原題「モンスターズボール」 (処刑前日に死刑囚の為に行われるパーティ名) モンスターボール。 アカデミー賞ゲットだぜ! なんておちゃらけた映画ではないですね。。
とにかく主演のハル・ベリーが とっても目立っていて、綺麗なのですが。 実はこの点が、あだになっちゃっている気がするのです。。 なにしろ、不幸のどん底に陥ってしまった主婦。 お金もなく、家を追い出されるまでになる主婦。 なんだけど、どうみてもファッションモデル はたまたボンドガールにしか見えないんです。。。 勿論演技も上手なんです。 でもあまりに綺麗なんです。。。うう。。(泣かなくても)
ビリー・ボブ・ソーントンは逆に 「バーバー」でもぴったりでしたが、 こちらでも屈折した雰囲気がとっても似合っていて、 違和感なし。彼にジェームズ・ボンドは無理だ(失礼)
テーマとして人種差別がえがかれているのですが 私はどうもその問題と性描写がピンと来なかった。 本来は、性描写にも意味が当然あると思うのですが もっと別の角度から画いても 良かったのではと思ってしまう。 そうしたら高校生でもみれたのにね。 でも、あくまで大人の映画にしたかったのかな。
脇役の息子(それぞれの)とお父さん(偏見の塊)を もう少し丁寧にえがいてくれたら もっと主人公の心の揺らぎが 明確になってきたような気がするのですが。。 (アカデミー賞の脚本賞にノミネートされた作品に ここまで言い切っていいのか。。。)
それにしても、必ずチョコレートアイスクリームを 注文する常連客ソーントン。 しかもレストランはいつもすいている 目立つだろうなあ。いろんな意味で(笑)
本当に情けない話なのですが パレスチナ・イスラエル問題について ほとんどというか全然知識が無かった私。 全くとんでもない無知だなああと実感し この作品を見て、 それでもその複雑さにまだまだ 理解できないけれど、 知らなかったで済まされないなと 分かっただけまず進歩。 (ほんと最低基準ですね。反省)
作品に出てくるのは、 7人の子供達だけ。 大人は家族がちょこっとでてくるけれど メインはあくまで子供達です。
テロが日常のすぐ隣にあり 学校に行くにも、バス路線によっては よく被害に合うからと避け、 繁華街をとおるときは緊張してしまうという 双子の兄弟。 ユダヤ人を許さないという少年。 難民地区に住み、お父さんが刑務所に入っていて 4時間かけて面会に行き、たった30分しか 会うことことが出来ない姉妹。 弟を投石をしたというだけで 情け容赦なく殺されてしまった少年。
そんな彼・彼女達の姿と思いを 監督は丁寧に追っていきます。 その声は決して大きくは無いけれど だからこそ、心にしみこみ痛いです。
子供達の純粋な気持ちも周りの環境や大人たちの発言に 影響されていく現実。
戦争の無い世界を作るのは未来を担う 子供達であるとともに、今の大人も子供の時は 純粋だったのだと思うと辛い。けれど 諦めてはいけない、前向きさを感じさせられる作品でした。
1997年から2000年の落ち着いていた時期に 撮られたとのことですが、 今も元気で過ごしていることを 心から祈るとともに、 もう一度必ず見てみたいと思ったのでした。
エレベーターが意志を持って 人間を襲い始めたら。。。 以前から、よくみる悪夢の1つに エレベーターが止らなく しかも回りはガラス張り、 どんどん上昇していき目が覚めるという パターンがあったのですが。
この映画に出てくるエレベーターは 結構かしこいです(笑) いきなりドアが開いたり 底が抜けたり、 ドアが開いたら、箱自体が なかったりと。
そんな事件の謎を追うタブロイド誌の記者を ナオミ・ワッツが演じていますが、 可もなく不可もなくという感じで。。。。
前半は、ホラー映画らしく 一体このエレベーターって、何を隠しているの! なんて興味もあって楽しく見ていたのですが 後半はいきなりエレベーター整備士が 「ダイハード」並みのアクションシーンを なんなくこなしていくアクション映画に変身して、 エレベーターの謎は、二の次に なってしまいそうな勢いでした。とほほ。
