あずきの試写室

2003年03月30日(日) 「プロフェシー」

最近、ハッピーエンドならぬ
結末がはっきり分らないまま
終ってしまう映画を見慣れて来たせいか
今回の結末もむむむと思いつつも
これはこれでよいのだと思って、
私も大人になったのねー(っていくつだ)
なんて思ってみたり。

1966年から67年にかけてだけ
ポイントプレザントで怪奇現象が
多数発見されたという実話を
元にした作品。

映画の中に出てくる、赤い目をした
この世の者とも思えぬ存在。
その名も「蛾男」
ちょっと円谷プロダクションの怪獣を
イメージしてしまいますが
全然違って、なんだか鳥にも見えたのですが。

なんて書いていると、
怖いというよりユーモラスな感じですが、
実際はかなり怖いです。
特に音楽や音といった使い方が
上手くぞぞぞ。ときてしまいます。
特にオープニングの音楽を聴いただけで
うわ。結構怖いかも。。と。

監督マーク・ベリントンは「隣人は静かに笑う」も
独特のセンスで、結構印象に残った作品だったと
思い出しました。

一体どんな出来事が続いたのか
結局映画だけでは欲求不満だったので(おいおい)
その後ネットで原作本を注文してしまったのでした。



2003年03月29日(土) 「ヘヴン」

オープニングでは、主人公のフィリッパが
自分の夫他子供たちを麻薬漬けにした男性を
殺害しようと仕掛けた爆弾が、
間違って子供二人とお父さんそして女性の
4人を殺めてしまうという。
一瞬強い動きの映画を連想してしまいますが、
とくかく全体的に静寂が
漂っています。
まるですでにヘヴンにいるような静けさ。
といっても、この世の不条理に満ちた世界では
ヘヴンとはいえないですが。

特に町の描写や鳥瞰図でとった風景は
とっても綺麗で、
特にどの家もパティオを備えているであろう
風景は、見慣れない景色で素敵。

フィリッパが、刑務官フィリッポとの
逃避行での列車を上空から撮った景色も
二人の気持ちとは裏腹に
まるで何事もないような静寂と自然が
マッチして。ううん。

ふたりの恋愛物ではあるのですが
どんどんふたりが姉弟みたいに
見えて来てしまったのは私だけかな。
強い結びつきを感じさせつつ
決して即物的でない恋愛。

一種のファンタジー映画と云えるかもしれないです。

特にフィリッポの父と弟の兄に対する愛情が
私には切なかった。
愛する息子の為に、苦悩する父。
「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」や
「イン・ザ・ベッド・ルーム」と
このところ息子思いの父を見れて
なんだか胸が暖かくなるなあ。
といいつつ
「ロイヤル・テネンバウムズ」の
いい加減な父にも惹かれたんだけど。
って切ない恋愛物語を思い出していたのに
段々親父談議になってしまったので
このへんで筆を(違うキーボードを)
おくことにします。



2003年03月28日(金) 「イン・ザ・ベッドルーム」

先日行われたある事件の裁判を
どうしても思い出さずにはいられませんでした。
その事件の重さを思い出すの同じぐらいに
映画の中の世界が
フィクションではなく
ノンフィクションのような。。

とにかく全編に渡って
丁寧に作ろうという気持ちが
ひしひしと伝わって来て
見ているこちらまで
背筋がぴんと伸びてしまうような気分。

ひとり息子を殺されてしまった
夫婦のその後の生活が
静寂と淡々とした
流れの中で過ぎていきますが。。
いやはやどうして
心の中の葛藤は
当事者じゃなくては
計りきれないほどの
辛さと複雑さを
無理なく感じさせてくれます。

で、一体この夫婦はどのように
この事件と折り合いをつけて
生活していくのか。。。
一瞬、心の再生物語を連想しつつ
先はどうなってしまうのか。。。
まばたきもせず
画面を見詰め続けていたのですが。。。

