あずきの試写室

2002年06月30日(日) 「食神」

「少林サッカー」を見るまでシャウ・シンチーを
知らなかった私。
見終わった後、他に監督している作品が2作品
ある事を知り、更にキネカ大森で
上映していることまで知ったのに。
見に行く機会を逃して、うういつになったら
他の2本を見ることができるんだあああと
海に向って叫びたい心境でしたが。
隣の町のビデオ屋で「食神」を発見!
すぐに手に持って、レジに向ったのは言うまでもありません。
とまあなんだか長い前振りになってしまった。。。

1996年の作品ということで
「少林サッカー」溯ることの5年前。
でもこのテイストは5年前でも
全く同じでした(笑)
ちょっと、ギャグがおとなしめかな。と
思ったりもするのですが、それでもかなりきてます。

食神を演じるチャウ・シンチーの
根性悪ぶりがなんともいえませんが。
作る料理もとんでもない
その名も「爆発!小便団子」
はっきりいってこのネーミングだけで
いくら美味しくても食べたくないぞ。

この団子を食べた、みかけはごついおじさんが
裸で衣をまとっておいしーーーって
走っていく回想シーンは笑いました。

「少林サッカー」の原点??
なんて思えるような少林寺の修行僧に
鍛えられて料理が上手くなるのも
サッカーが上達するのも
基本は一緒??

とんでもない包丁さばきで作る料理や
全くストーリーに関係ないような
シーンにも
この際とことんやっちゃって下さいと
かえってすかっと思えるほど。
さすがチャウ・シンチー。

あと「喜劇王」を見れば制覇だけれど
なかなか手強いので。
「少林サッカー」が大ヒットしたし
ビデオ店の皆様チャウ・シンチーコーナーを
作っていろいろ置いて下さい!
なんてお願いしちゃいたい人は私以外いるはずだ!

「少林サッカー」にも登場する
チャウ組の面々も何人か主演しているので
その方々を探すのもなかなか面白いですよ^^



2002年06月27日(木) 「ディスタンス」

どうしても某宗教団体を思い浮かべてしまったのですが
「ディスタンス」なかなか
考えさせられる映画でした。

テーマは、加害者の遺族なのですが
今まで被害者の遺族という形の作品は
あったと思うのですが、加害者の遺族というのは
あまり(全然かな)作品として
見ていない気がします。

宗教団体が起こした事件の加害者(当事者はその事件時に死亡)の
遺族が年に一度遺灰の眠る湖へ。
加害者と一緒に生活していた教団の男性と
アクシデントで一夜を過ごすという展開が
淡々とした描写で描かれていきます。

実はこの映画、脚本には出演部分が書いてあって
相手のセリフはなく、多くの部分は役者自らの
言葉で演じていくという手法というのでびっくり。

確かに長いセリフといった部分は少なく
或る意味寡黙。
でも、ああいう状態だったら
そうかもしれないというリアル感が出ています。

さらに音楽もなく、カメラも手持ちのカメラで
とっているという、ドキュメンタリー風。
合間合間に、過去の状況が織り込まれているところが
ああ映画なんだなあと思い起こさせてくれます。

特に、教団に入団することに対して
見せる家族の反応が印象的でした。
寡黙な教団関係者役の浅野忠信さんが良かった。

是枝裕和監督作品は、初めて見たのですが
前作の「ワンダフルライフ」も是非見てみたいです!
阿部サダヲさんも出ていたし^^
が、近所のビデオ店ではないだろうなああ。。。
ああ、巨大ビデオレンタル店がある街に住みたいぃぃぃ



2002年06月24日(月) 「穴」

今週の金曜日までというので
慌てて行ってきました。ふう。間に合った。
しかし映画館はがらがらであった。。

「穴」実は、原作「体験のあと」を2年ぐらい前に
読んだ時に、うう悪夢を見そうという
後味の悪さがとっても残っていたのでした。
いざ映画化というと、あの後味の悪さを
映像で見たら、どうだろうかという自虐的意味もこめて
見てみました。

