Love Letters
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2004年06月30日(水) お料理上手は床上手


 料理の上手な女性は

 Sexも上手だってよく言われますよね。

 料理とSexって

 一見何も共通点がないように思えるけど、

 考えてみると

 どちらも微妙なセンスが表れるものじゃないかと

 思うのです。




 ベッドを共にすると

 相手の色々な部分が見えるけれど、




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 それは勿論相性というものもあるから、

 伝え合い易い相手かどうかという

 ファクターもあるのでしょうけど。^^




 Sexは

 性欲を満たすためだったり、

 癒されたり甘えたりしたいからだったり、

 相手を独占する手段だったりするけれど、



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 言葉では言い尽くせない愛の言葉を

 身体で伝え合う手段。

 上手に伝えられるかどうかは

 その人の経験やセンス、

 そして相手を想う情熱でしょう。

 


 あなたはおざなりのSexをしない人。

 私達にとって会話がとても大切なように

 身体のコミュニケーションも大切。




 あなたの言葉に

 新鮮な気持ちで耳を澄ますように、

 いつも初めて抱かれる時のような想いで

 あなたに抱かれたいのです。



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2004年06月28日(月) 涼しい部屋で熱く愛し合う


 土曜日の午後、

 私達は

 蒸し暑い外気から逃れて、

 冷房の良く効いた快適なお部屋に

 早めにチェックインしました。



 ダブルベッドの上に

 二人で寝転んでいると、

 あなたがふざけて

 技をかけるように脚を絡めてきました。




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 会いたかった気持ちを確かめ合うように

 お互いの身体を貪り合う二人。

 あなたは

 私のニットの中に手を入れて

 片手でブラのホックを外すと、

 直接二つの胸の膨らみを

 愛撫し始めました。



 
 「嫌…

  明るいから恥ずかしい…」


 あなたは

 抵抗する私の腕を抑えると、

 ニットを捲り上げ、

 私の乳首を舌で転がしました。




 甘い吐息と喘ぎ声が

 静かな部屋に響いて、

 私の身体は

 熱く濡れ始めました。




 時々、私の目を見つめながら

 尖った二つの乳首を甘噛みするあなた。

 快感の波に身を任せて

 あなたにしがみつき、

 あなたの唇や首筋や胸元に

 沢山のKissをする…




 明るい部屋の大きな窓は

 カーテンが開けられていました。


 「誰かに見られそう…」


 「いいから…」


 「シャワー浴びなきゃ…」


 「後でいいよ。」




 あなたは私のジーンズを下ろすと、

 ブルーのレースのショーツの中に

 指を滑り込ませました。



 「あっ…駄目。

  蕩けちゃう。」


 
 あなたの大胆な指は

 私の熱く濡れそぼった部分を

 器用に弄ぶ…




 やがて

 両脚がぴんと硬直し、

 痙攣を始める…

 オーガズムが波のように

 幾度も押し寄せる…




 私が逝った後、

 あなたはいつものように

 息を切らして震える私の身体を

 抱き締めてくれました。




 私が右手で触れていた

 あなたのものが

 はちきれそうなほど大きくなっていました。




 「ねぇ。舐めてもいい?」



 私は

 あなたの腿の上に

 脚をWの形にしてしゃがむと、

 既にいきり立っている

 あなたのものを舐め始めました。



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 「小夜子、気持ちいい…

  逝きそうだよ。」



 
 あなたのものをしゃぶりながら、

 内腿を雫が伝うほど

 私も感じていました。




 「ねぇ、繋がってもいい?」




 私は

 あなたの上に乗って

 あなたのものを

 自分の体内に咥え込みました。




 あなたの上で

 腰を揺すりながら

 あなたを感じました。




 あなたの形

 あなたの温度

 あなたの鼓動を…




 あなたが手を伸ばして

 私の乳房を揉み、

 私のクリを

 弄ぶ…




 好きと

 気持ちいいが

 一つになる瞬間




 やがて、

 ふたりで

 果てる…




 あなたの胸の中に

 倒れるようにして

 崩れ落ちました。



 
 あなたと愛し合ったのは

 もう何度目でしょう。




 「ねぇ、私の身体に飽きたりしない?」


 「いや、全然。」


 「なら、良かった。

  私、あんまり色っぽくないから。^^」


 「小夜子は

  色気も可愛げも十分あるよ。^^」



 私もあなたとのSexが好き。



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2004年06月27日(日) そんなあなたが好き


 昨夜、

 バーであなたと飲んでいたら、

 あなたが

 マスターから思いがけない人を紹介されました。




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 美大出身のマスターとは

 長いお付き合いなのだそうです。

 初老と呼べるお年にもかかわらず

 ダンディーな紳士で、

 可愛らしい奥様と御一緒でした。 




 船の設計士とマスターに紹介されたあなた。

 その方も小さい頃から船が好きで、

 船のイラストも沢山描いていらっしゃいます。

 あなたは少し恐縮しながらも