うーーーーーーん。
最後が私には、なんとも言えず
残念というかなんというか。。。
確かに気持ち的にこうなってしまうのも
分るのですが。。。
でも、これだけ丁寧にリアルに作ってあったら
別の結末を迎えて欲しかった。。。
難しい。。。

テーマが重かったので
おちゃらけずに鑑賞。
でも、犯人役のウィリアム・マポーザーには
突っ込み所満載だったなあ。くくく(怪しい)



2003年03月27日(木) 「千年女優」

よく女優のインタビューを見ていると
どこまでが本気で、実は半分は演技???
なんて一瞬思いそうになることがありますが
この作品を見ていて
ふとそんな気持を思い出しました。

往年の名女優藤原千代子と
インタビューする二人とともに
時代をさかのぼって千代子の想い出の旅をしていきますが。
めまぐるしく時空を超える旅が
斬新でありながら、
ええとこれは映画の中の出来事??
それとも千代子の日常の出来事??って
ちょっと分りづらいのが難点。
ああ。ちゃんと見ていれば
すぐ見分けられるのかも。。。(涙)

映像はとっても綺麗で
藤原千代子ちゃん(若い時)は
かわいく可憐。

想い出を旅する昔のシーンの方が好きで、
宇宙まで行ってしまうと。。。
あんまり懐古趣味でもいけなかったのかな。

先日、大船撮影所跡の側を通って
ああこんなに変わってしまったのかと感慨無量だったので
出てくる千代子もすっかり原節子が
だぶってしまった。
って語ったら一体いつの時代の人間か!
なんて思われそう。
これこそ「千年観客」って。。。書いていて我ながら固まってしまった。。。



2003年03月26日(水) 「およう」

竹久夢二生誕120周年記念で作られた作品ですが、
今まで竹久夢二を題材にした作品多々あれど
妻おようにスポットライトを当てた
作品は初めてなような気がします。
初めておようの写真を見た時に、
わあ!!あの絵の中からそのまま
抜け出たような女性だなと
とっても印象に残ったのですが。
実際どんな人だったのか、よく知らなかったので
今回の作品を見て、結構その情熱的生き方にびっくり。
あの伏し目がちに、漂うような線の細い女性が。。むむむ。
見かけだけでは分らないものだ。。

竹久夢二を熊川哲也、おようが夢二に出会う前に
モデルになっていた伊藤晴雨を竹中直人が演じていますが。
元々縛り絵というジャンルからして
変態!と思われいた伊藤晴雨を演じると
なんだか最初ただの変態にしか見えなかった(笑)竹中直人ですが、
最後の方は、ふむふむと
芸術的才能を秘めた変態(笑)に見えて来たので、良かった。
でも、かなり怪しいけど。

おようは、新人渋谷亜希が演じていますが
ちょっとイメージとしておようと違うようですが、
なりきろうと演技している姿は、健気です。

熊川哲也に対してのコメントは難しく。
うーん。。。。。なんだかおようと夢二の
イメージが違うって思っちゃだめですよねー<主人公ふたり(爆)

しかし、夢二の圧倒的パワーにまわりにいる人間が
みんな破壊されていく気がしてしまうのはすごい。
おようがメインながら
最初の妻たまきや永遠の恋人となった彦乃の
エピソードがもう少しあったらよかったと思いつつ
それじゃあおようが主人公じゃなくなりそうか。。

結局最終的に晴雨が気になって(夢二じゃないところがなんとも)
今日「外道の群れ」買って来てしまいました。
団鬼六さんの作品にあったなあと思って
買って来たのですが、後からHPみたら原作だったとは。。。

ああああ。決して18禁ではないのでご安心を。

と後から見直したら竹久なのに竹下と書いていた。
きゃああだめじゃん。何見てんだ私。がくっ。



2003年03月24日(月) 「モーヴァン」

恋人の自殺死体が、部屋にあるのを発見したら
思いっきり悲鳴を上げる(ドラマ風)
あまりに驚いて固まる。
で、主人公モーヴァンは
そのどちらでもないんだなあ。
心情は別として、見かけとしては
その死体をそのままに
その部屋で日常生活を過ごしてしまう。
うーん。またいで通ったり(ひょええええ)

