてみればテレビシリーズの方も、第1話から登場人物の紹介らしきエピソードもなく、いきなりトップギヤで始まったし・・・。映画になっても、「ビバップ」は「ビバップ」らしかったということか(笑)。


2001年10月03日(水) あかり語録(のりもの篇)。

 乗り物が大好きな、ウチの2才の娘の言葉を少し・・・。


 ひんかんてん(新幹線)、りかこー(ひかり号)、ばく(バス)、だこかー(パトカー)、くんまま(クルマ)、しぽしぽ(機関車)、でんちゃ(電車)、しょうしょうしゃ(消防車)、だんもかー(ダンプカー)。


 まあ、いずれも今はオリジナルの発音にだいぶん近づいてきてはいるけれども、忘れないうちに書いとこうと思いたった。


 一時期、娘が何も無い空間に向かって「りかこ、りかこ!」と叫ぶ日が続いた。「もしや大人には見えない、リカコなる人物がこの部屋にいるのだろうか?」と随分怯えさせられた。「りかこ」の正体が「ひかり号」だと気づいたときの安堵感と言ったら、もう・・・。
 


2001年10月02日(火) 映画「仮面ライダーアギト」を見た。 その1

 「仮面ライダーアギト」は、ワタクシ的に、ひさびさにハマっているテレビシリーズである(他局ですが・・・笑)。


 いつぞやの日記でも書いたが一応断っておくと、私の中では「大人向けのドラマ」も「子供向け(とされる)ドラマ」も、比較の上で全く同列である。「子供向けのアニメや特撮」というだけで、その作品を「低く」見る人間はとても多いわけだが、エンタテイメントとしてよくできているかどうかは、作品の対象が大人だろうが子供だろうが全然関係ない。そもそも、(当たり前だが)子供向けの作品だからといって、子供が作っているわけではない。作っているのは大人であり、その道の「プロフェッショナル」なのだ。


 前作の「仮面ライダークウガ」の人気も相当なものだったらしいが、今回の「アギト」も、日曜日の朝8時という早朝の時間帯にもかかわらず視聴率は好調だそうだ。その理由は、ただ単にこの作品が「仮面ライダー」ブランドだからということではなく、最初は子供に付き合って見ていた親が、いつの間にか子供よりも夢中になって見てしまう「作品としてのクオリティの高さ」にあると思う。

 事実、テレビ朝日の数あるHPの中でも、一番Hit数の多いのが「アギト」のページなのだそうだ。日本ではまだ、小学校低学年の子供たちが各家庭で自分の見たいHPにパソコンでアクセスできるほど、IT教育は成熟していない。テレ朝でも、ズバリ「HPを見ているのは、ほとんどが大人」と分析しているようだ。
 


 人気の理由として「クオリティの高さ」を挙げたが、その中にも色んな要素がある・・・。(つづく)


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