英国人の彼女 6年間の遠距離恋愛の末、イギリスに嫁いできました。ロンドンで息子と3人で暮らしています。
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日曜日は、日帰りでオックスフォードに行ってきました。
学生時代、アルバイトでオックスフォードに来る観光客相手にガイドをしていたというダーリン(仮名)、彼が卒業したコレッジを、ここが1年のときの部屋、ここが教会と案内してくれたあとは、妙に張り切ってあちこち連れて行ってくれました。有名どころ巡りをしてから、ダーリン(仮名)も所属していたというRowingのボート置き場を見に行ったり、よく食べたというサンドイッチ屋さんを見に行ったり、ここで喧嘩になって・・・という街角を見に行ったりと、学生時代のダーリン(仮名)の思い出の場所巡りを。どちらかというと、有名なコレッジを見るよりも、そんな思い出の場所に連れて行ってもらって、思い出話を聞く方が楽しかったりしました。
オックスフォードは、古い石造りの建物と、石畳の路地と、これからどんな未来でもつかめる学生の町で、とてもグラマラスでした。ここでダーリン(仮名)が3年間過ごしたのね、と、町の全てがなんだか愛おしく思えます。パブで友達と語り合ったり、徹夜でレポートを書いたり、あの変なガウンを着てディナーの席についたりしてたのを、そばで見ていたかったような気もしますし、それはやっぱり、それから20年近くの経験を積んでいま隣にいるこの人とは、別人のような気もします。
フォト日記、ずっとサボっててすみません。リクエストを頂いて(ありがとうございます)、1年ぶりに更新しました。これからは、もっと頻繁に・・・。
昨日は、ダーリン(仮名)の妹夫妻を招待して、おうちディナー。朝から部屋の掃除や料理の準備など立ちっぱなしで、疲れました。初めて会う妹さんは、ダーリン(仮名)兄弟(お兄さん、お姉さん、妹の4人兄弟)の中で一番ダーリン(仮名)にそっくりで、どこから見ても誰が見てもあの2人は血が繋がっている、という感じ。でも微妙にダーリン(仮名)より顔立ちが整っていて、今まで会ったイギリス人女性で一番美人でした。
しかし、海外大好き、旅行大好きのダーリン(仮名)とは違って、フランスにも行ったことがないという、めちゃくちゃ保守的な妹さん。私の作る、和洋折衷料理はあまり口に合わなかったようです。日本人の彼女が作るディナーだから、きっと目先の変わったものを期待しているだろうとダーリン(仮名)と話し合って、でも超和食だと食べられないかもしれないので、照り焼きチキンなどを作ってみたのですけれど・・・。まあ、ただ単に不味かっただけかもしれませんが、やっぱりコテコテの洋食作っておけばよかったよ、とちょっと後悔しました。肉をローストして、付け合せの野菜をゆでるだけ(ゆですぎ可)、というイギリスの一般的なメインディッシュだったら、簡単に失敗なく作れたのになあ。
昨日は、Royal Albert Hallに「Carmen」を見に行ってきました。一番高い席はボックス席の50ポンド。でも一番舞台がよく見えるのは、48.50ポンドのストール席。Royal Albert Hallのグラマラスなボックス席に憧れる気持ちはあるものの、・・・やっぱり表情まで見えるほうがいいよね、友達も誘ってボックス席で優雅に鑑賞するのはもうちょっと年をとってからでもいいか、とストールの方にしました。
舞台自体は、事前にGuardian紙の批評「カルメンの演技がSlutのように、ホセの演技がPsychopathのように見える」というのを読んでしまったせいか、SlutとPsychopathのラブストーリーにしか見えなくて、この2人のシーンではいまいち乗り切れませんでした。舞台衣装や小道具はとても素敵で、この非日常的な感じはオペラだからこそやなあ、と堪能しました。
ダーリン(仮名)はちょっと疲れが溜まっているらしく、今日は「もう毎朝早起きするのしんどいよ」と珍しく弱音を吐いて出て行きました。でも、早起きって8時起床なんですけど・・・しかも5時半にはきっちり仕事が終わるし、土日はしっかりお休みなんですけど、と、春から激務が続くことが予想されるわたしは、ちょっと納得がいかないのです。
