anxious for Heaven

鳥かごなんて、最初からなかった。

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2004年05月31日(月) 一秒足らず。
大きな口
厚い唇

だからかな

キスがとても
気持ち良いのは

またね、って言って
キスをしてから
新幹線を降りてね

そんな事を言ったけど
本当の気持ちは
最後に歌ったあの歌


“Kissをやめないで
思ってる割には
Kissをやめないで
口に出来ないから
あなたがちゃんと仕切って…”

一秒足らずの幸せを
何度反芻するだろう

掌で心で転がす
甘くて短い幸せ

この一秒があるから
会えない時間を生きていける
一人思い返す時も
幸せな時間にかわりない
そう思っていたい。

2004年05月30日(日) くたり。
いろいろあって
ぐーったり

また救急病院に…行ってしまいました…。

あらゆる面で、時計が狂っている最近。
だけどようやく一仕事終わったので。
少しずつ、楽になるのだと信じます。
精神的にも、肉体的にも。

詳細はまたいずれ…書くのかなぁ。

宇都宮駅から東京駅まで泣きっぱなしで
ただ泣くのは癪だったから
パンをガリガリ齧っていました。

目を真っ赤にして、頬に涙を伝わらせて
必死の形相でフランスパンを齧る四捨五入三十路女…

ある意味ホラーだと思われます。まあいいかな。

私は私。どうなっても私は私。

2004年05月29日(土) 繋がる。
普通の家族って
何だろうと複テかった
当たり前のように
両親がいて
そんな家庭がわからなかった

冬寿の「家族」は
暖かかった
泣きたくなるくらい
優しかった
ほろっとくるくらい

お互いを深く知らないから
だからかもしれないけれど

この家庭に育ったから
今の冬寿がいるんだって
なんとなく感じた

優しくて暖かくて
無口で不器用で
笑った顔が素敵で
妙に育ちが良くて

皆の属性を
きっちり受け継いでいる
そんな感じがした

ありがとうございます
あなたたちの息子さんは
こんな素敵な人です。

2004年05月28日(金) 彼の部屋に潜入。
現在、北関東に来ています。
冬寿の家の、彼のマシンからの更新です。
最近、携帯による更新ばかりだったので
なんだかキーボードを触るのがすごく新鮮に感じます。

明日、彼の実家の方にご挨拶に向かうということで
今夜は(更新しているのは29日になっていますが)
中間地点であるここに一泊しました。

思ったほど乱雑でもなく
思ったほど綺麗でもないけれど
男の子の一人暮らしの部屋っていいですね。
テレビが大きいです。
無駄にコンポが上等です。
プレステ2とビデオデッキもあります。
絶対に使われていないだろうというギターもあります。

でも、この部屋にくるのはこれが最初で最後。
そう思うと感慨も…あるのか?ないのか?

今日は、福島県に移動です。
今から(29日午前9時現在)新幹線に乗って向かいます。

2004年05月27日(木) は じ め の い っ ぽ 。
柄にもないと言われようと
私は結構緊張するたちで
はじめの一歩踏み出すことが
物凄く不安で複テく思える

踏み出してさえしまえば
猛スピードで駆けていくけれど
やっぱりその最初の一歩が
複テくて複テくて不安で不安で
人一倍躊躇してしまう

踏み出す前の緊張なんて
後になれば笑い飛ばせる程

なのになあ
明後日を控えて未だ緊張。


明後日。彼の実家にご挨拶。泊まりで。
ホテルを取っていたけれどキャンセル。
喘息の発作が複テいので…一人だと手の打ちようがない。
明日は、彼のアパートに移動。初めての東京以北。

2004年05月25日(火) ゆー、らいあー。
あなたは滅多に
嘘を吐かない

大きな声や
脆い涙腺や
正直過ぎる表情や
単純過ぎる頭脳が
嘘を吐こうとする気持ちを
簡単に裏切るから

あなたは嘘を吐きたい時
必ず俯いて黙り込む
目を合わせないようにして
唇を引き結んで

沈黙は不都合のサイン
そんなあなたの率直さを
物足りなくも思いつつ
きっと一番愛してる。

どんなに立場が悪くなろうとも
嘘は吐けない、嘘は吐かない。
彼が私に大きな嘘を吐いたのは一度だけ。
それを今でも許せない私は
事ある毎に彼を疑う。
性格悪いなぁ、私。
猜疑心の塊。

