罅割れた翡翠の映す影
目次|過去は過去|過去なのに未来
何故か気付くと歯を食いしばっていた。 黒の機嫌悪いときの癖。 ルミの引っ掻きのような悪癖。 手が勝手に震える。 複テいよ
どうして気持ちが伝わらない、だと?
それはオマエが他人に思わせて来た事だ。
今度はオマエの番。
それだけだ。
せいぜい悩み苦しんで理解しろ。
生きたモノなら足掻いてみせろ。
それが傷付けた事の罰。
廻る因果、終わらない輪廻。
今日はローカルルールを決めるミーティング。 つーか、デリカシーの無い鈍くて勘違いなオーナーの独壇場。 早い話が、 プライベートな時間がただでさえ無い職業なのに、 それを削りにきやがった(-.-;)。
一応、俺達はあんたと違って繊細(笑)だから、 自分だけの時間、自分に戻れる時間無いと発狂するんだよね。 てか、最近やっちゃってるし。 自分の考えが他人に全て通用すると思わないで欲しい。 一般的には、なんて言葉で括ったって、所詮人間は一人一人が違う。 それに、矛盾点だらけのあんたの考えじゃ…。
あー、愚痴になるわ。 これは辞める時に言おう。本人に。 まぁこれじゃ辞める前につぶれそうだけど? つーか、つぶれちまえこんな店。
2001年11月27日(火) |
この店の事。 缶太郎 |
このお店、確実に何かいるんですよね。 …確かにゴキちゃんは(マジ)腐るほどいるんですけどね。 なんつーか、既に逝ってしまわれたよーな方とか、 逝ってはないけど本体からご出張なさってるよーな方とか。 僕は見えるヒトじゃないけど、激しくラップ音がするのはねー。 あと、居るはずの無い人間の気配とか。息遣いとか。足音とか。
咲乱姐さんとかミーシャとか、見えるらしいけど、 ♪そんなに見たいの?じゃ、見る?♪ …イヤですー。遠慮します〜。
見えるヒト曰く。 『…ロングヘアーの…髪の毛だけ浮いてるー』 …言わないで欲しかった…。 でもじゃあ、足音とか息遣いの方は…? 『だって、いっぱいいるんだもん』 …見えないってシアワセだねぇ。
髪の毛って、やっぱり身体の一部だったモノ。 自分の手足と同じように、想いが篭るモノじゃない?
とはいえ、あのマスター恨みかってそうだし。 そっち方面かなー?(ちなみに最近マスターは不幸続き) ちなみにマスターの居る支店はもっと空気悪い。 なんつーか、ピリピリした泥の中?のよーな。 隣、仏壇屋だし(笑えない)。
今日、病院を紹介してくれた友達と、 来週一緒に病院に行く約束をした。 問題は、今回親も話を聞きたがっている事。
はっきり言おう。 僕はあの両親が苦手だ。 理解力と包容力、キャパシティが足りない。 精神病と言うだけでパニックを本人より起こしてる。 この上ゲイである事や自殺未遂の事など知れば、 恐らく無茶苦茶な行動で全てだいなしにしてしまいかねない。 何せただでさえ曲解が得意な両親なのだ。 僕らが判る迄説明するのも嫌だけど、 他の人間に説明されるのも…。 今日は見極めに行くべきだったのだけど。 …金がなーい(*_*) あぁ、どうなるやらー。
2001年11月25日(日) |
手の傷と心の痕と 缶太郎 |
右手、拳がパックリ。 夜な夜なルミちゃんが引っ掻いて、 毎日毎日シャンプーや他薬剤のアルカリや酸に曝されてると、 …こーなる訳ですな。 あーもう、これは自傷なのかそれとも職業病なのかー!
