罅割れた翡翠の映す影
目次|過去は過去|過去なのに未来
2001年07月30日(月) |
踊るオールお疲れ。 缶太郎 |
日曜日はきつかった…。 使えない同僚を暖かい目で見守りながら内心(他人格ともいう)キレまくり。 ついにブチ切れの咲乱姐さんに言動ジャックされる。
『あんたさぁ、もうちょっとアタマ使ったらぁ?』
…この一言だけで済んだと思うべきか思わざるべきか。
店の終礼後、そそくさとクラブへお出かけ。 ここんとこ、踊ってないんだもん。 行けたと思えば咲乱姐さんにブレインジャックされるしー! まぁ、その日そこのクラブにバイトに来てた子(Y)の髪切る予定もあったのだけど。
しばし行きつけの店でまったりしてから、目的のクラブへ。 …無茶苦茶混んでる。夏休みだから当たり前か。 しかしそれでも到着直後に散髪予定の子(Y)に遭遇。運命(笑)? 好きな曲がガシガシかかるのでガンガン踊る。 …当然バテる。昼から講習だっちゅーのに。
クラブを引けて、ゆったりと店に行き、カット開始。 Yいきなり爆睡。首が傾く傾く。 それでもなんとかカットを終え、二人でそのまま昼まで仮眠。 気に入ってくれたようで嬉しいが、自分は納得しきれず。
で、シャンプーの講習に行く。 眠い。意識飛ぶ飛ぶ。 でもなんとかそれなりのモノにはして来た。 …きっつい。 でも、死ぬ気は殆ど失せてる。 身体は限界っぽいと感じさせるくらい悲鳴を上げてくれるけど。 いつか、意識が飛んでそのまま目覚めない…とか思っちゃう。 まず、在り得ないと思うんだけどね。
確かに眠い。 睡眠時間少ないし。 でも、立ったままで意識飛ぶのはやばい。 集中してる時は大丈夫なんだけど…。 少しヒマになって多少ストレスかかるとすぐ意識が遠くなる。 下手すると十分単位程度で気がつく時もある。 周りが騒いだ様子は無い。 …、誰出てたんだろ。 いつも宣言して代わる訳じゃないから、そういう時は全く不明。 この間に誰かを傷付けたなら、僕はここを出て行く。 最悪、首を掻き切ってでも止めてみせる。 剃刀なら肌身離さずに持っているから。 頚動脈を縦に裂いて、数十分で終わる。 万一死ななくても、その場凌ぎにはなる。
…恐いよ?意識飛ぶのも、死んじゃうのも。…剃刀もね。 でも、誰かを傷付けるのはもっと嫌だ。 身体に染み付いてた、ただ相手を効率良く傷付けるための動き。 僕等の内誰かが、いつかそれを使わないって保障はないよ。 こんな強さが欲しかった訳じゃなかった筈…なのにね。
昏い眠りに誘う囁きに負けない強さが欲しい。今は。 暗闇で黒衣を纏った自分を見失わない強さが欲しい。未来を夢見る為に。
今、缶太…だかアタシ達にだか、惚れてるヤツがいるわ。 でも、何回か会ってみても身体目当てかしら、って思う。 好き好き愛してる言うのも缶太にとっちゃ嬉しいかもしんないけど、 アタシには全然本当の好きに聞こえない。 アタシ達が支えたりしてあげられる事はあっても、 アタシ達を支えるにはあまりにも力不足。
当然、缶太は自分の事なんか話せる訳ないわよ。 あの子は話す時、相手に倒れる程重荷を背負わせるような事はなるべく話さない。 誰にだってなるべく頼らない、頼っても最小限。 その辺がいまいちユルい缶太の心さえ開けないなら、ダメよね。
器が広くて、強い人が欲しくても。 それは同時に弱さをいっぱい抱えてるからこそ、広く、強いのよ。 缶太は他人(好意のある人間)を煩わせたりして嫌われるのが嫌いなの。 なにせ本当はまだ子供なんだから。 下手に頭と勘が回って想像力が暴走気味だから、人付き合いも本当は苦手な子。 しかもあの子はよく痛い所ついてしまうから。 人に思いなんか告げられるかわかんないわね。 だから押しに弱いし…。
だーかーらー、あんなのにほいほい付いてくんじゃねーってのよ(怒)! 四六時中セックスの事しか頭に無いよーなヤツに好きって言われて嬉しい? セックスしたいだけなら割り切るか別れんのね。 いずれにしろそうなるんなら、早い方がかえって気が楽だわよ。 あんまり時間も無いんだからね…。 残ってるほんの少ししか無い時間を、そんなユルいヤツに使わないで。 アタシが出ていられる時間はそのなかの更にちょびっとなんだからー(笑)!