2004年05月24日(月) 行動倫理。
いざとなったら俺のアパートに来い
それが一番丸くまとまる気がするから

そう言われても実行は出来ないんだって
痛い程理解しているんだ

どうしても君は常識や世間体を重んじる
一見反社会的な私の中にも同じ倫理はあって
周囲の思惑や他人の視線に怯え
本当の意味で二人の世界には踏み込めないから

結局はこの状態を継続させるのだろう
前へ進むのは気持ちばかりで
考えも行動もきっとこのまま。


当分携帯から更新です。
彼の母親の言葉に行き詰まってみたり。
「何が目的で挨拶に?」
答えなんかないよ。わかんないよ。

2004年05月23日(日) 2004.05.22 night
再び発作で救急外来に
今日は冬寿も来てくれた
でも見せたくなかった
病院にいる私を

点滴を受けながら考えた
これ以上迷惑を苅テけたくない
今夜こっそりホテルを出よう
それで終わりにしよう

実行しようとして見つかって
すごくネガティブな事を言って
号泣させてしまった

眼鏡に頬にぽたぽた
滴る涙が冷たかった

そして結局朝になり
彼は隣で夢の中

今回の喘息という病気は
精神的なもの環境的なもの素質的なもの
絡まりあったのだろうけど、でも
病気を盾に構ってほしい
自分の弱さが引金なのじゃないかって
悲しい。

2004年05月21日(金) イラナイ!
やっと終われるはずだった
長い間の精神科通院
だけど今度は
体の異常が発覚

たかが喘息なのかもしれない
でも今度はこれで通院するのか
そう思うと泣けて仕方がない

病院が終われば
冬寿と暮らせる
はずだったのに

最悪のタイミング

通院はどこでも出来るだろうが
親がすんなりと送り出せない状況が
またひとつ出来てしまった

どうして今
どうしてこんな病気

こんな体イラナイ

そう叫んで泣いた
今夜は誰も帰らない家の中で

独りを実感した

冬寿に何を告げれば?

もうわからない
もう考えられない…。

2004年05月20日(木) あなたの思うKyo。
怒っても怒っても怒っても
泣いても泣いても泣いても
5分後には笑って許しちゃう
それがあなたの思うKyoなら

なんてことを考えて
自分を抑えつけているから
良くないんだってわかってる
わかってるけど

どうしてもどうしてもダメ

嫌われたくないってばかり
そればかり考えて

私って卑屈だよな
自己嫌悪。



いつもありがとうございます

そんな私の剣幕がよほど怖いのか何なのか
泣きを入れるほどの勢いで謝ってくる冬寿。
男のくせにめそめそしてんじゃねえよ
なんてことはあまり思いません。
爆発したいなら爆発しても良いんだよ。
それが怒りでも悲しみでも喜びでも何でもさ。

だってあなたは普段抑え過ぎだから
たまにはガス抜きをしてもらわないと
なんだか怖くてたまらない。

私が怒りに任せて怒鳴っているのも
ある意味では同じガス抜きだと思うから
抑えつつも殺したりはせずに
お互いきちんと向き合っていこう。
自分の感情とさ。

My追加

2004年05月19日(水) あなたのために。
夜勤が終わってから
冬寿といつもの電話

付き合い始めた直後に
彼と電話した時の事
まだ微かに覚えている

「好きだって言おうと思ったら
タイミング逃しちゃったよ」

「聞いておけばよかった」

そんなメールの遣り取りがあった
1年前の1月から2月

酔った拍子の告白
結果的にはそうなったけれど
でも違うんだ

 ほんとはね ずっと好きだったよ
 でももう 君は他の誰かを…
   BY より子。(ソニンがカバーしてますね)

好きだなぁって
それは思っていたんだけど
あなたには好きな人がいたし
私にも恋人がいたし
まさかこうなるとはね

こんなにのめり込むとはね
自分の気持ちが制御できない

今日友達と話していて
言ったこと

「今まで、相手の為に綺麗になろうとか
全く思ったことなかったんだけどな
冬寿、特別なのかなぁー」

言ってあげたら喜ぶよきっと
友達はそう言って笑った。



いつもありがとうございます

まあね、だからといって嫌われてる訳じゃないと思っている。
思っているだけだったら、すごく嫌だけれどね…。
「嬉しくないんだー?」意地悪半分でいつもそう尋ねると
「嬉しいって!どうしてそんな事言うんだよ」と怒られてしまう。
感情表現の程度が、私たち、かなり違うから
だから物足りないと思ったりオーバーだと思ったり
でも、噛み合いながらやっているから良いのかな。
良いんだろうな、きっと。そう思おう。

