Land of Riches
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今週は本当にしんどかったです。一週間で寝床以外で朝を迎えること二回。今朝も。 (もちろん痛いだけで疲れは取れない) 職場は絶望的な状況で、転職を考えてしまうレベル。 すぐに見つかるかな…今の勤務先はあと1年半以内に合併で消失するんですが。
九州に戻りたいと、月曜から思ってました。 私には帰りたい家が、帰るべき場所がありませんから、 ひたすら旅を…逃げを続けるしかないんです。
東向きの部屋は朝早く目が覚める…と毎年夏が近づくと書いている気もしますが、 眠いけど頑張って忘れないうちに福岡とうらぶメイン遠征の思い出を殴り書き。
当初の予定ではホテルでぐっすり寝る(某作家がストレス発散のために 掃除等しなくていいホテル滞在を推奨してたけど、最近すごく分かるようになった。 何もしないという贅沢)つもりが前日の自爆により、朝7時過ぎには 福岡空港に荷物を預けるべく出発するというプロローグ付き太宰府行きに。
審神者(=刀剣乱舞プレーヤー)に北九州遠征が大流行してますけど、 福岡から熊本まで南下、あるいは逆に北上する彼女たちと違って 私は試合開始時刻が決まっている(しかも今回は13時)サッカーとの抱き合わせ。 これも自業自得なのですが、元来のスケジュールでも変更後でも、九博は90分滞在が限度。 トーハクよりも常設が充実しているという噂も聞いていて、びくびくしながら向かいました。
朝8時半、太宰府天満宮本殿の前にたたずむ少なからぬ人々。お賽銭を投げる人はおらず、 皆さん黙って屋内の神主が捧げる祝詞に耳を傾けています。脇には巫女さんたちずらり。 二礼二泊一礼を二度。天満宮のHP見ても成田山みたいにタイムスケジュールないので 実際にどんな行事なのか分かりませんが、何十人もが一斉に手を叩く、 それだけで妙に気が引き締まるようで、悪くない気分で一日を始められました。 (神主さんが参拝客も祓って下さいましたし)
九博は9時半OPENなので、9時開館の宝物殿へ。ここにも何振りもの刀が展示されていると 教えて下さる(しかも西鉄の切符だと割引になるとも)先達がいるから寄れたのです。
いきなり黒田長政、平重盛(驚いたけど、元寇以降の風習である彫刻があったから微妙)奉納と 私的に凄い二振りを上下に並べてくる流石の信仰ぶりを見せつけてきた天満宮。 参加できなかった前日の九博刀剣講座レポが、先程の元寇以降という情報や、 目釘穴は拵えを替えた回数…と予備知識をくれて、お陰で深く味わえました。
奉納されただけあって、目釘穴は前述の二振り含めほとんどが1つだけ、 多くても2つ(へし切が4、江雪が5と常用された物は穴がやたら開いている)、 野太刀に至っては一つもなかったりしました。神に捧げるために打たれた物ですね。
また、連歌が好き過ぎて歌の才人でもあった菅原道真を慕ってこの地に転居した 経歴を持つ黒田官兵衛(当時使っていた井戸の周りには、昨年の大河ドラマから 残っているゆかりの地フラッグがずらり。後ろには1988年に造られたという 彼を祀る社が…へし切クラスタとしては参拝せざるをえなかったです(苦笑))の書状も。 前日見た福岡市博物館の遺言書状と筆跡が同じだ!と感じ取れました。 (なお、この二日間でやたら見たのは信長と秀吉の朱印状。印影覚えるくらい見た)
九博開館まで15分となったので、長いエスカレータ+動く歩道(と言っても 東京駅の京葉線ホームほどではない)で目的地へ。80人ぐらい待機客がいて ビックリしましたが、ほとんどは3F(戦国大名の特別展)へ吸い込まれていきました。
4Fの常設へ向かう人は片手で数えるほど、日本とアジアの交流をテーマに据えた展示は 係員や警備員の方が多いくらい閑散としていて、じっくり見たいところですが駆け足で鑑賞。 テーマが尖っているだけに、取り上げている時代もスポット的になります。 (古代の文明流入、遣唐使、博多のチャイナタウン、元寇、秀吉の朝鮮侵略etc.)
