罅割れた翡翠の映す影
目次|過去は過去|過去なのに未来
2001年12月30日(日) |
予約はいっぱい。 缶太郎 |
年末です。 あと一日です。 切羽詰ってます皆。 手荒れてます。 自傷の必要無し。 乾いた手握りこむだけで血が吹き出るから。
明日が給料日&カウントダウンパーティー。 とっても楽しみ。
そして明後日がとっても憂鬱?
実家でも決着付けて来ないと。
帰ってきたら…病院行かないと。 記憶飛びが激しくなってる。 栄養不足もあるだろうけど…。
身体中で原因不明の痛みが走る。 場所が場所なだけに、心因性っぽい。 何がまずいやら。
明日を夢見て。 明日が無いかも知れないから、 今を全力で活かす。
…『夫』じゃなくて『婦』でしょう? と思った方、ブラウザの『戻る』で戻った方が賢明かも。 自主的に精神年齢18禁指定。でもあまりエロくはないよー。 …今日は長いです。
さて、姐さんが昨日言ってた過去について。
ゲイとは言え、同じ人間である以上やる事は一緒です。 風俗もまた然り、ただオンナがオトコになるだけ。 ただ、オトコは性欲が素直なのでまだるっこしいトコが少ないかな、と。 でも隠蔽が容易な感じのシステムが多い、と。 まー詰る所ゲイ用のオトコ売る風俗も在るって事です。知ってるでしょうが。
で、先に言ったように素直なので種類はそれほど無いですね。 オンナの子の様にピンキャバ・ヘルス・デリバリーetc…程細分化してません。 最近だんだんと、ってな感じ?
男同士で入れるラブホテル(死語)が少ないので、デリバリーは多い。 出張専門とか結構在るし(つまり家とかでヤる)。 でも新宿だと結構ホテルが在るので(少なくとも10件位は)、 店で酒を飲みながら物色、店外デートって形式とか(大体デリバリーもする)。 ある程度の店の広さが在れば店内でマッサージor×××…ってのも。 あとは街娼・立ちんぼ。 個人交渉なので、安く買われる事も多い。最近特に相場下がってるし…。
何故か、ゲイではないヒト(つまりは女の子が性の対象)が多かったり。 女の子と違ってそんなに儲かる仕事では無いんだけど、 身元とか気にしないトコがあるからね。その所為? ちなみにそういうヒトはハードなトコ行かなきゃ大体『攻め』専門です。
そんな中、何時の間にか黒はさっきの『店外デート』形式の店に居たり…。 もちろんボーイ(つまりは商品)として。 一年位居たみたいなんだけど、後半の方で待機中時々僕が出てました。 ヤってる時は某お子様の出番。…コレが不味かったんだろうなー。
そこは結構ハードです。 基本的にバック…てか『受け』出来なきゃダメです。売れません。 SMでもマゾはしなくて良いけどサドまではオッケー。 デリバリーもします。房総半島の先っちょまで飛ばされた事が。
その代わり、金の払いはきっちりしてて良かったけど。 店によってはかなり劣悪です。マヂで。 お客さんが払うのが、 二時間… ¥17.000(\10.000) 一時間延長…¥6.000(¥3000) お泊り… ¥27.000(¥20.000) カッコ内は僕らが貰えるお給料。…安。 ちなみにドコ行ってもこの形式の店だと大体この金額。 カッコ内は特に変化なし。 問題はその日or次来た時にちゃんと貰えるかって事。
店内はバー様式になっていて、ボーイが其処で待機。 オープンからクローズまで居ればお茶引いても(お客が付かなくても)、 保証金として多少お金が貰えます(お客付いたら貰えません)。 待機中はそれぞれ度を越えないように(店によって厳しさが違う)時間つぶし。 お客様が来たら一斉にカウンターの中に入って飲み物を出す。 で、マネージャーや店長がお客様の横に座って、お客様に説明。 あの子は何が出来る、何が上手い、新人だ、何は出来ない…。 で、気に入った子が居たらお金を店に払って連れ出し。 帰って来れる時間ならその日のクローズに給料を配布。 帰って来られなければ次回のクローズ。 どうしてもって時は店長に交渉。
電話の場合は大体御指名。そうでなければ適当に条件の合う子をデリバリー。 電話中有線以外の音は完全禁止。
条件って言ったけど、好みは細かい。 身長はどれぐらいだ、筋肉質がいいだの、受け攻め両方出来なきゃヤダとか、 3Pするだとか、細いのがいいとか、新人じゃなきゃダメとか。 ゲイの子がいいとかノン気(ゲイじゃない子)がいいとかまー色々。
