ジョビジョバといえば、「スペストラベラーズ」や 矢口監督の「アドレナリン・ドライブ」を 連想しますが、今回はジョビジョバ主演製作という どっぷりジョビジョバ世界が繰り広げられて いるはずなのですが。。
エレベーターに閉じ込められた男女が、 その中でどのように過ごすか。
実は、並行して別のエレベーターに閉じ込められた ジョビジョバのメンバーが、エレベーターに閉じ込めれた 男女をテーマに映画を作ろうという発想で 其々が、アイデアを出していきます。 そのアイデアが、先に登場する閉じ込められた男女に 影響を与えていくのですが。。
最初、エレベーターに閉じ込められたなんて テーマだったので、パニック??映画なんて 要素も強いのかと思ってみたのですが。 実際は、全然といっていいほど、冷静で パニックとは無縁の皆様。
ジョビジョバなので、コメディ路線でいっている はずなのですが、それが今ひとつ笑えないのです。 うーん何故なのかなあ。 あまりに閉鎖された空間すぎるせいかなあ。 スペトラでも、閉鎖された銀行内だったけど それとは違って、もっと狭い世界だからかな。
映画というよりは舞台劇のような味わいで、 コメディというより心理劇に近いかも。 主演の純名理沙さんが、井川遥さんに 見えてしまった(視力が悪いせいだけでは。。)
明日は友達と地上70階にあるレストランに行くのだけれど 思わず、エレベーター大丈夫だよね。 と心配になるような恐い映画じゃなくて ある意味良かった。うん。。
2002年04月28日(日) |
「クレヨンしんちゃん オトナ帝国の逆襲」 |
ジブリ以外のアニメ映画を日記に書くのは 映画日記をつけてから初めてな気がします。 エヴァ旋風が吹き荒れた後 アニメ映画を見ていなかったのを反省。 コミックは毎日のように読んでいるのになあ。
この作品は、以前からネット友達からも 良かったと聞いていたので 見たいと思っていたのでした。 大人が見ても感動できる作品に仕上がっているというので ええあのしんちゃんが!? なんて先入観は置いといて、見てみると。。。
いきなり画面は万博の世界。 1970年に大阪で行われた万博は 遥か昔の事になってしまいましたが、 映画の中では現実の世界のよう。
現在大人の人達が、子供の時を懐かしく思う 20世紀。 いまのように、テレビやビデオ、テレビゲームに パソコンといった身近な機器が まだまだ遠い存在で、 遊びといえば、縄跳びにかくれんぼ。
今の子供たちが見たら、 ええこんなもので楽しめたの?? なんて世界がしんちゃんの中では 楽しい大人の世界。
そして、その楽しさの中に閉じ込められてしまった 大人たちを救うべく立ち上がったしんちゃんたち。 勿論、ギャグ映画なので笑いのつぼは はずしていないけれど、この映画では ギャグよりももっと視点をおいているのが 誰でも持っている子供の心と郷愁。
なので、子供だけじゃなく大人が見ても大丈夫。 肩の力をぬいて、ああこんな時代もあったんだなあ。 また今の子供たちは、ええ親達にもこんな時代があったんだ と思ってもらえるので、どちらも楽しめます。
絵柄はシンプルながら、丁寧に作られているので やはり日本のアニメっていいなあ なんて安心して見ていられたのでした。
実際20博があったら、行ってみたいなあ。 その時は、みさえに負けずになりきっちゃいたいんだけど。 いいかな(笑)
2002年04月25日(木) |
「ロード・オブ・ザ・リング」 |
行ってきました3時間30分の長編へ。 さらに第1部!第3部の結末は いったいどうなるのか。 時間は10時間30分なのか。 はっきり言って長いですが、 見ていて時間はそれほど気になりませんでした。
指輪が支配する世界。 人間、エルフ、ドワーフといった種族が 住む世界。
RPGゲームは好きな私ですが、 ファンタジー小説は、詳しくなく 本作品もタイトルは知っていたものの ストーリーはこの映画で初めて知りました。
世界は壮大で、果てしない世界。 しかし複雑で分りにくいのでは?という不安は 全くなく、とてもまとまっていて わかりやすいです。
またリングと共に旅する面々も 個性的で、面白い。 主人公のフロドの同じ村の仲間は ちょっとずっこけていて 足を引っ張るのではないかい。 なんて心配したら案の定(笑)
主人公フロドを演じるイライジャ・ウッドは 適役で、まるでこの世界に本当に生きている人のよう。 (「ベルセルク」に登場しても違和感なし)
個人的には、しょうもないやつだけど(笑) 憎めなかったボロミアがなあ。。
来年の春の第2部を楽しみに待っていつつ うーん内容を忘れていないか心配。