映画自体は、それほど怖くなかったのですが 見終わった後出先で ひとりでエレベーターに乗る時に あ。もし箱がきてなくて 底まで真っ暗な闇だったら なんて想像してぞっとしてきた。 後からでも怖がらせたら 映画としては成功といえるのでしょうか。 いあ。本番勝負だ。どうでしょうか。
速度制限を絶対に破らない、ある意味融通の利かない 男の運転する車に、運転免許所を持っていない 銀行強盗が、唯一免許を持ってお金を持って 逃げてしまった仲間の1人を追いかけるために 乗り込んで来てしまったら。。。。
というストーリーで始る 最初のドライブ感はなかなか快適で 笑わせてくれます。 乗り組んでくる銀行強盗を演じる3人も 大杉漣さんを始め、個性派役者揃い。 逃げている仲間も なんだかいかにも逃げそうな(失礼) 筧利夫さんが良い味を出して、 笑わせてくれるのですが。
快適運転も段々トーンダウン。 脇道に入ったり、 絶対にこんな道に入ったら 出口はないじゃない なんて感じの袋小路を 難なく突破できてしまったり。
3人ひとりひとりのエピソードに分れていくと、 あまりに都合が良すぎて なんだか白けて来てしまったのですが。。
このスピード感が好きな人は好き!と いえるかもしれないのですが 結構早くから振り落とされてしまった私は、 「ドライブ」というタイトルじゃなく 「頭痛」(主人公が頭痛持ちなので)ってしたらどうだろか。 なんて思って、見ていたら ほんとにタイトルが頭痛に思えて来た。いけない。。
最初、ドニーという主人公とあのかわいくない 銀色うさぎがダーコというのかと 思っていましたが。 それだったら「ドニーとダーコ」だっていうの。 しかも、「ドニー・ターゴ」と 今度は思い込んでいて、 ネットで調べたら、検索数8。違う訳だ。
リバース・ムービーとHPでも謳われている通り、 このリバースが重要ポイントの一つ。
実は、最後の落ちについて かなり酷評を聞いていたので それほど期待せずビデオのスイッチオン!
主人公ドニー・ダーコ少年。 学生なのですが、すでに放火事件まで起こしているという 精神疾患を抱え、カウンセリングも受けています。 そのドニー君が、他の人には見えない 銀色うさぎのフランクに告げられる 人類滅亡の日。
正直、銀色ノストラダムスうさぎかと思いきや。 予言(??)の通りに起きることは なんだかちまちました学校周辺での出来事。 人類滅亡のわりにスケールが小さいぞ。 ってそこも伏線な訳ですが。
いつもの如く、本編と関係ないことばかり (クラスメイトのセスとリッキーはサラリーマンにしか見えんぞとか 主人公のデートをこっそり見ているジャージの男が キングギドラ(笑)に似てるとか) 気になっているので、 後からあれあれなんて目に会うのですが。
脇役のパトリック・スウェイジも 「ゴースト」から随分遠くまできちゃったんですね。。。と 思えるほど、印象的です。 また製作も担当しているドリュー・バリモアが 退廃的な雰囲気の先生で登場。 それにしても、変わった授業でした<パトリック先生(笑)
結局酷評についてうんうんとうなずくというより ターゴかダーコか分らなくなっちゃう私には 全部理解するのは不可能だったのかもしれない。 こうだろうと思っていること自体間違っているかもしれない これぞリバース映画。ってことじゃないですね。。。。
2003年02月21日(金) |
「ホワイト・オランダ―」 |
昔々あるところにと始まる童話の世界に 登場する継母は、必ずといってよいほど 意地悪で、ヒロインは泣かされていましたが。。。 この作品では、3人の里親が出てきます。 なんせ実の母が刑務所に終身刑で 入っちゃってるので。 童話の優しい本当のお母さんとはちょっと違いますね。