で、その恋人が残した彼女のための音楽テープと
出版社に送って欲しいと書かれた
パソコンに入った小説と
クレジットカード。
出版社へは彼の名前を消して
自分の名で送った事から
別の人生への道を進もうとするモーヴァン。

といっても、映画の進みは淡々として
知名度など興味の無いモーヴァン。
てっきり、有名になった後のモーヴァンの
ドタバタを描いていると勘違いしていました。
全然違います。

モーヴァンを演じるのは
「マイノリティ・リポート」でプリコグの演技が印象的だった
サマンサ・モートン。
遠くで見ると若く見えるんだけど、アップになると
ふけてみえるのは何故なんだろう。。
で、そのサマンサの演技をくってしまいそうな
ハイテンションの演技を見せる
親友ラナ役のキャスリーン・マクダーモットが
新人と思えぬ演技で注目です。

リム・ラムジー監督はインタビューに
「死んだ人間よりも、一生懸命生きようとしている人間の
方が価値があるはず」と語っていますが。

自殺した恋人よ。モーヴァンに作品も盗まれて
おちおち死んでいる場合ではないぞー。



2003年03月23日(日) 「イノセント・ボーイズ」

原作本クリス・ファーマン「放課後のギャング団」を読んだ時。
主人公フランシスの友人ティムが小柄で毒舌家ということで、
頭の中で倉知淳の「猫丸先輩」が
しっかりインプットされて、
そのイメージできてしまったもので。
映画の中のティム=キーラン・カルキン!
違うじゃん。って(そもそも日本人じゃないって)

映画の中の14歳の彼らの毎日は
家庭のこと、学校のこと、
そして担任教師を悪人と見立てて
主人公フランシスの中では
悪役シスターとして自分で描く
コミックの世界の中で大活躍。

日常の日々の中にところどころ
夢のように現れるアニメシーンが
違和感ないのが不思議。
一瞬アニメと実写というと
一緒に登場する「ロジャー・ラビット」を
連想しちゃいますが、全然違います。
実写とアニメの物語がそれぞれ進行しています。

ジョディ・フォスターがほれ込んだ原作では
少年の心境等、細かく描かれていた分が
どうしても映画の1時間45分弱の時間の中に
集約するのは、難しく
結末に向けての出来事への心境が
ちょっとぼやけてしまったような。
あ。でもこれって原作を先読んでいなかったら
それほどでもないのかなあ。
う。原作を後から読めばよかったかも。
それだったら猫丸先輩にだぶることもなかったわけだし。
カルキンでノープロブレムだったかもしれないのに。。

少年4人と少女1人がメインになっていますが。
(そのうち2人の少年はほとんどクローズアップされてないですが)
紅一点の少女マージ―を演じるジェナ・マローンが
物語をぴりっとさせてます。
美少女なんだけど、なんだか不安(笑)にさせる容姿なんですよねー。
「ドニー・ダーコ」でも感じたのですが、
ホラー漫画に出てきそうな(伊藤潤二風)感じ。

青春時代の思い出って、やっぱりほろ苦いものなのね。
なんて感想で締めくくったら
ジョディに怒られるかなあ。。。。(友達かい!)



2003年03月21日(金) 「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」

ディカプリオが、28歳の年齢で
17歳の高校生の役。
最初ふえと思ったものの
あまり若々しいとパイロットや弁護士に
見えたりしないから、
28歳地のままでいいのか
でも高校生だしなあ。
なんて思ったりとややっこしくなりますが(笑)
ディカプリオで正解!