 今手がけている仕事の話をしたり、

 神戸の美味しいバーの話をしたりしていました。




 「マスターがいきなり紹介するから緊張したよ。(笑)」


 バーを出た後であなたが言いました。


 「そんな風には見えなかったけど?^^

  物怖じしない人なんだなぁって感心した。(笑)」


 「人からはいつもそう見られるんだよ。(苦笑)」


 「こんな凄い人と対等に話が出来るなんて

  あなたって素敵だなと思った。^^」


 「とりあえず、

  どんな話題を振られても大丈夫っていうのはあるけど。(笑)」


 「尊大なところが全然なくて、

  穏やかで素敵な人だったね。」


 「ああ。そうだね。^^」


 「奥様が椅子から降りる時、

  手を貸してらしたし。^^

  奥様もお話し上手で可愛らしい方だった。」


 「ああいう風に

  年を取りたいものだね。」




 あの時の

 ご夫婦も素敵だったけど、

 あなたもとても素敵だったよ。




 昨夜

 美味しいお酒を沢山飲んだあなたは、

 ホテルに戻るとすぐに寝てしまいました。(笑)

 熱いKissと抱擁は

 朝までお預けだったけれど、

 この人と付き合っていて良かったと

 あらためて感じた楽しい夜でした。



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2004年06月25日(金) どんな風に愛されても

 
 焦らすのが好きなあなたと

 焦らされるのが好きな私は

 多分相性がいいのでしょう。




 あなたは

 理系らしい緻密さで

 丁寧に

 私の身体を

 快感の頂へと導く…




 あなたのいとしいものを

 私の身体に打ち込んで欲しい。

 私のその部分が

 あなたの感触を

 永遠に記憶するくらいに強く…




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 『それは、あなたを包み込みたいから。』

 


 あなたになら

 どんな風に抱かれてもいいの。

 羽のように優しく愛撫されても、

 獣のように乱暴に犯されても、

 私の身体は敏感に反応してしまう。



 私の身体はいつから

 あなたの思いのままに

 感じるようになってしまったのでしょうか。



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2004年06月24日(木) 出会ってしまったら


 新聞社に勤めるBさんと

 深夜までチャットをしていました。



 Bさんは

 学生時代から詩を書いていて、

 今度詩集を出版するかもしれないと

 教えてくれました。

 

 Bさんは

 私の日記がノンフィクションであることを

 私との会話から良く知っています。

 ここには書いていないことも

 Bさんには話していたりします。




 Bさんには

 優しい奥さんと

 可愛いお嬢さんがいます。

 羨ましいほどの温かな家庭。




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 出会ってしまったら避けられないと。




 私にはあなたがいて、

 もしあなたに会えない期間が長く続いたとしても、

 あなた以外の人に恋をするなんて

 考えられないのです。

 まして奥さんや恋人のいる人となんて

 自分には絶対ありえないことだと思っています。




 「でも、出会ってしまったら

  君もわからないよ。」


 Bさんが言いました。




 新しい出会い、

 それは私だけでなく

 あなたにも起こり得ること。

 遠く離れていたら尚更のこと。




 不安なのは、

 私達の

 お互いに会いたいと思う情熱が

 あまりにも自然に

 薄れていくことなのです。



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2004年06月23日(水) 今は知らない


 決して近いとは言えない

 あなたとの距離が




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 お互いに

 会う努力をしなければ、

 なかなか会えない距離。



 たとえ

 会える日が少なくなっても、

 あなたの頭の中に

 別離などという言葉はないでしょう。



 もしも、

 あなたの心が離れて

 私の想いだけ置き去りにされたら、

 それは身を引き裂かれるような悲しみ。



 けれど、

 季節が過ぎて、

 木々が葉を落とすように、

 風の匂いが変わるように、

 少しずつ

 あなたの存在を忘れることが出来たら、

 案外心は穏やかかもしれません。



 長い間会えないという状況が

 二人の恋をどう導くのか、

 あなたも私も

 今は知る由もないのです。



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2004年06月22日(火) 生まれたままの姿で


 甘い吐息が交じり合う

 熱い抱擁のうちに、

 私はいつも

 生まれたままの姿にされてしまう。



 あなたの指は

 とても器用に

 私が身に纏うものを

 するすると解いていく…





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 あなたの前で

 私はどうしてこんなにも

 無防備なのだろう。

 あなたに触れられれば

 私の身体はすぐに

 あなたに抱かれたいと切望する。



 あなたに会うために

 選んだ洋服なのに、

 一刻も早く

 素肌を重ね合いたい二人には

 服を着たままの抱擁さえ

 もどかしくて…



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2004年06月21日(月) Reincarnation


