French Wolf の日記
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日曜日。
今日で 9 月も終わりである。涼しいを通り越して、最近は寒い。特に天気がそれほど芳しくなく、気分も滅入りがちである。
近くの家電量販店に赴いた。Air H○を購入するためである。が、在庫がない上、次の入荷は 10 月中旬ということである。諦めて家に戻り、オンライン ショッピングで発注した。今週には新しい S○TEC のパソコンも到着するだろうし、時期的にはぴったりだろう。ただ若干気になるのは、スループットである。ウェブで見つけた情報によると、本来 32Kbps のこの製品、実質的には茨城地方では 20Kbps 程度のスループットらしい。もっともつなぎ放題ということを考え、多少アップロードやダウンロードに時間がかかったとしても支障はきたさないと思うが、速度はやはり気になる。
読書もスムーズに進み、栗本薫『辺境の王者』、シリーズ 5 冊目である。
2001年09月29日(土) |
ちゅらさん さようなら… |
土曜日。
何よりも、『ちゅらさん』が終わってしまった。ハッピーエンドではあったものの、しばらくは何も手につかないだろう。まさに、心に大きな穴がぽっかりと空いてしまったようである。もぬけの殻。おばぁの視聴者に語りかけるセリフ。えりぃのセリフ。まさか NHK だから NG スペシャルみたいなことは間違っても企画しないだろうが、なぜか期待してしまう。先週、『ちゅらさん』のノベライズ版を購入しておいて正解である。しばらくの間、本があれば寂しさも紛らわすことができるだろう。
一方、最近すっかりと忘れていたが、週間となっている読書。栗本薫のグイン シリーズ『ラゴンの虜囚』にとりかかっている。分量としては、この時点で宮部みゆき『模倣犯』を抜いているだろう。それにもかかわらず、一向に物語りは絶頂に向けて上り詰めている段階である。
夕方、Air H○ を買おうかどうか迷った。まだ新しいパソコンが届いていないから、それが到着してからでも遅くはないとは思うのだが、擬似常時接続環境で他に手段が考えられない今の地理的条件を考えると、遅かれ早かれ導入することになるだろう。しかし、有線のインターネット接続環境もバックアップとしては残しておきたい。PHS の新規購入となるわけだが、銀行口座や印鑑、必要な書類はなんだろう。(携帯 1 台、PHS というか P-in Comp○ct 1 台すでに持っているわけだから、3 つめの PDA ということになる…。無駄遣いだろうか。)
その後、パソコンの調子が悪くなった。再起動しても、『C ドライブの読み取りエラー』というエラー メッセージが表示される。次に再起動したときには、文字化けして上と同じメッセージらしきものが表示された。ここで慌ててはいけないと思い、しばらく時間をおいてから再び挑戦。なんとか起動することはできた。最近調子が悪いと思っていたのは、ハードディスクの問題かもしれない。そう考えてみると、書き込みや読み取りの際、カリカリ音が通常のものとは異なっていた。とりあえずバックアップをとっておきたいところなのだが、外部記憶装置はもっていない。パーティションで D ドライブがあるため、そちらにいざというときに必要になるファイルはコピーしておいたが、不安である。
夜は、『フードファイト 深夜特急編』を見たのだが、エンディングに難ありといったところだろうか。新聞の予告欄でもあまりポジティヴなことは書かれていなかったが、内容も薄味だった。
2001年09月28日(金) |
大食い・早食いの季節 |
金曜日。
ようやく 9 月最後の週も無事に終わった。よく考えてみると、9 月に入ってから 5 日間働いたのは最初の週だけである。来週から 5 日間の連続労働に耐えられるだろうか。若干心配である。
