パソ復帰 - 2007年01月31日(水) ノートパソコンが修理センターから戻ってきた。 実は少し前に壊れて修理に出していたのだね。うん。 しょうがないので居間の家族パソコンで仕事とかしてたんだけど、やっぱり、いろいろと使い勝手が悪い。 データはなくなったけれど、帰ってきてくれてよかった。 おかえりマイパソコン。 - わたしは誰の捌け口か - 2007年01月18日(木) メールだとどうにも言いたいことが伝わらなくてもどかしい。 ので、あえて重く鬱陶しいメールを返してみた。 これで「めんどくさい」と思って引いていく人なのだろう、と思っていたが、予想に反して引きはしない。 引きはしないが、だからといって押してくることもなく。 やりたいだけなのは明らかなのだ。 もう透け透け。 めんどくさい。 - 合同庁舎でドキ☆ドキ - 2007年01月16日(火) 事業主になったので、開業届というのを税務署に出さなくてはいけない。 それにスタッフさんを雇うので、労災にも入っておかなければいけない。 わたしは濃茶のベロアジャケットにカーキのフレアスカートを履いて、キャメルのピンヒールのブーツを履いた。お化粧はリキッドファンデ二度塗りのフルメイクで、先日色を入れ直した髪はアイロンで巻いて、スプレーワックスでほどよくエアリーにした。そして家から程近いところにある熊本市の合同庁舎へ向かった。お洒落をしたのは教室日だからで(つまり仕事で会う人に、自分がどう見られているかということが気になる人がいるからで)、合同庁舎に行くからではない。けれどもふと、考えたことがあった。 わたしのこのいでたちは、わたしの中の「事業主」とかけ離れている。 わたしの中の「事業主」は、30代以上の男性と決まっている。 アルマーニのスーツを着てロレックスの時計をはめている伊達男か、もしくは、作業着を着て頭がはげているおじさんだ。そのどちらかしかない。 わたしは税務署の方にいろいろと尋ねながら、なんとか必要な書類を提出し終えた。建物を出て、今度は労災加入のために別棟の労基署に向かいながら、受付をしてくれた人たちの間で今交わされているであろう会話を想像していた。 「斎藤くん、今の子が、新しくこの教室を切り盛りすることになるんだねえ」 「タカさん、ダメっすよ、見た目で判断しちゃ。実はすごい手腕の持ち主かもしれないじゃないっすか」 「そういうお前だって見た目で判断してんじゃねえか」 「そうっすね(笑)なんか、見るからにギャルって感じだったっすよね」 「源泉徴収のこともよくわかってなかったよなぁ」 「正直、『だいじょうぶ?』って思ったっす」 「あんなんが『事業主』なんだからなぁ」 「世も末っすね」 「でも、ちょっとかわいかったよな」 「…ですね(笑)」 まったくの妄想であり、もっと言えば、被害妄想である。 べつに税務のことがすべてわかっていなくても何とかなるということもよく知っている。 労働局は1号館の5階にあるという。 実はわたしが庁舎を訪れた時間帯はお昼休みど真ん中の時間帯で、昼食のために職員の出入りがちょうど激しくなっているようだった。わたしは、楊枝をくわえたおっさんの中で恐々としながらエレベーターに乗った。明らかに浮いていた。5階のボタンが押されているか何度も横目で確認した。おっさんは不審そうにわたしを見ていた。 5階に着いた。おっさんの波のあとからわたしも続けてフロアに歩み出た。 目の前には大きな卓球台があった。男性職員二人がエレベーター前のホールで卓球をしていた。 ピンポンピンポン、カッコンコン 「あぁっ!タクさん、それ反則!」 「うわっはっは」 ピンポンピンポン、カッコンコン わたしはその横を横歩きで通り抜けて、労働局のドアに向かった。 そのとき、カッ!!とひときわ大きな音がして、わたしの足元にオレンジ色のボールが跳ねてきた。 拾おうとしたら、壁に当たってもときた方へと戻っていった。 「あはは、すみません」 タクさんが気さくに謝ってきたので、わたしは「あはは」と愛想笑いをして、そのままドアを開けた。 