 土曜日に

 私自身のために通う

 英語のディスカッションのクラスで、

 Reincarnation の話をしました。

 つまり霊魂の生れ変り、転生のこと。




 私は

 特定の宗教を信じているわけでもなく、

 死は無の世界だと認識しています。

 でも、

 この世に転生があると想像することは

 結構楽しいことだったりします。






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 一度、遊び半分本気半分で、

 お互いのルーツを語り合ったこともありました。




 もし、もう一度生れ変ることが出来たら、

 私はあなたと

 どんな関係を望むでしょうか。




 きっと今と同じ関係、

 或いは

 今よりほんの少し

 幸せな恋人同士を望むだけでしょう。 



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2004年06月20日(日) 名前の相性


 昨日、

 あなたと

 夏休みの旅行について話しました。



 「旅館のお風呂なら、

  バスタブと洗い場は別よね。」


 「と思うよ。」




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 「そっか。(笑)

  それよりホテルじゃないから、

  小夜子はあの時大きな声を出さないように。^^」


 「私…大きな声ですか?^^;」


 「感じてくると

  小夜子がそう言うから。

  『大きな声が出ちゃうよ…』って。(笑)」


 「朝は仲居さんが入って来るから、

  気をつけなきゃ。(笑)」


 「宿帳には

  小夜子は俺の妻ということで書いておくよ。^^」





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 私達は

 初めから

 結婚という形で

 結ばれない運命なのかもしれません。



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2004年06月19日(土) Sexで分かり合うこと


 ある男性が、


 「Sexは相手を慈しむものだ。」


 と言っていました。


 それから、


 「Sexによって

  相手をより深く知ることが出来る。」と。






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 ベッドを共にすると、

 その人の色々な面が見えるような気がします。

 例えば、

 その人の過去の恋愛経験や嗜好、

 包容力、

 男らしさ、

 自信、

 孤独、

 子供っぽい部分など…




 あなたとはもう

 幾度も肌を合わせたけれど、

 今も抱かれる度に

 感動に近いものを覚えます。



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 それは私に対してというよりも、

 今までのあなたの女性に対する接し方が

 そのまま自然に現れたものなのだと思うのです。




 ベッドを共にしてわかるのは、

 相手の愛の深さよりは

 寧ろ人間性かもしれません。



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2004年06月17日(木) あなたが、欲しい


 ルナが終る頃はいつも

 身体が

 あなたを欲してしまうのです。



 会いたくて

 会いたくて

 あなたの

 悪戯半分の

 いやらしい言葉に

 身体が敏感に

 反応してしまうのです。



 「会いたい。」

 私が言うと、

 あなたは、




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 あなたに会えるまで、

 あと一週間と少し。



 会えたら

 息も出来ぬほどに

 強く抱きしめて下さい。



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2004年06月16日(水) 嬉しい言葉


 週初めは

 とても落ち込んでいたのに、

 あなたがいてくれて、

 励ましてくれる友達や

 読者の方達がいて、

 すっかり元気を取り戻しました。^^

 温かいメールを下さった方々、

 本当にありがとうございました。



 『エンピツ』で日記を書き始めてから、

 ネット上の友人が増えました。

 文字でしか知らない人達だけれど、

 時には私自身よりも

 私や私達のことをわかってくれている気がします。



 日記には書かないこともあったり、

 あからさまな表現を避けたりすることも多いのだけれど、

 長く読んで下さっている読者の方達は

 私のつたない文章から

 心の機微まで読み取って下さるので

 とても不思議です。^^



 私とあなたが

 初めてICQでチャットを始めた頃は、

 メッセージが往復するそのタイムラグに

 いらいらしたものでした。

 それが今では

 高速のADSLを使用するようになったことや

 思うままに言葉を綴ることが出来るようになったことで、

 ネット上の会話もとてもスムーズです。



 私が送ったメッセージに対して

 あなたがどんな返答をするのか

 わかってしまうこともしばしば。^^



 朝、



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 今日は何だかいいことありそう。^^



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2004年06月15日(火) 緑の風に吹かれて


 初夏の晴れた日、

 あなたの車でドライブしました。

 山の中腹にある

 眺めの良い場所に車を止めました。




 美しい山々に囲まれた

 誰もいない見晴らし台。




 小さなベンチに腰掛けて、

 緑の風に吹かれていました。

 目を閉じて

 あなたの肩に凭れたら、

