あずきの試写室

2001年06月25日(月) 「死立屋」

双子の兄妹が営業する
仕立て屋さんは、
腕の良い妹と採寸すら
きちんとできない兄。
いつしか、妹に対する羨望や
自分への苛立ちから
兄は少しずつおかしくなっていきますが。。

映画が始まる前から
作品解説が登場したので
これは難解な映画では??と
ちょっと引きましたが、
それほど難解ではないのですが、
訳が分らない映画であることは
確かでした。

兄妹が目指す
テーラーコンテスト。
いやーこれが
普通仕立ての腕を競う
コンテストですよね。
実際は、目でモデルのサイズを
正確に当てると言う
コンテスト
(ギャグじゃないようなところが
かえって怖い。。)(笑)

普通のシーンでも
なんだか暗い曲で
雰囲気を出そうとしていると思うのですが
どうもずれてしまっているような。

まあ、日本語タイトルからして
ちょっとずれているので
その点を覚悟していたら
別の意味で面白いと
思うかもしれません。

それにしてもお兄さん役の俳優
私は初めて見ましたが
目が大きいですねー。
「王妃マルゴ」に出ていたそうです。



2001年06月24日(日) 「グリーン・デスティニー」

グリーンディステニーと言う名の名剣が
タイトルになっています。
が、それほどこの名剣活躍してませんでした(爆)

主人公は、香港ノワールですっかり
有名になったチョン・ユーファですが
女性は、今や「初恋のきた道」で
その可憐さから
この映画主演に抜擢された
チャン・ツィイーです。

CMですっかり
あの空を駆けるシーンとかが
流れていたので
てっきり特撮中心もの?
なんて思っていたのですが、
格闘シーンに使われている
だけでした。

空を駆けるシーンも
ちょっとどんくさい(失礼)
ところが逆に味がありました。

適対する女性格闘家(なのかな)が
あんまり強くないのに
主人公の師匠を以前殺されていたとか
チャン・ツィイー演じる女性が
以前出会った盗賊に恋をするシーンとかが
なんだか
中途半端な印象を受けてしまって
物語にいまひとつ入り込めませんでした。

うーん、とっても強いチャン・ツィイーよりも
可憐な恋する乙女が似合っているなあ
なんて思ってしまうのは
いけないのかな。。。



2001年06月21日(木) 「ダンサー・イン・ザ・ダーク」

上映中から内容をいろいろ
耳にしていて(目にしていてかな)
勝手な先入観で、映画館では
見送っていたのですが、
今回ビデオで観て
だいぶイメージが違っていて
びっくりしました。

本当にビヨーク。
若く見えたり、おばさんに見えたり、
アジア人のように見えたりですが
奇麗な声で歌う姿は
やはりとても印象的です。

工場で始まる前半部分は
画面も家庭用ビデオでとったような
雰囲気なので
日常のビデオを見せてもらって
いるような
すぐ手の届くところにビヨークが!
なんて思えるようでした。
カメラワークが素人のように
(計算されているのでしょうが)
話し掛ける人に向かって
うなずくように位置が変わるので
ちょっと酔いそうになりました。

しかし、事件後の映像は
やはり映画だなあ
なんてちょっとかけ離れた雰囲気に
なっていってしまいましが。
でも、女性看守の存在は
暖かく、ダークとタイトルされるだけ
暗いのですが
ほんの少し心救われるような
部分もありました。

ずっしり重いので
一度観たら
また観るとしたらずっと先でいいなあ。
とそんな感じがしました。



2001年06月15日(金) 「僕たちのアナ・バナナ」

デビュー作「真実の行方」での
演技力にびっくりした
エドワード・ノートンですが、
さらに日本語ができるのには
びっくりしました(笑)

この作品は、第1作目の監督作品です。

幼なじみの3人組(男子2名女子1名)は、
いつでも一緒に過ごしていましたが、
彼女が転居したことで離れ離れに、
そして15年後。
大人になった2人の元に彼女が戻ってきます。
さあ、素敵に成長した彼女を巡って
仲良し2人の思いはいかに。。。

主演をこなす3人が
とってものびのびと
良い雰囲気で演技しているので
見ている方も肩が凝らず
楽しく見ることができました。

ノートン監督の映画に対する愛情が
画面の中に詰まっている
そんな感じが伝わって来て、
是非第2作品も作られ事を期待しました。

今までのあくの強い雰囲気の映画とは
まったく違った魅力のノートンは
なかなかかっこよかったです。
主演のアナ・バナナを演じる女優も
笑った顔がなんともかわいくて
恋する女性ってきっとこんな風に
見えるだろうなあ
なんて、とっくに恋愛とは縁の無い
私は思ったのでした(爆)