そういえば、最近大食いや早食いのテレビ番組がかなりの盛り上がりを見せている気がする。去年までそんなにあったかと思えるほどである。やせの大食いとはよくいったもので、たいてい (ということは俺も視聴者ということがバレる!) チャンプの座を獲得するのは痩せている人である。ダイエットの番組も多い。基礎代謝、消費カロリーと摂取カロリー、血糖値の上昇が遅い食べ物、いろいろな話題が取りざたされている。
俺も 6 月、7 月の通訳出張事件以来、会社には出かけていない。たまに週末出かけることはあるが、それもほとんど運動にはならない。毎日のように出かけている買い物ですら、車で移動。まぁ、それでも太らないということは、そこそこ体がうまくできているのだろうか。これでちょっと本気でダイエットなんかした日には、あっという間に (大学時代の自己記録 3 か月 で 30kg) やせ細って…しかも周りからは絶対に「痩せすぎ」とは思われない体重を手に入れることができるのだろうか。
来週はホルンの練習。3 か月ぶり、いやそれ以上になるか。今週末は (も?) 家でのんびり過ごそう。
木曜日。
仕事は難しいなりにそこそこ進んでいる。問題なかろう。
それよりも、今日ふと気づいたことだが、沈丁花の匂いがしているではないか。念のためこだわりを述べさせていただくが、「匂い」は「におい」、「臭い」は「くさい」である。まぁ、漢字の読み方など時代の趨勢に流されて、みんなが使うようになれば、正しい読み方になってしまうものだが、「早急」が「さっきゅう」でも「そうきゅう」(もちろん、本来「さっきゅう」だったということを知っているのであれば) のどちらでも構わないが、においとくさいだけは許されない。それに、最近読書に没頭していることもあってか、はたまた本来のコトバに対する意識が高いせいか、探すと捜すの違いをわかっていない作家が多いのにはまったく驚かされる。
話がすっ飛んでしまったが、とにかく、沈丁花である。秋も深まってきたのだろう。S○TEC からは注文確認が郵送されてきた。電話確認もあり、配送までは 2 週間程度かかるだろう、ということである。WEB で見たときには、1 週間前後と書いてあったのだが、まぁそのあたりはおおめに見ることにしよう。
水曜日。
今日から仕事に復帰である。急ぎのプレゼン翻訳が飛び込んできていた。かなりのサイズがある。PowerPoint で作成されたものは、当然ながらプレゼンが目的になっているため、大量の画像が盛り込まれている。スライド 1 枚に 1 つといっても過言ではあるまい。翻訳する個所が少なくても、ダウンロード、図形の微妙な調整 (翻訳すると当然オリジナルの英語より長くなったり短くなったりするため、オブジェクトの微調整が必要になる) など雑務がかなり大きな割合を占めることになる。
そういえば、昨日は給料日だったような気がする。新しくパソコンも買ったことだし、しばらく出費は差し控えておいた方がよさそうである。
テレビで、アカペラを見た。自分も是非やってみたい。が、メンバーをどのように募るか、どこで練習するか、選曲をどうするか、いろいろと問題があるな。もし興味のある方がいらっしゃったら、メイルをいただきたい。
それから、テレビ版のブラックジャック。実は漫画も読んだことはないのだが、主人公が医者だということは知っていた。まぁ、全部シリアスなものだと重くなってしまうというプロデューサーの気配りのせいか、若干胡乱な冗談やコント系のノリも垣間見られた。多少漫画版も読んでみたくなった。
火曜日。
連休、夏休みも今日で終わり。さて、何をしたか。これといったことはしていない。