ソーラ・バーチ。
ほんとちょっとはすに構えた、すねた演技が似合ってますねー。
「ゴーストワールド」でも感じだけど
ほんわか系とは対局(笑)
役柄のせいも勿論あるけれど、
今回も自分の思いを達成するために
友人を死に追い込んでしまう役が合っていました。

映画のほうは、小説とは「模倣犯」同様
だいぶ変わってはいたのですが
これはこれで、よかったかも。
ちょっと最後のほうは無理があったかな。

でも久々に終わった後鳥肌がたってしまいました。
こんなことあるわけないよなあーという気持ちと
人間のもつ邪悪さが極端な形ででたら
案外あるかもと微妙に思わせるところが怖い。

プログラムはまるでノートのように
かわいいデザインで、おしゃれ。
このところ「アザ―ズ」といい
プログラムもこっていますねー。

原作者ガイ・バートは17歳でこの作品を書いたというのが
なんだか乙一の「夏と花火と私の死体」を
思い出しましたが、高校生の視点で書いているからこその
臨場感があるのかもしれません。
大人が書いたらこういう風にはならなかったかも。

宣伝もほとんどしていなく、私も原作を読んでいなかったら
たぶん見に行っていなかっただろうなあ。
でも、インパクトという意味では
このところ見た中では一番だったかもしれません。

ああ。やはり本同様悪夢を見そう。

(音楽がとっても良かった。サントラ盤買おうかなあ)



2002年06月22日(土) 「模倣犯」

現在、下巻の最初なのですが
映画見てしまいました。
でも、見終わった現在、本を読むのをやめたのかというと
おお本は本。映画は映画
別物じゃん!
なんてすっかり割り切れて
本の続きを帰りは読んでいたのでした。

まるで辞書のような上下2巻の作品を
2時間弱の映画の中に
まとめようとすると
それはかなりの無理が生じちゃうのは
当然なのですが。
全体的に、エピソードが
ぶつ切れ状態で入っている
という感じ。

なので本を読んでいると
ああこういうことだなと分るところが
飛ばされていたり、いきなり出てきたりで
正直本を読んでいなかったら
わからないことも。

とつい本と比較して見てしまうのは
よくないと思っているのですが
映画としては。。。

ヒットした原作を映画化することは
難しいということを実感。
面白ければ原作が良いからということになり
面白くなければ、原作をだいなしにした
ということになり
どちらに転んでも難しいー。

ラストがとくに賛否両論あったようですが
私もどうしてああいうラストなのか疑問でした。
チープで変なホラー映画みたい。

ではこれから、まだカズがヒロミを説得している
山荘に戻ることに致しましょう。



2002年06月19日(水) 「アメリカンナイトメア」

60年代から70年代にかけて
作られたホラー映画は、
今見ると映像的にはリアルではない分
心理的にじわじわくる作品が
多かったように思います。
子どもの時に、見た怖い映画というと
やはりあの当時のアメリカホラー映画
これぞアメリカンナイトメアそのもの
ではないかなと思う私の記憶。

そんな甘美な(というのか)記憶の世界が
いかにして作られたのか
その背景はなんだったのかを
監督自らが語ってくれるのが
この「アメリカンナイトメア」です。

映画や監督の名前は知っているけれど
あ。監督ってこんな人だったんだーと
違う意味でも、ふむふむ。
ウェス・クレイブン クローネンバーグ
ロメロ トビー・フーパーといった
ホラー映画を語る上でははずせない
監督が出演。
ホラー映画を作ってしまう人だから
さぞかし変わった人が
なんてチラッと思ってしまいそうですが
どちらかというと、おとなしそうな
真面目な感じの人が多いです。
(見た感じですが)(笑)