傷の治りが異常に早いので別に気にしてませんが、 何気に結構深かったりします。 でも皮膚の割線方向に沿って傷が出来てる(創ってる)ので、 皺が出来る程度。嗚呼、手もお婆ちゃんになってくー(笑)。
手に無数に出来るので、どれが引っ掻き傷で どれが切り傷でどれがアカギレでどれが自傷(byルミ)なのか、 もうわかんなーい。とほほ。 シャンプーが染みるので辛い時は琥珀がよくシャンプーしてたり。 多分無茶苦茶愛想無いけど。
時々、『これは骨見えるかなー』 みたいなのがあるけど、意外とまだ見えなかったり。 店にある頭皮診断用のマイクロスコープで傷口見ると、 …よく判ります。グロいけど。てかダメ、吐きそうになる。
さて、書いてる方が嫌になる。やめやめ。
久々乗っ取られてない休日。 頭痛以下諸症状は相変わらずだけど、失踪かますよかマシ。 原因となるような出来事は、…よく思い出せなかったり。 本気で突発的な発作(はた迷惑)じゃないかなー、位覚えが無い。 誰かに預けちゃったのかな。 …病院も行かないとなー。 まさか行ってるとは思わなかったけど。 先生とも一度話しておかないと。
昨日の今日でもうまた意識飛ばしてるわー。 今回は黒みたいね。ただ仕事はしたみたいだけど。 先輩と喧嘩一歩手前迄行きやがったけど。 今月はネガの当たり月? ってー事は次はルミかしら(やめて)。 明日、大丈夫かしら…。
2001年11月23日(金) |
Minority 缶太郎 |
…またスペル合ってる自信が無い…。 じゃー書くなよ、とか言わないで、だって(略)。
Green dayの曲ですね。 先輩が毎日歌おうと努力しているのでこっちが先に覚えそうです。 サビは既に完璧。Aメロがやや難しいか。 今日の僕の脳内では狂った様にリフレインしています〜。 あーいうぉんとびーざまいのーりーてぃー。
僕がやっと立ち直ったら、黒が今度は落ちています。 調子悪い記憶飛ぶ食欲無い吐き気満載頭痛回線常時接続。 …まー元彼もかなり性格悪いのかねー。 僕には他人事に感じられるからあっさり割り切れるんだけど。 黒は未練タラタラ。 落ちるのは勝手にしていいけど。 血が出て肉が抉れるまで引っかくなー(諦観)。
最近の日記、黒が付けたと思われ。 誰かが書いちゃったら基本的には消さないし、上書きもしないのでそのまま。 でも鼻炎してないので誰かの代筆かも(ごみ箱がティッシュで埋まる)。 世間の三連休も僕らにはかきいれ時。 後二日ー。 頑張って、日曜日は踊りに行くんだー(体力馬鹿)♪ …体力もつかなー。 ってか、多分誰かに交代確定(ダメじゃん)。
友達から聞かされた昔。 思い出さなかった事。 思い出せ無かった事。 知らされていなかった事。 真実かどうかなんか知らない。 もう知り様がない。 頭が痛くなった。 右眼が疼く。 左手が右手を掻きむしる。 吐いた。 胃液ばかりになるまで。 内臓ごと吐き出してしまいたったのに。
2001年11月21日(水) |
The one I loved |
愛していた人。 もう関係無いと思ってた。 何より、忘れたかった。
彼が、苦しんでいた。 狂いかけていた。 壊れかけていた。 それを知って考えたのは、 ザマミロって言葉じゃなくて、 …何とかしてあげたい、だなんて事。
散々振り回しておいて、 年下の俺に求めるばっかして、 馬鹿みたいな嘘と理由で俺を捨てた。 少なからず憎んでいたと思ったのに。
呪詛の言葉も出て来なかった。 ただ、また彼が誰かを愛せるようになった事に祝福してた。 その愛で壊れそうな彼に何か出来ないかって純粋に考えてた。 憎いはずなのに。 恨めしいはずなのに。
死んでもいい位愛してた。 命じられれば誰だって殺したかもしれない。 捨てられた時、身体の中を全てえぐられた様だったのに。 空っぽの身体はまだ彼に従おうとしてる。
忘れたかったのに。 憎んでしまいたかったのに…。
いずれにしても、俺に出来る事は無い。 何をしたって、彼の逆鱗に触れるだろう。
無力な願い。 だが、どうか幸福でいて欲しい。 俺のように闇に沈んでしまわないように…。
2001年11月20日(火) |
支えてくれる人 缶太郎 |
…迷惑かけっぱなしです。今日この頃。 とりあえず僕がしっかりしないと暴走する…あぅ。