天才的詐欺師のディカプリオを追う
FBI捜査官のトム・ハンクスも
「ロード・トゥ・パーディション」の
マフィア役より、よっぽど似合っているなあ。
いつでも息子を愛するクリストファー・ウォーケンが
出番は多くないけれど、インパクト大。

最初のタイトルクレジットのアニメシーンから掴みは上々。
スピルバーグというと
どうしてもアクション&特殊効果で
あっと言わせる仕掛けが
てんこもりという作品のイメージだったので
一瞬驚くほど、地味で、ちょこっと華がないような。
でも、それだからこそ
演技力が際立って、天才詐欺師の数奇な運命に
すんなり入り込めた気がします。

60年代の雰囲気が、とっても良くて
衣装もレトロなファッションショーのように
色とりどりで決まっていて、なんだか
懐かしいけど新しい感じ。
昔読んだ「世界びっくり事件」なんて感じの
ジュニア用の本を思い出しました。
(絵とかがレトロなんだけど楽しかった)

実話なら一体主人公フランク・アバグネイルって
どんな容姿の人なんだろうと興味津々でしたが。
作品の中に、実は登場しているんです。
フランスの警察官で、ハンチング帽をかぶった人物です。
これからご覧になる方は、是非チェックしてみてください!

最後にその後のふたりのことが語られていて
思わずにやり(笑)
私もこんな詐欺師だったら
だまされてもいいかも<スッチーさんになってからいいましょう。。。







2003年03月20日(木) 「ロード・トゥ・パーディション」

いやーこの映画、とんでもない息子と
お父さん思いの良い息子が出てきますが。
親もバカな子ほどかわいいといえども
それにしても、絵に描いたような
バカ息子が映画の内容以上に
頭に焼き付いちゃいそうでした(笑)

さらにその息子を上回るような
いやーな演技のジュード・ロウが印象的。
自分で殺して、その写真を撮るのが趣味。。。
一体どんな殺し屋だって感じですが、
あのハンサムなジュード・ロウが
変に不気味ではまっているところが怖いです。

で、肝心の映画なのですが。。。

とにかく主人公のトム・ハンクスが
殺しから、銀行強盗から
行く先々での困難を
すんなり乗り越えてしまう。
スーパーマンか!
なんて思うほど。。
マフィアが沢山いるなかに
いくらマシンガンだからっていって
無傷で全員やっつけたりって。。
無理有り過ぎの気がするのですが。。

トム・ハンクスの息子を演じる
2000人の中から選ばれた
タイラー・ホークリンの演技は
押さえ気味で、好感が持てました。

うーん、何を言おうとしているのか
分らないわけでは決してないのですが、
リアルさを理想が追い越してしまった気分。

そうして
「破滅シナリオへの道」と進んでしまった
映画だったのでした。
違いますね。。。失礼。。








2003年03月18日(火) 「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」

どうしてもテンネンバウムズと発音してしまいますが
なかなかどうして、天然な方々が
結構出てきます。

天才一家の家族物語でありますが
登場するのも豪華キャストで、
メンバーを見るだけでも
なかなか見ごたえあり。
オヤジ趣味ではありませんが
今回はロイヤル氏を演じているジーン・ハックマンが
とってもお気に入り。
いや、かなりちゃらんぽらんな親父なんですけどね(笑)

その親父の脇を固める娘のグウィネス・パルトロウが
知っていて見ていても、見えない!
メーキャップのせいか雰囲気のせいか。
この見えなさは、「愛しのローズ・マリー」の上を
いってるかも。。。
息子がこれまた出ただけで笑ってしまう
ベン・ステイラー。
なんでだろうなんでだろうーなんて
唄いたくなってしまうテツトモ衣装のジャージ姿が謎ですが。
うーんしかも、さらに息子二人もジャージ。
3人揃って、赤のジャージ(アディダスですが10万はしないよね)
もうひとり、テニスプレイヤーだったのに
いまひとつ体力の無い姉を思う弟あり。
(すみません、このかたはじめてみました)

その上、オーウェン・ウィルソンの登場で
すわ「ズーランダー」の再来か!
なんて思ったけれど、それほど笑えません。
コメディというよりは、飽くまで家族もの。
天然家族ものという感じでしょうか。

