このところすっかり黒沢監督&哀川翔主演の 作品にはまっております。
現在これで3本目。 はっきり言って、どの作品も似ています(笑) でも、一度見たら出ている作品すべて 見たくなる、不思議な魅力があります。
まったくと言っていいほど男性向けの映画かも しれないですねー。 恋愛的要素は皆無だし。
この作品は、、小学生の時に 借金の取りたてにきた2人の兄弟に 主人公を除く家族全員を殺され、 大人になり、偶然にもその兄弟に 再会するのですが。。。
残虐シーンに力を入れているわけではないので 今までの作品同様淡々と進んでいきます。 淡々としているからこそ ぞっとしたシーンは殺されている横で 平然とお弁当を食べているシーン。。。
今まで哀川翔さんという俳優にまったく関心がなかった 私ですが、このところ気になっております(単純)(笑)
前回見た黒沢監督の作品と 前後してしまいましたが、 本作が前編的にあたる 作品です。
でも、逆に見たからというわけでは ないのですが、 それほど気にならず 作品の世界に入っていけました。
主人公は哀川翔演じる 普段は数学を教える講師でありながら 裏の顔は 殺人を犯すことに なんの感情も持っていない人物。
今回は、娘を殺された男性と共に 殺した犯人を追いつめていきますが 前回見た映画同様 淡々と冷静に殺していく様は 背筋がぞっとする怖さがあります。
黒沢監督の乾いた眼差しが 逆に怖さを煽っているようです。
2001年02月18日(日) |
「修羅の狼 蜘蛛の瞳」 |
黒沢清監督の殺し屋をテーマとした 作品です。
生きる目的を失ってしまった 主人公が、昔の同級生から 殺しのビジネスに誘われ その深みにはまっていきますが。。。
この作品実は「蛇の道」という 前編に当たる作品があるのですが 先にこちらを見てしまいました。 内容的には 続いていながら ひとつの作品として まとまっているので 違和感はないと思います。
黒沢監督の目はあくまでも 淡々としていて 冷酷無情な殺し屋としての 生活を、まるで動揺することなく 過ごしている 主人公を演じる哀川翔さんが 不気味でした。 同級生役のダンカンも 普段のお笑いのイメージとは 180度変わって いかにもこんな人いそうだなあと 感じさせる味がありました。 出番は、あまりなかったのですが このところちょっと注目している 阿部サダヲさんが気になりました。
昔テレビで見た市川雷蔵さんの 「殺し屋」シリーズを 懐かしく思い出す 不気味ながらも目が離せない作品でした。
2001年02月14日(水) |
「地雷を踏んだらサヨウナラ」 |
戦場カメラマン一ノ瀬泰造氏の カメラマンとしての生涯を 描いた作品です。
現在の戦争の知らない状態で 育った私たちですが、 同じ時を戦地で過ごしている 人々もいることを 再認識させられた映画でした。
泰造氏は、アンコールワットを 写真に撮ることを一番の目標として、 どんなに危険かがわかっていながら 目指し、行方不明となってしまいます。 そこまで 目指していけるものがあることは 生と死を超越した 幸せかもしれないなと思いました。
行方不明から9年後に御両親によって 遺骨が確認され、 現在も遺骨の一部が アンコールワットの見える樹の元に 眠っているそうです。
泰造氏の役をしていた 浅野さんがとっても 写真に残る泰造氏と 似ているところが なんとも言えなかったです。
2001年02月13日(火) |
「アンブレイカブル」 |
「シックスセンス」ですっかり シャマラン監督のおっかけ(笑)を すると決意した私、 制作を担当した「スチアートリトル」を 間にはさんで 新作「アンブレイカブル」 見に行ってきました。
連休中はすごい人だったようですが、 さすがに平日の昼の今日は すいておりました。
CMでもさんざん ブルース以外の人はすべて事故死したという 列車事故が強調されていたので すっかり、怪我をしない不死身の男の生涯 なんてイメージでしたが、 違っていました。 (それじゃあ単純すぎますものね)
途中シャマラン監督もちらっと登場したりで 「シックスセンス」の小児科医役を思い出したり しました。 最後までテンポよく、 ストーリー展開や独特の映像感覚は、健在でした。
では、「シックスセンス」より すごいかというと・・・ こればかりは、趣味としか言えないのですが 私は「シックスセンス」のほうが 好きかなあ。
でも、シャマラン監督のおっかけ熱は冷めることなく 新たな作品を待ち遠しく思った次第です。