ほんと個人的な意見なのですが あの指輪がなあ。。 まったく普通の指輪なんだもん。 もっと龍が回りをうねっている指輪とかだったら なんて思ったら、そのほうが安っぽくて 良くなかったんですね。。(発想が安っぽいあずき)
と翌日(日記は前日書きました)映画の紹介を見ていたら なんと3時間弱でした。 3時間30分と思い込んでいました。失礼しました。 しかし一体ちゃんと映画見ていたんでしょうか。。<30分も間違えるかな。。
2002年04月23日(火) |
番外編「タンタンの冒険展」 |
ブルーのバックに赤白市松模様(笑)の ロケットに乗るタンタンとスノーウィの チケットがかわいい 「タンタンの冒険展」行ってきました。
以前から、タンタンの絵柄が好きでしたが じゃあどんな方が書いていているのかというと さっぱり分からなかったので 今回の展示で改めて作者エルジェさんの ことを知る機会にもなりました。
タンタンといえば、ペットの白い犬スノーウィが かわいいですが 会場でも、実物大?と思えるような スノーウィが!やっぱりかわいい(ボキャブラリ不足) 漫画の中に登場した、いくつかの乗り物も 実物大の大きさで目の前に展示されているので ただ絵が並ぶ展示というよりは 立体的で楽しいです。
滅多におめにかかれない エルジェさんの原画も、目を皿のようにして 見てしまいました。 白の修正液で、修正されているのを見ると 本当に生原稿なんだなあと実感。
特に展示に行くと、本人のインタビューや 縁の土地を見せるといったフィルムを 流しているのを見るのが好きな私ですが 今回は1970年代にとられた エルジェさん本人のインタビューや 製作過程がちょこっと見れて感激でした。
作者のちょっとしたしぐさが そのままタンタンに生きているのだなあと 以前ディズニースタジオの紹介でも 見た光景なのですが、 人がちゃんとポーズをとって 資料を作っていく。 そういう基本が出来てこその アニメなのだと改めて思いました。
会場ではエルジェさんの伝記があり 本当に欲しかったのですが なんせ値段も4000円台とさることながら 百科事典のような立派な装丁で 重そうだったので(ええん、まだ寄るところがあったんだもん) あきらめました。 ディズニーの「夢と冒険の生涯」という伝記も とんでもなく(笑)面白かったので 今度近所の本屋さんに取り寄せてもらおうかな。
5月6日までなので、連休予定がない方は 是非Bunkamura ザ・ミュージアムへ! かわいいスノーウィがおまちかねです。 あ。タンタンが主人公だった(笑)
北京の下町で、銭湯を経営する 父と知的障害を持つ次男。 都会で働く長男が帰省することで 始まる家族物語です。
映画が始まり最初に出てくる 最新式銭湯がおかしい。 車の洗浄と同じような人間洗浄機(笑) ちょっとしてみたいかも。
それとまったく対照的な 主人公一家が営む「清水池」 中国の銭湯は、マッサージもしてくれて ただ湯に浸かるというより 常連客の毎日の社交場のような 雰囲気で見ていて楽しいです。
コオロギを戦わす老人の 真剣さも。 子供みたいでいいなあ。
淡々とした日常を過ごす中での 家族の出来事が 暖かい眼差しで描かれていて 昔の日本映画のような感じでした。 中国が舞台なのに日本のような そんな親近感がひしひしと。
特に父と次男が とっても仲良しで。 おお、いいな友達みたいな 親子関係。 一緒に湯船で顔をつけて 何秒息を止めていられるか なんて、小さい時でも なかなか一緒にはしないですよねー。
英語タイトル「シャワー」よりも 絶対「こころの湯」の方が 合っているなと思ったのでした。
ベテラン、ロバート・デニーロとマーロン・ブランドに はさまれて、エドワード・ノートンがどこまで演じきれるか ということを楽しみに見てみました。
25年間一度も失敗したことのない泥棒デニーロは 最後の山(スコア)をかけた フランスの秘宝をノートンを連れて狙いますが。。 いやースタントなしの演技で 厳重な監視システムをかいくぐる シーン等手に汗握るシーンが。
と思っていたのですが 全体的にやはりデニーロが 年をとってしまったなあと 感じてしまって。 うむ、このシーンは 明らかにノートンが演じた方が いいのではないかと 思ってしまうのです。
こんな美味しい部分は 絶対に譲らないもんねと デニーロが思ったか思わなかったかは わかりませんが(思ったと思う<きめつけ) やはり、アクション映画は難しいーーー
「ダーティハリー」でクリント・イーストウッドが 「ハリーとトント」状態で哀しかったのを 思い出してしまった。。。ファンの人ごめんなさい!
