日記...マママ

 

 

- 2004年10月30日(土)

「お母さん、死んじゃったの?」

ヤフーのトピックスの見出しがこれだった。
見た瞬間、もうやめてくれと思った。
私も確かにその見出しをクリックしたけれども、こんなふうに報道されることってどうなんだ。何か、方向が間違っている気がしてならない。過熱気味だ。

昨夜も、お父さんが記者に囲まれて涙を流しながら心情を話す模様が繰り返し放送されていた。
「皆さんには感謝しています」って言葉を聞いて、今度こそ本当に涙が出てしまった。何がって、芸能人でもなく政治家でもないのに、今まで普通に暮らしてきただけの人なのに、こんなに大変なときに全国ネットのテレビ局の記者たちに囲まれて、きちんとした言葉で話をしなければいけないなんて。
お父さん、もういいよ、もう、自分と家族のことだけ考えてゆっくりしてよ、と私はまたもやテレビに向かって語りかけてしまった。
でもこういう報道が繰り返し流されることで募金や支援物資を促すことにもなるのだろうから、一概には否定しちゃいけないのだろうけど…。過熱気味の報道も、全部わかってやってること、なのかな。そう思いたい。


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ニャニダ3 - 2004年10月28日(木)

新潟の地震で亡くなった親子の一週間前のビデオ映像が放送されていた。娘さんの運動会で、母子一緒に走る姿だった。観客の中、紅白帽をかぶった小さな女の子がとことことおぼつかない足取りで走っていて、ジャージを着たお母さんがそれを見守りながら並んでゆっくりと走っている。
不意打ちでそういう映像を見てしまった。涙が出てきてしまった。泣いてしまう自分の野次馬根性とか安っぽい同情心みたいなのがちょっと嫌だ。
こんな形で被災者の悲劇の象徴的な存在になってしまったことを、亡くなった二人はどう思うのだろう。遺族の方々はどう思うのだろう。




あのときどうして言えなかったんだろう、というポイントは誰にでもたくさんあると思う。それが今でも自分に迫ってきているとき、振り払える強さが私にはまだ足りない。ある瞬間が日を追うごとに強烈な記憶となってゆく。いい加減私はその地点から離れたいのに、離れようとすればするほど、記憶は追いかけてきて、それはさらに脳みそを穿つかのように克明に刻み込まれる。彫刻刀かなんかでホントに脳みそ彫ってるだろお前。穿つな。痛いんだよ。痛いんだよホントに…。
でも私はそこから離れようとしているポーズを取りながら、本当はそこにしゃがみ込んだままで、刻み込まれた記憶を埋めたくて必死になっているだけのような気がする。ぼこぼこ空いた溝や穴を、油粘土で一生懸命埋めていく作業。

埋めても埋めても、埋まらない。わかっている。
でも、埋める作業が必要なのだ。とにかく私にはそれが必要なのだ。少しでも埋めたいと願っているから。
痛いから離れたい。でも離れられない。
なので、痛い思いをしながら埋めている。埋まらない穴を。

こういうことを書くから「悲劇のヒロイン気取りはよしなさい」と言われるのだけど。たまにはいいじゃんかよ…


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貴金属に興味をそそられない理由 - 2004年10月12日(火)

私が貴金属に興味をそそられない理由は、基本的に、自分の肌の色や質感に合わないなぁと感じることが多いからだ。

なんかよくわからんけど、本物の貴金属を本当に身に付けていいのは、オードリー・ヘップバーンとかマリリン・モンローとか、そのぐらいの人たちだけのような気がする。
いや、貴金属を身に付けてる普通の人をどうこう言いたいわけじゃないんだけど。

私が身に付けても「馬子にも衣装」の「馬子」にしかならない。馬子なりに見栄えがよくなるのは事実なんだから、それはそれでいいんじゃないかとも思うんだが。
なんていうかですね。あれです。中途半端に付けるぐらいなら何も付けなくていいやって思ったりするんです。
そんなことより、肌をキレイにしたり、髪をキレイにしたり、ダイエットしたり、服のセンスを良くしたりするすることのほうが先決だ。どう考えても。それらはとりあえず現在進行中。

こういうことをあえて言葉にして言い出すということは、多分私は再来年ぐらいにはいっちょまえに貴金属を身に付けて出歩くようになってるんでしょう。


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タイタニック - 2004年10月02日(土)

またプレミアムステージ。
土曜のゴールデンタイムだもんなぁ。そりゃ見るよ。

「もう行ってしまうの?」
悲しそうな瞳のローズに「時計の前で落ち合おう」という手紙を密かに握らせてジャックはディナーの席を立った。
あんな風に口説かれたら最高だなぁと思った。
最高だよ。サイコー。
サイコーですか!サイコーです!
酔ってるのでちょっとおかしいのはごめんなさい。


タイタニックで一番好きなのがグランドフィナーレだ。
私はちょっと左翼人間で、ユートピアに憧れを持っている。
ローズの夢なのか何なのか、映画の最後で、ジャックとローズはタイタニック号のあの時計の前の広場ですべての者に心からの祝福を受けながら愛を誓い合う。
まぁユートピアとどう関係あるのかという話だけど、なんていうか、身分とかお金とか関係なくて、皆がお互いに優しくて、受容的で、思いやりがあって、そんな現実にはありえないユートピアへの憧憬をくすぐるものがこのグランドフィナーレにはある。
ていうか全体的にちょっとばかし左翼的な気がする。
下層階級の人たちは皆人生を謳歌していて気のいいやつばっかりで、上流階級の人たちは皆金と名誉と地位のことしか頭になくて利己的で腐ったやつらみたいな、どちらも偏った描かれ方をしている。まぁ娯楽映画だし、そのほうが見てて面白いんだけど。確かに。


とかなんだかんだ言ってるけどほんとは私はタイタニックでわーわー泣けちゃうお手軽人間なのさ。悪い!?(誰に言ってんだ)

あぁ。
生死の境目に人道を見失わず、最善を尽くす船員かっこいい。



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