さらにトム・サヴィーニのベトナム戦争での
体験談は、衝撃的です。怖いし、人間の
残酷さを感じる。。

一般的には事件があると
即「ホラー映画の影響で云々」と
語っている人がいるけれど
そういう発想しか出来ない人にこそ
是非見て欲しいなあ。

映画の中で出てくる女性の先生は
見かけは「ホラー映画は良くない!」なんて
言ってしまいそうな雰囲気なのに
「とても面白いです」なんて語ってしまってびっくり。
(ホラー映画を否定する映画じゃないから当然なのですが)

中に出てくる映画は見たものもあれば未見のものもあるけれど
昔の映画としては、本当に斬新で影響力があっただろうなあと
改めて思ったのでした。



2002年06月16日(日) 「少林サッカー」

香港の人の6人に1人が見たという計算になるほどの
興行成績を上げた本作品。
周りの感想も面白いが圧倒的に多く
最初は行く予定ではなかったのですが
急遽変更。
いやー行ってよかった。
一時期香港映画にはまっていたことも
思い出してしまいました。
「ミスター・ブー」は大笑いしたなあ。

主演のチャウ・シンチーさんが監督・脚本も
こなしていたというのも見るまで知りませんでした。
恐るべし、才能!

オープニングの絵柄から、すでに
笑いそうになって(別のおかしい絵ではないのに)
その後は、つぼにはまってしまいました。

イメージとしては
「アタック・ナンバー・ハーフ」に近いのりかもしれないと
思いつつ、香港映画って
圧倒的なパワーがあるなあと実感。
続けて何本も見ると
ちょっと食傷しちゃうかもしれない
雰囲気はあるものの、
はまると抜け出せない世界。

時期的にもワールドカップでサッカーが
身近の話題になっていたので
映画でもサッカー
って全然違いますけどね(笑)
サッカーじゃないよねえってシーン続出(笑)

ゴールキーパーのブルース・リー似のチャン・クォックァンさんは
チンピラ役から似ているということで
チームのメンバーの役に抜擢されたというから
ラッキーでしたねー。

チャウ監督作品の他の作品も
見てみたいなあと思った私ですが
香港映画が苦手な同行者は
「もうしばらく香港映画はいいや」と
言っておりました(笑っていたけどね)



2002年06月13日(木) 「ダブルス」

実は今回このビデオを借りるのは
3度目ですが
以前2回は見ずに返してしまったので
やっと見れました。うるうる。
といっても。。。

ショーケン演じる、カギ屋さんと
鈴木一真さん演じる、パソコンおたく(といってよいのか)の
ふたりがダブルスを組んで
6000万円奪ったものの、
逃げる途中のエレベーターが故障。

ふむ、先日見た「ショコキ!」を
彷彿しましたが。
実際、映画の中でも、
いろいろシュミレーションしている
シーンは。ううん。似てるなあ
なんて思ってしまいました。

途中、女性ふたりのダブルス(泥棒ではない)も登場。
画面が地味なので、ちょっと花をそえてますね。
登場人物が少ないこともあり
なんだか舞台劇のような雰囲気。

それにしても鈴木一真さんは、この作品で
初めて見たのですが、
かわいくとれている時もあれば
萩原流行さんにそっくりに感じる時もあり
ちょっと謎な俳優ですね。

作品自体は、コンパクトにまとまってはいるものの
3度も借りなくても良かったかも。
なんてちらっと思ったものの、
見なかったらそれはそれで納得できないので
見れて良かったです。
と日記には書いておこう。



2002年06月12日(水) 「レイン」

昨日早速「タイムリセット」を見た後
借りに行ってしまいました。
オキサイド監督作品。
実は、双子の弟がいて二人で
作ったのがこの作品とのこと
またまたびっくりです。
双子!オキサイド&ダニー