ノートンはやはりそういう役柄でありましたか という感じで、ハラハラドキドキというよりも 安心して見ていられるという。 でも今度は、もっとバシッ!とした役を なんて思うのは、ファンだけでしょうか。。
2002年04月19日(金) |
「ビューティフル・マインド」 |
天才数学者ナッシュ博士の 生涯を描いた本作品。
あらすじは、知っていたとはいうものの ここまで壮絶な話が展開しようとは 思いもしませんでした。
特に、ナッシュ夫妻の 愛情と努力が泣かせます。
どうも「グラディエーター」の イメージが強いラッセル・クロウですが 張り詰めた演技を見事に演じていて、 それほど違和感はありませんでした。
また妻役のジェニファー・コネリーが がんばっていて、 妻は本当に辛いよねー。と すっかり感情移入。 勿論彼女のように強く美しいわけ ではないのですが。。うん。。
そんな夫妻の脇を固めている(詳しくは書けないのが残念) 登場人物がある意味怖く、 またおかしく(と表現したくなるシーンがいくつか) 忘れがたいです。
主題曲も気に入りました。
自分は数学が苦手だったけれど 数学だけが自分の全てだと思う博士の頭脳。 同じ人間とはいえ 当たり前ながら違うなあと再確認するとともに 今後の博士の生活が波のない 安定した生活であることを 祈らないではいられない思いがしたのでした。
こぐまのようなこざるのような かわいい「チェブラーシカ」が主人公の 人形劇(アニメ)です。 とにかくこのチェブラーシカが かわいいかわいい。 思わず頬ずりしたい(笑)。
また脇役というよりチェブラーシカよりも 出番が多いかもというわにのゲーナも とっても良い味を出しています。
製作が1969年から74年にかけてというだけあって さすがに古臭い感じはあるものの、 逆にそれがまた良いのかも。 現在の驚くような技法というより むしろ家内工業のような。 といっても、人形の表情は豊かで 丁寧に作られています。
子供向けというよりも、むしろ大人向けかも。 ゲーテがうたう歌は、童謡というよりも ちょっと裏寂れた裏道で歌っているような(笑)
内容も、1話20分。なのですが 最初の話も2番目の話も知らないもの同士が みんなで家(または遊園地)を作ることによって 仲良くなるという。 時代背景云々なんて想像したら それこそ楽しくないですね(うん)
すっかりかわいいチェブラーシカにはまった私は 早速ネットでフィギュアとTシャツを注文 してしまったのでした。 この夏はチェブラーシカTシャツで 夏をエンジョイするぞ! ちょっとそういうアニメじゃないような。。
前向性健忘という障害は 以前成瀬涼子さんのコミックの 主人公の持つ障害であったこともあり 知っていました。 成瀬さんが参考にしたという本 「記憶の亡霊」という本も ゲットしていたので 上映されたときから気になっていたのですが。。。 あれから早○ヶ月遠い目
で、本編「メメント」 たった10分しか存在できない記憶 (事件のショックでその障害を起こしてしまった 主人公はそれ以前の記憶は残っているのです) 先日見た「ターン」のように またもとの時点に戻ってやり直しか! なんて一瞬思ってしまったのですが それじゃあSFですよね。
「メメント」では斬新な映像で その10分の記憶の積み重ねを描いています。 ちょっとパッチワークを連想しました。 ほんと頭の中を揺さぶられているような 少しでも目を離すと分からなくなるような。
寝不足で一緒に見に行った同行者。 ふと見ると隣で寝てました。おいおい。 面白い!と感じるか つまらないと感じるかは 評価が分かれそうな映画でありました。
「スキップ」「ターン」「リセット」と 作家北村薫さんの時の3部作と呼ばれる 作品の中の一つ「ターン」の映像化です。
美術講師をする主人公が、交通事故に遭い そこから別の世界に入り込んでしまうのですが、 その世界が辛いのです。 なぜならその世界とは 現実の世界とまったく同じ世界ながら 住んでいるのは主人公1人きり。 どこに行っても、何をしても1人。 そして、事故に遭った時間がくると また同じ場所からスタートする1日。
主人公を牧瀬里穂さんが演じていますが 1人きりの世界の難しさを 丁寧に演じています。
SF映画や小説にも 同じ時を溯ってやり直すというテーマは 多々あり、 すぐに「リセット」という小説を 思い出したりもしたのですが 新たな切り口で 果たしてこの1人きりの世界がどうなってしまうのか? という興味であっという間に 見終わってしまった気がします。
ハラハラドキドキという展開とは無縁な 心の内面の葛藤(しかし飽くまで冷静な)が 描かれていて、逆に心に残るようでした。
1人きりの世界の時の全く人が居ない 新宿や代々木競技場周辺の場面は どうやって撮ったのかなあ。 パソコンで画像処理しただけ ではありませんように。。
2002年04月11日(木) |
