あずきの試写室

2004年04月29日(木) 「列車に乗った男」

ルコント監督の最新作は、女性の登場がほとんどなく
中年の男性二人が、ほぼ全編を通して
登場するという、実に地味な作りの作品に
仕上がっていました。

でも、どっこいこの中年男性。
マネスキエ(ジャン・ロシュフォール)と
ミラン(ジョニー・アリディ)のふたりが
対照的でありながら、
どちらもなんとも言えない雰囲気を漂わせて
印象深いです。

個人的には、やたら人懐っこい元教師役のマネスキエが好きかな。
といっても、そばにいたら
結構鬱陶しく思うかも(笑)

寡黙なミランは、元サーカス団員。
流れ流れてやってきた街で強盗をしようと
たくらんでいるのですが。
いやーこの強盗仲間のひとりが笑えます。
コメディでは、決してないのですが
かなり異色な存在かも(笑)

ストーリーは、いたってシンプル。
だからこそ、二人の演技が際立ってきますね。
列車に乗った男の目指したものは
一体なんだったのか。
自分の胸に問いかけてみたくなる
そんな余韻が残りました。

見終わった後
劇場入り口のチラシの中に、
今から楽しみにしている
トヨエツの「丹下左膳」を発見!
おお、こういう雰囲気なのかと
早速ゲット。わくわく。
これで、林不忘ブームが起きるか!(無理か。。。)



2004年04月26日(月) 「ロスト・イン・トランスレーション」

ここのところ続けて2本見た
スカーレット・ヨハンソン作品。
先日の「真珠の耳飾りの少女」では
まるで絵の中から抜け出してきたような
雰囲気が漂うスカーレットでしたが。
今回は、監督フランシス・コッポラを
ちょっと若くして、日本に滞在していた日々は
もしかしてこんな風な女性だったかも?
なんて思わせてしまうほど、
似た雰囲気を醸し出していて。
これぞ変幻自在のスカーレットだわん
と思ってしまいました。

日本を舞台にした外国映画というと
どうもへんちくりんな日本人が登場して、
見ていて必ず違和感を感じていたのですが。
この作品では、主人公ふたりの
外国に滞在することによる違和感が、
うまい具合いに出ていて、良いです。

勿論日本人て?なんて思えるところもあるものの、
(マシューは怪しいよね笑)
以前に見たような、極端な日本人像ではなかったので
作品世界にすんなり入っていけた気がします。

ビル・マーレイのあくの強い演技は抑え気味で、
ちょっと戸惑っているような雰囲気が
なかなか良かったです。

お気に入りのシーンは、高層ホテルの窓際に膝を抱えて座り
寂しげに外を見つめるスカーレットの姿。
まるで宙に浮いているような、
心が安定していない、そんな不安な気持ちが
画面からふわふわ浮き出てくるようでした。

でもなんといっても、男女二人のプラトニックな関係が
作品の雰囲気を壊さず、まとめていたような気がします。

それにしても、数年前の正月明け舞台となったパークハイアット東京に
大奮発して泊まったことがあるのですが、
確か6万はしたんです。。。
スカーレット夫妻は何泊したのかなあ
なんて余計なことを考えると雰囲気がぶち壊しです。いけないいけない。



2004年04月25日(日) 「$10単独ライブ 青の彷徨」

月に一度の新宿ルミネのネタで、ほんの10分弱の
お目見えで、ファンとしては涙を呑んでいた日々。
もっとたくさん見たいと常々思っていた$10の単独ライブが!
やっとルミネであるというので、
チケットも早々にゲットして
待ち遠しかった当日を迎えました^^

いやー今回気合入れすぎの一番前の真ん中(笑)
(ここまでの席は生れて初めてでした。
なんせ、触れるほど近くに来たりして感動の嵐)

スタートは、医師に扮した白川さんが
患者の浜本さんに誘拐されてきたところから。
実は、今回の青の彷徨。
いくつかのコントで構成されていますが、
みんな繋がっているという。
おお、こんなところが繋がっていたのかー
なんて、細かい部分に凝っていて
なかなか面白い趣向です。

大阪で、行われたライブと同じなのですが
ちょこちょこっと違っていて
そこがまた楽しいです。
大阪ライブは、テレビ放映があり
知人に頼んでビデオを送ってもらっていたので
ネタも知っていたのですが。
やっぱり生はいいですね生は。

私が好きなのはなんといっても、
白川さんが先生で、生徒のケイタイを取り上げ
メールをチェックするというネタ。
いくつかのメールに登場する
浮いている女生徒青山さん。
この浜本さんが演じる青山さんが大笑いです。
何度もビデオで見ていたのにもかかわらず
涙を流して笑ってしまいました。
いや。ほんといいキャラです。

またふたりの息の合った漫才も勿論のこと、
ダンスもいい味だしてます。
漫才師とは思えないほどのダンスセンス。いいなあ。

最後の漫才でアクシデント。
プロレス技が決まりすぎて(というのか)
両膝を思いっきり床にぶつけてしまった白川さん。
今日は、両膝とも青あざになってしまったであろうと思うと、
気の毒なのに、昨日は見ていて笑ってしまいました(失礼)

残念ながら、関東ではいまひとつ知名度が低いのが
とっても寂しいですが、
是非是非大阪だけでなく、東京へも活動の場を
もっともっと広げて欲しいです。
吉本さん頼みますよ!!!





