二年半も『エンピツ』で書いていると、

　時々メールのやり取りをしたり、

　メッセで話をする日記書きさんもいて…

　会ってみたいなと思う人もいます。

　今までネットで知り合った人と

　リアルで会ったことはないのだけれど。



　今日、Ｍｙ登録している或る日記を読んで、

　女から好きな人に聞けないことってありますよね。

　夜通し話をしたり、

　幾度となく抱き合っても、

　恥ずかしくて聞けないこと。

　あなたに会えるまで

　あと三日。

　電話であなたがいやらしい言葉を言って、

　私がくすっと笑っただけで黙っていると、

　週末、あなたに会えることになりました。

　最近ずっと二泊していたから、

　一泊だけのデートというのは

　とても短く感じるかもしれません。

　それでも、

　今週あなたに会わなければ、

　また、しばらくの間、

　あなたに会えそうにないから、

　少しの時間でもいいから

　あなたと過ごしたいと思いました。




　あなたは気づかないかもしれないけれど、

　このごろ

　あなたの愛し方は少し変わったような気がします。

　私はあなたに

　変わらぬ情熱を求めるのに、

　『 You've got mail 』 の

　トム・ハンクスとメグ・ライアンのように

　リアルタイムチャットがしてみたいと私が言ったら、

　あなたがＩＣＱのインストールの仕方を教えてくれました。

　それが私達のチャットの始まり。

　初めの頃は好きな時いつでも話が出来るのが嬉しくて、

　朝も夜も時間が許す限りオンにしていました。




　最近はお互い忙しくて

　夜通しお喋りすることも少なくなりました。

　それでも、

　ほとんど毎日メールで時間を確認し合って、

　おやすみ前の少しの時間、

　あなたとチャットするのが習慣になっています。




　あなたはいつも夕食の後にお酒を飲むのですが、

　酔っ払ってくると

　チャットで卑猥な言葉を連発します。




　昨夜もあなたは、


　「小夜子の葡萄、甘噛みしたい。＾＾」

　
　「今どんな風になってる？

　　欲しがってる？」


　などといやらしい言葉を言っていました。




　あなたに刺激されて、

　次第に欲しくなってきた私は、

　遠距離恋愛になってから、

　ほとんどいつもお泊りデートの私達。

　だから、

　あなたは私をホテルに誘ったりする必要はないのです。




　もし、これがお泊りでなくて、

　抱き合うことを欲したとしたら、

　「ホテルに行こう。」とか、

　「抱かれたい。」とか、

　どちらかが『したい』気持ちを

　伝えなければならないでしょう。




　みぞれ混じりの雨が冷たかった

　三月のあの日、

　私達には六時間という短い時間しかなくて、

　お互い抱き合うことをひどく欲していたのに、

　あなたも私もそれを言い出せなかったのです。

　悪戯に時間だけが過ぎて、

　一つの傘の中、

　温め合うように身体を寄せ合って歩いていました。

　一昨日、

　ちょっとした言葉のやりとりで

　私が悲しくなった時、

　あなたからのメールには

　こう書いてありました。


　　元気になって退院したら、

　　小夜子と行きたい場所が沢山ある。




　あなたが最近、

　休日も返上して取り組んでいた仕事は

　ようやく一段落ついて、

　高い評価を得ることが出来たそうです。


　「冬のボーナスに反映されればいいんだけどね。(笑)」


　「ですね。＾＾」


　「そしたら、

　　○○楼でフレンチのディナーっていうのはどう？＾＾」


　「わぁ、嬉しい。＾＾

　　その頃には退院してるといいね。」




　付き合い初めの頃は、

　私が拗ねるとあなたも意地を張って

　お互い一歩も譲らないような感じだったのに、

　最近では

　あなたも私のあやしかたを覚えたようで。＾＾；

　さすが、あなたは大人です。＾＾




　入院中も

　私のことを忘れたりはしないと

　あなたは言いました。

　会えない期間が長くなって、

　メールやチャットでの言葉のやり取りばかり続くと、

　ちょっとした言葉の使い方や解釈のこじれが

　諍いの引き金になります。




　昨日、電話で

　来週の土曜日のデートが

　私の都合で駄目になるかもしれないという話になった時、

　あなたが言いました。　

　時々、初恋の人が夢の中に出て来ます。

　私の場合、

　付き合っている恋人というのは

　ほとんど夢に出て来ないから、

　人生で最も出演回数の多い人は

　初恋の人ということになるでしょう。




　私の初恋は中学生の時。

　でも、夢に出てくる彼は

　成長して大学生になっています。

　某国立大の理系の学生。(笑)