なんかルミまで僕の事心配し始めました。 …やばい、このヒトにまで同情される程僕は(以下略)。
定期的に彼・彼女達を表に出してやることも必要なんだけど、 …ルミにしても翡翠にしても、人前に出せないからねー…。 知っている人間でなければ安心出来ないけど、 こいつらを許容出来る知り合いは多くない。
取り敢えずこの間の発作(笑)でかなり気は済んだはずだけど、 また放っておけばヤバイのは目に見えている。
…どこかにはけ口作らないと…。 でもはけ口って言い方やだなぁ…。 むー。
2001年11月19日(月) |
お子様、外出 缶太郎 |
…いや、ただ翡翠(他人格・6歳又は13歳?)が出ただけなんですが。 僕は出来得る限りこの子を外に出しません。何故って 一番見境無い奴だから(笑)。
この子、翡翠について知っている限りの事。
1、性別不明(13歳モード時は男)。 2、淫乱絶倫男女見境無し受け攻め問わずしかもM(13歳時S傾向強し) 3、何故か日本語以外を喋る(日本語も喋る) 4、泣き虫・依存傾向大。 5、暴れる。技術は無いが馬鹿力。 6、甘いお菓子大好き 7、強い痛みを感じる又は攻撃対象にされる事で引っ込む(13歳時を除く) 8、怒涛の如く舌っ足らず。 9、仕事は出来ない
…こんなん出せるか。 意地でもこんなんに乗っ取られて 『おにーたん♪』 等と言ってたまるかぁあ! 只でさえ外見年齢が二十代後半だと言うのに! いやでも兄貴は欲しいけど(笑)。
事の起こりは月曜日未明の酒飲み。 先週の事もあったので自棄酒をかっ喰らったものの、 全然酔わない。 あー、また薬物耐性付いてる…。 しかし、疲れていた事と寝不足で何時の間にか前後不覚。
耳に激痛を覚えてふと眼を覚ますと、隣に知らん男。しかも何故か全裸。 とりあえず、耳。 …ピアスが取れてたらたら出血してた。 次に男の方。 …適当にあしらって逃げる。もちろんピアス見つけてから。
こういう事は実は結構あったりする。 いまだにひ○りが丘の見知らぬ住人からラブコールがあったり。 しかし、 事の最中に戻って来れたのは初めて(でもある意味もっと気まずい)。 ピアスが引っかかって取れた時に少し肉が裂けたかららしいけど。
おかげで友人との約束をブッチ。 その上また僕が失踪したかと思われ、やたら心配をかけた。 …フェイ、頼むから 程々にしておくれでないかい?
…あーでも、流れ星綺麗だった。 …願い事言うの忘れた。
知ってる人が、わざわざ傷付いているのは、耐えられない。 でも、彼等は今心から望んでその場所に居る。 それが間違った事だろうが、それをしないのは自身の否定になる。 それこそ、狂うんだろう。僕みたいに。
狂ってほしくない。 でも、傷付いてても嫌だ。 どちらかなら、彼等の好きにさせるべきか。 それも幸福のカタチなのだろうから。 見守る事が、僕の罰。
…ただいまー。 一週間も寝てると世界変わってるねー。 アフガンは解放ムード、 NYにまた飛行機墜ちてる、 変わらないのは世紀末より世紀末してるニュースぐらい?
まわりにはヤケ酒で前後不覚になった事にしてあるようで。 しかもミーシャがやたら気張って仕事してたようで。 彼は感覚薄いので気付いて無いようなんですが。 …無茶苦茶体調悪い。 内臓がこぞって悲鳴上げてるわ、 ベンジンの匂いと味がするわ(フラッシュバック?)、 脳味噌は細かくシェイクされてるようだわ。 …自業自得なんだけどね。 うぐぉ、吐きそう。 お陰であまり喰いたくない。…痩せるなー。 このまま内臓機能不良で死ぬのもなー(大袈裟)、嫌。
あいつらが幸福になったら、 あいつら以上に幸福掴んでやるんだから。 呪ったり憎んだり嫉んだりする前に、絶対的に時間が無い。 とりあえず今週の仕事終わったら、 今度は本当にヤケ酒しに行くんだ。 それで、皆流して来るんだ。 僕の中の汚い思い全部。 それでまた新しいヒト探しに行く。 そのヒトに相応しいモノになれるように。
2001年11月15日(木) |
眠り姫様ご帰還 ヒーシャ |
あの馬鹿やっと戻って来やがった。 実際の失踪期間は二・三日だが、こいつの失踪は一週間だったって事。 まー、缶が帰ってきたなら、 あの朴念仁が昨日みたく長々恨み述べる事も、 高慢チキな性別不明オネェが暴走する事も、 ウチのお子ちゃまが意味不明に泣き出す事もねぇ。 …誰かさんの科白じゃねぇが、身体があったら 『とりあえず殴っとく』 とこだわ、阿呆。