ストレスは結構溜まる様で、辞めてく子はいっぱい。 三日・三週間・三ヶ月って感じで辞めてくヤマが在るみたい。 顔ぶれ変わる変わる。 一日で辞めてく子も居るし、夜逃げる子も居たし。 借金しまくった挙句踏み倒して逃げる奴も居れば、彼氏出来て辞めるのも居る。 トラブルで辞めるわ、病気で辞めるわ(コンドームはしましょう)。 店長が独立してそっちに引き抜かれて行くなんてのもあったなー。 あと、クニに帰るって子が(笑)。
たまに個人的に話をしたりするとどいつもこいつも波乱万丈。 家出少年・家庭内暴力・親離婚・大借金が当然の様に。 でも意外と何でも無いのが…居なかったなー。 今でもたまにばったり会って元気だと結構嬉しい。 バイタリティがある(様に見える)奴らばっかりで、個性もたんまり。 たまたまこの店はゲイが多かったので会話が異様なムードを帯びるわ(笑)。
…人生勉強しに行ったんだろーか。 黒の考えてる事はイマイチ理解不能。 まぁこんな事もあったよって、それだけなんだけどね。 あんまりいい影響あったとは思えないけど、後悔しようがないし。 ココの経験は結構貴重だったって思ってる。
…長々とまー。 お付き合いしてくれた方々に多謝。
どうしてこんなに切羽詰ってるかしら。
あんたたち、もっと余裕持って来なさいよ! 大体年末一週間だけクソ忙しいってのはそういう考えの人間が多い証拠よ! …以上、愚痴終了。
金無いわー。 現在¥162。笑える。 これで大晦日まで仕事ばっちりで生き延びろってさー♪ じゃ、アタシ寝るから。←おい
まー、身体売ってた時の方がもっとキッツい生活してたから、大丈夫っしょ。 二十四時間ぶっ続け労働、その間食べたのバナナ一本。 …ってのが当時の日記と証人付きで記録有るわねー。 その報酬で喰いまくってたって追記。 その時のお相手は社会科教師って続・追記。 その時はその証人と3Pだったって…(以下略)。 長生きしそうに無いわー。 お肌荒れちゃうしー♪
でも、給料入ったら寿司食ってラーメン食ってクラブ行ってカウントダウン! 踊り狂って一息ついて翌朝実家に帰る…此処が気が重いわねー。
あと三日。 頑張って缶太郎。アタシ寝てるから給料入ったら起こして(傍若無人)。
そのヒト精神科のお医者様なのさ。
で、困った事にここに患者が一名居る事も知らずに、 本音ぶっちゃけトークする訳。
「精神病はねー、治らねーよ」 先生、それはぶっちゃけ過ぎ。 あんた一応先生でしょうが。
「あんなのとは関わんない方が良いの。 愛されてると思ってストーカーになるから」 一部だけ見てそーゆー事は無いでしょー?
「怖いよー?犯罪に走るからー」 だーかーらー(以下略)。
まぁ、先生にもこんなヒト居るって事ですね。 はっきり言ってコレの所為で最近病院行きたくなくなってます。 電気椅子かけるって本当かしら(それこそ偏見)。
治らないのはしょうがない。 自分が症状の一部だし、治ったら僕消えるし。本体やる気無いし。 でも、犯罪に走りたくないからあんたらにお願いしてるのに。 別に僕、誰かに愛されてるなんてあまり思ってない。 誰にも愛されてないなんても思ってないけどね。
でも、そろそろ行かなくちゃ…。 とりあえず年明けに速攻。 あー気が進まない。
そんなに嫌なら、僕もあの家から出て行く。 どうしたってあのヒト達に親子言われてもしっくりこない。 それでも駄目なら僕の中で眠ってて。 復帰する気も無く暴走したくも無いなら。 ついでに、僕はもう暴走なんかさせるつもりないけどね。 来月中にキミの事はケリ付けさせてもらうよ、黒。
僕自身の記憶。
一番古いのは高校の時のモノ。 「どうして笑わないの?」 そんな内容の女の子の声。
黒は、笑う事が出来なかったみたいで。 演技は上手かったんだろうね、親にすら判らなかったんだから。 でも、それが演技だって判ってしまうヒトが、居たから。
僕は、笑う為に居た。 嬉しくても、悲しくても、笑い飛ばせるように。 皆に、黒の本心を悟られないように。 本当に悲しい事を、受け止められる事を願って。
それでも、それは黒じゃない。 この身体を使っていた彼じゃない。 黒は、自分が笑う事が出来る方法を探し始めた。 それは、彼の右目が作りモノのレンズに代わった時かも知れない。 それまで打ち込んで来たモノを、それによって奪われたからかも知れない。 自分の居場所は、もうその時既にあの家じゃなかったから。 機械ですら居られなくなったから…?