母と娘の葛藤を軸に描かれていますが。 3人の里親の存在もなかなか印象的です。 3人3様で、其々の家で暮らしている時に 刑務所に入っている母の元を訪れるのですが そのたびに、服装から雰囲気まで 違っている主人公アストリッドが なんともいえません。 母は勿論囚人なので、同じ服同じ雰囲気。
正直女性が5人出てくるのですが、 どの女性も感情移入できない世界でした。 が、「ブリジットジョーンズ」で30代独身女性を 等身大で演じていて、とっても好感が持てた レニー・ゼルウィガーが哀しかった。 もっと強くなればと口ではいえても きっと難しいんだろうなあ。
アストリッド演じるアリソン・ローマンは22歳で 10代少女を演じているのですが 小柄なこともあって、一瞬え。22歳なのと 後からびっくりしました。 髪をショートにした時が活き活きしていて好き。
ヒステリックな母を演じるミシェル・ファイファーは ほっそりした、繊細な美しき容姿もあって、 わあ。切れたら怖そうーなんて思ってしまった。
それにしても、囚人と面会するシーンでは たいていがガラス越しに語るシーンが多かったので 周りが金網で覆われた、屋外で沢山の囚人と家族(友達)と 会っているシーンを見ていたら なんだか動物園でのふれあい広場(直接うさぎとか触れる)を 思い出してしまった(想像力飛躍すぎ)
タイトルの「ホワイト・オランダ―」とは 白い夾竹桃で美しい花ながら、敵から身を守るため 青酸カリより強い液を出すという。 原爆後一番最初に咲いた花ということですが。 たとえられた母強すぎ(笑)
上野正彦さんの「死体は語る」を読んだ時 解剖学のすごさを目の当たりに見た気が したものですが、アナトミー(解剖室)を タイトルにしたメディカルサスペンスホラーなる当作品。
「ラン・ローラ・ラン」で一躍有名になった フランカ・ポテンテが有名医科大に 入学したことから発覚する恐るべき謎。
有名医科大というわりには なんだかそう見えない生徒多数にちょっと戸惑いつつ。 それでも御愛敬だと見ていると。 どきどきする場面からいきなり 恋愛モードに入ったり で、これはどうなるのだろうと期待すると 急に学園モードになったりと なんだか緊張感が持続しないのですが。。
あんまり怖い路線に走っては いけないから、こうして安心するシーンも 盛り込んでいるのだろうかと思いつつ。 なんだか消化不良。 ドイツでは興行成績1位になったとのことなのですが。 むむむ。。。。 怖いというよりグロですね。うん。
「人体の不思議展」そのままの標本室は とんでもなく不気味でしたが、 自分の中もああなっているのかと 映画よりもよっぽどホラーに思ったのでした。
2003年02月16日(日) |
「モンスーン・ウェディング」 |
インドの伝統的な結婚式を 迎える一族の結婚式前日と当日を 描いた作品です。 インドの伝統的結婚式って 面倒くさそうなんて思ってしまったら いけないですね。
出てくる一族の 相関関係がいまひとつわからず 主人公の両親は分ったものの 従姉妹だとか、はたまた 伯父叔母の関係が掴みづらく 結局最後まで分らなかった。。 うーんきちんと見ていたつもりなんだけどなあ。 結局HPにあった相関図で分りました。 至れり尽くせり。
主人公演じるヴァソンダラ・ダスは 目が大きすぎてちょっと顔のバランスが。。 なんて思う所があゆみたい。 本職もインドの有名な歌手ということで インドのあゆだーなんて思ってしまったのですが。 インドの女性ってみんなとっても目が大きいなあ。
物語自体は、とにかく一族間の中で 行われるので小さな世界。 (若干その他の人も出てきますが) 頭の中で、思わずイッツ・ア・スモール・ワールドの 「世界はひとつ」なんて流れて来てしまいました。
本題とちょっとそれて ウェディング・プランナーの男性と メイドの恋が分かりやすくて、見ていて微笑ましかった。 しかしインドでも独身男性のお母さんが 「孫の顔も見ていない」とブツブツいうところも 世界はひとつだなあ。なんて違いますか。。