でも映像や雰囲気はとってもスタイリッシュ。
音楽もビートルズやローリングストーンズが
とっても似合っていて、いい感じです。
いろんな見方をして楽しめたらいいな
って思ったのですが。
それでもなんでだろうーなんでだろうー<ジャージ(笑)




2003年03月17日(月) 「ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔」

昨日新幹線で、大阪から戻ってくる時に
ああ。まだ名古屋か2時間30分は
長いなああ。
なんて思っていたら、3時間10分。
神戸から戻ってきても時間が余ります(笑)

3つのグループに分れて
旅を始めた仲間たち。
実は、ホビットが二手に分れていたことを
すっかり忘れてました(おいおいおい)

それでも、見ているうちに思い出してほっ。
それにしても前回を上回る
スケールにはただただびっくり。
今回初登場のゴラムが、フロドとサムの旅を
引き締めていますね。
でも、あの容姿は何度見ても気色悪い。。。

戦闘シーンは、驚きの迫力。
ただ画面が暗いので、味方か敵か
ちょっと分かりにくいのが残念。
あれだけの人数にもひるまず果敢に
切り込んでいく馬が一番感心してしまった(馬かい!)
家の人は
「何故後から後から援軍が来るんだ!」と
気にしておりましたが。。
私は逆に、主人公は危ない目にあっても
殺られることはないと
安心して見てられました。。。。
(見方としては間違っているような。。。)

個人的には脇役のファラミアが気に入ったのです
3部では出番はないだろうなあ。。
寂しいボロミア・ファラミア兄弟。。

最初は途中から始り、終わりは続く。。。
でも1部で、先がどうなるんだーという
試練に耐えて来たので
2部でもしっかり耐えて、
3部を待つことにします。
3部で1部のことが出てきたら覚えてないかもしれないけど。。。おい。

それにしても3時間10分で1800円
ある意味コストパフォーマンスが良い映画だと言えましょう。



2003年03月14日(金) 「アバウト・ア・ボーイ」

ヒュー・グラントの最近見た映画が、
19世紀だったので
頭の中ではそのイメージのままで、
一挙に21世紀のフリーマンに変身(笑)
自分を島にたとえて、自由を謳歌する
独身貴族のウィルを演じる姿に
一瞬戸惑いつつも
なかなかお似合いだわ!
なんて褒めているのか、そうじゃないのか(笑)。
だって、このウィル氏。
自分の楽しみのために、シングルで子供を育てている会に
ナンパ目的で行っちゃう人なんだもん。
私だったらやだよ。

で、そこで出会った女性がらみで
知り合った12歳のマーカスとの
出会いで変わっていくウィル
(なんか回りくどい説明。。すみません)
マーカスくんが最初髪型のせいもあって
中川家の弟に似てるなんて思ってしまった(笑)

マーカスくんのシングルマザーを演じているのが
「シックス・センス」でオスメントくんを
これまたシングルで育てていて
印象的だったトニ・コレット。
今回も、菜食主義で鬱病の母を上手く演じていて
ちょっと不安定な状態の演技が
上手な女優さんだなあと再度確認。
今回、しっかりインプットされたので
次回の演技が楽しみです^^

正直、もっと大笑いできてほろっとできるという
イメージで見始めていたので、
ちょっと意外。
なんか、話としてはわかりやすいんだけれど、
どう評価してよいのか実は微妙。

マーカスくんがオスメントくんのような
演技力がないという感じの台詞をいうのだけれど
同じトニ・コレット母さんだからか!