これを書いているのは20日。
明後日には、冬寿に、会える。2ヵ月半ぶりに。

My追加

2004年05月18日(火) 運命の人。
「運命の人」
とかさぁ
安っぽい言葉
絶対信じない
そう思ってたし
そう思っている

万が一
本当にそう感じても

 だって冷めてしまっちゃえば
 それすら嘘になるじゃない?
  BY RINGO SHINA

だからそんなこと
絶対に言わない
絶対に言えない

だけどどこかでは
いつもあなたに感謝を
持ち続けていたい

だって確かに変わったもの
だって確かに楽しいもの
だって確かに幸せだもの

今迄だって不幸じゃない
だけど今迄よりずっと
あなたに会ってからの方が
ずっとずっと幸せ。



いつもありがとうございます

Yosshyも、林檎も、その前の彼氏たちも
それぞれにすごくいい人だったし、すごく嫌な所もあったけど
そして別れた直後は苦しんだこともあったけど
でも「あんな恋なんてしなければ良かった」なんてこと
本当にカケラすらも思えないのは
私が恵まれている証拠なのか
私の性格ゆえなのか
どっちなのかなぁーと真剣に悩んでみたり。

想い人に想いが伝わらなかった
その経験に欠けているのかもしれません。
それはそれで、幸せなことですが。

いつも、安全圏を彷徨って相手を見つけているだけ
そういう気も、時々、しないでもないですけれどね。

My追加

2004年05月17日(月) 僕は踏みとどまる。
2ヵ月半ぶりに
君の近くに来たんだ

2ヵ月半ぶりに
もうすぐ会えるんだ

1日を過ごして
くたくたに疲れて
ぐったりと眠りに落ちて
すっきりと目が覚めれば

また会える日が
それだけ近くなるんだ

だから今夜も
薄紫の薬を飲んで
強制的な眠りに落ちる

目覚めは相変わらず
よくないけれど
それは夢

現実はもうすぐ
君に会えるから
僕はこうやって今日も
踏みとどまれるんだよ。



いつもありがとうございます


まあ、ね…寝辛いのは夜になると酷くなる咳のせいです。
精神的なものだから、と主治医に言い切ってしまわれたので
仕方なく、ヴィックスドロップを購入して舐めています。
咳止めよりも軽い安定剤を飲んだ方が咳が収まるから
やはり精神的なものに違いはないのでしょう。

そんなこんなで、現在、地元を離れて
東京にある、父親の家に滞在しています。
予定では6月頭に福岡に戻ります(やっとチケット取りました)。
もう、長い間(10年以上)一緒に暮らしていなかった父親と
私に輪をかけて父親の記憶がなかった弟と
不思議な3人暮らしをしばらく送ることになりますが
…何事もなかったかのように溶け込んでいる自分の姿を見て
私には適応力があるのかないのか、甚だ不思議になります。

幸い(?)家から徒歩1分以内に大学病院があるので
いざとなったらそこに駆け込む予定です(保険証も持参しました)。
出来るだけお世話にならないように頑張ります。
My追加

