Love Letters
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シャワーを浴びてお部屋に戻りました。
湯冷めしそうな身体を暖めて欲しくて、
ダブルベッドで既に目を閉じていた
あなたの隣に滑り込みました。
あなたは目を覚ますと
私をそっと抱き寄せ、
昔のように脚を絡めました。
そんな風に動けないほど
あなたにがんじがらめにされると、
髪の先からつま先まで
幸せな気持ちで満たされるのでした。
その夜
私達はとてもゆっくり愛し合いました。
求めたり、求められたり、
感じたり、感じさせたり、
あなたの愛し方は
時には優しく
時には責め苦となり
私の身体を燃え上がらせるのでした。
痺れて
震えて
熱くなって
何度も登りつめそうになりながら、
幾度となく押し寄せる
快感の波に身をゆだねて、
私の身体は
熱い液をしたたらせながら
甘い吐息を漏らすのでした。
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2008年03月20日(木) |
このお店でのデートはきっとこれが最後ね |
あなたとの仲が元通りになるまでに
丸一年かかりました。
こんな長期戦の喧嘩は
お互いの心身を消耗させるし、
もうこりごりだと思うのです。
あなたと何度も行ったオイスターバー。
あなたとの諍いのきっかけになった場所でもあり、
仲直りのデートの時にも訪れたお気に入りのお店が
近々閉店することになりました。
大好きなお店が無くなることは残念だけれど、
少しだけほっとしている私がいます。
年に一度送られて来るお店からのバースデイカード。
牡蠣が大好きなあなたのことだもの。
素敵な特典があるそのカードを
他の誰かを誘っても使いたいと思うに違いないから。
そんなもうすぐ閉店のオイスターバーで、
一日遅れのホワイトデーのデートをしました。
あの頃、
私達はどうして
あんなにもすれ違っていたのでしょう。
今思い出してもよく分からないのです。
あなたが私を見ていないと
疑心暗鬼になっていたけれど、
私はちゃんと
あなたの気持ちを見つめていたのかな。
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昨日あなたが会社の帰りにくれたメールに
一時間ほど気づかずにいました。
私自身の仕事で忙しかったからです。
慌ててあなたに電話をしたら、
「最近忘れられてること多い?^^」
とあなたが言いました。
そういえば
この頃気持ちが穏やかなせいか、
絶えずあなたの気持ちを確認しないと
不安に駆られてしまうような、
去年の今頃のような気持ちは
どこにも見当たらないのです。
この間のデートの帰り際、
あなたと電車でさよならしました。
「じゃあ、またね。」
あなたが先に電車を降りました。
「うん、来月ね。」
私は笑顔でそう告げたまま、
目を閉じました。
暖房のよく効いた電車の中で
心地よい眠気に襲われました。
ふと、何かを忘れたことに気づいて
別れ際、ずっと手を振ってくれないと寂しいと
言っていたのは私の方だったのに、
私はすっかりそのことを忘れていました。
別れ際に私の寂しい愚痴を聞くのが
嫌だと言っていたあなた。
気持ちが満たされていれば、
さよならする時も
ちゃんと笑顔でいられることにやっと気づきました。
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小夜子
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