日記...マママ

 

 

ねむい - 2006年06月30日(金)

眠い。

ゆうべは早々と帰って寝たんだけど、やっぱりちょっと眠い。

「家」という箱が生きるうえでとても大切なものなのだということを最近認識している。ホームレスはやっぱり大変だ。

ご家族から預かった香典返しを手渡さなければいけない人がいるんだが、なかなか足がそちらに向かない。
うー。でもがんばらんと。

どうしたいのかな。私は。
ひとりになりたいのかな。
それとも、誰かと一緒にいたいのかな。


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えええええ - 2006年06月29日(木)

失恋の痛手で落ち込んでいるから、もしよければ今から来てほしい、と暗い声で言われて取り急ぎ駆けつけてみたら、別の男とカラオケでいちゃついていて、ふたりだと照れるから他に人がいてほしかった、みたいなことをあとで言われて、なんと言うか、ちょっと違和感。なんだそりゃ。

でもカラオケは楽しかったのでまぁよかったです。そういうことにしときます。
気晴らしになったなぁ。うん。
HYのAM11:00を、合コンで意気投合した人とデュエットしてその後付き合い始めたというのを思い出した。そんな浮かれた恋もしてたんだなぁ私、となんか年寄りのようなことを思ってしまった。



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あと一歩で - 2006年06月26日(月)

ゆうべ学と話をして、あと一歩、これを考えたら前に進めるかもしれない、ということを私は消した。
学が私の手を通してキーボードで問いかけてきたことを、私は私の手で、とっさに消去した。
なんと尋ねられたのかも、もう、思い出せない。
思い出そうとしても思い出せない。奥のほうでうずくまったまま出てこない。

彼の言うとおり、それを認めるのが怖かったのかもしれない。

なんと尋ねられたのか。

肝心なところで逃げてしまった。
寸前で。
もっと強くなろうと思う。人並みに。
そして、受け止めたい。
もっと正面から、受け止めないとだめだ。
中途半端にかわしていたら、いつまでも前に進めない。


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スカパー - 2006年06月25日(日)

ずっとチューナーはあったんだけど、やっと今日本登録を終わらせた。
家の外壁の塗装工事のためにぐるりと足場が組まれていて、それが原因で少し電波の調子が悪い。
スペースシャワーがそれで見られないので他の音楽チャンネルを色々見てたら、福山特集があってた。やっぱり福山ってエロくてかっこいいなぁ。ほっぺたがエロい。Squallやってくれんだろうか。

うたた寝していて、ふいに目が覚めて、高い波が襲い掛かってきても、しばらくうずくまってじっとしていれば、きっと何とかなる。
だから落ち着いたら階下に降りて、家族と話をする。
ワールドカップについて不満を漏らしたり、母の教室に新しく入ってくるかもしれない子どものことや、近くのスーパーで卵が安いことなど。
平和だ。うちのなかは本当に平和だ。
いつからこんなに平和だったんだろう。
ずっと平和だったのかな。
いや、そうじゃない。
私が10代だった頃の家の中はいやな空気が満ちていて、それをうまく人に伝えることも出来なくて、家にいるのがつらくて仕方なかった。

今は違う。
みんな優しくて、ときどき行き違いはあるものの共同生活をなんとか上手にこなしていて、余裕がある。
いつ父が怒鳴り込んでくるか、いつ母が泣き出すか、何か物音がするたびに心臓の鼓動がどきどきと早くなって身体が震えていたのがうそのようだ。
それしか知らないから、それが当たり前だと思っていたのだけれど。
どこの家庭もこうで、自分と同世代の人はみんな毎晩こんな緊張を強いられながら勉強したりお風呂に入ったりしていたんだ、みんなすごい、と本気で思っていたけれど。
もしかしたらそうでもないのかも。

家というものはこうあるべきだったんだ。ほっとする空間で。
遅すぎることなんてないんだ。
今のこの安楽をもって、以前のいろいろが本当にどうでもよくなっているから。
生きてさえいれば。ね。

私と触れ合うことで力を得られている人がいるかもしれない、と同時に、力を奪われ、削がれている人もいるかもしれない。
それが、その人にとって、何か致命的な決定打になったら?