13日の金曜日ならぬ、14日の金曜日に見てみました。 記念すべき10作目にあたる13日の金曜日シリーズの本作品。 このままどこまで行ってしまうのか 正直不安になりましたが(笑)。
レイクサイド湖から始る第1作目。 幼心に(ほんとか)すごく怖く感じたのですが、 果たして時間があるとホラー映画を見たりしている 今見たら、それほど怖くないのかな謎。
で、1作目からいきなりすっとんで 10作目見てみました。 レイクサイド湖からニューヨークに行くのは許そう でも、宇宙旅行はなあ。
冷凍されて400年後の宇宙船に乗り込んだ ジェイソン対未来のみなさん。 なんだか未来のみなさんが お色気チームなんですが。 サービスなんでしょうか(ちっとも嬉しくないけど) ジェイソンには効きませんがね。 ロボコップばりに変身しても武器は斧なんですね。。。
サービス満点といえば満点かもしれないけれど あまりにB級の仕上がりで SFとホラーとギャグとお色気を ジェイソンにふりかけたら なんだか迫力が欠けた殺人鬼に なってしまった。
うーん1作目の監督ショーン・S・カニンガムが 今回も製作総指揮をしているのですが ホラーからだいぶかけ離れた世界に 行ってしまったようなのですが。。 それはそれでいいんでしょうか。。
こうなったら次回は過去に戻って 「ジェイソン対原始人 恐竜には勝てなかった」 なんてどうでしょうか。
あ。作品以上に悪乗りしてはいけない。いけない。
2003年02月13日(木) |
番外編「ニンゲン御破産」 |
Bunkamuraシアターコクーンで上演されている 大人計画の松尾スズキさん作・演出の幕末時代劇 行ってまいりました。
実は劇を見に行くのは、○年ぶり。。 今回は、阿部サダヲさんが目当てだったのですが さてさて。
舞台上演すぐから登場したのが彰義隊と新撰組 (新撰組の原田さんがのち彰義隊に参加したエピソードは すきなのですが、ここでは関係ないですね) 史実は、ちょっぴり捻じ曲がっていても その点は気にせず、テンポのよさはさすが。
舞台の切り替えは、とっても早く、だれるところはなかったです。 まるでオンエアバトルのようなノリもあったり(笑) 特に今回の舞台、演台の下にプール(水場)があって、まずびっくり。 川や海に変身するのですが、 大笑いしたのが、主人公実之介(中村勘九郎さん)が 母親(片桐はいりさん)にご先祖さまも見守っているのですよ と云われ、水場からいろんな時代の衣装を身につけた ご先祖さまが登場するシーン。 皆さんずぶぬれ(笑)しかも退場も勿論水に潜って 去っていくので、すごいことになってます。 登場するごとに衣装が変わるので、あのずぶぬれの衣装を脱いで さぞや楽屋は大騒動になっているかと思うと。すごいぞ(笑)
お目当ての阿部さんは、もうテレビで見るよりも 舞台栄えすると実感。 舞台を所狭しと、飛び回る姿はとっても可愛いし かっこいいです(ファンの欲目じゃないと断言してもいい。ほんと) 勘九郎さんは、さすがの貫禄で歌舞伎とは対照的な(笑) この舞台でも、安定した演技で見事です。
また狂言師を演じる、作者松尾さんとともに「ピンポン」等の脚本をした 宮藤官九郎さんも、なかなかいい味だしてます。 「ピンポン」でも登場していた荒川良々さんも大きさだけでなく(笑) 目立っていました。 驚きだったのが、声優張りの美声のおいがつおで 菊地桃子さんの妹になっていた田畑智子さん。
3幕に分かれていて3時間半(休憩2回あり)は ほんとあっという間。 シアターコクーンで見たのは今回初めてだったのですが。 席が後ろから3番目でも結構大きく(笑)見れました。 でも欲を言えば真中にあたる通路席。 そこから、演じるみなさんが出たり入ったりするので 手を伸ばせば触われてしまうおいしいぞ! 実際伸ばしたら即退場になってしまいますが(涙)