たまに、黒の声が聞き取れる。 「見捨てないで」って。
少しずつだけど、黒は笑ったり出来るようになった。 僕が出て来るのが、凄く飛び飛びになった。
それなのに、…黒は壊れた。 代わりは僕になった。 ミーシャが言うように辻妻を合わせて、違和感が出ないように。 いつ彼が戻って来てもいいように、彼の続きを引き継いだ。
今日、彼は 「もう戻る気はない」 って言った。
勝手だよ。 あの両親は君の両親だ、僕のじゃない。 あの両親に受け入れられて愛情を向けられるべきなのは、 君なのに。 あのヒト達が君と勘違いして僕を息子扱いするのは、苦しいのに。
君が、認めて欲しかったはずなのに。
僕はどうするべき? 君のフリし続けるのか。 僕の好き勝手するのか。 虚木にまかせて死ぬべきか。 白い感情に流されてしまえばいいのか。
「知った事か」 …って言われるのがオチかな。 なるよーにしかならないかな、…ふぅ。
ふふふ、クリスチャンでもないコ達が浮かれてるわー。 そりゃーじいさん人質にして意味不明な行動も取るわ。 曾孫ごと放火するわ。 あーゆーのに成り兼ねないって昨日の日記言ってるのかしら? まぁ、この子がやりだしたらもうちょっと死人が増えるかもね。 だから早くどうにかしたいトコだけど。
どーしろってのかしらー…。
年内はもう病院行けないしねー。 まぁ、三が日で家の方どうにかしましょうかね。 場合によっては誰かが暴走・崩壊しかねないけど。 そうなったなら…、
自業自得かしら。 知らねーわよ。
白い感情。 紅も青も超えた白い炎の様な。 これが僕達の本心だというのなら。
僕はこの身体を壊さなければならない。
僕は必要とされたくない。
僕は自動的に僕の役目を果たすだけだ。
今度は失敗しないとは限らない。
はい、缶太郎です。 上、誰が書いたやら? 記名せんと判らないぞー。
それはそーと、この間のはキミかー! やーめーてー!
僕を昔振った人に、 ミーシャは笑顔で平然と話してた。 とても、大人らしい対応。 さっぱりと、クールでドライに。
僕だったら。 僕は泣き喚きたかったのかもしれない。 怒りたかったかもしれない。 殴り飛ばしてやれば気でも晴れたかもしれない。 でもそれは子供のやる事で。
大人になりたい。 心から、ささいな事だと笑ってかわしたい。 でも、それでいいの? 素直な気持ちは、隠して置くべきなの?
大人になればなるほど、僕を支えてくれる人間は居なくなる。
また、黒の様に捨てられる。
どうしろっていうの?
そんな問題を僕に押し付けて、 その上でまだ暴れるの、黒?
キミは、僕にどうなって欲しいのさ?
