2003年01月30日(木) |
「怪盗ブラック・タイガー」 |
独特な雰囲気で、わりとお気に入りのタイ映画ですが。 今回は、その中でもまたかなり個性の強い作品。 監督が1950年〜60年のハリウッド映画を 意識したというだけあって、かなりレトロ調。 色彩もハンバじゃないので 昨日のほとんど色がなかった「チャドルと生きる」とは えらい違い。って比較するものではありませんが。
大金持ちと貧民の生活レベルの違いの すれ違う恋をベースに 活劇が演じられていきます。
ある時は、漫画風。 またある時は、舞台風。 で、もって出てくる街並みは まるでディズーランドのトゥーンタウンみたい。
音楽も、気が抜けそうな のんびりした曲調だったりするのですが そんな音楽が流れている場面は 結構グロだったりする。 この違和感(笑) 監督がいかに楽しく演出して 作られたかは分るのですが、 その雰囲気に乗り損ねると しらけてしまうかも。
ヒロインの住む家がどっかでみたことがある さてどこだったか?? なんて思っていたら 子供の頃持っていたリカちゃんハウスに そっくりだった(笑)
2003年01月29日(水) |
「チャドルと生きる」 |
イラン本国では、上映禁止というこの作品。 イランに生きる女性達の抑圧された生活を たった一日の中で描いています。
実は私イラン映画は、この作品がはじめて。 なので、話としては聞いていても 映像の中で街中や駅等 ごくごく生活の中に溶け込んでいる世界に まず女性がいないのにびっくり。 いても、みんなチャドル(ベール)で 全体を覆い、ほとんど白黒の世界。 男性ばかりが町にいる風景は 邦画や洋画ではありえないだけに、 イランという国の映画だと改めて実感。
邦題は「チャドルと生きる」となっていますが 現代は「The Circle」 女性を円の中に囲み、人間として抑圧しているということを 描いたそうなのですが。 本当に狭い世界の中で日々生きていることを ひしひしと感じさせてくれます。
ちょっとでも、普通であることから はみ出てしまった女性達(服役していた)を リレー形式で追っている、オムニバス形式なのですが 一人の話が完結する前に、次の人の話になってしまうので 最初、とまどってしまった。 しかも、チャドルをしていると、 一瞬あれ?これ別の人だよね?とちょっと悩んでしまった。 あ。私の記憶力が乏しいせいか。。
全体的に色彩が暗いので 唯一女性(といっても少女)が赤い色の服を着ている姿が 普段だったら、気にもならないのに とっても気になってしまった。
私の知らない世界は本当に広いのでした。
新作の棚にあった作品ながら、制作は1976年。 舞台は1975年に、2000年を想定した未来の都市型生活を 送るモニターを一般に募集したところ 選ばれた夫婦が登場。 学者や一般の人に見られている生活を半年 送るということなのですが。。。
いきなり全裸で質問されているのは、びっくりでしたが。 ぼかしがしくじって(わざとではないはず) 男女とも全部映っていて、さらにびっくり。
内容的には「トゥルーマンショー」や「エドtv」と 比較されることが多そうですが 実際に見てみると全く違う肌触り。 フランス映画とアメリカ映画の違いなのかな。
どうしても全体的に古臭い雰囲気が漂ってしまうのですが、 映像はポップを狙っているのか やたらおしゃれに、いってみよーという感じ。 でもそれが、全編に渡っているので なんだか途中からだれてしまった。
で、やってはいけない 早送りでみてみたら。 あらあらびっくり、早送りでも 内容が良く分かって、 テンポがよくなっている気が。。。
全国民にテレビで放映されている二人の生活する場所に 一般市民がやってくるのですが なんだか一時やっていた 住んでいる家に設計を希望しているお客さんがやってきて 住人に住み心地はいかがですか? なんていう住宅のCMを思い出してしまった。
2000年を想定した未来都市は すでに3年前になってしまいましたが、 映画の中の生活よりも現在の方が 進んでいるような気が。 普通想像が上をいっちゃっているパターンが多いのですが。 最終的に映画では、未来都市型生活に対して どうでもよくなっちゃったようでした。ふみゅう。
「アイ・アム・サム」での演技に 負けず劣らずの監督としての才能を 見せてくれたようなこの作品。 どうも昔のマドンナの夫というイメージが強かった時を 思い出すと成長したのね。。なんて母みたいな(あ。何様だ私) 気持ちになりつつ拝見。