昨日の映画のイメージが強かったせいか
正直え。同じ監督作品??と
思ってしまうほど、全く違う肌触り。
SFとクライムの違い?
うーんそれだけではないような。
雰囲気は、昔はやった香港ノワールの世界に
近いけれど、やはり違いますよね。

主演のパワリット・モングコンビシット
(タイの人の名前って長くて覚えにくい。。)は
唐沢くんにちょっと似ていて
なかなかかっこいいです。
個人的には、主人公の面倒を見ている男性が
魅力的でした。

とにかく、めまぐるしくカットがかわる
カメラワークは、ちょっと頭がくらくらしそうな。
しゃれているとダサいの微妙なバランスがとれていて、
アジアンティスト!なんて思ってしまいます。

最初の流れる血液に名前が出てくる
オープニングは、グロいけれど斬新。

途中びっくりしたのは新聞の記事に
死体がそのまま映っているシーンがあったんだけれど
あれって、タイではあることなのかなあ。
日本だったら、ありえないよね。

昨日今日とオキサイド監督のまったく違った映画を
見たのですが、韓国映画も中国映画も面白いけれど
タイ映画。はまります。



2002年06月11日(火) 「タイムリセット」

新作ビデオで並んでいる「レイン」のオキサイド・パン監督の
デビュー作である本作品。
タイ映画なので、頭からタイの方だと思い込んでいたのですが
香港の方なんですねー。

過去に5人を殺害した凶悪犯の悪行が、
来世で幸せに暮らしている女性の元に降りかかってくる災難。
彼女を助けるには、5人の人間を助けなくてはいけないという。
ちょっと宗教っぽい雰囲気もあるのですが
さすがタイ映画。
ある意味ごった煮風の脚本で、あきさせないつくりになっています。

助ける5人のことが、白紙の紙にすっと文字として
浮き出てきて、人助けが達成すると消えるシーンでは
主人公が自ら言うように
「バックツゥーザフューチャー」みたい(笑)

でも私は主人公が走る走るで
ちょっと「ラン・ローラ・ラン」を連想してしまった。
(あ。かなり違うかなあ。。。)

主人公が、彼女を助けるため、彼女の病室にいないことが
多いんだけれど
戻ってくるたびに家族が「どこへ行っていたの」という
セリフしか言わないのが、おかしかった。
(ってどうでもいい、細かいことですが。うん)

このところ、ちょこちょこと
タイ映画を見ている私ですが、
派手ではないけれど、なんか味があって
癖になるから「トムヤンクン映画」と
名づけよう!(笑)
早速今日は、「レイン」を
借りてこようかな。
なんて思ったのでした。

それにしても、関東で上映した時は「キネカ大森」
単館だったのは、謎だったなあ。
(なじみがあるのでキネカ大森は好きだけれど
知名度はそれほどじゃないですよね。。)




2002年06月07日(金) 「ゴーストワールド」

アメリカの人気コミックを映画化した
作品ということで、
早速HPで作者ダニエル・クロウズの
絵柄をチェック!
映画の雰囲気より怖かった(笑)
といっても、ホラー映画では全然なく
ある意味宙ぶらりんな状態の少女達の
等身大の姿を描いた青春物。
ふむ女心は、いかなるものかと考えてしまうかも。

主演のソーラ・バーチが良い味をだしています。
あんなにむちむちした
体型だったかな?ってちょっと
びっくりでした。
また、彼女の服装や小物はとっても
キッチュでおしゃれ。
奇抜すぎる感じもあるけれど、特に
メガネがなかなかキュートで良い感じ^^

高校を卒業する頃って
思い出しても、これから10年の間に
大学も行って就職もして、結婚もしているだろなあ
なんて漠然と考えたことがあったことを
思い出してしまいました。

でも、主人公の場合は同居の父とその恋人のことや
自分のしたい仕事が見つからないこと
友達との同居のことなどが押し寄せる日々。
更に、ちょっとしたいたずらから出会う男性のことなど
普通の生活ではあるけれど、
ちょっと大変。