そんな中、1室だけ人がたくさんいるのが…はい、刀剣のスポット展示。 いや、常設に入った途端、中世刀剣の美はこちら、という看板があるくらい 九博側も需要を把握しているわけですが…アジアの工芸、と冠せられた部屋に 日本刀の小松コレクションが並ぶのは、合っているようで不思議です。
この部屋がメインなので、2周してじっくり見ました。 ふくやま美術館に寄託されている、一法人の私有コレクション。 国宝7+重要文化財5という恐るべき編成だけあって、破壊力抜群でした。
twitterで熊本の玉名(同田貫所蔵の)にある博物館の方が、 刀はズラリと並べるとまた違うものが伝わってくる…という趣旨の発言を されていたというのを見かけたのですが、小松コレクションは、まさにそれでした。
1振り1振りも他なら目玉としてセンターで展示できるレベルの、さまざまな流派の傑作。 並べることで相違点も分かるのですが…とにかく圧倒されました。 拵えが一緒に展示されることってあまり多くないのですが、このコレクションは 毛色が全て異なる流麗な拵えが4点付属しているのも素晴らしいです。 (一番派手な梨地桐紋蒔絵糸巻太刀拵が蜂須賀家伝来なので、審神者としては、つい(笑))
実際に壁際ではなく中央のケースで展示されていたのは、左文字の最高傑作とされる 短刀・太閤左文字と、刀剣乱舞のレア太刀としてもお馴染み江雪左文字。 左文字は博多在住だったので、彼らにとっては里帰りにもあたります。
江雪左文字はゲームでは戦いが嫌いと繰り返しながら、まとう袈裟の裏に 鎧のパーツを貼っていたり、ステータスもやたら高かったりと、 厭戦哲学と戦闘能力が両立する不思議な設定になっています。 美しいながら(特に凝った製法で仕立てられた桃山時代の雪を散らしたような鞘) 見る者の息を詰まらせるような冷ややかな刃…擬人化って凄いと改めて感じました。
会津新藤五はじめ、他も表現する言葉が追いつかない美しいものばかり。 九博も所蔵品から国宝などとっておきを出してきたのですが、私の目を惹いたのは 江戸時代流の差し込み研ぎで刃紋の美しさが蘇ったという無銘光忠。
後で調べたんですが、差し込み研ぎとは、むしろ美術品として飾るために 刃紋を白く目立たせる研ぎの対極のあるものだとのこと。 細かく整った丁子は、徳川ミュージアムで見た燭台切の絵を彷彿とさせました。 この光忠にはハバキついてないんですが、隣の刀には金のハバキがついていて、 古備前の流れを汲んで細身だった燭台切は、無銘でもやはり光忠なんだな…と改めて。
琉球王国関連の展示をささっと見て退場し(沖縄で見る博物館を間違えた 悪夢がよみがえる…県立と市立)3階の特別展へ。榎木孝明さんによる 音声ガイドを泣く泣く見送って突入した先に待っていたのは、展示物にへばりつく 人の壁でした。大関ヶ原展の二の舞です…まあ週末だから仕方ないんですが…。 一定時間展示物の前で立ち止まらせる要素として音声ガイドがあり、 武将直筆の書状(解読しようとすればそれなりの時間を要する)の連発もあります。コンボ攻撃(笑)
出展物はかなりのレベルで揃えてきてるんですよ。徳川ミュージアムからは 三大茶入の一つ(重要美術品)唐物茶入 銘 新田肩衝。大友宗麟のコーナーですが 現所蔵が徳川ミュージアム=水戸徳川家の所有物というわけで、 壁にもどうやって水戸徳川家に流れ着いたかの移動経緯を図示したパネルがありました。 細川晴元→大友宗麟→豊臣秀吉→徳川家康→水戸徳川家。
素晴らしい展示なのに、人の間から盗み見るようにしか見れなくて(急いでるから) とても残念だったんですけど、気になった展示品いくつかについて感想を。
☆花鳥蒔絵螺鈿机 大阪の南蛮文化館から出展された、ヨーロッパ人を虜にした美麗な螺鈿細工。 仙台伊達家伝来、とキャプションがついているのに納得してしまうあたり、伊達家のイメージって。