 あなたは微笑みながら

 私の顔を覗き込み、

 ついばむようなKissをしました。






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 私のブラウスのボタンを

 みっつ外して

 あなたが言いました。




 「駄目よ。」


 そう言って

 あなたの背中に

 腕をまわしたら、

 私の好きなあなたの

 いとおしい匂いがしました。




 緑の風に吹かれて

 あなたと肌を重ねたら、

 私の身体は

 どんな風に

 感じるのでしょう。



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2004年06月14日(月) カラダ目当て


 どんなに落ち込んでいても

 人はお腹が空きます。


 ついさっきまで食欲もなかったのに、

 すぐにまた

 美味しいものを美味しいと

 感じられるようになるのです。


 子供達の無邪気な冗談を聞けば、

 泣きはらしていた瞳にも

 笑みが零れます。



 数日前のあなたとの会話。

 塞ぎ込んでいた私と

 そんな私の心を解きほぐそうとしていたあなた。


 
 「やっぱり私には誰かが必要。」


 「俺に相談すればいいよ。」


 「いつもあなたを相談相手には出来ない。」


 「それは気にしなくていいよ。

  小夜子の相談相手には慣れてるし。^^」


 「何もかも吐き出したくなる時があるの。」


 「俺に吐いてくれたらいいから。^^」


 「そのうちきっと

  あなたは私を

  抱え切れなくなると思う。」


 「それは…わからないけど。」


 「都合のいい関係だよね。私達は…」


 「都合がいいって

  あまり聞こえがいいとは思わないけど?」


 「聞こえは良くないけど、

  適当な形容詞が浮かばない。」


 淀んだ空気が二人の間を流れて、

 溜息のような言葉が繰り返されていました。


 失望した声で

 あなたが言いました。


 「俺は小夜子のカラダ目当てだってこと?」


 あなたの唐突な質問に、

 不意に可笑しくなる私。

 いつのまにか声に出して笑っていました。


 「どうしたんだよ。(苦笑)」


 「だって…(笑)」


 「謎だ。(笑)」


 「もし、そうなら嬉しい。(笑)」


 「ますます謎。(笑)」


 「好きならね。私の身体。(笑)」




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 頑なだった私の心が

 他愛のないあなたとの会話で

 溶けていきます。



 日常の中の

 ほんの小さなきっかけで、

 私はまた

 笑顔を取り戻すことが出来ました。



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2004年06月13日(日) 匿名メールに対する返信


 件名:足元を見つけて下さい

 小夜子さん、初めまして。
 いつも日記を拝読させて頂いております。

 私は小学校の教諭をしております元来と申します。

 「不倫」を心の自由として過ごす小夜子さんに、
 そんな小さなお子様がいるとは存じませんでした。
 知ってしまったからには、一言申し上げたいと・・・。
 苦言ですがどうぞ戯言と思い、最後まで読んで下さい。

 お子様を置いて、「泊まりのデート」をするあなたの
 意識が分かりません。
 誰にどんな嘘をついているのでしょか。
 それが正しいとお思いでしょうか。
 子供は空気を読む力があります。
 それを知っていますか?

 喧嘩両成敗といいます。
 小夜子さんのお子さんにもtargetにされる
 何かがあるのです。
 全く悪くない、なんて在り得ません。

 先日、私のクラスでもイジメ騒動がございました。
 被害者の子の母親が、私に心を開いてくれました。
 「私は母子家庭です。恋をしていますが相手には妻子
 がおります。時々、子供の前で彼にメールを打ってい
 ます。その何が悪い?という事ですが、子供は私の細
 かな表情を見ているのでしょうか?子供に何かある
 と、不倫をしている自分を責めてしまって・・・」と。

 反省をしているだけで、十分ですよと伝えましたが、
 不倫は理に反します。
 婚姻している場合、法律に触れます。
 お母様にはその事を伝えました。

 小夜子さんのお子様も、お母さんが不倫する時はお留
 守番なんですよね。
 子供さんにそんな事をさせる小夜子さんに腹が立ちます。
 毎晩「彼」と称する男性といやらしいmessengerをしたり、
 自分の画像を送ったり・・・
 逢うための下着を考えたり・・・
 それが全て子供の知らない外の男性で・・・
 そんな人の子が正しく育つとは思えません。

 子供以上に大事なものがあるとお考えですか?
 今、貴女がしなくてはいけない事をよく考えて下さい。


 つれづれに想いを書きました。
 失礼致しました。

 どうぞ、今一度、足元を見直して下さいませ。


 
 monさん、はじめまして。

 今朝あなたに返信したメールが戻って来てしまいました。

 きっとこのメールを読んでいらっしゃると思うので、

 こちらに御返事させて頂きます。

 私には彼がいますが、不倫ではありません。

 私は現在誰とも婚姻関係を結んでいません。

 また、結婚していた時に誰かと付き合っていたということも

 ありません。

 更に言わせて頂ければ、人生において

 同時に複数の男性とお付き合いした事はありません。

 既婚の男性とお付き合いしたこともありません。

 人の恋人や配偶者に興味が湧かないので。(笑)

 彼はずっと独身で、結婚していたことはありません。

 現在彼の恋人は私一人です。

 monさんはきっと最近

 私の日記を読み始めて下さった方なのですね。

 一番最初から読んで頂ければわかると思います。



 子供がいて恋愛するということは

 確かに少し恥ずかしいなと思う部分もあります。

 好きな人に自分の画像を送るということについても、

 monさんが想像されるような

 色っぽい画像ではありませんが、^^;