もっともっとそばでみたら、更に感動の嵐が渦巻いていたかも (って席で感想が変わるのか。。。ってことないですが) また是非行ってみたいぞ!と心に誓って帰ってきたのでありました。
しかし、一緒に行った家の人は3幕目寝ていたって。 だめじゃん。。。。私がこれほど面白かったって云ってるのに。。。
2003年02月11日(火) |
「レッド・ドラゴン」 |
2「羊たちの沈黙」3「ハンニバル」1「レッド・ドラゴン」で レクター三部作、最初の原点に戻ったのが、今回の作品。 2番目から11年も経ってしまったアンソニー・ホプキンスが 変わらぬ熱演(ある意味もうスーパー犯人)で演じています。
正直3の「ハンニバル」があまりにスーパーすぎて 脱力したのですが、今回は評判もとっても良かったので期待大。 それにお気に入りのノートン君も出ているし。ふふふ。
で、2時間5分。 テンポも良く、程よい緊張感と際物になりそうな ぎりぎりの線でバランスを崩さず 犯行を犯す犯人。 現実は近くの映画館の一席で見ているのですが 心はアメリカの現場へ飛んでいる私。どきどき。
最初からレクター博士が映った時点で思わず 笑ってしまいそうになるほど(あ。けなしてる訳じゃないです)で なかなか憎い演出です。
ノートン演じるグレアムに負けずと 頭脳を発揮する中国系の捜査官の存在に 思わずグレアム負けるなー(笑)なんて思いましたが。
一緒に行った家の人曰く 「出てくる人間がみんなスーパーで、一種のファンタジー??」 なんて云われてしまいました。。。
それにしても息子役のタイラー・パトリック・ジョーンズ。 「マイノリティ・レポート」でもトム・クルーズの息子役でしたが (パンフレットみるまで気がつかなかった。。) トム・クルーズに愛されたり、ノートンに守られたり う。羨ましいぞ(笑)私も守って欲しい!!<おばさんを守ってどうする
「羊たちの沈黙」にバトンタッチしたところで 11年ぶりに封印を解いて、また見てみようかな。
2003年02月08日(土) |
「ゴースト・オブ・マーズ」 |
ジョン・カーペンター監督の新作は 火星を舞台にしたSFホラー作品だったのだが。。 そこで繰り広げられていたのは まるでミラ・ジョヴォビッチが 火星にやってきて、亡霊に乗り移られた 人々と戦う 火星版「バイオハザード」の世界だった。。。
カーペンター監督といえば 「惑星からの物体X」があまりにもグロで とっても印象に残っていたのですが、 今回の作品も火星が舞台だし、 あの独特のグロさかげんが 出ているのではと 思っていたのですが。
確かに気持のよい敵(どんな敵??)では ないのですが、 別に怖くないんです。 突然出てきても、 あまり驚かず、 大勢出てくると、怖さが薄れて なんだか逆にしっかり戦ってくれ! なんて思ってしまうほど。
敵と対抗するのがとっても強い女性キャラなので 余計「バイオハザード」と だぶってしまいました。
むしろ、音楽がきわだっているので 映画というより ミュージックビデオ風。 サイコ・ル・シェイムの ビデオでもいいかも。 (勝手にきめないように)
監督の次回作は、うわさによると ヒッチコックの「鳥」をリメイク風にした 作品だとか。 どんな仕上がりになるのかな。
2003年02月06日(木) |
「オレンジ・カゥンティ」 |
トム・ハンクスの息子コリン・ハンクスと シシー・スペイセクの娘スカイラー・フィスク そして脇役にジャック・ブラックと 2世俳優と有名俳優が入り交じっての共演。 もう視線は、果たして親に似ているのか なんて事に集中しちゃったのでした(笑)
物語は、スタンフォード大学に どうしても行きたい!というショーン(コリン)が 悪戦苦闘する姿を描いているのですが。 映画自体は、よくある青春物。 ギャグ路線を狙っているのかと 思うのですがそれほど笑えず。