多くの役所や企業がそうであるように、労働局の中もまた、昼休みはほとんどの電灯が消されていた。 薄暗い通路の突き当たりに受付があり、細い縁のめがねをかけた中年の女性が、赤いハードカバーの本を読んでいる。 「すみません、お昼休み時間に」 わたしは女性に声をかけた。 物憂げに、彼女は本を伏せて視線を上げた。ドストエフスキー全集。 「労災に加入したいんですが…」 女性は奥へ行き、担当に確認して戻ってきた。 「労災の加入とか申請とかは、ここではなくてお隣の●×ビルの7階が受付なんですよ、ごめんなさいね」 わたしは礼を言って、労働局を去った。 卓球にはひとり、ギャラリーがついていた。 わたしはまた横歩きでエレベーターの前まで移動した。 昼休みに卓球、というようなのはドラマの中だけのことかと思っていた。 別段、何がどうという話でもない。 そしてわたしはものすごい気張った格好で行った割には、もうその人にどう見られていようが今はどうでもいい。仕事の話をしているうちに、なんかとてつもなくめんどくさくなったのだ。恋に似た感情を抱き続けるのが。 - 捌け口としての恋2 - 2007年01月10日(水) 新春恒例のパーティというのがあってて、任意参加だったので参加してみたのだけど、こういうのがあるとひどく動揺する。 普段はパリッと仕事してる人たちがなんかはっちゃけて楽しそうにお祭り騒ぎをしているのを見るのは、とても心が揺り動かされる。 有体にいって、その人たちのことをとても好きになってしまう。 自分の心の中に、その人たちの面影をたくさん置いておきたいと思う。 厄介なのはこれが本来は仕事上の付き合いしかない人たちであることであって、深入りしすぎると双方に深い傷をもたらす。 あー。ほら、ボーダーラインがぼんやりと曖昧になっている。 しょうがないので家に帰ってすぐに寝た。 寝て、気分を変えようと思った。 夢の中では真っ暗で、わたしは何度か息が止まって目が覚めた。 いや、これは夢がどうとかじゃなくて、本当に普通に息が止まって目が覚めた。 なんだったんだろう。 無呼吸症候群とかそういうやつか? まぁいいや。 とにかく、目が覚めたらすこし気持ちは落ち着いていた。 学のお兄さんが「手紙を送ります」と言っていたのだが、今日までずっと来なかった。もうこのまま来ないのかもしれない、彼は怒っているのかもしれない、と思っていた。そういう夢を見ていた。 そうして夕食のため階下に降りると、その手紙が来ていた。 前にお父さんからも手紙をもらった。字が学のとよく似ているなぁ、と思った。お兄さんの字もまた、学の字とよく似ていた。 ふっと気がつくのだが、わたしはやはり強烈に癒しを求めていて、ただ一言、「大丈夫だよ」と言ってほしい。 そして恋は相変わらずわたしにとっては捌け口でしかなく、よく会う男の人に時折ものすごく切ない恋心を抱く。癒してもらうことばかりを気持ちの上で求めているだけ。そう、求めるだけだ。不毛だ。そのことを一番よく知るのはわたし自身で、何も表に出すことなく、そういう気持ちをあきらめることを、やっと。 本当に、やっと。その技術を覚えた。 もっと早く、覚えているべきだった。 いらいらする。 不毛なのは、好きじゃない。依存とか甘えとか、受容とか、ボーダーラインが曖昧になると、その人が職務遂行のために見せているやさしい顔を仕事以外の場で期待するようになる。だから今日のような場は嫌いだ。そういう不毛な期待を勝手に高めてしまう。捌け口としての恋は日常生活の障害にしかならない。わたしの中でラインは今極めてゆるくなっている。パーティに参加したからだ。いっしょに仕事している皆がかわいくて、おもしろくて、そういう姿を見せられて、ラインが緩んだ。そういうのは、もう無理なのだ。わたしは峻別できないのだ。けじめをつけられないのだ。一度決壊したら、あとは流れ込むだけだ。 だから、違うところに目を向けないといけないと思う。 もうほんと。無理。 ラインを死守しなければ。 -
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