☆短刀 銘 吉光 柳川の立花家史料館から出展された国宝。小松コレクションにも短刀はあって、 キャプションは吉光にも比肩する…といった調子になってましたが、 とうらぶでも最大派閥である藤四郎兄弟は、もはや短刀の基準になってしまっているのです。 短刀もあれこれ見てきてますけど、肌の詰みはやはり実の兄弟らしく。 (大関ヶ原展で骨喰は見てますが、あれは焼き直ししているので)
☆太刀 銘 康次(附 糸巻太刀拵) 岐阜の光ミュージアムから出展。聞いたことない…と思ったら 高山にある某宗教団体の施設(ちゃんと国宝が展示できる認可あり)だそうで。 これも拵えが凄く派手。これでもかと島津の十字が…鍔にも4つぐらいあってくどいほど…
☆黒漆塗桃形大水牛脇立兜 牛の角イコール長政。案の定、福岡市博物館所蔵の黒田資料。 すぐ横にあった銀箔押蛤脇立突盃形兜は、朝倉市秋月郷土館所蔵の秋月ゆかりの品。 個人的には見られて嬉しかったです。秋月のものを。
☆梅に鴉図襖 京都国立博物館から出展の重要文化財。会場の展示キャプションには 福岡城に飾られていた…とあり、長谷部も見たことあるんだ、と思って 感慨深かったのですが、今これをタイプするために出品目録を眺めていたところ、 作者記載が「雲谷等顔または雲谷等益筆」とあって、謎多き品だと理解しました。
福岡市美術館がかつてやった企画のページに詳しいんですけど、 e国宝のページにも記された伝来(名島城の襖絵を長政が持って来て 福岡城に飾っていた)が怪しいらしいんです。刀でも怪しい伝承いくらでもありますが、 これまで語り継がれてきたことがひっくり返されそうなのは、楽しみでもあり怖くもあります。
武将が手紙を出す時に使った紙(の素材)の違いを触って体感するなど 楽しそうな体験型展示もあったんですけど、くどいですが人が多すぎて…。 まさか常設より駆け足で出てくる羽目になるとは思いませんでした。 本当に戦国に興味があるなら、平日観覧mustでしょう。
私は官兵衛や長政の肖像画を見ても、脇にある刀ばかりが気になる程度の奴です。 法体になった長政の絵、双刀の威光なんちゃら書かれていて面白かったですが。
帰りに乗った「旅人」仕様の電車が、6両とも内装の開運モチーフや 外に描かれた名所たちが違っていて、たった2駅しか乗らないのが惜しかったです。 というか、太宰府行って3時間弱滞在ってもったいなさすぎますよね。 刀剣乱舞ユーザとしては、筑前サーバアイコンで使われてる観世音寺の鐘も見たかったし! (これの割引券もついている西鉄の九博切符)
かさの家で食べた焼き立ての梅ヶ枝餅は美味しかったです♪
2015.5.25-26 wrote
博多駅前のホテルからお送りします。 部屋にWi-Fi飛んでるなら、明記してくれたらVita持ってきたのに!
今回は刀剣乱舞絡みのイベント(メインはアニメイト天神のへし切長谷部パネル)と カマタマーレonレベスタが見事にかぶったので、久々?に福岡泊です。 しかし、忘れてはいけないものを忘れ、駅から自宅まで走って往復した結果、 ぎりぎり飛行機乗れなくて、2時間後の便に振替するという最悪の旅立ちに(自爆)
やむなく、今日と明日のスケジュールを入れ替えて、今日福岡市博物館に行ってきました。 17時半閉館(九博は17時)だし余裕だろ、と思ってましたが、いやいや、かなりギリギリの退館でした。
福岡市博物館、実は二回目(金印の小ささは記憶にあった)ですが、 最近、常設展をリニューアルしたので、初見の気分で楽しめました。 先週行った茨城県立歴史館と比べると、やはり九州だけに古代の出土品がたくさん。 (何故か明治〜戦前は薄め)
金印の時代(金印も黒田家の家宝だから長谷部とは長い付き合い)→ 福岡のあけぼの→奴国の時代→鴻臚館の時代→博多綱首の時代(とうらぶに出てくる蒙古襲来はここ)→ 博多豪商の時代(太閤割)→福岡藩の時代(一番まじめに見た)→近代都市福岡の時代→ 現代の福岡→福博人生(玉せせりを理解)→山笠の世界…という構成。
長谷部は福岡藩時代と現在だけ福岡に住んでいます。 (今は二階にある展示室下の一階保管庫にて気温20度湿度60%の環境で熟睡中) 企画室にあった長政の手紙展示で、父に尊敬と対抗心を抱き、息子をやたら心配し説教する 面白いパーソナリティだと知れましたが、部下や町人も癖のある人材が多数いたようです。