ソーラ・バーチに影響を与えるさえない中年男性を
スティーブ・ブシェミが演じていますが、
こういう男性っているよなあってリアル。
「アルマゲドン」ではおいおい頼むよ
って感じのイメージだったので
今回は、もっとしゃきっとしろ!
なんて気合を入れたくなりましたが(笑)
車に乗るといきなり豹変するところも
笑えるような不気味なような(笑)

ほんとある時期自分でも何をしたいのか
分らない時ってあったけれど
映画の中でも、そういうことを言いたかった
訳じゃないのに、言ってしまったりする気持ちが
ちょっと分って、切なかった。



2002年06月06日(木) 「愛しのローズマリー」

いやーファレリー兄弟。
今まで見た「Mr.ダマー」「メリーに首ったけ」
「ふたりの男とひとりの女」と
どれも下ネタ炸裂で、はっきりいって
ちょっとギャグがどぎついかなと
思っていたので(そのわりに3本ともおさえている。。)
この作品も、その路線でいくと
思って見ていたのですが。。

実際は、そういう心配は皆無で、
ところどころギャグは入っているのですが
大笑いというよりは、おとなしめ。
ちょっと意外でした。
でも、今まで見た中では
一番印象に残るかもです。
(「メリーに首ったけ」はキャメロンが可愛いので
それはそれでお気に入りなのですが)

人間は見かけではなく、心の美しさが大切。
という万国共通のテーマ(たいそうな言い方)。
催眠術によって、心の美しさが容姿にでて
美人に見えてしまうという設定はありがちだけれど
そこはグウィネス・パルトロウのかわいさで
楽しく見れました。
今まで、グウィネスのことを
奇麗とかかっこいいというイメージで見てはいたけれど
かわいいと思ったことはなかった。。
でも、この映画でははじらっている姿や
何気ないしぐさがとっても可愛かった。

キャメロンといい、レニー・ゼルウィガーといい
ファレリー兄弟は女優を可愛く撮るのが
上手な監督だなあと実感しました。

主演のジャック・ブラックは日本での知名度は
かなり低いけれど、アメリカでは有名人とのこと。
結局最後まで、彼のことはあまりぴんとこなかった(失礼)
やはりグウィネスに食われてしまっているような。

催眠術をかける方は、実際にも心理学の大家とのことで
背も恐ろしく高くて、俳優じゃないのに
オーラを感じるほど印象的でした。

ファレリー兄弟作品はちょっとと思っている人が
見ても今回は大丈夫と思いますよー。
うん。やはり人は見かけより中身だと
言い聞かせているのは
自分のこと???
あ。見かけもさることながら
中身も決して誉められたものでもなかった<救いようなし(涙)



2002年06月05日(水) 番外編 「夏目漱石展」

実は、家を出るまでまず漱石展から行くか
先に「ノーマンズランド」を見てから行くか
悩んで出発。
先に映画館に行ったら、勘違いで8日から上映。
いつものことながら、ドジな私。
関内だったので、それから一駅乗って石川町へ。

夏目漱石といえば、「坊ちゃん」
「坊ちゃん」の中で好きなキャラクター(笑)は
誰かというとうらなりと応える
ある意味勘違いな読者でありますが。

今回は、漱石遺品受贈記念ということで
初出展のものもかなりあるというので楽しみでした。

入り口に入ってすぐに
書斎が再現されていて。
思ったより机が小さいのにまずびっくり。
机の上にある文具も、さっぱりしていて
そうかあ。小説家って道具がそんなに
いらないものなあ。なんて思いましたが
今のようにワープロなんて当然ないので
全部手書き。。
漱石特製原稿用紙なるものが存在していて、
大きさはB5版ですね。
その中に小さな字で、ぎっしり書かれているのは圧巻。
初めて生の「こころ」や「我輩は猫である」の
原稿を見れました。

