あずきの試写室

2005年07月28日(木) 「イブラヒムおじさんとコーランの花たち」

長いタイトルだとあらためて思いましたが、
コーランの花たち、とは彼女たちのこと?と
正直いまひとつタイトルを理解してませんでした。だめじゃん。

オマー・シャリフ演じるイブラヒムおじさんと
モモ演じるピエール・ブーランジェの
友達のような親子のような、お互いを信頼しあっていく
姿はいいですねー。
あまりにもいい加減な父親に育てられたモモ。
冒頭でいきなり、娼婦のお姉さんをくどき出すのには
びっくりでした(だって13歳だって)

住んでいる場所もパリの裏道ブルー通り。
家の前が娼婦の館。
で、その前にイブラヒムおじさんの経営する食料品店があって、
モモの世界はそれだけだったのが、
おじさんと知り合うことによって開けていきます。

正直、もっと堅苦しい映画を連想してましたが
だいぶ違ってました。
モモの生活をどんどんぶち壊していく父親が
なんともいえませんね。。しかもあの選択。いい加減すぎる!!
とちょっと画面に向かって云ってしまいました(危ない・笑)

ピエール君は、可愛くて、将来が楽しみですねー(って母か)
「アラビアのローレンス」で素敵過ぎると騒いでいた母を
思い出すオマー・シャリフ。
さすがに寄る年波には勝てませんが、名優の味がにじみ出ていますねー。

舞台は1960年代ということで、使われている音楽が
その頃はやったといっても、現在聞いても、おお!知ってるー
という名曲が多いのが良かったです。
モモのはしゃいで踊る姿を観ていたら「リトルダンサー」を
思い出しました。あ。内容は全然違うけどね。



2005年07月18日(月) 「マラソン」

自閉症の青年ペ・ヒョンジンくんとお母さんの
親子愛を描いた実話を元に描かれています。
韓国の映画祭では7冠!蓮池さんが本を翻訳したことでも
話題になっていますねー。

マラソンという過酷なスポーツに取り組んでいる時こそ、
いあ実際は無心に走っている時に
嬉しそうな表情を見せるチョウオン(ヒョンジンくんのことですね)。
そんな姿にフルマラソン出場をさせてあげたいと願う母。
でも、それは本当に彼にとって幸せなことなのか。

他人と意思疎通する能力が欠けていると表現される自閉症。
映画の中でも、手振りや片言の言葉で
親子で対話する姿は、実際ヒョンジンくんを
知らない人には、どの程度。。分かってあげることが出来るのか。
難しいですね。

でも、映画はそんな思いをすっと乗り越えて、
コーチの言うとおり素直にグランドを走り続ける姿や、
お母さんに頼まれた買い物の品々を
一度聞いただけで記憶してカートに入れていく姿に驚くとともに、
自然と応援していってしまいます。
そして、お母さんの苦悩を、自分のこととして観ていたり。
(あ。勿論この限られた上映時間での断面でしかないのですが)

映画の中で、チョウオン演じるチョ・スンウの表情が
ほんとなんともいえません。
写りによって、時にどきっとするほど鋭いまなざしを向けたかと思うと、
大好きなシマウマを思う時の、うっとりしたまなざしになったり。
演技であり、カメラワークであり、表情が生き生きてして、
物語なのに、ドキュメンタリーみたいであったり。
ある意味文部省推薦!という感じではあるのですが、
決してあざとい(時に泣かせようとか考えさせようといった
面が前面に押し出される作品もありますよね)
作品ではないので、安心して観れました。うん。

観終わった後、ジャージャー麺とチョコパイを食べたくなって、
帰りのコンビニでチョコパイ買ってしまいました。
でも、買ったのは美味しくなかった(涙)



2005年07月15日(金) 「スーパーサイズミー」

映画を観る前に、ちょこっと腹ごしらえしておこう
というと、すぐ出てきて、簡単に食べれるファーストフードを
選んでしまいます。
じゃあそのハンバーガーを1ヶ月食べ続けたらどうなるか。
まあこれはある程度想像できるというものです。
が、実際に挑戦してみたら。。。
って企画を聞いたときは、結構笑える作品かと思って
期待しておりましたよ。スパーロック監督。
でも、いざ観たらあんまり笑えなかった。。。なんでかなあ。。。

普段は、超健康を維持している監督は、
最初の身体検査でもまるで問題なし。
菜食主義の彼女アレックスが管理してくれる
食生活は、健全そのもの。
まるでうさぎさんのようなアレックス
(可愛いというよりも、いかにも草食動物のような気が。。。)

もう最初からハンバーガー嫌い(というかマクドナルドのね)
光線がビシバシ出ているので、
挑戦中も気分が悪い、飽きた。の連発。
うーん、まあ好きで始めても飽きるとは思うものの、
最初から挑戦するには条件が悪すぎる気が。。。

ドキュメンタリーということで、流れとか作りかたは
ちょっとムーア監督風に近いような。
ただ決定的な違いが(失礼)
正直スパーロック監督に、どーしても好感が持てなかった。
決して悪い人ではないと思うけど。。。