長谷部たちを赤坂の黒田邸から福岡へ帰ってくる(この際の話が、ミュージアムショップで すごい勢いで売れていた黒田家甲冑刀剣本にあって、愛されっぷりに感動)よう 遺言した当主は著名は鳥類学者ですが、10代藩主が既に鳥類学者だったのが印象的でした。
展示見るのに時間かかったのは、西鉄ライオンズ展示の豊田泰光さんが思い出を語る動画が 面白すぎて、4本全部見てしまったのが最大の原因です。 貧しくて、畳しかない寮で二杯しか食べられない彼らを支えたのは 球場でおにぎりを差し入れてくれるおばちゃんだったとか、万事豪快な野武士で。
常設展に時間かけたから、ミュージアムウィークで同じく無料だった 企画室は駆け足になっちゃいましたが、日本号は圧倒的な美しさでした。 刀剣男士でチラ見せされてる彼が地味だと言われてしまうのもやむなしでしょう。 三日月宗近に続き、やはり実物見ないとダメだと再確認しました。 来年1月まで私のとうらぶ欲が続いてますように(!)
ミュージアムショップの変わらないレイアウトで私は再訪と確信しましたが、 募金箱のない(しかも今は入場無料)福岡市博物館にお金を落とすには、買い物しかありません。 日本号のクリアファイルは目の前で売り切れてしまった(審神者たくさんいました!)ので、 500円のトートバッグ買いました。福岡市民の税金がそれなりに投入されているんでしょうね。 私立である徳川ミュージアムと比べること自体が間違ってます。
天神で出向いた飲食店二店も入れなくて、福岡まで来て一蘭の剛鉄麺というていたらくでしたが、 明日は早起きして今日のリカバーがんばりたいです!!
いろいろあって予定が狂ってしまったので、時間の使い方に困った休日でした。 とりあえず19日から第8期が始まったSN cafeへ。 まさか整理券が15時台になるとは思わなかった…行って気がつきました、 ランサークラスタがランサーのメニューを待っていたみたいです! (今季は食べ物=ランチョンマットも飲み物=コースターもランサーいる)
ギャラリーには凛がセイバーと契約するシーン(魔術回路の足は微妙…)、 ランサーvsアーチャー(五枚の花弁が散っていく精密な描写)、 そしてイリヤの視界が奪われハートキャッチする、お食事どころに展示する原画としては どうかと思わなくもないところでした。仕方ないんですけど!
2015.5.21 wrote
昨日付で書いたベッジュマン&バートンのカフェは来年8月末までの限定らしいです(挨拶)
今日は悪いと会社の営業に言われてしまう有休消化率向上も兼ねて、トーハクに。 いや、もともとは水戸へ行くつもりで申請していた有休だったんですけど、 徳川ミュージアムがイベントを繰り出してきたせいで、急遽日程が変更に…。
トーハクでは今日から国宝・三日月宗近が3年ぶりの展示に。 朝イチには傍若無人な審神者(=刀剣乱舞プレーヤー)もいたようですが、 正午前に私が二度目の(!)13室を訪れた時点では、付きっ切りの列整理もなくなり、 みんなお行儀よく写真撮ってました。一回目も常設展で行列というのは異様な光景でしたが、 20人も並んでなかったですし。写真撮影可だと全然列が流れないのは 毎年夏のアートアクアリウムで懲りてます…トーハク太っ腹すぎますね。 (キューハクはダメらしいと風の噂で)
しかし、この目で見た三日月は、今まで刀剣関連書籍で何度も見た写真とは 全く違う印象を受けて…やはり本物を見ないとダメだと一目で分かりました。 今更ながら、沖縄へ行くからと福岡行きを渋った1月の自分が恨めしい!
三日月の号は、打ちのけが三日月の形に見えるから名付けられたもの。 写真では「ん?」なんですけど、実物見たら、即座に理解できました。 刀剣乱舞始めてからそれなりに刀は見ましたけど、あんな打ちのけ他にありません。 先ではなく手元に近い部分に大きな反り…というのもすぐ分かって。 繰り返しになりますけど、やっぱり本物見ないと分からないことたくさんある!