2001年12月21日(金) |
もーいやー! 缶太郎 |
昨日、あんな事書いてる端から。
…自分のエンピツID忘れた。
嫌ー、もうー。
ひたすら乾いた笑みを浮かべながら(内心泣きまくり)、 四桁の番号を打ちつづける…。
指定されたID番号は存在しません。
…がぁああぁ。
最早声に出して笑ってると(怖い)、突然キーボードがフリーズ。 …番号が入らん。
…何故にぃー! …あ。
Num Lockかかってるし。
…まぁこうやってこの日記書かれてるって事は、何とかなったって事で。 つーか、偶然当たったんだけどね…。 もうこんなの嫌だから、自分の日記My登録する事に。 でも、お気に入りに自分の日記が在るのは…何か…間抜け。
2001年12月20日(木) |
無くならないもの 缶太郎 |
ある友人の言葉。
全てのものにスペアが欲しい。 大切な存在が多過ぎるから。 無くしたくないから。だから遠ざけてしまう。 でも楽しい思い出は別。無くならないから。
彼女は知らない。 思い出が無くなる事もあるなんて。 だから、羨ましい。
黒がまだまともだった頃、そんな思い出はあったのかもね。 親しげに話し苅テけてくる黒の友人。 「楽しかったよね」 取り敢えず頷く。 でも。 ごめんね、君が友達だったかどころか、名前も出て来ない。 話し苅テけられなければ気付きさえしなかったよ。
記憶を無理矢理探って出て来ればまだ良い。 出て来ないのに、親しげに一緒に写ってる写真が在ったら? 問い詰められたら? 適当言ってごまかす事ばかりに慣れてくよ。
どんどん、思い出せ無くなってる。 大切な事、もう幾つ忘れちゃったんだろう? 大切だった人、まだ覚えていられるの?
子供の持つ無邪気さと感性を翡翠が。 大人の冷酷さと偽りの仮面をミーシャが。 熱い感情と暴力的な強さをヒーシャが。 悲しみと涙とヒステリックをルミが。 諦めない強さと女性的感性を咲乱が。 機械的打算とルーチンワークを琥珀が。 死の願望と昏い感情を虚木が。 笑う事を僕が。 それぞれが、それぞれだけが持っている。 一つだった時、持っていたはずのもの。
愛する事は教えられていないかもしれない。 だから、誰も持って無い。 黒は、持っていたかもね。
…憎しみは誰が持っていったんだろう?
咲乱。
咲き乱れると書いてサクラと読む。 韻だけなら花の桜とも、『聖なる』という意味にも取れる。 前者ならば最初に壊れた瞬間を知っている事に為りかねない。
女言葉を使うが、女性であるかは甚だ疑問。 性的興味は男性に向く。当然受身だがサド傾向が見られる。 リーダーシップを取る事が多く、常に前向きに思考する。 猪突猛進の様でいて計算高いが、思い付いたら即実行、迷わない。
煙草、酒を好む。 煙草はやや軽めの物を好んで吸うが、有れば何でも吸う。 酒はやや弱いようだが、他人にはそう感じられないようだ。 食物に関しても選り好みは無く、何でも食べる。 食べ方はおよそ女性らしくない。 女性週刊誌やゴシップ誌を好んで読みたがる。
主としてゲイ・コミュニティでのみ身体を使って行動する。 知られてまずい人間が居ない時も缶太郎の許可を取って出る。 恐らく精神的に最も問題無い人格であるが、社会的にやや難がある。 歯に衣を着せることが無いのも拍車をかけている。 だが、この存在によって我々が和んでいるのも事実ではある。 認めたくは無いが。 (文責:Mesha・L)
…ってのが、アタシ達のワープロに保存されてたりするの。 あの男、ヒマ見ちゃーこんなの書いてるのね。 このワープロ、便利なのよね。 アタシ達が頭の中で伝えきれない、伝え辛い、伝えられない事をこれに書くの。 紙に書いても良いんだけど、非経済的だし。 ってかやっぱ筆跡違うのはきしょいのよー。 まー皆字汚いからあんまり大差無いんだけどさ。 でもこれもきしょいのよねぇ。 意味不明の電波文がつらつら10ページも書かれてたりする時もあったり。 黒とかルミよね、こんなの書くのは。 こんなのしかフラストレーション発散の場が無いからー…。
でもいい加減ノートパソコンとエアエッジ欲しいわ。 あ、でもデスクトップもいいかも。 …もうちょっと綺麗で広い部屋になったら…うーん。 先に引越しかしら。2LDKルームシェアとか。 誰とやるってのが問題? じゃ先に愛人…じゃない、恋人かしらね。 経済的に自立した、許容量でかいイケメン居ないかしらー♪
その前にアタシ達がもっと経済的に余裕持ってオトナな感性身につけないと、 そんな都合のいいヒト振り向いてくれないわよねー。 つー訳で缶太頑張って(無責任)。 そーよアタシはこんなオンナ♪
一人で生きる為に 頼る事を恥として 他人と距離を置き 知識を追い求めた
けれども僕の心は 他人を必要として 寂しさばかり募り 家族を追い求めた
破壊衝動が膨らみ 傷付ける力を得て 他人を傷付けぬ様 自分を引き裂いた
無気力が僕に憑き 瞼に重りを乗せて 夢の中に誘っては 世界を遠くしてく
世界は矛盾に満ちているよ? 完全なんか存在し得ないよ?
