少女の援助交際が物語に関わってくるとはいえ、 決してそのことを前面に押し出した作品ではなく、 むしろ少女2人の部分は物語の最初だけなのには 意外でした。
3部に分かれているこの作品 「バスミルダ」では、2人の少女の友情を。 「サマリア」では、事故でなくなってしまったチェヨンを 思うヨジンの思いを。 「ソナタ」では、チェヨンを思うあまり、どんどん暗闇に はまり込んでいってしまう父の思いを描いています。
いやー少女2人よりも、むしろヨジンの父ヨンギ(イ・オル)の熱さに 圧倒されっぱなしでありました。 勿論娘を愛する父の姿は、分かるのですが それにしても熱い! むしろ娘は、父に対してわりと冷静なので、 その温度差が。。。。 キム・ギドク監督温度差を描くのが上手いですね。 「悪い男」でも男の熱さがビシビシきて、痛いほどでした。 でも、女性は割りと冷めているんですよね。。。うーん。
ヨジン演じるクァク・チミンさんが阿部サダヲさんに ちょっと似てるんですよ(笑)美少女なんですけどね・・・ チェヨン演じるソン・ミンジョンさんの寂しげに 微笑む姿は印象的でした。
2005年09月24日(土) |
番外編今観たい映画と映画バトン |
このところDVDをレンタルしているのに、 観ないで返したり(だめだめ) 観ているのに、感想を書きそびれて 内容が裏覚えになっています(ボケボケ)。。。
今日は番外編として今観たい映画と映画バトンを。
今観たい映画が、何故か渋谷に集中。 というか単館が好きだから必然的にそうなってしまう寂しさ。 「ナッシング」シネセゾン 「CUBU」のビンチェンゾ・ナタリ監督最新作。 どんどん消えていく映像。どうなっているのか非常に気になります。 「プライマー」ライズX ちょっと異色のタイムトラベル物。77分の作品って今時 珍しいですねー。 しかしライズX。以前は絶対にレストランだよね。 スクリーンの下をかいくぐっていく化粧室。。。変だ。。。(笑) 「クレールの刺繍」ル・シネマ 評価が分かれているようですが、気になります。
で、1作品だけ銀座。ご存知シネパトス。 ここの上映する作品は、ほんとそそられますねー(笑) 「ヘッドハンター」危ないヘッドハンターを演じる クリスチャン・スレイター(懐かしい!)観たいです。
それにしても本当に残念なのが、ヨコハマシネマソサエティ。 東京まで行かなくても、単館作品を上映していて、常連だったのに。 去年の台風の水害で閉館。哀しいです。。 そのほか、シネコンに押されて、町の映画館が消えていくのは 寂しいですね。。。
映画バトン
●好きなジャンル ホラー コメディ サスペンス
●その中で一番面白かったもの(3つほど) 確かに3つに絞るのは難しいですねー。 私の映画好きの原点であり 今観てもとっても面白い「ぼくの伯父さん」 ロックとの融合がとっても合っていて マリア役のブリギッテ・ヘルム嬢にすっかり魅了された「メトロポリス」 もう観ていてぞくぞくし、すっかりティム・ロスファンになった 「レザ・ボア・ドックス」 ってホラー好き!!といいつつ、入ってないじゃん(おい) ああ。ホラーじゃないけどジェイムズ・スペイダー双子役の「殺しのナイフ」も面白かった^^といっても、ファンじゃない人が観たら、いまいちかも。。。 勿論、「フェノミナ」も「アザーズ」も気に入ってます。
●今後観たい作品 「青い棘」「グッパイ・レーニン!」制作チームの新作楽しみです^^ 「親切なクムジャさん」 「ソウ2」 「トム・ヤン・クン」「マッハ!」の続編とのことですが、パワーアップしてるかな。
きょうこさんバトンありがとうございました^^ この日記を読んでくださっている方で、バトンを受け取っていただける 方がいたら、嬉しいです。 長文の番外編になってしまいました。お付き合いいただき感謝!です。
2005年09月22日(木) |
「おまけつき新婚生活」 |
実は観たのが、2ヶ月ぐらい前でした。。。 プログラムが、何故かベットの下から出てきて(ほんと謎) あああ。感想書くのを忘れていたと思い出しました。。何ゆえベット。。 このプログラム、最近の映画では珍しく300円という(笑)
久々に観ていたら、なんとこの作品。 脚本家が読んだある出来事から浮かんだという。 「弁護士が立派なアパルトマンの賃貸料として、 月々500ドルを支払う契約をしたものだ。 その契約には、期限は、そこに住む90歳の夫人が 死ぬまでの間と書かれていた。当然、弁護士は あと10年も払わないだろうと予測したのだが、 なんと夫人は世界一の長寿になり、弁護士が77歳で 死んだ1年後122歳で息を引き取ったのだ」 ってすごいですねー。うーん90歳の老人がその後 32年も生きている。神秘だ。
で、この作品新婚家庭のアパルトマンに住む老婆との 対決(というのか)を描いています。 夫婦を演じるのはドリュー・バリモアとベン・ステイラー(笑) 対する老婆は、アイリーン・エッセル。 老婆の最初の親切な雰囲気からどんどん意地悪になっていく姿は、 嫌ですねー。なんかお昼によくしているドラマみたい(笑) また途中から出てくる警官が嫌なんだよなあ(笑)