金曜日にダーリン(仮名)の妹夫妻がディナーに来るので、昨晩はリハーサルナイトと銘打って、ディナーに予定している料理を作ってみました。アボカドのサラダ、パスタ、と進んで、メインの豚かたまり肉のローストへ。肉の外側にグサグサ穴をあけて、数種類のハーブとみじん切りにんにくなどを詰め込んだローストポークはダーリン(仮名)の大好物なのですが、これが大失敗でした。作り方は某国にいたときと同じだし、火の通り具合も悪くなかったのですが、とにかく肉がパサパサ。全然中に味が入ってないし、これは人に出せないねえ、という結論に至りました。がっくり。メインディッシュ何にしよう。失敗のしようのないテリヤキチキンでも作ろうかしら。
付け合せ何がいいと思う?とダーリン(仮名)に聞くと、ゆでたジャガイモとゆでた野菜なんてどう?という、日本人にとっては料理じゃないやん!!という返事がいつも返ってきます。ほんとあなたってイギリス人だよね、というと、君に会うまで「You are so British」がinsultになるなんて思いもしなかったと言われますが。
ロンドンは今日も雪です。と書いたところで、いきなり雪が止んで、青空が広がってきた。ロンドンの天気は今日もよくわかりません。
昨日は昼前に目覚め、ダーリン(仮名)の絶品イングリッシュブレックファストを食べた後、散歩がてらチェルシーへ。今週末に、ダーリン(仮名)の妹夫妻がディナーに来るので、King's Roadの無印良品でランチョンマットを購入しました。イギリスに来て無印で買い物しなくても(しかもついてる日本語の値札より2倍くらい高いし)と思ったのですが、あっちこっちのインテリア専門店を巡ったあげく、一番シンプルで使い勝手がいいのが無印のものでした。ダーリン(仮名)も、日本に来たときに無印で座椅子を購入するくらい、無印ファン。
King's Roadは小さな店が軒を連ねている通りで、しかもわがフラットから徒歩で行けるので、とても気に入っています。アンティークのお店が沢山入ったアーケードもあったりして、ブラブラするのに最適です。昨日は少し寒すぎて、少し歩いてはカフェへ、少し歩いてはパブへ、と、やたらと水分を取りすぎてしまいましたけれど。
2005年02月17日(木) |
「せつない」が英語で言えない |
今日は、夕方からダーリン(仮名)のお兄さんの家にお呼ばれです。・・・うう、憂鬱。彼氏の親兄弟に会う、というだけで緊張するのに、さらに私の発音が通じなかったらどうしようとか、向こうの言ってることがわからなかったらどうしようとか、しかも子供2人もいるし、奥さんはけっこう辛らつなタイプらしいし、もうどうにもブルーな気持ちで過ごしています。行きたくないよう。いや、一度会ってしまえば、けっこう楽しくて、また会いたい!と思うのはわかっているのですが、出不精で内弁慶なのも手伝って、大雪になって電車が止まっちゃわないかなあ(お兄さんの家はロンドン郊外にあって、電車で1時間くらいかかるらしいので)、と空を見上げています。今のところ、大雪どころか、雨も降ってませんけど。
昨日は、水曜日は夜の10時まで空いているヴィクトリア&アルバート博物館に行こうと仕事帰りのダーリン(仮名)とストランド付近で待ち合わせ、サウスケンジントンに行ってみれば、なぜか閉まっていて(お隣の自然史博物館がストで閉まっていたので、こちらもストライキでしょうか)、じゃあ前から見たかったライオンキングのミュージカルでも見に行こうか、とストランドまで戻ったのにこちらはキャンセル待ちの大行列、仕方がないので水曜日にジャズのライブをしているワインバーに行って見ると席がない、と、とにかく準備が悪いのも手伝って、ついてない夜でした。結局レンタルビデオを借りて帰って、家でパスタの簡単な夕食。でもわたしの大好きな「ラブ・アクチュアリー」はやっぱり素敵な映画で、最後には幸せ気分になることができたのでした。