スーパーサイズのコークで46個の角砂糖入り。。。
ほんと、それは糖分取り過ぎ、プラス、ハンバーガーで脂肪分取り過ぎ。
成人病まっしぐらになる危険大ですね。
この映画と関係ないとコメントながらスーパーサイズは廃止されたそうです。でも、観終わってもやっぱり、ファーストフードは利用します(爆)



2005年07月12日(火) 「大いなる休暇」

なんだかタイトルだけ見ると、大いなるなんて言葉に
重厚なイメージを抱いちゃいそうですが(私だけ??)
ほのぼのタッチのコメディ作品でありました。

舞台は、サントマリ島という人口120人の小さな島。
島の男性の高齢化や、失業。失業保険で暮らす日々。
なんだか、寂しい状況なのですが。
その島を救う方法は、島に企業を誘致すること。
条件は、無医島に医者を常駐させること。

そこで、島にやってきたお医者さんの契約を取り付けるために
島民一体となって、あの手この手で気に入ってもらうよう
嘘を固めていくのですが。。

勿論嘘はよくないと思いつつ、
みんなの涙ぐましい努力が、なんだかおかしく、憎めないです。
おお、そういう作戦だったのかと、
某人数増やし作戦(勝手に命名)は笑いました。

カナダ映画でありますが、唯一公用語がフランス語のケベック州に
存在するという設定の島なので、皆さんフランス語です。
主題歌もちょっと昔のタチさんの映画音楽を思い浮かべました。

演じる人々のバランスがとってもよくて、
一人として知っている俳優が居ないのも、新鮮(笑)
脚本は、映画の中でおどおどした偽医者を演じたケン・スコット
だったそうで、映画の後知ったので、もっと早く知っていたら
チェックしていたのに。。。
これからご覧になる方がいましたら是非、チェックしてみてください。



2005年07月05日(火) 「50回目のファーストキス」

事故で、前日のことをすべて忘れてしまう
短期記憶喪失障害になってしまった
ルーシー(ドリュー・バリモア)と
そんな彼女を心から愛して
毎日出会うことを繰り返すヘンリー(アダム・サンドラー)。

いやーほんとここまでとことん
愛することが出来るっていいよなー
なんて普段ホラーで怖いとか怖くないとか
騒いでいる私には目からうろこの作品。
コメディなんだけど、
ただ笑わせるだけではなく、
なんだか観ていて
心があったまるととも、
ああたまには恋愛映画もいいじゃん
なんて思わせてくれる作品。

勿論主演ふたりの憎めない雰囲気もさることながら、
とにかく脚本が上手いです。
こういう設定で、どう落ちをつけるのかと
ちょっとはらはら(笑)しましたが、
無事着地!でほっとしました。

独特の個性が好きという人と苦手という人に
わかれそうなアダム・サンドラーが
マイルドに演じてよかったですよ^^
実際に親友というウーラ演じるロヴ・シュナイダーとの
息もぴったりでしたねー。
それにしても、ルーシーの弟役ダグが
結構とほほな役だなあと思ったら、
「ロード・オブ・ザ・リング」のショーン・アスティン
だったとは(笑)おおサム!(笑)




2005年07月02日(土) 「バットマン ビギンズ」

バットマンシリーズ・・・・
考えてみたら、まともにちゃんと観たことがない私でした。だめじゃん。
バットモービルを思わずデロリアン?と言ってしまう私。
バットマンを語るには100年速いわと思わなくもないですが。。。

あ。むしろこれはビギンズなのだから
スタートということでグッド!
「エクソシストビキニング」と一緒(違いますね)。

とにかく出演者がみんな味のある皆さんで、いいですねー^^
久々のルトガー・ハウワーがいたり、
いい人も演じられるんだー(失礼)のゲイリー・オールドマンがいたり、
「シンドラーのリスト」では人を助けていたリーアム・ニーソンも。
マイケル・ケインも出ているだけで、オーラが漂ってる。うんうん。
で、渡辺謙に対しては。。。まあ。。。。
しかし、ヒロインがトム夫人ってどうでしょう。。。
愛嬌のある顔とは思うけれど、紅一点のわりに華がないような。。(大変失礼)
バットマン演じるクリスチャン・ベールは
「マシニスト」のあまりの変貌振りから、一挙に筋肉質の
バットマンになっているので、ちょっとドキドキ(笑)
モーガン・フリーマンはちょっといろんな映画に出すぎでしょ。
ってくらいの引っ張りだこですね。
で、この作品で一番のはまり役と思ったのが
キリアン・マーフィーなんかすごく妖しいんですが(笑)

と書いているとストーリーに対してよりも
役者の皆さんのことばかり語りたくなっちゃいますねー。
バットマン初心者の私には、どうしてバットマンになったのか
非常に分かりやすかったです。
大富豪だとは思っておりませんでした。。おい。
モーガン・フリーマンがまるで
ドラえもんポケットのように、いろんな機材を取り揃えていて
笑えました。

ちょっとネタバレ。。。。






今回は、街をつぶそうとする巨大な悪と戦うバットマンの活躍。。
次に依頼されたのは、連続殺人犯って。
なんだか戦う相手がしょぼくなった気がするのですが。。
今回の戦いで、何かヘマをしてリストラされた気分(爆)
ってことはないですよね。。。。。バットマンごめん。


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