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■ 秋
秋も深まった。
私はこの土地で何度目の秋を感じているのだろう。
初めての、この地の秋は、眩しかった。
『はざ』にかけられた、黄金の稲。 遠くから眺めても、美しかった。
飛び交う、トンボ達。
茶色のイガから顔を覗かせている、可愛い栗。
たわわになっている、柿。
川面に移る、赤や黄色の葉っぱ。
錦絵のような山々。
どれもこれも、美しかった。
(秋は、一番田舎に似合っているなあ。)
都会からやってきた私は、つくづく感じた。
あれから、どれだけ,ここで田舎の秋を見てきたのかな?
同じ秋でも、微妙に変わってきている。
目の前の田んぼの『はざ』は、いまはもうない。
だけど、やはり、とんぼは飛び交っている。 大きな栗もたくさんとれた。 子供達は学校から帰るなり、柿をもぎに行く。
そして、木々たちも色づき、山々も、かわりつつある。
今年の秋も、この目にしっかり映しておこう。
田舎の秋を、この心に焼き付けておこう。
2002年09月27日(金)
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