あずきの試写室

2001年04月19日(木) 「ハンニバル」(ネタバレあり)

「羊たちの沈黙」から10年
やっとレクター博士の続編が出来たとのこと
どんな作品に仕上がっているのか
楽しみにしていました。

クラリスのジョディ・フォスターが
降板し、それと共にジョナサン・デミ監督が
降りてしまい
以前のイメージがどうしても固まっていたので
続編として、かなりきついのではなんて
思ったりもしましたが、
全然違和感なく、新クラリスジュリアン・ムーアが
演じていました。
レクター博士もやはりアンソニー・ホプキンス
ではなくちゃね!

今回のメインは、何と言っても
パンフレットにも出てこない
謎の富豪メイソンとの対決!
(演じているのは○○○○さん。適役です)


ネタバレ注意!!!



レクターのほんとコレクター(情けないしゃれ)
というほどの執念で
追いかけていきますが、
最後の山場対決!というところで
え。。。これだけ!?
というあっけない終わり方を迎えてしまったのは
なんだかなあ。。

レクター博士の超人的活躍も
多いにありで
あの状況で逃げおおせてしまう
すごいです。

2時間の上映時間は
本当にあっという間に過ぎてしまいますが
完成度としては「羊たちの沈黙」を
越えることはやはり
難しかったかなあ。



2001年04月15日(日) 「ホワイトアウト」

上映中から話題になっていた
「ホワイトアウト」がビデオになり
借りようと思っていたのが
なかなか空かなくて
やっと借りることが出来ました。

ダムを占拠するテロリストと
仲間を人質に取られ
ひとり戦いを挑む主人公との
白熱した状況。
さあどうなるのか。

実は、非常に期待していたのですが
期待したほどでは
なかったというのが
正直な感想です。

ダムのシーンでは
迫力はあるのですが
やはりテレビ画面では
その迫力が半減してしまって。
映画館で見たらもっと
すごかったと思うのです。

つい、あの人質になった部屋には何故
食パンがたくさんあるのだろうか。
とか、織田さんが電話をかけるシーンでは
「事件は会議室で起きているのではない」
なんてつっこみをいれてしまったり。
とか余計なことを考えてしまう私って。
(揚げ足を取ってはいけません)

犯人役の佐藤浩一さんが
不気味でありながら
いまひとつ迫力がなく
残念でした。

しかし、本当に今のコンピュータ技術って
すごいですね。
全てのダムを一台の機械で操作管理できるって。
逆にこういう犯罪に付け込まれたら。。
恐ろしいです。



2001年04月11日(水) 「ニューヨークの亡霊」

4代続く出版社御曹司だった
主人公が購入した古いお屋敷は
実は、俳優女優の老夫婦の幽霊が住む
屋敷だったのです。

といっても、ホラーではなく
恋愛コメディという作品です。

日本未公開作品ですが
このところコメディと
無縁だったジェームズ・スペイダーが
昔の「マネキン」での演技に近い
ボケぶりでがんばっています。

中でもやはり老夫婦の幽霊を演じた
マイケル・ケインとマギー・スミスが
本当にこんな幽霊いそうだなあ
なんて思ってしまう演技で
最後はほろっと
させられました。

スペイダー以外の人には
幽霊の姿が見えないので
一人で話したり、リアクションしたり
という姿が笑えました。

大笑いというのは程遠いですが、
見終わった後
恋愛はいいなあ
なんて余韻を残してくれる作品に
なっていました。

でも、スペイダーの彼女の性格が
うーん、ちょっと理解しがたいところが。。
ちょっと信じられないところが出てくると
すぐ別の男性のところに
行くかなあ。。(謎)



2001年04月10日(火) 「ペパーミント・キャンディー」

韓国では「カル」の次に
興行成績を上げた
作品ということが
うたい文句になっていましたが
「カル」と全く違った
肌触りの映画でした。

主人公のキムさんが
20年ぶりに再会する
友人達の目の前で
自殺するところから
お話は始まります。

1999年からスタートし
いくつか
時代をさかのぼりながら
何故自殺するところまで
きてしまったのかを
淡々とときに力強く
描いています。

どうも時代が経って主人公が
年をとっていく、という脚本が多い中
どんどん若返っていくという
脚本が面白いです。

韓国のその年代の時代背景と
主人公が過ごさなければ
ならなかった環境が
痛ましくありました。


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