2004年05月16日(日) はりがね。
「結局誰も助けてくれないんだよね」
「やっぱり誰もわかってくれないんだよね」

そんな考え方をしているうちは
誰もわかってくれないと思った

最終的には自分が気付かなければ
きっと何も変わらないと思うから
自分を変えるのはあくまでも
自分の意志でしかないんだと

誰かに寄りかかろうと思ってみても
まず自分の実体がないことには
寄りかかることもできないだろうから

最初は自分を探すことから
たとえそれが不確かなものでも
どこかで一本だけ芯を通すこと

違うのかなあ

芯がないと
寄りかかってもきっと
ぐんにゃりしてしまう
だけだからさ。





いつもありがとうございます


さあ、明日は出発です。
ここの日記だけは意地でも更新したいと思います。
他の2つがおざなりになってしまってごめんなさい。

My追加

2004年05月15日(土) 不安と焦燥。
大きなダンボールに
荷物を詰めていく
服や化粧品や常備薬や
日常生活に必要なもの

だけどまだ怖い
どんどん怖くなる

せっかくまた会えるのに
どうしてこんなに
怖がっているのだろう

冬寿に会うときは
いつもドキドキしていた
いつも嬉しかった
いつも楽しみだった
少し不安だった

だけど今回は少し違う
ドキドキより
嬉しさより
楽しみより
不安がずっと大きい

プレッシャーゆえ
なのだろうけれど
今日になってもまだ
何かを躊躇している
そんな自分がいる

私は本当に
受け入れてもらえるのか
手酷い否定をされないか
不安で怖くて

冬寿は言う
大丈夫だと
本人の気持ちだと

だけど
やっぱり周囲の思惑も
ないわけがなくて
私には
マイナス要素のほうが大きい

焦燥と不安に押し潰されながら
自分の長所を考える
そんなものがあるのだろうか

そう思ってまた
今夜も眠れなくなる
今夜も食べられなくなる
今夜も咳が止まらなくなる
今夜も何度も嘔吐してしまう

そんな私こそが
弱いのに
情けないのに

なんとか
しなくちゃな

動揺しないあなたを
少し見習わなくちゃ





いつもありがとうございます


だけど立ち止まっている
そんなわけにも行かないから
新しい一歩のために
進まなくちゃ

言い聞かせて
今夜も。

こんな私をMy追加

2004年05月14日(金) Name is...
昨日の日記で、大きな誤解をされそうだったのを訂正。
いや、書き方が思いっきり悪いんですけれど。
逃げ場所くんとは、ご飯食べに行くだけです、今のところ。

不倫は絶対ダメだ!と思っているわけではないのですが
自分がする気にならないというのも理由のひとつですし
絶対に後悔するに決まっている。だからしない。

今から病院です。昨夜は寝たのが3:30だったというのに
起きたら6:45でした。冬寿からのメールで起こされました。
朝勤の日は、だいたいこのくらいの時間にメールが入ります。
彼の生活リズムに合わせた生活を送っているKyoでした。

本更新は夜にでも。

と言いつつまだ昼間。通院終了。
月曜日から長期で留守にしてしまうので、頓服多めに。
とは言っても「スッキリしましたね」と先生。確かにね。
あとは、嘔吐や咳、頭痛が治ればいいんだけど。

冬寿には、普段、本名で呼ばれているんだけど
昨夜、1年前からのメールを読み返していたら、むしょうに
「姜(きょう)」と呼ばれたくてたまらなくなった。
深夜に、その件をメールしたら、朝、きちんと呼んでくれた。
「姜、いってきます」って。
名前にはどんな意味があるのかわからないけれど
この名前には、彼も知らないくらいの愛着がある。

本名で私を呼ぶ人は、ほとんどいない。家族も。
だから、本名(下の名前)はどうしても忘れがちで
電話で「●●さんいらっしゃいますか?」と言われても
即座に自分のことだとわからないことがある。

普段使っているのは、表サイトでのハンドルネームで
きっとその名前が一番定着しているけれど
好きなのは「Kyo Sasaki」だったりする。
冬寿がつけてくれた名前、だというのが大きな理由だろうか。
まあ、それでなくても好きな漢字だけど(三国志の某武将の名前)。




いつもありがとうございます


リアルで彼を知っている人が見ていたら
(いや、見てるけどね、たくさん)
きっと大笑いすること請け合い。
無口で無愛想なイメージの彼が、ニヤニヤしてそんな呼び方。

まあ、名前にもきっと何らかの意味はある、ということで。
皆さんは、恋人のこと、なんて呼んでますか?

2004年05月13日(木) 逃げ場所。
時々

全てを忘れたくなる

時々

全てから逃げたくなる






いつもありがとうございます


逃げても

逃げても

帰ってくる場所は

ひとつしかないのにね

逃げ場所は

逃げ場所に

過ぎないんだもの

永住できる場所

じゃない

ねえ

どこに行けば?

2004年05月12日(水) ふあんで。
不安で不安で不安で
毎晩泣いてしまって
吐くまで咳き込んで
もう疲れちゃったよ

何が不安なのかを
伝えてよ
って
伝えてるよ

何のための交換日記?
何のための吐き出し場所?

ねえ冬寿

一生懸命出してるサインに
気がついてよ

気がついてよ
早く、早く…。






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2004年05月11日(火) イヤリング。
遅い午後
速達が届いた
差出人は
冬寿

色気のない
茶色い封筒
中には
赤い箱と
1枚の手紙

箱の中には
ラインストーンの
シンプルなイヤリングが

「イヤリング欲しいなぁ」

そう言った事を
覚えていてくれた
ありがとう

デザインが
私の好みで
ものすごく嬉しかった

こうやって
リングも
ネックレスも
イヤリングさえも
冬寿に
カスタマイズされてる

子供っぽいけれど
少し嬉しい

ううん
すごく嬉しい

手紙の
読みづらい字は
相変わらずだね

こんな風に
手紙をもらうのは
あと
何回だろう?