僕がこの身体を任せられた時、理由としてミーシャが言った事。 「一番、綺麗な感情を持ち得るから」 僕に限らず、『感情』ってのは僕ら全員にとって大切なもの。
この身体がまだ幼い頃、彼は情緒不安定なくらい感情をむき出していたらしい。 でも感情と理性はいつもかちあっていて。 人とのいざこざが絶えなくて。 あの日、彼は心だけしか死ねなくて、代わりにミノルを創った。 そして感情を壊れた心のどこかに押し込めた。 道化を演じながらその心はいつも機械のように計算を繰り返すだけで。 マリオネットのピエロのように。 悲しむべき時も、喜び合う時ですら、張り付いた仮面を被って。 いつしか、ミノルは自分を嫌悪、いや恐怖していた。
『これは生きている、とは言い難い。ならば自分はなんなのだろう? 機械のような、いや機械そのものの自分の存在意義とは何だ? 使命も無い。行うべき事も無い。〔家族〕と言えるものも無い。 というよりは、大切なものすら無い。守りたいものが。 命など、とうに棄てたも同じ。 しかし、本当に棄てようとしても、スイッチの切り方が判らない。 あっているはずのスイッチの切り方が、この機械の壊し方が、全く通用しない。 生きているとは言い難い。死んでいるとも言い難い。 生きることもままならない。死ぬ事すら出来はしない。 狭間で宙に吊るされた、ピエロのマリオネットは操られるだけなのか。 だとすれば、自分は誰に操られている? 下手な人間に操られる前に、この糸が切れてくれれば』
実家にあった、ミノルの書いた文章。 やっぱり、感情が完全に無かったわけじゃなかったみたいだった。 でも、ミノルにはその感情をもったまま自分でいる事は出来なかったみたいで。 身体のスイッチを切る前に、自分の心のスイッチが切れてしまった。 悲しみを、喜びを理解出来ない事に耐えられなかったんだと、ミーシャが言った。 人は機械になどなれるはずがないから。 それでも、彼は完璧であろうとして機械の自分を選び、 感情の欠落した不完全を知り、矛盾に押し潰され、狂い、壊れたのだと。
彼は、親の幻影に縛られて、操られていたのかな。 いい子でいれば、完璧にこなせば、親はこっちを向いてくれると信じて? そうする事が、余計に『手間がかからない』といって離れていく悪循環と気づかず? 親に認められる為に感情すら棄てて? 親の期待に動かされるマリオネットだったの?
ふざけるな。
僕はまだ『生きている』以上、心だって『生きて』いたいよ。 感情を殺して『死にながら』生きていたくなんてない。 感情が失せたなら、僕らは憎しみだけで生きかねない。 殺人人形になりかねない。 その前に、この身体を完全に停止させるなんて、できればしたくない。 今は、守りたいものがあるから。 命に代えても、傷つけたくない人達を見つけたから。 その人達がくれた『感情』は、僕の宝物だから。
キミは道化だな。 カードの道化のように崖の外へ在り得ない蝶を追い駆けていくような人だ。 目隠しをして奈落に張られたロープの上に居る事も気づかずにスキップしている。 確率的にいってキミが生きているのは奇蹟なのだけれど。 だからこそキミは僕のような機械的な存在を嘲笑う道化足るのか。 いずれにしても、僕はキミの蝶を捕まえる手助けをしよう。 羽根でも生やして、崖から舞い上がりでもしてくれるのか。 キミの理解不能に期待しよう、確率は低いが配当は大きそうだ。
2001年07月15日(日) |
飛びます・飛びます♪ 缶太郎 |
別に飛び降りしよーって訳ぢゃないので。 あ、でもココロ惹かれるのは確か。 やっぱ死にそーには無いケド?
