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 start。

そして私の日々が、動き出す。
奇跡のようないくつもの出来事が
あたしを包み込んで
行くべきその道を指し示す。

大丈夫このまま
ずっと歩いてゆけるよ。
もしも一人ぼっちでも
たとえばあなたと二人でも。

2003年10月30日(木)



 海の見える街。

あて先のない、メールを書いた。
まちがってあの人に
届いてしまわないように。
遠くて、近くて
そしてあの人はもういない。
最後に伝えられなかった言葉が
今も私を、苛むよ。

2003年10月28日(火)



 Then...

あたしがあなたに
あげるもののかわりに
あなたはあたしに
何をくれるの?
悪いけど、愛情や優しさなら
間に合っているから。

2003年10月27日(月)



 MAN。

"You right." と、たったひとこと
言ってもらえたらそれでよかったのに
どうしてあなたはあたしのために
それだけの労力さえも惜しむのだろう。
たとえそれがまやかしの言葉でも
それでもあたしはかまわなかったのに。

2003年10月26日(日)



 word

その違和感は
少しずつ大きくなって
今はもう、
ごまかしようがない。

そうじゃないの、
そうじゃない。
あたしの気持ちと
あなたの言葉が
ちっともリンクしない。
そして少しずつ
かけはなれていく。

ぜいたく、
人はそういうけど、
ごめんね、
これだけは譲れない。

だって何よりも
いちばん大切なものだから。



2003年10月17日(金)



 抵抗勢力。

そっとしておいて
邪魔をしないで。

賛成してくれなんていわない
応援してくれなんていわない
だからせめて
私を放っておいて。
絡めとろうとする
あなたの想いを簡単に振り切れるほど
私とあなたとの日々は
単純なものではないのです。
真ん中の、空っぽのブラックホールに
吸い込まれてしまいそう。
だからお願い
私にそれ以上近づかないで。

関係ないなんて
本気で思っているんだろうか。
あなたの中には
何者すらもいない。
ただ、ぽっかり開いた
黒い空洞だけが見えるよ。

救えるかもしれないと思ったのは
ただ私の思い上がりだろうか。
あなたの真ん中には
何にもない。
それはもう二度と
埋めることはできないのですか。

あなたの問題に
お願いだから
あたしを巻き込まないでください。
あたしはあなたじゃない、
あなたはあたしじゃない、
そう言えば五月蝿い理屈だと
あなたは耳をふさぐでしょうけど。

諦めなさい。
迷う必要なんてない。
信じたとおりに
まっすぐ進めばいい。
縋りつきたがる小さな女の子に
言ってあげられたらいいのに。

2003年10月11日(土)



 陳謝。

軽はずみで軽率な
ほんの気の迷い。
後悔しても、きっと遅い。
あたしは誰かを
傷つけてしまうのだろうか。
ほんとにバカだね。
いい加減に
学習しなさい。

2003年10月08日(水)



 omnibus

■愛すること。

「大事なのは、愛されているかどうかよ」
と、母は私に言ったけど、
私にはどうしても、愛せるかどうか
それが一番大切なことに思えて
だからきっと、私はいつだってちゃんと
誰かに愛されていたんだろうと思った。

あの人の紡いだ
麻薬のようなたくさんの言葉がみんな
想いの彼方に霞むくらいに
あなたを愛させてよ。
あたしの心に
その手で触れようとするのなら。

■遠幻。

あなたはなんでも知っていて
あなたはなんでも教えてくれて
あなたは何もかもお見通しで
あなたはなんでもできる人で
あなたはなんでも叶える人で
すごく頑張り屋で
なのにすごく怠け者で
いつも自信過剰で
なのにときどきちょっと弱くて
すごく不真面目で
なのにいつも優しくて
あたしは結局一度も敵わなかった。
追いつくことさえできなかった。
あの日、あなたが言ったとおりに。

あんな奇跡はもう
きっと二度と起こらない。

様々な痕跡が
今もあたしを苦しめる。
穏やかな日常に
降って沸いたような日々は
あなたにわずかでも
跡を残しているだろうか。
なにもかも、もう
遠い幻のようでしかないけれど。

■ドミノ倒し。

あなたが好きだと言って教えてくれた
あのアーティストが歌っていたよ。
その声にあたしは立ちすくんで、
そうして体じゅうを掬われて
たったそれだけのことで全身が
すっぽり悲しみをまとうのがわかった。

あんなに近くにいたのに。
あんなに覚悟していたのに。
あんな奇跡にはもう、
きっと二度と会えない。
だってあなたの代わりなんて、
あなた以外にいるわけないもの。

2003年10月07日(火)



 決断。

君に、賭けようかどうしようか
ほんの些細な決断を前に
少しだけ先の、未来を思った。

悲しくも暖かな思い出に終わっても
後悔なんてしないけど
まだ、未来を信じられるほど
君はあたしを知らないと思うから
だから、どうしよう。。。

タイムリミットは、夕方5時。

2003年10月06日(月)



 であい。

うんめいのひとなんて
どこにでもごろごろ
たくさんころがっているんだとおもった。
だから、ちょっとさがせば
きっとすぐにみつかる。
まったく、ばかばかしいくらいに、
いともかんたんに。

2003年10月05日(日)



 途方もなく。

全ての偶然はきっと
紛れもない必然で
その、途方もなさに私は
時折飲み込まれては
気が遠くなるような想いに
襲われる。

あたしをちゃんと
見つけてくれてありがと。
あの日
約束したとおりに。

あなたとは
どこまでいけるのだろう。
弱虫なあたしの手を引いて
二人でいけるところまで
一緒に歩いていってください。
あなたが疲れたときには
誰よりも強く
あたしがあなたを癒すから。

2003年10月03日(金)



 距離。

あの日君はあたしの心に
一瞬で踏み込んだ。
きちんと、靴を脱いで。

そして今はもう
全てが、遥か遠い。

神様、あたしはちゃんと
前に進んでいますか?

2003年10月02日(木)



 nobody。

あたしはただ
悲しみに暮れることさえ許されず
あたしはただ
じっと耐えるよりなかった。

あたしの言葉に耳も貸さず
まるで、氷の女王のように
自分の感情さえも閉じ込めて
あの人はいったいどこへ
行こうとしているんだろうか。

あなたがここにいないことも
あたしがここにいることも
みんなみんな悲しい。

そうして今日も、
あたしはひとりぼっちで。

2003年10月01日(水)
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