↑エンピツ投票ボタン(続きが出ます)

…顔に似合わないよ。冬寿。
そんなあなたにも、慣れてきたけどね。
口下手なくせにさ、結構好きだよね?
こういうこと言うのって。
そういうあなたは
嫌いじゃないよ。全然。

2004年05月10日(月) 恩師と私と友人と。
今日は普通の日記で。

今夜は、高校時代の女友達2人と、担任の先生での食事会だった。
友人Hに迎えに来てもらい、待ち合わせの店へ行く。イタ飯屋。
すぐに、向こうから手を振るO先生が見えた。
程なくして友人Rも合流。店で食事。
4人でオードブル2皿、パスタ1皿、ピザ1皿。私とRはカクテル。Hはビール。
O先生は車だし、下戸なので飲めない。お冷だけ。
よくわからない乾杯をする。

食事を軽くつつきながら、主に同級生の話で盛り上がる。
高校時代の彼が、3月に結婚していたことを知った。
もう何年も連絡をしていない。彼の中で、私達(友人含む)は
「なかったこと」にされている、過去。
そんな彼の結婚生活を、ふと思った。
幸せ、なのかな。だったら、いいんだけど。
今更消息が知りたいだとか、そういうことは思っていない。
だけど、少し、懐かしかった。

高校時代、特別進学クラスだった私達。
でも、勉強が苦しかったというのは、記憶には全くない。
まあ…私達3人は、特に遊んでいた方だったけれど(そのくせ成績は良かった)。
「どうやったら、生徒に思い出を作ってやれるのかな」
「勉強だけしか記憶に残らない高校生活なんて、送らせたいとは思わない」
そう口にするO先生。私たちは口々に言った。
「先生みたいな先生がいるから、絶対大丈夫ですよ」
お世辞でも、なんでもなく。O先生は、そういう人だ。
魅力がある。人間的な魅力が。
だから、こうして、知り合って10年、卒業して8年以上が経過しても
先生を慕って、多くの卒業生が顔を出しに来る。私達だけでなく。

「佐々木(私のこと)は、最近何をしてるんだ?いつ退院したんだ?」
そう尋ねられ、笑いながらこう返す。
「8月末に退院して、それからは、花嫁修業をしてますよ」
「おお、ついに、嫁にもらってくれるような人を見つけたか。良かった」
「遠距離なんですけどね。秋くらいには、ひょっとしたら引越しです」
「じゃあ、病気の方は、大分良くなったんだな?」
「ええ、今では薬も飲まなくていいくらいですよ」

いろんな話をした。リストカットについての相談もされた。
先生の関わった卒業生の中では、私が一番の経験者…らしい。
構いすぎないこと、適度な無関心を装うことがいいのでは?
そうアドバイスをした。
何かに気付くまで、周囲が止めても、絶対に止まらない。
それが自傷行為だと、私は経験として思うから。

病気になって、それが治りつつあって
やっと、見えてきたものも、ある。
そういう話をした。
病気に感謝している、というわけではないけれど。
それが全くのゼロでもない。
「なってみないとわからない」ものはあるのだと思った。

昔から不安定だったけれど、こんなになるとはなぁ。
そして、こんなに持ち直すとはなぁ。そう言って笑われた。
そう、みんな、今は笑い話で済まされるレベルになっている。

同級生達は、順調に大学を卒業し、職に就き
ある人は家庭に入り、ある人は教師として働き。
みんなそれぞれの道を歩いている。
私は、現状、仕事もしていない。結婚だってしていない。
だけど、必要以上にそれを卑下することはないのではないか?
確かに大きな遠回りをしたけれど、私だって進んでいるのではないか?
そう、感じた。

「急に大人っぽくなったよね。お姉系になっちゃって」
Rに、そう言われた。確かに…外見はここ1年で変わった。
(体型は変わらないどころか成長中なのが憎いところではある)
だけど、一昨日、Yosshyに言われたこと…
「Kyoらしさは変わってないよ。変わらないでいて欲しい」
それもきちんと覚えている。

みんなの思う「Kyoらしさ」が、少しだけ見えた気がした。
漠然としたものでしかないけれど、何となく、少しだけ。

冬寿の話にもなった。
「チャットで知り合ったんですよー」
「出会い系じゃないんだな?」
「違 い ま す !」
でもそういう出会いもありなんだろうな、とみんなで笑った。
いい人そうで良かったな、佐々木について来れるんだから…らしい。
私のイメージは一体?