今回のトーハクの展示、ラインナップすごいんですよ。 三日月以外に銘入り長船光忠(燭台切の兄弟。長船らしく刃紋が超絶優美)、 二字国俊(来国俊とは同一人物説も他人説もあり、案内文では特徴が違う…と)、 短刀ではないけど貞宗(伊達組加入予定の太鼓鐘貞宗の兄弟)、 堀川国広(ゲームに出てくる土方の愛刀は偽物説もあるけど、これは本物)etc. これで刀剣乱舞を意識していないと言われても…といった調子。
トーハクは現在、外と建物内でそれぞれ90分待たされる(平日なのに。 休日はこれが倍になるとか)鳥獣戯画の特別展をやってます。 もちろん並んでませんが、明治時代の模写ならトピック展示で見られる太っ腹ぶり…。 620円で1日潰せそうな充実の展示、これもあちこち博物館行って、 やはり東京のナショナルミュージアムは頂点にあるのだと実感させられます。
平治物語絵巻が三日月と入れ替えのタイミングになってしまって残念だけど、 頼朝が使ったと伝承される鎧の展示(幕末の修復で、修復箇所が分かるように 糸に年号を染める+旧パーツは別保管+もともとの姿を模写とされていたのは感動もの)など 今回もたっぷり堪能しました。これでも2月と違って東洋館ほぼスルーしたんだけど…。
あとはstay nightカフェと池袋で買い物して帰ってきました。 また台風崩れの温帯低気圧が夜中に通過するようで。明日は台風一過の夏日ときたもんだ!
ベッジュマン&バートンのカフェ(丸の内はテイクアウトのみ)が 六本木ヒルズにできたというから行ってみたら、一番安い紅茶単品が900円、 主力は1200円~1400円だったからUターンしちゃいました。貧乏が憎い。
私の経済力では、紅茶+スコーンで2300円なんて無理です。 高い高い言ってるJリーグのチケットより高いよ!!
今日はたつのこまでJFLを見に行きました…が、MIOの柳澤さんがメンバー外だったので、 失礼ですが、前半だけで抜けてきてしまいました。試合もミドルに対する 意識の低い(武井さん@大臣杯を思い出す。意識してないと防げないと) ドラゴンズがあっという間にミドルで2点取られてましたし。
実質、クーロンヌのパンを食べにいったようなものです。安定の美味しさでしたけど! RKUのウェアに入っているタイトル獲得の星が7つに増えていたのが印象的でした。 船山さんが卒業して6年経ちました。変わったものもあれば、変わらないことも。
船山さんは小林悠さんの離脱で今日もスタメン。 久々の勝利に、twitterでいい笑顔UPしててほっとしました。
船山さんがtwitterで紹介した直後に買ったのに、ずっと放置していた 元川さんの『勝利の街に響け凱歌』をやっと読みました。斜め読みですが通退勤のみで。
縦書きなのに「1人1人」(ひとりひとり)と書いたり非常に読みづらい、 しばしばチャントの丸写しで行を潰している、選手の来歴が間違っている (喜山さんがボランチになったのはファジアーノ時代)etc. 読んでいてイライラさせられっぱなしでした。これでベテランライターだから…。
船山さんの与えられたストーリーも、くすぶり続けた天才です。 間違っちゃいませんが、それは。
反町監督が、船山さんをいい加減だと評していました。サッカーを除き。 サッカーに関しては努力を積み重ねられる人なんです。 しかし、ボールを持って数人を抜き去る力はない、とも。 確かに、船山さんのそんな姿は高校時代の格下相手くらいしか見たこと無いですね…。 スペースを見つける力と動き出しの速さに秀でたワンタッチゴーラー、だそうです。
ラインの裏を取る動きなら―今日オンエアのファイフロでヒロキーさんに 褒められていたと教えて頂きましたが、まだまだフロンターレの同僚たちは 船山さんの細かい動き出しをほぼオールスルーなのです。 それだけレギュラーに比べたら出遅れている、組んだ時間が足りないということ。
フィジコのエルシオは、船山さんの観察眼について触れていました。 コーンを四隅に並べて周回しろと言っても、さぼろうとする選手は少なくありません。 しかし、隼磨さんは誰に言われなくても真面目に周回します。 船山さんはやれと言ったら反発するタイプなので、黙っていたそうです。 何も言われないと、彼は周囲を見て、どうするのが最良か自分で判断してやると。