私はどうすればいいんだろう。

交通事故を怖がっていたら車を運転できない、と同じ論理なのだけど、不注意でよろよろと歩いている人をはねて、死なせてしまって、それから何事もなかったかのように車を運転し続けるのって難しいんじゃないか。
私はそれと同じことをしたんだよ。
たまたま、法律に触れないというだけのことで。

周囲は、いつまでもしんどそうな顔をしててほしくないだろうと思うし、私が以前のように普通にしてると安心するだろう。
私自身も、そうしていたほうが楽なんだけれども。
けれども、そういう自分さえ嫌になる。
何事もなかったかのように、何食わぬ顔をして人と交わり続ける自分が。
そして落差が来る。隣に色が変わった学が横たわっている。私のほうを見ている。学に責められているような気がする。もう立ち直ったの?それぐらいのものなの?
ちがう。
立ち直ったわけじゃないよ。
ちがうの。
ちがうんだよ。学。
じゃぁ何ですか?
どうしてそんなに元気なんですか?
やっぱり、僕がいないほうが楽なんでしょ?
僕はまりさんにとって邪魔だったんでしょ?
そうなんでしょ?
僕が死んで、楽になったんでしょ?
ちがう。違います。
泣けばすむと思ってるんですか?
僕は、まりさんのことが本当に好きだったんです。
まりさんがすべてだったんです。
それを、まりさんは裏切ったんです。
そうだね。
そうだよね。
反省してないんですか?
まだ、周りの人を振り回して、気分で優しくしたり、冷たくしたり、してるんですか?
全然反省してないじゃないですか。
僕の知ってるまりさんは、そんな人じゃないです。
いいえ。
私はそんな人なんです。
じゃぁ最初から優しくなんかしないでください。
がっかりしました。
学は怒ってる?
怒ってるに決まってるじゃないですか。
まりさんは、僕を裏切ったんです。
ひどいです。
まりさんには幸せになってほしいです。
感謝もしています。
でも、まりさんのことは、許せません。
僕はまりさんのこと、好きかどうかもわからなくなりました。
まりさんは本当に僕のことが好きだったんですか?
優しくする自分に酔ってただけじゃないんですか?
どこまで本気だったんですか?
本当に、僕のこと、立ち直らせようと思ってたんですか?
本当に本気だったんですか?
それならどうして、あんなことができたんですか?

何も言えない。
何も言えない。

立ち直ってほしいとは思っていたし、本気だった。
学が自立することができたら、結婚したいと思っていました。
そのときそのときの自分にできることはしたつもり。

学も、ひどいよ。
話し合いは、まだ終わっていないのに。
終わってなかったんだよ。

終わってたじゃないですか。
終わってないよ。
終わってないんですか?
そうだよ。
だって学は、何も言わなかったじゃない。
私が何を言っても。

別れませんからね、って、言って、それから、何も。
だから、こんなに悲しいんだよ。

じゃぁ、なんで、出てって、なんて言ったんですか?
なんで、あんなに冷たいメールを送ってきたんですか?

私に対する復讐なの?
私を苦しませるため?
私を恨んでる?

わかりません。
僕はまりさんのことが好きです。

私も好きだよ。

じゃぁなんで、別れよう、って言ったんですか?
僕がこんな状態だってこと、わかってるじゃないですか。

だから、友達として支えになるって言ったよ。
遊びに来るし、遊びに行くし、家庭教師もするって。

そんなの認めません。
どうして?
そんなのきれいごとじゃないですか。
僕の気持ちはどうなるんですか?

答えられないよ。
ほら、やっぱり。
まりさんは、僕のこと、もう好きじゃないんです。
ちがうよ。ちがうよ。
認めるのが怖いだけなんじゃないですか?
ちがうよ。ちがう。

私のせいだよね。
それは違います。
僕が自分で選んだことです。

気を遣ってる?
いいえ。
僕はまりさんに感謝してるし、大切にしたいと思っています。
だから、僕がいないほうがいいと思ったんです。

なにも死ななくても…

すみません。

でも豊橋にはもう居場所がありません。

帰るくらいなら、死んだほうがマシだったんです。


学の苦しみを受け止めきれなかった自分が大嫌いです。
私はどうすればいいんだろう。

自業自得じゃないですか。
自分で考えてくださいよ。

あてつけ?
だから違うって言ってるじゃないですか。

話がしたいよ。
直接会いたいよ。

自分から出て行けって言っておいて、それはないでしょう。

それで終わり、だなんて、誰も言ってないじゃん!!
バカやねほんと。
どうして死んだりするの?
まだ、いっぱい話ができるし、楽しい事もできるよ。
どうしてそれで終わりだなんて思ったの?
学のアホ。バカ。どうして死んだりするんだ。
まだ話の途中なのに。