2004年04月23日(金) 「エレファント」

ガス・ヴァン・サント監督作品は、
去年「誘う女」をビデオで見て、
少年の焦燥感を描くのが上手な監督だなあと
思っておりました。

この作品では、プロの俳優は大人の3人だけで、
あとは監督の地元オレゴン州ポートランドで行われた
オーディションで選ばれた地元の高校生が
普段の学生生活そのままを、
淡々と流れるように見せてくれます。
カメラは、ドキュメンタリー作品のよう。
後半にいたるまで、
ごくごぐ普通の日常。
セリフもほとんどなく、
一人一人を追っていく。
なので、同じ画面で挨拶を交わすと、
同じシーンが、別の角度で繰り返されていくという
手法がとられています。

監督自らこの作品について
見た人が、原因はなんだったのか。
それぞれが明らかにしていくということで、
実はこの映画、ある意味試されているかもしれません。
こうだったからああなったと。
普通の日常だからと油断していると
思わぬ落とし穴が待ち構えているかも知れないという。
銃社会の生んだ闇が、あるかもしれないという。
自分の目で見たことから、導き出す事件の原因。

でも、正直81分の中で、その意図を汲み取ること。
見終わった後のなんともいえない気分。
評価はかなり分かれると思います。
私としては、あの終わり方は納得できなかった。
監督の意図とは別にして。



2004年04月19日(月) 「新選組!展」

どんどん視聴率が下がっていっているようで
寂しい限りの大河ドラマですが。
逆に私の中では、最初より土方さんがしっくりきたし、
山南さんの雰囲気ににんやりしたりで、
高感度アップしてます。ふふ。

そんな中、江戸東京博物館で開催中の「新選組!展」行ってきました。
実は、以前からあちこち開催されている
新選組関連の展示は行っていたので、
目新しいものを期待してはいなかったのですが。。。

いやいやどうした。
まさか前川邸の雨戸に書いた落書きを
そのまま外して、持ってきてしまうとはびっくり(笑)
さらに刀傷の残る窓枠まで。
おそるべし江戸東京博物館(笑)

手紙の達筆に目を見張ったり、
伊東甲子太郎はやっぱり、ハンサムだったんだろうなーと
役者絵のような、絵をみたり。
(弟の鈴木三樹三郎もハンサムだったから、その家系か!なんて
ミーハーなことを思いつつ。。)
中島登の隊士絵がこれほど、ずらっと並んでいたのも
初めてでした。

池田屋の模型も、霊山歴史館に展示されているものより
大きく、見やすかったものの、
中に入っている絵はどうにかならんものでしょうかねえ(笑)

出口が近づくにつれて、どうしても滅亡にいたる展示
になってしまうのが辛いなー。

展示場を出たすぐのところにある
大砲の弾の重さを是非是非試してみてください!
私は重くて持ち上がりませんでした。
一体何キロあるんだろう。

図録も勿論ゲットして、満足満足。
いつものことながら、果たして現在のこの人気を
土方さんが今見たらどう思うんだろうな。
まさか、自分の写真入りグッツが販売されるとは
夢にも思わなかっただろうなあ(当り前)




2004年04月15日(木) 「真珠の耳飾りの少女」

フェルメールというと一番に浮かぶのが
この作品のタイトル「真珠の耳飾りの少女」です。
絵の中の少女は300年以上の
時を越えて、見ている人々を
逆にみつめているような、不思議な
そして魅了される作品ですが、
原作者もきっと、そんな少女のモデルはどんな人だったのだろう?と
思わずにはいられなかっただろうと想像します。

「フリーダ」も作品が動くように、生かされた映像でしたが、
「真珠の耳飾りの少女」もフェルメールの作品
そのままなのでは?と思えるほどの
映像が素晴らしいです。
1665年という時代が、画面の中で
繰り広げられていく快感。
といっても、風俗や土地がメインということではなく、
あくまでフェルメールの視点で見た
少女であり、雲であり、絵の具たちであり。
勿論それは、少女の目から見た世界でもあります。

とにかく、少女グリート役のスカーレット・ヨハンソンが
ぴったり!実はスカーレットの作品はいくつか見ているにもかかわらず
最初ぴんときませんでした。
一瞬新人?なんて思うほど、ういういしい。
フェルメールとグリートのやりとりは
ちょっと手がふれたり、何気ないしぐさなのに
見ているほうがどきどきしてしまう。

「フリーダ」の燃えるような生活と
絵を売ることで生計をたてていく「フェルメール」の生活は
静と動ぐらい違いがあるけれど、
心の奥底に息づく、作品への情熱は
どちらも痛いほど伝わってきて、
絵画の持つ力に、胸を打たれたのでした。

ああオランダ行って、実際に少女の絵を見たい!!