久しぶりに病院に行ってきたことだけだろうか。定期検査ということで、血を抜かれ、尿を吸い取られ、胸部に放射線を浴び、心電図をとられた。前の検査では、ドロドロ血液 (コレステロール値、中性脂肪の平均を超える記録)、疲れきった肝臓 (γ-GTP など) で異常が発覚。しかも、記憶されている人はもういないと思うが、CT の画像から脳に萎縮が見られるとまで言われたのである。今回は、脳の CT はとらなかったものの、血液、尿の検査で何か正常範囲に近づいていればよしとしよう。最近のマイブームであるが、卵黄油でできた市販の薬を飲んでいる。もっとも、これは母親が服用するために買ったものだったが、なにやら卵黄に含まれているレシチン (たしかそういう名前だったと思う) が血液中のコレステロールを分解する働きがあるというらしい。
明日からは仕事。3 日間で再び週末とはいえ、最近寒くなってきたから、なにかと億劫である。(夏は暑くて億劫、秋は気だるくで億劫、冬は寒くて億劫、春は曙で億劫…年中無休である。お〜、忙しい、忙しい。)
月曜日。
連休も残すところ後一日。
昼ご飯にラーメンを食べに出かけたこと、思い切って SOTEC のパソコンを買ってしまったことがメインだろう。ちなみに、SOTEC は、E4200AV という機種。Pentium 4 の 2GHz、256MB メモリ、80GB ハード、CD-R/RW + DVD-ROM、インタフェース各種、かなりのハイスペックである。モニタが別売りになっていたのがまたおあつらえ向きだった。スピーカーはサブウーファーがついているため、今の Roland は不必要になってしまうが、これは仕方ないだろう。ネット情報によると、1 週間程度で納品ということになっているが、それまで今の Windows 95 マシンがなんとかもってくれることを祈るばかりである。(最近日本語入力もままならないほど、低速化しているのである。)
日曜日。
朝、題名のない音楽会を見た。この番組、黛敏郎が逝去して以来はじめてである。もうてっきり終わったものだと思っていたのだが、まだ放送していたのである。しかも、テーマはオーケストラのセカンド奏者。ヴァイオリンのセカンドも扱われていたが、まぁ弦楽器はどうでもよい。オーボエ、ホルンと管楽器のセカンドが紹介されていたのが何よりである。「ホルン 5 度」というコトバがあるというのは、初耳だった。
もちろん、その後は貴理子である。調子よく、元気そうで何よりである。(自分の孫を優しく温かい目で応援する好々爺のようではないか!)
昼は、久しぶりにカレーで有名な名古屋発のココ壱番●へ。ハンバーグ カレー、辛さは普通、400g のライスで堪能した。帰りに「とび辛スパイス」なるカレー パウダーを購入。
その足で、近々うちに遊びにくる妹夫婦と甥っ子 2 人のための買出しをドラッグ ストアで済ませる。ミルク、オムツ…。
本のほうは、今栗本薫の 3 冊目『ノスフェラスの戦い』に入った。かなりの長編である。きりがないような災難に見舞われつづける主人公たち。こういう本をもっと幼いころ (中学生とか小学校高学年とか) に読んでいれば、夢のある少年になっていたのだろうなぁ。
土曜日。
今日から月曜日まで 2 泊 3 日で我が家のおばぁが介護センターで宿泊する。ふだん、一人でトイレに行くことができない祖母の面倒を見るため、母は四六時中祖母の介護に付き合っているのだが、まぁ母にも休養、祖母にも気分転換となることだろう。
かといって、俺が何か特別なことをしたというわけではない。ただただ気になるのは、パソコンの調子が悪いことである。いまだに、この日記を書いているパソコンは Windows 95 なのだが、メモリは 160MB、ハードは 4GB、CPU は Pentium 160MHz (くらいだろう)。仕事だけで使うなら何の不都合もない。が、最近ネットをふらふらしているとよく固まる。パソコン雑誌も買ってみたのだが、新しいものを購入するとなると、お金の問題もあるし、XP-Ready のものにしたほうがよいのか、DVD-ROM や CD-R/RW、TV チューナー付きなど、いろいろと考えなくてはならない課題も浮上してくる。今あるスピーカー、モニタ、プリンタは無駄にしたくない。ソフトも古いものが多いから、Me や XP にしたときに対応できるか分からない。
