ちゃーむす日記
ちゃーむす



 

秋も深まった。

私はこの土地で何度目の秋を感じているのだろう。

初めての、この地の秋は、眩しかった。

『はざ』にかけられた、黄金の稲。
遠くから眺めても、美しかった。

飛び交う、トンボ達。

茶色のイガから顔を覗かせている、可愛い栗。

たわわになっている、柿。

川面に移る、赤や黄色の葉っぱ。

錦絵のような山々。

どれもこれも、美しかった。


(秋は、一番田舎に似合っているなあ。)

都会からやってきた私は、つくづく感じた。


あれから、どれだけ,ここで田舎の秋を見てきたのかな?


同じ秋でも、微妙に変わってきている。

目の前の田んぼの『はざ』は、いまはもうない。

だけど、やはり、とんぼは飛び交っている。
大きな栗もたくさんとれた。
子供達は学校から帰るなり、柿をもぎに行く。

そして、木々たちも色づき、山々も、かわりつつある。


今年の秋も、この目にしっかり映しておこう。

田舎の秋を、この心に焼き付けておこう。



2002年09月27日(金)



 白球

この連休3日間、地元で少年野球の県大会が行われた。

メイン会場の特権とでも言うべきか、わが少年野球チームも出場権を得ていた。

わが少年野球チーム…。
欲がない子供達の集まり。競争心のカケラも見受けられない。
いいのか悪いのか…。

何せ、このメンバーになって1度しか勝ったことがない。
ほとんどコールド負け(^^;。
点差が開くと、いつもやる気が無くなり、だらだらゲームになってしまう。

今回は県大会。
県下よりすぐりのチームがやってくるのだ。
そんな中で彼らは、大勢の地元の人々の前で試合をする。
恥ずかしい試合は出来ない。
保護者は、とっても心配。
(勝てよ!とは、もう言わない。
負けても良いから、立派に最後まで試合をするんだよ。
最後まであきらめるんじゃないよ。)

地元で行われるということで、保護者は各出役で3日間てんてこ舞い。
かくいう私も、サブ会場でウグイス嬢を初体験。
(誰です?カラスかヒバリじゃないかと言っているのは?)
いい経験をさせていただきました。

肝心の子供達は、初戦敗退。
6回コールド負け。

だけどね…。
今回の試合、どの子も頑張ったよ。
(⌒^⌒)b うん。本当に頑張った。
守りも攻めも、この子達なりに頑張っていた。
ピッチャー始め内野も外野もしっかり守ってた。
普段はちっとも打てない、Y君だっていい当たりしていた。

1点も入らなかったけど、応援席の父母達ははあなた達の姿に心から拍手を送っていたよ。

欲がない君達。
競争心剥き出しの子供にはなってほしくない。
だけど、いつも向上心だけは持ちつづけてほしい。

この先、長い未来。
楽しいこともつらいことも山ほど出くわすだろうね。
でも、どんな時も前を向いて歩いてほしい。

途中で投げ出したりはしないでね。



試合が終わっても…、

私たち大人は、君達の白球をしっかり受け取っていくからね。










2002年09月23日(月)



 真実

本当だったんだ…。

北朝鮮の日本人拉致。
真実だったんだ。

すでに、死亡された方も何人かいるとのこと。

北朝鮮…。
今だ謎のベールに包まれている国だ。

恐い。恐いな。

拉致された人たちは、どんな思いで連れて行かれたのだろう。
残された家族の気持ちは、どんな気持ちだったのだろう。

国交正常化…。

相手国を信用するというのは、かなりのものだ。
今になって、拉致問題を謝罪したって…。

国と国の関係は大切だけれど、拉致された人、その家族の無念さはどう埋めればいいの?


ミサイル発射実験だの核問題だの、凍結。

この地球はいつもぎりぎりのところにいるような気がする。

ボタン一つで、転がる地球…。



大切なものはなんだろう。幸せなことはなんだろう。平和ってなんだろう。


神様。
あなたは、この地球(ほし)を眺めながら、何を感じているのでしょうか?



2002年09月17日(火)



 水しぶきの中

9月に入ったというのに、毎日暑い日が続いている。

茶屋との掛け持ち(?)の学校勤務もようやく始まった。
真っ黒に日焼けした子供達を眺めると、なんだか1学期よりも大きくなったような気がする。

元気な笑顔の子供達は本当に可愛い。

昨日は「水泳記録会」。
大勢のお母さんギャラリーの中、子供達は精一杯泳いだ。

今の子供達は、すぐに「面倒くさい」という言葉を口にするが、なんだかんだといいながらもやはりこういった場面ともなると、真剣そのものだ。

一生懸命の姿は、見ていても気持ちいいものだ。


私達大人はどうだろう?

真剣に、物事を捉えているだろうか?
一生懸命に、物事に取り組んでいるだろうか?
子供達に、そんな姿を見せているのだろうか?

日々時間に追われている大人。
忙しさという名のもとに、物事に一生懸命取り組んでいるだろうか?

あわただしさと一生懸命とはちょっと違う気がする。

大人になると、金銭の余裕が出来ても時間のゆとりがなくなってしまう。
そんな中で、私たち大人は、子供達に一生懸命の姿を見せているのだろうか?


水しぶきをあげている子供らを見て、ふと、思った。






2002年09月05日(木)
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