 もし恋から醒めたら

 ちょっと恥ずかしくなってしまうような

 行為でしょう。



 私の普段の私生活は

 日記の内容とはほど遠いくらい

 「お母さん」しています。

 子供が暴力を受けてから、

 地域の多くのお母さん達の協力、

 先生方の協力を得て、

 もっと諒のクラスを良くしていこうという方向へ

 動いています。



 今回の件で

 母子家庭である私や子供達を助けてくれたのは、

 彼でもかつての夫でもなく、

 地域のお母さん達でした。

 来週にも何人かのお母さん達と先生で、

 もう一度、話し合いが持たれることになりました。

 だから、日記に書いたことがきっかけとなって

 少し荒れていた諒のクラスが

 改善される希望が見えて来ました。



 暴力をふるった子に関しては、

 特に諒をターゲットにしていたわけではなく、

 クラス中の男の子に対して、そうでした。

 ですから以前から、

 お母さん達が協力して改善の策を考えようという

 動きがあったのですが、

 今回の諒の事件をきっかけに

 それが形になることになりました。

 暴力をふるった子が孤立しない方法で

 物事が良い方向へ進むことを願っています。



 私は現在恋をしています。

 彼のことが好きで、信頼も尊敬もしています。

 彼は私のことが好きですが、

 私が子供達の良い母親であることも含めて

 私が好きなのです。

 だから、もし私が子供達を放任するようなことをしたら、

 彼の私に対する想いも醒めるでしょう。

 私の日記には

 彼とのセックスやごくプライベートな会話についても

 書かれています。

 だけど、私生活の私は

 彼と二人きりで会える時間を除いて

 ほとんどの時間は←彼の夢を見ることもほとんどない。^^;

 母親であり、英語の先生でもあります。

 今回のような子供の事件が起これば、

 24時間、私はフルに母親になって、

 彼のことなど思い出しもしないのです。

 彼と一緒の時間でさえ、

 彼との間で話される一番のトピックは

 子供達のことだったりもします。



 彼と会う時は、

 子供達の都合や私の仕事の都合、

 子供達を見てもらう両親の都合といった

 全ての調整が必要です。

 それでも、

 私には彼と会う時間が必要なんです。

 たとえ1〜2ヶ月に1度だけでも

 会わなければ、

 私は母親としても駄目になってしまうでしょう。

 彼とつきあうことになったきっかけを

 ここには書いていませんが、

 初めは友達だった彼が

 様々な会話の中で、

 女手ひとつで子育てしている私を応援してくれたからです。



 母親が恋をしてはいけませんか?

 それはおかしいことなのでしょうか?

 いいえ。寧ろ逆だと思うのです。

 私は結婚していた頃、

 母親である自分を優先するあまり、

 かつての夫との間に心の隙間が出来てしまいました。

 私はもっと女として

 彼と向き合うべきだったと今にして思います。

 かつての夫もそれを望んでいたのだと

 別れた後に二人で会話をした時に気づきました。



 彼も私も独身であるにもかかわらず

 結婚していない不自然さから、

 このようなメールを頂くことになったのかと思います。




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 子供の名誉の為に言っておきますが、

 諒が暴力を受けた理由などどこにもありません。

 その子は以前にも度々暴力事件を起こして来ました。
 
 喧嘩と呼べるものではなく、

 どんなケースにおいても

 相手のお子さんだけが怪我をし、その子は無傷なのです。

 お母さんは小さい頃から

 周囲のご家庭に謝り通しだったと聞きました。

 どんな場合であれ、

 暴力は最もいけないことです。

 暴力を受けた側にも非があると公言することは、

 重大な罪を犯した人間を

 擁護することにも繋がります。

 

 それにしても、

 頂いたメールにあるように、

 「毎晩いやらしいメッセ」が出来るような

 毎日だったら素敵ですね。(笑)

 最近、私達の会話は

 ここのジャンルには書けないほど

 艶のない会話ばかりです。^^;



 monさん、

 今度は架空ではないメアドでメールを下さい。

 もし日記書きさんでしたら、

 是非そちらのアドレスも教えて下さいね。

 小学校の先生の生の声を聞くのは貴重ですから。^^



 今日の日記は完全な私信で失礼致しました。

 こんな内容で

 逆ジャンル強制移動もないかしらと…^^;

 こんな“Love Letters”で良ければ、

 これからもよろしくお願い致します。^^ 



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2004年06月12日(土) 身代り


 昨夜

 諒を投げ飛ばした男の子とその母親、

 幼稚園生の妹が

 家へ来ました。



 玄関に出た私と諒を

 その母親と男の子はずっと睨んでいるようでした。



 こういう時のために「平謝り」という謝り方が

 あると思うのですが、




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 「遊びの延長でしたことです。」

 「諒君をターゲットにしていたわけではない。」

 「諒君のことをうちの子は嫌いではなく、

  寧ろ好きな方なんです。」



 息子に悪気はなかったと主張する母親の隣で、

 その男の子は最後まで謝りもせず

 諒を睨みつけたまま黙っていました。



 私は親子の鋭い目つきに怯えて、

 自分の声が震えるのがわかりました。



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 頭を下げたのは私の方でした。

 母親が渡そうとした大きな包みを


 「結構です。」


 と断ると、

 母親は顔を歪めて、


 「迷惑ですか?」


 と吐き捨てるように言いました。




 二度目の暴力。

 相手の子は無傷という状況も

 言い訳がましい形だけの謝罪も同じ。




 この母親が言うように、

 この母も息子も

 諒を憎んでいるのではないでしょう。

 ただ、

 他の誰かに対して

 強い憎しみを持っていることはわかります。

 その憎しみが

 ある日

 罪のない弱者に向けられるのです。



 被害者であるはずの

 私達を

 突き刺すように睨みつけるのは、

 私達が

 この母子の憎しみの対象の身代りとして

 選ばれてしまったからでしょう。



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2004年06月11日(金) Help!