スカパラのインタビューだ。

私が切れて、学が黙り込んだ。
悔しい。悔しい。もう嫌だ。腹が立つ。自分が嫌だ。誰がどうしたって私は人間で、聖人君子にはなれない。だから気分に左右される。それさえ自分に許せないのなら、どうしたらいいんだろう。


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15歳 - 2006年06月24日(土)

彼氏と雰囲気が似ている15歳の教え子。
波長が合うんだと思う。
話していてとても楽だ。

「そういえば、彼氏さんは最近何をされてるんですか?」
「僕とFFの話したがってるって、前言ってましたよね」

うんうん。そうなんだよ。

「○○君とミクモ先生って、どこかでつながってるよね」
って、彼氏とその死を知っている他の先生がぽつんと言った。

うん。うん。
つながってる。と思うよ。
とは言ってもそれはこっちが勝手につくったつながりであって、言葉を濁すことしかできない。

私が教えている国語の成績はだいたい散々で、もうほんとに悔しかった。
絶対にがんばる。次はがんばる。

次の定期テストは2学期の中間で、その前には共通テストと実力テストも控えていて、そのときまでにとにかく読解問題を解かせまくって読解力をつけることに専念しようと思った。解かせまくりんぐ。ビシバシいくよ。マジで。



豪雨なので、原チャしか交通手段のないあの人をいつものように送ってあげたけれど、帰り際にどうしても、どうしてもさびしくて、15歳という年齢のかなしさとかいとおしさにたまらなくなって、彼氏がやはり、その年で大きな転機を迎えたのだ。中学を卒業するときに。今日は家庭教師の日でもあったし、彼氏と同じように半分引きこもりのようにして過ごしている15歳の子を教えているのだけど、15歳という年齢はそれだけで哀しくなる。だから、帰り際に、どうしても、こないだまでみたいに一度ぎゅってしてほしかったんだけど、でも、それを言ったらまた余計につらくなるだけだから、言わなかった。言わない。これからも言わない。多分。言いたくない。言った自分が嫌になっていくだけだから。

私は、私だけを見てくれる人、で、きちんと社会にも向き合える人、を求めているんだろうね。多分。
彼氏は私だけを見てくれていたけれど、社会に向き合うことが出来ない人だった。そんなところが好きで、同時につらかった。

でも、何がどうなったにしても、私が、彼を、踏み潰したんだと思う。
彼を壊したのは私だ。

人殺しが歩いている。
街を歩いていると、通りすがりの人が笑っているような気がする。
見て、人殺しがなんか楽しそうに買い物とかしてるよ。
うわー。イタイよね。
何気取って買い物とかしてるの?
みっともないにも程があるよね。
気色悪い。
自分の立場見えてるの?
キモイ。死ねばいいのに。

中学生の頃、私はずっとこの感覚にほんとに深く悩まされていて、ひとこと「自意識過剰」では済まされないものを薄々感じてはいた。
もう今は27歳だから当時の自分に何が起こっていたのかを正確に把握する術はないと思うけれど、てか別に把握する必要性も感じていないんだけど、それがものすごい久々に蘇ってきて、なんだか懐かしくなってしまった。やっぱおかしいよな。私。そうでもないか。

雨がまたひどくなってきました。




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電話 - 2006年06月22日(木)

迷ったけれど、しない。

気持ちが醒めてきている。

こんなことのために学は?

とか思うけれど、考えるけれど、やっぱり、しない。
本当に、醒めてきている。

むなしいです。

私は私の存在を支えてくれている周りの人たちが大好きだし、関係を大切にしたい。
仲良くしたい。

でも、だから?

