あずきの試写室

2005年08月31日(水) 「セルラー」

上映時には2週間限定という期間の短さながら、
面白いと聞いていたので観たかった作品(結局上映中は無理でした。。)

ある事情により誘拐されたジェシカ(キム・ベイシンガー)が、
監禁部屋の壊された電話をあれこれいじることにより
唯一通じた相手がライアン(クリス・エバンス)という。
携帯電話を通じていかに、話を進めるのか。。。

いやーこれがなかなか、携帯電話という
どこでも連れて行けるツールを中心に、
方や監禁部屋から出られず、
方や車等駆使しいたるところに移動できるという、
対比を上手く使った見せ方が、面白いですね。
しかも、地下や電波が届きにくいところに行くと
勿論切れたら大変と大慌て(笑)
なかなか細かいところも神経が行き届いています。

「フォーンブース」では電話から動けない男を
作り上げたラリー・コーエン。
今回は、携帯で開く世界を原案というかたちで
作り上げています。

ちょっと頼りなげな容姿が、老犬を連想してしまった
ボブ・ムーニー巡査部長(ウィリアム・H・メイシー)や
とにかく憎たらしい!!ほどの嫌な演技が上手い
イーサン(ジェイソン・ステイサム)が脇を固めて
楽しめました。
と、まるで出番がなく、しかも出番中イルカの着ぐるみで
とほほな役をトゥルー・コーリングで
トゥルーの新しい彼を演じている人が(名前がわかりません。。。)!
脇役も要チェックですね(なんだか)



2005年08月29日(月) 「運命を分けたザイル」

1985年アンデス山脈の難関シラウ・グランデ峰に
挑戦した二人のクライマー。
ジョー・シンプソンとサイモン・イェーツの遭難事件を
再現映像と本人が語り、いかに生還できたかという作品。

とにかく、実際アンデス山脈で撮影されたという映像は
一体どうやって撮ったの??というぐらいすごいです。
なんせ、雪山を登っていく役者の隣で
カメラマンは、カメラを持って撮影してるんだものね。。。
自然の猛威や、まるで夢のように美しい風景は
スタジオでは絶対に撮れないですよね。
力が入っています。

で、当事者の二人の話も、20年近くたった(2003年の作品)
状況だったので、ある意味冷静に話せますよね。
勿論、そこに至るまでの苦悩や、トラウマのような状況は
本編では描かれてはいませんが。
特に遭難で酷いめにあったジョーの過酷さは
本当によく生還できたと、思います。
逆に精神的苦痛に悩んだであろうサイモンも
無事ジョーに会えて本当に良かったよなー。
と思うもの、正直いまひとつサイモンに好感が持てなかった(失礼)
しょうがないと思うけれど。。。なんかね。
じゃあジョーに好感が持てたのかというとこれまた微妙(おいおい)。

原作を読むのが好きな私ですがジョーがサイモンへの世間の風当たりを
心配して書いたという「死のクレパス アンデス山脈の遭難」は
あまり興味を覚えませんでした。。(大変失礼)

逆にこれだけの映像を再現してくれた監督ケヴィン・マクドナルドに
興味を持っちゃって(笑)監督のアカデミー賞作「ブラックセプテンバー」を観たくなりましたが、DVD化されてなくて残念。
と思ったら、スピルバーグ監督の次回作「ミュンヘン」は
ブラックセプテンバー事件のことなのですねー。びっくり。
なんて全然運命を分けたザイルと関係ない話で
一人盛り上がってしまいました(爆)

「生きて帰るには、これしかない」のコピーが確かにでも。。
なんだか歯切れが悪い私です。。。



2005年08月15日(月) 「復讐者に憐れみを」

パク・チャヌク監督の復讐3部作の第1作目にあたる作品。
2作目が「オールド・ボーイ」で、3作目が11月公開の
「親切なクムジャさん」なんか3作目のタイトルが復讐とえらい
違いのような気がするのですが。。。主演も女優。
どういう風な物語に仕上がるのかとっても楽しみです。

