罅割れた翡翠の映す影
目次|過去は過去|過去なのに未来
2001年08月31日(金) |
Lost child 咲乱 |
迷ってる。 本気でまずい状況。 自分の居場所が無い、なんてのはあたしたちにとって判りきった事。 だけど、だからこそこの街で迷子になるなんて許されない。 全てを自分自身で判断し、他人との駆け引きで渡り歩いていかなきゃ。 そう、大人でなければ、生きていけない。 自由の本当の意味を知り、その矛盾と束縛に気づかなければ。 泣いたり諦めたりで済むような状況はもう在り得ない。 泣いても喚いても、足掻く事を忘れる訳にはいかない。 守りたいモノが在り、その為に生きていたいのなら。 忘れないと、あなたは言ったわよね? いつか、道化の仮面の下を愛してくれる人が出来るまで。 迷うことなんかないわ、選択肢なんかたかが知れてる。 あんたの信じた道を行きなさいよ。 自分の能力を把握してるなら、自分の事くらい信じなさい? 泣ける時には泣いたって構わないんだから。 涙を受け止めてくれる人くらい、結構居るはずよ。
P.S たまにはイケメンの時仕事させなさい(笑)。
今日はやばかった…。 意識飛んで藤テれたらしい。 すぐ起き上がって、 「大丈夫です〜」 …どこがや。
しばらく寝たいです。 でも、目付き悪くなるし咲乱は男の子襲うしフェイ叫ぶし。 …まかせられない…。
助けて、っつっても、誰にそれをいうやら。 狂うにもとっくに僕は狂ってるし。 死なんて祝福も与えられないし。 僕たちに与えられたのは罰なの? 僕たちの犯した罪は何だというの?
教えて。 殺して。 了らせて。
2001年08月29日(水) |
血と鋼の匂い 缶太郎 |
ずっとその匂いがする。 こころが暗いところに捕まりそうになるたびに。 右瞳が痛い。 こわれるのもこわくない。
2001年08月28日(火) |
インパルス。 缶太郎 |
最近僕ばっか書いてるけど、他の奴も元気です。 困るぐらいに(-.-;)。
昨日のは誰かと混じって書いてるし。 咲乱姉さんはイケメン(ショタ多量に含む)に反応するし。 フェイは…騒ぐし。 英語で騒ぐな、理解困難でかなわん。
頭痛と一部麻痺が今までより酷い。 完全に乗っ取られないようにするのが、だんだん辛くなる。
お医者さんがいった事思い出す。 「ああいう精神病の人が犯罪を犯すのは仕方ない事なんだよ。 だって彼等は自分が殺されると思ったからやったんだ。 僕等だって殺されそうになったら殺すだろう? 仕方ないんだよ、脳が病気なんだし、あれ一生治らないしね」
…、裏を返すと、精神病の人は殺意持ってる可能性あるから殺してもいーよね、 …って聞こえるんですけど。 崖下に叩き落とされて、壊れてもなんとか生きようとしてるひと。 中には復讐したいひとだっているかもね。でも。 そうでないひとも一緒にして焼き払うのが、<普通のひと>のやり方?
彼等は僕たちが怖いんだろうね。 でも、僕たちも怖いんだ。 恐怖で緻密に編まれた円環のような。 解けない絡み合いがまた悲しみを生んで。 水槽の蛸のように眼に見えず存在し続けるの?
僕の事なら、殺したければ殺せばいい。 僕の中にもあなたたちを殺す可能性という人格状態がある。 殺す理由までサービスしてやったんだ。 殺したくば殺せ。 但し思い出せ。 その時あなたも狂った事を。
2001年08月27日(月) |
大好きなひと。 缶太郎 |
好きなひと、いないわけじゃない。 大好きだよ、でも伝えられ無い。 いつも一緒に居られる訳じゃないし。 何より、怖い。 傷付けてしまいそうで。
普通の人が軽蔑するような事してたって事知っても、普通にいてくれた。 泣きそうになった時、抱き締めてくれた。 泣いてしまう事は出来なかったけれど。
優しさに、甘えてしまいたくない。 道化の仮面が崩れてしまいそうだから。 それでも、甘えてしまいたい自分の感情がある。 相手の余裕もわからないのに。
彼の器が足りなければ、確実に僕は彼を壊してしまう。 裏切られた、なんて決して思いたくない言葉が浮かんでしまう。 それは、絶対に嫌だ。
だから、彼に思いなんて伝えない。 道化は道化のまま。 ただ偶にそばにいられるだけで…。
頭、撫でてくれた。 抱き締めてくれた。 話を聞いてくれた。 忘れない。 いっぱいの事忘れてしまったけど。 今度は無くさないよ?