 本当に誰かに助けて欲しい時、




↑エンピツ投票ボタン 
 私達の関係の薄っぺらさに気づいて、

 笑っちゃう。

 悲しくて。

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2004年06月10日(木) 子供を守るということ


 昨日

 仕事から帰ると、

 諒が

 両腕のあちこちを怪我していて、

 手当てを受けた

 包帯やバンドエイドに血が滲んでいました。




 「どうしたの?」


 「学校帰りに隼人にやられた。」


 「学校に戻ったの?」


 「うん。

  血がいっぱい出てたから

  保健室で手当てしてもらった。

  後で先生から電話がかかってくるって。」



 
 今までに何度も子供の口から聞いている名前。

 娘の早紀もよく知っている

 お母さん方の間でも評判の乱暴な男の子。

 前にも

 隼人に指を引っ掻かれて

 保健室で手当てを受けて帰って来たけれど、

 またか…という思いで

 途方に暮れました。

 と言うのも、

 前回、指を怪我して帰って来た時に

 謝りに来るというその子の親に


 「謝りにいらして頂かなくて結構ですから、

  今後このようなことがないようにして下さい。」


 とお願いしたからです。




 夜七時頃、担任の先生からお電話がありました。

 先生のお話によると、




↑エンピツ投票ボタン
 相手のお子さんは無傷だそうです。

 先生のお話だと

 そのお子さんは諒に限らず、

 自分の気持ちの中でむしゃくしゃすることがあると

 周囲の子達に暴力をふるうそうです。

 先生は

 今日もう一度、

 子供達からじっくり話を聞くとおっしゃって

 電話を切りました。




 私は諒の父親に電話をしました。

 別れても子供達のたった一人の父親ですし、

 助けてくれると思ったのです。

 一瞬でもそんな風に期待した私は愚かでした。^^;

 相変わらずの無関心、無反応でした。




 夕食の後、

 私は今回の件について

 諒とじっくり話をしました。

 今後なるべくその子とかかわりを持たないようにするというのが

 二人で決めた精一杯の解決策でした。



 
 子供達が眠りについた後、

 どっと脱力感に襲われました。

 もし私が父親だったら…

 先生と直接話して

 事件の背景について詳しく話を聞いたり、

 暴力をふるった相手の子供の親に

 きっぱりと意見したかもしれません。

 あなたが子供の父親だったら…

 きっとそうしてくれると思いました。



 
 子供を守るということ。

 親にとっての一番の責任。

 早紀と諒を守れるのは

 私一人だけ。

 しっかりしなきゃと自分を戒めました。



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2004年06月09日(水) 封印した願い


 昨夜、

 会社帰りのあなたから電話がありました。

 子供達と見ていたTVの音がうるさかったので、

 携帯を持ってバルコニーに出ました。

 夜風が気持ち良くて、

 幾つかの小さな星が瞬いていたからでしょうか。

 静かに響くあなたの声を聞いていたら、

 無性に会いたくなりました。




 「昨日話していた旅館、

  予約しておくから。^^」


 「ありがと。

  何だかすごく楽しみ。^^」


 夜の闇を超えて

 電波が私達の想いを繋ぎます。




 いつもは穏やかな私の気持ちが

 こんなに熱くなるのは、

 夏の夜風に煽られたせい?

 この切なさはどうすることも出来ない。




↑エンピツ投票ボタン
 愛し始めた頃に

 一度だけ話したことがある二人の願い。

 あれから

 ずっとずっと

 心の奥に封印して来たのに… 




 親友みたいな恋の始まりだったから、

 こんなに好きになってしまうなんて

 思ってもいなかった。

 
 「自分が苦しくならないように

  気持ちを抑えるようにしている。」

 
 いつかあなたは言っていました。




 私達は

 これからもずっと

 静かに愛し合うことが出来るのでしょうか。

 あの日封印した

 二人の願いを

 言葉に出さずにすむように。



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2004年06月08日(火) 今年の夏休み


 来週末のデートは

 私の都合で

 月末に延びてしまいました。^^;