「ブリジット・ジョーンズの日記」 |
いやーこの映画驚くほど主人公 ブリジット・ジョーンズと主演のレニー・ゼルウィガーが ぴったりとはまっていて 思わず、レニーの日常?(そんなことはないのですが) なんて思ってしまいました。 レニーを最初に見た「ふたりの男とひとりの女」では あまり印象に残っていなかったのですが その後「ベティ・サイズモア」での ぴったりぶりで、見直しましたが。 この作品では更にはまりぶりが見事でした。
30代独身女性の日常をリアルに おかしくそして、ほろっとさせる 演出は嫌味がなく楽しかったです。 笑えるシーンも多数。 グリーンスープは私だったら絶対飲まないぞ! トナカイのセーターを着てる男性もパスだな(笑) なんて感情移入しながら見ていたものの 一番うんうんと思ったのは、 そのままの自分でいるということ。
つい今の自分を卑下して よりよく見せようと変な努力をしちゃうより そのままありのままの自分の中で もっと磨いていくということ。 簡単なようで本当に難しいことかも。
監督も脚本も音楽も女性が携わっているので ブリジットがより自然に描かれていたと思います。 あ。男性では無理ってことでないですよ。
それにしても住んでいる場所が 「ノッテングヒル」なんですねー。 相手役のヒュー・グラントは思わず 「ノッテングヒルの恋人」つながり? なんて思ってしまいましたが、 この映画では携わる男性はあんまり意味がないかも(失礼)。 すっかりレニーに飲み込まれてしまった気がします。
「サイコ」や「悪魔のいけにえ」の モデルとなった猟奇殺人者エド・ゲインを 描いた本作品。 といっても、ホラー映画ではないので 何故そういう犯行を起こすに 至ってしまったのかという点を 重点に描いています。
でも、どんな風に描かれても 不気味であることには かわりないですよね。
最初と最後に当時のフィルムと インタビューがちょっと出るのですが むしろ、ドキュメンタリー映画にした方が 良かったかもと思ってしまいました。 その中でもエドを知る近所の人は 決して変な人ではなく、挨拶もするし 話をしてもそれなりに楽しい普通の人。
他から見たら普通の人が 本当は怪しかったりする時代。 しかし、何十年も前の小さな町で起きた 犯行としては、本当に異常ですね。。
しかし、このところの自分の見ている 映画傾向を考えると 普通に見えて変なビデオを よく見てるんですって 言われたら、反論できないかも。 その方がよっぽど怖いかも。うーん。
都市伝説になるのでしょうか。 ドライブの友に始めたCB無線で 相手をちょっと からかってやろうと 男性なのに女性の声を出して 上手く騙せたまではよかったけれど 相手はとんでもない男性だった。
ネットの都市伝説にも ありそうな設定ですが、 最初はなかなか 面白くみていました。
実はこの映画、 流れとしては前半後半といった みたいな感じの展開なんです。
全体的にトラックで迫ってくる場面は どうしても「激突」を思い出し。 「激突」もある意味都市伝説になるのかな。
犯人が意外に(笑)まめで、笑える点もありますが 「激突」を最初に見たインパクトがあまりに強いので ちょっと損をしていますねー。
しかし、いかにも作った女性の声で まんまと騙されるかなあ。。 って根本的なことを気にしたら 最初から見れないですね。。
劇中隣の部屋を盗み聞きするシーンで 絵画が段々アップになる構図は なかなか気に入りました。 (ほんの一瞬なんですが)
ビデオレンタル店でもなかなか発見できず がっかりしていたアルジェント監督作品。 未見を偶然発見!早速チェック!
「サスペリア」のイメージが強いので 残酷描写が続くのかと思うと この映画は、ああそうなるのであろうと 想像させるところでシーンが入替るので ちょっとマイルド。 でも、犯人は首切り魔って嫌ですよね。はい。
主人公の拒食症の少女を演じるのは 監督の愛娘アーシア。 ロングの黒髪で、ちょっと日本人にもいそうなタイプ。 以前見たオペラ座の怪人より こっちの役のほうが合っているかも。 更に母親役にハーバー・ローリー いやあ。「キャリー」でも危ないお母さんでしたが こちらでも危なさ炸裂しておりました。 監督も「キャリー」の印象が強かったから 採用したとのことなので、筋金入りですね。
推理的要素や恋愛劇も盛り込んで ある意味盛りだくさんだけれど 全体的にはコンパクトな仕上がりな 気がします。
犯行動機もかなりきていて、 最後もおおこうきたかあ という落ちが待っています。
全体的に古めかしい気がしたのですが 今から10年前の作品と知り ちょっとびっくり。
久しぶりの監督の新作「スリープレス」は ホラーというよりサスペンスになっているようですが 見たいなあ。 何故都内単館しかもナイトのみなの(涙)
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