ふいに 悲しみコレクター
いつのまにか こぉーんなに沢山
きちんと並べて ほこり払って ワックスかけて
色とりどりでしょう ニセモノじゃなくってよ 純正よ ね 綺麗でしょう?
誰かに見せたいくらい 誰にも見せたくないくらい
2004年03月30日(火) |
はぎ取られ 切り刻まれ 片付けられ 忘れられた |
あのひとが教えてくれた
いろんなこと もういいってくらい いろんなこと やめて もうやめて っていうくらい
どうして? っていうくらいに
あのひとが 教えてくれた
どうするの?
振り払われたら
こんなに好きなのに
ぜんぶ嘘だったら
こんなに信じてるのに
0 になったら
こんなにいっぱいなのに
ね どうなるの
2004年03月28日(日) |
「何の根拠もない好き」 |
それがどんなに恐ろしいことか どんなに危険なことか 知ってるでしょう
ね わすれちゃった?
あなた いやってほど知ってるでしょう
また 痛い思いしたいの?
あの痛み また味わいたいの?
朝日のなか ふいに 立ち尽くす
痛かった いま
背中から 刺され た
どこか 信じられないわたしが
あなたを 信じられないわたしが
ここに いた
でも 実物が真実かというと
それはちょっとわからない よね
この花びらみたい
つかまらない
桜の花びらっていうと ピンクだと思うけど 思ってるけど
実際にみると 淡くて ほとんど白に近いんだって分かる
だからその つまり
ほんとうのことは 実物をじっさいに見るまで分からないし
イメージや想像より実物のほうがはるかに はるかに…… (うまく言えないよ)
2004年03月23日(火) |
サンボマスター @新宿LOFT |
彼らと
わたし タカシ君 右の 左の 前 後ろ 床 天井
なにもかも
なにもかもすべて
溶けた
みんな みんな 光と音の渦のなかに溶けて
一粒の種に なった
こんなにドキドキしてるのに
どうやって眠れっていうの
そういう種類のカウントダウン
ずきずきしながら紅茶をいれて ぐるぐるしながらお砂糖をこぼして
しまいには ふきん握ったままホケ〜っと宙をみつめるしまつ
ミシン目 ぴりぴり
タカシ君の手、ふるえてる わたしもふるえてる
今から興奮してどうするの 可笑しくなる
さっきの 「俺には……どれも同じに見えるけど」
なんか なんだかうれしかった
みんなが育てる花と 雑草と わたしもわからない
どこがちがうの
「っス」 「あら」
「……花?」 「ううん。 えと……うん」 「?」 「まぁその…… ね。」
「なんかピョコッと生えてきてね……」 「うん」 「で、なんか可愛いから抜かずにいるの」 「ふーん」 「雑草なんだけどネ。」
「っス」
って。 なんでタカシが?
「来いって言ってたから」
姉ちゃんが??
叶ったとたん 怖くなる
あとは失うだけ
想いのほとんどは 潰えてしまうものだから
なにかの叶う瞬間って あれに似てる
うれしい というより 美しさに呆然となる
アサキの その徹底的な消去法が すき
そうして 最後のところに わたしも残れたらなぁ なんて
夢みたいなことを思う
いつものことだ と思った
アサキは 何でも「そんなもん」で済ませる人だから
『図書室だより』が桜色になった
春だもんねぇ…… おもわず呟いたら
「春になんか、ならなくていい。」 とアサキ
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