 というわけで、

 またしばらく会えない日が続くのですが、

 夏休みに

 二人で温泉へ行くことになりました。^^




 昨日、

 あなたとICQでお喋りしながら、

 ネットで宿探し。^^

 美しい庭園を持つ

 お部屋もお料理も良さそうな

 素敵な温泉旅館を見つけました。

 その旅館のいいところは

 温泉街から少し離れた閑静な場所にあって、

 一日に十組程度の宿泊客しかとらないということと、

 お料理が選べるということ。




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 自分の好きな柄が選べるんだそうです。




 「とにかく、小夜子とのんびりしたい。」


 あなたが言いました。



 
 あなたと過ごす三度目の夏。

 私はきっと、

 去年よりも

 一昨年よりも

 あなたに惹かれています。 



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2004年06月07日(月) 年齢差


 一昨日の夜、

 あなたは仲間と飲みに行きました。

 あなたの周囲には

 30代半ばから40歳位までの友人が多くいます。

 どちらかといえば年上の友達が多いのです。



 飲み会で

 40歳の女性から

 60代の大学の教授と婚約したという

 報告があったそうです。


 「すごい年の差だね。

  どちらも初婚なの?」


 「大学教授の方は再婚らしい。」


 「幸せそうでしたか?^^
  
  その女性。」


 「まあね。

  みんなの質問責めにあってたよ。(笑)」


 「あなたは彼女との年齢差って気にする?^^」




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 「それって、

  結構こだわりがある方だと思うんですけど?^^」


 「見た目がどうのというわけじゃないんだ。

  見た目より寧ろ実年齢にこだわる。(笑)」


 「どうしてでしょ?(笑)」 


 「それっぽい態度を取られるのが嫌だからかな。」


 「それはちょっと意外だな。」


 「年功序列の会社にいると、

  年上というだけで威張る人間とかいるからね。

  まぁ、これは男の話だけど。^^」




 恋に年の差なんて…という言葉があるし、

 幾つになっても輝いている女性はいます。

 それでも、年下の女性がいいと言うあなた。



 男の人が

 若い女性がいいと言うのと

 年下がいいと言うのは

 微妙に違いますね。

 若い女性がいいと言うのは

 自分が年をとっても

 若い女性がいいという意味で、

 外見的な要素が大きいような気がします。

 年下がいいと言うのは、

 二人とも同じように年老いても

 女性には慎ましやかであって欲しいという願いが

 込められているような気がします。

 勿論、年上でも慎ましやかな人はいると思うのですが。^^;




 年齢に拘らず、

 付き合いが長くなるにつれて

 図々しくなるのが女という生き物。←私だけ?^^;

 あなたにずっと愛されるように

 可愛い女でいたいと思います。^^



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2004年06月06日(日) Hotel


 来週末に

 あなたと会う約束をしています。

 お泊まりデートです。



 昨日、

 あなたと

 何処に泊まろうかと話していました。

 私達が利用するのは、

 ラブホかシティホテルです。



 ラブホの場合は

 いつも決まっています。

 予約と外出が可能な

 シックな内装のラブホです。



 シティホテルは、




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 「今度は、今まで泊まったことのない

  シティホテルに泊まろうか。」

 
 あなたが言いました。




 ラブホでも

 シティホテルでも

 これは外せないなというのがあります。


 食事やバーへ行くのに便利な

 ロケーションの良さ。


 綺麗で落ち着いたお部屋。

 贅沢を言うなら、

 窓からの眺めがいいお部屋。



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 あなたとの思い出を回想する時、

 泊まったホテルを思い出せば、

 その時の

 あなたの言葉や表情、

 あなたにどんな風に愛されたかを

 鮮やかに

 思い出すことが出来ます。



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2004年06月05日(土) 成人ジャンル


 「別にジャンルはどこでもいいんじゃない。」


 毎日、

 恋愛やSexのことを書くことは、

 少し退屈だったりします。

 かと言って、




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 正直、

 どこのジャンルが

 自分の文章のスタイルにふさわしいのかわからないという

 私の言葉に、

 ある読者さんが答えてくれました。




 「日々の出来事の中で

  自分がどう思っているのか、ということを

  大事にしているね。」


 その人はこうも言ってくれました。

 とてもシンプルだけど、

 嬉しい褒め言葉でした。




 昨日、

 あなたから電話がありました。


 「会いたい…」


 そう告げた私に

 あなたが言いました。



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 この距離感が私達にはちょうどいいのだと思う。

 四六時中、

 恋愛やSexのことを考えているわけではないし、

 全く色っぽい気分にはなれない日だってあります。

 本当に心と身体のスイッチが入るのは、

 会ってあなたに触れられる瞬間だから。



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2004年06月04日(金) 殺意の引き金となったものは


 昨夜は満月の夜でした。

 マンションの大きな窓に浮かぶ

 檸檬色の月を見ながら、

 あなたとチャットしました。



 事件以来、

 あらゆる専門家がマスメディアに登場して、

 11歳の少女に計画的な殺意があったのかどうか、

 殺意の引き金となったものは何だったのかについて

 議論しています。



 少女の愛読書は、

 『ボイス』と『バトル・ロワイアル』

 だったと言います。



 チャットやホラー小説、

 TVドラマの凄惨なシーン等を

 共犯に仕立て上げようとするマスメディアについて

 あなたが言いました。



 「映画や読書の嗜好によって

  左右されるかな?