明日は、寿司でも食べにいこうか。
金曜日。
仕事も無事なんとか終え、夜本屋に向かった。パソコン情報誌を買いに行ったのだが、『ちゅらさん』の単行本が 3 冊セットで発売されていたため、衝動買い。ちゅらさんも来週で終わってしまう。先取りしてしまうつもりはないのだが、これだけの名作買わずにいられようわけもない。
木曜日。
まったく今日も仕事で大童だった。後 1 日で 4 連休 (夏休みの最後の 1 日を来週の火曜にとったため) である。というものの、特別な予定はない。最近パソコンがよくフリーズするし、パフォーマンスも低下している気がするため、いいものがあればこの際新しいコンピュータを買おうとも思っている。それに、最近テレビのコマーシャルでも宣伝されているが、ワイヤレスの常時接続、Air H◎ にも興味がある。今住んでいるところでは、Flets ISDN や ASDL の対象外になっているから、ワイヤレスとなるとかなり魅力的である。ただ、今欲しいパソコンはデスクトップだから、PC カード スロットがなければならないことになる。また、将来 ADSL のサービス対象範囲が拡大されたときには LAN ポートも必要になる。家には 21 インチ モニタ、スピーカ、プリンタはあるから、本体だけでなんとかならないものか。こうなったら自作の方が安上がりか。いや、そうなると保証やサポートが受けられないし、最初からバンドルされている (大半は役に立たないものだが) ソフトがゼロになる。まずは雑誌でも読んでベンチマークなどを参考にしてみるか。 そういえば、ショックなことがあった。うちにある 2 台の Windows マシンは両方とも、Gatewa● のものだが、先日ホームページをのぞいて、新製品を物色していたら、なんともう販売はしていないらしいのである。サポートは引き続き行われているようだが、悲しい。不景気の影響だろうか。メーカーを選ぶときにも、将来性のある企業を選んでおいた方が無難なのかもしれない。
栗本薫『豹頭の仮面』はかなりの長編シリーズの第 1 作だったらしい。1 冊目はほんの序章に過ぎない。今、二冊目の『荒野の戦士』に取り掛かっているが、話はさまざまな展開を見せながら、連続ドラマのように進行している。
2001年09月19日(水) |
Gorgeous English |
水曜日。
大変だ。大至急の仕事である。これがまた難しい。英語そのものが妙に飾り立てられていて、本当に筆者の言いたいことが隠れてしまっているようである。この文章を見ていて、自分の翻訳もひょっとしたら、という思いが脳裏をよぎる。
今日は働きすぎた。きっと熟睡できることだろう。
火曜日。
最近気づいたことなのだが、眠るとき枕が熱い。頭から異常な熱が発散されているのだろうか。また、横になりながら読書する癖があるせいか、肩が非常にこる。さらに脳の圧力が異様に高くなっている気がする。頭痛といっていいのかどうか分からないが、何らかの圧力が頭蓋骨内部から外に向けられている気がするのである。
仕事のし過ぎか。本の読みすぎか。視力とめがねの度が合っていないのか。いずれにしても多少気になる症状ではある。
月曜日。
夏休み第二弾である。が、実際のところ不毛な一日を過ごしてしまった。体調がすぐれず、家で読書していただけである。今回手にしたのは栗本薫『豹頭の仮面』。アドベンチャーものである。
日曜日。
相変わらず俺の貴理子は元気そうでなによりである。妄想癖か? いやいやそれは杞憂というものである。
山田智彦『クレムリン銀行』を読む。元銀行マンだけあって、その手の情報にかけてはプロである。ただ一般の読者を対象とした場合、多少難しい部分もあるのではないだろうか。
土曜日。
今日は小説は小休止。雑学の本を読んで気分のリフレッシュを図った。
金曜日。