飛んでるのは記憶。 まーこういう症状病んでれば当り前ってか日常茶飯事なんだけど、 頻度が異常。 で、自分の場合は意識は残ってるけど身体の自由は効かない、つーのが多い。 のに、最近は完全に誰かさんに代わってるっぽいのが多い。
別に何も変なことしないのはいーんだけど、 仕事中はマズイだろが。 いきなり『戻って』来たとき、次なにすりゃいーのか状況を把握すんのが…。 先輩はテンパって切れてるしー。
多分、あの先輩がよくやるようなあからさまの敵意とかに僕らは弱いよね。 それが逆らっても構わない存在なら確実にヒーシャが潰してるけど。 逆らってはならない存在、じゃねー…。 あー、我慢しないと…。 戦闘能力だけなら馬鹿に高いのがいるし…。 なんでそういうのに弱いか、琥珀辺りなら知ってるのかな。 奴には最近頼りっぱなし。 だって働き者だしー。 でも超ブアイソ…。声ガラガラ…(最近判明)。 だけど、まぁ感謝してる。
2001年07月13日(金) |
いーかげんに、 咲乱 |
復活ー。 いつまでも沈んでられねーのよっ。 梅雨もあけたし、男でも引っかけに行かないとね! 切り傷ばっか増えてっから治ってからだけど。 相変わらず残らないよーに傷創ってあんのよねー…。 誰かしら、こんな器用なマネするのは。 でも手にやられるとシャンプーが浸みそうよね(被害は缶太)。 やだわー、最近お肌が荒れ気味だし。 ビタミン取らないとねぇ、缶太?(脅迫)
変な事だけど、僕は親って者が解らない。 彼等は確かに法律上、事実上の両親なんだけど、 僕、缶太郎という人格状態からみれば他人に近い。 まず記憶がない。 これは僕が彼等と直接会う事が無かった事もある。 そんな他人に肉親として接するのは苦手。 ただでさえ、フェイは(翡翠の愛称)あの二人を嫌っているし。 もうすぐ盆。なんか実家に帰る風習があるらしく、帰って来いと言われた。 帰りたくない。 間違いなく嫌な思いをする。 この間死んでたら、帰っていただろうけど…。 なんで、こんな嫌な気分になるんだろう?
誰に頼れっての? 誰が私達が涙する事を許してくれるの? 死にたい程の虚無を、死ねない事の悲哀を、 誰が受け止めてくれるっていうの? 誰か私を殺して。 罪も薄い子供達にそんな祝福を与えるなら。 罪深い私から殺して。 死を以て私を救って。
すげー体調いいの。 どーゆー事かしら。 やっぱ妖怪なんて言われてるから? おばけは死な〜ない〜…。 マジ洒落になんねーわ。 ま、まだ死ぬ時期じゃないって事ね。 何か、まだアタシ達にやる事残ってる。 そうよね?
…どうしてか、死なない。 …致死量はとっくに超えてるんだけどね…。 今回はベンジン200ml×二回。 一回目でぜんぜん死にそうに無かったから二杯目やったんけど。 …やっぱ死なず。 死にたくても死なん身体っちゅーのも嫌だわ。 それとも、徐々に効いてくるモノかね、ベンジンは? いいかげん24時間経つっちゅーねん、そろそろ心臓止まりぃや。 眠気が来ない。 食欲湧かない。 なんかふわふわして自分の身体じゃないみたい。 でもまだ心臓は動いてる。 …憎らしいくらい、しっかりと。
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