秋には、ひょっとしたら、地元を離れる。
「その前に、顔を出しに来いよ」
O先生が、そう言ってくれた。わかっています。必ず。
もし、万が一、彼と結婚するようなことになったとしたら
絶対に先生にも出席してもらいます、と笑った。

久しぶりに、こんなに笑った。

もう、絶対に戻ってこない時代ではある。
どんなに切望したって、あの頃に戻れることはない。
だけど、年月が移り変わっても、それに応じた関係というものがある。

O先生は、いつまで経っても、私の大切な恩師だ。
唯一、心から尊敬できる大人だ。憧れの大人だ。
Hは、いつまで経っても、小さくて明るくて可愛い。
バカな話も、真面目な話もできる、大事な友人だ。
Rは、いつまで経っても、マニアックでクセのある美人だ。
ぐんにゃりしたときには話を聞いてくれる、大事な友人だ。

10年前。私はどんな人間だった?
Decade。10年の一区切り。長い長い、でもあっという間だった時間。
思い返すと、切なくて、少し泣きたくなる、センチメンタルな時代。
多感で、でも毎日が楽しくて、でも時々ものすごく苦しくて。
笑うにも、悩むにも、エネルギーを100%消費していた。

今がそうではない、とは言わない。言えない。
今だっていつも100%だ。
だから、私達、変わっていないのかもしれない。本質は、あの頃と。

先生と、こんな風に、お酒を飲めるなんてね。
とてもとても嬉しかった。とてもとても貴重な2時間だった。

ねえ、冬寿?
あなたにも、こう思える時間が、あったのかな。
あなたも、辛い思い出をたくさん抱えた人。
だけど、そんなあなたにも、こんな風な時間があることを
私は祈ってる。願ってる。心の底から。
そして、これから先も、築いていきたい。
あなたが思い返して、幸せになれる、切なくなれる
そんな時間を、たくさん、たくさん。

解散後、Hとふたりでカラオケに行き、3時間歌ってきた。
ふたりで採点ゲームをし、高得点を出しあっては笑った。
(ちなみに私の「口笛(BY ミスチル)」が1位
Hの「メロス(BY FLOW)」が2位。勝った。ふふふ…でも僅差)

深夜1時半に帰宅し、こうやって、ほろ酔いのまま、日記を書いている。
だから、今日の文章は、きっと、ちょっと変。
だけど、コレも私。
悩むのも。笑うのも。傷つくのも。癒されるのも。みんな私。

また、半年だか1年だかが経過して
また、新しい環境で、新しい自分で、だけど変わらない自分で
旧友と恩師と卓を囲むことが出来たなら。
こんなに幸せなことはないのだろう。

ありがとう、O先生。ありがとう、H。ありがとう、R。
不安でいっぱいだった気持ちが、少し…ううん、かなり軽減されたよ。

これからもよろしくね。おやすみなさい。

2004年05月09日(日) Sign。
大丈夫だよ
怒らないよ
辛くないよ

そう口にして
一瞬置いて
ふっと笑う
話を逸らす

それは私の
精一杯のサイン
歪んでしまったサイン

辛いのに
電話口で話を変えるのは
辛いのに
webカメラ越しに微笑むのは

「辛いの」
そのサイン
「無理してるの」
そのサイン

あなたは気付かなかったけれど
今日私が口にしたから
わかってくれるようになったはず

はず

まあ
電話途中で眠っちゃった
あなたはきっと
明日の朝には
綺麗さっぱり忘却の彼方

でもいいの
私が覚えておくの
伝えたことを
そして
あなたがそれを忘れたことを

覚えておくから
いいの

いいの

忘れてしまっても
いいの…

あなたは。


で、追記。朝目覚めた冬寿は、やっぱり覚えているはずもなく。
「なんだか話した気はするけど、何を話したか…ごめん」だそうで。
でも、なんとなくニュアンスは伝わっていたから…まだマシかも。