2004年04月13日(火) 「フリーダ」

原色の色あでやかな背景に描かれる世界。
その色より更に印象深いその
構図の中の女性。

一度見たら忘れられない自画像の女性
フリーダを初めて写真で見た時から
一体どういう画家なのだろうと
興味を持ちました。
この作品でフリーダの一生を
知ることになって
作品以上にその数奇な人生に
見終わった晩
夢に見てしまいました。
フリーダの眉がつながった容姿と
毅然とした姿を。

フリーダ演じるサルマ・ハエックが
まるで写真の中から抜け出した
ようにそっくりでびっくり。
(同じく「真珠の耳飾りの少女」の絵も
そっくりだったなー)

フリーダにとって一生を共にした壁画家の巨漢の夫
(なんて書くと若村さんをちと思い出しますが。。)I
ディエゴ・ベラの存在もほんと
体以上に大きいです。
芸術家同士が、互いを尊重しあって生活するには
あまりにも過酷な世界。

過酷な現実と幻想的な
フリーダの作品が、動き出すような映像は
余韻が残ります。

で、同じく画家をテーマにしていながら
その物語は対照的な
「真珠の耳飾りの少女」の感想につづく。




2004年04月08日(木) 「ぼくは怖くない」

いきなり黄金色が輝く麦畑の中を
駆け回る子供たちのシーンに、
こちらまで草の匂いも
風のそよぎも、そして
子供たちのなんともいえない熱気も
一挙に感じられて。
ああ。こういうのどかな舞台なんだーのどかのどか。
でも、タイトルは怖くないだからなあ。

そんな田舎町の片隅の廃屋の穴の中に
つながれている少年フィリッポ(マッティーア・ディ・ピエッロ)
とにかくこの少年がとってもかわいいんです。
最初は薄汚れていて不気味だけど。
奇麗になったら、まるで球体人形が
そのまま動いているみたい。うっとり。

主人公の少年ミケーレ(ジュゼッベ・クリスティアーノ)も、
きりっとしたまなざしがいいです。
妹もとってもかわいいし。
って子供が主人公だけあって、
子供たちの生き生きとした姿は
対照的な大人たちの姿をより浮き彫りにしているようです。

物語りも舞台も、1978年という設定だけあって、
懐かしい雰囲気も漂っています。
子供の時に見た、外国映画のような。

あの小さな町で一生を過ごすのかと思うと
正直大人としては行き詰まってしまうかもしれないなあ。
子供にとって、雄大な遊び場であっても。。。

それにしても、あのミケーレのお母さん(アイタナ・サンチェス=ギョン)
杉本彩に似ているなーなんて思いつつ、
久々に子供たちの自然な演技に堪能したのでした。




2004年04月05日(月) 番外編「海洋堂大博覧会」

海洋堂の創立40周年記念、海洋堂の軌跡を一挙大公開。
これは見に行かなくてはいけません。

以前大阪で見た等身大綾波レイで
すっかり海洋堂フィギュアの魅力に取り付かれた私。
女性でフィギュアファンって少ないと思いますが。。
気分としては、ちょっとリカちゃん人形の延長気分。
とくに「ときメモ」では、主人公藤崎さんより
おだんご頭の館林美晴ちゃんファンの私。
買ってしまいました。海洋堂フィギュア(ああ。かなり危ない)

で、勿論はまってしまったチョコエッグの動物シリーズ。
あのカプセルにつまった、リアルな小さな動物。

今回の展示では、そのチョコエッグ→チョコQの動物フィギュアが
ずらっと並んでいて圧巻。
さらに、食玩のシリーズが所狭しと奇麗に並べられています。
その数約1500!(あ。他のコーナーのフィギュアを含めてですが)
「タイムスリップグリコ」「世界名作劇場」「百鬼夜行」と
コンビニでいくつか購入しても、全部そろえるのは至難の業。
一体残りはどんなフィギュアなんて謎を解決してくれます。

勿論、キャラクターフィギアもあり、
村上隆さんとコラボレーションしたコーナーもあり。

海洋堂の原型師のコーナーでは、ボーメさんの美少女フィギュアに
目を見張ったり。
いあ。かなりのナイスバディに(笑)
といっても、ほんと作品としてレベルは最高峰。
ここまでくると単なる人形じゃない
なんていえないですねー。

もうひとつひとつ細かく見ていたら
何時間でも見ていられます(きっぱり)

出口には勿論、ショップがあるので
チョコQを買ってしまいました。
(でも正直あのチョコレート。
なかなか1個食べきるのは難しいんだなー)

家についてチョコQを食し、
会場限定図録を見ながら、
開催中にまた行こうかなと思ってしまったのでした(笑)


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