　実際は何処の大学へ進んだのかは

　知らないのだけれど。＾＾

　ストーリーもだいたい決まっていて、

　二人が再会するという設定。(笑)

　夢の中だというのに

　胸のドキドキは当時のものと同じで、

　臨場感すらあるから不思議です。＾＾

　あなたの元カノがナースだったってことは、

　付き合う前から知っていました。

　その後、あなたの過去の入院話を聞いてみたら、

　その他にも色々出てくるんです。

　ナース絡みの話が。＾＾；



　入院中に友達になったナースの女の子と

　退院後も飲みに行ったりしていたという話とか、

　担当のナースの女の子をデートに誘って、

　あっさりかわされたという話とか…

　最近ずっと

　あなたの体調が良くないことは知っていました。

　私に出来ることは、

　ただ「無理しないでね。」と口癖のように言うことだけでした。

　あなたの仕事はあなたの体調などお構い無しに、

　日々過酷になっていました。

　新しい人と付き合い始めて、

　初めて抱き合ってから肌が馴染むまでには、

　少しの時間がかかると

　私は思うのです。

　真夏の昼下がり、

　広い綺麗なバスタブで

　残された少ない時間を惜しむように

　私達は抱き合い、

　触れ合い、

　何度もKissをしました。




　あなたの膝に抱っこされて、

　後ろから

　胸や腿の内側や

　湯の中で濡れているあの部分を愛撫されていました。




　やがて、

　一方的なあなたの責めに耐え切れず

　あなたの方へ向き直り、

　愛しくてたまらない

　その肩や唇にKissをしました。




　お部屋を出なければならない時間まで

　わずかしか残されていませんでした。

　私はバスタブの中で

　あなたと繋がりたいと切望しました。

　小学校６年生の女の子が

　教室で首を吊ったというニュースを見ました。

　彼女は病院へ運ばれ、重体だそうです。



　人が自ら死を選ぶ理由なんて

　他人にはわからないでしょう。

　虐めとか悩みとか

　世間は騒ぎ立てるけれど、

　本当のところは本人しかわからないのではないでしょうか。

　遺書があれば話は別かもしれないけれど。



　こんな言い方おかしいかもしれないけれど、

　死にたくなるような辛いことなんて

　この先もっと沢山あるのに、

　どうして彼女は今

　死を選ぼうとしたのでしょう。

　生きていれば誰だって、

　受け入れたくない現実もあれば、

　目覚めたくない朝もあるでしょう。



　ねぇ、どうして死を選んだりするのですか。

　急がなくても

　人間いつかは死ぬのです。

　生きたくたって生きられない短い命だって

　この世にはあるのです。



　どんな理由があっても

　自ら死を選ぶことは悪いことだと

　大人は教えるべきでしょう。




　何故自殺はいけないのか、

　女であることを捨てるとか、

　女としての自分を取り戻すとかいうフレーズを

　よく目にするけれど、

　これってどうなのかな。



　確かに意味するところはわかるのです。

　仕事や育児に忙殺されていると、

　自分が女だってことをほとんど意識せずに、

　日常が流れていくから…



　でもね、女は女だって思うんです。

　生まれながらに女ですもん。＾＾

　初潮を迎える前から女の子は男の子とは違うし、

　バージンだって母親だって女です。

　母親としての自分を実感しているなら、

　それは女としての自分を実感していることと

　同じだと思うのです。



　私が今まで女であることを一番実感したのは、

　初めてお母さんになった時。

　その時の幸福感と言ったら、

　初めて愛する人に抱かれた時の比較になりません。＾＾




　私の友人の旦那様が

　産婦人科の先生なのですが、

　私は今まで

　他者との間に居心地の良い距離を取る

　習慣のようなものがありました。



　例えば、それが

　親との距離だったり、

　恋人との距離だったり、

　親友との距離だったり…



　その距離の取り方が上手く出来なくて悩んだのは、

　せいぜい十代の頃まで…

　二十歳を過ぎてからは

　人間関係を上手にコントロール出来るように

　なったような気がします。