ベン・ステイラーは、普段の作品と比べると どちらかというと抑え気味の演技。 なので、おばかなコント炸裂という感じと ちょっと違うので、大笑いという風でもなし。 でも、個人的には笑える箇所もあったし 決して嫌いな作品じゃないです。 オチも、一瞬あわてますが。 ちょっとしたサプライズもあったり(笑)
この作品を観た後「ネバーランド」と「チャーリーとチョコレート工場」で アイリーンに再会できたので、 頑張ってますね!なんて思わずエールを送ってしまったのでした。
一瞬南極物語的な、厳しい環境の中隊員たちが 力を合わせて、はたまた、動物とのふれあいがあってー なんて話では全然なく、到達不能点を目指して 過酷な状況にどんどん追いやられてしまうスリラー映画でした。
南極到達不能点を目指すは6人の隊員。 ベースキャンプに女性が1人いるだけで、 あとは男性の6人のみ。 たった7人しか出てきません。 なので、6人で緊迫感を演じていきます。 が、実は2時間弱の上映中 その緊迫感が途中どーしてもだれてしまったのです。
というのも、ホラー的味付けなのかと思いきや、 途中からなんだかわからない方向へ。 ホラーなんだかサスペンスなんだか どうも中途半端(大変失礼)
観ている怖さよりも、南極の自然を想像する怖さの方が大きいです。 真っ暗闇に囲まれてしまう夜だけの6ヶ月を想像すると 怖いですねー。昼だけの6ヶ月に探検するのですが、 時間がたつごとに、夜だけの世界が迫ってくるという。
「皇帝ペンギン」を観た後に、観ない方がよいです。 ああ。人間って弱いなあと実感しちゃいます。 あの厳しい寒さに、隊員はギブアップしたくなりますが、 ペンギンは、その中で愚痴も言わず(あ。言ってるのか・・解らないだけ) 生活しているんだものなあ。 なんて比較してもしょうがないことを どーしても想像してしまうほど、 突っ込みどころが、ある意味満載の作品でした。
2005年09月13日(火) |
「チャーリーとチョコレート工場」 |
映画館で予告を観た時から、あの妖しすぎるジョニー・デップが とっても気になっておりました。 工場から何年も出た事がないから、時代遅れのセンスなれど、 テレビ室での眼鏡をかけた姿などは、なかなかあなどれませんぞ。
CGに極力頼らず、子供達がその世界にすっと入っていけるよう セットで作られたという、工場内は圧巻。 チョコレートの滝(実際はひどい匂いだったそうな笑)に 原色で彩られ、ゲテモノぎりぎりの世界は 観ていてくらくらしつつ、ちょっと行って見たいかも(笑) いかにも工場を持つウィリー・ウォンカ的世界が これでもかというほど展開していきます。
私など工場に入って歓迎の人形が踊り歌うシーンですでに 爆笑(そんな笑えるシーンではないのですが)してしまいました。 悪夢の小さな世界ですねー。
全世界に配られたたった5枚しかないゴールドチケットを 手にした幸運な(ある意味不幸な・・)子供達は5人。 チャーリーを除く4人は、そばにいたら、切れそうな皆様。 といっても、演じる子供達は、役柄は憎たらしいけど可愛いね。 バイオレットちゃんは、黙っていると(笑)結構お気に入り。
そして、その子供達を食ってしまうのが、ディープ・ロイ演じる ウンパ・ルンパ。いやーある意味彼が主演といっていいかも(笑)
ウォンカのにたにた喜ぶ姿と、子供達の「何このオッサン??」的な 冷ややかな瞳の対比がなんともいえません。 すっかりツボ(笑)
DVD化された際は、是非是非特別装丁版ウォンカチョコレート包装 バージョンなるものにしてもらって、買いたいです。 帰りにチョコレートを食べたのは言うまでもないですね。 ふふ。胸焼けしそう(笑)
映画館の予告編で観た時は、なんだか全体的に暗いトーンで、 話も地味そうで、しかもレイトショー毎晩1回上映のみだったので、 正直あまり期待していなかったのですが。。。。
この作品、サスペンスホラーとなるのでしょうが、 結構見せ方が上手いです。 全編ただ暗い一本道を家族で義母の家に向かうだけ。 登場人物は、家族と妖しい赤ちゃんを連れた女性のみ。 どーりで予告編の暗いトーンに、地味そうだったわけです。 実際地味なのですが、 家族の壊れていく様が不気味。 特に、母ローラ(リン・シェイ)の壊れぶりがすごいです。 さすがファレリー兄弟に見初められた(笑)だけあります。 勿論父フランク(レイ・ワイズ)も、なんだか こういうお父さん居そうだなあ。と思わせつつ、 やっぱり居たら嫌だよって感じ(みもふたもなし) ポスターの写真に唯一写るマリオン(アレクサンドラ・ホールデン)が 無表情に座っているだけで不安になります。
とにかく全体的にいやーな雰囲気が 画面から漂い出て、こちらまで不安な気持にさせられます。
正直この落ちは読める人は読めると思いますが、 私は雰囲気にあてられて、ただただええええどうなるの???とどきどき。 特に残酷なシーンも出ず、あくまで想像に任せているが効果的ですね。
落ちで気落ちするといってしまえばそれまでですが、 そこに至るまでの、嫌な雰囲気感はほんとなかなかのものでした。 レイトショー侮り難し。といっても、一般上映は無理だろうなあ。。。
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