いい奴なんてごろごろしてるからよ。 お前の事を年長者と勘違いして、 お前に寄りかかって求めるだけの奴じゃなく。 ちゃんとお前の事まだガキだって気付いて、 抱きかかえてくれる位の奴、見つけてやるからよ。 今は泣いとけ。 ずっと、泣いてねぇ事気付かない訳じゃねぇぞ。 泣き言も弱音も誰にも言わず、居なくなるなんて許さねぇ。 酒、飲みに行こうぜ。 一生に一回位、思いっきり酔っ払って、泣き叫びに行けば良いじゃねぇか。 たまには、大人のフリなんか止めてみろよ。 まだガキなんだから、よ。
2001年11月14日(水) |
不適応・幸福の呪 ミーシャ |
題名に僕の名前を書くのが実は恥ずかしいのですが。
さておき、僕が身体の制御をして仕事を始め二日目。 …内心、ノリについて行けません…。 仕事は琥珀が[覚えて]いるので問題ありませんが、 …いかんせん対応が。
缶太郎という存在は、僕にとってイレギュラーなので、 どう対応すべきか戸惑う事も多々あります。 その上、前々回の彼氏さんからお惚気HP等紹介されても、 …困ります。ヒトゴトですから。 とりあえず「良かったですね」位の感想しか。 …ルミや咲乱、ヒーシャがキレてましたが。 というか、呆れてましたね。 彼、確か別れ際に
もう彼氏も彼女も作らない、
とか言ってましたから。 まぁ僕も多少なり憤りを感じているのかもしれませんね。 感情を持ったが故に、壊れて眠ってしまった、 僕の分身の為に。
とはいえ、そんな約束守れるような人間だとは、 最初から思っていませんからね。 まぁ欲望に忠実でよろしい。実に健全。 闇に堕ちた彼の分まで幸福を享受したまえ。 寧ろ幸福になってもらわねば、 彼が何者をも恨む事無く逝った意味が無い。
先の彼氏にも言える事だ。 あの子を贄にしたからには、幸福になって貰う。 あの子の道を閉ざしたきっかけは、紛れも無く君なのだから。 君達の都合で彼等を贄にした、その事実は、 君達を縛る幸福の呪になるね。
上手く行かないでは済まないですよ? また誰か愛した人を贄にするのですか? そうそう、先の彼。 君が屠った贄は君では目覚めそうもありませんよ。 悪しからず。
…今日は何時に無く感情的になってしまったような。
結局、友達の紹介で病院へ。 その日はアタシ達の構成をひたすら聞かれ。 朴念仁は自分年表つくらされたみたい。 琥珀にききゃー一番早い気はするけど、あの子出たがらないから。 そんな事聞かれるってのはどういう意味かしら。 それはそうと、同性愛を病気扱いってのも…。 先生替えてもらいましょ。 性的虐待も何もアタシは知らないってーの。 どちらにしても、今の状態じゃアタシ達の存在価値が無い。 琥珀やミーシャじゃ、人間として生きて居るとは言えないし。 機械的に生きる事の虚しさをとっくに知っていながら、 そう生きる事しか出来ない事を理解した連中なんだもの。 今の所、マトモにコミュニケーションが取れるのが、 アタシ、ミーシャ、ヒーシャ。 仕事する上でも大丈夫なのはミーシャだけ。 アタシやヒーシャじゃ喋り方が問題あるし。 大体歯に衣着せられないからねー。はは。
早く起きなさいよ。 …そう言いたいけど、まだ幼いあの子が無理してたの知ってるから。 もう少し、休んで居て良いから、戻ってきてね…。 人間らしく生きられるアンタが、この身体には必要だわ。
2001年11月12日(月) |
大方の予想を裏切る事無く。 |
おめおめ帰ってきましたー(お馬鹿)。 缶子が音信不通なので司会はアタクシ、咲乱よん。
結局、友達数人に発見され、連行ー。 首に痕ついてるし、気分悪いし、最悪。 バッグどっかに置いてきてるし、カフス無いしー。 内臓ひっくり返ったような感じ。 今日はいっぱいいっぱいだから、また書くわ。 はー。
まぁ、気付いていた。 ただ、認めたくはなかった。 お遊びに近いモノだったのかな、非難はしないけど理解は出来ない。 やはり、汚れじゃ駄目な人は多いねぇ。
心は壊れているし。 元ウリ専だし。 そのうえオネェで。 それに輪をかけて変人だしねぇ。 そこまで来るともはや伝説級の聖人君子でもなければ、 ヒトに愛してもらえるはずもないのかね。