臆病だね、僕は…。
2001年08月26日(日) |
傷と生まれた日と。 缶太郎 |
傷だらけの手。 またズタズタにした。 馬鹿らしいくらい痛みはなくて。 阿呆らしいスピードで治っていく。
もう一つ、思い出した事。 血と錆と鉄と鋼の味。そして匂い。 フェイの嫌う匂い。 何故か唐突にどこでも感じる。
そういえば、顔を剃るとき、お客さんの顔にたまにある黒く開いた穴。 酷く心が乱れる。 身体が震えそうになる。 剃刀を叩き付けたくなる衝動。 奥歯を噛み締めてないとガチガチ歯がなってしまって。
訳の判らない記憶と引き起こされる衝動。 プレゼントにしては、悪趣味だよね。 まぁ生まれた日を祝うってのがよく判らないんだけど。 身体だけ二十一になった日。
終わっちゃいました、夏休み。 はぇえよ、固羅。 とりあえず昨日の夜(今日未明とも言う)、なぜか翡翠出現。 一緒に泣く。 …、色々思い出した事があったような…?
ってか、七年前の事は本気でよくわからん。 記憶なのか妄想なのか解離状態で見てる自分自身なのか。
揺れる誰かの足。 もがく手。指。 顔も、服もよく見えない。 桜の木。 逆さではない十二番目のカード。 その後に続く、ミノル…最近『黒』って呼んでる…の記憶。 首に走る赤い筋。 無関心なのっぺらぼう達。 後ろで見える、暗く、凍り付いて研ぎ澄まされた、刃のような心。 他人を映し込んで、エッジを悟らせない。 そして、その鋭角にすがっていた、『黒』…。 そして致命的に砕けたその刃の破片を、自らの瞳に突き刺す彼。
…さっぱりだわ。 なんか映画のコマーシャル状態で決定的なとこが抜けてる。 流石お子ちゃまの記憶…ホントにおまいはオリジナル(一部)かい。 琥珀が決して見せようとしない部分だからねー…。 やっぱマズイのかな…? 知りたい、でも怖い。 今はやめとこうかな。
人生を語り合う男女。 通り過ぎる浮浪者のフリしたヤクザ。 買ってくれる人を待つ売りの子達。 騒ぐホームレスのオジサン達。 入れ墨をしたカップル。 花火する子供達。
平和ね。 壊したいくらい。 月の無い夜は落ち着いてしまう。 私の時間も了り。 平和に呆けたこの時間は、あの子に譲ろう。
今、お盆休み。 つっても四日間しかないんだけど。 休みは欲しかった。 寝る時間、一人でいられる時間。
でも、いざ休みを貰ってみると、やることがない。 やらなきゃいけない事はあっても、やりたい事が少ない。
『君は物欲無いよね』
よく言われる。 欲しいのは、本当に欲しいものは物じゃないから。 失うものなんかたかだか知れてる位、なにも持ってはいないし。
僕が欲しいのは、こころ。 僕たちの小賢しい理屈なんか歯牙にもかけないようなこころ。 他人の、そして自分の。
お金を積んで手に入るものじゃない。 物で代わりになるものじゃない。
それを考えると狂いそうになる。 壊れた道化の僕たちにはこころが無い、そんな事実をつきつけられると。 まだ、マシなのかもしれない。 決定的に狂うことを自制できるなら。
誰かに支えて欲しい。 でも、つい上っ面の僕は支える側に回ってしまって。 機械のように冷静に計算して、ルーチンワークのような作業。 本当の僕を曝け出せない。
涙を僕は流せない。 それは僕に与えられた機能じゃないから。 ルミはいつも僕の見ていない所で泣いているらしい。 フェイ…翡翠は表では泣かない。 僕の奥の方で、見えるギリギリの所で、よく泣いている。 でも僕は、どんなに悲しくても、辛くても、笑顔しか無くて。 …笑顔しか、無くて。
結局、僕もドライな性格なのだろうね。 でも、そんな僕でも何の目的も無く会いたいなぁって思える友人。 今は、それでいいよね。
まだばらす時期じゃないわよね。 もう少し、あたしたち(ってかゲイ)に対する知識が 皆に浸透するまで。 決定的なカミングアウトはそれだけでも暴力的だし。 理不尽かも知れないけど、もう少し待つのよ、缶太。
まぁ店長は解ってくれそうだけど、 下手な信頼はやっぱり偏見と変わらないわよ。 信じるって事は重い事よね。 信じる方も、信じられる方も。
あたし達を受け入れられるだけの慣れが彼らに出来るまで。 洗脳してくのよっ(笑)♪
でもピアスは保険で両耳に開けとかないとねー…。 親つっても実感沸かないのは解るけど…。 多少は義理ってものと彼らの体裁も考えてやらないとダメよ♪
結局,切り出せず。 弱いぞ,俺。
でも,まだ子供だって事,彼も気付いただろうね。 世に出てきて半年の僕に言われてるんじゃあ,ねぇ。
「子供な君じゃ,僕はまだ惚れられないよ?」 って言っといたから,諦めるならそれまででしょ。 根性あって,しっかりした人間になったなら是非おつき合いしたいし。
あー,今日は何しようかなー。。。 この間の日記は誰書いたんかなー,,,。 映画でも見に行くかな,,,?