私は、あなたのことが、好きではありません。

というのが結論。

私も人のことはまったく言えないけれど、あなたも相当、人間関係にだらしない人なんだね。
悪い意味で。

いい人であることと、優しいということと、だらしないということは、まったく別のこと、なんだからね。見切りをつけました。





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私は - 2006年06月18日(日)

そんなにバカじゃない。
そんなにいじらしくない。
そんなにけなげじゃない。
そんなに一途じゃない。
そんなに純粋じゃない。
そんなにかわいくない。

どうしよう。
私はバカだけど27歳という年齢に相応の知識や常識は持ち合わせていて、それで別に生きていて悪いということはない、ということもわかっている。
そういう感じでも、死ぬよりは生きていたほうが、つらそうな顔をするよりは楽しそうな顔をするほうが、ずっといいのだ、ということも。

でも、ひとりでいても、誰といても、楽しくないよ。
学の死に顔がまぶたの裏に焼きついている。
生きている人のことを「大事にする」とか「しない」とか、そういうことではないのだ。
そういうんじゃないの。

作り笑いがしんどい。
人と目を合わせるのが大変だ。
主に支えになってくれている人は多分今頃彼女と仲良くいちゃついていて、それにちゃっかり嫉妬をしている。
ちゃっかり者だね。ほんとに私は。
死ねばいいのに。


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ひとつき - 2006年06月16日(金)

ひとつき前に、学の命が途絶えたのだと思われる、らしい。
5月16日の早朝だと推測される、と。

ひとりで死んだんだな。

本当は、ずっと、ずっと、ずっと、
ずっとずっとずっとずっとずっとずっと
誰かに気づいてほしかったに違いない。

きっとそうだ。

どんな気持ちで死んでいったんだろう、とずっと思っていたけど、想像に難くなんてない。
寂しくて、さびしくて、どうしようもない気持ちで、死んでいったんだろう。





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普通と普通じゃないことの間 - 2006年06月15日(木)

冷静と情熱の間、みたいな。

教室で、ひとりの女の子が泣いた。
最近思うように成績が伸びず、他の子に抜かれるのが悔しく、またその他の子ってのがなんか、現状をわかった上でいろいろちょっかいを出してくるんだねこれが。

おとなしい子で、何事も黙々とこなす。
根気強いし我慢強い。
でも、やっぱり普通の中1なんだよね。

なんだか様子がおかしいな、と気づいたときにはもう、シャーペンを握り締めながらぽろぽろと涙をこぼしていた。
でも声をあげないのだ。
泣くときもやっぱり、黙って泣いている。
静かに涙がこぼれていくのを見ていて、場違いだけど、この子は今なんてきれいなんだろう、と思った。
悔し涙ってきれいだなぁ、って。
意味がわからんし、本人にとっては感心されてもなぁって感じなんだろうけど。

とりあえず今後は席を離して、それとなくあまり人の勉強の進度に干渉しないよう各自自分の勉強を頑張るようにしておくね、話してくれてありがとう、と伝えた。
大変だったね。がんばったね。
それを十分に伝えられただろうか。

細い背中が心配だ。

こういうとき公平さを欠いたらいけないから、教える立場というのはやっかいだなぁと思う。
だからやっぱり、大事なのは、家族とか気の置けない友人なんだと思う。

久しぶりにメールをくれた知り合いに、本当はすがりついて、大泣きしたい。
ひとりでいるといつとも知れずつらくて涙が出てくるけれども、誰かと一緒にいるとさすがにストッパーがかかってるみたいで、今のところ、お葬式が終わってからは泣いていない。
あぁ、電話で一度泣いたか。いや、二度か。あれ?
もう覚えていない。

でも、今日教室であった出来事は強烈な記憶になって、少しだけ学のことを私から押し出した。こういうことが重なって、記憶とか精神のバランスが少しずつとれていくんだと思う。



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思い出すこと - 2006年06月10日(土)

飲みに行くことになった。
とにかく、前を向きなさい、と。
少し気分を変えなさい、と。

そう言ってくれる相手があなたじゃ、気分もあんまり変わりそうもないのだが…。
しかし気持ちはありがたいので、受け取るしかないんだろう。
わかった上で誘ってきてるんだし。