大学時代、次節の会場は把握しておらず、しかしながらかなり前の会話について 実はハッキリと記憶している船山さんに驚かされたことがあります。 見てないようで、あの人、すごくよく見てるんですよ。いろいろと。
そんな船山さんが悩みに悩んで―反町さんに使われ続けたという信頼は サッカーが好きという気持ちを取り戻してくれたとのこと―川崎からの オファーを受けた理由について書かれていたのが、唯一の収穫でした。
2月、麻生を訪れた元川さんに、自分に似たタイプの大久保さんと一緒にやって 新しい自分を見つけられたら、もっとサッカー人生を長くできるのではないかと 自分で決めて…反町さんやコーチ陣にもきっちり話をしてきたそうです。
サッカー人生を長く。この表現は衝撃でした。 6日で28歳になった船山さん。もう残りのサッカー人生は、今までより短いでしょう。 それを、本人も意識していることが分かったのです。
2015年05月06日(水) |
「グッドゲーム、バッドスコア」 |
今日は船山さん(と工藤さん)の誕生日です。 船山さんは28歳になりました。私の粘着も、ついに干支一回りに…。
バースデーでなければニッパツのカマタマーレに行くところですが、 やはり外せなくて、先日入会したばかりの後援会特典チケットで入場。 船山さんにサイン入れてもらったばかりの会員証でワンタッチパスデビューしました。ピロリン♪
アクシデントが頻発しているのもあって連敗中メンバーいじりまくりのフロンターレ。 今日はアップ中に小林悠さんが負傷してしまい、開始直前に船山さんとチェンジしました。 ここで船山さんがチョイスされているあたり、FC東京戦に続いて注目ですが、 風間監督は船山さんを「いい」と見ている様子(試合後記者会見より)。 急な出場でしたが、船山さんも最前線で細かく動き、ボールを呼び込もうと努力してました。 ……なかなかボールは回ってこなかったのですが。
等々力へ向かう電車の中で2日の午前に見たユースの試合を2日付LRに殴り書きしたのですが、 あんなに苦労して生観戦した(twitterのライターさん情報で開始2時間前に 先発を知り柏から飛田給へ移動。駅員の叫びで当日券完売を知るも、 諦めず味スタへ向かったところ、FC東京サポからメイン4列目の良席を 開始が迫っていたのもあり半額以下で譲り受けるという幸運に恵まれた) 船山さんのリーグ戦初先発は、なかなか感想を書く気になれず、今日になってしまいました。
しかし、非常に残念ながら、フロンターレのサッカーは29日のレイソル戦から 録画を再生しているように同じような経緯をたどって黒星を重ねているだけでした。
まずは2日の話。味スタに42,604人が集い、熱を帯びた空気に両チームあわせ 警告7枚が乱舞する、なかなかエキサイティングなゲームでした。 メディア的には大久保さんがメモリアルゴールでカズダンスを踊り先制、 しかしホームチームが今をときめく武藤さんのゴールで逆転勝ち、と最良の展開。
スタメンを勝ち取った船山さんの動きは、私的には可も不可もなし…。 前半、圧倒的なポゼッションを叩き出しながらセットプレーでしか ゴールを奪えなかったフロンターレは、相変わらずの紙装甲ディフェンスで 守備陣が相手を倒して止めるしかない(警告をもらった選手の守備動作を見ていると、 普段ディフェンスの練習をあまりしていないという都市伝説が否定できなくなる) シチュエーションを招き、結局、累積で車屋さんが退場に追い込まれ、 角田さんを投入するために船山さんを下げざるを得ませんでした。 数的不利になってから2点奪われたので、退場が敗因と書かざるを得ません…。
けれど、退場はむしろ帰結でしかなく―フロンターレは、守備力を無視した Wボランチ(中村、大島)に起因するディフェンス崩壊を全く直す気がなく、 (GKのファインセーブだけでスコアを許容範囲にとどめたナビスコ神戸戦でも顕著) 取られた以上に取ればいいという哲学に基づいてチームを組み上げていながら、 そのオフェンスさえフィニッシャーの個人的コンディションに完全依存なのです。 だから、大久保さんの得点王という結果論で、フロンターレは上位クラブなのです。
