あずきの試写室

2005年06月29日(水) 「宇宙戦争」

1898年に出版された「宇宙戦争」。
1953年に映画化され、52年ぶりのリメイク。
しかも、2作とも出演されている俳優もいるのには、びっくり(笑)
(アン・ロビンソン&ジーン・バリー・・どこに出ていたか
分からず残念。やっぱり祖父母役かな。。。)
53年前の映画も観てみたくなりました。

冒頭から怪しい動きが始まり、
侵略してくる宇宙人や
パニックに陥る人の動きや見せ方が、
本当にスピルバーグ監督
上手ですねー。
結構引き込まれました。

「ET」や「未知との遭遇」といった宇宙人を
思い出すと、今回の宇宙人は
容赦ないですが、結構目は可愛かったりします(笑)
監督ーやっぱり宇宙人好きなんでしょ。
なんて愛情を感じたり。。(なんて深読みは置いといて)

2時間弱の作品中、あの手この手で
見せ場を作って、退屈はさせませんが。
物語というか、親子の愛情物という面は
すみません、あまり心に来るものはありませんでした(おい)
監督やトムは、その点も力を入れていたということですが。。。
なんか映像を見せる作品と、結構言い切っちゃう(おい)
意図を無視しまくり(爆)
家の人はトムが息子の名「ロビー」と叫ぶ声が、
全部で何回だったか数えておけばよかったって(どんな映画??)

宇宙人対人間というより、宇宙人対ダコタちゃん。
って感じで、大人の演技をことごとく、食ってしまうような
勢いのダコタちゃんが一番宇宙人みたいかもしれない。



2005年06月26日(日) 「チャレンジ・キッズ」

未来に架ける子どもたちという副題が
付いていますが、
正直このタイトルだと
子供向けの作品で、大人を対象にしてないんじゃないのと
思ってしまいますよねー。
私も内容を知らなかったらスルーしてました(だめじゃん)

アメリカで毎年行われる全米スペル暗記大会。
(私はこの映画で初めて知ったのですが、日本で言う
甲子園ぐらい、アメリカでは有名な大会だそうです)
900万人の9〜15歳までの子供たちが
ワシントンで行われる大会を目指します。

この作品では、そのうちの地区大会を勝ち抜いた
8人の子供たちと家族をまず
紹介していきます。
一人の家族はメキシコから移民してきて、
お父さんは20年以上アメリカで生活しているのにも
関わらず、いまだに英語が話せないでいます。
また別の家族は、母子家庭で叔父さんは刑務所に入り、
親子も生活が苦しい状態です。
かと思うと一代で事業に成功し
息子にいろんな語学の教師をつけ、
子供のために良かれとすることを何でもしていたりと。
本当に8人8様です。

後半は、ワシントン大会での模様。
果たして8人のうち優勝者はいるのか?
おお、この子が優勝するといいなー!
なんて応援しながら観てしまいました。

子供なのに、まるで大人のように落ち着き
しっかりしている姿に驚かされつつ、
子供に夢中になる親の姿は、どの国でも一緒だなー
なんて思ったり。
(コンテストにありがちな、勘違い(失礼)な親も
出てくるけどね。あ。8人の親というわけでなく)

タイトルからイメージする子供向けというよりは、
アメリカの文化の一面を知る
良いドキュメンタリーだと思います。
全年齢対象と判を押していいでしょう。
といっても、観にいった日は劇場に
お母さんと子供2人、と私と他3人でした(爆)
まあ写真美術館単館ということもありますが、
ビデオになったら是非!オススメです。



2005年06月23日(木) 「バス174」

「シティ・オブ・ゴッド」で、ブラジルのストリートチルドレンの
過酷な生活に、驚愕とともに今まで知らなかった
ブラジルの一面を知った私。
この「バス174」は、ストリートチルドレンそして
警察の暗部が、バスジャックのリアル映像とともに
描かれていきます。
作られたものではない、ドキュメンタリーとして
迫ってくる映像。
バスジャック犯サンドロが何度も口にするように
「これは映画じゃないんだ」
そうなんですよね、映画として映画館で見ているけれど
現実なんです。

バス174路線に強盗として乗り込んだサンドロが、
未遂からバスジャックに変わってしまう状況。
そしてサンドロの過酷な子供時代を
親族や知人が語っていきます。

現場を封鎖できず、マスコミに取り巻かれてしまうバス。
それにより、思ったような指揮が取れない警察官・特殊部隊員。
今回の映画で、警察官の意外な現状に驚きました。
警察官になって、それだけでは生活できないほどの薄給に、
別の仕事を持つという。
しかも、学歴を必要としないために貧困家庭出身者の
率が高いこと。

驚くべき現実を次々と提示されながらも、
人質となった被害者の女性が
恐ろしく冷静なことにもびっくり。
携帯で「強盗にあったら、仕事に遅れる」と電話をしていたり。
犯人に対しても、刺激しないよう会話をしていたりと。

犯人だけじゃない、社会を渦巻く状況ひとつひとつが
目をそむけてはいけないブラジルの現実だと思うと、
観終わった後も終わりではない、
重さに押しつぶされそうになったのでした。



2005年06月17日(金) 「ステップフォード・ワイフ」

1975年に「ステップフォードの妻たち」で
初上映され、今回はリメイクということですが。
この作品を観て、最初の映画がどんなだったのか
とっても観たくなりましたー。
というのも、正直内容はふむふむという感じで
それほど(失礼)驚きはなかったのですが。
とにかく衣装や登場する建物がとっても素敵!!
絶対に自分が着たら似合わない(当然)
カラフルな衣装に、何億もする豪邸。
配置された調度品等、見ているだけでうっとり。