僕の中に在る矛盾を感じない様に 矛盾を不完全で置き換えたのかな
一つ言える
僕は他人を傷付けたくない その為に僕等は壊れたんだ 危険な機械人形だったから まだ狂ってはいないはずだ
狂ったなら どうすれば?
生きたい
死にたい
眠たい
壊したい
殺したい
翻弄されるだけで
僕の気持はお構いなし
叫びたくて口をつくのは
都合の良い言葉ばかり
眠らない麻酔をかけられて
身体を勝手に使われている
もう起き上がらなきゃ
いい加減に朝が来る
関連性の無い終末が
夢の世界を砕き散らして
口の中に広がる鉄の味と
一緒に目覚めて良い頃なのに
此処が現実だとでも?
…いや、また僕の手の話なんですけどねぇ。
皮膚の水分が抜け落ちて、 がさがさになってひび割れて、 手ぇ握る度に『ぷちぴうちっ』って感じの音が脳内にエンドルフィン分泌しーの、 痛み無いからいいけど血とか組織液とか滲んでたりーの。 で、鱗みたいにぽろぽろ皮膚剥げてくるのねー…。 其処にお湯かけて『じわーん』って染みてくる感覚がまた快感だったり。 で、ふやけた所に家具の角とか爪とかがさくっと刺さってまた傷増えて。 乾いてくると今度は『ぴしぴし』とか突っ張って来るんだわ。 干ばつ中の田んぼみたく傷口が放射状に広がって行くんだわー…。
…流石は冬。侮れない…。
『この手、アタシの心みたい…』 なーんて言うとおセンチさん(絶滅語)かねぇ。
まー自力で治すモノと医者頼らにゃいかんモノと区別付けんといけないのは、 心も身体も一緒だよね。
…ところでこの手。 ほっといて大丈夫かなー? むー、悩みどころ。
悩み、薄いですねー。 本当、脳天気な奴…。
この日記一年も続けてるんだねー…。 実感湧かない。 始めは黒が不安定になって、また記憶飛び出したからみたい。 というか、この頃もう壊れてたと思う。 もしかしたら、もっとずっと前から。
原因がよく判らない。 記憶の映像は見える。フラッシュバックみたいに。 ただ、いつの映像か判らない。 事実かどうかも定かじゃない。 でも信じるなら、相当前からこういう症状があった節がある。 でも時期が判らないから原因がさっぱり。
やる事が増えた。 判る奴に聞く事、これは先生に任せる。 映像にある人間と場所。これを調べなきゃ。 もう記憶飛ぶのはどうでもいい。 その間に問題起こさない様に奴らの問題を追究しなきゃ。 どちらにしろ、実家に帰らないと判らないかな…。 かなり気が進まない。
2001年12月13日(木) |
挑戦者現る。 缶太郎 |
…、また無謀な事を。
友達ならいいかもね。 セックスだけの割り切った関係でもね。
でも、彼氏になろうとしているなら。 軽い気持ちは止めてね。 僕はいつでも笑って居るけどね。 こころは、人並みに痛みを感じてるよ。
好きだとか、愛してるって気持ち、信じてしまうから。 嘘だって判ってしまった時、狂いそうになるから。 虚無に引きずりこまれそうだから。 そうなるつもりは無いけど、辛いし、苦しい。 複テい。 だから、早く答えが欲しい。 気持ちに取り返しが付かなくなる前に。
嫌だ。 帰りたくない。 ただでさえ剥がれない仮面をずっと付けて居ろと? それとも僕じゃない人格で一日中いろって? 実家で自殺された方が良いって言うの? 今貴方達の所に閉じ込められたら、僕は意識を保てない。 それでも、帰って来いなんて言わないで。 黒が壊れるまでほったらかしにしておいて。 今更心配してるなんて遅いんじゃないかい? 済まないけど、近寄らないで。 それだけでも僕達は砕けてしまいそうなんだ。