昨日の訂正。村上龍『メランコリー』ではなく、『メランコリア』だった。やはり『エクスタシー』と同様、書かれているのは間違いなく日本語であり、たいそう難儀な言葉が用いられているわけではないのだが、理解できない部分が多い。おそらく、何冊が読んでいるうちに村上龍に慣れていくものかもしれない。音楽でいうなら、チャイコフスキーのように盛り上がりが明白で、誰の目にも分かるような作家ではないのかもしれない。どちらかといえば、ブラームスのように小さな波が徐々に大きくなり絶頂を迎えると思いきや、いきなりその波が引いていき、じわじわといたぶるように曲が展開していくタイプかもしれない。
明日からまた 3 連休。月曜日は夏休みパート 2 である。
木曜日。
村上龍『エクスタシー』は…ひとことでは言い切れない。部分的に単なる官能小説かと思われる描写がある、しかもかなりえげつないものまで盛り込まれている。きっと村上の頭の中には俺の理解をはるかに凌駕する思想があり、それが文章化されているとは思うのだが、理解できない自分が悔しい。
一応この作品には続編があるということで、『メランコリー』も購入済みである。
水曜日。
NYC の攻撃はテロによるもの…。被害者が 1 万人?! そういえば昔、まさか本物だとは思えないが、テロリストという渾名の友人がいたな。大学時代の友だちの友だちだったが。彼は元気だろうか。
アメリカの悲惨、凄絶な状況とは裏腹に、ここは台風一過の晴天である。
山中恒『ぼくがぼくであること』は意外にも面白い作品だった。いつもうだつのあがらない 5 人きょうだいの 3 男坊が夏休みに家出を決意し、実行に移すところがストーリーが展開する。擬似一人称的なスタイルで読者を魅了する。宗田理だったっけ。彼の作品ほどお子様向けという感じはしない。単なるエピソードの連続ではなく、ベースとしての物語がしっかりと構成されているからだ。こう考えると、Never Ending Story も茶番劇のような気がしてくる。
次は村上龍の『エクスタシー』である。村上の本も学生時代以来である。
火曜日。
朝から雲行きが怪しい。なんて甘いものではなく、台風である。午前中はまだ大丈夫だったが、午後になると部屋の電気をつけなければ暗くて仕事ができないほど、外は薄暗くなってきた。ときどき激しく雨が窓に打ち付け、部屋から見える庭のゴールド クレスト (であっていたっけ? 観葉植物のデッカイ バージョンである) が風に大きく揺さぶられている。
今日は宮部みゆき『R.P.G.』を読破。これはネット上のある掲示板で知り合った 4 人が擬似家族を演じるという奇妙な発想から始まっている。が、ネット家族はあくまでも伏線であって、本題は別のところにあるようである。今まで宮部は 3 作品読んできたが、一番のお気に入りは昨日読んだ『魔術はささやく』である。もうちょっと彼女の作品を読んでみないことには一概に言い切れない部分もあるが…。
次に選んだのは、山中恒『ぼくがぼくであること』である。題名からは青少年向きのようだが、たまにはよいだろう。
夜中テレビを見ながら本を読んでいると、番組中突然ニュース速報が。NYC の WTC に飛行機が墜落?? その後は報道特集である。結局朝方までテレビに食い入るように様子を見守っていた。明日は寝不足になりそうである。いや、世界はそれどころではないか。
月曜日。
今日は夏休みパート 1 である。もちろん『ちゅらさん』は見逃さない。最近、一風館の人々が続々と結婚していったため、キャストのテロップが流れると、同じ苗字の人がたくさんいて、なんとなく微笑ましい。
台風がまた接近している。せっかくの休みだったのに…。(といっても、晴れていたとしてももちろん出かける気などさらさらないのだが。) 1 日中家の中で読書に明け暮れた。今日は宮部みゆきに戻り、『魔術はささやく』である。前回の『模倣犯』のおよそ3 分 の 1 の分量。だが内容的にはこちらの方が濃い印象を受けた。サスペンスなのだが、今回のドラマにはテーマが読み取れる。