2001年02月10日(土) |
「ふたりの男とひとりの女」 |
ジム・キャリーの映画はすべて見ている 私でありますが、 今回劇場で見るのは久々でした。
「メリーに首ったけ」で すっかり有名になったファレリー兄弟の 作品ですが、 以前ジム・キャリーが同監督作に出演した時の 「Mr.ダマー」に比べたら かなりおとなしめな作品に 仕上がっていました。
まじめな警官だった主人公が いろいろな出来事を 我慢強く心にため込んでいるうちに 狂暴なもうひとりの人格が 現れてしまいます。 事件をきっかけに知り合った女性が からんでさていかに。。。
相変わらずのテンション全開で 二重人格ぶりを発揮しています。
動物のシーンが好きな監督なのか メリーのギブス犬に負けず劣らずの ギブス牛が 二番煎じながら おかしかったです。
地味な宣伝と、小さな映画館ではありましたが、 内容はもうお花つき◎(花丸というのかな) でした。
炭坑夫の父と兄、そして少しボケてしまっている 祖母と住む主人公は 踊ることの楽しさに魅入られて 父に内緒で バレエの練習をします。 そして、その才能は先生も認めるもの。 続けるためにはロイヤルバレエ学校に入学して 勉強をすること。 さて、大反対の父はどうなるのか。。。
2000人のオーディションの中から選ばれた 主人公が、とてもいい味を出していて、 さらにお父さんの心情が 素直で飾り気がなく、 一緒に泣いたり笑ったり できる映画でした。
見終わった後も じんわり余韻を残す演出 良かったです。
映画の良さがにじみ出ていた 楽しい作品でした。
2001年02月08日(木) |
「ザ・ウォッチャー」 |
もっとも美しき殺人者なんて 謳い文句で すっかりキアヌ・リーブスが 強調されている 映画ですが、 私の目的は FBI捜査官のジェームズ・スペイダー
宣伝だけみると キアヌがすごく出ているような 印象ですが、 あまり出てきません。 むしろ、最初から最後まで スペイダーファンには にこにこの作品として 仕上がっていました。
でも、内容は。。。。 どうも従来の犯罪物と あまりかわりがなく 更に怖さもなくといった感じで キアヌやスペイダーファン以外の人には ちょっと物足りないかもしれません。
他の映画館ですが同時に上映されている 「スーパーノヴァ」の スペイダーとどちらがいいか ちょっと比べてみたい気持の私です。 (映画と関係ないですねごめんなさい)
インド映画は実は 「踊るマハラジャ」で初めて見たのですが 全編、独特な情熱と雰囲気があって 圧倒されました。
今回のこの作品は 私のインド映画2作目となりますが、 「踊るマハラジャ」のような 明るい恋愛映画ではなく、 最初は恋愛物の雰囲気から いっきに復讐劇に 変わっていく作品です。
主人公の女性にすっかり一目ぼれした 男性が、ストーカーに 変貌し、 彼女の夫、子供、姉といった 人々を不幸に 巻き込んでいきます。 そして。。。
3時間弱という長時間の中に 笑いと音楽も盛り込んで 飽きさせない演出です。
主演の女優もとても 奇麗な人で、インドの女優さんは 本当に美人が多いなあと 再確認した次第です。
しばらく、インド音楽が 耳について離れなかったです。 途中から出てくるおかま3人が くらーくなりがちな ドラマの息抜きの役をしています。 それにしてもインド映画おそるべし。
2001年02月04日(日) |
「ボーイズ・ドント・クライ」 |
1993年ネブラスカ州で 本当にあった事件をもとに 映像化された作品です。
主人公は性同一性障害の21歳の女性。 でも、見かけも考え方も 男性の彼女は(ややっこしい) 地元でも、理解されない状態です。
そんな中、知り合った女性と恋に落ちますが 本当は女性と分った時から。。。
アメリカは、どちらかというと理解のある国 というイメージだったのですが それは州によってだと言うことかも しれないです。
主人公を演じたヒラリー・スワンクは どうみてもきゃしゃな男性としか 見えないぐらい すっかりなりきっているところが びっくりしますが、 脇を固める、男性2人の存在が まったくもって謎で 最後まですっきりしないまま 終わってしまいました。
見終わったあとも ざらざらした後味で ちょっと寝苦しい気分の 深夜を迎えてしまったのは この映画のせいだなと 思っている次第です。
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