オープニングで、ウィルが「クイズミリオネア」を
見ていて、音楽まで一緒だったのに
みのもんたじゃないことが違っていて、
ああ外国なんだと実感。

なんて細かいところをチェックしてないで
男性ふたりの演技を堪能あれ。






2003年03月11日(火) 「スパイダーパニック!」

クモの足がとれたのを見ていたら
カニの足を連想して、うーん
しばらくカニは食べたくないなあ
なんて思ってしまったのですが。

スパイダーパニック。。。
パニック映画として見始めると
むむむ。
なんだか音楽の雰囲気といい、
登場人物といい、
のどかすぎるぞ(笑)

巨大化したクモは、不気味だけれど
(ちょっと「スターシップ・トゥルーパーズ」を連想)
動きがユーモラス。
ピョンピョンとバイクより早く
飛びはねてくる姿は
思わず笑ってしまいました。
(実際にいたら怖すぎるけど。。)

それにしても、あんな巨大クモが
大量に発生しているわりに
住民の皆さんは、至って呑気というか
ピンと来ていないというか。。
すぐそばにまでクモが迫っているのに
愛の告白をするのかね<主人公(笑)

シングル美人マザーが住民の中で
男性陣を抑えて一番強く頼りになるのも
なんとも言えず。
B級映画の素敵な設定(爆)

「スパイダーパニック!」というよりは
「巨大クモ出現!おまぬけ住民大騒ぎ」
なんてタイトルがピッタリ!いかがでしょうか。。



2003年03月09日(日) 「いつか晴れた日に」

着付けの先生が、何度もレンタルで見て感動して
結局ビデオを購入した作品というので
今まで敬遠していた、恋愛昔物(というのか)ジャンルに挑戦。

舞台は19世紀。
先日見た「アリス」も19世紀。
歴史の勉強になるなあ(なりません)
今回はちゃんと恋愛物と思ってみているので安心。安心。

コスチュームの美しさもさることながら
登場する姉妹がそれぞれ味があっていいなあ。
特にお気に入りは一番下の女の子。
とってもかわいいけど、出番はほとんどなし。しくしく。
上二人の恋愛を描いていますが、
やはり長女のエレノア演じるエマ・トンプソンが光ってます。

エレノアの恋するエドワードを演じるヒュー・グランドが
もっとたくさん出てくるのかと思っていたら
(以前広告を見た時も、彼がメインになっていたので)
あまり出てこず、びっくり。

それよりも、次女マリアンヌ(ケイト・ウィンスレット)を愛する
ブランドン大佐のアラン・リックマンがいいなあ。
と、監督の狙い目通りの(笑)はまりぐあい。
でも、大佐ってマリアンヌのお父さん近く年が
離れているんだよなあああ。
なんて想像するとちょっと・・・・・ですが。
いえいえ、この際その点は横に置いといてと。
私だったら最初から大佐を選んでるよなあって。

最後は、エレノアになったつもりで(笑)
思わず涙してしまいました。
ホラーばかり見ている場合ではないですね。
先生。良い映画を教えてくださってありがとうございました。

それにしても、最初に出て来た木の上の家。
おしゃれなゲゲゲの鬼太郎の家といった感じで
もっと登場して欲しかったなあ。
すでに恋愛映画だってことを忘れてますかね。。。



2003年03月05日(水) 「アリス」

ナオミ・ワッツが主演のパッケージには
悪夢の続きには恐ろしい意味がというあおりと
サスペンス・ホラーということで
おおナオミ・ワッツって「ダウン」といい
「ザ リング」といいホラーの女王(笑)!?なんて
勝手に、悪夢の中に貞子のような女性が
登場するホラーを浮かべちゃったのですが。

いきなり舞台は19世紀のイギリス。
みなさんロングドレス姿で頭にもベビーハットのような帽子を。
てっきり、これは過去にこういう事が
あったという追憶のシーンで現在に戻るのだと
勝手に思い込んでいましたが、最後まで19世紀でした。
(思い込みは怖い)

サスペンス・ホラーというよりは
育ててくれた領主に求婚され、その息子と駆け落ちした
女性がめぐる愛と復讐の物語。
といった感じで、全然ホラーじゃなーい。

解説にも触れられている、地下牢に閉じ込められた
狂った女性がいるのですが。
もしやその人の存在をホラーといっているのかも。
そうだとしたらひどいですよね。
確かに怖い存在だったけど、ホラーじゃないっす。

結局なんだかんだいいつつも
最後まで見ましたが、
いまひとつピンとこない映画でした。
(頭がホラーモードになっていたせいかも。。)