  俺には信じられない。」


 「そうかな。

  でも私だったら、

  子供にバイオレンス系の小説を

  買い与えたりはしないけどな。」


 「自分で買ったんでしょ。

  6年生なんだから。

  俺もよく本を読む子供だったけど、

  親は俺の読んでるものには無関心だったけど。」

  
 「そっか。

  自分がそうだからかもしれないけど、

  親は子供がどんなものを読んでいるのか

  把握しているものだと思ってた。」


 「俺も怪談とか大好きだったし。」


 「怪談に出てくるお化けなら

  完全に架空の存在だと子供も意識出来るけど、

  人間同士が残酷な方法で殺し合う内容って

  感受性の強い子供が読むものとして

  どうなのかなって思うけど。」




 私達がチャットで話した内容を

 加害者の少女と

 さほど変わらない年頃の娘に話すと、

 娘はあっさりとこう言いました。




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 どうしてそういうものに夢中になるのかわからない。

 親はその子の残酷な部分に

 気づいていなかったんじゃないかな。

 多分、その親は

 パソコンとか高価なものは買い与えていても、

 その子の心の内には無関心だったんだと思う。」




 未成年の子供達が引き起こす

 このような事件の核心部分について

 私達は憶測でしか語ることが出来ません。



 
 人を殺す…ということは狂気だと思う。



 
 「誰でも一人や二人、殺したい人間がいる。」

 と言う人がいるけれど、

 私には信じられないのです。




 人間はいつかは死ぬのです。

 自殺などしなくても

 自分はいつかは死ぬものだし、

 憎しみを持つ相手だって

 殺さなくともいつかは死ぬ。




 小児ガンや白血病の子供達が多く入院する

 小児病棟で過ごした

 数ヶ月間のことを思い出します。

 生きたくても生きられない子供もいるのです。

 適合するドナーを待ち切れずに

 消えていく命だって

 この世には存在するのに。




 無自覚な生が

 無自覚に他人の命を取り上げるのでしょう。



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2004年06月03日(木) 心地よく耳に響いて


 夕飯が済んで

 キッチンで洗いものをしていると、

 携帯の着信音。

 あなたからでした。



 「今、仕事が終ったところ。

  いや〜しんどい。(笑)




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 誰かが近くで

 あなたが話しているのを聞いたら、

 きっと

 家へ帰る前の

 奥さんへの電話だと思うでしょうね。




 私達は

 いつでもすぐに会える距離にはいないけれど、

 あなたはいつも

 二人の信頼を繋ぐことを

 忘れずにいてくれます。




 以前、

 いつも冷静すぎるあなたの

 私に対する思いを推し量ることが出来なくて

 不安な気持ちでいた時、

 あなたが言いました。



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 どんなに心がささくれ立っている時でも

 私があなたの声を聞くと心が温かくなることを

 あなたは知っています。



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2004年06月02日(水) 出逢い


 ふとした偶然から

 素敵な男性とお友達になりました。




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 社会情勢に関しては

 よどみなく理路整然とお話をされる方なのですが、

 恋愛中の彼女に対しては

 溢れる想いから

 言葉を失ってしまうと言っていました。



 人生において

 愛し合うことが一番の幸せ、

 という彼の言葉に共感しました。



 この日記について

 「綺麗、あたたかい、優しい。」と、

 私自身に言われたなら

 有頂天になってしまいそうな

 お褒めの言葉を頂きました。^^



 これからも

 この日記を楽しみしていて下さるそうです。



 書くことを生業としている方に読まれるのは

 かなり照れますが、

 これからも今まで通り

 日々の想いを綴っていきたいと思います。



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2004年06月01日(火) 画像効果


 疲労困憊の様子のあなたを

 元気づけようと

 3枚の画像を送りました。




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 仕事から帰って来て

 ICQにログインしたら、

 あなたからメッセージが。


 「画像3枚の効果が徐々に出て来たのかな?

  ちょっと元気回復。

  貝殻を想像しながら寝ようっと。(笑)

  おやすみ。Chu!」




 初めの頃に比べると、

 新鮮味が薄れつつあるかなと思っていた

 私のセルフ画像。^^

 私の身体のすみずみまで

 あなたははっきりと記憶していると言います。

 それでも、

 しばらく会えない日が続く時、

 リアルタイムの私の画像を送ると

 あなたは喜んでくれます。




 アダルトサイトに氾濫している

 露骨な画像に比べたら、

 控えめ過ぎるほどの

 私のセルフ画像。

 あなただけに見て欲しいと思っているからそれでいいの。

 だって、あなたは

 画像には映っていない、

 二人きりの時の

 心も身体もすっぴんの私を

 頭の中に記憶しているはずだから。



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小夜子

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