目がすでに普通の状態でも泳いでいるような ジャック・ニコルソンが この映画でも怖いです。 定年間際の刑事の約束。 その約束が彼を拘束していくのですが、 ここまで約束を守ろうという 意志の強さはある意味尊敬してしまいそう。 でも、その方向が極端すぎると。。。
自然を生かしたのどかな場面から 緊迫したシーン。 で、またのどかな場面に戻って 緊迫したシーン。 と、繰り返し的な映像も 心が波立つような雰囲気が出ていました。 侮りがたし<ショーン・ペン
でも見ていて、なんだか ちくちくするような、 ざわざわするような、 落ち着かない感じ。 ホラー映画よりも後味悪いかも。 ジャック・ニコルソンの存在が すでにホラーだからでしょうか。。。
映画館で上映されている時から 見たかった作品ながら、 なんと上映館は都内で1館。。。。 それはないでしょ。 って感じでビデオになるのが 待ち遠しかった作品。
もういきなり大笑い。 おばかなファッションモデルという設定も 大笑いながら、さらに暗殺者に選ばれてしまうという 発想もどこかとんでますよね。
特に主演のベン・ステイラーの決めの顔 これがどれも一緒なのに 見る度に笑えてしまうのは何故!? 「メリーに首っ丈」でも ひょうひょうとして笑いを誘いましたが 今回も、こてこてながら なんか清々しい(たとえが変ですね)
ライバルのオーウェン・テイラーも 憎めなく良い感じ。 二人でファンションモデル対決をするのですが、 その対決方が 「ウォーキング対決」 一瞬、どちらが早く目的地まで 歩ききるかなんて想像しちゃったんですが 全然違ってました(当たり前ですね) ファッションモデルだっていうの。
オレンジ・モカ・フラッペチーノを飲んで 盛り上がれるセンスもなかなかに、 この映画で主演の女優クリスティーン・テイラーと 結婚したという話も微笑ましいな。
それにしてもミラ・ジョヴォヴィッチ。 毎日のように、いつもいくレンタルビデオ店の POPでそのお姿を拝見しておりながら 分らなかった。。。。。
配給会社さーん、1館といわずせめて 10館でも良かったのではないでしょうか。 100館といいたいところだけれど。。。
「マトリックス」のジョエル・シルバー×「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の ロバート・ゼメキスが共同で設立したホラー映画専門のプロダクション その名も「ダークキャッスル・エンタテイメント」製作の作品。
実はこの会社ウィリアム・キャッスルなる実在した ショウ・ビジネスとしての映画を極めた重要人物の1人の名前から 取られたとは今回初めて知りました。 「TATARI」や「13ゴースト」は このウィリアム氏の作った映画のリメイクというのも びっくり。オリジナルも見てみたい! といってもまだ「13ゴースト」は未見なので 来月のDVD発売が待ち遠しいです。
あ。すっかり前置きが長くなってしまいましたが 今回の作品は初オリジナル作品。
冒頭からいきなり飛ばしてくれます。 色っぽいお姉さんが唄う官能的な雰囲気から 一挙に地獄のような世界へ。
幽霊船というじめじめした雰囲気をイメージする 世界も確かにあるのですが そこはダーク・キャッスル。 スピーディな展開と カラッとした演出で スプラッタ映画のような 後味悪さはないです。
CMにも登場していた幽霊少女ケイティーも かわいくそして哀れ。 よく俗っぽく撮ると、ただおどろおどろしい怖さの幽霊少女に なってしまいますが。 この作品では、違っていました。 とくに回想シーンは、印象的。 全編の中でこのシーンがマイベスト。
でも、実は「TATARI」でも そうだったのですが 謎が解明されるラスト(一番驚かされてもいいよね)が 一番驚くどころか、一番脱力してしまうのは何故(爆) スタミナ切れでしょうか。。。。むむむ。。。
タイタニックに乗り込んでしまったトゥームレイダース といった感じでしたが(笑) 見終わった後(謎はどうあれ。おーい) ホラー映画というより冒険映画を見終わったみたいな 気持ちになったのでした。
「CUBE」のヴィンチェンゾ・ナタリ監督 5年目の新作ということで、 頭の中はあの「CUBE」の不条理な世界を どうしても連想しがちですが。 近未来の映像でストーリーは60年代の スパイ映画の要素って なんだか分らない(笑)ですが。 見てまいりました。
