あずきの試写室

2005年05月31日(火) 「バタフライ・エフェクト」

「デッドコースター」の畳み掛けるような
ストーリー展開に、前作「ファイナル・ディスティネーション」に
負けてないぞと思った脚本を担当した
エリック・ブレス&J・マッキー・グラバーが
またまた面白い脚本を書いてくれたとほくほくの当作品。

「デッドコースター」とつい比較されそうになりますが、
こちらは過去に戻ることによって、
まわりがどんどん変化していく。
しかも悪いほうに。。。
良かれと思ってしたことが、
こういう形で現れてしまうのは、
かなり辛いなあ。
でも、だからこそ、一体どのような
結末に向かうのか、
2時間弱の上映時間があっという間でした。

特に、最初の少年時代やその6年後の
学生時代の出来事は、キングの小説を読んでいるようでした。
大好きな彼女ケイリーに降りかかる
出来事は、本当に悲惨であり、むごいです。
父と兄がほんと困ったモンです。
(しかし、父役のエリック・ストルツがこの役でいいの?って感じに
とほほな役柄でありました)

主役のエヴァン演じるアストン・カッチャーは、
苦悩する主人公の役柄を上手く演じてました。
プログラムには載ってなかったのですが、
ルームメイトの太ったパンクのお兄さんも結構気になったのですが(笑)
(あ。素敵と思ったわけではありませんが・・・)

ストーリーをチラッと聴いた時から思ったのですが
朱川湊人さんの「都市伝説セピア」に収録されている「昨日公園」も
似たシチュエーションで、すごい作品なので、
改めて読み直したくなりました。
こちらも「ZOO」のように映画になればいいのになあ。切に希望。



2005年05月19日(木) 「レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語」

現在原作本が来月第9巻が
発売されるという人気シリーズ。
(世界40言語に翻訳ってすごいですねー。それだけで
もう不幸せじゃないよね・・笑)

ちょっと雰囲気がハリー・ポッターに近いかな?
なんて思いつつも、
こちらは魔法ではなく、
天才発明家の姉ヴァイオレットと
大量の本を読み、その全てを記憶している弟クラウス、
そして何でも噛んじゃうサニー。
の3人で、後見人となる親戚をたずねて
あちこち連れられるのですが。
全員癖がある親戚ってところが難ですね。
しかも、全員一人暮らし。

その中でも一番のいやーな後見人オラフ伯爵を
ジム・キャリーが演じていますが、
「マスク」や「グリンチ」のような
テンション高すぎの演技が目を引きます。
この前に「エターナル・サンシャイン」で
ジムはこの路線でいくのか!?と思っていましたが・・・

3人のかわいさは勿論のこと。
長男クラウス演じるリアム・エイケンが
私の一押しのアーティスト(日本人)にそっくりなので
それだけでも観にいこうと思っていたという。
ある意味不純な理由(爆)
しかし「ロード・トゥ・パーディション」では
全然顔を覚えてなかったなー。うーん。

あちこち訪れる家が其々個性があって、面白い。
怖いもの見たさで、ちょっと訪ねてみたいかも。
「スリーピー・ホロウ」を制作したプロダクション・デザイナーが
担当しているだけあって、独特の世界観を醸し出してます。
また衣装も素敵!ヴァイオレットの着ている
ロングコートが売ってたら、即買だな(年齢はこの際無視)

勿論、エンドロールのアニメの雰囲気も良かったです。
途中にもあの絵柄を入れたらどうかって(それはまずいか)

劇中のレモニー・スニケットの声は、ジュード・ロウなので
これからご覧になる方はしっかり聞いてみてください。
私は終わるまで解りませんでした。残念。



2005年05月16日(月) 「真実ゲーム」

2000年に韓国で上映された作品ということは、
もう5年も前なのですねー。
1995年実際韓国であった、ロック歌手殺人事件を
描いた作品ですが、どこまで実話かは
謎なつくりです。
実際韓国では、上映後批判があったそうですが。。

人気歌手ハロのファンクラブ会長ハンが
彼を殺したと自首することから
事件が発覚するのですが、
その部分はぼやけた映像でよく分かりにくく、
ちょっとこのまま
雰囲気で飛ばしていったらどうしようかと
不安に思ったのですが。

そこはハ・ジウォン演じるハンの
ほとんど全編怒っている演技と、
アン・ソンギ演じるチョ検事の
渋い魅力で見せていきます。

「ボイス」の時に見ていたはずなのに
全然覚えてなかったですが、
ハ・ジウォンちょっと倉木麻衣ちゃん風で可愛いですね。

真実ゲームというゲームが実際韓国にあるそうですが、
ただお互い正直に真実を言い合えばいいのかと
見ていて思っていたら、
実際はひとつだけ嘘を言ってもいいというルールらしいです。
映画は、勿論そのひとつの嘘が何かということなのですが、
殺されたロック歌手の存在が
なんだか一番嘘っぽいんですが(笑)
あ。マネージャーも。
韓国の芸能界ってあんな感じの人がうろうろ
いるってことですか?って違いますよね。怪しい(笑)



