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 冬の日。

隙を伺っては
誰かに依存しようと企む
あたしの心を
決して君に悟られないよう
細心の注意を払う。

ひとりでも生きられるけど
全然、平気なんかじゃないよ。
だけど他の生き方を
あたしは、知らないから
この道を信じて歩く。
あなたの
呆れる顔を横目に。

2003年12月27日(土)



 解放。

心のページを埋め尽くす
夥しい禁止事項の数に
あたしはすっかり押しつぶされて
SOSの叫びすら
か細く掠れきっていた。

切り取られたページは
重圧の日々がまるで嘘のように
ぺらぺらの紙切れだったけど。

今はまだ、何もなくても
ここから新しく、始めていけばいい。
誰かを追いかけたりしなくても
あたしだけの、道だから。

2003年12月25日(木)



 ひと。

私たちが傷つくのは
いつも何かを求め
そして誰かに期待するから。
その愚かさを
切ないほどに知りながら
それでもなお
求め期待してやまない
人という生き物の
哀しい愛おしさを抱いて
今日も私たちは生きる。
恒久の、時の流れの中で。

2003年12月05日(金)
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