恋のさじかげん
れのん



 感謝

いつから、この人はこんなに優しくなったのだろうかと思う。
いつから、この人はこんなに私を好きになったのだろうかと思う。
おのろけで言ってるわけじゃなくて、、、。

5月に、一応の復縁をみた、わたしたちの関係は、
現在に置いても、どうにか続いており、
寂しさや、物足りなさや、いたたまれなさや、辛さを感じると言っても、
以前ほどではなく、
以前に比べると、別人のように彼は優しい。

一緒にいるだけで、それ以上を求めないような私になってしまってから、
どこにいくのも、何を食べるのも、何をするのも、
何の提案もできなくなってしまった。
それはとても、自己主張が無くてつまらない。
けれど、今は、一緒に居られることを、
本当に奇跡のように思わなければいけないようにも思う。
これも、もうじきおしまいになることを思って、感傷的になってるだけかな。。。

何かを求めて、それをやんわりとてもかわされたり、
断られたりするのが怖いから、何も言えない。そんな意気地なし。
だけど、
出会えて良かったと思いたい。
重ねてきた日々を、無駄だなんて思いたくない。
ただ、それだけ。
出会えたことに、感謝できる自分でありたい。
不倫を正当化したりなんて、しないけどね。。。

2002年01月17日(木)



 泣くかも。

ちっぽけな自分を、暖めたいぐらい、
痛まれない気持ちになる。
小さな希望をすり減らすように、
ありもしない約束を期待するように、
一瞬一瞬を重ねるような日々。
時計の針の音が、胸をえぐり取る。
自分をごまかす言葉で慰めながら、
自分をさげずむような言葉を敢えて投げかけて、
かわいそうな自分を両腕で抱きしめながら、
時間の重みに耐えながら、
生きる。
生きることは、痛い。
すごくすごく、痛くて、そして、
情けなくなる。。。。

2002年01月04日(金)



 包み込むように。

不倫だから、我慢していることってたくさんある。
けど、それを言い始めたら、不倫する覚悟が無いって言うことであり、
そんな弱さを自分の中に見つけてしまったら、別れる以外の選択肢はない。
我慢を、それとなくごまかすようにして、
我慢を、「こんなこと、大したことじゃないし」で濁すようにして、
そして、少しずつ慣れていく、そんな3年間だったように思う。
そして、そんなことに慣れていく自分を、少し切なくも思う。
彼を、失いたくない、そんな強い気持ちを持てない。
彼を、ちゃんとまっすぐに受け止めて居たいと思う。
彼を、確かに愛していたと、自信をもって言いたい。
彼を、思い続けた日々を無駄だなんて思いたくない。
自分を否定することを、恐れているだけかもしれない。
自分かわいさに、総ての思いも、行為も、正当化してる。
でも、正当化して、何が悪いの?って、開き直ったりね。(笑)

年末、彼と温泉へ出掛けました。
何も聞きませんでした。彼の親の起こした事件のことも、彼の扶養家族のことも。
何も、聞けなかったのかもしれない。
ただ、彼が疲れていることが分かっていたし、何も聞かない方がいいと思った。
その選択は、私が愛人で、彼にとって癒しでなければいけないから。
現実が辛いのなら、非現実の人である私が楽にしてあげたいと思った。
時々、私は自分の中に母性を見つける。
包み込むように、そして、いつでも出ていけるように、、、、。
そして、私自身は遠く離れていく日を、あと3ヶ月と控えている。

2002年01月03日(木)
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