映像へのこだわりはこの作品でも随所に 見られますが、私は冒頭の、主人公が帰宅するシーンが 結構気に入りました。あっという間なのですが。
主人公モーガンの話しが進むに連れ どんどんモーガンの顔が カンパニーマンらしく (「スーパーマン」じゃないんだから) 変化していくのは、凝ってました。
一瞬映写機が壊れたのか!(まさか) なんて思える画像シーンは 寝不足で行くとこっちまで ナチュラルハイになりそうな(笑) 安上がりなトリップ感覚。
60年代のスパイ映画の要素ということで 段々謎が解けていきつく先は 大御所スパイ映画のパロディって 訳じゃないと思いますが。。。。 結構苦笑。
2転3転するストーリー展開は どう転がっていくのか ちょっと先が読めない 複雑さが絡まっていて えと、この人の本当の名前はなんだっけなあ。 なんて、ほとんど何度聞いても 芸能人の名前を覚えられない おばあさん状態。
ああ。それにしても あのエレベーターだけは絶対に乗りたくないぞ!! と内容以上にエレベーターに悪夢を見そうな 私は高所恐怖症。
「殺し屋1」のサイドストーリーといえる本作品。 主演も映画と同じく大森南朋さんが演じています。
「殺し屋1」でも、普段は弱いのにある言葉をきっかけに 殺し屋に変貌する1の姿は、無気味さを 超越していましたが、 殺し屋になる前に一体どんな学生生活を 送っていたのだろう? で、登場したのがこの作品といってもいいのかな。
実は、サイドストーリー的この作品の原作も 以前読んでいたのですが 何年か前なので忘れていました(おいおい)
実際大森さんの顔をくしゃくしゃにして 泣く姿は、原作の1を彷彿させますよね。 でも、今回の作品高校生にしては あまりにとうがたっていて、 高校の制服を着た近所のおじさんにしか見えないんです(失礼)
だから、からまれていても 学生のふりしているおじさんじゃあしょうがないよなあ。。。
殺し屋の時は成人していたので 違和感がなかったのですが、高校生はやはり無理があります。 で、映画と違って全体的にチープな雰囲気がいなめなく、 全編格闘シーンが多いのですが、 「火山高」のようないさぎよさも感じられず。。。
正直映画の続き物として見ないほうがいいかもです。
それにしても、みんなが通っている学校。 先生いないんですかーー。 どんなに生徒が大暴れしても、 誰一人先生が出てこないんですが。。。 ということは気にしなくてもいい映画ということかも(涙)
2003年01月22日(水) |
「ディアブロ 悪魔生誕」 |
悪魔の子供というとどうしても 「オーメン」をさらに妊娠中だと「ローズマリーの赤ちゃん」 どちらもアメリカで制作されていますが この作品場所はイギリスにあるマン島 監督を始め制作はドイツ人ということで どんな仕上がりになっていますか。。
一言で言うと 「どぎつさを抜いたオーメンと なんだか変なおじさんが世界を征服するかも しれない話」
実際どきっとするシーンもあるのですが それほどホラー色は強くなく どちらかというとサスペンス風。
主人公の女性が回想していく物語は、 なかなかどうなるのだろうと 興味をそそるのですが いかにも怪しい人物を 信じちゃうのが、なんだなあ。
で、その怪しい人物を演じるのが 舞台となっているマン島出身のフランシス・マギー 個性的なんだけれど なんだか迫力を感じられないんですが。。。 いかがなものでしょうか。
それにしても悪魔かもしれない息子が テレビに出るシーンがあるのですが 出るきっかけになった技というのが 人の言った言葉を 瞬時に逆さまに言うというもの。 伊東家の食卓じゃないんだから もう少しすごい技にして欲しかったなあ。 私だったら鐘二つですな。
2003年01月21日(火) |
「ハイ・クライムズ」 |
海兵隊の特殊工作員だった夫は 以前エル・サルバドルで、12人もの人を 殺した犯人かもしれない! 女性弁護士である妻が、無実を信じて 法廷にひとり+モーガン・フリーマン演じる チャーリーと戦うのであった、しかし。。。 とちょっと講談士口調になってしまいますが 美しい人妻弁護士が マッチョマン軍団と戦う姿は 美少女戦士という感じ(ちょっと違いますね)