選手の個をただ足し算するだけのスタイルなんて、最近では育成年代でも見ません。 フロンターレの、意味を突き詰めたらどう説明すればいいのか分からない 細かいだけのパス回しに比べたら、レイソルはトップもユースも非常に洗練されています。
でも、そのタレントで押し切ろうとするやり方は、達磨体制になる前の、 古き“良き”Jクラブユースとしてのレイソルユースが好きだった私には ひどく懐かしく…いつまで続くか怪しい、近いうちに見られなくなるだろうと 素人なりに思わずにいられない感傷も込みで、どうしても嫌いになれないのです。 フロンターレのガチサポーターは悔しくてたまらないでしょうけど。
だって、監督コメント確認しにオフィシャルサイトいったら、 風間監督が今日付けsubjectの言葉を吐いてるんですよ! これでタイトルを狙おうと言うのだから…2ステージ制なのに! レイソル戦まで負けを知らなかったのが不思議なくらいです。 (船山さんがだんだん試合に絡み始めていることは、 足し算の合計値という観点ではプラスなのかマイナスなのか断言するのが難しい。 まだ船山さんがブラジル人を筆頭とするレギュラーメンバーと 息が合っているとは言い難い連携なのは、かばうのが難しいところ)
まだ結果を出せなかった頃のレイソルU-18が、ガンバと試合して負けて、 達磨さんが「ポゼッションでは勝ってた」と言っていたのを知った時の 心境を思い出しました。レイソル、そう考えたら進歩してますよ…!!
風間さんのコメント読んでいると、綺麗に言えば選手に委ねていて、 工夫が足りないから点が取れないかのようです。 それもあるでしょう。特に無意味なボール回しの無意味さを、 シュートを打たなければ点が取れないと強く自覚してほしいという点では。
しかし…もっと工夫すべきところは首脳陣にもあるだろうと考えてしまうのは、 随分と山雅に…反町さんに毒されてしまったのでしょうか?
風間さんは交代も…ああ、これしか手はないよね、と思うことが多くて。 今日の船山さんが下げられたのも、そんな感じでした。私には。 下がった後、腕を組み足を投げ出していた船山さん、何を考えていたでしょうか。
twitterで甲府推しな方が、高級食材に最善を尽くすシェフと、 ある食材を生かす主婦との差異で…ヴァンフォーレは後者だとツイートされてました。 フロンターレはとにかく良い食材をかき集めて、素材を生かそうとしているのでしょう。 補強のお眼鏡にかなったこと、良い食材だとご贔屓さんが評価されたのは、嬉しい話です。
先程も書きましたが、国のトップリーグで、タレントごり押しの ファンタジー(憲剛さんのパスセンスは流石で、これがなければ成立しないから ボランチでディフェンスを放棄しているのは仕方ないのだと納得できます)を やっているクラブが2015年になってもある事実は、むしろ貴いです。私には。
美しいけれど、脆くて、今にも壊れてしまいそうな芸術品。 そのキーマンとして孤軍奮闘する、天賦の才を持つアタッカー。
10年前、レイソルユースは船山“くん”を徹底マークされると負けてました。 あれと比べたら、今の船山さんは、仮に試合に出られたとしても、所詮《11分の1》です。
それでも、だけれども。 どちらかと言えば守備的なスタイルだった栃木や松本を経て、 まさかこんなファンタジーの真っ只中にある船山さんを、J1で見られるなんて。
沖縄以来打ちのめされっぱなしだったフロンターレのタレントレベルの高さ、 それを並べたやり口のエンターテイメント性を感じられるようになってきたのも、 船山さんがピッチに立つ時間が増えてきたから。素晴らしいことです。
このままじゃ勝てない、このままではやばいと、私ですら嗅ぎ取れるけれど。 今のフロンターレのやり方を、勝てない手法を、嫌いになれないのです。
だから、今は、ただ、この夢想に、幻想に、浸ってもいいのかな、と。 こんなこと言ったら、船山さんには本気でぶち切れされるでしょうけどね(苦笑)
12年だか10年だか経っても、私はあのレイソルユースに縛られているし、 その原点を突き詰めれば、ジュビロの俊哉・名波コンビが目指した、 時には曲芸のようなプレーも混じるサッカーなのは否定できないのです。