2005年05月10日(火) 「ジャッカス・ザ・ムービー 日本特別版」

MTVの深夜のお楽しみ番組だったジャッカス。
かなり過激なパフォーマンスで、
一般受けは無理かもしれないと思いつつも、
トライしている皆さんは
とっても楽しそう。
命がけもありで、楽しそう(笑)
映画上映に至っては、とうとう18禁。

ジャッカスとは
アメリカのスラングで
「バカ・アホ・間抜け・役立たず」
というようなどうしようもない奴とのことですが、
いやーほんとすごいです。

そのパフォーマンスは、お尻にえさをつけて
ワニの泳ぐ上を綱渡り(怖い)だったり、
渋谷に出没して、所構わずダイビング。
お店にいきなり来て、商品にダイビングする様は
あやしすぎです。

スタントマンという皆さんは、
それぞれ役割分担もちょっとありで、
なかでも痛いことにトライするクリスは
とっても怪しいです。
すぐ裸になったり(笑)

良い子には絶対オススメできないけれど(笑)
ここまでやってるなら
皆見てあげようよ、なんて思ったり。
でも、くれぐれも食事中はやめましょう。
一気に食欲減退します(笑)





2005年05月05日(木) 「ビハインド・ザ・サン」

20世紀初頭のブラジルを舞台にした
2つの家族の復讐劇。
正直、ほんと空しいとどーしても思ってしまうのだけれど、
代々お互いに土地の境界線を
取り合っている家族にとっては、空しいなんていったら
失礼にあたるかもしれないけれど。
こんなことして何になるのかと思わずにはいられないです。
でも、実際にある話とのことで。うーん。

ブレヴィス家とフェレイラ家は
代々お互いの家族を殺しあっているのです。
といっても、一人殺したら、相手の家族の一人。
と血の量は同じにしないといけないという。
というと、かなり残酷なシーンが続くのかと思いますが
銃声は聞こえても、死体を見せたりはしないので
そいうことなんだと思うのみ。
なので、仕上がりとしては、怖いとか残酷というより
ある意味幻想的であり、
淡々と代々行われていくことが不気味。

トーニョ演じるロドリゴ・サントロは、ブラジルの美青年と
云われていますが、
個人的にはサーカス団のクララ演じるフラヴィア=マルコ・アントニオに
釘付け。眼力ですね(笑)
火吹きやロープを使った曲芸は、実際サーカス団に所属する
彼女がそのまま演じているそうです。
特にロープを使ったシーンはいいですよー。
なんだかどろどろした二つの家族のことを忘れられる瞬間です。

トーニョの弟バクー(ラヴィ=ラモル・ラセルダ)は、
見かけあまり可愛くありませんが(失礼)
家族で一番大人かも。

二つの家族の小さな戦争と思ったのですが、
なにはともあれ、戦争はいかんです。



2005年05月04日(水) 「ペッピーノの百歩」

1970年代のシチリアを舞台に、
マフィア撲滅を願うペッピーノの人生を
描いた実話であり、
主人公ペッピーノを同じくシチリア出身の
ルイジ・ロ・カーショが好演しております。

実際最後にペッピーノ本人の写真が数枚写るのですが、
ルイジか本人か一瞬間違いそうになるほど
雰囲気が似ていてびっくりです。

タイトルの百歩は、ペッピーノの自宅から
百歩のところにマフィアのボスが住んでいる。
善と悪がすぐそばにあるという。
シチリアといえばマフィアのふるさと
(「ゴッドファーザー」のイメージ大)
と思い浮かぶほど、マフィアと縁の深い地であり、
実際ペッピーノの父も組織の一部に属していたり、
生活においても、関わってくる存在。
そんなマフィアを撲滅しようという声は、
決して簡単に発せられるものではないはず。

正直ある意味かたくなですらあり、
ちょっと無謀では?なんて思ってしまう行動もあるけれど、
ペッピーノの勇気は決してまねできなく、
それだけに想像できてしまう彼の人生が切なくもあります。
実話であるということもあって
どうしても「ヴェロニカ・ゲリン」を連想してしまいました。

マフィアのボスターノは、1998年に起訴され現在
終身刑の身とのこと、ペッピーノの物語は
まだまだ続いているのですね。



2005年05月02日(月) 「コンスタンティン」

映画館で予告編を観た時に
「え。キアヌ版地獄先生ぬ〜べ〜(古い・・)!?」
なんて連想しちゃいましたが(笑)
実際原作もコミック「ヘルブレイザー」なる作品とか。
どんなコミックかちょっと読んでみたいですね。

あっという間に灼熱の地獄と化したような映像や、
ガブリエルの毛並みがいい(笑)羽根が
観ていてよく出来てるなー。
と、気に入る場面を観るとぞくぞくしてきますが、
正直ストーリーはぞくぞくする怖さとは
ちょっと違っていますねー。

ところどころコミカルなところもあったりで、
「ハムナプトラ」のアンジェラ演じるレイチェル・ワイズとの絡みも、
変な恋愛モードになってなくて良かった。

ガブリエル演じるティルダ・スウィントンもかっこいいし、
チャズ演じるシア・ラブーフも憎めないけれど、
キアヌの一挙一動に目がくらんで
内容まで霞んでしまいそうに(おいおい)

感想を書くにあたって思い出そうとしても
キアヌの存在以外に
あんまり思い出せないのは、
その後風邪を引いたためだよね。きっと。。。





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