2003年03月04日(火) 「インソムニア オリジナル版」

ハリウッドリメイク版を見たのが去年の9月。
オリジナルを見たのは本日。
内容を忘れているかと思ったら
結構覚えていました(笑)
同じ内容だけあって、オリジナル版とハリウッド版の違いは
地味と派手(そんな簡単なものだったのか。。)

ハリウッド版は、豪華キャストを迎えて
とくにアル・パチーノとロビン・ウィリアムスの
おっかけっこは、力が入っていましたが。
オリジナル版は、地味であっさり味。
とんこつ味と塩味近く違います。。。

主演のステラン・スカルスゲールドは
正直何を考えているのか
わかりづらい(同じ警察官にとって)
人物像を、上手く演じています。
特に、寝不足の演技は絶妙。
はっきりした演技というよりは
あいまいな演技が似合っている気がするのですが。。。
まだ2作してみていないのに感じてしまうのは顔のせい??

全体的にあっさりしているので
要所要所がえっこれで終わりですか?
なんて感じでさらさらと流れていってしまうので
リメイク版と同じく
見ていて眠くなってきてしまった私。おい。

リメイク版では人を食ったようなロビン・ウィリアムの犯人が
オリジナル版では見たことも無い俳優なうえ
重要な役割なのに、たいして重要視されていず
ちょっと可哀相な。。(笑)

正直なぜこの映画をリメイクしたのか謎。。。
明日リメイク版のビデオが出るそうなのですが
どちらも見て比較してみよう!ということは
あんまりお勧めしないです。

それにしても「キス★キス★バン★バン」の
パンフレットにはステラン・スカルスガルドとかかれていて
インソムニアに関するHPにはステラン・スカルスゲールドと
かかれていたので、どちらが正しい発音なのでしょうか。。
考えていたら不眠症になりそう。。。(嘘)



2003年03月02日(日) 「キス★キス★バン★バン」

足を洗った殺し屋と33年間
引きこもりのおじさんだけど心は少年の物語ですが、
実は最初対比の面白さを押し出した
コメディ色の強い作品だと思い込んでいたら。。
ギャング映画と友情物語にコメディの味付けをした感じでした。
でも、その味付け方は、なかなかおしゃれでグー。
キッチュという表現が
とってもピッタリな映画でした。
でも、味わいはちょっとほろ苦い。

殺し屋フィリックス役のステラン・スカルスガルドは
殺し屋スタイル(トレンチコートに帽子)がとっても似合うなあ。
口下手なところも、似合っていて、
殺し屋はこうじゃなくちゃね(笑)なんて思ってにやり。
見終わった後、主演のスウェーデン版「インソムニア」を
借りて来てしまいました。

引きこもりババ役のクリス・ペンは
ペン名のとおり、ショーン・ペンの弟ですが
似てません(笑)あ。ショーンを2倍にしたら似てるのかな。。。
でも後から知るまで、見ている間は気がつかなかった。
台詞は少なく、大人なんだけど少年の役を憎めなく演じています。
さりげない行動が笑いを誘います。
きりんのぬいぐるみがかわいくて(目は怖い。。)
思わず私も欲しい!と思ったものの、抱いて外出は嫌だな(当たり前)

引きこもりババの子供(大人)部屋や
殺し屋フィリックスの隠れていた部屋は一見の価値あり。
おしゃれです。

そんな二人がお互いの存在を認めることによって
其々成長(精神的に)していく出会いって
いいなああと見ていてしみじみ思ってしまった。

人生至る所に、自分にとっても相手にとっても
成長できる出会いがあるものだと
見終わった後私なりに解釈して思ったのでした。
都内1館では寂しすぎるぞ!!

それにしても、タイトル日本でつけたものかと思ったら
原題でした(笑)
最後に流れる音楽も最高に良かった。

ああ。でもあの殺し屋仲間の女性とババの恋人になる女性の存在。
なくても良かったんじゃないでしょうか。。むむむ。





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