寝ぼけて更新してしまったらしく、
はぁ?と思うような投票ボタンがついてたので削除。
寝ぼけって怖いです。ぶるぶる。

2004年05月08日(土) Kyoらしさ。
何年前のことか

ある海岸に出かけた
その日は雨が降っていて
砂浜を歩くことは出来なかった
車を停めて
長い間ずっとふたりで話をした

そして今日のこと

同じ海岸に出かけた
少し小雨がぱらついていた
並んで砂浜をしばらく歩いた
立ち止まって
少しの時間ふたりで話をした

同じ場所
同じ人

だけど今はこんなにも違う

不安を溢れさせてしまって
砂浜にしゃがみこんで泣いた
彼は何も言わなかった
黙って髪を撫でてくれた
ただそれだけだった

「付き合ってた頃の私と今の私
何か変わったと思う?」

立ち上がって尋ねると

「Kyoらしさは変わってないよ
変わって欲しくもないし」

そう言って笑われた

彼の言う「Kyoらしさ」というものが
何をさしているのか知らない
でも本質は変わらずにあること
それだけはなんとなくわかった

「綺麗にはなったけどね」

お世辞でもすごく嬉しかった

付き合っていた数年間
泣いちゃダメだと思っていた
泣くなよとよく言われた
病気も治せよとよく言われた

「それって結構辛かったんだよ」

帰りの車の中でポツリと口にした

「あの頃はKyoのこと
わかってやれなかった
今はそれがどれだけ辛いか
ちゃんとわかるよ
彼氏失格だったよな」

そんなことないよと首を振った
そんなことない
そんなことなかった

失格だとか合格だとか
そんなものは存在しない
お互いが好きだったっていう
事実があっただけだよ
後悔してない
後悔してない
付き合っていたことも
今ではそれが過去形であることも

今日の私は
ただ
人に会いたかった
ただ
人と話したかった
ただ
温もりが欲しかった
ただ
過去を振り返りたかった
ただ
不安を忘れたかった

ただ
君に聞いて欲しかった

こんなわがままに
きちんと付き合ってくれたこと
とてもとても感謝している
帰りに食べたソフトクリーム
一生忘れない

涙の味がした

なんてバカなことは言わない
甘かった
ものすごく甘かった
胃がもたれるほど甘かった
過去と同じくらい甘かった

車を降りる直前
もう一度だけ泣いた
やっぱりほとんど喋らずに
ただ髪を撫でてくれた

「伸びたね」

それだけを口にして

ねえ
私は幸せだった
そして今も幸せ

ずっと過去には友達の君がいた
1年半前には恋人の君がいた
今は親友の君がいてくれる

関係がどれだけ移り変わっても
14年間で築いてきた本質は
もうきっと変わることはない

彼女のこと
幸せにしてあげてね
私も
たくさん幸せになるから

いつか
幸福自慢をしよう

ありがと
Yosshy

ありがと

あなたの言う「Kyoらしさ」
なくさずに育てていくね
これからもずっと

君の知らない冬寿の隣で。

2004年05月07日(金) 100万と1回の「愛してる」。/追記。
例えば

愛してると100万回口にしても
99万9999回目の気持ちと
100万回目の気持ちは
決して同じでは有り得ないから

だから声を振り絞るようにして伝えよう
100万と1回目の「愛してる」を
あなただけに届くように。


お互いの傷を曝け出しあってから
ずっとずっと心の距離が近付いた。
もっともっと親密になれた。
もし、このまま一生会えなくなっても
決して不満だけでは終わらないだろう。
一昨日よりも確かな信頼と安心と安らぎを
今も感じていられるから…。

夕方あたりに追記します。予告。

そして追記。
ヘアサロンに行ってきた。ストパー&カラー&カットと
アイラッシュパーマ。所要時間6時間。3万円ちょっと。
痛い痛い、痛すぎる出費…昔の私にとっては。
でも今は違ったりする。たまにはお金をかけてもいいじゃない。
どうせいつもは、服すら買わないんだから。

毎日会っているわけじゃないから
ううん、数ヶ月に一度しか会えないから
会ったときに、少しでも感じるものを与えたい。外見も。
綺麗になったね、そう言って欲しい。
愛しそうに髪に肌に触れて欲しい。
その時の手触りが、柔らかくてサラサラであったほうが
絶対にいいに決まっている。あの人も私も。

内面を好きになってくれたのだと信じている。
だけど外見だって好かれていたい。

あの人にとっての一番でありたい。いつだって。

2004年05月06日(木) カッコワルイ。
こんなことがあったなんて
カッコ悪いでしょ?
情けないでしょ?