妻を演じるアシュレー・ジャドが 私のイメージの中では、バリバリの雰囲気よりは、 「ノーマ・ジーンとマリリン」 みたいに抱いていたのですが 見てみたら、それほど違和感なく なかなかかっこよい弁護士を演じていました。 勿論そこは女性、強気で出ても 内心はおっかなびっくりの雰囲気も ちゃんと出ていて、愛らしいです。
モーガン・フリーマンもいつものように 安定した演技で、おおこんなおじさんって いるかもーと思わせます。 (実際はいないだろうなあ。。。)
でもなんといっても、敵役になっている 眼に傷を負っている海兵隊員。 HPにも名前が出ておらず ちょっとガレッジ・セールのゴリに似ていて 髪型は「モンスター・ファーム」のモッチー(笑) みたいな。 なんだか分かり難いですが。 憎たらしい雰囲気がよーくでていました。
法廷シーンも出ていますが、軍事法廷って 一般の法廷とだいぶ違っていますねー。 「ギルティ」「ノット・ギルティ」 なんて陪審員が決めるのじゃないようでした。 あ。シーンに出てこなかっただけかなあ。
それにしても最近のオフィシャルHPは みんな凝っていてびっくり。 段々作品以上のHPが出来上がってしまったり なんて事がないように祈りましょう。
と感想を書いていたら 後から同じビデオを見た、家の人 「この女ほんとに嫌な女だなー」
↑の方で 「勿論そこは女性、強気で出ても 内心はおっかなびっくりの雰囲気も ちゃんと出ていて、愛らしいです。」
って見る目無しじゃん<私 人を見る目も養える映画といえるでしょう。 (そういう映画じゃないですね)
パリのオペラ座バレエ団総勢約150名の中で エトワールという最高階級(他に3階級ある)に属しているのは たったの12名。 エトワールを目指している、バレエ団の人々の生活を ドキュメンタリータッチで描いた作品です。
バレエ団に入る前に国立パリ・オペラ座バレエ学校が存在し、 女子は8〜11歳男子は8〜13歳の年齢で募集し 志願者は400人〜500人、 しかも合格者は30〜40人という狭き門。 そしてその学校出身者のほとんどが オペラ座バレエ団に所属しているというので みなさん幼馴染の世界ですね。
でも、そこは仲間であり、ライバルでもあり 世俗と隔絶された世界の中で生き抜いていくのは 結構大変そうです。 いざ、目指していたエトワールになれた人も そこの階級での悩みがあり。 どんな世界でもそれぞれの社会生活が存在していることを実感。
バレエの公演を見に行った時に、あの圧倒的な迫力と美しさに うっとりしてまいましたが、 白鳥はその美しい姿とは裏腹に足は絶え間なく動かしているという 話をそのまま思い出しました。
でも。大変な世界でありながら 何をおいても打ち込める世界をもっているダンサーの 皆さんは、輝いているぞ!なんて思って 今日もテレビ見て、漫画読んで一日終えてしまう 私には、羨ましくも厳しい世界でありました。 (こんな私と比較したら失礼ですね。。ほんと)
すっかり定着した感じがある韓国映画。 邦画よりも元気があるなあと見る度に思うのですが、 今回はそんな中でもかなりきている(笑)と想像。
まるで「地獄先生ぬーべー」が通う学校のような 雰囲気の火山高。 晴れの日が全くないような、全編薄暗く、 ちょっとみおどろおどろしい。 けど、生徒はまるで日本の不良グループを 絵にしたような。 ガクランに長髪、茶髪って 韓国にもガクランあるんですね。 更に女性ともガクランって。。。(笑)
とにかくもう、ベタの一言!! ガクランもさることながら 転校生の最初のいたずらが、座席に画鋲。。 寝ている生徒を起こすのはチョークを投げる。。。(笑)
さらに、生徒の鎮圧に現れるのは 学園鎮圧教師五人衆(なんだか。。)
それだけベタなのに アクションはもうマトリックス。 マトリックス韓国学園死闘編って感じでしょうか。 スローモーションしかり 空を飛ぶわ、壁を横走りで駆け抜けるわ、 いやー人間を超越していますね。 更に、先生の武器は「カメハメハ」そっくり(笑)
なんだか書いていると大笑いできそうですが そうでもないです(爆) でも、とにかく気楽に見れるという点では◎ 最近2時間以上の作品が多い中 1時間30分と時間的にもコンパクトに まとまってました。
それにしても主演のキム・ギョンス 笑うと愛敬があってなかなかかわいいです^^ 私はゆずの北川くんを連想したのですが 一緒に行った家の人は元木くんを連想したって って全然違うじゃん。
思わず見終わった後、力がみなぎるように 感じちゃうのは、単純な証拠でしょうか。 カメハメハーって違うって。。