また、吐き気がした。 黒の声がする。 弱々しくて聞き取れない。 何度も嘔吐しかけて、まだ日も昇らない街を彷徨って。 軒先に座り込んで肩で息をする。 情けない。 みっともない。 そんな自分に嫌気がさしても、笑顔が崩れない。 涙も出て来ない。 力無く、声を上げて笑った。 そう、僕にはこれしか無い。 こんな事しか出来ない。
僕を息子と呼ぶヒトよ、 僕は貴方の息子ではないのです。 僕の後ろで呪詛を囁く存在が、 貴方の息子として生きて来たモノの成れの果てなのです。 それでも、貴方は僕を息子と呼べるのですか。 壊れた彼の残骸からこぼれた破片でも。 だから、まだ僕は教えない。
今、否定されたら僕は笑う事すら忘れてしまいそうだから。
夢。 二種類の意味が少なくともある。
一つ。 主として睡眠中に見るもの。
一つ。 人生に於いての希望とかもろもろ。
前者について、僕は殆ど見ない。 いや、見ても忘れてるのかもしれない。 見たとして、それはあまりにも現実離れしていて、荒唐無稽で。 何時の間にか其処に居て、不可解な理由が其処に在って。 その不可解な理由故に追われ(必ず追われている)、唐突に終わる。 性描写にしても残虐シーンにしても24禁(飽くまで目安)状態。 当り前に人間が死んでいく。 目まぐるしく変わっていく景色、やたら疾走感溢れる移動。 声が耳ではなく脳に響き、リアルな感触がダイレクトに伝わる。 意味の無い破壊がまんべんなく振り撒かれ、 思い出せない顔の人間が沢山居る中に炸裂する。 そんな中を殺しながら、追われながら…。
…僕たちの押し殺されてる誰かの願望なのかもしれない。 少なくとも黒は、そういう状況を好む傾向が在ったように思える。
後者。 僕は夢を持っていないのかも知れない。 何かをして、社会的に成功を収める、そういう願望が無い。 ただ、毎日を何とか生きていく。 そういう意味では、僕もただ機械的に生きているに過ぎない。
久しぶりに昔のバイトの同僚に会った。 少し痩せて頬がこけていたけれど、今はバーテンをしていると笑った。 沢山のカクテルを覚えて、修行をして、自分の店を持つんだと語った。 無理をしていはしたけれど、なんか輝いて見えた。 正直、とても羨ましかった。
僕は今、黒がなろうとした道をなぞっているだけだ。 なんで黒が理容師なんかになろうとしたかは解らない。 僕自身、この仕事があまり向いてるとも思えなくなってはいる。 なのに、僕は惰性でこの仕事を続けてる。 自分のなりたいモノが見付からないから?
だから、ずっと人間を見てきた。 なりたいモノを見付けたかった。 いろんな人間が、いろんな考えを持っていた。 …僕の考えは? どんな考えを持っている?
自分が酷く薄っぺらなモノだって痛感した。 薄っぺらな、その場その場の望みしか持ってない。 本気で手に入れようとするモノが無い。 本気で手に入れようとしていない。 欲が、無い。 簡単に手放してしまう。
欲しいモノが無いわけじゃない。 なのに、そのために狂いきれない。 狂うなら、手放してしまう。
僕らは、狂いたいのかな? この上でまだ狂い足りないっていうのかな?