カッコ悪いなんて思わないし
情けないなんて思わないけど

でもひとつだけ言ってもいいかな

カッコ悪くても情けなくても
それでも好きだよ

じゃなくて

カッコ悪くて情けなかったから
だから好きだよ

だから好きだよ。


誇れるものではない「過去」があって
本人はそれをカッコ悪いと、情けないと、そう思っていて。
それでも好きでいてくれるの?と問われた。
答えは「No」。
それでも好き、なんてことは言わない。
だから好きなんだって心の底から思う。

所詮は綺麗事にしか聞こえない。けれど。

きちんと痛みを知っている子供だから
私はあなたのそこが一番好き。好きなの。

あなたのことをいろんな意味で好きな人は
たくさんたくさんいるだろう。
私がいろんな意味で好きだと言える人も
たくさんたくさんいる。
だけどこれだけは言っておくよ。覚えておいて。

私はあなたのことが一番好きで
私があなたのことを一番好きだからね。

世界中にはいろんな恋人同士がいるけれど
世界中にはいろんな思いが溢れているけれど

誰かに勝てなくても
誰にも負けない

そんな自信があるよ、今はね。

2004年05月05日(水) Scar。
「自分の不幸に匹敵する
 不幸を背負った者こそ
 心の底から愛していたい」

何故かそんなことを思った

優越感を感じたいとか
同情を禁じ得ないからとか
そういうわけではない
ゼロとは言えないけれど
それが大勢ではない

自分の不幸や痛みと
同等のものを背負っているから
理解した振りなんかではなく
本当に理解が出来るって
少なくとも私はそう思った

当事者であるが故の理解
悲しいけれどそれは確かに
存在する

私が探していたのは
私の痛みを癒す人ではなく
私が探していたのは
私の痛みを理解出来る人
だったのかもしれない
きっとそれが一番難しい

歪んでいるのかもしれない
けれど私は思った その瞬間

幸福に出会うことで
不幸を忘れるのではなく
同質の不幸に出会うことで

……
この後に
どんな言葉を続けていいのか
わからない

傷の舐め合い
そう思われても仕方ない
けれど
違う
どう違うのかは説明出来ない
けれど

私だけじゃない
あなただけでもない
同じ痛みを知っているから
私はあなたを愛していられる
あなたは私を愛していられる
それと同時に
私は私を愛していられる
あなたはあなたを愛していられる

相手を愛するということは
自分を愛するということ

私たちにとっては
だから
もっともっと。

2004年05月04日(火) つれ。
ちょっと触れただけで
爆ぜて種を撒き散らす
そんな植物みたいな私
不必要に敏感になって
何でもないことで爆発

お休みって言葉だけが
淡青色の薬より効果的
好きだって言葉だけで
蛇口を捻るより楽に涙
少し厳しい言葉だけで
いとも簡単に崩壊寸前

爆ぜて種を撒き散らす
植物だってその理由は
生き延びるためだから
私の爆発にもきちんと
理由があると信じたい
何かを生み出す直前の
必死の足掻きの証拠だ
そう信じていたいんだ

何を生み出すかなんて
全然わからないけれど
何かを生み出せるって
信じてなくちゃツライ
全て無駄なことだとは
絶対に思いたくなくて

見えない理由を探して
でもそれって正当化で
何を書いてるんだろ私

わかんないや…何も。

2004年05月03日(月) ずっとそばに。
ずっと側にいてくれるという
その言葉を
信じていいのか迷っている

そんなの
今だけの感情に決まっている
どんなに私が壊れても
ちゃんと側にいるからって
今までがそうだったからって
これからもそうとは限らない

側にいるって決めたから
そう言われても嬉しくない
だって気持ちが主体じゃなく
義務が主体のように感じるから

だから
今は

今は側にいるよ
あと少し側にいるよ
それに留めていて
ずっとなんて言わないで
決めたからなんて言わないで

「今は」で十分なの
だってその「今」の繰り返しで
時間が出来上がってるんだから

「今は」「今は」
その言葉だけで嬉しい
その言葉が一番嬉しい

2004年05月02日(日) 忘れたくない。
泣けなかった
怒れなかった
悔しいと思えなかった
そんな私の代わりに

泣いてくれた
怒ってくれた
悔しいと思ってくれた
そんなあなたのこと

大事にしたい

いつか離れてしまっても
いつか憎んでしまっても
私の分まで泣いてくれた
そのことに対する感謝は

忘れたくない。

2004年05月01日(土) think。
会えないのが「辛い」とは思っても
だから「やめたい」とはどうしても思えない

いつもの距離 千数百キロが
更に遠くなる この黄金週間。

一緒にいられると思ったのは
たぶん、間違いじゃない。
written by:Kyo Sasaki
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