「その人モテないでしょ」
「キープしときたいだけなんじゃないの」

よくわからんよ。
もう、本当に。

しかし、わからん、と投げ出してしまうとこれはこれでやりきれない。

じゃぁどうして。
どうして学は。

好意もあらわに献身的に接してくれるのは本当にありがたいのだが、私の彼に対する不信感はただ一点、彼女と別れないのにどうして私にこんなに近づこうとするのか、ということに尽きる。
昨日それに対して遠まわしに皮肉を言うと、意味がわからなかったらしく、でもなんか嫌味を言われたというのはわかったらしく、機嫌を損ねていた。アホか。まったく。

しかし、他にここまで頼れる人がいないから頼ってしまっているのも現状で。

この人といると疲れる。
思い出すから。



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- 2006年06月02日(金)

死体は日を追って醜くなります。
きれいな死なんかない。

肌の色が変わってて、目は半開きで乾燥してかぴかぴになっていて。
どこを見つめていたのかな。
くちびるはかさかさで、口の中もぺったりと乾いていた。
首が真っ黒。
爪は紫色。

検死とかの間に、どんどん緑色が広がっていく。
早くきれいにしてあげてください。
パニクっていたときに、繰り返し、私は警察の人にそう訴えていた。
何してるんですか?
どうして病院に連れていかないんですか?
早くきれいにしてあげてください。

彼が家を出て行く前日の遣り取りを思い出した。
私が「他の人を好きになった」と言ったら、彼氏は何が起こったかわからないような顔をしていた。
次の日、セブンに一緒に買い物に行った。
そこで私たちは、何事もなかったかのように、平和に、普通に、買い物をした。

彼がこう思ったのがわかった。
「やっぱりそうだ。まりさんは、これからも僕のそばにいてくれるんだ。」
帰り道、ふとした瞬間に目が合って、彼は笑った。
ほっとした笑顔、だった。まさにそんなんだった。

それからセブンで買ったご飯を食べながら
「昨日の話の続きなんですけど」
と彼が話を切り出した。

そこで私は、別れる意志は変わらないこと、今はとにかくひとりになりたいこと、学のことを嫌いになったわけではないけれど、付き合える心持ちではないということ、などを伝えた。

友達としては援助する、とも伝えた。
家庭教師もするし、病院にも連れて行く。
遊びに来るし、遊びに連れて行く。

それは、ちゃんと伝わった?
伝えられたのか?

学はもう、自分の人生は終わった、と思ったのだろう。
自分にとって唯一の居場所がなくなった、と感じたのだろう。
家族にもありのままの自分を受け入れてもらえるという実感がなく、ほとんど唯一のよりどころだった私からも、完全に否定されたと感じたのだろう。

私は完全に否定したつもりではなかった。
でも彼の思考回路、今になってみるとよくわかる。
ゼロかすべてか、そのどちらかだ。
それは彼の性格とかではなく、そういう風に生まれついているものらしい。
発達障害、と見立てをしている病院の先生は、そういう風に言っていた。
治るとか治らないとかではなく、一生付き合っていくしかないのだと。

先生。
もっと早くそれを言ってほしかった。
私は第三者だから言ってもらえなかったのかな。
もっと早く、家族を呼ぶべきだったのか。

一番肝心なところを私は熟知できていなくて、それで。

実行はしないけれども、決してしないけれども、もう、私も死んでしまいたい。
こんな私に生きてる価値なんかない。
何も出来ないどころか、こんな暗闇に彼を叩き落として、のうのうと生きてるなんてもう嫌だ。



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傷口を - 2006年06月01日(木)

あえて直視することはない、のかもしれないけど。

私が見なくなったら、誰が見るのだろう。
彼の存在を忘れることは絶対にないけれども、彼の死の間際の苦しみとか葛藤とかを見つめる人は、私のほかにはいない、というか、私しかいないのかな、と思う。

勝手な言い分だけど、せめて何か書き記しておいてほしかった。
私を恨みながら死んでいったのなら、それでも仕方ないと思う。
何を考えながら死んでいったのかを知りたい。

いろんな思いがごちゃごちゃになってたから、書けなかったのかな。

ごめんね。
ごめんなさい。
ごめんね。
本当にごめん。
ごめんね。ごめん。
ごめんなさい。

予期できないことではなかった。
疲れていたのは事実だけど、それであんなことを言っていいわけなんて、なかった。

だから悔いが残る。


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