むしろ、ジャック・ブラックの怪演が もう内容の上をいっちゃってます(笑) 「愛しのローズ・マリー」では まだまだ抑えた演技だったかも。 すごい(笑)
ちょい役でベン・ステイラーや ケビン・クラインなども登場し豪華。 顔は知っているけれど 名前が出てこない。。。という方も多数。 この際、内容は置いといて あ。こんな役であんな人が! という楽しみ方もありでしょうか。
それにしても 原点に戻って、コリン。。。 声はもう驚くほどそっくり。 で、顔は間延びしたトム・ハンクス?? 横向きは似ているのですが 前から見たらあまり似ていず。
スカイラーも、シシーを1.8倍(微妙)増量した 感じでしょうか。 一瞬、可愛くなくなったグウィネスを連想してしまった(失礼) ジャック・ブラックも出てるし(違います)
2世がなかなか親を抜くのは難しいということを この映画でも実感するとともに いつでも親を背負っている2世の皆さんは 大変だなあと思ったのでした。 あ。決して真面目な内容の映画ではないのに。。。。 (ジャック・ブラックは出番のほとんどがパンツ一枚)(笑)
昔ドラマ「嫉妬の香り」で川原亜矢子のストーカーを 怪しい雰囲気で演じていた時から気になってしまった オダギリジョー。 今回、またまた怪しい役だと思って ふふふなんてこちらまで 怪しい笑いを浮かべつつ見に行ってきました。
怪しいことでは、引けを取らない(失礼) 浅野忠信(有田)がすごくいい!! とくにふたりが語っているだけで すっかりまいってしまいました。 とにかく、どこか壊れた演技が これほど上手い二人が これまた癖があるけど抜群のセンスの 黒沢監督にかかったら 面白い映画じゃない訳がない。 と誉めてしまうけど。。。
実は話の流れはあるのですが 前半部分と後半部分と分れるのです。 で、私は前半の有田が生きている方が好き。 見ていて、どきどきするような リアルなカメラワークと 不気味さにくらくらきそうでした。 が、後半部分藤竜也(有田父)が 登場してからの流れは、 ちょっとだれてしまったところも。。 特にとってつけたような 高校生の存在がああああ。 (全員ゲバラTシャツじゃなくても)
それでもやっぱり黒沢監督はすごい! 改めて認識した作品でした。
それにしてもあれだけボロ着を着ても カッコ良く着こなしてしまえるすごいなあ。 オダギリジョー。 と別の意味でも感心。 (って誉めてるのかけなしてるのか分らなくなってきた・・笑)
以前劇場映画館でこの作品のCMを見た時は 一瞬ジョージ・クルーニーで しかも洪水のような中を牛が流されているのを見て 「パーフェクトストーム」??な 連想をしてしまいましたが(笑) 月とすっぽんほど違います。 (言い切って良いのか。。)
コーエン兄弟のセンス炸裂 という感じで 出てくる人出てくる人 普通の人がいなく(笑) 一癖も二癖も。
主人公の脱走囚人の3人組も いい味が出ていて 特にボケ役の ティム・ブレイク・ネルソンは 情け無くて良かったです。 特にカエルのエピソードは(笑)
至るところに伏線をはって その伏線が きちんといかされてくる 脚本は、見ていて気持ち良いです。 昨日の「サバイバル・ゲーム」よ 見習ってきなさい(失礼)
2003年02月01日(土) |
「サバイバル・ゲーム」 |
いやーはっきりいって これほどタイトルと映画の内容と 違う作品は 珍しいのではないかと 思うほど(笑)の作品でした。
オーストラリアの 荒野を舞台に 人気のない 場所にキャンプを張る6人。 あることから ダイヤの原石を発見したことから ひとりずつ殺されて いってしまうのですが。。
とにかく 朝起きたら おお、死んでるー なんて感じで、 理由付けとか 一切なし(笑)
犯人もみえみえで 推理する 以前の問題。 うひゃあ。
最近見た中では 一番しょうもなかったと 断言してもいいかも。。。 とほほ。
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