2作目の「オールド・ボーイ」も嫌な話だなあと
思いましたが、こちらの話もかなり嫌です。
でもって、嫌なのに、観てしまう。
後味が悪いのに、癖になってしまう。
すごいですねパク監督。
でも、どちらの作品も本当に嫌!となる人もいるだろうなあ。
私は嫌だ嫌だああ好きだって方(どんな方だ)

とにかく主演のリュ(シン・ハギュン)がいいですねー。
あのなんともいえない緑色の髪が似合ってますね。
なんだか珍しくカラーリングされた髪型の人が多く出てましたね。
韓流スターは、ほとんどの人が黒髪なので、
逆にこんな色でもあり?というより新鮮(笑)

とにかく最初は愛するお姉さんの治療のためにと
悪戦苦闘していくのですが、それが裏目裏目に出てしまうという。
しかも、ただ裏目に出ただけでなく、
必ず暴力がともなってしまうところが
復讐3部作でありますね。
観ていて、痛い痛いと思わず口にしてしまいました。

タイトルにもあるように、復讐者は結局
復讐できて幸せって感情とはほど遠い気がします。
「リンダリンダリンダ」で留学生を演じている(まだ観てません・・)
ペ・ドゥナの迫真の演技も印象深いです。
特に拷問シーンは嫌だなあ。

暴力だったり、拷問だったり、誘拐だったり、臓器売買だったり。
なんか列挙するだけで、怪しいですね。
でも怪しい以上の哀愁もある作品でありました。



2005年08月11日(木) 「皇帝ペンギン」

暑い暑い毎日に、とっても涼しい風を
お届けしてくれる作品。
おしくら饅頭のように、皇帝ペンギンが身を寄せ合って
吹雪を耐えている姿を見ていると、
クーラーの涼しさもあって、
一瞬夏という事を忘れそうになりました。
さすが南極パワー。

皇帝ペンギンの知られざる生活と育児を
涼しい映像と心なしか暑苦しいようなナレーター(失礼)で
お送りします。

可愛い!!アザラシ!!
なんて普段は言ってますが。
アザラシ歯が怖すぎ。怪獣に負けない撮りかたであります。
ペンギンに感情移入していると、
その他の動物はなんだか、みんな怖い。
大人しそうなペンギンも、手でバシバシ叩き合ってる姿は、
痛そうというより、なんだかユーモラスですね。

どこまでも続いていきそうに延々と連なる
ペンギンの行進で、腹ばいになって滑っているのは笑いました。
このまま滑っていった方が速いのにと思ったら、
やっぱり冷えちゃうんですね。
リュック・ジャケ(名前もシャケみたいな。。。)監督が
長時間(8880時間。。。すごすぎです)かけた撮影は、
あの寒さとの戦いであると思うと、
本当に頭が下がる思いです。
NHKのドキュメンタリー番組みたい
なんて思っても、云ってはいけないですね。。。



2005年08月02日(火) 「コントロール」

上映劇場が都内シネパトスだけという「コントロール」
以前から観たかった作品で、シネパトスだけの作品がいくつかあったので、
以来、勝手にシネパトス作品と呼ばせていただいてます。
この作品もシネパトス作品(ほんと勝手に失礼します)

凶悪犯人リー・レイ(レイ・リオッタ同じレイつながりか。。)は
薬物の処刑で死んだと思っていたら、、、
凶悪犯を温厚にし、犯した罪を反省するというアナグレスという
錠剤を服用するという実験に選ばれて助かったのでした。
なんかすごいなあアナグレス。
そんな薬が確かにあったら、犯人は反省。
ってそれって薬のせいで、本人の意思と関係ないような(細かいことは気にせずに)

その薬を開発するのがコープランド博士(ウィリアム・デフォー)。
見かけはちょっと怖そうなのですが、レイに至れり尽くせり
よい博士です。

レイの唯一のガールフレンドと登場するのが
こわもてといっても、なかなか魅力的なテレサ(ミッシェル・ロドリゲス)です。
なかなか芸達者なメンバーで固めてますねー。
見かけもインパクトがあるみなさま。
話のテンポもよく、実際にこんな薬が開発されたら
どんなものでしょう。と考えてしまいました。
でも、薬で反省したとして被害者は許せるかというとまた
別問題だろうなあ。。

シネパトス作品。
「マイファーザー」も早くDVD化されないかなああ。


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