一つだけ間違いないのは。 これからフロンターレがどう転がっていこうと、私は船山さんのファンだということです。
今日はビッグサイト経由で、鎧武外伝の発売イベントに。 ビッグサイトはTwitter見てると大惨状ぽかったですが、 13時半着(この時点でも誘導がおかしいスタジオYOU)の重役出勤でも 狙っていたものの3分の2は買えたので満足です。 大手と零細が混在してるので、ぱっと見では悲惨ではあるのですが。
夜イベントは最後列から3列目でステージほとんど見えませんでしたが、 (ドラフト会場でもお馴染みのプリンス新高輪ですが、いかんせん宴会場なので 当たり前ですが傾斜がなくて前が見えない。ただ昨年も鎧武のイベントを 同じ場所でやったらしく、キャストにとっては思い出の地) 立ち見も200人以上、何より青木さんの今年初仕事?!を生で見られて幸せでした。
過緊張を他のキャストにバラされ、DVD発売もされるイベントなのに 質問聞き返し二度と青木さん相変わらずトークは苦手の様子。 加えて、クランクアップ写真で壊滅的と噂の私服も披露され、私ですら 今日も同じ服を着てきた発言には絶句しそうになりました。
しかし、本編内容について、デュークが相手を殺すシーンで 取っ組み合いする脚本とは違う「高い位置から弓矢で一撃殺」を提案したり、 アルフレッド役(役名は客が教えてました…)の方が鏡の前で役作りする姿に 予想と違うと構え直したり、役への思い入れは流石でした。 そんなところでファンになったんです。
イベントのラストには、外伝第2弾の制作が発表に。 盛り上がる会場に、青木さんもガッツポーズでした。 私も嬉しすぎておかしくなりそうに。デューク、主役です!!
今日は、どうにか麻生Gの練習に間に合った後(季節の恒例行事を消化しただけ。 練習自体は5分も見てない。今日はファンサゾーンがクラブハウス前まで連結してて さすがGWだなと)江ノ島から鎌倉駅まで歩きました。いやー、歩いた歩いた。 しかし、同じくらい歩いてるっぽい人結構いたような? なにせ道は大渋滞、江ノ電は通勤ラッシュ並み、鶴岡八幡宮と鎌倉駅は入場規制。
ちょっと、湘南の「海が見えるカフェ」に幻想抱きすぎてました(笑) 考えてみたら、海岸寄りにあるのは砂浜に決まっているのです。 砂浜、道、カフェ(これもどの店も大行列で、おちおちトイレにも入れず)の順でした。
7月、8月はもっと凄いらしい…。
GW気がつけば全日外出してます(笑) 推敲するゆとりないから試合の感想はここに殴り書きばかりの最近ですが、 それすら追いつかないペースで次の試合が来る! というわけで、これは6日武蔵小杉向かう車内で打ってます。
2日はまさかのFC東京ハシゴ観戦でした。 本当は水戸の徳川ミュージアム行くつもりだったんですが、 (状況がコロコロ変わって結局は17日の見込み) 諸般考慮した結果、日立台の人工芝でプリンスを見ることに。
5時間後にトップの試合が控えているシチュエーションとあって、 コアサポが鳴り物ありで飛び跳ねるわ、観客はネット際に三重くらい垣根あるわ、で 先日のスタジアムでの青森山田戦の感想ひっくり返してしまいますけど(!) 10年くらい前に望んでいた《ユースを取り巻く環境》は具現化したのではないかとおもいました。 プリンスプレミアは動画も配信されるし、Jリーグ同様、試合そのものについて書き残す必要性を感じません。
にしても、今季初観戦でもないのに、この試合で初めて選手の背番号チェックした私は罪深いです。 以前の試合で切り込みに惹かれた10番(恵士朗くん)が先発で見れないのも納得(!!)
FC東京戦で光っていたのは、左サイド11番の伊藤タツヤくんでした。 何度も突破してチャンスを。得点も挙げてました。 まあ、最後PKで追い付かれちゃったんですが。 両チームとも、まだ春だと感じました、まだまだ。 練度上がってから再戦したい!
キャプテンが仙石さんに似通って見えたりしたのは内緒です。
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