私が個人の展示をした時のお楽しみのひとつが
住処を再現した、ミニチュアなのですが。
今回もありました^^
早稲田南町にあった漱石山房。
7間の平屋建てなのですが
部屋の周りがぐるっと廊下があり、
片方は洋風片方は和風と
なかなかこった作り。
しかし洋風の廊下は、窓ではなく
吹き抜けなので冬は寒そうだなナ。
だから、漱石の写真で火鉢をかかえているのがあるのか
なんて勝手な想像をしてしまったのでした。

目をひいたのは、漱石画「あかざと黒猫図」
かわいいというのとは違うけれど
作家と黒猫。うちのクロを思い出して
ふふ。良いなあなんて、勝手に一緒にさせて
もらっちゃいました。ふふ。

その他漱石とゆかりの人々の書などあり
充実した展示でした。

帰りに特製便箋をお土産に購入して、
これで書いたら漱石のような
名文が書けるかも!なんてことは
今書いている文章で十分ないとわかったのですが(爆)

文壇の巨匠。などという堅苦しいイメージとは違って
ひとりの小説家とその家族という
高みではない、ちょっとだけ身近に感じられることが
出来てよかったです。



2002年06月04日(火) 「F」

ちょっと古い邦画になってしまった
感じがある「F」ですが
初めて見ました。
ふるきを訪ねて新しさを知るシリーズ(マジ??)

偶然の出会いでひと目に恋に落ちる
熊川哲也と羽田美智子。
熊川さんはそのままバレエダンサーの役で
登場するのですが、
怪我をして、映画の中ではDJをするという設定。

世界的に有名なバレエダンサーとごくごく普通のOLの
彼女にひとめぼれという設定が
いやーちょっと無理ありすぎなんて
思っては夢がありませんね。いかんいかん。

熊川さんはそのままDJに転職しても大丈夫。
なんてくらい、慣れた口調にびっくりしました。

二人の気持ちが近づくにつれて
彼女の婚約者を演じる野村宏伸さんが
かわいそうになってしまった。

「F」とは成績でいう落第生というのが
テーマなんですが、ふたりはどうみても落第生とは
ほど遠いぞー。

ちょっと古い映画なので、女性が「チョベリバ」なんて
使っていて。うう。死語だああ。なんて思ったのですが。。

立場が全然違う人々であっても、
ひと目で覚えてもらえるようなことがあるのなら
私も舞台を見に行って、ひと目で覚えてもらえる
なんてことが絶対ないとは言えないかもって。
いえいえどんな状態であっても
アウトオブ眼中でありますな。
とすっかり死語炸裂してしまったのでした。



2002年06月01日(土) 「ざわざわ下北沢」

世田谷区下北沢という
ひとつの町の中だけを舞台に
その中で暮らす人々の日常を
淡々とある時は熱く、
ある時は同じ目線で撮っています。

主人公の姉弟、友達、といるのですが
全体的に話はあってないような
そんな感じがしちゃったのです。

ただ普通の町でありながら
ちょっと違うのが、商店街に街中に
著名人の姿が見え隠れ
しちゃうところです。

映画の中でも、ほんの少しのゲスト出演で
広末涼子、豊川悦司、柄本明(敬称略)等
出てくるのですが
実際に住んでいる方が数多くいるそうです。

渋谷や新宿にも近いのに
庶民的な雰囲気を残しているところも
住みやすい町なのかもしれませんねー。

有名なピアニスト フジ子・ヘミングさんも
ピアノを弾くシーンや、広末涼子ちゃんとの
からみもあって、演技(それとも地かな)している
姿をはじめてみました。

タイトル通り、ざわざわした町の喧騒も
感じるけれど、ああ。
そうだ最近下北沢にも遊びに行っていないから
ちょっと行ってみようかな
なんて思わせる、ほんとに日常的な
今生活している自分の町の延長線上に存在する町を
感じることが出来る映画でした。


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