追記 後によーくパンフレットを見ていたら 上映時間1時間48分になっていました。 すみませんーー18分間意識が飛んでいたのでしょうか。。 コンパクトさは変わらない気持ちです。ほんと。
2003年01月16日(木) |
「局部麻酔 ノボケイン」 |
スティーブ・マーチン主演の映画というと どうしても昔の「二つの頭脳を持つ男」のような 映画を期待してしまう私です。
この作品は、ところどころ笑わせるところはあるものの ちょっとアメリカの昔のドラマのような雰囲気。 主人公の語りから話が進んでいきます。
エリート歯科医のマーチンがなかなか似合っていて、 案外いそう。かかりたくはないですが。。 恋人役のローラ・ダーンもなんでもこなす完璧な女性。 そんなカップルと対照的な生活を送る女性を ヘレナ・ボナム=カーターが演じているのですが、 私の頭の中では「眺めのいい部屋」のヘレナから 年をとっていなかったので(おいおい) 最後の名前が出るまで気が付かなかった。。
完璧な恋人がいても、色っぽい女性が現れると ふらふらしてしまうエリートが哀しいですが。。 悪い方にどんどん転がっていってしまう姿は やはりブラックユーモアと言えるでしょうか。
歯医者ということで伏線を張られている 落ちはかなりグロと言えるでしょう。痛い・・
見ていたら、今月になって予約を入れていない 歯医者さんの事を思い出して、 ますます行くのが嫌になってしまった。むむ。
2003年01月14日(火) |
「マイノリティ・リポート」 |
1926年に制作され2026年の未来として描かれた ラング監督の「メトロポリス」と 本日見た2054年を描いた未来の風景が 最初の方そっくりでびっくりでした。 でも今から23年後でも51年後でも あの未来の風景はまだ難しいでしょうねー。 という映画じゃないですね。
2時間25分という時間の長さは感じさせないほど ストーリーはテンポがよく、いろいろな仕掛けがてんこもり。 勿論(笑)ちょこちょことえええこれは 無理じゃないのーなんて思えるところもあるのですが。
「A・I」でも感じた圧倒的な映像はさすがスピルバーグ監督! と思いつつも、未来の世界の風景は近代的に変わっても 人は別に変わるわけではないので、物語の根本は 人間関係のしがらみ(というのか。。。)が展開されて スケールが大きいのかそうじゃないのか(笑)
それにしても何故か未来の風景って、便利さを追求しているせいか 味気なく感じてしまうのは私だけかなあ。 犯罪予知システムを考えた博士の家を見てホッとしてしまった。 (でも中にいるものは嫌だけど)(笑)
更にプリコグとのシーンでは、思わず毎日している 「ゼルダの伝説」でのメドリと行動している今の状況を 思い浮かべてしまった。ううん。 (ゲームをしていない人には分からない話でごめんなさい)
ちょっぴり僕達双子の存在ってなに?? なんて余計な心配をしつつも、 もし犯罪がこうして未然に防げる未来が来たら すごいけど、それはそれで不自然かもしれないって ちょっと考えてしまった。
ゲイカップルの日常をきわものっぽく 描くのではなく、ごくごく普通の日常として でも、出てくる脇役はなかなか 個性的だぞ!という感じで 描かれた作品でした。
カップルを演じるのは直也役の高橋和也 (眼がなんか怖いんです。。真面目な演技になるほど。。)と 勝裕役の田辺誠一 (ちょっと痩せたトヨエツって見えてしまった。。) 二人の生活は、静かなのに いきなり侵入してくる女性 朝子の存在がぴりっと効いています。 朝子役の片岡礼子。。存在感ありますねー。 なんか投げやりというか、 愛敬とか無し(笑)なんだけど 出てくると男性陣より 目がいってしまいます。
結構だらだらしてしまった感じのシーンもあったのですが (2時間以上にするよりも、途中削ってもう少し 短い時間でも良かったのでは。なんて思ってしまったのですが。。) もっとコメディタッチで 笑えるのかと思ったら、そうでもなかったです。
それにしてもつぐみ演じる永田さーーん、 ストーカー化していく姿が怖いけど痛々しいです。
とゲイ二人の存在よりも脇役の女性陣が 私の中では目立ってしまった作品でした。 ある意味変な女性のてんこもり(笑)
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