去る人間をいちいち追う気は無い。 迷惑だし しつこいし 面倒臭い。 笑顔で見送ってやるだけ。 例え心の中で血の涙が流れてたって、 そんな事は関係無い。 気づいたら笑ってた。 偽物の顔で。
もう涙も出ない。 感情が湧きあがって来ない。 何もかも凍結してしまっていて、 自動的な行動を反射的に取ってる。 マリオネットの糸でも付いたみたいに。
人間でいたかった。 外面上では無く、心の内面において。 でも染み付いたように括られたこの糸は もう僕の一部になって切り離せない。
最期の、お願いを。 祈るべき相手も無く 青空に囁く。
糸を断ち切ることが不可能ならば。 せめて、壊させて。
朝が怖い。 光が怖い。
朝は、光が世界を覆い始める時は、 僕の中に居る虚無が支配するから。 確実に起きて居られるのは無機質な心。 そして憎しみに似た、烈しい感情。
何にしろ、傍観する事しか出来ない。 流されかけながら、弄ばれる。 止めてくれと叫ぶ事も …考える事すら出来ない。
夜が近づくにつれ、 虚無は光の向日に消える。 戦いに疲れた兵士のように。 僕は倒れ込みたくなる。
どうして意識がある? 最小限の効果しか無い抵抗をさせて。 僕も狂ってしまいたくないと言えば嘘になるくらいに。 悲しい思いを引き出さないで。
朝がまた来る。 僕の中の堕天使が。 光を拡げ。 暗闇を蝕みに…。
食欲が無い。 食べなくても人間は結構もつけど。 睡眠を取って無い。 睡眠取らなくて死ぬとかあるのかね。 性欲も無い。 子孫を残すつもり無いし。 最近自慰すらしてないわ。 ミノルとかフェイからは考えられないよ。 あいつらは欲望の塊だから。
欲が無いって言われる。 違う。 無いものねだりをしないだけ。 他人に期待しないだけ。 それでも、僕は…。
いろんな事が在り過ぎて、眠い。 ずっと誰かの腕の中で眠っていられたなら、自分的には幸せを感じる。 同じ様に心を患った人間は、眠るのが恐いと言うけれど、 僕は眠る事が一番の安息。 やっぱり暗闇が大好き。
暖かな、誰かの体温に包まれて眠れたなら、 多分それに永遠を求めてしまう。
彼は、眠れるのかな。
僕の腕の中で微睡んでいたけど。
辛い現実を夢にまで持ち出され無い様に 、 闇に意識が落ちない様に薄目を開けて、 現実と向き合わざるを得ないのかな。
僕は、彼を眠らせてあげられたのかな?
無理をした、彼の笑顔。 自然に浮かんだ、彼の微笑。
僕を生贄に捧げ可能な事ならば、 何だってしてあげられる。
あの笑顔の為に。 まだ見ない、安らかな眠りの為に。 眠り神よどうか、 彼の激しい時の流れに、 一時の安息を与えてあげられるように。
大切な人がいるだけで。 生きて行ける。 無色のこころに彩りが出来る。 もっと拘束して。 溜息つく間など与えないくらいに。 僕等を跡形も無くなる程。 優しく抱き締めて。 あなたの傍に居る事を許して。 汚れた僕等を愛して。 僕等の全てをあなたの為の贄にして。
なんか…、この頃また変。
意識が遠くなるのは普段通り(一般的にはマズイ事を最近悟る)。 ただ、意識の離れ方が違うとゆーか。 今までは『眠るよーに』飛んで、他の子に交代してたのだけど。
最近、意識ではなくて身体の方が飛んでく事が多くなっている。 具体的に言えば、 勝手に身体が動く。 営業スマイル。 接客・世間話。 シャンプー・シェービング(おいおい)。 しかも現時点でのベスト状態で。
ただ、今の所その状態から僕の意志で身体が動かない事も無い。
これに似た状態は…。 前に、意識が起きてるのにルミが左手だけ無断使用した事が。 逆に動かしたくても動かない時とか。 どっちも心のどっか抉ったような時くらいしかならなかったのに。
うーん、どうしたやら。
…あと、身体の震えが止まらなくなった。 朝、顔剃りの練習の時。 震えというか、 何故か剃刀を横一文字に引こうとする身体を抑えてただけ。 アクセル踏みながらブレーキかけてる感じ。 幸い、ブレーキかけながら制御する事に成功。 その後疲れ果てて頭痛眼痛止まらなくなる。 そのまま今回の自動化。
…本当に、機械になっちゃった感じだね。 黒が機械になんかなりたくないって言った理由、 今ならもっと理解出来る。
ねぇ、あなた達の求めているのは、どちらの僕なの?
不完全な僕なんか、必要、無い、…よ、ねぇ。
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