2001年12月08日(土) |
欠けているモノ 咲乱 |
アタシ達は数人分の異なった思考を持つ人間と捉らえる事も出来る。 しかし、元が一つなせいかやはり足りない部分が一人一人に出る。
ミーシャは人間的感情が希薄だし、 琥珀に到っては好奇心以外にそれらしさが無い。 ルミが笑うなんて事はおろか自虐的で無い事は知らないし、 翡翠が人を信じなかった事も無いわ。 虚木が生きようとした事は無いし、 ヒーシャが恐れる敵も居ない。 アタシがネガティブになる事も男言葉になる事も無ければ、 缶太が本当の意味で悲しみ、笑う事は無い。 そして、黒はもう目覚めない。
生きる為にアタシ達は人間としての心を壊したわ。 そして、今それを別の形で取り戻そうとしてる。 そう、今のアタシ達はやっぱり人間としては狂ってる。 全体としても、個としても。
取り戻し方を、探しにいかないとね! さもなければ、狂気を抑える方法を。 この子が耐えていてくれる間に…。
師が走ると書いて師走。 当然下っ端はさらに走ります。 忙しいこの頃。
忙しいと仕事に集中します。 鬱な気持ちも余計な事も考えなくて済む。 凄く疲れるのに、凄く楽。 機械の様に、何も考えずただ反射だけで行動する事。 楽だし、悲しく無い。
でも、楽しくは無い。 だから、機械になる事を、人形のままで在る事を否定したのかな。 黒の気持ち、少しだけ解った。
<家>から電話がかかってきた。 帰って来てもいい、と。
…冗談じゃない。 この間貴方達に遭っただけで頭痛が止まらないってのに。 あんな牢獄になんか帰りたくなんかない。 誰が出てたって長くは保たない。 身体の不調にしたって心の事だって、あそこじゃ治らない。 帰るくらいなら、この街で野垂れ死ぬ。
…よく響く声。 涙が意思とは無関係に溢れてくる。 僕の意思では泣けないのにね。
行かないで。
撲らないで。
虐めないで。
無視しないで。
見捨てないで。
…殺さないで。
黒。ミノル。Noir。 元本体。現在休眠中。 ヒーシャの戦闘力とミーシャの理屈っぽさを併せ持つ(らしい)。 すぐ考え込む。 基本的には大人しいが突然狂って暴れる。 花粉アレルギーで、いつも鼻がぐずる…。
この位しか知らない。 過去の事とか、何処まで本当なんだか。 今のまま帰って来られるとパニック起こすのは判るけど。 一度先生に全部話さないと現状打破出来んちゅーに。 琥珀が見せてくれるのは映像ばっかで。 黒がその出来事にどう感じたのかは推測しか出来ないんだ。 やい元凶、今度病院に行ったら先生とちゃんと話せ。 僕がこのままやるにしても、キミが帰って来るにしても。 このままじゃ僕達は進めない。 結果がどうあれ、なるようにしかならない。 なら、出来る事位して寝てくれよー。 以上私信。よめよ。
行って来ました、病院。 てか、気付いたら病院でした。 …知ってるクラブの友人とかまでいて、混乱は極限状態。 今回は親父さん付き…。 頭痛、止まず。 笑顔保つのが辛かったり、でもそれしか出来なかったり。 先生が、親父と話す。 何処まで話たんだろ? お父さん、何も知らないんだね。 先生が、そう言った。 説明しようが無い、じゃないけど。 説明しづらい、そういう事らしい。 いきなり、貴方の息子さんは… で理解出来るとは思えない。 適当に小出しにして伝えてくれ、って頼んだ。 納得させて、丸く収める最大限、考えられた事。 …頭痛が、治まらない。 笑顔だけが、顔に張り付いたまま剥がれない。 昔を思い出すように言われる。 内側でモノクロの断片が踊る。 焦点が合わない。 顔が見えない人が居ない風景だけがやけにリアルに見える。 このひとはだれ? 何度も反芻するように聞いた質問。 思い出しきれない。 知らない。 皆同じような顔、区別が付かない。 …歯まで痛くなった。 親不知が生えてきたみたい。 頭痛と一緒に、痛みを噛み締めた。
2001年12月02日(日) |
喜びを昇らせる 咲乱 |
昨日買ってきたCDの中にある曲を適当に直訳。 いい曲よー、Γテジティブで。
太陽の様に歓喜を僕は昇らせるよ 海から、地平線を超え朝焼けの空に もし夕日の様に愛が沈んでも 覚えて居て 貴方の存在が僕の空に太陽を昇らせている事 あー、アタシ達にも太陽昇らせてー。 天国までかっ飛ばしてー。
悪意って、言う迄も無く悪いものよね。 明確に相手に害をもたらそうとする意思だもの。 だから、アタシは悪意を向ける人間に容赦はしない。 黙って気に喰わない相手の言いなりになんてならない。
でも、最近思うのは、無邪気ってどうなのかな、という事。 悪気はなくて、相手に害を与える子。 てか、ただの馬鹿なんだけど。
だからアタシは馬鹿が嫌い。 馬鹿の人権は認めてあげるけど、考えが浅いわ。 馬鹿で頑固で鈍で応用力無いと最悪よ、話通じないんだから。 話が噛み合わないとも言うわ。はー…。
なんて言うか、ウチのオーナーとかって、無邪気なんだなって。 本当、どっちがガキかわかんないわよ。 子供心忘れないのは良いけど、オトナだって事大人が忘れちゃダメよー。 以上、無邪気な姉さんの忠告よーん。
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