昨日といい、どうも虚木の出て来やすい事。 嫌いってか苦手な人間の多干渉・過干渉。 珍しくさっさと帰って寝た。 …はずなんだけど、帰ってきて、バッグを放って…。 その後から朝起きるまで記憶ぶっ飛び。 引っかき傷。…ルミか。
とりあえず、今日は彼と決着を付けなきゃならない。 もう、一緒に居ても辛いだけだから。 …どういう方向へ転がっても痛そうだなぁ…。
人のぬくもりが欲しい事はわかっている。 でも、同時に人が怖い。 傷つけそうで、傷つけられそうで。 今回もお互いに傷を負うね。 『My heart breaking even』なんて曲があったかな。
疲れた死にたいさっさと殺せ。 笑顔が保てなくなったら壊れるね。 今度こそ確実な方法で壊してあげるから。 眠らせてあげるから
最近ずーっと電話かけてくる人が居る。 毎回『疲れたー』言って愚痴言って、 『愛してるよ』とかうわべのそらで言って切る。 なんか愛されてる気はしないし。
世間知らずで優柔不断な僕の所為なんだと思う。 だから、別れはちゃんと僕から切り出すべきだよね。
デートも何かワンパターン。 僕の事なんか考えてないで自分とセックスの事ばっか考えてる。 セックスも嫌いじゃないはずだけど、 あの人はなんか売りの時の事思い出させるんだ。 道具として抱かれてた時の事。 僕の内面なんかお構いなしのセックス。 ミノルの感情が流れ込んできて、発狂したくなる。 したくて出来るものではないけれど。 狂ってしまいたい。どんなに楽な事か。
彼は彼なりに僕を全力で愛してくれてる(つもり)かもしれない。 でも、あなたのする事は中途半端に僕を切り刻んでいく。 僕の手があなたの血に染まる前に、さよならを言うよ。 ありがとう。 愛してるなんて、嘘でも嬉しかった。
人間らしさとはなんだろうね? 他人の幸福と一時の享楽の為に懇親的に活動する姿はそうだろうか。 また、欲望と本能のおもむくまま傷つけあう姿もそう思える。 人という存在を救い在るものと見なすか否かで変わるものではあるだろうが。
ところで、現ホスト人格である缶太郎の考えならば、 『矛盾と不完全に悩みながらも足掻くもの』 が人間らしく生きると言う事なのだろうかね。 足掻かないならばそれはのたれ死んだも同然、 悩まぬならそれは意志ある生物ではないのだろうね。
ならば僕は既に人間らしさを失っている。 その事に何ら感慨が沸くことも無い。 ミーシャやミノルは、その事に気付いた時に酷く絶望していたが。
悩みなどせず、目的のための最良手段を選び、躊躇無く実行する。 足掻く位しか出来ない状況でも、滅びる寸前まで手段を遂行するだろう。 滅びに対する恐れも、感慨も無く。 時として目的が最悪の方向に向かっていたとしても。 インプットされたプログラム通りに動くだけ。
『機械のような人生なら、生きているとは言えない』 と言ったのはミノルだったか。 自らこそがその機械のように育て上げられてきたからか。 中途半端に目覚めた人間性は彼を半永久的に眠らせたが、それでも幸福だったか。 機械のように命令を聞き続けて生きる生は何故幸福たり得なかったのか。
自由が欲しかったのか。 その代償に孤独を噛み締めても。 己の存在の主張のために。 精神を砕いてまで、自由に生きたかったのか。
もうすぐ、あの日が来る。 最初の奴が、この身体が、桜の木の下に揺られた日が。 僕らが、始まった日が。 安易な、そして確実だったはずの逃走手段を実行した日。 思えば、あの時既に僕らは壊れていたね。 覚えているのは、僕だけ。 思い出しても何の感慨も沸かせない、機械の僕だけ。
開けました。右耳に。 別にもう、バレようが何だろうが構わない。 格好も既に普通じゃないし、今更右ピアスなんかしても確認事項だろう。
