J (ジェイ)  (恋愛物語)

     Jean-Jacques Azur   
   2004年06月26日(土)    結婚など許すものか。

J (3.秘密の恋愛)

7. 葬式 (11)


だが。
気になるのはレイの彼氏だ。
その男も同席するのだろうか。

結婚を前提として付き合っているのならば、同席、だろうな。
結婚の約束がなくても、親公認になっていれば、同席、か。
まだその関係が家族に認められていなければ、同席しない、な。

レイとレイの彼氏はどの程度の関係なのだ?

そんなことよりも、そいつはここにいるのか?


私は横を向き親族の方を見る。

身内の側にはいそうにないな...。

私は首を曲げて横や後ろを見る。

うむむ。
あいつか?
それとも、あいつか?

どれもぱっとしない野郎ばかりだな。
こんな奴らじゃ俺はハンコを押さないぞ。
結婚など許すものか。

しかし。
いったいどいつなんだ...。



そうこうしているうちに親族の焼香が始まる。
仏様に近い順にふたりづつ。

レイは。
弟と一緒に焼香した。

涙。


   2004年06月18日(金)    今日の俺は彼女次第。

J (3.秘密の恋愛)

7. 葬式 (10)


ナオライ...。
こいつは困った、ぞ。
考えもしていなかった。


上座に座らされたらどうしよう。

今でさえ、ここは高い位置に座らされている。
まあ、会社を代表してきているのだから、
当然の配慮をしてもらっているのだろうが。


どこで、どんな形でやるのだろう。
この地方の葬式のしきたりってどんなんだろう。
うむむ。

火葬場に行くのだろうか、、、。


ん?

見るところ、もうお骨になっているようだ。
ということは、このあと納骨に行くのか。
お墓に行って納骨をしてそのあと直会という段取りか。

お墓ってどこにあるのかな、、、。

・・

私はレイを横目で見る。

・・レイは泣いているように見えた。


うん、そうだ。

ともかく。
彼女の近くにいてやろう。
今日の俺は彼女次第。

そう決めてなるようになれ。


  < Pre  Index  New >    


INDEX+ +BBS+ +HOME+ 
この物語はフィクションです。

My追加

+他の作品へのリンク+・『方法的懐疑』(雑文) ・『青空へ続く道』(創作詩的文章)