実際ステップフォード・ワイフという言葉は、
当時の映画を観ていなくても
アメリカでは浸透している言葉のようで、
DVDの特典映像で出てくる俳優の皆さんが口にしていました。
最初の上映後、二作品もシリーズ化したそうなので、
やっぱり話題になったのでしょうねー。

今回は、バリバリ(死語??)のキャリアウーマンから
ステップフォードの皆さんに感化されそうになって
焦っている(笑)妻ジョアンナを二コール・キッドマンが
コミカルに演じてます。
また脇役にベッド・ミドラーやまるでアメリカ版おすぎとピーコの
ようなロジャーが、調味料のように効いていますね。

それにしても夫ウォルター役のマシュー・ブロデリックが・・・
顔は以前のように若く見えるのに、体型はかなりがっちりして。
なんだか違和感が。
ジョン・ヒューズ監督作品のマシューのイメージが強いですが、
勿論時代は流れているのですものね。
と思うと、昔のステップフォード・ワイフもだいぶ違うかも。
でも、素敵な衣装と建物は健在であろうから、やっぱり観たい!!

しかし、マシューもさることながら
ほんと秘密を明かすのでのべられませんが
みかけは一番クリストファー・ウォーケンが怪しいかも(笑)



2005年06月07日(火) 「ウィラード」

1971年に上映された作品のリメーク。
といっても、日本じゃあそれほど
話題になっていなかったですねー。
うわさを聞いたときに、日本未公開に
なりそうだなあと思いましたが、
いきなりのDVD。うーん。
当時「ベン」と2作シリーズとなっているのですが、
なんと主題歌はマイケル・ジャクソンが!(笑)

味付けとしてはホラー風味なのですが、
一種の動物と飼い主の友情物語的な面もあります。
ねずみだけどね。うん。
まあハツカネズミのようなソクラテスは
片目をつぶって可愛いかも
といえるけれど、
どぶねずみのようなベンはかなりきもい(笑)
それに大量の床を埋め尽くすようなねずみの群れ。
いやー私は平気(実際居たら嫌だけど)でしたが、
かなりインパクトありますねー。
「鳥」のねずみ版(くう)

主演のウィラード演じるクリスピン・グローヴァーは、
孤独な青年の役が似合ってますね。
実際ソクラテスのねずみがすっかりなついたとか。

ねずみが調教できるのも、意外でした。
動物トレーナーってすごいなあ。
原作は「ねずみ男の手帖」というそうですが、
このタイトルだとどーしても鬼太郎のねずみ男を連想。
なんか、コミカルな映画になりそう。。。(笑)



2005年06月04日(土) 「ミリオンダラー・ベイビー」

アカデミー賞4部門受賞。
しかも、作品賞・監督賞ってすごいですねー。
で、モーガン・フリーマンの助演男優賞に
ヒラリー・スワンクの主演女優賞。
もう観る前から話題先行。
確かにヒラリーの演技はいいですねー。
ボクシング大好き!って感情がにじみ出てます。
イケイケゴーゴーというほど
勢いの付いたヒラリー演じるマギーの
怖いもの知らずといった、姿は見ていて楽しいほど。
なので、後半にいたる話がより
重く圧し掛かってくるんですね。伏線ってことでしょうか。

正直後半のような雰囲気が苦手の私、
知っていたら観にいってなかったかも。うーーん。
でも、CMを某カットを観た時から
多分こういう流れになるのだろうなあと、思ってました。

ボクシングをメインに
マギーを取り巻く人間関係や、
フランキーの親子関係も
ふっとばすフランキーとマギーの絆。
師弟愛でもあり、人間愛でもあり。

一緒に行った家の人ヒラリー・スワンクとミシェル・ロドリゲス
が同じに見えるってそれは無理ありすぎだと思いますが(笑)
「ガール・ファイト」の印象強すぎ。

゛青い熊″ビリーを演じるルシア・レイカーは
世界最強といわれるプロボクサーで
「シャドウ・ボクサー」というドキュメンタリー映画まで
あるというのにはびっくり。
あの強いまなざしは本物だったのですね。

しかし、クリント・イーストウッドが
あまりにおじいさんに見えてしまって、観ていて辛かった
(って作品と関係ない点で)



2005年06月02日(木) 「モンスター」

シャーリーズ・セロンの変身ぶりは
想像以上にとんでもなく、
DVDで観ていた
「シリアル・キラーアイリーン「モンスター」と呼ばれた女」
(タイトル長すぎ)
アイリーンそのものってぐらいに似ていてびっくりです。
主演女優賞も納得。
でも、今回作品を観て、おおクリティーナ・リッチも
これまたアイリーンの愛するセルビーという
役柄になりきっていて、もっとこの作品を紹介される時に
評価されてもいいのに!と思ってしまいました。
それほど、主演2人の演技は良いです。

でも、物語は、暗いとか、アイリーンの生い立ちの
悲惨さとかを考えてみても、どーしても
シリアル・キラーになってしまった過程が
納得できなかったんです。。
愛するセルビーと暮らすという
今まで叶わなかった夢を実現させるため。
確かに最初の殺人は、正当防衛といえるかもしれないけれど。
その後6人も殺してしまう。。。
しかも映画の中で最後に殺されたおじさん。
哀しすぎます。。。。

実話といっても、生い立ちについても
詳しく触れられている(時間的なこともあるしね)というわけではないので、どの程度悲惨さか解らなかったせい??うーん。
勿論監督も美化して描こうとしているわけでは
ないとは感じるのですが。
なんか自分でも歯切れ悪し。
先に、ドキュメンタリーでアイリーンの様子を見ていたせい??(失礼)

シャーリーズ・セロンが製作も手がけているとのことですが、
死刑制度ということについても、
ちらっと考えてしまいました。



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