でも、やっと自分の格好になってきた。 ミノルとは全く違う格好だけど、これが自分のスタイルだなって。 アイツはピアスもコンタクトも指輪もチョーカーもブレスもしなかった。 飾り気の無い、くすんだ黒がアイツのお気に入りだった。 色の趣味は似てるけど、ね。
おかげで今日は一日頭痛が引かない。 寝てるはずのアイツがずっと反対してるみたいに。 心臓が痛くなった。右目も、痛くなった。 尖った何かを、どこでもいい、身体のどこかに突き刺したくなった。 結局引っかく程度で終わった。傷なんか残らない。 指をズタズタにした痕だってもう治りかけてる。 もう薬液が染みもしない。
いつも僕は笑っているよね。 その影でいつもルミは泣いているね。 フェイ…翡翠も、ずっと泣き喚いてる。 『帰りたい。助けて』 どこへ帰れって? 誰に助けてもらうって? 帰る所なんかもう無い。進むかのたれ死ぬだけ。 助けてもらうなんて出来ない。きっとその人も悲しむから。 だから、笑って、道化師を振舞って、…。
僕だって帰りたい。場所が在るならば、許してくれるなら。 僕だって泣き喚いてしまいたい。心で抱きしめてくれる人がいるなら。 でも、それをしたら僕は壊れてしまいそうで。 だって、僕は辛いことをいっぱい詰め込んで封をした缶詰だから。 開いてしまったら、パンドラの箱になる。 中身をどこかに封したまま、缶を開ける方法があるかい? だから僕は決して心を開かない。 それは正しい事なのかな?
基本的に夜行性なんだよな、俺達。 で、昼間はルミとか虚木の奴のが強い。 おかげで缶太が鬱になる。 仕事中は面藤テなんだっつーの。 夜の仕事に戻った方が安定すんじゃねぇ? 支店配属になって辞めてたら楽だったかもな。 いずれにしても長居しようって言う奴いねぇしなー。 夜行性の生活に戻ろうぜー?
2001年08月03日(金) |
書いたつもりで。 缶太郎 |
日記、毎日つけてたつもりが、ついてませんねぇ。 何故って、書いてる途中で交代しまくってるから。 …消すなよ、アンタ達は。
さて、八月から本店勤務に本決まり! あの地獄のように気まずい雰囲気からの脱出! でもあんまり信じられなくて、最近ぼけっとしてるのかも。 馬鹿みたいに交代しやすい。 同期のおにいちゃんはちっと可哀相かな。 支店のペースに、あの子はついていけないだろうから。 なんてったって超マイペース。 地球はキミを中心に回ってるんじゃないんだって。 それに気づいて乗り越えられたら、ちったぁまともな人間になってるかね。
話変わるけど、僕は霊感ってないのな。 ところが無いのは僕だけのようで…。 他の子はみぃんな何かしら何も無いはずの所をみて怯えたりします。 で、最近、僕にも何か見えるようになってきちゃってね(某ギボさん)。 もうこれ以上変なの見えたり聞こえたり触れたりしなくてもいいってば。 ってか勝手にさわんじゃねぇー! 金取るぞ・応相談!…したくないし。
2001年08月02日(木) |
安心感か虚脱感か 缶太郎 |
一日から、本店勤務になった。 僕が望んでた事なのに、そんなに嬉しくない。 嬉しいって感情すら壊れかけてんのか、、 それとも一時的な麻痺なのか。 なんか、意識が飛びそう。 夜、誰か他の人が出てた。 僕には日常だけど、普通は違うんだよね。 怖い、けどその怖いは他の人より薄い気がする。 怖い事が無い、そんな気が。 だから、人を傷つけてしまっても何も感じなくなりそうで。 それは、漠然と怖いのだけれど。
いつのまにか傷が増えていた。 …痛くなかった。
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