　ただ、今でも唯一難しいと感じるのが、

　子供との距離。

　仕事上、他人の子供と関わることには

　慣れていると思うのです。

　本当は十月の連休に

　二泊三日のデートをするはずでした。

　あなたがホテルも予約してくれていたのに、

　私の都合でキャンセルに。＾＾；



　九月は会えそうにないし、

　十月中に会えるかどうか、

　あなたと相談。

　あなたの瞳が

　私の瞳の奥を射抜く。



　ずっと

　見つめ合っていたいのに、

　快感で

　目を閉じてしまう。



　襞の奥から溢れる熱い液。

　硬くなったあなたのもので

　掻き混ぜて欲しいの。

　甘く痺れるほどに…




　林檎をかじる子供のように

　二つの膨らみの先端を噛む。

　もう二年半以上、

　ここで日々の想いを綴っています。

　正直、書き始めた頃は、

　こんなに長続きするとは思わなかったのです。

　ある日、書くことをやめる日が来るとしたら、

　私が覚えていることは、

　あなたは忘れていることが多いのに、

　私が覚えていないことを

　あなたは鮮明に覚えていて、

　後になって

　意地悪く私に告げるのです。



　昨夜のチャットでも、

　先月あなたに抱かれた時、

　私がどんな言葉を呟いたのかを

　告げられました。

　エンピツで、

　遠距離恋愛をしている方の日記を

　いくつか読ませて頂いているのですが、

　思わず同感してしまうのが、

　会う時までに○○ｋｇ痩せたいとか、

　会う時は新しい服で…などという女心。＾＾



　遠距離恋愛は

　次に会うまでのインターバルが長いから、

　久しぶりに会った時には

　ドキッとさせたいとか、

　「やっぱりいい女だなぁ。」と

　惚れ直させたいとか思うんです。＾＾

　そして

　彼の記憶の中に

　手放したくない女のイメージを残しておきたいってね。＾＾



　似たようなことは

　彼の側にもあるみたいで、

　新しいお店をチェックしておこうとか、

　私の友人が


　「大学時代に付き合っていた彼と再会したの。＾＾」


　と、少しはにかんで言いました。


　「あの同郷の元彼？＾＾」


　以前、彼女から、

　彼女と同じ九州出身で、

　東大を卒業後、アメリカのMITに進んだという

　元彼の話は聞いていました。


　「日本に帰って、就職していたの。」


　「どこで会ったの？」


　「Web上でね。＾＾」


　再会とは言っても、それはWeb上のこと。

　彼女は息子さんの宿題を手伝って

　宇宙に関して調べていた時に、

　宇宙開発の研究に携わる法人のＨＰで

　元彼の名前を見つけたのだと言います。

　彼の珍しい名前と専門分野から考えて、

　それは彼本人に間違いないと確信したそうです。


　「元気に活躍していることを知って嬉しかった。＾＾」


　彼女は言いました。


　「結婚してるのかしら？」


　「わからないけど…多分ね。＾＾

　　子供もいるんじゃないかしら。」




　知人の本名で検索をかけてみたりすることありませんか？

　長いこと会っていない

　かつて親しかった人の名前で検索すると、

　その人の現在の活躍がわかったりすることがあります。




　思い立って

　私の本名で検索してみました。

　当然のことですが、

　私本人の情報は何一つ出て来ません。＾＾

　私達は

　以前通りすがりに見つけたことのある

　あまりそれらしくない佇まいのホテルに入りました。



　週末は家族連れや観光客で賑わう通りに面している

　そのホテルの外観は、

　ラブホというよりはビジネスホテルのようでもありました。



　お部屋はシックなブラウン系の内装で、

　清潔に整えられたダブルベッドと、

　シャワーブースが独立している

　広いバスルームがありました。

　アメニティも充実していて、

　大きなバスタオルが４枚と

　白いバスローブが用意されていました。



　あなたは服のまま、

　私はバスローブに着替えて、

　ベッドの上に寝転びました。

　それから、

　前日に観た『エピソード３』の話で盛り上がり、

小夜子

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