恋のさじかげん
れのん



 引っ越し

明日、とうとう引っ越します。
彼は、「見送りにいこか?」と言ってくれたけれど、
私は、「まだ時間を決めてないから、、。」とやんわりと断った。
きっと、それは彼にとっても面白くない答え。
そして、それは私にとって彼には会わないという決別の意志。
彼は、気づいていないのかもしれないけれど、
もう、私の気持ちは決まっている。
例え「自然消滅」になろうとも、私は別れる意志を持っている。
未来が見えない関係は、不倫に置いては不安要素でしかない。
嘘でも良かったんだよ。今だけの言葉でも良かった。
でも、其の言葉を聞いても、私はきっと心を苦しくしただけ。
何も聞かないで、何も望まないで、去ることしかできない。
それは、潔いというよりも、きっと、、、、弱虫なだけ。。。

2002年03月31日(日)



 3年

嫌いになる。
恨んでみる。
後悔したり、
でも、やっぱり、悔しかった。
この3年という時間が長すぎて、あまりに、貴重な時間過ぎて、
つまらない週末を数えたこと、彼の癒しになることばかりを考え、
手を繋げない微妙な距離感をためらって、
彼の一言、一瞬の表情を気にして、
やっぱり、自分のうちに込めてしまって、、、。
自分が悔しかった。
愛されない自分を嫌いになりそう。
一番になれなかった自分を恨んでしまいそう。
費やした若さと時間を後悔してしまいそう。
得はしないけど、人生勉強にはなる。
ただ、その勉強は、「良い」人生勉強とは言えず、
やはり、人の道に外れてる。
「3年間、何の変化も無かったんだよ?
それが今日、明日にどうなるはずもないし。。。」
そう言って自覚したのは、
3年間何もかえられなかった自分の非力と、魅力不足。
3年前も今も、彼にとって一番は家庭だったと言うこと。

2002年03月27日(水)



 男と女、認識の違い

先日のQで久々に切れてしまった。
彼は様々なトラブルを抱えていて、家族の起こした事件とか、自営業の経営とか、
いろいろなことでいっぱいいっぱいだったこと、分かっていたから、
私の関東行きまでもう1ヶ月を切った今の今まで、
私はひたすらに彼にとっての癒しになろうとした。
これまでだって言わなかったけど、家族のことも、今後のことも、
追いつめるようなこと、決断を迫るようなことは、何も、、、、。
それが彼には物足りなくなってきたみたい。結局何にも分かってなかった。
「俺のせっかくの休日なのに、会えないっていうし・・・。」
あたしにだって、友だちとの約束を尊重する権利だってある。
「会いたくないの?最近、わからんのよ。あなたの気持ちが」
そう言われて、私がため込んできた切なさは爆発してしまった。
会いたいと言われない限り、会うことをしなかった自分。
ひとりぼっちの週末を、電話とメールだけを、待ちわびて過ごして、
結局真っ暗になった空を見上げて、一日を後悔するような、日々。
「こんなの全然対等な関係じゃない!」
何の決断もしてくれない彼を恨まないように、理解しようとし、
3年間の不倫も乗り越え、ただ、笑って、
楽しくいられたらいいって思ってきたのに。
どんなに会いたくても、どんなに切なくても、どんなに苦しくても、
そんなこと匂わせないように、今だけを大切にしようとしてきたのに。。。。
こんなにいっぱいの自分をため込んでいたなんて気づかなかった。
きっと、彼自身驚いたと思う。
ひとしきり言葉を投げつけて、「もう、だめだね。」そう告げると、
今度は彼が関係の修復を計ろうとする。引き留めるように。
でも、今度ばかりは、ほんとに、、、愛想がつきてしまったみたい。
前ほど、メールを嬉しくも思わないし、友だちといる方が楽しいし、
夜にネットにつなごうなんて、あまり思わない。それより睡眠が大切。
彼は、「お互いがお互いを一番に好きでいればいいと思う。」といったけれど、
そんなんで私たちの関係は対等になんてならない。
初めから妻帯者だって分かっていたって、始まった場所が違うんだもん、
切なさも、しんどさも、世間的な厳しさも、独り身の方がこたえるよ。
不倫で対等な関係なんて、あり得ない。
だって、不倫自体が、対等であり得ないんだもの。
関東在住まで、あと、2週間。





2002年03月09日(土)
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