2001年06月11日(月) 「顔」

映画館で上映された時に
行こうかどうしようか
悩んでいた作品です。

美人の妹と容姿がいまいちで
暗い姉。
美人だけど性格は悪い妹を
言い争いの上殺害。
さて、逃避行の果てには。。

どうも逃避行の果てには
やつれた犯人像が
なんて姿が浮かぶのですが、
この映画は違います。

逃げることによって
今までの暗い自分を捨てて
どんどん美しく
変身していく姉。

最初の顔と最後の顔はほんと
メイクとはいえ
まるで別人のように
見えるから不思議です。

正直思っていたような映画とは
だいぶ違っていました。
もっとトーンとしては暗いのかと。
わりとコミカルにな作品に
仕上がっていたので
意外でした。

主人公の藤山さんよりも
脇役のトヨエツが
気になってしまうというのは
ファンの欲目でしょうか。




2001年06月09日(土) 「バトルロワイアル」

R指定にするかいなかで
すっかり映画本編よりも
回りで話題になってしまった
感じもありますが
そこまで指定する必要があったのかな。

なのでビデオの本体にまで
お店の人の手書きで
中学生以下レンタル禁止!と
書かれていました。
うーん、同じくR指定の
「処刑人」には
書かれていなかったのになあ。。

BR法で、厳正なる抽選によって
選ばれたクラスで最後のひとりになるまで
繰り広げられる死闘。
果たして、誰が生き残るのか。。

原作を2年近く前に読んでしまったので
内容はわかるものの(でも細部は忘れてました。。)
原作を読んだ時に感じた
ただ殺戮をメインにするのではなく
友情や愛情、青春ドラマといった
感じも出ていたと思います。

でも、いかにせん短時間にまとめられているから
なんだかあれよあれよというまに
終わってしまいましたという
感じがいなめませんでした。

特に。ちょっとネタバレ注意。。。




最後の、北野先生の中川に対する
一種の愛情??
がなんだか脱力してしまいました。
どうしてそういう形に持っていってしまったのかな。

桐山や相馬、川田がどうみても
中学生に見えないって(それを言ってはきりがないですが)
気にしてはいけないですね。。ほんと。




2001年06月08日(金) 「処刑人」

この映画はR指定を
受けている映画です。

教会でお祈りをしている時に
世の中にはびこる悪人を
処刑しなさいと
神の啓示を受けたと
感じる兄弟が
街の悪人をどんどん
処刑していきますが。。。

途中まで実にテンポが良く
きっとこの手の映画は
面白く感じるか
つまらなく感じるか
分かれるタイプの映画だなあと
思いました。

私は最初から途中までは
なかなか面白いと思ったのですが、
途中からどうしちゃったの??
というぐらいテンポが落ちていって
しまうのです。

兄弟だけが勝手に暴走するほうが
まだまとまっていたのではなんて
思ったりもしたのですが、
それでは話しが続かないのかなあ。

映画の内容より
ファッショナブルな感じがする
処刑人兄弟の存在と
その存在を圧倒するような
不気味なウィリアム・デフォー演じる
FBIが印象的でした。
特に、女装シーンはかなりきてます(笑)。



2001年06月05日(火) 「ナンナーク」

このところ、タイ映画に凝っているような
気がする自分であります。
といってもこの作品が3作目。
「6シックスティナイン9」「アタックナンバーハーフ」
今日の「ナンナーク」と
みんな系統の違う種類の映画ですが、
なかなか面白かったです。

主人公マークとナークの夫妻が
身重の妻を残してマークは戦場へ。
その間、来る日も来る日も夫の帰りを待つナーク。
戦場で大怪我を負ったものの
無事ナークの待つ家に戻ることが
出来たマークだったのですが。。

このお話は、タイでは知らない人が
いないというほど有名なお話だそうです。
なので、この映画はタイでは「タイタニック」より
観客動員数が多かったとのこと。
すごいですねー。

ネタバレというほどではないのですが
実はこのお話ゴーストストーリーなんです。
途中にもかなりグロだなあと
思うシーンも出てくるのですが
基本は夫婦の愛情物語なので
怖いけれど哀しい映画でした。

時代も1800年代ということもあって、
色調は地味で
私はなんとなく紙芝居を見ているような気分に
なってしまいました。

でもほんと、このところのアジア映画の
目覚しい発展ぶりはとってもたくましいですね。
今週は出来たら「初恋の来た道」にも
行く予定です。


 < 過去  INDEX  未来 >


あずき [HOMEPAGE]

My追加