最近一日一冊のペースで読んでいるが、財布がいつまでもつか大問題である。
日曜日。
山田『重役候補』の次に取り出したのは、ふたたび筒井康隆『エディプスの恋人』。これは、七瀬 3 部作と呼ばれる同氏の作品の完結編。
昨日、久しぶりに大学時代のサークル仲間、A さんからメイルが届いた。俺の日記を読んでいてくれて、七瀬の話題が出ていたことで、例の 3 部作の話題を提供してくれたのである。
今回の筒井は、恋愛である。ストーリーの最後の展開には驚いた。意外性が潜んでいた。もう主人公である七瀬には会えない、と思うと寂寞とした気分になる。
それに、今日で日記をつけはじめて 1 年。かならずしも毎日更新してきたわけではないが、ほぼそれに近い形でつけてきた。読者もコンスタントにいるようである。内容のない日記に付き合ってくれてどうもありがとう。
土曜日。
山田『重役候補』は普段読む作家では見られない系統の作品を書く。面白いというより、シュールなストーリー展開で先が読めず、怖い。
今日から 3 連休。というのはちょっと遅めだが夏休み (3 日とれるうち、1 日) を月曜日にとったためである。
金曜日。
大忙し。ただ疲れもたまってきているため、例の大至急の仕事を早めに終えて、後はゆっくりと過ごした。
うわさによると、来週の月曜から金八先生の再放送をやるらしい。ただどのバージョンかはっきりしない。金八先生といわれても、いくつもシリーズがあるのは考え物である。もっとも今さら、マッチ、としちゃん、よっちゃんは登場しないだろうし、しぶがき隊、少年隊もないだろう。となると、最近リバイバルで放映されたものか?
筒井『七瀬ふたたび』も終わり。前回の『家族八景』のある意味で日常的なものを超越した今回の作品は、筒井が SF 作家であることを思い出させてくれた。解説でこれが 3 部作であることを知り、ぜひとも第 3 弾を読まなくては、というところである。でも主人公が死んでしまった (らしき) 後、どうやってストーリーを展開するのか。腕の見せ所か。
次のターゲットに選ばれたのは、山田智彦『重役候補』である。初めて読む作家。
木曜日。
今週はやたらと忙しい。飛び込んでくる仕事がすべて“大至急”の折り紙付きである (あんまり望ましい折り紙とはお世辞にも言えないが)。明日も大変なことになりそうである。
最近飲める酒の量が大幅に減った。体調が悪いせいか、飲みたいとも思わない。いかん、いかん。これでは狼の名が廃る。ずっと書き忘れていたことだが、この 1 週間は問題なく過ごしているものの、その前は数か月に及んで、げろげろ大魔王が大活躍していたのである。よほど体の具合が悪かったのだろうか。それで酒も受け付けない体になってしまったのか。といっても、風呂上りのビール 350 ml 程度は嗜む。
筒井『七瀬ふたたび』…。今回はほのぼのとはしていられない。主人公が危機に立たされる場面が絶え間なく、おのずとページを繰る手のペースも上がる。
水曜日。
忘れる前に。今テレビで再放送している、「Summer Snow」というドラマ。Kinki Kids の堂本剛と広末涼子が主演しているが、なんとそこに国仲涼子が出ているではないか! 国仲といえば、ちゅらさんでおなじみの Ellie (おばぁはどう頑張って聞いてみても、Yellie と発音しているように聞こえるが…ひょっとするとこのあたりに昔の日本語の発音「ゑ」が関連しているのか?) である。なんとまぁ、こんなに昔から Yellie は活躍していたのか。
さて、仕事はきわめて多忙。猫の手も借りたいほど。
読書。宮部みゆき『模倣犯』の下巻も読破。なんとなく尻切れトンボというか、終わりに向かって Morendo というか、紙面の都合のせいか、端折っているような印象を受けた。上巻ではかなりの盛り上がりを見せ、だからこそ下巻を予約してまで購入したものの、期待はずれの感を否めない。彼女のまた別の小説も手元にあるのだが、どういう書き方をしているのか、多少不安になる。またがっかりするのも怖いので、筒井康隆の『七瀬ふたたび』を読むことにする。筒井はまず期待を裏切らないだろう。
