崩れるまでやらないと 気が済まないみたい
だけど 崩れないものなんて あるのかな
あるとしたら どこにあるんだろう
ほら、ね。 って
それで やっと安心できる
2004年02月23日(月) |
好きなものができたら |
石橋を
たたいて たたいて 叩きまくる
2004年02月22日(日) |
屋根の上 雲の上 もっともっと もっと |
風船になって飛んでいきたいよ
2004年02月21日(土) |
どんなに軽くなるかしら |
いやなもの こわいもの みんな
黒板消しで 消しちゃえればいいのに
もとから バラバラでしょ
ほんのちょっと 組み替えるだけ
つぎは もっと面白くなるかもよ
だから ね そんな顔しないの
いったい どんな理由があって 僕らをバラバラにすんの
鉛筆が苦い 下敷きがやわらかい 姉ちゃんは沈む
もぉ 春だろ
2004年02月17日(火) |
くらべてみよう そうしよう |
僕らはチョコの話をしない
しないけど 心の中で
勝ってる とか 負けたかも とか
すごく思ってる
いっぺんでいい
払いのけてみたかった
本屋で 風邪のにおいがした
母を おもいだした
風邪のときは優しくて 病院にまでついてきた すきなだけ食べていい苺 氷を全部つかった水枕 玉子を溶いたお粥
「お熱は…」 母のおでこ わたしのおでこ 手のひらがいったりきたり
そんなときは なんともいえない気持ちになった ただおとなしく 手を受けていた
震える手で 2枚のチケットを切り離す
いくぶん興奮のおさまったところで あ、と思い出し 手のひらのゴロゴロから タカシ君にひとつ選ばせた
「学校でね、友達にも配ったの」
うそつき。
うそじゃないけど ほんとじゃない
わたしもひとつ食べてみた
ぬるくて 甘くて いたたまれない
カゴの中でころがる 小さくて 冗談みたいな ひとつひとつ
「自分でつくるより ずっとマシ」
なんども言い聞かせ それでも足りず だってだって と 言い訳をつぶやく
こんなときにかぎって レジの進むのが遅い
2004年02月12日(木) |
わたしはそんなの無理だけど |
「昨夜とつぜん作りたくなっちゃって…」
休み時間 キヨちゃんが手作りチョコをくれた
「誰かにあげないの?」
「えっ! そんなっ、そんな人は…」
赤くなって手を振るキヨちゃん
つられてわたしも赤くなる
あげたらいいのに。
こんなに可愛くって美味しいんだから
自転車 ふらりと倒れた
買物袋から色んなものが散らばった ころがってく缶詰
「あら! まぁ…!」 しらないおばさんが駆けてきた
両ひじの荷物を揺らしながら 缶詰を追いかけるおばさん
あれも それも ぜんぶ拾うと 買物袋に詰めてくれた
度のつよい眼鏡 二重あご
「気をつけてね、 だいじょうぶ?」 心配そうに のぞきこんで
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夢で泳ぐように なにがなんだかわからないまま家に着いた
鍵をあけ 靴をぬぎ 買物袋を降ろしたら
部屋がぼやけて 見えなくなった
息が詰まるくらい しゃくりあげて
頭も 肩も 足も みんな
からだの形は消えて 温かい水と 小さな種に なった気がした
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