ところで、ラブ・アクチュアリーはせつなくなる場面が多い映画なのですが、この「せつない」って英語でなんといえばいいのでしょう。辞書ではpainful, heartrending, agonizingが載っているのですが、違いますよねえ。日本語で切なくなるのと、英語でheartrending sorrowというのでは感覚が。そんな大げさな表現はいらなくて、ちょっと胸が痛くなるようなそういう言葉が結局思いつかず、「あの紙芝居の場面が切なかったー」とダーリン(仮名)に伝えたかったのに、結局伝えきれずに終わったのでした。こういうとき、言葉の壁を感じてしまいます。
バレンタインデーは、日本にいたらきっとチョコレートでも作っていたと思うのですが、こちらではありがたく薔薇の花束を頂きました。しかも3束も。なんでも、最初の1束を買った後で、それよりも素敵な花束を売っているお店の前を通り過ぎ、それも買った後で、さらに気に入った花束を売るお店を見つけてしまったそう。でも私が一番好きだったのは、ダーリン(仮名)が最初に購入したシンプルな薔薇だけの花束だったので、実はそんなに買う必要なかったのですけれど。しかし、普通の花瓶が一つと、アンティークの水を入れてはいけないような感じの花瓶が一つの家に、薔薇だけで40本。仕方がないので、半分はそのままドライフラワー用に天井から吊されてしまいました。
晩ごはんはちょっと力をいれてフルコースに。おなかも一杯になったところで、ひそかに買っておいたヒゲのトリム用のハサミをプレゼントしました。ロンドンのジャーミンストリートにあるお店のもので、手のひらくらいのサイズなのに1万2千円くらいするのです。前から欲しい欲しいといいつつ、果たしてハサミに60ポンドも使っていいものか・・・でもあれで手入れしたら気持ちいいだろうなあ、とダーリン(仮名)が言い続けていたので、思い切ってプレゼント。自分用に買うにはあまりに贅沢でも、プレゼントとすればそんなに高くないですものね。しかも彼が今の無精髭風ヒゲを蓄えるようになったのは、わたしのリクエストからなので、お礼のようなものです。
日本のチェコレート戦争のようなバレンタインも楽しいけれど、女の子を満喫できるこちらのバレンタインもいいなあと思いました。職場からの帰り道にダーリン(仮名)に食材の買い物を頼んでいたのですが、Sainsbury's のレジは、薔薇の花束を抱えた男性が列を作っていたそうです。見に行けばよかった!
昨日は、ダーリン(仮名)の出勤に付き合って、外務省のあたりまでブラブラ歩き、ついでに馬に乗ったとんがり帽子の兵隊さんが交代するのを見てきました。初めてロンドンに来た8年前にも見た景色なのですが、まさかあの時はその隣の建物で働いている人と付き合うことになるとは思わなかったなあ、とちょっとしみじみしました。まあ、あのフサフサ帽子や、気恥ずかしい掛け声や、やりすぎの感のある足踏みは、悪いけどちょっとおかしくないか?、と思わすにはいられませんが。よい観光の目玉という以外に、何か役に立っているんでしょうか。
今日の夜から10日ほど、ポルトガルを旅行してきます。また帰ったら更新します。
このフラットはとても天井が高くて、その天井まである縦長の窓から、外の景色がよく見えます。ビクトリア朝の建物が立ち並び、その向こうに教会のとんがった塔、そして曇り空。身を乗り出せば、ちょっとスノッブな感じの人々が寒そうに行き交うのも眺めることができます。
ここは、ロンドンにいることを満喫できる場所です。
昨日の日記、途中で切れていましたね。すみません。携帯から更新したのですが、一度書き込むと書きなおせないみたいで、日付が変わるまで待つほかありませんでした。まあ、全くたいした話ではないのですけど。あの続きは、ムッとしてたらその気配が伝わったみたいで、早くロンドンにおいで、僕が治してあげるからと言われました♪、という、落ち着いてみれば書くのも恥ずかしいくらいどうでもいい話でした。
明日の夜にロンドンに着くので、先ほどダーリンとの電話を切るときに「じゃあ明日ね」と言い合ってから、なんかこのセリフって普通のカップルみたいじゃない?とちょっと嬉しくなりました。思えばこんなセリフ、もう1年以上近く言いあってません。今回みたいに一ヶ月空いただけで会えるのも、最初で最後だし。一ヶ月くらいだと、全く苦痛じゃないと思うのは、遠恋慣れすぎでしょうか。
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