2001年09月04日(火) |
Busy Man, Yo Man! |
火曜日。
今週は本当に急ぎの仕事が多い。のんびりしている暇はない。
それに季節がおかしい。体調に及ぼす影響も甚大である。かねがね不審に思っていたことが先日のテレビ番組で解明されていた。やはり、今年の夏は 7 月の方が 8 月よりも暑かったのである。それに最近の秋の天候。残暑でひーひー言っているはずのこの季節、こんなに心地よくてよいものだろうか。
涼しいと体調が悪くなる気がする。いや気のせいだけでもないだろう。それに満月。今日、ひょっとしたら昨日あたり満月だったのではなかろうか? 自分が狼に憑依されてしまったかのような錯覚にとりつかれる。
月曜日。
また新しい一週間が始まった。今日は非常に慌しいことになった。緊急の仕事が入ってくるや否や、それよりもさらに緊急度の高い仕事が入ってきた。転々とするスケジュールに嘆くよりも、ビジネスが動いていることを肌で感じた一日である。
仕事を終えると、本屋に向かった。在庫 (まだ手をつけていない三島由紀夫もあるのだが) がなくなったからである。今回買ってきたのは: * 村上龍『エクスタシー』 * 村上龍『メランコリア』 * 宮部みゆき『R.P.G.』 * 宮部みゆき『魔術はささやく』 * 筒井康隆『七瀬ふたたび』 * 山中恒『ぼくがぼくであること』 * 山田智彦『重役候補』 その他雑学系 3 冊である。
これらを携えて家に帰ると、先日注文しておいた宮部みゆき『模倣犯』の下巻が届いたとのこと。また車を走らせて TSUTA◎A までとりに行った。もちろん、今読み始めたのは『模倣犯』である。
日曜日。
朝、貴理子に間に合うように起きることができた。久しぶりの貴理子、元気そうで何よりである。
午前中増刊号の時間帯に昼寝をしてしまい、起きたら昼だった。焼きそばをたべ、読書の世界に没頭する。午後 3 時過ぎ、床屋に出かけた。今回は色はつけず、カットもそろえる程度にしてみた。ロン毛を狙ってみようか、という魂胆である。カットが終わると理容師のおばさんを拉致し、車で自宅へ向かった。祖母が髪の毛を切りたいということで出張サービスを依頼したのである。彼女のカットが終わるとまた車で送り返した。
午後は珍しく昼寝をしなかった。そのせいか、夜はまた読書に耽ってしまった。結局三浦綾子『銃口』を読破。戦時中の「思想犯」が主役。もっとも冤罪なのだが、彼の視点から捉えられた戦争、あらゆる統制、宗教が複雑な人間関係とともに浮き彫りにされる。
2001年09月01日(土) |
またもやヒットマン。TITANIC。 |
土曜日。
松岡圭祐『催眠』が終わった。次は三浦綾子『銃口 (上・下)』である。いつもの週末なら、NHK のドラマを見たらあとはほぼ昼寝しているか、昼寝しているかであるが、今日は本をずっと読みふけっていた。最近の読書量は並々ならぬものがある。しかも、オカルト、ホラー系が多く、若干現実離れした読み物が多かった。三浦はその点逆である。ベースにあるのがキリスト教というのも深く関係してくると思うのだが、テーマが深遠である。 午後床屋に出かけようと思ったのだが、なんだか今日は天気がよく、しかも暑くない。出かけるのがもったいなくなってしまった。(常人とは異なる思考回路か?) おかげでベッドの上でゴロゴロと読書をしていたわけである。床屋は明日に延期しよう。今度はどんなヘアー スタイルにしようか。そろそろ色を入れなおしてもらってもよい時期である。たまたま財布は潤っているし。(またもやヒットマンに狙われる発言。)
夜の TITANIC。複雑な思いである。
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